JP2627700B2 - 不燃防音材の製造方法 - Google Patents

不燃防音材の製造方法

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JP2627700B2
JP2627700B2 JP4087462A JP8746292A JP2627700B2 JP 2627700 B2 JP2627700 B2 JP 2627700B2 JP 4087462 A JP4087462 A JP 4087462A JP 8746292 A JP8746292 A JP 8746292A JP 2627700 B2 JP2627700 B2 JP 2627700B2
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glass wool
combustible
needle
needle glass
soundproofing material
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吉通 阿形
學 柴田
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Nihon Tokushu Toryo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は立体成型吸音板として使
用する建築、建材用の防音材に関し、詳細には、吸音性
に優れることは勿論のこと、不燃材料として火災等の非
常時にも耐えうる不燃防音材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、建築、建材用防音材は優れた
吸音性能とともに不燃材料であることが求められ、グラ
スウールをそのまま使用する場合では、融点が低いため
溶けるおそれがあり、不燃性の基準を満足しないという
欠点を有するため、20〜30mmもの厚みに加工し、
防音材として使用していることもあった。また、有機質
のバインダーを用いて密度を上げて5mmの厚みに成形
しても不燃材料としての基準には到達できなかった。
【0003】しかしながら、建築、建材用の不燃防音材
として、基材自体の溶融がなく、不燃材料としての基準
を満たしつつ吸音性、取扱い作業性にも優れ、しかも5
mmの薄板として使用できる防音材の開発が望まれてい
るのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、薄板
状吸音材であり、かつ基材が溶融するということがな
く、不燃性能を顕現しうる材料としての基準を満たし、
更に吸音性に優れる建築、建材用防音材として満足に使
用しうる吸音材を実現する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決せんと
して、本発明者らは鋭意研究の結果、無機コロイド溶液
中に含浸せしめたニードルガラスウールを使用すること
により、基材自体の溶融を防止し、不燃性の基準を満足
しつつ吸音性にも優れることを知見したものであり、本
発明の要旨は以下に存する。
【0006】無機コロイド溶液を含浸せしめたニードル
ガラスウールから機械的に水分を取り除き、更に100
〜140℃で15〜20分乾燥せしめ、ニードルガラス
ウール1kg/mに対して無機コロイドの最終固形分
を200g/m〜1kg/mとしてなることを特徴
とする不燃防音材の製造方法
【0007】無機コロイド溶液を含浸せしめたニードル
ガラスウールから機械的に水分を取り除き、更に100
〜140℃で15〜20分乾燥せしめ、ニードルガラス
ウール1kg/mに対して無機コロイドの最終固形分
を200g/m〜1kg/mとした後、加熱加圧成
形してなることを特徴とする不燃防音材の製造方法
【0008】無機コロイド溶液を含浸せしめたニードル
ガラスウールから機械的に水分を取り除き、更に100
〜140℃で15〜20分乾燥せしめ、ニードルガラス
ウール1kg/mに対して無機コロイドの最終固形分
を200g/m〜1kg/mとした後、ニードルガ
ラスウールの一方の面に接着剤を散布し、表皮を設けて
なることを特徴とする不燃防音材の製造方法
【0009】本発明で使用する無機コロイド溶液は、金
属酸化物コロイド液の使用が好ましく、シリカ粒子が分
散したものを特に好ましく用い得る。即ち、粒子径が1
〜100mμであり、取扱い作業性を考慮するとアルカ
リ量は少ないことが好ましい。これによりニードルガラ
スウール自体が溶融するという不具合も防止し得る。
【0010】ニードルガラスウールは、短繊維もしくは
長繊維のガラス繊維からなるガラスウールにニードリン
グをなしたものであり、かかるガラスウールの性質自体
は特に限定されることはないが、有機質物が付着してい
ないことを必要とする。不燃性基準を満足しえないおそ
れがあるからである。
【0011】無機コロイド溶液を含浸せしめたニードル
ガラスウールから機械的に水分を取り除く方法として
は、スポンジロールを用いる等して圧縮等の絞り工程の
採用で対応できる。
【0012】水分を取り除いた後、更に100〜140
℃で15〜20分間乾燥せしめる必要がある。高温で長
時間の乾燥はその後の成形工程において成形できなくな
り、低温で短時間の乾燥では多量の蒸気が発生し成形が
困難になる。
【0013】ニードルガラスウール1kg/m2に対し
て無機コロイドの最終固形分を200g〜1kg/m2
とせしめることを必要とする。200g/m2未満であ
ると、不燃性の基準を満足できないおそれがあり、1k
g/m2を超えると基材の柔軟性が衰え、吸音率が低下
するおそれがあり好ましくない。
【0014】また必要に応じて着色ガラスネット等を表
皮として設けることも好ましく、その場合ニードルガラ
スウールの一方の面に酢酸ビニルエマルジョン等の接着
剤を散布し、一体化せしめる方法が推奨される。
【0015】本発明になる工程を説明すると、ニードル
ガラスウールを無機コロイド溶液中に含浸せしめ、該ニ
ードルガラスウールを圧縮、減圧、吸引等して水分を取
り除き、更に100〜140℃で15〜20分間乾燥せ
しめ、接着剤を塗布しガラスネット表皮と一体化した後
成形型に載置し、220℃の金型温度で5分間の成形時
間とする方法が例示できる。
【0016】
【実施例】以下に実施例を挙げ本発明のより詳細な理解
に供する。当然のことながら本発明は以下の実施例のみ
に限定されるものではない。
【0017】
【実施例1】ニードルガラスウールを、同量の水で希釈
した無機コロイド溶液(固形分30%、カタロイド
S、触媒化成工業社製)中に含浸せしめ、該ニードルガ
ラスウールをスポンジロールを用いて圧縮し、更に12
0℃のヒーターで15分間加熱することによりニードル
ガラスウール1kg中の無機コロイドの最終固形分を5
00g/m2 とした後、220℃で5分間加熱加圧成形
し、防音材1となした。
【0018】
【実施例2】ニードルガラスウールを、同量の水で希釈
した無機コロイド溶液(固形分30%、カタロイド
S、触媒化成工業社製)中に含浸せしめ、該ニードルガ
ラスウールをスポンジロールを用いて圧縮し、更に12
0℃のヒーターで15分間加熱することによりニードル
ガラスウール1kg中の無機コロイドの最終固形分を5
00g/m2 とした該ニードルガラスウールに酢酸ビニ
ルエマルジョンを介しガラスネット表皮を一体化した
後、220℃で5分間加熱加圧成形し、防音材2となし
た。
【0019】
【比較例】実施例1で用いたニードルガラスウールのバ
インダーとしてフェノール樹脂を用い、220℃で5分
間加熱加圧成形し、防音材3となした。
【0020】
【試験方法】実施例1、2及び比較例になる防音材1〜
3を昭和45年建設省告示第1828号に規定する試験
に規定する不燃材料の表面試験(溶融:全厚にわたる溶
融がなければ合格、残炎:加熱終了後30秒以上の残炎
がなければ合格)を実施した。
【0021】
【結果】
【0022】
【発明の効果】本発明になる不燃防音材によれば、基材
自体の溶融もなく、優れた不燃性を顕現し得、かつ薄
板、軽量吸音材であることが明らかとなった。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機コロイド溶液を含浸せしめたニード
    ルガラスウールから機械的に水分を取り除き、更に10
    0〜140℃で15〜20分乾燥せしめ、ニードルガラ
    スウール1kg/mに対して無機コロイドの最終固形
    分を200g/m〜1kg/mとしてなることを特
    徴とする不燃防音材の製造方法
  2. 【請求項2】 無機コロイド溶液を含浸せしめたニード
    ルガラスウールから機械的に水分を取り除き、更に10
    0〜140℃で15〜20分乾燥せしめ、ニードルガラ
    スウール1kg/mに対して無機コロイドの最終固形
    分を200g/m〜1kg/mとした後、加熱加圧
    成形してなることを特徴とする不燃防音材の製造方法
  3. 【請求項3】 無機コロイド溶液を含浸せしめたニード
    ルガラスウールから機械的に水分を取り除き、更に10
    0〜140℃で15〜20分乾燥せしめ、ニードルガラ
    スウール1kg/mに対して無機コロイドの最終固形
    分を200g/m〜1kg/mとした後、ニードル
    ガラスウールの一方の面に接着剤を散布し、表皮を設け
    てなることを特徴とする不燃防音材の製造方法
JP4087462A 1992-03-12 1992-03-12 不燃防音材の製造方法 Expired - Lifetime JP2627700B2 (ja)

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JPS576656U (ja) * 1980-06-13 1982-01-13
JPS61272138A (ja) * 1985-05-28 1986-12-02 鈴木 貞夫 樹脂発泡体複合断熱材

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