JP2626957B2 - ガラス繊維屑の粉砕装置 - Google Patents

ガラス繊維屑の粉砕装置

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JP2626957B2
JP2626957B2 JP7791393A JP7791393A JP2626957B2 JP 2626957 B2 JP2626957 B2 JP 2626957B2 JP 7791393 A JP7791393 A JP 7791393A JP 7791393 A JP7791393 A JP 7791393A JP 2626957 B2 JP2626957 B2 JP 2626957B2
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    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/60Glass recycling

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  • Belt Conveyors (AREA)
  • Disintegrating Or Milling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス繊維の紡糸、撚
糸、加工等の各工程毎に少なからず発生するガラス繊維
屑を、ガラス繊維の原料として再使用し易い様に粉末化
する処理を、能率的に、又、紡糸工程を妨げる異物で汚
染されない状態で行える様にしたガラス繊維屑の粉砕装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9にガラス繊維の製法の概略を図解し
た。溶解炉90で溶かされた溶融ガラスは、白金板製の
ブッシング91に設けた多数の紡糸ノズル(径2mm内
外)から流出させながら引張力を及ぼすことによって1
0〜数10μm径の細さに引き伸ばしてモノフィラメン
トにする。多数本のモノフィラメントは、集束器92を
通して1本に束ねてストランドAとし、紙筒93に巻取
って円筒状のケーキ94とする。尚、溶融ガラスに僅か
でも異物や気泡が混在していると、紡糸の際にモノフィ
ラメントが簡単に千切れてしまい、このことが、ガラス
繊維屑の大量発生の一要因となっている。そして、集束
されつつあるモノフィラメントが静電気を帯びてからま
ったり千切れたりするのを防ぐ為に、噴霧装置95で水
を噴霧したうえ、モノフィラメント相互のこすれ合い防
止やストランドAの形状保持等の目的で、集束剤等(表
面処理剤)を塗布ローラ96を使って塗布している。こ
の集束剤としては、澱粉系の糊剤、合成樹脂系エマルジ
ョン等の有機質の集束剤等が一般に使われている。その
為、ガラス繊維屑を再利用する際に、そのまま溶解炉に
投入すると有機質の集束剤等が不完全燃焼して炭化し、
溶融ガラスに色が付いてしまう。そして、ガラス繊維の
バージン原料は粉末状なので、これに混入するガラス繊
維屑も粉末化させた方が、原料の調合・溶融を遥かに容
易に行える。処が、集束剤等でコーテイング処理された
ガラス繊維屑は或る種の柔軟性を備えているので簡単に
は粉末化せず、その粉砕効率は極めて悪い。そこで、粉
砕に先立って、ガラス繊維屑を加熱して集束剤等を焼却
すると共に、粉砕し易い様に脆化させることが行われて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、ガラス繊維
屑の加熱処理にはかなり燃料を要するし、有機質集束剤
等の燃焼排ガス中に含まれる有害物質が公害源となる恐
れも多分にある。その上、加熱装置の構成材料によって
ガラス繊維屑が汚染され、上記の如く紡糸の際に糸切し
易くなる不都合も生じていた。この点に関して、本願発
明者は、高温に熱されたガラス繊維屑が、ステンレスス
チール等のニッケルを含有する金属に触れて汚染される
と、この汚染ガラス繊維屑の粉末を原料として紡糸する
際に、糸切れを起こし易くなることを、経験の積み重ね
によって発見した。そこで、本発明の目的は、ガラス繊
維屑をガラス繊維原料として再生利用する為に粉末化す
る処理を、極力少ないエネルギー消費で能率的に行え
て、燃焼排ガスによる公害問題も発生せず、且つ、ガラ
ス繊維紡糸時の糸切れ原因となる不純物汚染が起こらな
い様にした、ガラス繊維屑の粉砕装置を提供するにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する為
の本発明によるガラス繊維屑の粉砕装置は、有機質の集
束剤等でコーティング処理された(又は未処理の)ガラ
ス繊維屑を粉砕する為のものであって、ガラス繊維屑を
加熱して、前記集束剤等を焼却除去すると共に粉砕し易
い様に脆化させる加熱装置10と、該加熱装置10によ
り脆化させたガラス繊維屑を粉砕する粉砕装置30とを
備え、前記加熱装置10として連続炉を用い、その内部
に設置するコンベアには、ニッケルを含有しない金属製
のワイヤメッシュベルト19を用いる構成とした。そし
て、前記トンルネ炉10の内部は、炉の手前側から順
に、前記集束剤等の焼却域a、ガラス繊維の脆化域b及
び冷却域cとし、前記焼却域aには、この焼却域aで発
生した燃焼性ガスを回収して完全燃焼させる二次燃焼装
置20を付設し、且つ、該二次燃焼装置20で発生した
完全燃焼ガスを前記焼却域aの加熱源として利用する様
にするとよい。更に、前記脆化域bを加熱した後の高温
排気も前記焼却域aの加熱源の一部として利用するとよ
い。又、ガラス繊維屑の中に混在する金属等の異物の除
去を容易にする金属除去装置60を付設し、該金属除去
装置60は、前記加熱装置10へのガラス繊維屑の供給
ラインの途中部に設けた金属検出器63と、該金属検出
器63の検知信号に基ずいて、該金属検出器63の近辺
にあるガラス繊維屑集塊のみを、前記供給ラインからバ
イパスさせる分岐装置64と、ガラス繊維屑集塊を循環
移動させる為の、ループ状に連らねた複数の循環用コン
ベア群61,62,65及び66とを備える構成とし、
前記バイパスされた厚みのあるガラス繊維屑集塊を、前
記循環用コンベア群に載せて循環移動させる間、各コン
ベアの夫々の繋ながり部分の段差箇所を渡り移る毎に、
ガラス繊維屑集塊を次第にほぐす作用が生じて厚みを減
じ、混在異物を人手で発見・除去し易くなる様にすると
よい。更に、前記加熱装置10に供給するガラス繊維屑
を予め寸断する寸断装置50を付設し、該寸断装置50
は、略直方体形をした圧縮チャンバー52と、該圧縮チ
ャンバー52内に向けて互いに直交方向に前後動するピ
ストン53A,54Aを夫々備えた第1圧縮シリンダ5
3及び第2圧縮シリンダ54とを備える構成とし、前記
圧縮チャンバー52内に供給したガラス繊維屑を互いに
直交する二方向から圧縮して、その脆性により寸断させ
る様にするとよい。
【0005】
【作用】紡糸、撚糸、織布等の各加工工程で生じ、紡糸
工程に於いて有機質の集束剤等でコーティング処理され
たガラス繊維屑は、加熱装置(連続炉)10に通入させ
ることによって集束剤等が焼却除去されると共に、脆化
されて粉砕し易い状態になる。そして、粉砕装置30に
よって効率良く粉砕される。連続炉10の内部に設置す
るガラス繊維屑の移送用コンベアは、ニッケルを含有し
ない金属製のワイヤメッシュベルト19を用いることに
よって、紡糸の際の糸切れの原因物質となるニッケルに
よる、粉砕ガラス屑の汚染の恐れが解消する。又、連続
炉内の焼却域aには、この焼却域aで発生した有害な燃
焼性ガスを回収して完全燃焼させる二次燃焼装置20を
付設し、且つ、該二次燃焼装置で発生した高温の完全燃
焼ガスを焼却域aの加熱源として利用することにより、
加熱装置10の燃焼効率が顕著に向上する。その際に、
完全燃焼ガスをワイヤメッシュベルト19の下側から吹
き上げることによって、集束剤等の焼却除去が迅速且つ
均等に行われる。更に、ガラス繊維屑の中に混在する金
属等の異物の除去を容易にする金属除去装置60は、加
熱装置10へのガラス繊維屑の供給ラインの途中部に設
けた金属検出器63からの金属検知信号に基ずいて、金
属検出器63の近辺のガラス繊維屑集塊のみを、分岐装
置64によって供給ラインからバイパスさせたうえ、ル
ープ状に連らねた複数の循環用コンベア群61,62,
65及び66に載せて循環移動させる構成を備えてお
り、循環中のガラス繊維屑集塊は、各コンベアの夫々の
繋ながり部分の段差箇所を渡り移る毎に次第にほぐされ
る作用が生じて厚みを減じ、混在異物を人手で発見・除
去し易くなる。
【0006】
【実施例】以下に、図面を参照し乍ら本発明の一実施例
を説明する。始めに、粉砕装置の作動説明の必要上、ガ
ラス繊維屑(以下、単に原料と呼ぶ)には、性質がかな
り相異する二種類があることに就いて説明する。即ち、
第1のタイプのガラス繊維屑は、ブッシング91のノズ
ルから糸が紡ぎ出された直後に糸切れすることによって
発生する。糸切れ後にノズルから垂下して来るガラス糸
はノズル径と略同じ太さのままであり、集束剤等も未だ
塗布されていないので、脆弱なガラスの性質がそのまま
残されている。この種のガラス繊維屑を、便宜上「太い
原料」と呼ぶことにする。第2のタイプのガラス繊維屑
は、正常に紡糸され集束剤等も塗布されてストランドA
となった後に、撚糸、織布、マット化、或はFRPの成
形等の各加工工程で生ずるもので、前述の如くかなり柔
軟性を備えており、振動ミル等で微粉砕するのは容易で
はない。以後、この種のガラス繊維屑を「細い原料」と
呼ぶことにする。上記の性質が異る太い原料と細い原料
とでは、その粉砕処理の仕方も、自ずから幾分異って来
る。
【0007】次に粉砕装置の全体構成の概略を図1によ
って説明する。前記の太い原料と細い原料の夫々の粉砕
処理に共通して必要な、主要な構成要素として、原料を
一時貯留する原料貯留ステーション1と、原料貯留ステ
ーション1内の原料をバケットエレベーター2によって
一旦高所に持ち上げて蓄える原料タンク3と、原料タン
ク3から供給される原料を加熱して有機質の集束剤等を
燃焼除去する加熱装置10と、加熱装置10に付設した
二次燃焼装置20と、加熱により脆化した原料を粉砕す
る粉砕装置30と、粉砕された原料を貯留する製品サイ
ロ40とを備えている。
【0008】そして、太い原料の粉砕処理に専用される
構成要素として、粉砕処理工場に集まった原料を予め短
く寸断する寸断装置50と、寸断された原料に含まれる
金属質異物を金属検出器が検出すると、この異物が含ま
れている部分だけを、原料の移送ラインからバイパスさ
せたうえ、異物を人手で選別し易い様に自動的に薄層状
にほぐす金属除去装置60とを付設している。更に、寸
断装置50では処理出来ない為に、この装置には掛けな
いまま加熱装置10で処理した細い原料を、粉砕装置3
0に掛ける前に予め粗砕する為の粗砕装置70も設けて
いる。尤も、この粗砕装置70は、必要に応じて太い原
料を処理する場合にも使用出来る。太い原料と、細い原
料との夫々の専用の粉砕装置を作る場合には、各専用装
置に不要の構成要素は省けばよい。
【0009】次に、粉砕装置の細部の構成を順次説明す
る。先ず、加熱装置10は、図2、図3に示した様に全
体として連続炉の形態を備えている。11は角筒状をし
た炉本体で、その内部は入り口から出口に向けて、図中
に符号を付して示した様に、ガラス繊維屑を予熱したう
え付着している集束剤等を焼却除去する焼却域a、原料
を加熱して脆化させる脆化域b、そして冷却域cとなっ
ている。脆化域bには、その左右両側の壁面に所定間隔
を隔ててガスバーナ12を配設し、この領域の温度を前
半部分で約830℃、後半部分で約840℃〜860℃
に昇温する様に温度管理している。又、焼却域aの上部
には、この領域で発生した人体に有害な成分を含む燃焼
性ガスを完全燃焼させて、排気公害を防止すると共に、
この高温排熱を焼却域aの加熱用源として有効利用する
為の、二次燃焼装置20を付設している。焼却域aの最
高温度は約450℃に保ち、又、冷却域cの出口温度は
約120℃に下がる様にしている。
【0010】次に、加熱装置10及び二次燃焼装置20
内に生じた燃焼ガスの流れの系統と、冷却用空気の供給
系統に就いて説明する。冷却域cの始端部には、ガスバ
ーナ12が生じさせた炉内の高温ガスを吸引する吸引フ
アン13を設けてあり、排気ダクト14を介して吸引し
た高温ガスは、配管を経て燃焼域aの終端側上部に設置
した吹込フアン15ににより、燃焼域aの底部に配設し
た噴気ダクト16から、ワイヤメッシュベルト19を通
してこの域内に噴き上げさせる様にしている。その為、
噴き上げた熱風がベルト上の原料層を撹乱させながら通
過する状態になって、集束剤等の焼却効率が目立って向
上する。一方、原料に付着している有機質の集束剤等が
燃焼域a内で燃焼して生じた燃焼性ガスは、吸気ダクト
21を経て、燃焼域aの始端側上部に設けた排気フアン
22により吸引される。この吸引ガスは、配管を通じて
二次燃焼装置20内に吹き込まれ、図示を省いたガスバ
ーナにより完全燃焼させる様にしている。完全燃焼した
高温ガスは、前記の吹込フアン15によって前記の高温
ガスと共に、燃焼域a内に還流される。これによって、
燃焼域aは極めて経済的に所要温度に迄加熱されると共
に、燃焼性ガスによる公害の発生を未然に防止する。
【0011】冷却域cの始端側上部には、この領域内に
空気を吹き込む急冷用吹込フアン17が設置されてお
り、又、上部の2個所に設置した冷却用吹込フアン18
によって、この領域の底部から冷却用空気を吹上げさせ
る様にしている。そして、昇温した冷却用空気は、脆化
域bに設置したガスバーナ12群の燃焼用二次空気とし
て利用する様にしている。
【0012】炉本体11内に設置されて、その始端から
終端に向けて原料を移送するコンベアには、ワイヤメッ
シュベルト19を使用している。このワイヤメッシュベ
ルト19は、既述の理由により金属ニッケルを全く含有
しない耐熱金属製で、ヘリングボーン織りされている。
この実施例では、その厚さは約25mm、幅は約1.6
m、長さは炉本体11の長さ約40mに対応させた寸法
にしている。
【0013】寸断装置50は、その外形を図1に示し、
構造と作用を平面図としての図4,図5及び部分縦断面
図としての図6に示した。51(図1)は原料貯留筒
で、その開放底面には圧縮チャンバー52が連設されて
いる。直方体形をした圧縮チャンバー52は、図4に示
した様に、隣り合う2つの側壁(の一部)を、夫々第一
圧縮シリンダ53のピストン53Aと、第二圧縮シリン
ダ54のピストン54Aによって構成させている。両ピ
ストン53A,54Aは、夫々角板状に形成している。
その為、図5に示した様に、両ピストン53A,54A
を夫々前進さると、圧縮チャンバー52の内容積が縮小
されて、圧縮チャンバー52内にその上方の原料貯留筒
51から供給された脆い性質の太い原料100は、直交
する二方向から強圧されて屈撓破断し寸断される。寸断
原料101は、図6に示した様に、第二圧縮シリンダ5
4の対向側壁に連設した排出シュート55に向けて、ピ
ストン54Aにより更に押し出される。56は、圧縮チ
ャンバー52と排出シュート55との境を区切る仕切板
で、上記の押出時には、図示を省いたシリンダにより図
6の様に下降動される。
【0014】金属除去装置60は、図1に示した様に、
寸断装置50から排出された太い原料を受入れて、その
塊りをほぐし、人の目と手で混在金属を発見し除去し易
くする役割を果す。勿論、金属以外の異物も発見出来
る。この金属除去装置60の構造を部分平面図としての
図7に示した。61は、寸断装置50から受け取った原
料を、金属除去装置60に供給する供給コンベアで、供
給コンベア61の終端の直下には、金属検出コンベア6
2の始端側が位置している。そして、金属検出コンベア
62の途中部には金属検出器63を設置している。金属
検出コンベア62の終端には、分岐装置64を設置して
いる。分岐装置64の一方の分岐口はバケットエレベー
タ2の始端に臨み、そして、他方の分岐口は第1循環コ
ンベア65の始端に臨んでいる。分岐装置64は、金属
検出器63が金属を検知しない時には、金属検出コンベ
ア62から排出される原料を、バケットエレベータ2
(又は原料貯留ステーション1)側に受渡し、検知信号
を発した時には、第1循環コンベア65側に受渡す役割
を果すものである。
【0015】第1循環コンベア65の終端の直下には、
第2循環コンベア66の始端側が位置している。更に、
第2循環コンベア66の終端の直下には、供給コンベア
61が位置している。そして、金属検出器63が金属を
検知すると、図示を省いた作動制御装置が働いて、この
金属検出器63の前側に載っている原料塊がバケットエ
レベータ2側に移され終わると同時に、寸断装置50を
一旦停止させて原料の供給を経つと共に、分岐装置64
を作動させて金属検出コンベア62上の原料を、第1循
環コンベア65側に受け渡す。これによって、金属が混
入した原料の塊りは、以後、図示中に矢示した様に、金
属検出コンベア62→第1循環コンベア65→第2循環
コンベア66→供給コンベア61→金属検出コンベア6
2を順次辿って循環し、この間に、隣接する各コンベア
の各段差個所を渡り移るたびに、塊りを解きほぐす作用
を反復して受けるので、塊りの層厚は次第に薄くなる。
その為、循環コンベアの傍らで監視している選別作業者
は、原料中に混在する金属異物を簡単に発見し確実に除
去出来る様になる。或は、マグネットを使って、金属異
物を自動的に排除することも可能になる。
【0016】加熱装置10から排出された脆化処理済み
の原料は、図1に示した様に、排出シュート71を通し
て粗砕装置70に送り込むが、この粗砕装置70は、一
般的なクラッシャータイプのものを使用している。但
し、太い原料は、前述の如くして寸断装置50により予
め寸断されているので、必ずしも粗砕装置70を通す必
要はない。
【0017】粗砕装置70で粗砕された原料は、粉砕装
置30に供給して所要の細かさ、例えば、200メッシ
ュ以下の細かさに粉砕するが、この実施例では粉砕装置
30として、セラミックでライニングしたボールミルを
用いている。
【0018】粉砕装置30から取出した粉砕原料は、バ
ケットエレベータ31及びスクリューコンベア32を経
て篩装置33に供給し、篩分けされた粉砕原料は、更
に、マグネットを利用した金属分別装置34により、残
存金属を完全に排除されて製品化する。この製品は、バ
ケットエレベータ35を経て製品サイロ40に収容され
る。
【0019】尚、原料タンク3の下端には、図8に示し
た原料繰出機構80を付設している。即ち、ワイヤメッ
シュベルト19の始端に向けて斜前下がり傾斜させた原
料タンク3の開放下端面には、この面に接して繰出コン
ベア81が設置されており、原料タンク3の前面(図1
では左側面)壁の下端をその全幅に亙って切欠いた部分
に、幅広の回転歯82を配設している。83はこの回転
歯82を上下に変位させる為の、横向きに配置した1対
の揺動アームで、その基端側はピン支持され、先端側に
回転歯82の回転軸を組付けている。原料タンク3内の
底部の原料は、この回転歯82と繰出コンベア81の間
にくわえ込まれて、ワイヤメッシュベルト19上に繰り
出させる様になっている。そして、原料の性状等に応じ
て、繰出コンベア81と回転歯82との対向間隔を調節
し、又、回転歯82の回転速度を変えることが出来る。
【0020】次に、上記構成の粉砕装置の作用を、先
ず、太い原料を粉砕する場合に就いて説明する。太い原
料は脆い性質があり寸断装置50によって簡単に寸断出
来るので、上述の如き一連の処理を能率的に行える様
に、先ずこの寸断装置50に掛ける。続いて、原料中に
含まれて、焼却処理によって除去出来ない金属質の異物
を、金属除去装置60によって前述の如くして取り除
く。然る後、一旦、バケットエレベータ2によって直接
原料タンク3に貯留するか、原料貯留ステーション1に
蓄える。原料タンク3から、その下端部に設けた原料繰
出機構80によって、ワイヤメッシュベルト19の始端
に供給された原料は、加熱装置10を通過させられる間
に、その焼却域aで集束剤等を焼却除去され、脆化域b
で高温に加熱されることによって、粉砕装置30で容易
に粉砕できる状態に脆化され、冷却域cの末端から排出
される。
【0021】集束剤等を焼却除去され、且つ、脆化処理
を受けたこの排出原料は、必要により粗砕装置70に掛
けてから、粉砕装置30によって所要の細かさに粉砕さ
れる。そして、篩装置33により所定の粒度範囲に整
え、更に、万一金属粉が混在する場合に備えて金属分別
装置34を通過させることにより製品化し、製品サイロ
40に蓄えられる。
【0022】細い原料の場合には、原料に脆さが無いの
で寸断装置50には掛けられず、金属除去装置60も使
えない。そこで、異物選別の為に設けたコンベアライン
(図示略)に配置した選別作業者の目と手で原料中の異
物を取り除いたうえ原料貯留ステーション1に供給す
る。それ以後の原料処理工程は、太い原料の場合と略同
じである。この場合には粗砕装置70が必要になる。
【0023】
【発明の効果】以上の説明によって明らかな様に、本発
明によるガラス繊維屑の粉砕装置は、以下に列挙した如
き、様々の優れた効果を奏し、総じて、ガラス繊維の製
造コストの大幅低減に寄与出来る。 (a) 加熱装置(連続炉)に組み込むコンベアに、金
属ニッケルを含有しないワイヤメッシュベルトを使用し
たので、溶融ガラスを紡糸する際の糸切れの主要な原因
となる、ガラスのニッケル汚染を完全に無くすことが出
来る。 (b) トンルネ炉の内部は、手前側から順に、集束剤
等の焼却域、ガラス繊維の脆化域及び冷却域となってい
るが、焼却域で発生した燃焼性ガスを回収して完全燃焼
させる二次燃焼装置を付設し、この装置で発生した完全
燃焼ガスを焼却域の加熱源として利用し、更には、脆化
域を加熱した後の高温排気も焼却域の加熱に利用するこ
とによって、加熱装置の加熱効率が顕著に向上する。 (c) 二次燃焼装置で発生した完全燃焼ガスは、通気
性の良いワイヤメッシュベルトの下側からベルト上の原
料に吹き付けることによって、集束剤等の焼却効率が顕
著に向上する。 (d) 又、(b)による効果として、公害問題の発生
を回避出来る。 (e) 従来は全く人手に頼っていた、ガラス繊維屑中
の金属異物の除去作業が、金属除去装置によって著しく
能率的に、又、確実に行える様になる。 (f) 更に、ガラス繊維屑を加熱処理し易い様に寸断
する作業も、寸断装置によって極めて能率的に行える。 (g) そして、ガラス繊維屑を寸断することによっ
て、集束剤等の焼却及び脆化処理がより均等に行えて、
処理能率も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す、粉砕装置全体の正面
図である。
【図2】同上、加熱装置の正面図である。
【図3】同上、加熱装置の平面図である。
【図4】同上、寸断装置の作動開始前の状態を示す部分
横断面図である。
【図5】同上、寸断装置の作動途中の状態を示す部分横
断面図である。
【図6】同上、寸断装置の作動終了時の状態を示す部分
縦断面図である。
【図7】同上、金属除去装置部分の平面図である。
【図8】同上、原料繰出機構部分の模式的縦断面図であ
る。
【図9】ガラス繊維の紡糸過程を説明した見取図であ
る。
【符号の説明】
1 原料貯留ステーション 2 バケットエレベータ 3 原料タンク 10 連続炉(加熱装置) a 焼却域 b 脆化域 c 冷却域 11 炉本体 12 ガスバーナ 13 吸引フアン 14 排気ダクト 15 吹込フアン 16 噴気ダクト 17 急冷用吹込フアン 18 冷却用吹込フアン 19 ワイヤメッシュベルト 20 二次燃焼装置 30 粉砕装置 31,35 バケットエレベータ 32 スクリューコンベア 33 篩装置 34 金属分別装置 40 製品サイロ 50 寸断装置 51 原料貯留筒 52 圧縮チャンバー 53 第1圧縮シリンダ 54 第2圧縮シリンダ 53A,54A ピストン 55 排出シュート 56 仕切板 60 金属除去装置 61 供給コンベア 62 金属検出コンベア 63 金属検出器 64 分岐装置 65 第1循環コンベア 66 第2循環コンベア 70 粗砕装置 71 排出シュート 80 原料繰出機構 81 繰出コンベア 82 回転歯 83 揺動アーム 100 原料 101 寸断原料 90 溶解炉 91 ブッシング 92 集束器 93 紙筒 94 ケーキ 95 噴霧装置 96 塗布ローラ A ストランド

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機質の集束剤等でコーティング処理さ
    れた(又は未処理の)ガラス繊維屑を粉砕する為のもの
    であって、 ガラス繊維屑を加熱して、前記集束剤等を焼却除去する
    と共に粉砕し易い様に脆化させる加熱装置10と、 該加熱装置10により脆化させたガラス繊維屑を粉砕す
    る粉砕装置30とを備え、 前記加熱装置10として連続炉を用い、その内部に設置
    するコンベアには、ニッケルを含有しない金属製のワイ
    ヤメッシュベルト19を用いたことを特徴とするガラス
    繊維屑の粉砕装置。
  2. 【請求項2】 前記トンルネ炉10の内部は、炉の手前
    側から順に、前記集束剤等の焼却域a、ガラス繊維の脆
    化域b及び冷却域cとし、 前記焼却域aには、この焼却域aで発生した燃焼性ガス
    を回収して完全燃焼させる二次燃焼装置20を付設し、
    且つ、該二次燃焼装置20で発生した完全燃焼ガスを前
    記焼却域aの加熱源として利用する様にしたことを特徴
    とする請求項1記載のガラス繊維屑の粉砕装置。
  3. 【請求項3】 前記脆化域bを加熱した後の高温排気を
    前記焼却域aの加熱源の一部として利用することを特徴
    とする請求項1又は2記載のガラス繊維屑の粉砕装置。
  4. 【請求項4】 ガラス繊維屑の中に混在する金属等の異
    物の除去を容易にする金属除去装置60を付設し、 該金属除去装置60は、前記加熱装置10へのガラス繊
    維屑の供給ラインの途中部に設けた金属検出器63と、 該金属検出器63の検知信号に基ずいて、該金属検出器
    63の近辺にあるガラガラス繊維屑集塊のみを、前記供
    給ラインからバイパスさせる分岐装置64と、 ガラス繊維屑集塊を載せて循環移動させる為の、ループ
    状に連らねた複数の循環用コンベア群61,62,65
    及び66とを備えており、 前記バイパスされた厚みのあるガラス繊維屑集塊を、前
    記循環用コンベア群に載せて循環移動させる間、各コン
    ベアの夫々の繋ながり部分の段差箇所を渡り移る毎に、
    ガラス繊維屑集塊を次第にほぐす作用が生じて厚みを減
    じ、混在異物を人手で発見・除去し易くなる様にしたこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のガラ
    ス繊維屑の粉砕装置。
  5. 【請求項5】 前記加熱装置10に供給するガラス繊維
    屑を予め寸断する寸断装置50を付設し、 該寸断装置50は、略直方体形をした圧縮チャンバー5
    2と、該圧縮チャンバー52内に向けて互いに直交方向
    に前後動するピストン53A,54Aを夫々備えた第1
    圧縮シリンダ53及び第2圧縮シリンダ54とを備え、 前記圧縮チャンバー52内に供給したガラス繊維屑を互
    いに直交する二方向から圧縮して、その脆性により寸断
    させる様にしたことを特徴とする請求項1乃至4のいず
    れかに記載のガラス繊維屑の粉砕装置。
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