JP2627025B2 - スナック食品の製造法 - Google Patents

スナック食品の製造法

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JP2627025B2 JP3159100A JP15910091A JP2627025B2 JP 2627025 B2 JP2627025 B2 JP 2627025B2 JP 3159100 A JP3159100 A JP 3159100A JP 15910091 A JP15910091 A JP 15910091A JP 2627025 B2 JP2627025 B2 JP 2627025B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原料としてわかめや昆
布等の海草類又はグリーンピースやそら豆等の豆類を大
量に使用した健康スナック食品の製造法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】各種野菜や果物などの素材の特性、つま
り天然物であること、繊維質であること、健康上好まし
いものであること等を活かした種々の加工食品が販売さ
れている。例えば、特開昭52−76450号公報に
は、剥皮したバナナに5〜100%の水を加え、急速に
磨潰するとともに気泡を混入させてペースト状とし、こ
れを凍結した後、真空凍結乾燥することを特徴する乾燥
バナナの製造法が記載されている。この方法によれば任
意の形状の多孔質の乾燥バナナを製造することができる
が、歯ごたえが充分でないという問題がある。
【0003】又、特開昭50−6738号公報には、根
菜、果菜類など野菜を煮熟状態に加熱し、次いで脱水す
ることを特徴する乾燥食品素材の製造方法が記載されて
いる。特開昭59−227264号公報には、野菜にア
ルギン酸塩、アルギン酸プロピレングリコールと澱粉を
添加した組成物を水と混合した後パスタ型に押し出した
後乾燥することを特徴する野菜パスタの製造方法が記載
されている。さらに、特開昭54−145250号公報
には、食用植物に水を加えた後、磨砕し、結束繊維を微
細に離解し、均一な層状物にした後乾燥して含水率が4
〜15%のシート状食品を製造する方法が記載されてい
る。
【0004】しかしながら、これらの方法では、素材自
体の色や風味などの特徴を充分活かすことができず、ま
た歯ごたえも充分てはなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、わかめや昆
布等の海草類又はグリーンピースやそら豆等の豆類自体
の素材としての特徴を損ねることがなく、かつこれまで
にない歯ごたえのあるスナック食品の製造法を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、海草類又は豆
類を擂潰してスラリーまたはペーストを製造し、場合に
よっては糖質を添加して、水分量、糖質量が特定の範囲
にあるペースト状物を調製した後、所望の形状に成形
し、ついで乾燥して特定の水分量と嵩密度とを有するス
ナック食品を製造することによって、上記課題を解決す
ることができるとの知見に基づいてなされたものであ
る。
【0007】すなわち、本発明は、海草類又は豆類の擂
潰物を水分含量50〜85重量%、糖質含量5〜35重
量%のペースト状に調製し、その後乾燥して、水分含量
が1〜6重量%で嵩密度が0.3〜0.8g/mlの範
囲にあるスナック食品とすることを特徴するスナック食
品の製造法を提供する。
【0008】本発明で原料として使用することができる
素材としては、わかめや昆布等の海草類又はグリーンピ
ースやそら豆等の豆類である。これらは一種又は二種以
上の混合物として使用することができる。
【0009】本発明では、上記海草類や豆類を、下記の
特性のペーストに調整する。 水分含量:50〜85重量%(以下、%と省略する)、
好ましくは60〜80%、 糖質含量:5〜35%、好ましくは10〜25%、
【0010】ここで、添加物の量を考慮して、海草類や
豆類の擂潰物の水分が最終的に上記範囲になるように、
必要に応じて、擂潰物を乾燥させておくことができる。
つまり、水分量が上記範囲外になると、糖質含量とあい
まって、得られるペーストの成形性が低下し、最終的に
嵩密度が特定の範囲にあるスナック食品が製造できなく
なる。
【0011】又、使用する原料によって、糖質の量が少
ない時には、糖質を添加して最終的な糖質の量が上記範
囲となるようにするのがよい。この場合、糖質としては
各種澱粉を使用するのが好ましい。又、澱粉としては馬
鈴薯澱粉を使用するのが好ましい。このように糖質含量
を特定の範囲とすることによって、最終的に得られるス
ナック食品の歯ごたえを好ましいものにすることができ
る。
【0012】本発明では、必要により各種蛋白質や油脂
を添加してもよく、これによって最終的に得られるスナ
ック食品の歯ごたえ及び食感を更に向上させることがで
きる。蛋白質としては卵白、大豆蛋白、乳蛋白等を例示
することができる。その添加量としては、ペースト状物
に対する蛋白質としての含量が1〜5%となるように添
加するのが望ましい。この量が少ないとスナック食品と
してのサクサク感が乏しくなり、反対に量が多すぎると
生地が柔らかくなり過ぎて成形性が低下してくる。
【0013】次に、油脂としてはバター、マーガリン、
ショートニング、サラダ油等を例示することができる。
その添加量としては、ペースト状物に対する含量が5〜
15%となるように添加するのが望ましい。油脂の添加
も上記蛋白質の場合と同様の効果を期待するものであ
り、従って、この量が少ないとスナック食品としてのサ
クサク感が乏しくなり、反対に量が多すぎると生地が柔
らかくなり過ぎて成形性が低下してくる。
【0014】本発明では、特に調味料を添加する必要は
ないが、所望により、上記糖質含有量の範囲内で、砂糖
などの甘味料を添加することができる。又、塩などの他
の調味料を少量添加することができる。
【0015】本発明では、上記ペースト状物を製造する
に当たり、ペースト全体の50〜100%、好ましくは
60〜90%が海草類や豆類からなるようにするのがよ
い。このようにすることによって、原料素材が本来有し
ている風味、食感、色などを有するスナツク食品が製造
できるのである。又、多量の海草類や豆類を含有してい
るので、これらに起因する繊維量も多く、健康食品とし
て優れたものが得られる。
【0016】本発明では、海草類を含有する場合には上
記成分を有するペーストの硬度が3〜90g、豆類を含
有する場合には100〜400gとなるように配合成分
を調整すると成形性が極めて良好になり、ペーストを所
望の形状、例えばスティック状、シート状など任意の形
状に成形することができる。
【0017】ここで、硬度は、不動工業(株)製のフド
ーレオメーターNRM−2010J−CWを使用し、メ
ーター感度100g、応力設定10、試料台速度30c
m/min.、試料体積100mlのビーカーに50m
l充填、使用アダプター10mmΦの粘性用アダプタ
ー、試料品温 室温(20〜24°C)である。
【0018】本発明では、上記ペースト状物を任意の形
状に成形した後、焼成して水分含量が1〜6重量%で嵩
密度が0.3〜0.8g/mlの範囲にあるスナック食
品を製造する。具体的には、ペースト状物を厚さ1〜5
mmに成形した後、80〜180°Cで30〜100分
乾燥する。この際、まず110〜160°Cで10〜2
0分焼成する高温乾燥を行った後、80〜100°Cで
20〜80分焼成する低温乾燥を行うと、1段目の高温
乾燥で成形後の形を固定させ、その後2段目の低温乾燥
で海草類や豆類の素材が持つ色、風味を保持しながら乾
燥するので、加熱による風味の変化が少なく素材の特性
を充分に生かすことができるので好ましい。
【0019】
【実施例1】乾燥わかめを水に漬けて戻し、水切りした
後、磨砕してペースト状にした。これとは別にショート
ニング6g、粉糖1gを混合した後、卵6gを添加混合
し、これに上記わかめペースト40gと馬鈴薯澱粉6g
を添加して均一に混合し、水分含量73%、糖質含量1
1%、蛋白含量3%、硬度23gのペースト状物を得
た。このペースト状物を幅約6mm、高さ約6mm、長
さ約10mmのスティック状に絞り出した後、150℃
で10分間加熱乾燥し、続いて100℃で40分間加熱
乾燥してわかめを多量に含んだスナック食品(水分含量
2%、嵩密度0.6g/ml)を得た。
【0020】
【実施例2】そら豆のさやを取り、お湯にいれて約10
分間茹でた。その後、皮を除き、磨砕してペースト状に
した。このペースト55gに、食塩0.2g、馬鈴薯澱
粉6gを添加し、均一に混合して水分含量65%、糖質
含量23%、蛋白含量9%、硬度310gのペースト状
物を得た。このペースト状物を幅約6mm、高さ約6m
m、長さ約10mmのスティック状に絞り出した後、1
50℃で12分間加熱乾燥し、続いて100℃で30分
間加熱乾燥してそら豆を多量に含んだスナック食品(水
分含量3%、嵩密度0.4g/ml)を得た。
【0021】
【発明の効果】本発明の方法により、これまでにない食
感を有し、主に海草類や豆類からなり、水分含量が1〜
6%、好ましくは1〜4%で嵩密度が0.3〜0.5g
/mlのスナック食品が製造される。
【0022】従って、本発明の方法により製造されるス
ナック食品は、個々に包装され、又は容器に充填されて
健康菓子などとして幅広く利用することができる。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海草類又は豆類の擂潰物を水分含量50
    〜85重量%、糖質含量5〜35重量%のペースト状に
    調製し、その後乾燥して、水分含量が1〜6重量%で嵩
    密度が0.3〜0.8g/mlの範囲にあるスナック食
    品とすることを特徴するスナック食品の製造法。
  2. 【請求項2】 海草類又は豆類の含量がペースト状物に
    対して50〜100重量%であることを特徴とする請求
    項1記載のスナック食品の製造法。
  3. 【請求項3】 蛋白質含量がペースト状物に対して1〜
    5重量%であることを特徴とする請求項1記載のスナッ
    ク食品の製造法。
  4. 【請求項4】 油脂含量がペースト状物に対して5〜1
    5重量%であることを特徴とする請求項1記載のスナッ
    ク食品の製造法。
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JP2004000041A (ja) * 2002-05-31 2004-01-08 Isyokudougensya Co Ltd 豆類ペースト及びその製造方法、並びに当該豆類ペーストを用いた加工食品
JPWO2005051099A1 (ja) * 2003-11-28 2007-12-06 株式会社医食同源社 豆類食材及びその製造方法、並びに当該豆類食材を用いた加工食品
JP5522974B2 (ja) * 2009-05-21 2014-06-18 株式会社明治 膨化菓子及びその製造方法
JP5388013B2 (ja) * 2010-05-14 2014-01-15 株式会社皆川 具材と多孔質性可食部材からなるスナック菓子、及びその製造方法

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