JP2876992B2 - 二軸延伸ブロー容器の製造方法 - Google Patents

二軸延伸ブロー容器の製造方法

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二軸延伸ブロー容器の
製造方法に関し、より詳細にはフリーブロー成形方式を
利用して、耐熱性或いは耐熱圧性に優れた成形品を提供
し得る二軸延伸ブロー容器の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より二段ブロー成形法は、二軸延伸
プラスチックボトルの成形に採用されており、通常プリ
フォーム成形品を金型を用いて一次ブロー成形する工
程、その得られた成形品をオーブンなどで加熱して収縮
させて結晶化させる、所謂ヒートセット工程を経て、そ
の加熱収縮した成形品を金型を用いて二次ブロー成形し
最終形状とする工程より成っている。二段ブロー成形法
においては、一次ブロー成形で2〜5倍程度の延伸倍率
で十分延伸され、その延伸した二次成形品をヒートセッ
トにより60〜90%程度に十分収縮させることによ
り、ボトルの剛性を向上することができ、且つ中間加熱
方式により耐熱性を付与できるため、耐熱用の延伸ブロ
ー成形容器の製造法に適している。
【0003】ブロー成形の手段としては、金型を用いる
金型ブロー成形方式、及び金型を用いることなくプリフ
ォーム成形品の口部近傍のみを拘束してブロー成形を行
うフリーブロー成形方式が知られており、二段ブロー成
形の一次ブロー成形手段としては、一般的には金型ブロ
ー成形方式が採用され(特開昭63−189224号公
報等)、フリーブロー成形方式を利用した二段ブロー成
形はあまり行われていない。しかしながらフリーブロー
成形方式は金型を使用する必要がなく、このため成形品
の金型との接触による冷却が防止されると共に、容易に
ヒートセット工程に連絡できる等の利点を有するので、
フリーブロー成形方式を採用して二段ブロー成形するこ
とが要望されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】フリーブロー成形方式
は上記利点を有する一方、金型を用いないため得られる
二次成形品の形状を安定させにくく、特に首部近傍の形
状が大きく曲がり、中心軸のずれた二次成形品が成形さ
れた場合には、二次ブロー成形金型の形状に合致せず挿
入することが困難になるという問題を有している。ま
た、フリーブロー成形方式により得られる二次成形品の
底形状は通常ドーム状であり、そのままの形状でヒート
セットを行い加熱収縮させた場合、次の二次ブロー成形
工程で凹状の底形状を有する最終成形品を得るために
は、底部の二次ブロー成形量がかなり大きくなり、底コ
ーナー部のように延伸加工率が大きい部分では、局部的
に肉厚が薄くなって強度が低下したり、また結晶化度が
低下して耐熱性が得られない等の問題を有することにな
るのである。従って、本発明の目的は、フリーブロー成
形方式によって成形された二次成形品の形状を、安定化
させることができると共に最終成形品の形状に近づける
ことが可能な二軸延伸ブロー容器の製造法を提供するに
ある。
【0005】本発明によれば、延伸温度に加熱されたプ
リフォームの口部を口部保持具で保持すると共に、プリ
フォーム内部に挿入された延伸棒とプリフォーム外部の
押圧棒とでプリフォームの底部中央を挟み且つ挟み込ん
だ状態を維持しつつ延伸棒を底部方向に駆動し、且つプ
リフォームの周囲が終段迄拘束されない状態でプリフォ
ーム内に流体を吹き込み、プリフォームをフリーブロー
成形し、得られる二次成形品を加熱収縮させた後、ブロ
ー金型内で二次ブロー成形して最終容器とすることを特
徴とする二軸延伸ブロー容器の製造方法が提供される。
【0006】
【作用】本発明の二軸延伸ブロー成形容器の製造方法に
おいては、プリフォーム成形品の内部に挿入された延伸
棒と、プリフォーム外部の底中央部におかれた押圧棒と
で、プリフォーム底部を挟み込み底中央部を拘束した状
態で、延伸棒を底部方向に駆動しながら、フリーブロー
成形を行うため、底部中央はプリフォームの軸線から外
れることが防止され、首部近傍が曲がることのない比較
的安定した形状を得ることが可能となるのである。
【0007】耐熱性及び耐熱圧性に優れた最終成形品を
得るには、二次ブロー成形における加工率を極力少なく
することが必要であり、特に底部は加工量が多いため、
二次ブロー成形に付する二次成形品が最終成形品に近い
形状を有していることが好ましい。一般に耐熱性容器に
おいては、通常底部中央部が内方にへこんだ形状を有し
たものが用いられているが、従来のフリーブロー成形方
式では底部はドーム状となり、そのような形状から最終
形状にまで二次ブロー成形すると特に底コーナー部での
加工量が多くなり均一な肉厚が得られない等の欠点が生
じていたが、本発明においてはフリーブロー成形を利用
して、底中央部が内方にへこんだ形状を有する二次成形
品を成形することも可能となる。
【0008】すなわち、延伸棒をブロー成形に同期させ
て、空圧或いはモーター等の駆動源を有する駆動手段に
て上昇させ、その一方で押圧棒は空気等によって下方に
加圧状態を保持しながら延伸棒の上昇に応じて上昇し、
延伸棒及び押圧棒で底部中心を制御しながら膨張させる
ため、上記形状を有する底形状を得ることができるので
ある。特に底部中心が内側にへこんだ形状の底部のフリ
ーブロー成形においては、フリーブローの終段乃至終段
近傍での延伸棒の駆動速度をプリフォームの軸方向の膨
張速度よりも若干低い速度とすることにより、延伸棒と
押圧棒で挟まれる底部中心とその部分以外の底部の膨張
の程度が異なるため、最終的に底部中心が底部最下部よ
りも内側にへこんだ底中央部を形成することができるの
である。
【0009】
【発明の好適態様】以下、本発明を添付図面に基づいて
詳細に説明する。図1は、本発明の製造工程の一例を示
す図である。図1において射出成形等により成形された
プリフォーム成形品1(図1(A))はその首部を固定
具2で固定されている。図面下方から、延伸棒3がプリ
フォーム1内に挿入され、プリフォーム1の軸線を通る
ようにその先端が底部中心に当接している。一方図面上
方から押圧棒4がプリフォーム底部中心にバイアスを掛
けた状態で、延伸棒3の上昇に応じて上昇するようにな
っており、プリフォーム1の底部中心は延伸棒3及び押
圧棒4で挟まれた状態になっている。延伸棒3は、空圧
或いはモーター等の駆動源を有する駆動手段(図示せ
ず)によりブロー成形と同期するように、一方押圧棒4
は空気圧或いはスプリング等を利用してそれぞれ上下動
可能に配置されている。また、プリフォーム1は延伸可
能な温度(約90〜110℃)に加熱されている。
【0010】図1(B)は、図1(A)のプリフォーム
底部付近を拡大して示す図である。図1に示す例におい
ては、押圧棒4は、先端部分が凸状であり、プリフォー
ム成形品の成形温度以上の温度に加熱され(約80〜1
40℃)、一方延伸棒3の先端は断熱性の材料で構成さ
れている。押圧棒4をプリフォーム成形品1の底中央部
に押圧し、その底中央部に凸状の先端部5を食い込ませ
ながらフリーブロー成形を行う。これによりフリーブロ
ー成形での成形品の芯ぶれ防止を確実なものとできる。
このようにして得られた二次成形品6は底中央部の、延
伸棒及び押圧棒で挟まれた拘束部は殆ど未延伸状態とし
て残るが、二次ブロー成形により薄肉化することがで
き、最大限その周囲の延伸された部分と同等の肉厚まで
減じることが可能である。
【0011】図1(C)は、図1(A)の状態からプリ
フォーム1内に流体が吹き込まれると共に、延伸棒が上
昇して、プリフォームの延伸が行われる状態を示す図で
ある。延伸が進み、ブロー圧が解除され、延伸棒及び押
圧棒が取り除かれてフリーブロー成形が終ると底部の形
状がややドーム状になった二次成形品6が得られる(図
1(D))。一次ブロー成形の際は、底中央部の未延伸
部及び首部近傍を除き、二次成形品の胴部及び底部の厚
みを実質的に0.6mm以下、好ましくは0.2〜0.5
mmとすることにより、次いで行う収縮加熱及びヒートセ
ット工程における加熱を短時間で行うことが可能とな
る。被加熱部の厚みが0.6mmを超えると短時間加熱で
は厚み方向の温度分布が大きくなりすぎ、好ましい温度
範囲にとどめることが難しくなる。一次ブロー成形にお
いては、軸方向延伸倍率を2乃至5倍、特に2.2乃至
4倍、周方向延伸倍率を2.5乃至6.6倍、特に3乃
至6倍の延伸倍率とするのがよい。この場合、軸方向及
び周方向の延伸倍率はプリフォーム成形品の形状及び加
熱温度と、ブロー成形圧力或いは延伸棒での延伸形態等
のブロー条件に応じて決定される。また、フリーブロー
成形での流体の圧力は通常2〜10Kg/cm2の範囲内で
行うことが好ましい。
【0012】次いで、このようにして得られた二次成形
品を加熱収縮させる。この場合、二次成形品の加熱収縮
後の形状は次の二次ブロー成形金型内に十分に収納さ
れ、かつ二次ブロー成形での加工率をできるだけ小さく
するように最終製品形状に近づけることが重要であり、
特に底部形状としては平板状或いは凹状とし、底径をあ
る程度確保することが好ましい。本発明では、フリーブ
ロー成形により得られた二次成形品6のドーム状底部に
図1(E)に示すように二次成形品6の底部に対向する
加熱体7を設けて底部を優先的に加熱収縮させることに
より、底部が平板状であり、底径が二次成形品6と殆ど
変わらない三次成形品8を得ることができる。更に図1
(F)に示すように、トンネル状の加熱体9の中で三次
成形品8の全体を加熱収縮させることにより、底部は平
板状であり、主に胴部が収縮したような形状の四次成形
品10が得られる。
【0013】これらの加熱収縮工程においては、加熱手
段としては熱風による加熱方式、或いは平板状の加熱体
をドーム状の頂部より押圧して加熱する固体接触加熱方
式等の種々の手段を用いることができるが、本発明にお
いては赤外線加熱方式を採用することが特に好ましい。
赤外線加熱方式では、熱風を用いた表面からの熱伝導に
よる加熱に比べてプラスチックの内部まで赤外線の一部
が透過吸収されるため、比較的効率よく加熱を行うこと
ができる。また面状の赤外線放射体を組合せたトンネル
状の加熱体の中を三次成形品を自転させながら通過させ
ることにより1〜15秒程度の比較的短時間にて目的の
加熱を行うことができる。
【0014】加熱により収縮を始める温度はフリーブロ
ー成形の延伸条件、フリーブロー成形にて成形された二
次成形品の内圧が解除された時点の温度等に依存し、通
常100〜140℃程度にて収縮を開始する。二次ブロ
ー成形にてブロー成形可能な成形温度は通常80〜11
0℃以上であり、二次成形品は収縮温度及び延伸温度以
上に加熱される。耐熱用容器の場合、二次成形品の胴部
及び底部を最終的に130〜220℃程度の温度に加熱
し、十分に熱結晶化するヒートセット工程を経ることが
好ましい。一方、耐熱圧容器ではフリーブロー成形を行
うことにより十分な耐熱性が確保でき、二次ブロー成形
では形状を整えるための延伸成形で済む。このため、加
熱工程では胴部は延伸可能な温度(90〜140℃程
度)に保持するだけでもよい。
【0015】ヒートセットが終了した四次成形品は、容
器の収縮が行われている共に、結晶化され、残留する
応力も緩和されている。また二次ブロー成形工程に付さ
れるまでに多少冷却され、厚み方向の熱伝導効果により
内外面の温度差が緩和される。通常、0.3〜3秒間程
度の緩和時間を設ける。二次ブロー成形工程では、図2
(A)に示すように、金型18を用いて、加熱の終了し
た四次成形品10を延伸ブロー成形する。このような二
次ブロー成形は15乃至40Kg/cm2 の気体圧を用いて
行うことが好ましい。更に、耐熱性を要求される容器で
は、金型温度は70乃至130℃程度の温度に維持し、
二次ブロー成形時の成形品の急激な冷却を防止すること
が好ましい。得られた最終成形品を図2(B)に示す。
【0016】図3は、本発明方法により二軸延伸ブロー
容器を製造するための装置の一実施例を示す図であり、
全体を11で示すフリーブロー成形方式による一次ブロ
ー成形工程では、プリフォーム12が一次ブロー成形工
程11に供給されてブロー成形が行われる。次いで二次
成形品13は胴部に対向した一対の赤外線加熱体14
a,14b、及び図示されていない底部に対向した面状
の赤外線加熱体で形成されるトンネル状の加熱装置から
成るヒートセット工程15を通過する。それにより二次
成形品13ははじめに底部が平板状に収縮し、次に胴部
が高さ方向及び径方向に収縮し、最終的に結晶化温度に
まで加熱され、四次成形品16となる。次いで四次成形
品16は、全体を17で示す二次ブロー成形工程で二次
ブロー金型18に供給され、二次ブロー成形されて最終
成形品19として取り出される。この装置においては、
前述した第一の底加熱(図1(E))と、第二の胴部及
び底加熱(図1(F))は、断面が図1(F)に類似し
たトンネル状で、円周上に配置された赤外線加熱装置1
5の中を二次成形品13が自転しながら進むことにより
行われる。その赤外線加熱装置を構成する各々の赤外線
加熱体は円周上にていくつかの部位に分けられて温度が
調節可能であり、二次成形品の底部の温度上昇が胴部の
温度上昇よりも大きくなるように制御されている。それ
により、第一に底部が平板状に収縮し、第二に胴部が収
縮し、且つ最終的に胴部及び底部が所定の結晶化温度と
なるのである。
【0017】本発明方法においては、上述した基本の工
程に種々の変更を加えることもできる。図4に、先端が
凹状になっている押圧棒を用いた例を示す。図4(A)
はプリフォーム底部近傍を拡大して示す図であり、プリ
フォーム1の底部中心が延伸棒3及び押圧棒4により挟
まれた状態になっている。この押圧棒4の先端部分には
凹部20が形成されている。この状態から押圧棒4の凹
部20を押込みながらフリーブロー成形を行って二次成
形品を成形する。この二次成形品6は図4(B)に示す
通り、底中央部に実質的に未延伸の肉厚部21が形成さ
れている。この二次成形品6の底部を優先的に加熱収縮
させるには、図4(C)に示すように加熱体7で二次成
形品6の底部を加熱する際に、押圧棒4及び延伸棒3で
底部を挟んだままの状態で、しかも押圧棒で底部中心を
押しながら底部を加熱することにより、中央部の未延伸
部分21はへこみ、その周囲が平坦状の底形状を有する
三次成形品8を成形することができる(図4(D))。
次いで図4(E)に示すように、この三次成形品8の胴
部及び底部を加熱して結晶化させる。この際、延伸棒3
及び押圧棒4とで底部中央部を挟み込みながら加熱する
ことにより、加熱中の成形品の倒れ或いは曲がりを有効
に防止できる。この場合には、成形品の収縮に追従し
て、押圧棒4を駆動降下させ、一方延伸棒3は上方にバ
イアス状態で押圧棒4の動きに応じて降下する。このよ
うにして得られた四次成形品10は、前述したと同様の
二次ブロー成形に付され最終成形品が得られる。
【0018】また図5に示すように、フリーブロー成形
工程において二次成形品の底部中央にへこみを設けるに
は、押圧棒と延伸棒の駆動速度を制御することによって
も形成することができる。すなわち、押圧棒と延伸棒の
駆動速度をブロー成形による底周辺部の上昇速度よりも
若干遅くすることにより、底中央部にへこみを有する二
次成形品を得ることができる。この場合、延伸棒3と押
圧棒4の上方への駆動速度がブロー速度に較べて極端に
遅すぎると、底周辺部の上昇速度も規制されブロー圧の
作用により首部近傍が膨らんでくる。そのため首部近傍
22が膨らみすぎないように延伸棒3及び押圧棒4の上
昇速度を調整することが必要である(図5(A))。ま
た、二次成形品6の底中央部のへこみを大きくすると、
底部の肉厚分布の差が大きくなり、薄肉な部分が形成さ
れ易くなるので、底中央部のへこみは極く小さくするこ
とが好ましい。その場合、図5(B)のように底中央部
実質的に未延伸の肉厚部21を設けることにより、図
5(C)及び図5(D)の加熱手段により、好ましい形
状の結晶化された四次成形品を得ることができる。
【0019】図6に押圧棒の構成の一例を示す。この例
においては、押圧棒4は、先端が凸形状の押圧棒4とそ
れを取囲んで設けられた支持板23と支持板を下方にバ
イアス状態とするスプリング24により構成されてい
る。押圧棒によって底中央部を押圧しながらフリーブロ
ー成形した場合、底周辺部の凸部が局部的に膨らむこと
があるが、図6に示す例のように支持板23が押圧棒4
の周囲に設けられている場合には、支持板23が凸部を
軽く押え込んでいるため、押圧棒4及び支持板23を上
昇させることにより底周辺部の凸部を円周状に渡って一
様にすることができる。支持板23は、通常ブロー成形
可能な温度(90℃以上)に保持され、支持板23に接
触した成形品部品を加熱することもできる。底部が加熱
された二次成形品6は比較的均一な加熱により、収縮及
び結晶化させることができ、図6(D)のような好まし
い形状を有した結晶化された三次成形品8を得ることが
可能となる。
【0020】本発明において、プラスチックとしては、
延伸ブロー成形及び熱固定可能なプラスチックであれ
ば、任意のものを使用し得るが、熱可塑性ポリエステ
ル、特にエチレンテレフタレート系熱可塑性ポリエステ
ルが有利に使用される。勿論ポリカーボネートやアリレ
ート樹脂等を用いることもできる。エチレンテレフタレ
ート系熱可塑性ポリエステルとしては、エステル反復単
位の大部分、一般に70モル%以上、特に80モル%以
上をエチレンテレフタレート単位が占めるものであり、
ガラス転移点(Tg)が50乃至90℃、特に55乃至
80℃で、融点(Tm)が200乃至275℃、特に2
20乃至270℃にある熱可塑性ポリエステルが好適で
ある。ホモポリエチレンテレフタレートが耐熱性の点で
好適であるが、エチレンテレフタレート単位以外のエス
テル単位を少量含む共重合ポリエステルも使用すること
ができる。
【0021】テレフタル酸以外の二塩基酸としては、イ
ソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸等の芳
香族ジカルホン酸;シクロヘキサンジカルボン酸等の脂
環族ジカルボン酸;コハク酸、アジピン酸、セバチン
酸、トデカンジオン酸等の脂肪族ジカルボン酸;の1種
または2種以上の組合せが挙げられ、エチレングリコー
ル以外のジオール成分としては、プロピレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコール、
1,6−ヘキシレングリコール、シクロへキサンジメタ
ノール、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物
等の1種又は2種以上が挙げられる。
【0022】用いるエチレンテレフタレート系熱可塑性
ポリエステルは、少なくともフィルムを形成するに足る
分子量を有するべきであり、用途に応じて、射出グレー
ド或いは押出グレードのものが使用される。この固有粘
度(I.V.)は一般に0.6乃至1.4dl/g、特に0.
63乃至1.3dl/gの範囲にあるものが好ましい。
【0023】プラスチックのプリフォームへの成形に
は、射出成形を用いることができる。すなわち、プラス
チックを冷却された射出型中に溶融射出して冷却し、非
晶質のプラスチックプリフォームに成形する。射出機と
しては、射出プランジャー又はスクリューを備えたそれ
自体公知のものが使用され、ノズル、スプルー、ゲート
を通して前記混合物を射出型中に射出する。これにより
ポリエステル等は射出型キャビティ内に流入し、固化さ
れて延伸ブロー成形用のプリフォームとなる。射出型と
しては、容器形状に対応するキャビティを有するものが
使用されるが、ワンゲート型或いはマルチゲート型の射
出器を用いるのがよい。射出温度は270乃至310
℃、圧力は28乃至110Kg/cm2 程度が好ましい。
【0024】
【実施例】図3の装置を用いて最終成形品の外径が94
mm、全高さが305mm(加熱部高さが280mm)、容量
が1500mlで底部が凹状の図2(B)に示されるよう
な耐熱性用のポリエチレンテレフタレート(PET)ボ
トルを作成した。所定のプリフォームを100℃に加熱
し、そのプリフォーム口部を固定具で固定し、プリフォ
ーム内部の先端がテフロン製の延伸棒と先端が凸状で1
00℃に加熱されている押圧棒とでプリフォーム底中央
部を挟み込んだ状態にて、内圧3Kg/cm2 の流体をプリ
フォーム内部に吹き込みフリーブロー成形を行い、二次
成形品を得た。得られた二次成形品は底中央部が延伸さ
れ比較的均一な肉厚のドーム状の底形状を有しており、
実質的に首部の曲がりがなくかつ軸のずれのない安定し
た形状を有していた。
【0025】その二次成形品を円周上で3つのゾーンに
分けて、各部が500〜700℃の表面温度内で温度制
御されたトンネル状赤外線加熱体中を自転しながら6秒
間で通過させることにより、第一に底部が概ね平板状に
収縮し、第二に胴部が高さ及び径方向に収縮し、最終的
に胴部及び底部の温度が概ね180℃である四次成形品
を得た。この四次成形品を二次ブロー成形して最終製品
を得た。この最終製品に95℃の熱水を充填して、容積
変化率から耐熱性の評価(良好範囲:容積変化率2%以
下)を行ったところ良好な結果を得た。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、フリーブロー成形方式
を利用して一次ブロー成形した場合において、得られた
二次成形品が首部で大きく曲がり、かつ軸がずれたよう
なものが生じることがなく、その二次成形品をより好ま
しい形態に加熱収縮させることができ、更に加熱された
二次成形品(三次成形品或いは四次成形品)を二次ブロ
ー成形に付することにより、耐熱性及び耐熱圧性に優れ
た二軸延伸ブロー成形容器を製造することができた。ま
た一次ブロー成形がフリーブロー成形方式によるので、
金型を使用する必要がなく、このため成形品の金型との
接触による冷却が防止されると共に、容易にヒートセッ
ト工程に連絡できるという利点も得られる。更に、成形
容器の底部近傍の強度が向上されると共に、局部的な薄
肉部がないことは勿論、比較的均一な肉厚分布を有する
ため、目付量を低減することも可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成形工程の一例を説明するための図で
ある。
【図2】図1の成形工程の続きである二次ブロー成形工
程の一例を説明するための図である。
【図3】本発明方法を実施するための製造装置の一例の
全体の配置図である。
【図4】押圧棒の他の一例を用いた成形工程を説明する
図である。
【図5】本発明方法の他の一例を説明する図である。
【図6】押圧棒の他の一例を用いた成形工程を説明する
図である。
【符合の説明】
1 プリフォーム 2 口部保持具 3 延伸棒 4 押圧棒 5 凸部 6 二次成形品 7,9 加熱体 8 三次成形品 10 四次成形品 11 金型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 公生 神奈川県川崎市宮前区野川2297−5 (72)発明者 倉島 秀夫 神奈川県横須賀市岩戸3−26−16 (72)発明者 丸橋 吉次 神奈川県横浜市港北区日吉本町6−35− 5 (56)参考文献 特開 平6−270235(JP,A) 特開 平4−161304(JP,A) 欧州特許出願公開571262(EP,A 1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 49/00 - 49/80

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 延伸温度に加熱されたプリフォームの口
    部を口部保持具で保持すると共に、プリフォーム内部に
    挿入された延伸棒とプリフォーム外部の押圧棒とでプリ
    フォームの底部中央を挟み且つ挟み込んだ状態を維持し
    つつ延伸棒を底部方向に駆動し、且つプリフォームの周
    囲が終段迄拘束されない状態でプリフォーム内に流体を
    吹き込み、プリフォームをフリーブロー成形し、得られ
    る二次成形品を加熱収縮させた後、ブロー金型内で二次
    ブロー成形して最終容器とすることを特徴とする二軸延
    伸ブロー容器の製造方法。
  2. 【請求項2】 フリーブロー成形の終段乃至終段近傍で
    の延伸棒の駆動速度をプリフォームの軸方向膨張速度よ
    りも若干低い速度とし、これによりブロー成形品の底部
    に底最下部よりも内側にへこんだ底中央部を形成させる
    ことを特徴とする請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 押圧棒として、先端が凸状でしかもプリ
    フォームの延伸温度以上に加熱されたものを使用し、前
    記凸状先端をプリフォームの底部中央に食い込ませるこ
    とにより、底部中央をも薄肉化させることを特徴とする
    請求項1記載の製造方法。
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