JP2627251B2 - 電磁チャック - Google Patents

電磁チャック

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JP2627251B2
JP2627251B2 JP5756294A JP5756294A JP2627251B2 JP 2627251 B2 JP2627251 B2 JP 2627251B2 JP 5756294 A JP5756294 A JP 5756294A JP 5756294 A JP5756294 A JP 5756294A JP 2627251 B2 JP2627251 B2 JP 2627251B2
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electromagnetic chuck
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JP5756294A
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JPH07272928A (ja
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勝博 大橋
圭三 高橋
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三明電機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電磁力により被吸着
物を吊上げる電磁チャックに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車部品、各種機械部品等でプ
レス加工その他により形成された磁性材よりなる被吸着
物、すなわちワークを電磁力により吊上げ搬送する装置
として、例えば、図9に示す電磁チャックが知られてい
る。
【0003】この電磁チャックは、磁性材製の筒状体4
1の端部に主極43を内側として突設したヨーク42を
取付け、該筒状体41の内部には励磁用のコイル44が
主極43を巻回する状態に保持させてあり、主極43の
先端部45は筒状体41の端面部46と同一平面上に固
定位置させてある。そして、ヨーク42に取付けたロボ
ットアームなどの搬送装置47により、容器48内に収
納したワークWへ接触させ、コイル44に通電してヨー
クWを吸着し、吊上げ搬送している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来構造の電磁チャックでは、ワークWが単純な平
坦形状ではなくて凹凸のある異形のものであるときは、
筒状体41の端面部46と主極43の先端部45とが同
一平面上に位置されているため、ワークWの吸着が不安
定で外れやすく、一度に多くのワークの吸着吊上げがで
きなくて吸着確率が小さい。しかも、ワークWが傾いた
場合には吸着力が低下して脱落しやすい。また、鋳物製
品のような表面がザラザラしたものの場合も、吸着力が
低下して確実に吸着保持でき難いという問題があった。
【0005】更に、主極43は筒状体41に固定保持の
ため、両者は一体状に下降してワークWに当接するの
で、接触とともにワークWに衝撃や押圧力が加わってそ
の変形や損傷等を生ずるのみならず、電磁チャック自体
にも悪影響を及ぼすことがある等の多くの問題点があ
る。
【0006】この発明は前記課題を解決するものであっ
て、異形のワークに対し十分な吸着力を発揮して確実
に、かつ、損傷等を生ずることなく多くのワークを吸着
吊上げ可能とした電磁チャックを提供することを目的と
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、一端にヨークを取付けた磁性材製の筒
状体よりなるケース本体の内部に励磁用のコイルを保持
させ、該コイルの中央部を通って先端部が前記ケース本
体の端面部より突出する主極をケース本体に摺動可能に
設け、前記主極にケース本体と係合して該主極の先端部
を突出位置に位置決めさせる係止部を形成するとともに
該主極とケース本体との間に主極を突出方向へ付勢する
弾性部材を介装した構成としたものである。
【0008】また、上記主極の先端部は平面に形成して
もよい。また、上記主極の先端部を凸状面に形成するこ
とにより、ワークの吸着を安全にかつ、効果的に行うこ
とができる。
【0009】
【作用】上記のように構成された電磁チャックを搬送装
置により異形のワークを収納した容器上へ搬送し、ここ
で下降させて主極先端部をワーク上へ加圧状態として当
接させると、弾性部材により突出方向へ付勢されている
主極は、その弾発力に抗して若干上方へ動き、接触時に
おけるワークへの衝撃が緩和され、ワークやチャック部
の変形、損傷等が、回避される。
【0010】この状態でコイルに通電すると、発生する
磁束により主極、筒状体及びワークとの間に吸着力が発
生し、ワークは主極を中心にケース本体の端面部との間
にあらゆる角度より多数吸着保持され、安定状態の下に
吊上げ搬送される。
【0011】主極の先端部を凸状面に形成することによ
り、異形のワークに対する接触、進入等が無理なく円滑
に行われる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。
【0013】図1において、符号1は磁気回路を形成す
るケース本体で、該ケース本体1は鋼管のような磁性材
製の筒状体2と、その一端にカシメ止め等により取付け
た同様な磁性材製のヨーク3とより構成され、ヨーク3
の中心部には案内孔4が形成してある。
【0014】ケース本体1内には合成樹脂製のボビン5
に巻回させた励磁用のコイル6が、筒状体2内壁との間
に接着部材7を介して固定保持させてあり、コイル6の
下方側には、ステンレス鋼のような非磁性体で形成した
係止板8が、後記する主極13係止及びコイル6保護用
として、ボビン5端面部に当接位置させてある。そし
て、係止板8の中央には、ボビン5の中心孔により形成
されるコイル6の中央部9に開口する挿通孔10が設け
てあり、該挿通孔10はボビン5の内径より小径として
あって、ボビン5内側との間に主極13の係止面11が
形成されている。係止板8は止め輪12により筒状体2
に位置決め保持されていて、ケース本体1の底部を構成
して主極13の保持部となっている。
【0015】ケース本体1の中央には、熱処理された鉄
鋼棒などよりなる主極13が、その主軸をケース本体1
の軸線に同軸として保持させてあり、該主極13は中間
部の大径部14と、下部側の吸着部15及び上部側の案
内部16より形成されている。そして、大径部14はボ
ビン5内径より若干小径とされてコイル6の中央部9内
を通してあり、また、吸着部15は挿通孔10を通って
ケース本体1の端面部17より突出させてあり、更に、
案内部16はヨーク3の案内孔4に摺動可能に挿通して
ある。
【0016】このような大径部14と吸着部15との間
に形成される段部は、係止面11に当接して主極13の
平面状の先端部18を端面部17より所定の突出状態に
位置決めする係止部19となっている。
【0017】大径部14と案内部16との間に形成され
る段部は支持部20とされ、該支持部20とヨーク3下
面との間に形成される空間部には、コイルばね等の弾性
部材21が介装してあり、主極13は弾性部材21によ
り、常時、先端部18を端面部17より突出させる方向
へ付勢されている。
【0018】ヨーク3の上面には帽子形の取付け部材2
2がボルト23により該ヨーク3と一体状に固定してあ
り、取付け部材22の内部側は案内部16の昇降する空
間部となっている。また、取付け部材22に設けられた
ねじ孔などの取付け部24には、図8に示すような搬送
装置25のアーム26が連結してあり、符号27はコイ
ル6のリード線で図示されない制御盤と接続され、符号
28は異形のワークWの容器を示す。
【0019】このように構成された電磁チャックは、ア
ーム26により容器28上へ搬送して図3に示すよう
に、流体圧シリンダなどの昇降機構によりワークW上へ
所定位置まで下降させると、ケース本体1の端面部17
より突出している主極13の先端部18が、ワークWへ
加圧状態として当接される。
【0020】このとき、弾性部材21により下方へ付勢
された状態で、ケース本体1の係止面11に係止部19
を当接させて係止されていた主極13は、前記ワークW
との当接により弾性部材21の弾発力に抗して図3に示
す鎖線位置から実線位置へ上向きに動く。この結果、主
極13によって加えられるワークWへの接触時の衝撃が
緩和され、該ワークWには強い衝撃や過大な押圧力が加
わらず、したがって、変形,損傷等が生ぜず、円滑に接
触作用が行われる。
【0021】この状態でリード線27を経てコイル6に
励磁電流を通電すると、筒状体2,ヨーク3,主極13
による磁気回路が形成され、これにより生ずる磁束によ
り筒状体2,主極13とワークWとの間に吸着力が発生
する。これで異形のワークWは、主極13の吸着部15
を中心に筒状体2の端面部17との間に、あらゆる角度
から吸着保持される。
【0022】その後、搬送装置25の前記昇降機構によ
りケース本体1を上昇させると、吸着保持された複数個
のワークWは吸着保持されて吊上げられ、これとともに
弾性部材21により主極13はその係止部19が係止面
11へ当接するまで下降し、先端部18は元の突出位置
へ復帰停止する。
【0023】次いで、搬送装置25により吸着ワークW
を次工程へ送り出し、所定の場所でコイル6への励磁電
流を切って、ワークWを解放する。
【0024】図4,7に示す実施例は、主極13の先端
部29を断面円弧状の凸状面に形成した場合で、凹凸の
大きな異形のワークWの吸着吊上げに有効である。
【0025】また、図5は主極13の先端部30を円す
い台形の凸状面に形成した場合、図6は同じく先端部3
1を円すい形に形成した場合の実施例で、それぞれワー
クWの異形の状態、寸度等に対応して使用することによ
り、有効な吸着吊上げ状態が得られる。
【0026】なお、実施例ではヨークは筒状体の端部に
カシメ止めしてあるが、両者は一体構造としてもよく、
また、弾性部材は主極の上端と取付け部との間に介装さ
せることもでき、その強さはワークの厚さ、異形状態等
に応じて適宜選択すればよい。
【0027】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明の電磁チャ
ックによれば、主極先端部がケース本体の端面部より突
出させてあるので、電磁チャックの下部側に形成される
ワークの吸着ゾーンが広くなり、異形のワークを主極を
中心にあらゆる角度から吸着でき、したがって、一度に
多数のワークの吸着吊上げ搬送が可能となって搬送能力
が向上し、しかも、吸着外れが少なくて吸着確率が高
く、かつ、ワークが傾いても筒状体との協調吸着により
脱落し難く、鋳物製品のようなザラザラした肌のもので
も吸着力が低下しない。
【0028】また、主極は弾性部材によりケース本体へ
突出保持させてあるので、主極がワーク押圧状態に当接
したとき、該主極は弾性部材の弾発力に抗して上向きに
動いてワークへの当接時の衝撃が緩和されるとともに過
大の押圧力がかかることがなく、円滑に無理なく接触、
吸着が行われてワークの変形や損傷の発生が防止される
とともに主極やコイル部分等の損傷もなくなる。
【0029】更に、主極の先端部を凸状面に形成する
と、異形のワーク中へ主極の当接進入がワーク損傷等を
伴うことなく円滑に無理なく行われ、そのうえ吸着効果
も向上し、より多くのワークの吸着吊上げ搬送が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の正面断面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】ワーク吸着状態における一部切欠正面図であ
る。
【図4】主極の先端部の他の実施例を示す正面図であ
る。
【図5】同じく他の実施例を示す部分正面図である。
【図6】同じく他の実施例を示す部分正面図である。
【図7】主極の先端部を断面円弧状の凸状面とした場合
のワークの吸着状態を示す一部切欠正面図である。
【図8】搬送装置に取付けてワークを吸着した状態を示
す正面図である。
【図9】従来の電磁チャックの一例を示す正面断面図で
ある。
【符号の説明】
1 ケース本体 2 筒状体 3 ヨーク 6 コイル 9 中央部 13 主極 17 端面部 18,29,30,31 先端部 19 係止部 21 弾性部材

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端にヨークを取付けた磁性材製の筒状
    体よりなるケース本体の内部に励磁用のコイルを保持さ
    せ、 該コイルの中央部を通って先端部が前記ケース本体の端
    面部より突出する主極をケース本体に摺動可能に設け、 前記主極にケース本体と係合して該主極の先端部を突出
    位置に位置決めさせる係止部を形成するとともに該主極
    とケース本体との間に主極を突出方向へ付勢する弾性部
    材を介装してなる電磁チャック。
  2. 【請求項2】 前記主極の先端部を平面に形成した請求
    項1記載の電磁チャック。
  3. 【請求項3】 前記主極の先端部を凸状面に形成した請
    求項1記載の電磁チャック。
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