JP2627196B2 - 搬送用電車 - Google Patents
搬送用電車Info
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- JP2627196B2 JP2627196B2 JP1229832A JP22983289A JP2627196B2 JP 2627196 B2 JP2627196 B2 JP 2627196B2 JP 1229832 A JP1229832 A JP 1229832A JP 22983289 A JP22983289 A JP 22983289A JP 2627196 B2 JP2627196 B2 JP 2627196B2
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- 230000007935 neutral effect Effects 0.000 claims description 25
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 15
- 239000003638 chemical reducing agent Substances 0.000 claims description 15
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 5
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000009194 climbing Effects 0.000 description 1
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 1
- 239000000725 suspension Substances 0.000 description 1
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60W—CONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
- B60W2552/00—Input parameters relating to infrastructure
- B60W2552/15—Road slope, i.e. the inclination of a road segment in the longitudinal direction
Landscapes
- Control Of Transmission Device (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、モーター駆動の走行用駆動車輪を備え且つ
一定走行経路を自走する搬送用電車に関するものであ
る。
一定走行経路を自走する搬送用電車に関するものであ
る。
(従来の技術及びその問題点) この種の搬送用電車の走行経路中に登坂走行経路部分
が組み込まれている場合、この登坂走行経路部分におい
て搬送用電車を問題なく登坂走行させ得るように、駆動
車輪とモーターとの間に減速比を高低切り換え可能な減
速機を介装し、この減速機の減速比を、水平走行経路部
分では低減速比に、登坂走行経路部分では高減速比に、
自動切り換えするようにした搬送システムが知られてい
る。
が組み込まれている場合、この登坂走行経路部分におい
て搬送用電車を問題なく登坂走行させ得るように、駆動
車輪とモーターとの間に減速比を高低切り換え可能な減
速機を介装し、この減速機の減速比を、水平走行経路部
分では低減速比に、登坂走行経路部分では高減速比に、
自動切り換えするようにした搬送システムが知られてい
る。
従来のこの種のシステムにおける搬送用電車では、単
に駆動車輪とモーターとの間の減速機の減速比を、水平
走行経路部分では低減速比に、登坂走行経路部分では高
減速比に、自動切り換えするだけであって、前記減速機
を非伝動中立状態に切り換えることができないので、例
えば給電系などの故障時に搬送用電車を手押し移動させ
ることができないか極めて困難な状況になる。
に駆動車輪とモーターとの間の減速機の減速比を、水平
走行経路部分では低減速比に、登坂走行経路部分では高
減速比に、自動切り換えするだけであって、前記減速機
を非伝動中立状態に切り換えることができないので、例
えば給電系などの故障時に搬送用電車を手押し移動させ
ることができないか極めて困難な状況になる。
勿論、前記減速機を非伝動中立状態、高減速比状態、
低減速比状態の3状態に切り換え可能に構成し、その切
換レバーを通常は高減速比位置と低減速比位置とに自動
切り換えするように構成し、搬送用電車を手押し移動さ
せる必要が生じたときのみ、前記切換レバーを非伝動中
立位置に切り換えることができるように構成すれば良い
ことになるが、このような構成を採用すると、切換レバ
ーの各切り換え位置間の移動距離が小さくなるので、例
えばスプリングなどの弾性力で各切り換え位置にレバー
を保持させるように構成するとき、スプリングによる保
持力を相当強くしなければ電車走行時の振動などで不測
にレバーが切り換わってしまう恐れが生じる。逆に、ス
プリングの保持力を強くし過ぎると、カムなどによる自
動切り換えを円滑に行えないばかりでなく、切り換え用
カムや関連機器に作用する反力が大きくなり過ぎて耐用
寿命が短くなる。
低減速比状態の3状態に切り換え可能に構成し、その切
換レバーを通常は高減速比位置と低減速比位置とに自動
切り換えするように構成し、搬送用電車を手押し移動さ
せる必要が生じたときのみ、前記切換レバーを非伝動中
立位置に切り換えることができるように構成すれば良い
ことになるが、このような構成を採用すると、切換レバ
ーの各切り換え位置間の移動距離が小さくなるので、例
えばスプリングなどの弾性力で各切り換え位置にレバー
を保持させるように構成するとき、スプリングによる保
持力を相当強くしなければ電車走行時の振動などで不測
にレバーが切り換わってしまう恐れが生じる。逆に、ス
プリングの保持力を強くし過ぎると、カムなどによる自
動切り換えを円滑に行えないばかりでなく、切り換え用
カムや関連機器に作用する反力が大きくなり過ぎて耐用
寿命が短くなる。
(課題を解決するための手段) 本発明は上記のような従来の問題点を解消し得る搬送
用電車を提供することを目的とするものであって、その
手段を後述する実施例の参照符号を付して示すと、モー
ター駆動の走行用駆動車輪5を備え且つ一定走行経路を
自走する搬送用電車1の前記駆動車輪5とモーター8と
の間に減速比を高低切り換え可能な減速機13を介装し、
この減速機13の減速比を、水平走行経路部分42では低減
速比に、登坂走行経路部分39では高減速比に、自動切り
換えする手段を設けて成る搬送用電車であって、 前記減速機13を、高減速比状態、低減速比状態、及び
非伝動中立状態の3状態に切り換え可能な減速機とし、
この3状態に切り換えるための切換レバー29を、前記非
伝動中立状態に対応する中立位置を除く高減速比位置と
低減速比位置の2位置にのみ択一的に保持するスプリン
グ31,44を設けると共に、当該レバー29を前記高減速比
位置と低減速比位置の一方から他方に切り換えるカム40
を走行経路側に配設し、更に前記レバー29を、前記中立
位置から高減速比位置及び低減速比位置へ動かすことの
できない状態に固定するレバー固定手段34を設けた構成
となっている。
用電車を提供することを目的とするものであって、その
手段を後述する実施例の参照符号を付して示すと、モー
ター駆動の走行用駆動車輪5を備え且つ一定走行経路を
自走する搬送用電車1の前記駆動車輪5とモーター8と
の間に減速比を高低切り換え可能な減速機13を介装し、
この減速機13の減速比を、水平走行経路部分42では低減
速比に、登坂走行経路部分39では高減速比に、自動切り
換えする手段を設けて成る搬送用電車であって、 前記減速機13を、高減速比状態、低減速比状態、及び
非伝動中立状態の3状態に切り換え可能な減速機とし、
この3状態に切り換えるための切換レバー29を、前記非
伝動中立状態に対応する中立位置を除く高減速比位置と
低減速比位置の2位置にのみ択一的に保持するスプリン
グ31,44を設けると共に、当該レバー29を前記高減速比
位置と低減速比位置の一方から他方に切り換えるカム40
を走行経路側に配設し、更に前記レバー29を、前記中立
位置から高減速比位置及び低減速比位置へ動かすことの
できない状態に固定するレバー固定手段34を設けた構成
となっている。
(実施例) 以下に本発明の一実施例を添付の例示図に基づいて説
明する。
明する。
第1図〜第3図において、1は1本のガイドレール2
に案内されて自走する懸垂形モノレール式搬送用電車で
あって、駆動トロリー3と従動トロリー4とを備えてい
る。前記駆動トロリー3は、ガイドレール2の上面を転
動する走行用駆動車輪5と、ガイドレール2の上下両端
部を前後2箇所で左右両側から挟む振れ止め用垂直軸ロ
ーラー6と、前記駆動車輪5の真下位置に対する前後2
箇所でガイドレール2の下面に当接するバックアップ用
水平軸ローラー7a,7bと、前記駆動車輪5を駆動するモ
ーター8とを備え、下端部が水平横軸9の周りで前後揺
動可能に電車本体10に連結されている。前記従動トロリ
ー4は、ガイドレール2の上面を転動する従動車輪11
と、ガイドレール2の上下両端部を前後2箇所で左右両
側から挟む振れ止め用垂直軸ローラー12とを備え、下端
部が前記電車本体10に固着されている。
に案内されて自走する懸垂形モノレール式搬送用電車で
あって、駆動トロリー3と従動トロリー4とを備えてい
る。前記駆動トロリー3は、ガイドレール2の上面を転
動する走行用駆動車輪5と、ガイドレール2の上下両端
部を前後2箇所で左右両側から挟む振れ止め用垂直軸ロ
ーラー6と、前記駆動車輪5の真下位置に対する前後2
箇所でガイドレール2の下面に当接するバックアップ用
水平軸ローラー7a,7bと、前記駆動車輪5を駆動するモ
ーター8とを備え、下端部が水平横軸9の周りで前後揺
動可能に電車本体10に連結されている。前記従動トロリ
ー4は、ガイドレール2の上面を転動する従動車輪11
と、ガイドレール2の上下両端部を前後2箇所で左右両
側から挟む振れ止め用垂直軸ローラー12とを備え、下端
部が前記電車本体10に固着されている。
第4図及び第5図に示すように、前記駆動トロリー3
の内部には減速機13が内蔵されている。この減速機13
は、前記モーター8によって駆動される入力軸14に減速
用歯車15〜20を介して連動連結する減速軸21と前記駆動
車輪5が取り付けられる出力軸22との間に減速比切換機
構23を介装したもので、当該減速比切換機構23は、前記
減速軸21に固着の大歯車20と小歯車24、及び前記出力軸
22にスライドキーを介して軸方向摺動のみ可能に嵌合す
る2段歯車25とから成り、当該2段歯車25の小歯車部25
aが前記大歯車20に咬合するときが低減速比状態A、前
記2段歯車25の大歯車部25bが前記小歯車24に咬合する
ときが高減速比状態Bとなり、2段歯車25が大歯車20及
び小歯車24の何れにも咬合しないときが非伝動中立状態
Cとなる。26は回転軸27に一端が固定されたシフトレバ
ーであって、遊端部には、前記2段歯車25の大歯車部25
bを軸方向の両側から挟む一対のローラー28a,28bが軸支
されている。
の内部には減速機13が内蔵されている。この減速機13
は、前記モーター8によって駆動される入力軸14に減速
用歯車15〜20を介して連動連結する減速軸21と前記駆動
車輪5が取り付けられる出力軸22との間に減速比切換機
構23を介装したもので、当該減速比切換機構23は、前記
減速軸21に固着の大歯車20と小歯車24、及び前記出力軸
22にスライドキーを介して軸方向摺動のみ可能に嵌合す
る2段歯車25とから成り、当該2段歯車25の小歯車部25
aが前記大歯車20に咬合するときが低減速比状態A、前
記2段歯車25の大歯車部25bが前記小歯車24に咬合する
ときが高減速比状態Bとなり、2段歯車25が大歯車20及
び小歯車24の何れにも咬合しないときが非伝動中立状態
Cとなる。26は回転軸27に一端が固定されたシフトレバ
ーであって、遊端部には、前記2段歯車25の大歯車部25
bを軸方向の両側から挟む一対のローラー28a,28bが軸支
されている。
第5図及び第6図に示すように、前記駆動トロリー3
の上端には、前記回転軸27を介してシフトレバー26と連
動する減速比切換レバー29が設けられている。当該切換
レバー29は、後端部と駆動トロリー3に固着された受け
座30との間に介装された圧縮コイルスプリング31によ
り、前記2段歯車25の小歯車部25aを前記大歯車20に咬
合させる低減速比位置Xと、前記2段歯車25の大歯車部
25bを前記小歯車24に咬合させる高減速比位置Yとの2
位置に択一的に保持される。
の上端には、前記回転軸27を介してシフトレバー26と連
動する減速比切換レバー29が設けられている。当該切換
レバー29は、後端部と駆動トロリー3に固着された受け
座30との間に介装された圧縮コイルスプリング31によ
り、前記2段歯車25の小歯車部25aを前記大歯車20に咬
合させる低減速比位置Xと、前記2段歯車25の大歯車部
25bを前記小歯車24に咬合させる高減速比位置Yとの2
位置に択一的に保持される。
前記スプリング31の両端には関節部材32a,32bが嵌合
し、これら関節部材32a,32bの円弧面と前記切換レバー2
9の凹入円弧面29a及び前記受け座30の凹入円弧面30aと
が相対回転可能に嵌合当接している。また、前記切換レ
バー29の先端にはカム従動ローラー33が軸支されてい
る。
し、これら関節部材32a,32bの円弧面と前記切換レバー2
9の凹入円弧面29a及び前記受け座30の凹入円弧面30aと
が相対回転可能に嵌合当接している。また、前記切換レ
バー29の先端にはカム従動ローラー33が軸支されてい
る。
34はレバー固定手段であって、前記切換レバー29を低
減速比位置Xと高減速比位置Yとの中間の非伝動中立位
置(2段歯車25が大歯車20及び小歯車24の何れにも咬合
しない非伝動中立状態Cに対応する中立位置)に位置さ
せた状態で、当該切換レバー29に設けられたピン孔35と
固定部材36に設けられたピン孔37とにわたって固定ピン
38を挿通させることにより、当該切換レバー29を前記中
立位置から低減速比位置X及び高減速比位置Yへ動かす
ことができない状態に固定することができる。
減速比位置Xと高減速比位置Yとの中間の非伝動中立位
置(2段歯車25が大歯車20及び小歯車24の何れにも咬合
しない非伝動中立状態Cに対応する中立位置)に位置さ
せた状態で、当該切換レバー29に設けられたピン孔35と
固定部材36に設けられたピン孔37とにわたって固定ピン
38を挿通させることにより、当該切換レバー29を前記中
立位置から低減速比位置X及び高減速比位置Yへ動かす
ことができない状態に固定することができる。
第1図及び第2図に示すように、搬送用電車1の走行
経路中の登坂走行経路部分39の直前位置には、走行する
搬送用電車1の前記減速比切換レバー29を、そのカム従
動ローラー33を介して前記低減速比位置Xから高減速比
位置Yに切り換えるためのカム40が配設されている。当
該カム40は、左右横方向に一定範囲内で移動可能に支持
されると共に、スプリング41によって作用位置に保持さ
れている。
経路中の登坂走行経路部分39の直前位置には、走行する
搬送用電車1の前記減速比切換レバー29を、そのカム従
動ローラー33を介して前記低減速比位置Xから高減速比
位置Yに切り換えるためのカム40が配設されている。当
該カム40は、左右横方向に一定範囲内で移動可能に支持
されると共に、スプリング41によって作用位置に保持さ
れている。
搬送用電車1は、モーター8により走行用駆動車輪5
を回転駆動することによってガイドレール2に沿って自
走させることができ、前記モーター8への給電は、ガイ
ドレール2に敷設された給電レール(図示省略)から搬
送用電車1に設けられた集電ユニット(図示省略)及び
モーターコントローラーを介して行われる。しかして、
前記モーター8の回転は、減速機13の減速用歯車15〜20
から減速比切換機構23を介して出力軸22に伝達され、駆
動車輪5が減速駆動されるが、搬送用電車1が水平走行
経路部分42を走行しているときは、前記減速比切換機構
23の2段歯車25は、その小歯車部25aが大歯車20に咬合
する低減速比状態Aにあって、大歯車部25bが小歯車24
に咬合する高減速比状態Bにあるときよりも高速で走行
している。このとき減速比切換レバー29は、第6図に示
すように低減速比位置Xにあって、圧縮コイルスプリン
グ31の付勢力で保持されている。
を回転駆動することによってガイドレール2に沿って自
走させることができ、前記モーター8への給電は、ガイ
ドレール2に敷設された給電レール(図示省略)から搬
送用電車1に設けられた集電ユニット(図示省略)及び
モーターコントローラーを介して行われる。しかして、
前記モーター8の回転は、減速機13の減速用歯車15〜20
から減速比切換機構23を介して出力軸22に伝達され、駆
動車輪5が減速駆動されるが、搬送用電車1が水平走行
経路部分42を走行しているときは、前記減速比切換機構
23の2段歯車25は、その小歯車部25aが大歯車20に咬合
する低減速比状態Aにあって、大歯車部25bが小歯車24
に咬合する高減速比状態Bにあるときよりも高速で走行
している。このとき減速比切換レバー29は、第6図に示
すように低減速比位置Xにあって、圧縮コイルスプリン
グ31の付勢力で保持されている。
前記のように水平走行経路部分42を走行する搬送用電
車1が、第1図に示す登坂走行経路部分39の始端位置に
達すると、走行する搬送用電車1の減速比切換レバー29
のカム従動ローラー33がカム40に乗り上げ、当該切換レ
バー29が圧縮コイルスプリング31の付勢力に抗して低減
速比位置Xから高減速比位置Yへ揺動せしめられる。従
って、当該切換レバー29と連動するシフトレバー26によ
って減速比切換機構23の2段歯車25が、その大歯車部25
bが小歯車24に咬合する高減速比状態Bに切り換えら
れ、走行用駆動車輪5に対する減速比が大きくなり、当
該駆動車輪5が低速回転して、搬送用電車1が登坂走行
経路部分39を低速で登坂走行することになる。
車1が、第1図に示す登坂走行経路部分39の始端位置に
達すると、走行する搬送用電車1の減速比切換レバー29
のカム従動ローラー33がカム40に乗り上げ、当該切換レ
バー29が圧縮コイルスプリング31の付勢力に抗して低減
速比位置Xから高減速比位置Yへ揺動せしめられる。従
って、当該切換レバー29と連動するシフトレバー26によ
って減速比切換機構23の2段歯車25が、その大歯車部25
bが小歯車24に咬合する高減速比状態Bに切り換えら
れ、走行用駆動車輪5に対する減速比が大きくなり、当
該駆動車輪5が低速回転して、搬送用電車1が登坂走行
経路部分39を低速で登坂走行することになる。
前記圧縮コイルスプリング31は、前記切換レバー29が
低減速比位置Xと高減速比位置Yとの間の中央位置に達
したときに最大に圧縮され、その後、切換レバー29が高
減速比位置Y側へ変位すれば、前記スプリング31は切換
レバー29を高減速比位置Y側へ揺動させる方向に付勢
し、高減速比位置Yに達した切換レバー29を当該位置Y
に保持する。
低減速比位置Xと高減速比位置Yとの間の中央位置に達
したときに最大に圧縮され、その後、切換レバー29が高
減速比位置Y側へ変位すれば、前記スプリング31は切換
レバー29を高減速比位置Y側へ揺動させる方向に付勢
し、高減速比位置Yに達した切換レバー29を当該位置Y
に保持する。
なお、カム40によって減速比切換レバー29が低減速比
位置Xから高減速比位置Yに切り換えられるとき、シフ
トレバー26を介して連動移動する2段歯車25の大歯車部
25bと小歯車24とが歯側面どうしで当接すれば、前記切
換レバー29の高減速比位置Yへの運動が妨げられるが、
このときカム40がスプリング41の付勢力に抗して後退移
動するので、搬送用電車1の走行が妨げられたり、前記
切換レバー29やシフトレバー26などに無理な力が作用す
るような事態が回避され、前記2段歯車25の大歯車部25
bと小歯車24とが互いに咬合し得る位相となったとき、
後退していたカム40がスプリング41の付勢力で復帰移動
して切換レバー29が高減速比位置Yに切り換えられ、前
記2段歯車25の大歯車部25bと小歯車24とが互いに咬合
することになる。
位置Xから高減速比位置Yに切り換えられるとき、シフ
トレバー26を介して連動移動する2段歯車25の大歯車部
25bと小歯車24とが歯側面どうしで当接すれば、前記切
換レバー29の高減速比位置Yへの運動が妨げられるが、
このときカム40がスプリング41の付勢力に抗して後退移
動するので、搬送用電車1の走行が妨げられたり、前記
切換レバー29やシフトレバー26などに無理な力が作用す
るような事態が回避され、前記2段歯車25の大歯車部25
bと小歯車24とが互いに咬合し得る位相となったとき、
後退していたカム40がスプリング41の付勢力で復帰移動
して切換レバー29が高減速比位置Yに切り換えられ、前
記2段歯車25の大歯車部25bと小歯車24とが互いに咬合
することになる。
図示省略しているが、登坂走行経路部分39の終端位置
には、スプリング31により高減速比位置Yに保持されて
いる切換レバー29を低減速比位置Xに切り換えるため
の、前記カム40とは向きが逆のカムが配設されており、
当該カムにより、減速比切換機構23の2段歯車25が高減
速比状態Bから元の低減速比状態Aに戻される。従っ
て、登坂走行経路部分39に続く水平走行経路部分42で
は、駆動車輪5は低減速比で高速駆動され、搬送用電車
1は登坂走行経路部分39を登坂走行するときよりも高速
で走行する。
には、スプリング31により高減速比位置Yに保持されて
いる切換レバー29を低減速比位置Xに切り換えるため
の、前記カム40とは向きが逆のカムが配設されており、
当該カムにより、減速比切換機構23の2段歯車25が高減
速比状態Bから元の低減速比状態Aに戻される。従っ
て、登坂走行経路部分39に続く水平走行経路部分42で
は、駆動車輪5は低減速比で高速駆動され、搬送用電車
1は登坂走行経路部分39を登坂走行するときよりも高速
で走行する。
なお、下り走行経路部分でも駆動車輪5を高減速比で
駆動して、搬送用電車を低速で安全に下り走行させるよ
うにすることができる。
駆動して、搬送用電車を低速で安全に下り走行させるよ
うにすることができる。
前記のように登坂走行経路部分39において搬送用電車
1を低速走行させるとき、ガイドレール2に対する駆動
車輪5のスリップを無くすことが先決である。このため
には、ガイドレール2に対する駆動車輪5の押圧力を増
大させる必要があるが、第1図に示すように構成するな
らば、登坂走行時に駆動トロリー3の下端部が電車本体
10によって登坂走行方向とは逆方向に引っ張られたと
き、後側のバックアップ用水平軸ローラー7bとガイドレ
ール2との当接箇所が支点になって駆動車輪5がガイド
レール2の上面に押しつけられ、当該駆動車輪5がガイ
ドレール2に対し食い込み勝手に作用することになり、
ガイドレール2に対する駆動車輪5のスリップが防止さ
れる。勿論、前記バックアップ用水平軸ローラー7a,7b
をスプリングの付勢力によりガイドレール2の下面に押
しつけるように構成しても良い。この場合には、駆動ト
ロリー3を電車本体10に固定することができる。
1を低速走行させるとき、ガイドレール2に対する駆動
車輪5のスリップを無くすことが先決である。このため
には、ガイドレール2に対する駆動車輪5の押圧力を増
大させる必要があるが、第1図に示すように構成するな
らば、登坂走行時に駆動トロリー3の下端部が電車本体
10によって登坂走行方向とは逆方向に引っ張られたと
き、後側のバックアップ用水平軸ローラー7bとガイドレ
ール2との当接箇所が支点になって駆動車輪5がガイド
レール2の上面に押しつけられ、当該駆動車輪5がガイ
ドレール2に対し食い込み勝手に作用することになり、
ガイドレール2に対する駆動車輪5のスリップが防止さ
れる。勿論、前記バックアップ用水平軸ローラー7a,7b
をスプリングの付勢力によりガイドレール2の下面に押
しつけるように構成しても良い。この場合には、駆動ト
ロリー3を電車本体10に固定することができる。
減速比切換レバー29を低減速比位置Xと高減速比位置
Yの2位置に択一的に保持するスプリングとしては、第
7図に示すように前記切換レバー29の後端に軸支したロ
ーラー43を押圧する板スプリング44を、前記切換レバー
29が中立位置にあるときに当該板スプリング44が最大に
押圧変形せしめられるように配設することもできる。図
示例では、当該板スプリング44の両端に前記ローラー43
に対するストッパー部44a,44bを形成し、両ストッパー
部44a,44b間を直線状に形成しているが、この両ストッ
パー部44a,44b間を回転軸27のある側へ突曲させること
もできる。
Yの2位置に択一的に保持するスプリングとしては、第
7図に示すように前記切換レバー29の後端に軸支したロ
ーラー43を押圧する板スプリング44を、前記切換レバー
29が中立位置にあるときに当該板スプリング44が最大に
押圧変形せしめられるように配設することもできる。図
示例では、当該板スプリング44の両端に前記ローラー43
に対するストッパー部44a,44bを形成し、両ストッパー
部44a,44b間を直線状に形成しているが、この両ストッ
パー部44a,44b間を回転軸27のある側へ突曲させること
もできる。
(発明の作用及び効果) 以上のように本発明の搬送用電車によれば、走行用駆
動車輪とモーターとの間に介装された減速機の減速比
を、水平走行経路部分では低減速比に、登坂走行経路部
分では高減速比に、自動切り換えすることにより、小容
量のモーターを使用しながら登坂走行時の推力を大きく
して、搬送用電車を確実強力に登坂走行させることがで
き、しかも水平走行経路部分では高速走行させるのであ
るから、搬送能率を低下させる恐れもないのであるが、
次のような格別の作用効果を同時に得ることができる。
動車輪とモーターとの間に介装された減速機の減速比
を、水平走行経路部分では低減速比に、登坂走行経路部
分では高減速比に、自動切り換えすることにより、小容
量のモーターを使用しながら登坂走行時の推力を大きく
して、搬送用電車を確実強力に登坂走行させることがで
き、しかも水平走行経路部分では高速走行させるのであ
るから、搬送能率を低下させる恐れもないのであるが、
次のような格別の作用効果を同時に得ることができる。
即ち、前記減速機を、高減速比状態、低減速比状態、
及び非伝動中立状態の3状態に切り換え可能な減速機と
し、この3状態に切り換えるための切換レバーを、前記
非伝動中立状態に対応する中立位置を除く高減速比位置
と低減速比位置の2位置にのみ択一的に保持するスプリ
ングを設けるのであるから、当該切換レバーを高減速比
位置、低減速比位置、及び非伝動中立位置の3位置に択
一的に自動係止させる場合と比較して、実施例にも示し
たように1つのスプリングを使用した簡単な構成により
切換レバーを通常使用する高減速比位置と低減速比位置
の2位置に確実に保持させることができる。しかも、前
記スプリングによる切換レバー保持位置間の距離を大き
くすることができるので、走行経路側のカムによる切換
レバーの位置切り換えを容易に実現することができ、且
つ当該スプリングの保持力が比較的小さくとも、当該切
換レバーを通常使用する高減速比位置と低減速比位置の
2位置に確実に保持させることができ、電車走行時の振
動などで不測に切換レバーが動いて中立位置に戻ってし
まうというような不都合も生じない。
及び非伝動中立状態の3状態に切り換え可能な減速機と
し、この3状態に切り換えるための切換レバーを、前記
非伝動中立状態に対応する中立位置を除く高減速比位置
と低減速比位置の2位置にのみ択一的に保持するスプリ
ングを設けるのであるから、当該切換レバーを高減速比
位置、低減速比位置、及び非伝動中立位置の3位置に択
一的に自動係止させる場合と比較して、実施例にも示し
たように1つのスプリングを使用した簡単な構成により
切換レバーを通常使用する高減速比位置と低減速比位置
の2位置に確実に保持させることができる。しかも、前
記スプリングによる切換レバー保持位置間の距離を大き
くすることができるので、走行経路側のカムによる切換
レバーの位置切り換えを容易に実現することができ、且
つ当該スプリングの保持力が比較的小さくとも、当該切
換レバーを通常使用する高減速比位置と低減速比位置の
2位置に確実に保持させることができ、電車走行時の振
動などで不測に切換レバーが動いて中立位置に戻ってし
まうというような不都合も生じない。
しかも前記レバーを、前記中立位置から高減速比位置
及び低減速比位置へ動かすことのできない状態に固定す
るレバー固定手段を設けて成るものであるから、給電系
の故障時など、搬送用電車をガイドレールに沿って手押
し移動させる必要が生じた場合には、前記切換レバーを
非伝動中立位置で固定手段により固定して、駆動車輪に
作用する減速機側の負荷を小さくし、不用意に減速機が
前記中立位置から高減速比位置及び低減速比位置へ動く
ことのない状態で搬送用電車を軽く移動させることがで
きる。従って、減速機の減速歯車として、ウオームギヤ
なども活用することができる。
及び低減速比位置へ動かすことのできない状態に固定す
るレバー固定手段を設けて成るものであるから、給電系
の故障時など、搬送用電車をガイドレールに沿って手押
し移動させる必要が生じた場合には、前記切換レバーを
非伝動中立位置で固定手段により固定して、駆動車輪に
作用する減速機側の負荷を小さくし、不用意に減速機が
前記中立位置から高減速比位置及び低減速比位置へ動く
ことのない状態で搬送用電車を軽く移動させることがで
きる。従って、減速機の減速歯車として、ウオームギヤ
なども活用することができる。
第1図は一部切り欠き側面図、第2図は平面図、第3図
は正面図、第4図は減速機構造を説明する縦断正面図、
第5図は同縦断側面図、第6図は減速比切換レバーを示
す平面図、第7図は別の実施例を示す要部の平面図であ
る。 1……搬送用電車、2……ガイドレール、3……駆動ト
ロリー、4……従動トロリー、5……走行用駆動車輪、
8……モーター、13……減速機、15〜20……減速歯車、
23……減速比切換機構、25……2段歯車、26……シフト
レバー、29……減速比切換レバー、31……圧縮コイルス
プリング、33……カム従動ローラー、34……レバー固定
手段、35,37……ピン孔、38……固定ピン、39……登坂
走行経路部分、40……カム、41……スプリング、42……
水平走行経路部分、44……板スプリング。
は正面図、第4図は減速機構造を説明する縦断正面図、
第5図は同縦断側面図、第6図は減速比切換レバーを示
す平面図、第7図は別の実施例を示す要部の平面図であ
る。 1……搬送用電車、2……ガイドレール、3……駆動ト
ロリー、4……従動トロリー、5……走行用駆動車輪、
8……モーター、13……減速機、15〜20……減速歯車、
23……減速比切換機構、25……2段歯車、26……シフト
レバー、29……減速比切換レバー、31……圧縮コイルス
プリング、33……カム従動ローラー、34……レバー固定
手段、35,37……ピン孔、38……固定ピン、39……登坂
走行経路部分、40……カム、41……スプリング、42……
水平走行経路部分、44……板スプリング。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭48−31676(JP,A) 実開 昭48−12787(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】モーター駆動の走行用駆動車輪を備え且つ
一定走行経路を自走する搬送用電車の前記駆動車輪とモ
ーターとの間に減速比を高低切り換え可能な減速機を介
装し、この減速機の減速比を、水平走行経路部分では低
減速比に、登坂走行経路部分では高減速比に、自動切り
換えする手段を設けて成る搬送用電車であって、 前記減速機を、高減速比状態、低減速比状態、及び非伝
動中立状態の3状態に切り換え可能な減速機とし、この
3状態に切り換えるための切換レバーを、前記非伝動中
立状態に対応する中立位置を除く高減速比位置と低減速
比位置の2位置にのみ択一的に保持するスプリングを設
けると共に、当該レバーを前記高減速比位置と低減速比
位置の一方から他方に切り換えるカムを走行経路側に配
設し、更に前記レバーを、前記中立位置から高減速比位
置及び低減速比位置へ動かすことのできない状態に固定
するレバー固定手段を設けて成る 搬送用電車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1229832A JP2627196B2 (ja) | 1989-09-04 | 1989-09-04 | 搬送用電車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1229832A JP2627196B2 (ja) | 1989-09-04 | 1989-09-04 | 搬送用電車 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0392471A JPH0392471A (ja) | 1991-04-17 |
JP2627196B2 true JP2627196B2 (ja) | 1997-07-02 |
Family
ID=16898374
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1229832A Expired - Lifetime JP2627196B2 (ja) | 1989-09-04 | 1989-09-04 | 搬送用電車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2627196B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4812787U (ja) * | 1971-06-25 | 1973-02-13 | ||
JPS4831676A (ja) * | 1971-08-27 | 1973-04-25 |
-
1989
- 1989-09-04 JP JP1229832A patent/JP2627196B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0392471A (ja) | 1991-04-17 |
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