JP2627886B2 - 版下デザインデータ作成方法 - Google Patents

版下デザインデータ作成方法

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JP2627886B2 JP658787A JP658787A JP2627886B2 JP 2627886 B2 JP2627886 B2 JP 2627886B2 JP 658787 A JP658787 A JP 658787A JP 658787 A JP658787 A JP 658787A JP 2627886 B2 JP2627886 B2 JP 2627886B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は版下デザインデータ作成方法に関し、例えば
スポーツシヤツなどの布地に文字、数字、記号、図形な
どのデザイン要素(これをキヤラクタと呼ぶ)をプリン
トする場合などに適用して好適なものである。
〔発明の概要〕
本発明は、文字、数字、記号、図形などのキヤラクタ
をデザインすることによつて版下画像を作成する版下デ
ザイン装置において、基準の第1のキヤラクタデータ及
び変化幅に基づいて、幅比率データと、第2のキヤラク
タデータと、当該第2のキヤラクタデータの原点データ
とを作成することにより、多重キヤラクタパターンを容
易にデザインすることができる。
〔従来の技術〕
従来スポーツシヤツにキラヤクタをプリントする際に
用いられる版下は、デザイナが版下用画材上にキヤラク
タをデザインしながら手書きによつて描画し、かくして
描画された版下画像のうちキヤラクタ部分を手作業によ
つてカツタを用いて切り抜くことによつて版下を作成し
た後、当該版下をプリント対象となるスポーツシヤツ上
に載置して、例えばシルク印刷によつてプリントするよ
うな作業工程を実施するようになされていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが実際上デザイナが手書きで文字、数字、記
号、図形などのデザイン要素を描くためには、かなり長
大な時間が必要となり、一旦描画したキヤラクタがデザ
イナにとつて不満足なものであるときには部分的な手直
し又は書き直しをすることが多く、結局複数枚の版下画
像を作成し、そのうち最も満足し得ると考えられるデザ
インを採用するような方法が用いられている。
因に版下用画材にキヤラクタをデザインする場合、デ
ザインの良又は不良を判断するためには、一応キヤラク
タを全体として描き出した上で観察しなければ十分な評
定をなし得ないからである。
しかも従来のように手作業によつて版下用画材にキヤ
ラクタをデザインしながら手書きによつて描画する場
合、製作途中で不満足な点に気づいたときに手直しをす
るとしても、当該手直しはキヤラクタ全体が完成した後
の手直しではないため、実際上完成後の影響まで明確に
確認しながら修正することはできないので、結局デザイ
ン作業の効率を上げることができない問題がある。
特に、例えば文字、数字、記号などのキヤラクタを、
少しずつ寸法を小さくし(又は大きくし)てなる複数の
画像を重ね合わせることによつて、いわゆる多重文字、
多重数字、多重記号などでなる多重キヤラクタをデザイ
ンしようとする場合、複数の画像をデザイナが所望する
通りに手書きによつて重ね書きすることは困難であり、
描画に要する手間及び時間が大きくなることを避け得な
い。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、簡易な
操作によつて多重文字等の多重キヤラクタを容易に形成
し得るようにした版下デザインデータ作成方法を提案し
ようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
かかる問題点を解決するため本発明においては、基準
の第1のキヤラクタパターンCA1を構成する表示点の位
置を表すキヤラクタデータでなる第1のデザインデータ
に基づいて第1のキヤラクタパターンCA1の内側又は外
側に所定の変化幅Δ、Δだけ離間した位置を指定
し、第1のキヤラクタパターンCA1の幅を表す第1のキ
ヤラクタ幅(XN、YN)とこの第1のキヤラクタ幅から変
化幅Δ、Δを減算し又は加算して得られる第2のキ
ヤラクタ幅(XN2、YN2)、(XN3、YN3)との幅比率を求
め、第1のキヤラクタパターンを構成する表示点の位置
を表すキヤラクタデータに幅比率を乗算することにより
第1のキヤラクタパターンCA1の内側又は外側に重複す
る第2のキヤラクタパターンCA2、CA3の表示点の位置を
表すキヤラクタデータでなる第2のデザインデータを求
めると共に、第1のキヤラクタパターンCA1の原点O21
表す第1の原点データと変化幅(Δ、Δ)を表す変
化幅データとに基づいて第2のキヤラクタパターンCA
2、CA3の原点O22、O23を表す第2の原点データを求め、
第1の原点データに基づいて描画される第1のキヤラク
タパターンCA1上に重複して第2の原点データO22、O23
に基づいて第2のキヤラクタパターンCA2、CA3を描画す
ることにより第1及び第2のキヤラクタパターンCA1及
び(CA2、CA3)でなる多重キヤラクタパターンを作成す
るようにする。
〔作用〕
基準の第1のキヤラクタパターンCA1に基づいて、内
側又は外側に変化幅(Δ、Δ)を設定するだけの簡
易な操作によつて、第2のキヤラクタパターンCA2、CA3
に対する幅比率を得た後第2のキヤラクタパターンCA
2、CA3のキヤラクタデータを作成すると共に、第2のキ
ヤラクタパターンCA2、CA3の原点O22、O23を作成するこ
とにより、多重キヤラクタパターンを確実に形成するこ
とができる。
〔実施例〕
以下図面について、本発明の一実施例を詳述する。
(a)実施例の構成 第1図において、1は全体として版下デザイン装置を
示し、コンピュータ構成の中央処理ユニツト(CPU)2
を有する。CPU2には内部メモリ2A及びデザインデータレ
ジスタ2Bが設けられ、デザイナによつてデータ入力手段
としてのキーボード3又はマウス4からバス5を介して
入力される指令信号及び入力データに基づいて、当該入
力データや、外部メモリ6から転送されるデータを内部
メモリ2Aに取り込むことにより、処理すべき基礎データ
として保持する。
CPU2はこの基礎データをデザイン処理した後、当該処
理結果のデザインデータをデザインデータレジスタ2Bに
蓄積すると共に、蓄積したデザインデータをバス5を介
してデイスプレイ装置7の表示画面上に表示させる。か
くしてデザイナがデイスプレイ装置7の表示を見なが
ら、キーボード3又はマウス4を用いてマン−マシン手
法によつて表示されている版下画像の修正をし得るよう
になされている。
外部メモリ6は例えばフロツピーデイスク装置でな
り、プログラムデータメモリ部6A、キヤラクタデータメ
モリ部6B、デザインデータメモリ部6Cを有する。プログ
ラムデータメモリ部6Aに格納されているプログラムデー
タはCPU2の内部メモリ2Aに読み出されてCPU2を制御する
ことにより版下デザインデータの作成処理を実行させる
と共に、その結果作成された版下デザインデータをデザ
インデータレジスタ2Bに蓄積させる。
かくしてCPU2においてデザイン処理することによつて
デザインデータレジスタ2Bに蓄積されて行く版下デザイ
ンデータは、デザイナがデザイン作業を終了したとき、
CPU2によつてバス5を介して外部メモリ6のデザインデ
ータメモリ部6Cに格納し得ると共に、プリンタ8におい
てコピーとして打ち出すことができ、又はXYプロツタ9
を用いて版下を作製することができ、又はモデム10を介
して電話回線11に版下画像データを遠隔地にある受信装
置に送信し、又は受信し得るようになされている。
キヤラクタデータメモリ部6Bには、第2図に示すキヤ
ラクタデータDATAが格納されている。
この実施例の場合、デザインし得るキヤラクタとし
て、ローマ字の大文字「A」〜「Z」、小文字「a」〜
「z」と、算用数字「0」〜「9」と、「!」、
「?」、「.」、「,」等の記号とを表示し得、これら
の文字をXY座標上に描画するための位置データでなる文
字パターンデータが文字コード番号を付されて「文字パ
ターン」データDATA1としてキヤラクタデータメモリ部6
Bに格納される。
これらの「文字パターン」データDATA1は、文字の種
類例えば「センチユリーボード」、「ボールド」、「筆
記体」などごとに用意されており、かくして複数の種類
の文字を必要に応じて選択指定して版下画像を構成する
デザイン要素として利用し得るようになされている。こ
こでは、各キヤラクタを構成するローマ字、数字、記号
を含んで「文字」と呼ぶ。
またキヤラクタデータメモリ部6Bは「文字型寸法/間
隔/修正」データDATA2を有する。このデータは、「文
字パターン」データDATA1によつて表される各キヤラク
タすなわち文字の概略の外形形状(これを文字型と呼
ぶ)を第3図に示す8種類の類型R1〜R8に分類し、順次
続く文字の配列における文字間の間隔を、当該類型化さ
れた文字型に応じて修正し得るようなデータを有する。
文字型の類型R1は、正方形状に近い文字(例えば
「H」)を表し、類型R2は縦長四角形状の文字(例えば
「,」)を表し、類型R3は下向きの二等辺三角形状の文
字(例えば「T」)を表し、類型R4は上向きの二等辺三
角形状の文字(例えば「A」)を表し、類型5は右上方
に斜辺を有する直角三角形状の文字(例えば「L」)を
表し、類型6は左下方に斜辺を有する直角三角形状の文
字(例えば「7」)を表し、類型R7は右下方に斜辺を有
する直角三角形状の文字(例えば「r」)を表し、類型
8は左上方に斜辺を有する直角三角形状の文字(例えば
「筆記体のs」)を表す。
これらの類型R1〜R8は、それぞれの文字の縦及び横の
寸法(すなわち大きさ)を表す文字本体データD1と、横
書きの際に右側に必要とする標準の文字間隔を表す間隔
データD2とで構成されており、間隔データD2が各類型R1
〜R8についてそれぞれ決められている。
かくして「文字パターン」データDATA1のうちの1つ
のデータが指定されたとき、当該文字パターンを標準文
字として正体文字によつて表示し、文字の縦及び横の大
きさを表す文字本体データD1と、間隔データD2とによつ
て当該指定された正体文字が占有する版下用画材のXY座
標上の領域を表すことができるようになされている。
例えば「H」「T」「A」「7」「r」「筆記体の
s」「L」「,」の文字配列が指定されたときには、第
4図(A)に示すように、類型R1、R3、R4、R6、R7、R
8、R5、R2の文字本体データD1が、それぞれ間隔データD
2を挟んで連接するように版下用画材上に表示されるこ
とになる。
またこのように類型R1〜R2の文字でなる文字列が形成
されたとき、各文字の左下隅の位置を表すXY座標によつ
て各文字の原点O1〜O8を表し、かつ最左端の文字の原点
O1を当該文字列の原点とするような文字列データが内部
メモリ2Aに読み込まれる。
第4図の場合、文字列データは、文字列の原点O1の位
置データと、第1文字の文字本体D1の幅(これをキヤラ
クタパターン幅と呼ぶ)L11及び間隔L12のデータとを含
んでなり、キヤラクタパターン幅L11及び間隔L12の和の
データを当該第1文字の横方向(すなわちX方向)の単
位幅L1を表すデータとして有する。そして第1文字の原
点O1の位置データと、単位幅L1の距離データとの和の値
が次の第2文字の原点O2の位置データとして用いられ
る。
以下同様にして、第2〜第8の文字の原点O2〜O8、文
字本体D1のキヤラクタパターン幅L21〜L81、間隔L22〜L
82のデータ、単位幅L2〜L8が決められている。
(b)版下デザイン処理手順 CPU2は、第5図に示す版下デザイン処理手順を実行す
る。
すなわちCPU2は第5図のステツプSP1から当該版下デ
ザイン処理プログラムに入り、ステツプSP2において初
期設定処理を実行する。
このときCPU2は、外部メモリ6のプログラムデータメ
モリ部6Aに格納されているプログラムデータに基づい
て、キヤラクタデータメモリ部6Bに格納されている「文
字型寸法/間隔/修正」データDATA2及び「文字パター
ン」データDATA1を内部メモリ2Aに読み出してこれを以
下順次デザイナがキーボード3又はマウス4を用いて入
力した指令信号又は入力データに基づいて演算処理を実
行することにより、自動的に版下を構成するデザイン要
素(すなわちキヤラクタ)を形成して行く。ここで、数
値データは、キーボード3に設けられているテンキー
(図示せず)によつて入力される。
先ずCPU2は次のステツプSP3において、デザイナによ
つてキーボード3に設けられている19個のフアンクシヨ
ンキーKY1〜KY19の少なくとも1つがキー操作されたか
どうかに応じて、キー操作されたときこれを判断してス
テツプSP4に移つて当該モード指定処理を実行する。
モード指定処理プログラムSP4においてCPU2は第6図
に示すように、ステツプFSTARTから当該処理プログラム
に入り、19個のフアンクシヨンキーKY1〜KY19に対応し
て設けられているサブルーチンをそれぞれ実行した後、
ステツプFENDにおいて当該モード指定処理プログラムを
終了してメインルーチン(第5図)のステツプSP5に進
むようになされている。
これに対してフアンクシヨンキーが操作されていない
ときCPU2は、直ちにステツプSP5に移る。
モード指定処理プログラムSP4(第6図)のうち、ス
テツプF1は「正体モード」の処理を実行するステツプ
で、外部メモリ6のキヤラクタデータメモリ部6B(第2
図)から内部メモリ2Aに読み出された「文字パターン」
データを、そのまま基本データとして選定処理し得る状
態にCPU2を設定する。
またステツプF2は「平体、長体モード」の処理を実行
するステツプで、正体文字をキーボード3から入力され
る縦横比を表すデータ、又は縦方向の大きさを表すデー
タ、又は横方向の大きさを表すデータに応じて変形処理
し得るようにCPU2を設定する。
またステツプF3は「斜体モード」処理ステツプで、現
在処理されている文字データを、キーボード3から入力
される角度データによつて縦方向の大きさを変えずに傾
ける処理をし得るようにCPU2を設定する。
ステツプF4は「範囲指定モード」処理ステツプで、表
示すべき文字範囲がマウス4によつて指定入力されたと
き、当該範囲に亘つて各文字をその配列比率に応じて割
り付けるように、文字の大きさ及び各文字の配列位置を
自動的に演算し得るようにCPU2を設定する。
ステツプF5は「プロツタ出力モード」処理ステツプ
で、プログラムされてデザインデータレジスタ2Bに設定
された版下デザインデータをXYプロツタ9に送出し得る
ようにCPU2を設定する。
ステツプF6は「データセーブモード」処理ステツプ
で、デザインされてデザインデータレジスタ2Bに保持さ
れている版下デザインデータを外部メモリ6に格納し得
るようにCPU2を設定する。
ステツプF7は「回転体モード」処理ステツプで、現在
得られている文字データについて、キーボード3から角
度データを入力することにより、文字データを回転させ
るような演算をし得るようにCPU2を設定する。
ステツプF8は「弓文字モード」処理ステツプで、キー
ボード3から入力された文字列を弓形に並べるような位
置演算をし得るようにCPU2を設定する。
ステツプF9は「図形モード」処理ステツプで、キーボ
ード3及びマウス4によつて入力されるデータに基づい
て、円、楕円等の図形を作製し得るようにCPU2を設定す
る。
ステツプF10は「色付けモード」処理ステツプで、デ
ザインされたキヤラクタに対してキーボード3から指定
入力された色を付けて表示するようにCPU2を設定する。
ステツプF11は「多重文字モード」処理ステツプで、
例えば文字の周囲を線で隅取りするように重複したキヤ
ラクタをデザインする際に、同一のキヤラクタを所定の
比率で縮小して重複させるようなデザインデータを作成
し得るようにCPU2を設定する。
ステツプF12は「ライン付文字モード」処理ステツプ
で、文字の上側又は下側にラインを付けた文字を作成し
得るようにCPU2を設定する。
ステツプF13は「文字間隔指定モード」処理ステツプ
で、配列された文字間の間隔を指定し得るようにCPU2を
設定する。
ステツプF14は「通信モード」処理ステツプで、デザ
インされてデザインデータレジスタ2Bに蓄積されている
デザインデータをモデム10を通じて電話回線11に送信
し、又は受信し得るようにCPU2を設定する。
ステップF15は「データロード」処理ステツプで、過
去においてデザインされて外部メモリ6のデザインデー
タメモリ6Cに格納されているデザインデータを読み出し
て、内部メモリ2Aに取り込み得るようにCPU2を設定す
る。
ステップF16は「書体チエンジモード」処理ステツプ
で、外部メモリ6に格納されている「文字パターン」デ
ータのうち、文字の種類をキーボード3によつて変更し
たとき、これに応じて当該変更された「文字パターン」
データをキヤラクタデータメモリ部6Bから内部メモリ2A
に取り込んだ後、当該「文字パターン」データに基づい
てデザイン処理を実行し得るようにCPU2を設定する。
ステツプF17は「チヤンネルエンジンモード」処理ス
テツプで、チヤンネルを切り換え得るようにCPU2を設定
する。
ステツプF18は「エンドモード」処理ステツプで、現
在実行されている版下デザイン処理動作状態を強制的に
終了状態にするようにCPU2を設定する。
ステツプF19は「修正モード」処理ステツプで、デザ
インされてデザインデータレジスタ2Bに蓄積されている
版下デザインデータによつて表されるキヤラクタの一部
を消去したり、場所を移動させたり、文字を変更したり
し得るようにCPU2を設定する。
かくしてステツプSP3及びSP4(第5図)において、フ
アンクシヨンキーKY1〜KY19によつてCPU2に対してモー
ドの指定がなされたとき、これに応動した後、又はステ
ツプSP3においてフアンクシヨンキーKY1〜KY19の操作が
されなかつたとき、CPU2はステツプSP5においてマウス
6に設けられているキースイツチが操作されたか否かの
判断をする。
この実施例の場合マウス6には、一対のキースイツチ
4L及び4R(これをLキー及びRキーと呼ぶ)を有し、そ
のいずれか一方がキー操作されたとき、CPU2は次のステ
ツプSP6に移つて操作されたキーがLキー4Lであるか又
はRキー4Rであるかの判断をする。
Rキー4Rである場合CPU2は、マウス4によつて現在設
定されているXY座標データをバス5を介して内部メモリ
2Aに取り込み、続くステツプSP8において当該指定され
た位置をデイスクプレイ装置7の表示画面上に表示させ
る。
これに対してステツプSP6においてLキー4Lが操作さ
れたと判断したときCPU2は、ステツプSP9に移つてデザ
インデータレジスタ2Bに蓄積されている版下デザインデ
ータについて、過去においてすでに設定された登録点が
有るか否かの判断をし、登録点がある場合にはステツプ
SP10に移つて当該登録点のうち現在マウス6によつて指
定した位置に最も近い点(すなわち最近接点)のXY座標
を表す位置データを読み取つて内部メモリ2Aに取り込ん
だ後、上述のステツプSP8に移る。
かかるステツプSP9、SP10の処理は、すでに版下用画
材上に描画されたキヤラクタの所定の位置を指定して新
たなキヤラクタを描画する場合に実行されるループで、
このループの選択は、ステツプSP6においてマウス4の
Lキー4Lを操作することにより指定し得る。
ステツプSP8においてCPU2は、マウス4によつて指定
された点をデイスプレイ7の表示画面上に赤色表示した
後、ステツプSP11においてデザイナが今までの操作に誤
操作がないか否かの判断をするのを待ち受ける状態にな
り、誤操作がないときデザイナがLキー4Lを操作するこ
とにより、次のステツプSP12及びSP13による版下デザイ
ンデータの処理ステツプに入る。
ところがステツプSP11において、誤操作があつたとデ
ザイナが判断してRキー4Rを操作したときには、上述の
ステツプSP3に戻る。
ステツプSP12においてCPU2は、モードチエツク動作を
実行することにより、上述のステツプSP4において指定
されたモードを検出し、次のステツプSP13においてデザ
インデータの作成処理を実行した後ステツプSP14におい
てデザイナがデザイン作業が終了したか否かの判断をす
るのを待ち受ける状態になる。
このステツプSP14においてデザイナがデザイン作業を
続けると判断してマウス4のRキー4Rを操作したときCP
U2は上述のステツプSP3に戻る。これに対してステツプS
P14においてデザイナがデザイン作業を中断すると判断
してマウス4のLキー4Lを操作したときCPU2はステツプ
SP15に移つてデイスプレイ装置7の表示を消した後、ス
テツプSP16において当該プログラムを終了する。
(c)デザインデータの作成処理手順 第5図のデザインデータの作成ステツプSP13は、第7
図(A)及び(B)に示す処理手順で構成される。すな
わちCPU2は第7図(A)のステツプSP21からデザインデ
ータ作成プログラムに入り、次のステツプSP22におい
て、デザイナが現在処理しようとしているデータが図形
データであるか否かの判断をするのを待ち受ける。デザ
イナがLキー4Lを操作したときCPU2はステツプSP23に移
つて図形データの処理を実行する。
これに対してステツプSP22においてデザイナがRキー
4Rを操作したときCPU2は文字データの処理であるとし
て、ステツプSP24において、デザイナがキーボード3を
用いて文字列を入力するのを待ち受ける状態になる。
この実施例の場合文字列としてオペレータは、大文字
及び小文字のアルフアベツト文字、算用数字、記
号「.」、「,」、「!」を順次キーボード3の文字キ
ー(図示せず)を用いて入力し得るようになされてい
る。
かくしてオペレータがキーボード3を用いて文字数N
の入力文字列データを入力することにより、文字列指定
データがCPU2の内部メモリ2Aに取り込まれる。
CPU2はこの文字列の各文字データをキーボード3又は
マウス4によつて入力されたデータに応じて、以下に述
べる処理手順によつて1文字ずつデザイン処理を実行す
る。
すなわちCPU2は、ステツプSP25において現在処理しよ
うとする文字の順番を表す処理文字数N1をN1=0に初期
設定すると共に、多重文字をデザインする場合に現在処
理しようとする文字パターンの順番を表す処理多重数K1
をK1=1に初期設定した後、ステツプSP26において処理
文字数N1が入力文字列文字数Nと等しいか否かの判断を
する。
否定結果が得られたときCPU2は、続くステツプSP27に
おいて処理文字数N1を「+1」加算をしてN1+1に置き
換えた後、次のステツプSP28において当該第N1+1番目
の文字について長体文字、又は平体文字として処理すべ
きか否かの判断をする。
ここでCPU2は、上述の「モード指定」処理ステツプSP
4(第5図、第6図)において平体、長体モードが指定
されたか否かのモードを確認し、肯定結果が得られたと
きステツプSP29において処理対象となるN1=N1+1の文
字データに対して対応する縦横比をつける演算をした
後、ステツプSP30に移る。
これに対して長体、平体指定データが入力されていな
かつたときには、ステツプSP28において否定結果が得ら
れることにより、CPU2は直ちにステツプSP30に移る。
このステツプSP30は、上述のステツプSP4においてモ
ード指定がされたとき斜体データが入力されたか否かを
判断するステツプで、肯定結果が得られたときCPU2は、
ステツプSP31に移つて文字データに傾きを与えた後、ス
テツプSP32(第7図(B))に移る。
これに対して斜体データが入力されていなかつたと
き、CPU2は直ちにステツプSP32に移る。
このステツプSP32(第7図(B))は、上述のステツ
プSP4において「範囲指定モード」処理プログラムF4
(第6図)が指定されたか否かの判断をするステツプ
で、肯定結果が得られたときCPU2はステツプSP33に移
る。
このステツプSP33は上述のステツプSP4において「弓
文字モード」処理プログラムF8のデータが入力されたか
否かの判断をするステツプで、肯定結果が得られたとき
CPU2は、ステツプSP34においてデザイナがマウス4を用
いて範囲の指定をする(上述のステツプSP7又はSP10に
おいて読み取られた第1点の位置に基づいて第2点の位
置を指定することにより範囲を指定する)と共に、弓文
字列の弧の高さを表す第3点の指定をするのを待ち受
け、当該指定データが入力されたときCPU2は、ステツプ
SP35に移つて上述のステツプSP24において入力された文
字列について文字の大きさ、文字の回転角を演算により
決定した後、ステツプSP42に移る。
因にこのループにおいてCPU2は、上述のステツプSP7
においてマウス4から読み取つたXY座標を第8図に示す
ように第1点P1として指定し、その後ステツプSP34にお
いてデザイナがマウス4によつて第2点P2を指定するこ
とによつて範囲を指定し、続いてデザイナがマウス4に
よつて弓文字列の高さを表す第3点P3を指定する。CPU2
は、これらのデータを用いて第1点P1から第3点P3を通
り第2点P2に至る楕円形の一部の軌跡を演算し、かくし
て弓文字列を描画すべき文字配列軌跡SCR1を求める。
続いてCPU2は、文字配列軌跡SCR1上に、上述のステツ
プSP24において入力された文字列の各文字を割り付ける
と共に、割り付けられた各文字の大きさ及び回転角を演
算により決定する。
これに対して、上述のステツプSP33において否定結果
が得られるとCPU2は、ステツプSP37に移つてデザイナが
マウス4を用いて上述のステツプSP24において入力した
文字列を描画すべき範囲を指定するのを待ち受ける。や
がて当該データが入力されるとCPU2は、ステツプSP38に
移つて文字の大きさを決定した後、上述のステツプSP42
に移る。
かくしてCPU2は第9図に示すように、上述のステツプ
SP7によつて取り込んだ座標データを第1点P1とし、ス
テツプSP37において入力されたデータを第2点P2とし、
第1点P1から第2点P2までの直線でなる文字列軌跡SCR2
上に文字列を構成する各文字を割り付けることができ
る。
これに対して、上述のステツプSP32において否定結果
が得られるとCPU2は、ステツプSP40に移つて上述のステ
ツプSP4において「回転体モード」F7の処理ステツプが
指定されたか否かを判断し、肯定結果が得られたときス
テツプSP41に移つてデザイナがキーボード3を用いて回
転角度データを入力するのを待ち受け、当該データが入
力されたとき上述のステツプSP24において入力された文
字列の各文字を回転させる演算を実行した後、ステツプ
SP42に移る。
これに対してステツプSP40において否定結果が得られ
たときCPU2は、直ちにステツプSP42に移る。
このようにしてステツプSP28〜SP41において文字デー
タの形式についてのデータ処理が終了し、ステツプSP42
においてCPU2は当該処理された文字をデイスプレイ装置
7の表示画面上に赤色表示させる。
続いてCPU2はステツプSP43に移つて上述のステツプSP
4において「多重文字モード」F11が指定されたか否かの
判断をし、肯定結果が得られたときステツプSP44に移つ
て多重文字の作成処理を実行した後、ステツプSP47に移
る。
これに対して上述のステツプSP43において否定結果が
得られると、CPU2は現在処理しようとしている文字デー
タが多重文字ではないと判断して直接ステツプSP47に移
る。
このステツプSP47は現在処理している文字の次の文字
との関係で、第4図について上述したように、文字間隔
を変更する必要があるような文字列であるか否かの判断
をする。その結果間隔補正が必要なときCPU2は、ステツ
プSP47において肯定結果を得てステツプSP48に移り、次
の文字の原点を移動させるような演算を実行した後、上
述のステツプSP26に戻る。
このとき処理文字数N1が上述のステツプSP24において
入力された文字列の文字数Nと一致していなければ、CP
U2はステツプSP26において否定結果を得て再度上述のス
テツプSP27〜SP47の処理を繰り返す。
かくして文字列を構成するすべての文字についての処
理が終了すると、処理文字数N1が入力文字列文字数Nと
等しくなるに至る。このときCPU2はステツプSP26(第7
図(A))において肯定結果を得てステツプSP51に移つ
て当該デザインデータの登録処理を実行する。
すなわちCPU2はステツプSP51において、デザイナがデ
ザインした版下について、良好と判断するか否かを待ち
受ける状態になり、デザイナが良好と判断してマウス4
のLキー4Lを操作したとき、CPU2はステツプSP52に移つ
てデザインデータレジスタ2Bに蓄積されているデザイン
データを登録データとして外部メモリ6のデザインデー
タメモリ6Cに格納した後、ステツプSP53に移つてデイス
プレイ装置7の文字表示を赤色表示から白色表示に切り
換える。
かくしてすべてのデザインデータの作成処理が終了す
ることによりCPU2は、ステツプSP54に移つて当該デザイ
ンデータの作成プログラムを終了する。
これに対してステツプSP51においてデザイナが、作成
したデザインが不良であると判断してマウス4のRキー
4Rを操作したとき、CPU2はステツプSP55に移つてデイス
プレイ7上の文字表示を消した後、ステツプSP54に移つ
て当該デザインデータの作成プログラムを終了する。
(d)多重文字の作成 上述のステツプSP13において実行されるデザインデー
タの作成プログラム(第7図(A)及び(B))のう
ち、多重文字の作成ステツプSP44は第10図に示す処理手
順に従つて実行され、その結果、第11図に示すような多
重文字MCHがデザインされる。
例えば第4図について上述したように入力された文字
列のうち、第2文字「T」が例えば3つの文字パターン
を重複させてなる3重文字である場合、CPU2は第2番目
の文字(すなわちN1=2)の文字「T」を処理する際
に、第11図に示すように、上述のデザインデータの作成
処理ステツプSP13によつて文字本体D1の大きさ(すなわ
ち第1のキヤラクタパターン幅)XN及びYNが設定された
文字パターンCA1の内側に、第2の文字パターンCA2及び
第3の文字パターンCA3を順次隅取りしたような文字を
デザインする。ここで、第1の文字パターンCA1のX方
向のキヤラクタパターン幅XN及びY方向のキヤラクタパ
ターン幅YNに基づいて、重複幅ΔNX及びΔNYのデータを
入力すると共に、多重数K=3を設定入力することによ
つて第2及び第3の文字パターンCA2及びCA3のデータを
演算により作成する。
すなわちCPU2は多重文字の作成ステツプSP44(第7図
(B))に入ると、先ず第10図のステツプSP44Aにおい
て重複処理数K1(現在作成しようとしている文字パター
ンが基準となる第1番目の文字パターンCA1であること
を表している)であるか否かを判断し、肯定結果が得ら
れるとステツプSP44Bに移つてデザイナがキーボード3
から多重数Kを入力するのを待ち受ける状態になる。
やがてデザイナが多重数K(=3)を入力し、続くス
テツプSP44Cにおいて重複幅ΔNX及びΔNYを入力し、さ
らに続いてステツプSP44Dにおいて重複文字パターンを
内側に形成すべきであるか、又は外側に形成すべきであ
るかを表す重複方向データ「−」又は「+」を入力する
と、CPU2はこれを内部メモリ2Aに取り込んだ後ステツプ
SP44Iに移る。
このとき、CPU2は重複処理数K1に「+1」加算をして
ステツプSP44Jに移る。このステツプSP44Jは重複処理回
数K1が上述のステツプSP44Bにおいて設定された設定重
複数Kに「+1」加算した値を越えたか否かの判断をす
る。
ここで否定結果が得られれば、このことは上述のステ
ツプSP44Bで設定された重複数だけ文字パターンを作成
し終つてないことを表しているので、CPU2は上述のステ
ツプSP28(第7図(B))に戻つて次の文字パターンの
作成処理を繰り返す。これに対して肯定結果が得られれ
ば、このことは多重文字を構成する文字パターンの作成
が終了したことを表しているので、CPU2は当該多重文字
の作成処理を終了して次のステツプSP47(第7図)
B))に移る。
ところで重複処理回数K1は、上述のステツプSP25にお
いてCPU2によつて自動的にK=1に初期設定される。従
つて第1回目の重複処理をするときCPU2はステツプSP44
Aにおいて肯定結果を得ることによりステツプSP44B〜SP
44Iのループを実行するが、第2回目以降の重複処理状
態になると否定結果を得ることによりステツプSP44Eに
移る。
このステツプSP44Eは、重複幅データΔNX、ΔNY
ら、各文字パターン相互間のX方向の変化幅Δ及びY
方向の変化幅Δ(第11図)を、次式 を演算することによつて求める。
続いてCPU2は、ステツプSP44Fに移つて現在処理して
いるK1番目の文字パターンのX及びY方向の大きさの比
率を求める。この演算は、先ず現在作成しようとている
文字パターンのX方向のキヤラクタ幅(すなわち横幅)
XNK1を次式 XNK1=XN±(K1−1)×2Δ ……(3) によつて求めると共に、Y方向のキヤラクタ幅(すなわ
ち縦幅)YNK1を次式 XNK1=XN±(K1−1)×2Δ ……(4) によつて求め、その演算結果に基づいて基準の文字パタ
ーンCA1のX方向のキヤラクタ幅に対する比率(すなわ
ち横比)RXNK1を次式 によつて求めると共に、Y方向のキヤラクタ幅に対する
比率(すなわち縦比)RYNK1を次式 によつて求める。
続いてCPU2はステツプSP44Hに移つて現在処理してい
る文字パターンの原点ONK1を求める。この処理は、基準
の文字パターンCA1の原点ON1に対してX方向に次式 XSFK1=(K1−1)Δ ……(7) で表される原点シフト量XSFK1を求めると共に、Y方向
の原点シフト量YSFK1を次式 YSFK1=(K1−1)Δ ……(8) によつて求め、この原点シフト量XSFK1及びYSFK1を基準
の文字パターンCA1の原点ON1の位置座標に加算又は減算
することにより、原点ONK1の位置座標を求めることがで
きる。
かくしてCPU2は現在処理しているK1回目の文字パター
ンを描画するためのデータを得ることができ、そのデー
タを用いて基準の文字パターンデータに対してX方向の
比率RXNK1及びY方向の比率RYNK1を乗算することによつ
て原点ONK1に基づく描画データを演算してデザインデー
タレジスタ2Bに書き込む。
このようにしてCPU2はK1回目の重複文字パターンの演
算を終了し、ステツプSP44Iにおいて重複処理回数K1
「+1」加算をした後、ステツプSP44Jにおいて設定重
複文字数Kだけ文字パターンの作成をしたか否かを判断
し、否定結果が得られたとき上述のステツプSP28(第7
図(A))に戻る。
かかる動作はCPU2がステツプSP44Jにおいて重複処理
回数K1が設定重複文字数Kを越えるまで繰り返され、か
くしてデザインデータレジスタ2Bには、基準の文字パタ
ーンCA1を設定重複数K−1だけ縮小又は拡大してなる
文字パターンデータが蓄積されて行くことになる。
やがてCPU2がステツプSP44Jにおいて重複処理回数K1
が設定重複文字数Kを越えたことを確認すると、CPU2は
当該多重文字の作成プログラムを終了して上述のステツ
プSP47(第7図(B))に移る。
以上の構成において、例えば第4図(B)について上
述した文字列をデザインした状態において、その第2文
字「T」を例えば3重文字にデザインしようとする場合
には、デザイナは多重文字モード指定用キースイツチKY
11を操作する。
このときCPU2はモード指定処理ステツプSP4のうち多
重文字モード処理ステツプF11によつて当該指定データ
を内部メモリ2Aに取り込む。
続いてオペレータがマウス4(ステツプSP5)を操作
してデイスプレイ装置7の表示を見ながら第2文字Tの
原点O21(第11図)を指定した後、Rキー4Rを操作する
(ステップSP6)。このときCPU2は上述のステツプSP5−
SP6−SP7−SP8−SP11−SP12のループを通つてデザイン
データの作成処理ステツプSP13に進む。
このようにしてCPU2がデザインデータの作成処理プロ
グラムに入ると(第7図(A)及び(B))、CPU2はス
テツプSP21−SP22−SP24−SP25−SP26−SP27−SP28−SP
30−SP32−SP40−SP42−SP43のループを通つて多重文字
の作成処理プログラムSP44に入る。
かかる処理をする過程において、CPU2がステツプSP25
において重複処理回数K1をK1=1に初期設定することに
より、現在処理すべき重複文字パターンは第1文字すな
わち基準の文字パターンCA1であることを指定した状態
になつている。
このとき多重文字の作成処理プログラムSP44(第10
図)のステツプSP44Aにおいて肯定結果が得られること
により、CPU2はステツプSP44B−SP44C−SP44D−SP44I−
SP44Jの処理をした後上述のステツプSP28(第7図
(A))に戻る。
かくして基準の文字パターンCA1でなる文字データが
デザインデータレジスタ2Bに書き込まれると共に、デイ
スプレイ装置7上に赤色表示される。これと共に、デザ
イナの操作によつてステツプSP44Bにおいて設定重複文
字数KとしてK=3が入力され、ステツプSP44Cにおい
てX方向及びY方向の重複幅ΔNX及びΔNYが入力され、
重複文字を内側に形成すべきであるか、又は外側に形成
すべきであるか(第11図の実施例の場合内側)の指定デ
ータが入力される。
CPU2がステツプSP44Jを通つてステツプSP28に戻つた
とき、重複処理回数K1がK=2になつており、かくして
CPU2は次に第2番目の文字パターンCA2についての処理
をステツプSP28−SP30−SP32−SP40−SP42−SP43(第7
図(A)及び(B))のループを通つて実行した後、再
度多重文字の作成プログラムSP44(第10図)に入る。
このときステツプSP44Aにおいて否定結果を得ること
により、CPU2はステツプSP44E−SP44F−SP44G−SP44H−
SP44I−SP44Jのループを通つて第2の文字パターンCA2
のキヤラクタパターン幅及び原点O22を求めると共に、
このキヤラクタパターン幅の比率及び原点のデータを用
いて標準の文字パターンCA1のデータを演算処理するこ
とにより描画データを作成してデザインデータレジスタ
2Bに蓄積することができる。
かくしてCPU2がステツプSP44Iにおいて重複処理回数K
1に「+1」加算した後再度上述のステツプSP28に戻る
ことにより、CPU2は第3の文字パターンCA3の形成処理
を実行する。
すなわちCPU2は、再度ステツプSP28−SP30−SP32−SP
40−SP42−SP43のループを通つて多重文字の作成処理プ
ログラムSP44(第10図)に入る。
この処理が終了すると重複処理回数K1はステツプSP44
IにおいてK1=4になることにより、CPU2はステツプSP4
4Jにおいて肯定結果を得ることができる。かくして全て
の多重文字の作成処理手順を終了したことが確認できる
ことにより、CPU2はステツプSP47(第7図(B))に進
む。
以上の構成によれば、第1の文字パターンCA1の内部
又は外部(第11図の場合内側に当該文字パターンCA1に
対して変化幅Δ及びΔだけ順次内側又は外側の位置
に2つの文字パターンCA2及びCA3を重複するように描画
してなる多重文字をデザインすることができる。かくす
るにつきデザイナは、デイスプレイ装置7の表示を見な
がら比較的簡易な操作を繰り返すことによつてデザイン
作業をすることができる。
(e)他の実施例 (1) 上述の実施例においては、X方向の変化幅Δ
及びY方向の変化幅Δを互いに等しい値に選定した場
合について述べたが、Δ及びΔの値を互いに異なる
値に選定しても良い。
(2) 上述の実施例においては、第1の文字パターン
CA1及び第2の文字パターンCA2間の変化幅と、第2の文
字パターンCA2及び第3の文字パターンCA3間の変化幅と
を互いに等しい値に選定した実施例について述べたが、
これを必要に応じて異なる値に選定しても上述の場合と
同様の効果を得ることができる。
(3) 上述の実施例においては標準の文字パターンCA
1に対して内側に第2及び第3の文字パターンCA2及びCA
3を重複させるようにした実施例について述べたが、こ
れに代え基準の文字パターンCA1の外側に第2及び第3
の文字パターンCA2及びCA3を重複させるようにしても上
述の場合と同様の効果を得ることができる。
(4) 上述の実施例においては、アルフアベツト文
字、数字、記号でなる文字列について、多重文字を形成
するようにした実施例について述べたが、本発明はこれ
に限らず、アルフアベツト文字、数字、記号は勿論のこ
と、平がな、片かな、図形などのデザイン要素を含んだ
キヤラクタでなるキヤラクタ列を用いてデザインする場
合に広く適用し得る。
(5) 上述の実施例においては、本発明をスポーツシ
ヤツにキヤラクタをデザインする場合の実施例を述べた
が、本発明はこれに限らず、版下をデザインする場合に
広く適用し得る。
(6) 上述の実施例においては、設定重複数KをK=
3とした実施例について述べた、Kの値は必要に応じて
2以上に設定し得る。
〔発明の効果〕
上述のように本発明によれば、入力されたキヤラクタ
に対して必要に応じて任意に複数のキヤラクタパターン
を重複するように設定することにより、多重文字を形成
することができ、かくして、デザイナが簡易な操作をす
るだけで容易にデザイン感覚に適合して版下をデザイン
し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による版下デザインデータ作成方法の一
実施例を示すブロツク図、第2図はそのキヤラクタデー
タメモリ部の構成を示す略線図、第3図は文字型の類型
の説明に供する略線図、第4図は文字型の類型に基づい
て決める文字間隔の説明に供する略線図、第5図は版下
デザイン処理手順を示すフローチヤート、第6図はその
モード指定処理手順を示すフローチヤート、第7図
(A)及び(B)は第5図のデザインデータの作成処理
手順を示すフローチヤート、第8図及び第9図は文字列
の配置の説明に供する略線図、第10図は多重文字の作成
処理手順を示すフローチヤート、第11図は作成される多
重文字を示す略線図である。 1……版下デザイン装置、2……CPU、2A……内部メモ
リ、2B……デザインデータレジスタ、3……キーボー
ド、4……マウス、4L……Lキー、4R……Rキー、5…
…バス、6……外部メモリ、7……デイスプレイ装置。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基準の第1のキヤラクタパターンを構成す
    る表示点の位置を表すキヤラクタデータでなる第1のデ
    ザインデータに基づいて上記第1のキヤラクタパターン
    の内側又は外側に所定の変化幅だけ離間した位置を指定
    し、上記第1のキヤラクタパターンの幅を表す第1のキ
    ヤラクタ幅とこの第1のキヤラクタ幅から上記変化幅を
    減算し又は加算して得られる第2のキヤラクタ幅との幅
    比率を求め、上記第1のキヤラクタパターンを構成する
    表示点の位置を表すキヤラクタデータに上記幅比率を乗
    算することにより上記第1のキヤラクタパターンの内側
    又は外側に重複する第2のキヤラクタパターンの表示点
    の位置を表すキヤラクタデータでなる第2のデザインデ
    ータを求めると共に、 上記第1のキヤラクタパターンの原点を表す第1の原点
    データと上記変化幅を表す変化幅データとに基づいて上
    記第2のキヤラクタパターンの原点を表す第2の原点デ
    ータを求め、 上記第1の原点データに基づいて描画される上記第1の
    キヤラクタパターン上に重複して上記第2の原点データ
    に基づいて上記第2のキヤラクタパターンを描画するこ
    とにより上記第1及び第2のキヤラクタパターンでなる
    多重キヤラクタパターンを作成する ことを特徴とする版下デザインデータ作成方法。
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