JP2772510B2 - 電磁チャック - Google Patents
電磁チャックInfo
- Publication number
- JP2772510B2 JP2772510B2 JP6297728A JP29772894A JP2772510B2 JP 2772510 B2 JP2772510 B2 JP 2772510B2 JP 6297728 A JP6297728 A JP 6297728A JP 29772894 A JP29772894 A JP 29772894A JP 2772510 B2 JP2772510 B2 JP 2772510B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electromagnetic chuck
- main pole
- tip
- cylindrical body
- coil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Jigs For Machine Tools (AREA)
- Electromagnets (AREA)
Description
物を吸着して吊上げる電磁チャックに関する。
レス加工その他により形成された磁性材よりなる被吸着
物、すなわちワークを電磁力により吊上げ搬送する装置
として、例えば、図8に示すような電磁チャックが知ら
れている。
た筒状体51に、ヨーク部54が設けられた主極53を
取付け、筒状体51の内部には励磁用のコイル56が主
極53を巻回する状態で装備されており、主極53の先
端部55は、筒状体51の端面部52より突出形成され
ている。
またはロボットアーム等の搬送装置57により、容器5
8内に収納したワークW群に接触させ、コイル56に通
電して若干個のワークWを吸着し、吊上げ搬送が行われ
ていた(図8,9参照)。
動化が進むに従って、容器58内よりワークWを1個だ
け確実に取り出したいという要望が増えてきた。1個だ
けを取出したいという理由は、搬送後のワークWの整列
が行ない易いという点にあり、後工程の自動化を行うに
は重要な機能といえる。
磁吸着力が不特定個数のワークWに作用するため、吸着
して吊上げられるワークWの個数が多数になり、しかも
一定せず、1個だけ確実に取出すことが不可能であっ
た。
ので、多数のワークの中から1個だけ確実に吸着保持す
ることのできる電磁チャックを提供することを目的とす
るものである。
成するためになされたものであり、第1の発明の電磁チ
ャックは、磁性材よりなる筒状体の内部に励磁用のコイ
ルを保持させ、前記筒状体の一端にヨーク部が取付けら
れるとともに、前記コイルの中央部を通って先端部が前
記筒状体の端面部より突出した主極を有する電磁チャッ
クであって、前記主極先端部は非磁性体よりなる離隔部
材で覆われるとともに、前記主極の先端部に突極部が形
成され、該突極部が前記離隔部材の下方に露出形成され
てなる、ことを特徴とする電磁チャックである。
クを取付けた磁性材よりなる筒状体の内部に励磁用のコ
イルを保持させ、該コイルの中央部を通って先端部が前
記筒状体の端面部より突出するとともに、その突出長が
調整可能に設けられた主極を前記ヨークに保持させてな
る電磁チャックであって、前記主極先端部は非磁性体よ
りなる離隔部材で覆われるとともに、前記主極の先端部
に突極部が形成され、該突極部が前記離隔部材の下方に
露出形成されてなる、ことを特徴とする電磁チャックで
ある。
クを取付けた磁性材よりなる筒状体の内部に励磁用のコ
イルを保持させ、該コイルの中央部を通って先端部が前
記筒状体の端面部より突出するとともに、軸線方向へ摺
動可能に設けられて突出方向へ付勢された主極を有する
電磁チャックであって、前記主極先端部は非磁性体より
なる離隔部材で覆われるとともに、前記主極の先端部に
突極部が形成され、該突極部が前記離隔部材の下方に露
出形成されてなる、ことを特徴とする電磁チャックであ
る。
ックを搬送装置により多数のワークを収納した容器上へ
搬送し、下降させて主極先端部をワーク上へ加圧状態と
して当接させる。そして、コイルに通電すると発生する
磁束により主極、筒状ケースおよび複数のワークとの間
に吸着力が発生する。
を中心として吸引され、突極部に当接したワークは突極
部に吸着され、安定状態の下に吊下げ搬送される。一
方、離隔部材を介して吸着されたワークは、主極との離
隔距離により吸引力が低く、電磁チャックの上昇によ
り、吸着されずに容器内に残留する。
端部の突極部は、異形のワークへの当接を容易にしてい
る。
の発明の電磁チャックの作用に加え、ワーク形状の変化
に対応して、主極先端部の突出長を調整することによ
り、突極部とワークとの良好な当接状態を選択できる。
の発明の電磁チャックの作用に加え、電磁チャックをワ
ーク上へ当接させたとき、弾性部材により突出方向へ付
勢されている主極は、その弾発力に抗して上方へ移動
し、接触時におけるワークへの衝撃を緩和して、ワーク
の損傷を回避する。
明する。
図、図2は同平面図、図3は同底面図である。
は、磁気回路を形成する鋼管のような磁性材よりなる筒
状体2を有し、筒状体2の上端には、同様な磁性材料よ
りなる主極10の上端部に設けられたヨーク部20がカ
シメ止めして取付けられている。また、筒状体2の内部
には、合成樹脂製のボビン6に巻回された励磁用のコイ
ル4が、主極10に外嵌されて取付けられており、コイ
ル4の下端部側には、ステンレス鋼のような非磁性材で
形成された環状の係止板8が、止め輪9により、筒状体
2内に固着されている。なお、筒状体2とコイル4との
間には、ゴム状エポキシ樹脂のような充填部材が、係止
板8の充填孔8aから充填されている。
に保持され、上端部に円板状のヨーク部20が一体に形
成されており、下端部側の先端部11には離隔部材30
が取付けられている。先端部11は下向きの円錐形状に
形成され、その先端には球面上の突極部13が形成され
ている。そして、先端部11は筒状体2の端面部3より
下方へ突出形成されている。
磁性材よりなり、主極10の先端部11周辺を覆うとと
もに、下端部に、先窄まり状部31、およびその中央に
貫通孔32を有し、主軸10の螺着部12に螺着されて
固着されている。そして、主極10の突極部13が、貫
通孔32より離隔部材30の下方へ露出形成されてい
る。この離隔部材30は、黄銅等の非磁性金属や合成樹
脂材料により形成されてもよい。
り、ヨーク20の取出し孔23を経て図示しない制御盤
に接続されている。また、主極10の上端部には、取付
部15が形成されており、ロボットアーム等の搬送装置
35が連結可能に形成されている。
図4に示すように、取付部15に搬送装置35を連結
し、多数のワークWを収容した容器40上方へ筒状体2
を位置させる。
降させて、主極10先端部11をワークW群中へ進出さ
せ、リード線5を介してコイル4へ励磁電流を通電する
と、筒状体2,ヨーク部20,主極10の磁気回路に磁
束が発生する。
先端部11を中心として吸引され、例えば、図4に示す
ワークW1は突極部13に吸着し、他の多くのワークW
2,3は、離隔部材30を介して先端部11に吸引され
る。この吸引は、突極部13に当接したワークW1に
は、吸着して吊上げ保持するに足る十分な吸引力が作用
し、離隔部材30を介して吸引されたワークW2,3に
は、主極10との離隔距離により吸引力が減殺され、ワ
ークW2,3の自重に勝って吊上げるだけの吸引力が作
用しない。
い状態では、離隔部材30の先窄まり状部31に当接し
たワークWの1個が、その自重と突極部13の吸引力に
より、先窄まり状部31の勾配にたすけられて突極部1
3側へ吸引移動し、ついには突極部13に吸着される。
従って、主極10へのワークW吸着は、離隔部材30の
貫通孔32より露出した点状の突極部13のみにおいて
行なわれる。
上昇させると、突極部13に吸着保持されたワークW1
は、吊上げられて次工程へ搬送され(図5参照)、離隔
部材30に当接したワークW2,3は、電磁チャック1
の上昇に随伴せず、他のワークW群とともに容器40内
に残留する。
当接による衝撃、およびワークW吸引時の衝撃は、ゴム
状の充填部材7により吸収され、衝撃による充填部材ひ
び割れ、およびそれに派生するコイル4の損傷を防止し
ている。
は、コイル4への励磁電流の遮断により、電磁チャック
1の吸着力が消滅しワークW1は解放される。
出長が調整可能な主極構造に特徴を有する。なお、以下
の説明では第1実施例との重複部分については同一符号
を付して説明を省略する。
性材よりなる丸棒状の主極10Aと板状のヨーク20A
とを有して形成されている。主極10Aは、その上半部
外周におねじ部14を有し、ヨーク20に形成されため
ねじ部21に螺合されて、筒状体2に対し軸線方向に進
退可能に構成されている。そして、主極10Aは、上部
側に螺着したナット16,16により、ヨーク20Aに
位置決め固定されている。
6,16をゆるめて主極10Aを回転すると、主極10
Aが筒状体2に対して軸線方向に進退するので、ワーク
Wの形状に対応して、先端部11の端面部3よりの突出
長すなわち、突極部13の突出位置を調整し、ナット1
6,16を締めて主極10Aを固定する。
対応して、突極部13はワークWに適確に当接して吸着
保持し、離隔部材30は第1実施例と同様に、突極部1
3に当接した以外のワークWに対する吸引力を低下させ
る。
弾性部材により突出方向へ付勢された主極構造に特徴を
有する。
付丸棒状の主極10Bと板状のヨーク20Bと、弾性部
材19とを有して形成されている。
れよりやや細径の上部側の案内部17、および下部側の
先端部11とより形成されている。
とされて、ボビン6内を通してあり、案内部17は、ヨ
ーク20Bの案内孔22に摺動可能に挿通されている。
また、先端部11は、係止板8の貫通孔(図符号省略)
を貫通して、筒状体2の端面部3より突出している。
間に形成された段状の係止部18aは、係止板8の上面
である係止面8bに当接して、先端部11の突出長を規
定するように形成されている。
成された段状の支持部18bと、ヨーク20B下面との
間に形成された空間には、コイルばね等の弾性部材19
が介装されており、主極10Bは、弾性部材19によ
り、常に先端部11を端面部3より突出する方向へ付勢
されている。
取付部材25が、ボルト27により固着されており、取
付部材25の内部側は、案内部17の昇降空間となって
いる。また、取付部材25に設けられたねじ孔等の取付
部26には、搬送装置35が連結可能に構成されてい
る。
35より筒状体2を下降させると、主極10B先端部1
1の突極部13、および離隔部材30がワークWへ加圧
状態で当接する。このとき、主極10Bは、ワークWと
の当接により、弾性部材19の弾発力に抗して上方へ移
動する。その結果、主極10bによって加えられるワー
クWへの接触時衝撃が緩和され、ワークWには、強い衝
撃や過大な押圧力が加わらず、変形,損傷等が防止され
る。
実施例と同様に、突極部13が当接したワークWのみを
吸着保持し、離隔部材30は、主極10Bの他のワーク
Wへの吸引力を低下させて、吊上げ時の吸着保持を回避
する。
ックによれば、主極先端部を離隔部材で覆うとともに先
端部に突極部を形成し、その突極部を離隔部材の下方へ
露出形成した構成なので、離隔部材を介して吸引された
ワークは、吸引保持されず、突極部に当接したワークの
み1個だけを確実に吸着保持することができる。
磁チャックは、主極の突出長を調整して、ワークの凹凸
形状に対応して、ワークの接触位置を良好に選択するこ
とができ、種々なワークに、常に良好な吸着状態を発揮
して、1個だけ吸着保持することができる。
れた主極を有する電磁チャックは、主極の突極部および
離隔部材が、ワークに押圧状態で当接したとき、主極
が、弾性部材の弾発力に抗して上方へ移動し、ワークへ
の接触衝撃が緩和されるとともに、過大な押圧力が加え
られるのを回避する。そのため、円滑に接触,吸着を行
なって、ワークの変形や損傷の発生を防止して、多数の
ワークの中から1個だけを吸着保持することができる効
果を奏する。
図。
欠正面図。
Claims (3)
- 【請求項1】 磁性材よりなる筒状体の内部に励磁用の
コイルを保持させ、 前記筒状体の一端にヨーク部が取付けられるとともに、
前記コイルの中央部を通って先端部が前記筒状体の端面
部より突出した主極を有する電磁チャックであって、 前記主極先端部は非磁性体よりなる離隔部材で覆われる
とともに、 前記主極の先端部に突極部が形成され、 該突極部が前記離隔部材の下方に露出形成されてなる、 ことを特徴とする電磁チャック。 - 【請求項2】 一端にヨークを取付けた磁性材よりなる
筒状体の内部に励磁用のコイルを保持させ、 該コイルの中央部を通って先端部が前記筒状体の端面部
より突出するとともに、その突出長が調整可能に設けら
れた主極を前記ヨークに保持させてなる電磁チャックで
あって、 前記主極先端部は非磁性体よりなる離隔部材で覆われる
とともに、 前記主極の先端部に突極部が形成され、 該突極部が前記離隔部材の下方に露出形成されてなる、 ことを特徴とする電磁チャック。 - 【請求項3】 一端にヨークを取付けた磁性材よりなる
筒状体の内部に励磁用のコイルを保持させ、 該コイルの中央部を通って先端部が前記筒状体の端面部
より突出するとともに、軸線方向へ摺動可能に設けられ
て突出方向へ付勢された主極を有する電磁チャックであ
って、 前記主極先端部は非磁性体よりなる離隔部材で覆われる
とともに、 前記主極の先端部に突極部が形成され、 該突極部が前記離隔部材の下方に露出形成されてなる、 ことを特徴とする電磁チャック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6297728A JP2772510B2 (ja) | 1994-12-01 | 1994-12-01 | 電磁チャック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6297728A JP2772510B2 (ja) | 1994-12-01 | 1994-12-01 | 電磁チャック |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08162323A JPH08162323A (ja) | 1996-06-21 |
JP2772510B2 true JP2772510B2 (ja) | 1998-07-02 |
Family
ID=17850414
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6297728A Expired - Lifetime JP2772510B2 (ja) | 1994-12-01 | 1994-12-01 | 電磁チャック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2772510B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5251144B2 (ja) * | 2008-01-29 | 2013-07-31 | 日立工機株式会社 | 磁気ボール盤 |
-
1994
- 1994-12-01 JP JP6297728A patent/JP2772510B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08162323A (ja) | 1996-06-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP3851277A1 (en) | Tooling pin placement system | |
JP4593479B2 (ja) | 放電加工装置 | |
US6163950A (en) | Method of aligning small components using self-aligning end effector | |
US20090289401A1 (en) | Work Positioning Device | |
JP2772510B2 (ja) | 電磁チャック | |
JP7272138B2 (ja) | 除去工具 | |
US4142714A (en) | Wire clamp | |
JP2627251B2 (ja) | 電磁チャック | |
JPS62848Y2 (ja) | ||
US5644279A (en) | Actuator assembly | |
EP3620275A1 (en) | A device for picking articles and a method for demagnetizing the articles | |
JP3904663B2 (ja) | 磁気吸着保持装置 | |
JPH11235675A (ja) | パイプ用e形止め輪の取り付け工具 | |
JP2001328014A (ja) | チャック | |
JPH07263218A (ja) | 電磁チャック | |
WO1992009396A1 (en) | Core treating apparatus and method | |
JPH08243968A (ja) | エンドエフェクタ | |
US11292675B1 (en) | Apparatus having integrated electromagnetic coil and suction cup assembly for destacking a stack of blanks | |
JP2008018501A (ja) | ホルダ装置 | |
JP2587387Y2 (ja) | 溶接機の部品位置決め装置 | |
WO2023171086A1 (ja) | ネジ締付装置およびネジ保持ユニット | |
JPH0217801Y2 (ja) | ||
CN212049517U (zh) | 磁吸装置及工件移动装置 | |
JPH04338097A (ja) | 搬送用電磁石 | |
JP3793903B2 (ja) | 搬送装置のワーク保持装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980303 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100424 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110424 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120424 Year of fee payment: 14 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130424 Year of fee payment: 15 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140424 Year of fee payment: 16 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |