JP2626236B2 - Adpcm復号器 - Google Patents
Adpcm復号器Info
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- JP2626236B2 JP2626236B2 JP29741490A JP29741490A JP2626236B2 JP 2626236 B2 JP2626236 B2 JP 2626236B2 JP 29741490 A JP29741490 A JP 29741490A JP 29741490 A JP29741490 A JP 29741490A JP 2626236 B2 JP2626236 B2 JP 2626236B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はADPCM復号器に関し、特に、音声合成の分野
において使用されるADPCM符号を復号するADPCM復号器に
関する。
において使用されるADPCM符号を復号するADPCM復号器に
関する。
従来、音声合成の分野において使用されているADPCM
復号器は、第4図に示されるように、ADPCM符号データ1
08をラッチするLレジスタ1と、Lレジスタ1の値をデ
コードして量子化幅ポインタ110の移動量を決めるデコ
ーダ2と、加減算器9と、加減算器9の出力を量子化幅
ポインタ110の上限と下限の範囲内に抑制するリミッタ
3と、量子化幅ポインタ110の値をラッチするAレジス
タ4と、Lレジスタ1とAレジスタ4によりアドレスを
選択され、次のサンプリング・ポイントの差分値を出力
する差分値データ・テーブルROM5と、前記差分値を順次
累積して得られる結果をラッチするXレジスタ7の値
に、差分値データ・テーブルROM5の出力を加算または減
算して、次のサンプリング・ポイントの振幅値を演算す
る加減算器6と、Xレジスタ7の出力をアナログ信号に
変換してアナログ信号115を出力するDA変換器8とを備
えて構成される。
復号器は、第4図に示されるように、ADPCM符号データ1
08をラッチするLレジスタ1と、Lレジスタ1の値をデ
コードして量子化幅ポインタ110の移動量を決めるデコ
ーダ2と、加減算器9と、加減算器9の出力を量子化幅
ポインタ110の上限と下限の範囲内に抑制するリミッタ
3と、量子化幅ポインタ110の値をラッチするAレジス
タ4と、Lレジスタ1とAレジスタ4によりアドレスを
選択され、次のサンプリング・ポイントの差分値を出力
する差分値データ・テーブルROM5と、前記差分値を順次
累積して得られる結果をラッチするXレジスタ7の値
に、差分値データ・テーブルROM5の出力を加算または減
算して、次のサンプリング・ポイントの振幅値を演算す
る加減算器6と、Xレジスタ7の出力をアナログ信号に
変換してアナログ信号115を出力するDA変換器8とを備
えて構成される。
ADPCM(Adaptive differential PCM)方式とは、音声
の隣接したサンプリング間の相関の強さを利用したデー
タ圧縮方式で、連続したサンプリング・ポイントにおけ
る振幅値の差を圧縮符号化する方式である。
の隣接したサンプリング間の相関の強さを利用したデー
タ圧縮方式で、連続したサンプリング・ポイントにおけ
る振幅値の差を圧縮符号化する方式である。
以下においては、ADPCM符号としては、正負の極性を
表わす1ビットと、振幅を表わす3ビットの計4ビット
符号とし、量子化幅ポインタを3ビットとして、現在の
量子化幅ポインタとADPCM符号の振幅データで選択され
る差分値データを、ADPCM符号の極性ビットの値により
現在のサンプリング・ポイントの振幅値に加算または減
算を行って、次のサンプリング・ポイントの振幅値を計
算し、現在の量子化幅に予測係数を乗じた値を、次のサ
ンプリング・ポイントの量子化幅とする乗算処理を行う
代りに、予め乗算結果をROMに差分値データとしてテー
ブル化して入れておく構成について説明する。
表わす1ビットと、振幅を表わす3ビットの計4ビット
符号とし、量子化幅ポインタを3ビットとして、現在の
量子化幅ポインタとADPCM符号の振幅データで選択され
る差分値データを、ADPCM符号の極性ビットの値により
現在のサンプリング・ポイントの振幅値に加算または減
算を行って、次のサンプリング・ポイントの振幅値を計
算し、現在の量子化幅に予測係数を乗じた値を、次のサ
ンプリング・ポイントの量子化幅とする乗算処理を行う
代りに、予め乗算結果をROMに差分値データとしてテー
ブル化して入れておく構成について説明する。
先ず、ADPCM符号の復号処理をする前に、Aレジスタ
4には初期値0を入力し、振幅値データを累積してゆく
8ビットのXレジスタ7には、出力波形の中点データ80
Hを入れておく。最初のサンプリング・ポイントにおけ
る振幅値を求めるには、Lレジスタ1のADPCM符号デー
タ109と、Aレジスタ4の量子化幅ポインタ110の値を差
分値データテーブルROM5のアドレスとして入力すること
により、差分値データテーブルROM5の出力として、ADPC
M符号の振幅データと、現在の量子化幅により決められ
る最大8ビットの差分値の振幅データとを含む振幅デー
タ111と、1ビットの正負の符号データ112とが得られ
る。
4には初期値0を入力し、振幅値データを累積してゆく
8ビットのXレジスタ7には、出力波形の中点データ80
Hを入れておく。最初のサンプリング・ポイントにおけ
る振幅値を求めるには、Lレジスタ1のADPCM符号デー
タ109と、Aレジスタ4の量子化幅ポインタ110の値を差
分値データテーブルROM5のアドレスとして入力すること
により、差分値データテーブルROM5の出力として、ADPC
M符号の振幅データと、現在の量子化幅により決められ
る最大8ビットの差分値の振幅データとを含む振幅デー
タ111と、1ビットの正負の符号データ112とが得られ
る。
Lレジスタ1およびAレジスタ4からの入力値に対応
する、差分値データテーブルROM5の振幅データの内容
(HEXデータ)は、下記の表1に示されるとうりであ
る。なお、表1の差分値データの内容としては、Aレジ
スタ4の値を加算または減算することは、差分値データ
に予測係数を乗算することと等価であるものとしてい
る。
する、差分値データテーブルROM5の振幅データの内容
(HEXデータ)は、下記の表1に示されるとうりであ
る。なお、表1の差分値データの内容としては、Aレジ
スタ4の値を加算または減算することは、差分値データ
に予測係数を乗算することと等価であるものとしてい
る。
正負の符号データ112の値により、Xレジスタ7と差
分値データテーブルROM5の出力の振幅データ111とを、
加減算器6において加算または減算を行い、その結果の
演算出力113をXレジスタ7にラッチして、DA変換器8
においてアナログ信号に変換して出力する。Xレジスタ
7におけるラッチ信号114をロウレベルにしてXレジス
タ7の値をラッチした後、ADPCM符号データ109の振幅デ
ータ3ビットを、デコーダ2において下記の表2に示さ
れるようにデコードし、デコーダ2の出力とAレジスタ
4の値を加減算器9において加算または減算して、リミ
ッタ3において当該演算結果が負になれば0をAレジス
タ4に入力し、演算結果が8以上の値になれば、7をA
レジスタ4に入力する。
分値データテーブルROM5の出力の振幅データ111とを、
加減算器6において加算または減算を行い、その結果の
演算出力113をXレジスタ7にラッチして、DA変換器8
においてアナログ信号に変換して出力する。Xレジスタ
7におけるラッチ信号114をロウレベルにしてXレジス
タ7の値をラッチした後、ADPCM符号データ109の振幅デ
ータ3ビットを、デコーダ2において下記の表2に示さ
れるようにデコードし、デコーダ2の出力とAレジスタ
4の値を加減算器9において加算または減算して、リミ
ッタ3において当該演算結果が負になれば0をAレジス
タ4に入力し、演算結果が8以上の値になれば、7をA
レジスタ4に入力する。
このように、Aレジスタ4には、0から7までの値が
入力され、次のサンプリング・ポイントの予測係数を乗
じた差分値データを選択する量子化幅ポインタ110とし
て用いられる。
入力され、次のサンプリング・ポイントの予測係数を乗
じた差分値データを選択する量子化幅ポインタ110とし
て用いられる。
以上説明したように、新たにADPCM符号データが入力
されるたびに、Lレジスタ1の値をAレジスタ4の値と
を、差分値データテーブルROM5のアドレスとして差分値
を選択し、Xレジスタ7に対して加算または減算するこ
とにより、次のサンプリング・ポイントの振幅値を求
め、DA変換器8においてDA変換してアナログ信号115を
出力するとともに、Xレジスタ7の値をラッチした後
に、Lレジスタ1の値をデコーダ2においてデコードし
た値を、Aレジスタ4に加算または減算して量子化幅ポ
インタ110の値を更新するという動作を繰返すことによ
り、ADPCM符号データ109の復号化処理が行われる。
されるたびに、Lレジスタ1の値をAレジスタ4の値と
を、差分値データテーブルROM5のアドレスとして差分値
を選択し、Xレジスタ7に対して加算または減算するこ
とにより、次のサンプリング・ポイントの振幅値を求
め、DA変換器8においてDA変換してアナログ信号115を
出力するとともに、Xレジスタ7の値をラッチした後
に、Lレジスタ1の値をデコーダ2においてデコードし
た値を、Aレジスタ4に加算または減算して量子化幅ポ
インタ110の値を更新するという動作を繰返すことによ
り、ADPCM符号データ109の復号化処理が行われる。
上述した従来のADPCM復号器においては、第5図の原
音符号化データの波形図に示されるように、大振幅の原
音波形をサンプリングしてADPCM符号化を行う場合にお
いて、サンプリング値S1に差分値Δ2を加算してサンプ
リング値S2を求めた後に、次のサンプリング・ポイント
を求める時、量子化幅ポインタの値が大きくなっている
と、差分値データの絶対値が大きく変化するようにな
り、ADPCM符号の振幅データとしてΔ3′とΔ3しか選
べない場合が生じ、原音との誤差がΔ3′よりもΔ3を
選んだ方が小さくなるという結果となる。
音符号化データの波形図に示されるように、大振幅の原
音波形をサンプリングしてADPCM符号化を行う場合にお
いて、サンプリング値S1に差分値Δ2を加算してサンプ
リング値S2を求めた後に、次のサンプリング・ポイント
を求める時、量子化幅ポインタの値が大きくなっている
と、差分値データの絶対値が大きく変化するようにな
り、ADPCM符号の振幅データとしてΔ3′とΔ3しか選
べない場合が生じ、原音との誤差がΔ3′よりもΔ3を
選んだ方が小さくなるという結果となる。
原音波形との誤差を小さくするために、Δ3を選んで
ADPCM符号化しても、ADPCM符号としては、差分値を圧縮
したデータであるため、差分値を累積した振幅データが
最大値のFFHをオーバーしても、そのまま符号化するこ
とは可能である。
ADPCM符号化しても、ADPCM符号としては、差分値を圧縮
したデータであるため、差分値を累積した振幅データが
最大値のFFHをオーバーしても、そのまま符号化するこ
とは可能である。
一方、サンプリング・ポイントで、ADPCM符号の振幅
データとしてΔ9′とΔ9しか選べない場合には、原音
との誤差はΔ9′よりもΔ9を選んだ方が小さくなる。
原音波形との誤差を小さくするためにΔ9を選んでADPC
M符号化しても、差分値を累積した振幅データが最小値
の0よりも小さくなっても、そのまま符号化することが
可能である。
データとしてΔ9′とΔ9しか選べない場合には、原音
との誤差はΔ9′よりもΔ9を選んだ方が小さくなる。
原音波形との誤差を小さくするためにΔ9を選んでADPC
M符号化しても、差分値を累積した振幅データが最小値
の0よりも小さくなっても、そのまま符号化することが
可能である。
このように、第5図におけるS1からS12までの振幅デ
ータを符号化してADPCM符号データを、第4図の従来例
の復号器により再生すると、第6図に示されるように、
X1にΔ2を加算した値がX2となり、X2にΔ3を加算する
と加算値がFFHをオーバーするので、X3は0に近い値と
なる。一方、X7からΔ8を減算した値がX8になり、X8か
らΔ9を減算するとボローが発生して、減算値X9はFFH
に近い値となり、X1からX12の部分の復号波形として
は、X3とX9の振幅値が原音と正反対の全く異なる値が発
生して、復号波形に原音波形にはない大きな振幅変化が
生じるという欠点がある。
ータを符号化してADPCM符号データを、第4図の従来例
の復号器により再生すると、第6図に示されるように、
X1にΔ2を加算した値がX2となり、X2にΔ3を加算する
と加算値がFFHをオーバーするので、X3は0に近い値と
なる。一方、X7からΔ8を減算した値がX8になり、X8か
らΔ9を減算するとボローが発生して、減算値X9はFFH
に近い値となり、X1からX12の部分の復号波形として
は、X3とX9の振幅値が原音と正反対の全く異なる値が発
生して、復号波形に原音波形にはない大きな振幅変化が
生じるという欠点がある。
本発明のADPCM復号器は、ADPCM符号データと量子化幅
ポインタの両者の値により選択される差分値を、順次累
積して得られるディジタル信号をアナログ信号に変換し
て出力するとともに、前記ADPCM符号データをデコード
して、所定の量子化幅ポインタの値を順次更新してゆく
ADPCM復号器において、現在時点におけるサンプリング
点までの差分値を累積して保持しているレジスタと、前
記レジスタに対して、次のサンプリング点の差分値の加
算または減算を含む演算出力を送出するとともに、加算
値または減算値の特定値に対応して生じるキャリー信号
またはボロー信号の発生に関与する制御信号を出力する
加減算器と、前記制御信号を受けて、前記レジスタによ
る、前記加減算器の演算出力の取込みの可否を制御する
手段と、を、少なくとも備えて構成される。
ポインタの両者の値により選択される差分値を、順次累
積して得られるディジタル信号をアナログ信号に変換し
て出力するとともに、前記ADPCM符号データをデコード
して、所定の量子化幅ポインタの値を順次更新してゆく
ADPCM復号器において、現在時点におけるサンプリング
点までの差分値を累積して保持しているレジスタと、前
記レジスタに対して、次のサンプリング点の差分値の加
算または減算を含む演算出力を送出するとともに、加算
値または減算値の特定値に対応して生じるキャリー信号
またはボロー信号の発生に関与する制御信号を出力する
加減算器と、前記制御信号を受けて、前記レジスタによ
る、前記加減算器の演算出力の取込みの可否を制御する
手段と、を、少なくとも備えて構成される。
〔実施例〕 次に、本発明について図面を参照して説明する。第1
図は、本発明の一実施例のブロック図である。第1図に
示されるように、本実施例は、Lレジスタ1と、デコー
ダ2と、リミッタ3と、Aレジスタ4と、差分値データ
テーブルROM5と、加減算器6と、Xレジスタ7と、DA変
換器8と、加減算器9と、AND回路10とを備えて構成さ
れる。
図は、本発明の一実施例のブロック図である。第1図に
示されるように、本実施例は、Lレジスタ1と、デコー
ダ2と、リミッタ3と、Aレジスタ4と、差分値データ
テーブルROM5と、加減算器6と、Xレジスタ7と、DA変
換器8と、加減算器9と、AND回路10とを備えて構成さ
れる。
また、第2図は、原音波形符号化データの波形図であ
り、第3図は、第2図に示される符号化データを、本発
明の前記実施例により復号処理した場合の波形図であ
る。
り、第3図は、第2図に示される符号化データを、本発
明の前記実施例により復号処理した場合の波形図であ
る。
第1図において、Lレジスタ1、デコーダ2、リミッ
タ3、Aレジスタ4、差分値データテーブルROM5、加減
算器6、DA変換器8、および加減算器9を含む回路系統
の動作の大要については、前述の従来例の場合と同様で
ある。本発明の従来例と異なる点は、加減算器6の機能
による差異と、Xレジスタ7に入力されるラッチ信号10
7が加減算器6から出力されるレベル信号106を介して、
AND回路10においてゲート制御されることである。
タ3、Aレジスタ4、差分値データテーブルROM5、加減
算器6、DA変換器8、および加減算器9を含む回路系統
の動作の大要については、前述の従来例の場合と同様で
ある。本発明の従来例と異なる点は、加減算器6の機能
による差異と、Xレジスタ7に入力されるラッチ信号10
7が加減算器6から出力されるレベル信号106を介して、
AND回路10においてゲート制御されることである。
第1図において、Lレジスタ1によりラッチされたAD
PCM符号データ101は、デコーダ2および差分値データテ
ーブルROM5の双方に入力される。デコーダ2において
は、ADPCM符号データ101をデコードして量子化幅ポイン
タの移動量が決められる。デコーダ2の出力は、加減算
器9において、量子化幅ポインタの値をラッチしている
Aレジスタ4の出力との加減算が行われ、その加減算結
果は、リミッタ3に入力されて量子化幅ポインタの上限
と下限の範囲内に制限され、Aレジスタ4に入力され
る。
PCM符号データ101は、デコーダ2および差分値データテ
ーブルROM5の双方に入力される。デコーダ2において
は、ADPCM符号データ101をデコードして量子化幅ポイン
タの移動量が決められる。デコーダ2の出力は、加減算
器9において、量子化幅ポインタの値をラッチしている
Aレジスタ4の出力との加減算が行われ、その加減算結
果は、リミッタ3に入力されて量子化幅ポインタの上限
と下限の範囲内に制限され、Aレジスタ4に入力され
る。
差分値データテーブルROM5においては、Lレジスタ1
およびAレジスタ4からの入力値によりアドレスが選択
され、次のサンプリングポインタの差分値の振幅データ
103と符号データ104とを出力する。これらの振幅データ
103と符号データ104は加減算器6に入力され、Xレジス
タ7から入力される差分値の累積結果との加減算処理が
行われて、次のサンプリングポイントの振幅値が演算さ
れて、演算出力105として出力されるとともに、キャリ
ー信号またはボロー信号を反転して生成されるゲート制
御信号106が出力される。
およびAレジスタ4からの入力値によりアドレスが選択
され、次のサンプリングポインタの差分値の振幅データ
103と符号データ104とを出力する。これらの振幅データ
103と符号データ104は加減算器6に入力され、Xレジス
タ7から入力される差分値の累積結果との加減算処理が
行われて、次のサンプリングポイントの振幅値が演算さ
れて、演算出力105として出力されるとともに、キャリ
ー信号またはボロー信号を反転して生成されるゲート制
御信号106が出力される。
この演算出力105はXレジスタ7に入力されるととも
に、ゲート制御信号106はAND回路10に送られる。AND回
路10に対しては、Xレジスタ7に対するラッチ信号107
も入力されており、ラッチ信号107は、ゲート制御信号1
06がハイレベルの時においてのみXレジスタ7に入力さ
れる。Xレジスタ7のディジタル出力はDA変換器8にお
いてDA変換され、アナログ信号108として出力される。
に、ゲート制御信号106はAND回路10に送られる。AND回
路10に対しては、Xレジスタ7に対するラッチ信号107
も入力されており、ラッチ信号107は、ゲート制御信号1
06がハイレベルの時においてのみXレジスタ7に入力さ
れる。Xレジスタ7のディジタル出力はDA変換器8にお
いてDA変換され、アナログ信号108として出力される。
第2図に示される大振幅の原音波形をサンプリングし
てADPCM符号化する場合に、サンプリング値S1に差分値
Δ2を加算してサンプリング値S2を求めた後、次の差分
値として、原音波形との誤差が最小となるΔ3を選択し
てADPCM符号化すると、差分値を累積したS3の振幅は最
大値のFFHをオーバーすることになる。一方、サンプリ
ング値S7に差分値Δ8を減算してサンプリング値S8を求
めた後に、次の差分値として、原音波形との誤差が最小
となるΔ9を選択してADPCM符号化すると、差分値を累
積したS9の振幅は、最小値の0以下となる。
てADPCM符号化する場合に、サンプリング値S1に差分値
Δ2を加算してサンプリング値S2を求めた後、次の差分
値として、原音波形との誤差が最小となるΔ3を選択し
てADPCM符号化すると、差分値を累積したS3の振幅は最
大値のFFHをオーバーすることになる。一方、サンプリ
ング値S7に差分値Δ8を減算してサンプリング値S8を求
めた後に、次の差分値として、原音波形との誤差が最小
となるΔ9を選択してADPCM符号化すると、差分値を累
積したS9の振幅は、最小値の0以下となる。
このような第2図に示されるS1からS12までの振幅デ
ータを符号化したADPCM符号データを第1図の本発明の
実施例による復号器により再生すると、第3図に示され
るように、X1にΔ2を加算した値がX2になり、X2にΔ3
を加算すると加算値がFFHをオーバーするため、加減算
器6においてキャリー信号が発生されて、加減算器6か
ら出力されるゲート制御信号106はローレベルになる。
この場合には、前述のように、AND回路10においてラッ
チ信号107がゲートオフされ、Xレジスタ7には入力さ
れない。従って、加減算器6においてFFHをオーバーし
た加算出力は、Xレジスタ7においてラッチされること
がなく、上記のX3とX2と同じ振幅値に保持される。ま
た、X3からΔ4を減算した場合においても、加減算器6
においてボロー信号が発生されないため、ゲート制御信
号106はハイレベルとなる。従って、ラッチ信号107はAN
D回路10を介してXレジスタ7に入力され、加減算器6
における減算結果X4が、Xレジスタ7にラッチされる通
常の動作が行われる。
ータを符号化したADPCM符号データを第1図の本発明の
実施例による復号器により再生すると、第3図に示され
るように、X1にΔ2を加算した値がX2になり、X2にΔ3
を加算すると加算値がFFHをオーバーするため、加減算
器6においてキャリー信号が発生されて、加減算器6か
ら出力されるゲート制御信号106はローレベルになる。
この場合には、前述のように、AND回路10においてラッ
チ信号107がゲートオフされ、Xレジスタ7には入力さ
れない。従って、加減算器6においてFFHをオーバーし
た加算出力は、Xレジスタ7においてラッチされること
がなく、上記のX3とX2と同じ振幅値に保持される。ま
た、X3からΔ4を減算した場合においても、加減算器6
においてボロー信号が発生されないため、ゲート制御信
号106はハイレベルとなる。従って、ラッチ信号107はAN
D回路10を介してXレジスタ7に入力され、加減算器6
における減算結果X4が、Xレジスタ7にラッチされる通
常の動作が行われる。
次に、X7からΔ8を減算した値がX8になり、X8からΔ
9を減算すると減算値が0以下になるため、加減算器6
においてボロー信号が発生され、加減算器6から出力さ
れるゲート制御信号106はローレベルになる。ゲート制
御信号106がローレベルになると、ラッチ信号107はAND
回路10によりゲートオフされ、Xレジスタ7には入力さ
れない。従って、加減算器6において減算出力が0以下
となった場合には、その減算出力はXレジスタ7により
ラッチされず、X9はX8と同じ振幅値に保持される。ま
た、X9にΔ10を加算した場合においてもキャリー信号は
発生されず、従って、ゲート制御信号106はハイレベル
となり、ラッチ信号107を介して、加減算器6の加算結
果X10がXレジスタ7にラッチされる通常の動作が行わ
れる。
9を減算すると減算値が0以下になるため、加減算器6
においてボロー信号が発生され、加減算器6から出力さ
れるゲート制御信号106はローレベルになる。ゲート制
御信号106がローレベルになると、ラッチ信号107はAND
回路10によりゲートオフされ、Xレジスタ7には入力さ
れない。従って、加減算器6において減算出力が0以下
となった場合には、その減算出力はXレジスタ7により
ラッチされず、X9はX8と同じ振幅値に保持される。ま
た、X9にΔ10を加算した場合においてもキャリー信号は
発生されず、従って、ゲート制御信号106はハイレベル
となり、ラッチ信号107を介して、加減算器6の加算結
果X10がXレジスタ7にラッチされる通常の動作が行わ
れる。
以上説明したように、本発明は、ADPCM符号の復号化
の過程において、差分値を順次累積した結果をラッチす
るXレジスタに対応して、次のサンプリングポイントの
差分値を加減算し、その振幅値を演算する加減算器にお
いて、当該加減算結果に応じてキャリー信号またはボロ
ー信号が発生された時点においては、前記Xレジスタに
対するラッチ信号を停止し、Xレジスタによる当該加減
算結果の取込みを阻止することにより、ADPCM符号の復
号波形に、原音波形にはない振幅変化が発生するという
欠陥を排除することができるという効果がある。
の過程において、差分値を順次累積した結果をラッチす
るXレジスタに対応して、次のサンプリングポイントの
差分値を加減算し、その振幅値を演算する加減算器にお
いて、当該加減算結果に応じてキャリー信号またはボロ
ー信号が発生された時点においては、前記Xレジスタに
対するラッチ信号を停止し、Xレジスタによる当該加減
算結果の取込みを阻止することにより、ADPCM符号の復
号波形に、原音波形にはない振幅変化が発生するという
欠陥を排除することができるという効果がある。
第1図は本発明の一実施例を示すブロック図、第2図
は、前記一実施例に対応する原音波形符号化データの波
形図、第3図は、前記一実施例による復号時合成データ
を示す図、第4図は従来例を示すブロック図、第5図
は、前記従来例に対応する原音波形符号化データの波形
図、第6図は、前記従来例による復号時合成データを示
す図である。 図において、1……Lレジスタ、2……デコーダ、3…
…リミッタ、4……Aレジスタ、5……差分値データテ
ーブルROM、6,9……加減算器、7……Xレジスタ、8…
…DA変換器、10……AND回路。
は、前記一実施例に対応する原音波形符号化データの波
形図、第3図は、前記一実施例による復号時合成データ
を示す図、第4図は従来例を示すブロック図、第5図
は、前記従来例に対応する原音波形符号化データの波形
図、第6図は、前記従来例による復号時合成データを示
す図である。 図において、1……Lレジスタ、2……デコーダ、3…
…リミッタ、4……Aレジスタ、5……差分値データテ
ーブルROM、6,9……加減算器、7……Xレジスタ、8…
…DA変換器、10……AND回路。
Claims (1)
- 【請求項1】ADPCM符号データと量子化幅ポインタの両
者の値により選択される差分値を、順次累積して得られ
るディジタル信号をアナログ信号に変換して出力すると
ともに、前記ADPCM符号データをデコードして、所定の
量子化幅ポインタの値を順次更新してゆくADPCM復号器
において、 現在時点におけるサンプリング点までの差分値を累積し
て保持しているレジスタと、 前記レジスタに対して、次のサンプリング点の差分値の
加算または減算を含む演算出力を送出するとともに、加
算値または減算値の特定値に対応して生じるキャリー信
号またはボロー信号の発生に関与する制御信号を出力す
る加減算器と、 前記制御信号を受けて、前記レジスタによる、前記加減
算器の演算出力の取込みの可否を制御する手段と、 を、少なくとも備えることを特徴とするADPCM復号器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29741490A JP2626236B2 (ja) | 1990-11-02 | 1990-11-02 | Adpcm復号器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29741490A JP2626236B2 (ja) | 1990-11-02 | 1990-11-02 | Adpcm復号器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04171499A JPH04171499A (ja) | 1992-06-18 |
JP2626236B2 true JP2626236B2 (ja) | 1997-07-02 |
Family
ID=17846200
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29741490A Expired - Lifetime JP2626236B2 (ja) | 1990-11-02 | 1990-11-02 | Adpcm復号器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2626236B2 (ja) |
-
1990
- 1990-11-02 JP JP29741490A patent/JP2626236B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04171499A (ja) | 1992-06-18 |
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