JP2627941B2 - 口栓部が傾斜した延伸ブロー成形壜体の製造方法及びそれに用いる延伸ブロー成形用金型 - Google Patents

口栓部が傾斜した延伸ブロー成形壜体の製造方法及びそれに用いる延伸ブロー成形用金型

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    • B29C49/10Biaxial stretching during blow-moulding using mechanical means for prestretching
    • B29C49/12Stretching rods

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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、傾斜した口栓部を有する壜体の製造方法、
及びそれに用いる金型に関する。
〔従来の技術〕
ポリエステル等の熱可塑性樹脂からなる二軸延伸ブロ
ー成形壜体は各種の飲料用容器として広く利用されてい
る。このような壜体は通常本体の上端部にそれと同軸的
に口部を有している。ところが最近、口部が上端でなく
やや傾斜した位置に設けられた壜体が使用されるように
なってきた。この壜体は斜面を有する紙製容器内に収容
され、斜面から口部が突出すようになっている。
従来このような壜体としては、実開昭56−150763号、
実公昭62−29375及び同62−29376号に開示されたものが
知られている。これらの壜体はいずれも二軸延伸ブロー
成形された本体の上端に同軸的に口部が設けられている
が、本体の上部に蛇腹その他の変形可能部が形成されて
いるので、成形後所定の紙製容器内に収容する際に口部
を傾斜させることができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来の壜体では本体上部に設けら
れた蛇腹等の変形手段により口部が傾斜しているので、
壜体本体内に余分な凹凸が存在することになる。これら
の蛇腹部等には内容物が残留しやすく、内容物のスムー
ズな流出が妨げられる。また容器の表面積が大きくなる
ので、ガスバリヤー性等の特性が低下する。その上蛇腹
部等複雑な形状の変形部を設けることにより、壜体全体
の製造コストが上昇する。
そこで、本発明者は口栓部が傾斜している合成樹脂製
壜体を製造する方法について、種々研究を重ねた結果、
パリソンの中心軸に口栓部付近で接する半径Rの円周に
沿って、前記円周と同一の曲率半径を有する延伸ロッド
をパリトンの口栓部に挿入し、二軸延伸ブロー成形する
ことにより、口栓部が傾斜した壜体を得ることができる
ことを発見し、先に特許出願した。
しかしながら、上記のわん曲した延伸ロッドを使用し
た二軸延伸ブロー成形法においては、あらかじめわん曲
した延伸ロッドを用いらなければならないので、装置が
複雑化するという問題がある。
したがって本発明の目的は、複雑な機構の装置を用い
なくても口栓部が傾斜した壜体を簡単に延伸ブロー成形
により製造することができる方法を提供することであ
る。
本発明のもう1つの目的は、上記壜体の製造に用いる
延伸ブロー成形用金型を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的に鑑み鋭意研究の結果、本発明者は延伸ブロ
ー成形前にパリソンの胴部に適度の曲げを与えておくこ
とによって、延伸ブロー成形により口栓部が傾斜した壜
体を簡単に製造することができることを発見し、本発明
を完成させた。
すなわち、本発明の第一の方法は口栓部が胴部に対し
て傾斜した壜体を延伸ブロー成形により製造する方法で
あり、口栓部と有底円筒状胴部とを有し、前記有底円筒
状胴部の中心軸がわん曲した縦方向に未延伸の変形パリ
ソンを用い、前記変形パリソンの先端部が金型キャビテ
ィの底部に向くように金型に設置した後、前記変形パリ
ソン内にわん曲状延伸ロッドを挿入して、延伸ブロー成
形することを特徴とする。
本発明の第二の方法は口栓部が胴部に対して傾斜した
壜体を延伸ブロー成形により製造する方法であり、口栓
部と有底円筒状胴部とを有し、先端部が金型キャビティ
の底部に達する長さに縦方向に一軸延伸し、前記有底円
筒状胴部の中心軸がわん曲している変形パリソンを用
い、前記変形パリソンの先端部が金型キャビティの底部
のほぼ中央に当接するように前記変形パリソンを金型内
に設置し、延伸ブロー成形することを特徴とする。
また口栓部と有底円筒状胴部とを有し、前記有底円筒
状胴部の中心軸がわん曲している変形パリソンを延伸ブ
ロー成形することにより、口栓部が胴部に対して傾斜し
た壜体を製造するための本発明の金型は、口部型と1対
の胴部型とを有し、かつ前記口部型と前記胴部型により
形成されるキャビティが口栓部とそれに対して傾斜した
胴部とを有し、前記1対の胴部型のパーティング面が、
前記キャビティの口栓部ではその中心軸にほぼ沿って延
在し、前記キャビティの胴部ではその中心軸にほぼ沿っ
て延在し、かつ前記キャビテイの底部ではそのほぼ端部
を通るように延在することを特徴とする。
〔作 用〕
延伸ブロー成形前にパリソンの胴部をわん曲させてお
くことにより、口栓部が傾斜した延伸ブロー成形品をほ
ぼ均一な肉厚で簡単に製造することができる。これはパ
リソンの胴部が曲線状に変形しているために、口栓部が
傾斜するような形状のキャビティを有する延伸ブロー成
形用金型内において、パリソン先端部を金型底部のほぼ
中央に位置させることができ、そのためにパリソン胴部
がほぼ均一の倍率で延伸されるためと考えられる。また
パリソンをあらかじめ所定のわん曲状に変形させておく
ことにより、複雑な機構を要することなく、フリーブロ
ーの場合でも壜体の肉厚をほぼ均一化することができ
る。
〔実施例〕
本発明を添付図面を参照して詳細に説明する。
第1図は本発明の一実施例による延伸ブロー成形用金
型の断面図である。延伸ブロー成形用金型は一対の胴部
型1、2と口部型3から形成される。
本実施例の金型で形成されるキャビティ4の形状は、
角及び稜線部分が曲面状になっている直方体の胴部4a
と、円筒形状の口栓部4bと、前記胴部4aと前記口栓部4b
とを滑らかに接続する肩部4cとからなり、口栓部の中心
軸が胴部に対して傾斜している壜体を製造するのに適し
た形状となっている。胴部4aの中心軸l2と口栓部4bの中
心軸l1とが角度θで交差するように、胴部4aは口栓部4b
に対して傾斜している。このように胴部4aを傾斜させる
ことにより、変形パリソンの設置及び延伸ブロー成形壜
体の取り出しを一対の胴部型だけの少ない開閉ストロー
クの動きで行うことができるので都合がよい。
また本実施例において示すように、成形される壜体の
強度を増すために、壜体底面が底上げされた壜体も成形
できる。この場合一対の胴部型のうち片側の胴部型にキ
ャビティの底部4dが盛り上がっており、底型を組み合わ
せて使用する必要がない。このように底上げを設ける場
合には、延伸ブロー成形後に製品を離型する際にアンダ
ーカット部ができないように、底上げの角度を角度ψ
(胴部4aの中心軸と水平線とにより形成される)以上に
なるように設定する必要がある。
なお本発明は第1図に示したように底上げされた底部
4dを有するキャビティを有する金型に限らず、底部4dが
平面状のキャビティを有する金型に対しても適用するこ
とができる。
第1図に示した金型の胴部型1、2のパーティング面
X−X′は、キャビティの口栓部4bのほぼ中心軸l1と胴
部4aのほぼ中心軸l2と、底部4dのほぼ端部を通過するよ
うに形成されている。なお、金型の分割面という観点だ
けからすれば、第1図において紙面に平行な面とするこ
とも考えられるが、延伸ブロー成形時の型締め圧の低下
や、生産性(より多くの壜体を1度の延伸ブロー成形で
製造する点)を考慮すると、上記のパーティング面をと
る必要がある。
延伸ブロー成形後の壜体の離型を容易にするという観
点から、第1図に示す実施例では、パーティング面X−
X′はl1、l2、l3、l4、l5、の線に沿った面(第1図に
おいて紙面に垂直)からなる。
まず口栓部4bにおいて、パーティング面は中心軸l1
ほぼ沿って延在する。本実施例においては口栓部4bの中
心軸l1は垂直であるので、胴部型1、2を横方向に移動
することにより型締めを行うのに都合がよい。
胴部4aにおいて、パーティング面は中心軸l2にほぼ沿
って延在する。胴部4aは口栓部4bに対して角度θだけ傾
斜しているので、それとほぼ同じ角度でパーティング面
も傾斜している必要がある。また中心軸l2にそってパー
ティング面を設けることにより、胴部キャビティがほぼ
左右対称となり、延伸ブロー成形壜体の離型が容易とな
る。
パーティング面はまたキャビティ底部4dのほぼ端部を
通過する必要がある。これは、第1図から明らかな通
り、アンダーカットを防止するためである。すなわち、
壜体の離型の障害となるアンダーカットを完全に防止し
得る位置は、底部4dにおいては端部であるので、そこを
通過する必要がある。また胴部型1、2を横方向に移動
して型締め、型開きを行うのが普通であるので、底部4d
のほぼ端部を通過するl3に沿ったパーティング面はほぼ
垂直であるのが好ましい。
パーティング面はl3に沿って金型の下端まで達しても
よいが、胴部型1、2の型締めを容易にするために、斜
線l4に沿う部分を設けるのが好ましい。これにより、パ
ーティング面がl2部分で傾斜していても、l4部分との組
合せにより、型締めの際胴部型1、2が上下にずれた
り、型締め力が弱まったりすることがなく、精度の良い
型締めができ、したがって容器の寸法精良、容量均一性
等がよい。
パーティング面は金型の下端に達する部分で垂直とな
るのが好ましい(垂直l5に沿う)。これにより横方向の
型締めが良好となる。
第2図は、第1図の延伸ブロー成形金型に、あらかじ
め縦方向に一軸延伸しわん曲させた胴部を有する変形パ
リソンを設置した状態を示す断面図である。このとき変
形パリソン5のわん曲状態は、パリソンの先端部が延伸
ブロー成形金型内において金型キャビティ4の底部4dの
ほぼ中央に当接するように決める。これによりパリソン
胴部の各部の延伸倍率がほぼ同一になるとともに、延伸
ロッドを用いずにフリーブローにより成形を行っても、
パリソンの先端部がぶれることがなく、肉厚がほぼ均一
の壜体が成形される。また壜体のへそ(パリソン先端部
により形成される肉厚部)は壜体の底部のほぼ中央にく
るので、外観上好ましい。
第3図は、第1図の延伸ブロー成形金型に胴部を縦方
向に一軸延伸せずにわん曲させた変形パリソン6を設置
した状態を示す断面図である。この場合でも、パリソン
6の先端部は金型の底部に向いているので、そのままフ
リーブローしても先端部を金型底部に当接させることが
できる。しかしながら、先端部がぶれるおそれを完全に
排除するためには、延伸ロッドを用いるのが好ましい
(第4図)。この場合、延伸ロッドとしてはあらかじめ
わん曲状のものを使うことができるが、パリソン内に侵
入する延伸ロッド7の先端部だけがわん曲状に変形する
ものを使用してもよい。先端部だけがわん曲する延伸ロ
ッドとしては、例えば所定のわん曲状にくせがついてい
るスプリング又はフレキシブル管を用い、その先端部に
ワイヤーを接続して、ワイヤーを引っ張った状態ではス
プリング又はフレキシブル管が縮んで直線状となるが、
ゆるめた状態では所定のわん曲状に曲がるようにしたも
のを使用することができる。
以上の実施例において、金型キャビティが角形の場合
について説明したが、本発明はこれに限定されることな
く、口栓部が胴部に対して傾斜した壜体を製造し得るも
のであれば、いかなる形状の金型キャビティに対しても
適用し得る。
例えば、胴部が縦長の円筒状で、口栓部が傾斜してい
る壜体を延伸ブロー成形する場合、変形パリソンの胴部
のわん曲度は一般に口栓部に近い部分を大きく、底部に
近い部分を小さくするのが好ましい。また縦長であるの
で、延伸ブロー成形中のパリソンのぶれを防止するため
に、あらかじめ一軸延伸しておくか、延伸ロッドを使用
するのが好ましい。
第5図は、多数の壜体を同時に製造する装置の一例を
示す断面図であり、第6図は第5図のA−A断面図であ
る。この実施例においては多数のキャビティ11が延伸ブ
ロー成形型10に一列に設けられている。各口部型13にパ
リソン12を固定し、その上からブローマンドレル(図示
せず)を固着する。本実施例では、第6図に示すよう
に、各キャビティ11は金型の開閉方向と口栓部の傾斜方
向が一致するように配置されている。すなわち第6図の
B−B断面のキャビティ形状が第1図と同じ形状となる
ように配置されている。なお本実施例と同じ大きさのキ
ャビティ21を、口栓部の傾斜方向がパーティング面22と
一致するように一列に金型20に配置すると、第7図に示
すようになるが、これと第6図との比較から明らかなよ
うに、1度に成形される壜体の数は著しく少ない。した
がって、第6図に示すようにキャビティを配列すること
は、生産性の観点から非常に有利である。
また、第6図のようにキャビティを配置することによ
り、キャビティ1つ当りのパーティング面に対する投影
面積が第7図の金型より小さくなるので、延伸ブロー成
形時に金型にかけなければならない型締め圧Pは小さく
て済み、高圧の延伸ブロー成形でもバリの原因となる型
開きが発生しない。
なお本発明の方法に使用する変形パリソンは、種々の
方法により製造することができるが、例えば一軸延伸後
変形する場合、典型的には次のようにして製造すること
ができる。まず第8図に示すパリソン30内に延伸ロッド
32を入れ、縦方向に一軸延伸する(第9図)。一軸延伸
されたパリソン31の胴部31cは、わん曲に変形後で延伸
ブロー成形金型のキャビティ底部に達する長さとするの
が好ましい。
第10図はパリソン胴部に横方向から押圧力をかけてわ
ん曲に変形する装置の一例を示す縦断面図であり、第11
図は第10図のC−C断面図である。この装置はわん曲し
たなめらかな面を有する溝35が形成された金型34であ
り、溝35は、第11図に示すように、ほぼ半円形状の断面
を有する。溝35のわん曲状態は、変形パリソンの所望の
わん曲状態に応じて種々設定することができる。一般に
口栓部が傾斜した壜体を延伸ブロー成形する場合、パリ
ソン胴部のわん曲度を口栓部付近において最大にする
と、延伸ブロー成形時の延伸倍率の差を全体的に最小に
することができるので、それに応じたわん曲状態の溝35
を形成するのが好ましい。このような場合、溝35の上部
35aのわん曲度は比較的大きく、下部35bのわん曲度は比
較的小さい。しかしながらこのような形状に限らず、任
意のわん曲状態にすることができ、例えば一定曲率でわ
ん曲した溝35としてもよい。
また溝35の内側の金型34内には変形中のパリソンを軟
化状態に保つためにヒーター36が埋め込まれている。
第12〜15図は、第10図の装置を用いて真っ直ぐなパリ
ソン胴部をわん曲状に変形することにより変形パリソン
を製造する一連の工程を示す断面概略図である。
第12図に示すように、まず軟化状態にしたパリソン31
の口栓部31aを保持具37で保持した状態で金型34上に固
定する。このときパリソン31の先端部は金型34の溝35の
上端に接するように位置する。
次に第13図に示すように、金型34をゆっくりと上昇さ
せると、パリソンの胴部31Cは溝35に摺接し、溝35の形
状に応じてわん曲に変形する。パリソン胴部31Cと溝35
との摺接の状態は第11図に示す通りである。さらに金型
34が上昇し、パリソン31のフランジ31bが金型34に当接
するところで、金型34の上昇はストップし、パリソン胴
部の変形を完了する(第14図)変形終了後金型34を降下
し、変形パリソン31を取り出す(第15図)。
なお本発明の変形パリソンに使用する熱可塑性樹脂と
しては、飽和ジカルボン酸と飽和二価アルコールとから
なるポリエステル樹脂が好ましい。飽和ジカルボン酸と
しては、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフ
タレン−1,4−又は2,6−ジカルボン酸、ジフェニルエー
テル−4,4′−ジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸
類、ジフェノキシエタンジエタンジカルボン酸類等の芳
香族ジカルボン酸類、アジピン酸、セバチン酸、アゼラ
イン酸、デカン−1,10−ジカルボン酸等の脂肪族ジカル
ボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸等の脂肪族ジカル
ボン酸等を使用することができる。また飽和二価アルコ
ールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレング
リコール、ヘキサメチレングリコール、ドデカメチレン
グリコール、ネオペンチルグリコール等の脂肪族グリコ
ール類、シクロヘキサンジメタノール等の脂環族グリコ
ール、2,2−ビス(4′−β−ヒドロキシエトキシフェ
ニル)プロパン、その他の芳香族ジオール類等を使用す
ることができる。好ましいポリエステルは、テレフタル
酸とエチレングリコールとからなるポリエチレンテレフ
タレートである。
本発明に用いるポリエステル樹脂は、固有粘度が0.5
〜1.5、好ましくは0.55〜0.85の範囲の値を有する。ま
たこのようなポリエステルは、溶融重合で製造され、18
0〜250℃の温度下で減圧処理または不活性ガス雰囲気で
熱処理されたもの、または固相重合して低分子量重合物
であるオリゴマーやアセトアルデヒドの含有量を低減さ
せたものが好適である。
なお本発明で使用するポリエステル樹脂中には、本発
明の目的を損なわない範囲で安定剤、顔料、酸化防止
剤、熱劣化防止剤、紫外線劣化防止剤、帯電防止剤、抗
菌剤等の添加剤やその他の樹脂を適量加えることができ
る。また、公知のガスバリヤ性樹脂、耐熱性樹脂、耐熱
性樹脂を多層化した多層パリソンを使用することもでき
ることはいうまでもない。
本発明を以下の具体的実施例によりさらに詳細に説明
する。
実施例1 まず、ポリエチレンテレフタレートにより有底円筒状
で胴部が真っ直ぐなパリソンを作成した。この胴部の肉
厚は3.2mmであった。このパリソンを95〜120℃に加熱す
ることにより軟化状態にして、第9図に示すように、延
伸ロッドにより、縦方向に一軸延伸を行った。このよう
にして得られた一軸延伸パリソンの胴部の肉厚は2.1mm
であった。この一軸延伸したパリソンを第10図及び第11
図に示す金型を用いて、第12〜15図に示す工程により変
形を行った。なお金型34は約90℃に保った。
このようにして得られた変形パリソンの胴部はなめら
かにわん曲しており、その断面はほぼ円形を保持してい
た。
さらに、変形パリソンを、第2図に示すように、延伸
ブロー成形金型に設置した。このときパリソン先端部は
金型キャビティの底部のほぼ中央に当接した。この状態
でフリー延伸ブロー成形を行った。このときの金型温度
は約50℃であり、ブローエアは20℃、28気圧であった。
このようにして得られた壜体の胴部は全体的にほぼ均
一な肉厚(約0.35mm)を有し、またへそ(パリソン先端
部に由来する肉厚部)は壜体底部のほぼ中央にあった。
〔発明の効果〕
以上に詳述した通り、胴部をあらかじめわん曲状に変
形したパリソンを使用し、口栓部と胴部とが斜交する金
型キャビティ内に設置し、その際パリソン胴部がキャビ
ティのほぼ中央に位置するとともにパリソン先端部がキ
ャビティ底部のほぼ中央に当接するか向くようにするこ
とにより、複雑な装置を用いることなく、口栓部が傾斜
した壜体を延伸ブロー成形により簡単に製造することが
できる。またパリソン胴部のわん曲により、延伸ブロー
成形後の壜体の肉厚は全体的にほぼ均一なものとするこ
とができる。
また一軸延伸した変形パリソンを用いることにより、
パリソン先端部を延伸ブロー成形金型のキャビティの底
部のほぼ中央に位置させることができるので、フリーブ
ローでもいわゆるへそを壜体底部の中央に位置させるこ
とができるとともに、壜体の胴部の肉厚の均一化を確実
なものとすることができる。また一軸延伸していない変
形パリソンでも、その先端部がキャビティ底部に向くよ
うにわん曲しているので、壜体肉厚の大幅な不均一化を
防止することができる。
さらに、パーティング面が、ほぼキャビティの口栓部
の中心部と胴部の中心軸に沿っているとともに、キャビ
ティ底部のほぼ端部を通るように形成された金型を用い
ることにより、口栓部と胴部が斜交するキャビティでも
アンダーカットがなく、かつ型締めが容易である。また
このような形状のパーティング面に沿って、口栓部と胴
部の斜交面が金型の開閉方向と一致するようにキャビテ
ィを多数配列することにより、キャビティ間のピッチを
小さくすることができる。これにより生産性を向上する
ことができるとともに、型締めを大きくしないですむと
いう利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による延伸ブロー成形用金型
を示す断面図であり、 第2〜4図はそれぞれ本発明の延伸ブロー成形用金型に
胴部がわん曲した変形パリソンを設置した状態を示す断
面図であり、 第5図は多数のキャビティを有する金型の例を示す縦断
面図であり、 第6図は第5図のA−A断面図であり、 第7図は、各キャビティを、その傾斜方向をパーティン
グ面に一致させて一列に配列した例を示す横断面図であ
り、 第8図は壜体の延伸ブロー成形に用いる変形前のパリソ
ンを示す断面図であり、 第9図はパリソンを一軸延伸する状態を示す断面図であ
り、 第10図はパリソンの胴部をわん曲させる装置の一例を示
す断面図であり、 第11図は第10図のC−C断面図であり、 第12〜15図は第10図の装置を用いて変形パリソンを製造
する工程を示す概略図である。 1、2……胴部型 3、13……口部型 4、11……キャビティ 5、6、12……変形パリソン 10……金型 X−X′……パーティング面

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】口栓部が胴部に対して傾斜した壜体を延伸
    ブロー成形により製造する方法において、口栓部と有底
    円筒状胴部とを有し、前記有底円筒状胴部の中心軸がわ
    ん曲した縦方向に未延伸の変形パリソンを用い、前記変
    形パリソンの先端部が金型キャビティの底部に向くよう
    に金型に設置した後、前記変形パリソン内にわん曲状延
    伸ロッドを挿入して、延伸ブロー成形することを特徴と
    する方法。
  2. 【請求項2】口栓部が胴部に対して傾斜した壜体を延伸
    ブロー成形により製造する方法において、口栓部と有底
    円筒状胴部とを有し、先端部が金型キャビティの底部に
    達する長さに縦方向に一軸延伸し、前記有底円筒状胴部
    の中心軸がわん曲している変形パリソンを用い、前記変
    形パリソンの先端部が金型キャビティの底部のほぼ中央
    に当接するように前記変形パリソンを金型内に設置し、
    延伸ブロー成形することを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の方法において、前記延伸
    ブロー成形がフリーブローであることを特徴とする方
    法。
  4. 【請求項4】口栓部と有底円筒状胴部とを有し、前記有
    底円筒状胴部の中心軸がわん曲している変形パリソンを
    延伸ブロー成形することにより、口栓部が胴部に対して
    傾斜した壜体を製造するための金型であって、口部型と
    1対の胴部型とを有し、かつ前記口部型と前記胴部型に
    より形成されるキャビティが口栓部とそれに対して傾斜
    した胴部とを有し、前記1対の胴部型のパーティング面
    が、前記キャビティの口栓部ではその中心軸にほぼ沿っ
    て延在し、前記キャビティの胴部ではその中心軸にほぼ
    沿って延在し、かつ前記キャビティの底部ではそのほぼ
    端部を通るように延在することを特徴とする金型。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の金型において、前記パー
    ティング面に沿って複数のキャビティが設けられてお
    り、かつ各キャビティにおける口栓部及び胴部の中心軸
    が存在する平面が前記パーティング面に対して直交する
    ことを特徴とする金型。
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