JPH05254531A - 耐圧自立容器、その製造方法、及びブロー成形型 - Google Patents

耐圧自立容器、その製造方法、及びブロー成形型

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JPH05254531A
JPH05254531A JP8940792A JP8940792A JPH05254531A JP H05254531 A JPH05254531 A JP H05254531A JP 8940792 A JP8940792 A JP 8940792A JP 8940792 A JP8940792 A JP 8940792A JP H05254531 A JPH05254531 A JP H05254531A
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rod
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curved surface
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Youji Machinaga
洋二 待永
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 良好な耐圧性を有するとともに、自立安定性
に優れた一体成形タイプの(ベースカップを使用しな
い)容器を製造する方法を提供する。 【構成】 目的の容器形状の少なくとも胴部から底部外
側の下端までの形状に対応するキャビティ面41a を有す
る胴部型41と、容器の底部中央部に対応するキャビティ
面43a を有するとともに、径外方に可動な複数の棒状部
材47を具備した底部型42とを有するブロー成形型4を用
い、複数の棒状部材47の先端部を径の内方に位置した状
態でブロー成形型4内で有底円筒状のパリソンを二軸延
伸ブロー成形し、上方に凸となる底部中央部と、この底
部中央部を取り囲む環状の接地部とからなる底部を有す
るブロー成形体を形成し、次に、このブロー成形体が冷
却する前に、複数の棒状部材47を径外方に突出させて容
器とする方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は大きな内圧がかかっても
良好な自立性を有するプラスチック製容器、その製造方
法、及びその製造に用いるブロー成形型に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ポリエ
チレンテレフタレートにより代表される飽和ポリエステ
ル樹脂等からなる二軸延伸ブロー成形容器は、極めて優
れた透明性及び表面光沢を有し、美麗で、ガスバリヤー
性、水分不透過性、耐内容物性および保存性等に優れて
いる。また、燃焼時の発熱も少なく、炉をいためること
もないため易廃棄性である等、多くの利点を有してい
る。そのため、各種飲料水、調味料、酒類その他の食品
用の容器等に広く用いられている。
【0003】このような二軸延伸ブロー成形容器(ボト
ル)の中に、底部にいわゆるベースカップを装着したも
のがある。ベースカップは容器に自立性を付与するため
に、また場合によっては底部を補強するために装着する
が、これは、たとえば内容物が炭酸飲料等の高い内圧を
有する容器によく利用される。というのは、このような
容器においては、耐内圧性を向上するために容器底部を
丸みを帯びる凸面状に成形するのが一般的であるからで
ある。
【0004】ベースカップ付容器は自立安定性に優れ、
また底部も補強されるが、ベースカップを別工程で製造
したのち、これを容器本体部に装着する工程が増えるた
め、生産性に劣る。また、通常ベースカップは容器本体
部と別種の樹脂で成形されるので、ベースカップを装着
した容器はリサイクル性に劣る。
【0005】そこで、容器の底部を種々の形状に成形し
て容器底部の補強を図るとともに、ベースカップなしで
自立性を確保する構造の容器が開発されており、実用化
されている。
【0006】たとえば、特公昭62-21616号は、図6に示
すような形状の底部を有する容器を開示している。この
容器の底部は、上方に凸の曲面状の底部中央部61と、こ
の底部中央部61の周囲に形成された環状の接地部62とか
らなり、この接地部62の内側部63及び外側部64は実質的
にストレート(縦断面図において直線状となり、実際に
は錐面状となる)に形成されている。このような底部形
状とすると、容器には自立性が付与され、またある程度
の内圧に対して変形を阻止することが可能となる。しか
しながら、本発明者の研究によると、図6に示すような
底部形状としても、炭酸飲料等を内容物とする場合にみ
られるような容器内圧に十分に抗することはできず、上
方に凸の曲面状の底部中央部61が外側(下方)に膨出し
たり、または、環状の接地部62の下端65が歪んだりする
ことがあり、良好な耐圧自立容器とすることはできな
い。
【0007】また、特開昭63-189224 号には、図7に示
すように、底部の中央部分71をほぼ半球状に膨出させた
一次ブロー成形体70を製造し、次に、この一次ブロー成
形体の半球状の膨出部を棒状部材72により押圧してこの
部分を反転させ、底部中央部を上方に凸の曲面状とし、
その周囲に環状の接地部73を形成する成形方法が開示さ
れている。しかしながら、この方法による容器において
も、その底部の耐圧性は十分ではない。
【0008】したがって本発明の目的は、ベースカップ
を用いない一体成形タイプの容器で、良好な耐圧性と自
立安定性を有するものを提供することである。
【0009】また、本発明のもう一つの目的は、良好な
耐圧性を有するとともに、自立安定性に優れた一体成形
タイプの(ベースカップを使用しない)容器を製造する
方法を提供することである。
【0010】さらに、本発明のもう一つの目的は、上記
容器を製造することができるブロー成形型を提供するこ
とである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に鋭意研究の結果、本発明者は、基本的には、容器底部
を上方に凸の滑らかな曲面からなる底部中央部と、前記
底部中央部を取り囲む環状の接地部とからなる構造と
し、この接地部の外側部を下方に縮径する滑らかな曲面
から形成するとともに、その内側部を滑らかな凹曲面状
として底部中央部に連続させ、かつこの内側部に、接地
部の下端の径よりさらに外方まで凹む複数の凹部を周に
沿って形成すれば、高い内圧がかかっても底部下部が膨
出変形することがないことを発見した。
【0012】また、そのような容器を製造するには、目
的の容器形状の少なくとも胴部から底部外側の下端まで
の形状に対応するキャビティ面を有する胴部型と、前記
容器の底部中央部に対応するキャビティ面を有するとと
もに、径外方に可動な複数の棒状部材を具備した底部型
とを有するブロー成形型を用い、前記複数の棒状部材の
先端部を径の内方に位置した状態で前記ブロー成形型内
で有底円筒状のパリソンを二軸延伸ブロー成形し、上方
に凸となる底部中央部と、この底部中央部を取り囲む環
状の接地部とからなる底部を有するブロー成形体を形成
し、次に、このブロー成形体が冷却する前に、前記複数
の棒状部材を径外方に突出させればよいことを発見し、
本発明を完成した。
【0013】すなわち、二軸延伸ブロー成形による本発
明の耐圧自立容器は、前記容器の底部が、上方に凸の滑
らかな曲面からなる底部中央部と、前記底部中央部を取
り囲む環状の接地部とからなり、前記接地部の外側部は
下方に縮径する滑らかな曲面からなり、一方、滑らかな
凹曲面で前記底部中央部に連続する前記接地部の内側部
には、前記接地部の下端の径より外方にまで凹む複数の
凹部が周に沿って形成されていることを特徴とする。
【0014】また、上述した底部形状を有する容器を製
造する本発明の方法は、目的の容器形状の少なくとも胴
部から底部外側の下端までの形状に対応するキャビティ
面を有する胴部型と、前記容器の底部中央部に対応する
キャビティ面を有するとともに、径外方に可動な複数の
棒状部材を具備した底部型とを有するブロー成形型を用
い、前記複数の棒状部材の先端部を径の内方に位置した
状態で前記ブロー成形型内で有底円筒状のパリソンを二
軸延伸ブロー成形して、上方に凸の滑らかな曲面からな
る底部中央部と、前記底部中央部を取り囲む環状の接地
部とからなる底部を有するブロー成形体を製造し、前記
ブロー成形体が冷却する前に、前記複数の棒状部材を径
外方に突出させ、もって、前記接地部の内側部に、前記
接地部の下端部の径より外方にまで凹む複数の凹部を形
成することを特徴とする。
【0015】さらに、上述した製造方法において用いる
本発明のブロー成形型は、(a) 目的の容器形状の少なく
とも胴部から底部外側の下端までの形状に対応する側部
キャビティ面を有する胴部型と、(b) 底部型とを有し、
前記底部型は、(b-1) 上方に凸の滑らかな曲面からなる
前記容器の底部中央部に対応する底部キャビティ面を有
するとともに、前記底部キャビティ面の反対側に凹部を
有し、かつ前記凹部側から前記底部キャビティ面の周縁
部にまで連通する複数の穴部を有する本体部と、(b-2)
上方が縮径した錐面状部分に、複数の棒状部材をその一
方の端部をスライド可能な状態で装着してなり、かつ前
記本体部の下方で上下に移動できる可動部とを有し、前
記本体部の凹部に前記可動部の錐面状部分が挿入される
とともに、前記本体部の複数の穴部に前記錐面状部分に
装着した棒状部材が挿入されており、前記可動部を下方
に位置させた状態では前記複数の棒状部材の先端部は前
記底部キャビティ面より内方に位置し、前記可動部を上
方に位置させた状態で、前記複数の棒状部材の先端部が
前記底部キャビティ面より径外方に突出することを特徴
とする。
【0016】
【実施例】以下本発明を詳細に説明する。
【0017】まず本発明の容器について説明する。図1
は本発明の一実施例による耐圧自立容器1の底部形状を
示しており、(a)はその底部付近の部分縦断面図であ
り、(b) は底面図である。なお、(a) は(b)のA−A断
面図に相当する。
【0018】図1の(a) には、容器1の胴部2の下端部
及び底部3のみが示されているが、容器1の胴部2及び
それより上方の部分は、従来のプラスチック製容器(二
軸延伸ブロー成形ボトル)にみられる種々の形状に適宜
成形できる。本発明の容器の特徴はその底部形状にある
ので、以下、底部分について図面を参照して本発明を説
明する。
【0019】容器1の底部3は、上方に凸の滑らかな曲
面からなる底部中央部31と、この底部中央部31の周囲に
環状に形成された接地部32とからなる。接地部32の外側
部33は胴部2の下端部から連続する滑らかな曲面状に形
成されており、下方が縮径して環状の接地線38に達す
る。一方、接地線38より内方に位置する接地部32の内側
部34は、滑らかな凹曲面状で上述の底部中央部31に連続
するが、この内側部34には、周方向に沿って複数の凹部
35が形成されている。図1及び図2からわかるように、
この凹部35は、接地部32の内側部34において径外方に凹
んで形成されている。このとき、各凹部35の最奥部は接
地部32の最下端である接地線38の径より外側に位置して
おり、各凹部35の下方における接地部32の下端(接地線
38の部位)はいわばアンダーカット部となる。
【0020】各凹部35は滑らかな曲面状に形成され、そ
の周囲の内側部34とはっきりした折り曲げ部を形成する
ことなく連続している。
【0021】以上に説明した底部構造とすると、容器内
部の圧力が大きくなっても、接地部32の内側部34に設け
た複数の凹部35の存在により底部中央部31が膨出するよ
うな変形は起こらず、剛性の高い底部となる。
【0022】図1及び図2に示す実施例においては、凹
部35は周に沿って等間隔に8個形成されているが、本発
明はこれに限定されず、適宜その数を変更してよい。接
地部32の内側部に設ける凹部の数は3個以上とするのが
好ましい。また、凹部35の形状及び大きさも、容器の径
や接地部32の大きさを勘案して適宜変更することができ
る。
【0023】次に、上述の底部構造を有する容器の製造
方法に用いるブロー成形型について説明する。
【0024】図2は、本発明の一実施例によるブロー成
形型を示す部分概略断面図である。ブロー成形型4は、
目的とする容器の口部より下の部分から底部の外側下端
までの形状に対応するキャビティ面41a を有する胴部型
41と、胴部型41の下端に設置される底部型42とを有す
る。なお、図示していないが、このブロー成形型4に
は、有底円筒状のパリソンの口部を把持する口部型が設
置される。
【0025】底部型42は、目的の容器の底部中央部に対
応する形状のキャビティ面43a を有する本体部43と、こ
の本体部43の下方において上下に移動する可動部44とを
有する。まず、可動部44の上端部には錐面部45が形成さ
れており、この錐面部45の表面に複数の凸条部46が縦方
向に形成されている。ここで、複数の凸条部46は錐面部
45に等間隔に設けられている。この複数の凸条部46に
は、それぞれ1つずつ棒状部材47が装着されている。棒
状部材47は、その一方の端部を外方斜め上方向に向ける
ように他方の端部で凸条部46と嵌合している。図2のB
−B断面図である図3に示すように、凸条部46はその断
面において上方が拡開した形状となっているので、棒状
部材47は凸条部46から離脱しない。また、棒状部材47
は、凸条部46に沿って上下に(図2の矢印Cの方向に)
移動することができる。実際には、後述するように棒状
部材47は固定された底部型42の本体部43に設けた穴部に
挿入されるので、棒状部材47が上下に移動するのではな
く、可動部44の上下運動に連動して、錐面部45に対して
相対的に棒状部材47が移動する。
【0026】一方、本体部45は、その下面に凹部48を有
しており、この凹部48内に上述の可動部44の錐面部45が
入り込むような構造となっている。また、本体部43に
は、上述の可動部44に取り付けられた複数の棒状部材47
を承受する穴部49が形成されており、この穴部49は、凹
部48側から本体部43の上面であるキャビティ面43a の周
縁部にまで貫通している。
【0027】図2に示すように、可動部44に取り付けた
棒状部材47が本体部43に設けた穴部49に挿入された状態
で、可動部44が本体部43の中央部下方に設置されるが、
通常は(可動部44に外力を加えない状態では)、本体部
43のピン部50に設置したバネ部材51により可動部44は下
方側に位置している。このとき、錐面部45に装着した棒
状部材47は縮径した錐面部45の上方部分にその端部を接
することになるので、棒状部材47の先端部47a は本体部
43の穴部49内に引っ込んだ状態となる(棒状部材47の先
端部47a は本体部43の上部表面であるキャビティ面43a
より外側に出ない)。
【0028】次に、以上に説明したブロー成形型4を用
いた耐圧自立容器の製造方法について説明する。まず、
ブロー成形型4を図2に示す状態にし(可動部44を下方
に位置させ、棒状部材47の先端部47a を本体部43の上部
表面であるキャビティ面43a より外側に出さない状態と
し)、公知の方法により有底円筒状のパリソンを二軸延
伸ブロー成形する。これにより、胴部型41が有するキャ
ビティ面41a 及び底部型42の本体部43が有するキャビテ
ィ面43a により賦形された底部を有するブロー成形体53
が製造される。
【0029】次に、ブロー成形体53がまだ冷却しない段
階で、図4に示すように、可動部44に対して下方から力
を加えてこれを上方に移動させる。すると、可動部44の
錐面部45に装着した棒状部材47は、その錐面部45側の端
部で錐面部45と摺動する。棒状部材47の端部は、錐面部
45の拡径した部分に当接することになるので、棒状部材
47は本体部43の穴部49内を摺動して径外方に押し出され
る。これにより、棒状部材47の先端部47a が、先に形成
されたブロー成形体53の環状の接地部の内側部を押し、
その部分に凹部55を形成する。
【0030】図4の状態で、得られたブロー成形体53′
に対して適宜熱処理(ヒートセット)を施し、次に、図
5に示すように、底部型42の可動部44を下方に位置した
状態で型を開く。可動部44を下方に位置させると、棒状
部材47は本体部43内に収納された状態となり(棒状部材
47の先端部47a がキャビティ面43a がなす曲面より下方
に位置し)、ブロー成形体53′の凹部55の下方のいわゆ
るアンダーカット部にぶつかることなく底部型42を開く
ことができる。
【0031】以上に説明した方法により、先に図1に示
した底部形状を有する二軸延伸ブロー成形容器を製造す
ることができる。この方法によれば、接地部の内側部に
はっきりとした凹部を形成できるので、良好な強度を有
する底部とすることができ、自立安定性のみならず、大
きな内圧がかかっても変形や破損を起こすことはない。
【0032】なお、容器を形成する樹脂としては、ポリ
エステル樹脂が好適である。ポリエステル樹脂として
は、飽和ジカルボン酸と飽和二価アルコールとからなる
熱可塑性樹脂が使用できる。飽和ジカルボン酸として
は、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレ
ン-1,4- 又は2,6-ジカルボン酸、ジフェニルエーテル-
4,4′- ジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸類、ジ
フェノキシエタンジエタンジカルボン酸類等の芳香族ジ
カルボン酸類、アジピン酸、セバチン酸、アゼライン
酸、デカン-1,10-ジカルボン酸等の脂肪族ジカルボン
酸、シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環族ジカルボン
酸等を使用することができる。また飽和二価アルコール
としては、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコ
ール、ヘキサメチレングリコール、ドデカメチレングリ
コール、ネオペンチルグリコール等の脂肪族グリコール
類、シクロヘキサンジメタノール等の脂環族グリコー
ル、2,2-ビス(4′- β- ヒドロキシエトキシフェニル)
プロパン、その他の芳香族ジオール類等を使用すること
ができる。好ましいポリエステルは、テレフタル酸とエ
チレングリコールとからなるポリエチレンテレフタレー
トである。
【0033】ポリエスル樹脂は、固有粘度が 0.5〜1.5
、好ましくは0.55〜0.8 の範囲の値を有する。またこ
のようなポリエステルは、溶融重合で製造され、 180〜
250 ℃の温度下で減圧処理または不活性ガス雰囲気で熱
処理されたもの、または固相重合して低分子量重合物で
あるオリゴマーやアセトアルデヒドの含有量を低減させ
たものが好適である。
【0034】なおポリエステル樹脂中には、本発明の目
的を損なわない範囲で安定剤、顔料、酸化防止剤、熱劣
化防止剤、紫外線劣化防止剤、帯電防止剤、抗菌剤等の
添加剤やその他の樹脂を適量加えることができる。
【0035】以上、本発明を添付図面を参照して説明し
たが、本発明はこれに限定されず、本発明の思想を逸脱
しないかぎり、種々の変更を施すことができる。
【0036】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の容器におい
ては、その底部が、上方に凸の滑らかな曲面からなる底
部中央部と、底部中央部を取り囲む環状の接地部とから
なり、かつ接地部の内側部には、接地部の下端の径より
外方にまで凹む複数の凹部が周に沿って形成されている
ので、大きな内圧がかかっても底部中央部が下方に膨出
することはない。
【0037】また、本発明の方法においては、一旦、上
方に凸の底部中央部と、その周囲に形成される環状の接
地部とからなる底部を有するブロー成形体を形成し、次
に、このブロー成形体が冷却する前に、内側から棒状部
材を接地部の内側部に押圧して凹部を形成するので、良
好な賦形性をもって凹部を接地部に形成することができ
る。
【0038】さらに、本発明のブロー成形型は、複数の
棒状部材が径外方に向けて可動な底部型を有するので、
アンダーカット部がじゃまにならず型開きをすることが
できる。
【0039】本発明の容器は、炭酸飲料をはじめとする
各種飲食品等の容器(ボトル)、テニスボール容器等に
好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による容器の底部形状を示し
ており、(a) は底部付近の部分断面図であり、(b) は底
面図である。
【図2】本発明の一実施例によるブロー成形型を示す部
分断面図である。
【図3】図2のB−B断面図である。
【図4】図2に示すブロー成形型の底部型の可動部を上
方に移動させた状態を示す部分断面図である。
【図5】図2に示すブロー成形型の底部型を、胴部型か
ら離脱した状態を示す部分断面図である。
【図6】従来の耐圧自立容器の底部形状の一例を示す部
分断面図である。
【図7】二軸延伸ブロー成形容器を製造する方法の一例
を示す概略工程図である。
【符号の説明】
1 耐圧自立容器 2 胴部 3 底部 4 ブロー成形型 31 底部中央部 32 接地部 33 接地部の外側部 34 接地部の内側部 35、55 凹部 38 接地線 41 胴部型 42 底部型 43 底部型の本体部 44 底部型の可動部 45 錐面部 47 棒状部材 53、53′ ブロー成形体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二軸延伸ブロー成形による耐圧性の自立
    容器において、前記容器の底部は、上方に凸の滑らかな
    曲面からなる底部中央部と、前記底部中央部を取り囲む
    環状の接地部とからなり、前記接地部の外側部は下方に
    縮径する滑らかな曲面からなり、一方、滑らかな凹曲面
    で前記底部中央部に連続する前記接地部の内側部には、
    前記接地部の下端の径より外方にまで凹む複数の凹部が
    周に沿って形成されていることを特徴とする耐圧自立容
    器。
  2. 【請求項2】 目的の容器形状の少なくとも胴部から底
    部外側の下端までの形状に対応するキャビティ面を有す
    る胴部型と、前記容器の底部中央部に対応するキャビテ
    ィ面を有するとともに、径外方に可動な複数の棒状部材
    を具備した底部型とを有するブロー成形型を用い、前記
    複数の棒状部材の先端部を径の内方に位置した状態で前
    記ブロー成形型内で有底円筒状のパリソンを二軸延伸ブ
    ロー成形して、上方に凸の滑らかな曲面からなる底部中
    央部と、前記底部中央部を取り囲む環状の接地部とから
    なる底部を有するブロー成形体を製造し、前記ブロー成
    形体が冷却する前に、前記複数の棒状部材を径外方に突
    出させ、もって、前記接地部の内側部に、前記接地部の
    下端の径より外方にまで凹む複数の凹部を形成すること
    を特徴とする耐圧自立容器の製造方法。
  3. 【請求項3】 (a) 目的の容器形状の少なくとも胴部か
    ら底部外側の下端までの形状に対応する側部キャビティ
    面を有する胴部型と、(b) 底部型とを有する二軸延伸ブ
    ロー成形型であって、前記底部型は、(b-1) 上方に凸の
    滑らかな曲面からなる前記容器の底部中央部に対応する
    底部キャビティ面を有するとともに、前記底部キャビテ
    ィ面の反対側に凹部を有し、かつ前記凹部側から前記底
    部キャビティ面の周縁部にまで連通する複数の穴部を有
    する本体部と、(b-2) 上方が縮径した錐面状部分に、複
    数の棒状部材をその一方の端部をスライド可能な状態で
    装着してなり、かつ前記本体部の下方で上下に移動でき
    る可動部とを有し、前記本体部の凹部に前記可動部の錐
    面状部分が挿入されるとともに、前記本体部の複数の穴
    部に前記錐面状部分に装着した棒状部材が挿入されてお
    り、前記可動部を下方に位置させた状態では前記複数の
    棒状部材の先端部は前記底部キャビティ面より内方に位
    置し、前記可動部を上方に位置させた状態で、前記複数
    の棒状部材の先端部が前記底部キャビティ面より径外方
    に突出することを特徴とするブロー成形型。
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