JPH10173541A - 圧縮符号化復号方式 - Google Patents
圧縮符号化復号方式Info
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- G10—MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
- G10L—SPEECH ANALYSIS TECHNIQUES OR SPEECH SYNTHESIS; SPEECH RECOGNITION; SPEECH OR VOICE PROCESSING TECHNIQUES; SPEECH OR AUDIO CODING OR DECODING
- G10L19/00—Speech or audio signals analysis-synthesis techniques for redundancy reduction, e.g. in vocoders; Coding or decoding of speech or audio signals, using source filter models or psychoacoustic analysis
- G10L19/04—Speech or audio signals analysis-synthesis techniques for redundancy reduction, e.g. in vocoders; Coding or decoding of speech or audio signals, using source filter models or psychoacoustic analysis using predictive techniques
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Abstract
定して効率の良いロスレス符号化処理を実現する。 【解決手段】 リニアPCMデータxiの系列から差分
値生成部5で差分値データdxを得、再量子化部8で再
量子化する。再量子化部8は差分値データの系列を所定
のフレーム毎にまとめ、各フレーム毎に差分値データの
うち絶対値が最大の差分値データの表現に必要な最小ビ
ット数をワード幅として決定する第1のモードと、各フ
レーム毎に各差分値データをLSB側からLビット毎に
区切ってLビットを単位とする最小ビット数で表現した
ときにフレームのビット長が最も短くなるようにLの値
を決定し、各Lビット毎に各差分値データの最終ワード
か否かを示す1ビットのフラグを設けてワード幅とする
第2のモードとを備える。再量子化部8は、第1、第2
のモードのうちフレームのビット長が短いモードを選択
し、モードの情報フレームに付加する。
Description
圧縮・伸張の過程を経ても元通りに再現可能である、い
わゆるロスレス圧縮符号化復号方式に関し、特にオーデ
ィオ信号のロスレス圧縮符号化等に適した圧縮符号化復
号方式に関する。
してコンピュータのデータ圧縮に用いられることが多
く、方式的にはハフマン符号化法、ランレングスコーデ
ィング等が用いられている。しかし、これらの方式は、
ビットパターンの出現確率や相関等を利用したもので、
オーディオPCMデータのようにビットパターン自体に
統計的な意味合いのないものに適用しても圧縮効果はそ
れほど高くない。
しては、ADPCM(Adaptive Differential Pulse Co
de Modulation)方式が知られている。この方式は、オ
ーディオ信号の隣接サンプリング間の相関が高いことを
利用して、入力信号と予測値との差分を量子化すること
により、ビットレートを低減するものである。
たADPCMは、差分値を例えば4ビット、16レベル
というように再量子化するものであり、その際、量子化
ステップサイズを適応的に変化させることで差分値の増
減に対応させる方法であるため、差分値によっては量子
化誤差が発生し完全なロスレス符号化とはなりえない。
一般的に発生するロスは、差分値が非常に大きくなり量
子化の対象範囲を超えてしまったような場合に起きるロ
ス(過負荷歪)と、差分値が量子化ステップサイズの整
数倍で完全に表現できない場合におきるロス(グラニュ
ーラ歪)に大別される。
れたもので、入力信号の状況に応じた最適なビット数を
決定して効率の良いロスレス符号化処理を実現すること
ができる圧縮符号化復号方式を提供することを目的とす
る。
縮符号化方式は、入力信号からPCMデータの系列を生
成するPCM量子化手段と、このPCM量子化手段で生
成されたPCMデータの系列からそれらの隣接サンプル
間の差分値データの系列を生成する差分値生成手段と、
この差分値生成手段で生成された差分値データの系列を
所定のフレーム毎にまとめ、各フレーム毎に当該フレー
ムに含まれる差分値データのうち絶対値が最大の差分値
データの表現に必要な最小ビット数をワード幅として決
定し、当該フレームに含まれる全ての差分値データを前
記ワード幅で再量子化すると共に、各フレーム毎に前記
ワード幅を示す情報を含ませて前記各フレームのデータ
を生成する再量子化処理手段とを備えたことを特徴とす
る。
式は、上記再量子化手段に代えて、前記差分値生成手段
で生成された差分値データの系列を所定のフレーム毎に
まとめ、各フレーム毎に当該フレームに含まれる各差分
値データをそれぞれ最下位ビット側からLビット毎に区
切ってその表現に必要なLビットを単位とする最小ビッ
ト数で再量子化したときに当該フレームのビット長が最
も短くなるように前記Lの値を決定し、各Lビット毎に
それが各差分値データの最終ワードか否かを示す1ビッ
トのフラグを付加してこれをワード幅とし、各フレーム
毎に前記ワード幅を示す情報を含ませて前記各フレーム
のデータを生成する再量子化手段を備えたことを特徴と
する。
は、再量子化手段に、前記第1の圧縮符号化方式の再量
子化手段の機能を第1のモードとして持たせると共に、
前記第2の圧縮符号化方式の再量子化手段の機能を第2
のモードとして持たせ、前記第1のモード及び第2のモ
ードのうち当該フレームのビット長が短くなる方のモー
ドを選択し、且つ選択されたモードの情報を当該フレー
ムに付加して当該フレームのデータを生成するようにし
たことを特徴とする。
現する場合には、これらの処理プログラムを記録媒体に
記録して提供するようにしても良い。この場合、この発
明に係る記録媒体は、例えば入力信号からPCMデータ
の系列を生成するステップと、このステップで生成され
たPCMデータの系列からそれらの隣接サンプル間の差
分値データの系列を生成するステップと、このステップ
で生成された差分値データの系列を所定のフレーム毎に
まとめ、各フレーム毎に当該フレームに含まれる差分値
データのうち絶対値が最大の差分値データの表現に必要
な最小ビット数をワード幅として決定し、当該フレーム
に含まれる全ての差分値データを前記ワード幅で再量子
化すると共に、各フレーム毎に前記ワード幅を示す情報
を含ませて前記各フレームのデータを生成するステップ
とを含む圧縮符号化プログラムを記録したものであるこ
とを特徴とする。
ば、PCMデータ系列から得られた差分値データ系列を
一定のフレーム毎にまとめ、このフレーム毎に当該フレ
ームに含まれる最大の差分値データが表現可能なビット
数を当該フレームに含まれる差分値データのワード幅と
するので、差分値データの振幅が大きいフレームでは長
いワード幅、差分値データの振幅が小さいフレームでは
短いワード幅が割り当てられる。このため、各フレーム
毎に最適なワード幅が割り当てられ、無駄なビットが割
り当てられるのを防止しつつ、完全なロスレス符号化を
実現することができる。
よれば、各フレーム毎に当該フレームに含まれる各差分
値データをLビットを単位として必要最小限のビット長
で表現したときに当該フレームのビット長が最も短くな
るように前記Lの値を決定し、各Lビット毎にそれが各
差分値データの最終ワードか否かを示す1ビットのフラ
グを設けてこれをワード幅としているので、1フレーム
の一部の差分値データが他の差分値データに比べて非常
に大きい場合でも、小さい差分値データについては、少
ないビット数での符号化が可能になり、効率の良い符号
化処理が可能になる。
第1のモード、第2の圧縮符号化方式の方法を第2のモ
ードとして組み合わせ、フレームのビット長が短くなる
方のモードを選択するようにすれば、各フレームの差分
値データのレベルが殆ど同じである場合には、第1のモ
ードを選択し、フレーム内の一部の差分値データのレベ
ルが他に比べて極端に大きい場合には、第2のモードを
選択することができ、更に効率の良い符号化処理が実現
できる。
ータの系列のうち先頭のPCMデータの値を各フレーム
に初期値として付加しておけば、フレーム単位で元のP
CMデータを再現することができ、途中のデコード無し
にフレームを読み飛ばして途中再生することが可能にな
り、処理の高速化を図ることができる。
フレームに対応するPCMデータの系列のうち先頭のP
CMデータの値を初期値として付加しておけば、途中再
生のためには読み飛ばす間のデコードが必要になるが、
全体のビット長は上記の場合よりも削減することができ
る。
化されたデータを復号する圧縮復号方式としては、PC
Mデータの系列の隣接サンプリング間の差分をとって生
成された差分値データの系列と、その初期値としてのP
CMデータと、前記差分値データのワード幅の情報とを
含むデータから前記初期値を切り出すと共に、前記ワー
ド幅の情報に基づいて前記各差分値データを切り出すデ
ータ分解切り出し手段と、このデータ分解切り出し手段
で切り出した初期値から前記差分値データを順次累積加
算してPCMデータの系列を再生するPCMデータ再生
手段とを備えることにより構成することができる。
するn個のワードで表現され、且つ各差分値データを表
現するワードは当該差分値データを表現する最終のワー
ドであるか否かを示すフラグを含む場合には、前記PC
Mデータ再生手段が、前記各ワードのフラグに基づいて
ワードを適宜結合して前記各差分値データを再生するよ
うに動作すれば良い。
の好ましい実施の形態について説明する。図1は、この
発明の実施例に係る圧縮符号化器の構成を示すブロック
図である。この符号化器は、通信システムに適用される
場合には送信部に配置され、音声記録装置等に適用され
る場合には、記録装置内或いは記録装置前段に配置され
る。なお、ここでは、入力オーディオ信号の時系列のN
サンプルを符号化の単位として扱う。この単位を以下、
1フレームと称する。入力信号は、A/D変換器1に
て、例えばμ則、A則等の非直線量子化手法によりディ
ジタルデータに変換されたのち、リニアPCM量子化部
2により、リニアPCMデータxiの系列に変換され
る。リニアPCMデータxi(i=0,1,…,N−
1)は、サンプリング部3(図では等価的にスイッチと
して示す)によって一定間隔(フレーム間隔)でサンプ
リングされ、このサンプリングされたデータが初期値と
して初期値バッファ4に格納される。すなわち、1フレ
ームにおける最初のサンプルデータx0が供給されたと
きのみ、サンプリング部3は、実質、スイッチがオン状
態となり、他のときはオフ状態となる。
生成部5に入力される。差分値生成部5では、遅延回路
6によってリニアPCMデータxiを1サンプリング期
間だけ遅延させ、この遅延回路6の出力xi-1を減算器
7によってリニアPCMデータxiから減算することに
より、減算器7の出力から差分値データdxi-1,i(i
=1,2,…,N−1)の系列を得る。この差分値デー
タdxi-1,iは、再量子化部8の中のサンプリング部9
に入力される。サンプリング部9(図では等価的にスイ
ッチとして示す)は、差分値データdxi-1,iをそれぞ
れ入力し、差分値バッファ10に格納する。この差分値
バッファ10には、1フレーム分のデータに相当するN
−1サンプル分の差分値データが格納される。なお、サ
ンプリング部9は、サンプリング部3とは排他的に動作
する。差分値データdxi-1,iは、絶対値演算部11で
絶対値に変換され、最大値検出部12に供給される。最
大値検出部12は、N−1サンプル分の差分値データd
xi-1,iの内、絶対値の最大値を検出する。量子化レン
ジ決定部13は、最大値検出部12で検出された最大
値、及び差分値バッファ10に格納されているデータに
基づいて、各フレーム毎にそのフレームに最も適したワ
ード幅Lw及び後述するワード拡張モードの情報を出力
する。これらの情報は、可変量子化処理部14及びビッ
トストリーム生成部15に供給されている。可変量子化
処理部14は、与えられたワード拡張モードの情報及び
ワード幅に基づいて、差分値バッファ10に格納されて
いる差分値データdxi-1,iを可変長量子化処理する。
そして、初期値バッファ4に格納されている初期値x
0、可変長量子化処理部14から出力される差分値デー
タdxi-1,i及び量子化レンジ決定部13から出力され
るワード幅Lw,ワード拡張モードの情報が、ビットス
トリーム生成部15に供給されて、フレームのデータが
ビットストリームの形態で構築されて出力されるように
なっている。
の動作について説明する。この圧縮符号化器は、ワード
拡張がない第1のモードと、ワード拡張がある第2のモ
ードとを有し、各フレームでこれらモードのうち最適な
方が選択されるようになっている。
ま、図2に示すように、1フレームのサンプル数N=7
とし、入力されるリニアPCMデータx0,x1,x2,
…,x6がそれぞれ8ビットのデータで、10進数でそ
れぞれ15,28,19,23,20,21,31の値
であるとすると、差分値データdx01,dx12,…,d
x56は、それぞれ+13,−9,+4,−3,+1,+
10となる(図2には8ビット,2の補数表現も示
す)。これらの差分値データのダイナミックレンジを求
めると、これらのうち絶対値が最大のものは、dx01=
+13であり、これを符号ビットも含めて表現すると、
上位3ビットは無視できるため“01101”であるから、
表現可能なビット数は5ビットとなり、これがワード幅
Lwとして決定される。従って、dx01以外の他の差分
値データの最適ビット幅は考慮せず、全ての差分値デー
タdx01,dx12,…,dx56をワード幅5ビットで符
号化するのが、この第1のモードである。
3(a)に示すように、1フレームは、ワード幅Lw、
ワード拡張モード、初期値x0及び差分値データdx0
1,dx12,…,dx56から構成される。そして、第1
のモードでは、差分値データは、同図(b)に示すよう
に、一定のワード幅Lw(5ビット)となる。ここで、
ワード幅Lwは、最大ビット表現で、0ビットが指定さ
れることはないとして、ワード幅は8種類、すなわち3
ビット(001,010,…,111,000)で表現可能である。
ワード拡張モードはON=1,OFF=0というように
1ビットで表現可能である。従って、この例の場合、
は、8ビット×7サンプル=56ビットであるから、こ
の第1のモードの例ではビット長を図2に示す元のリニ
アPCMデータに対して0.75まで圧縮することがで
きる。
ま、図4に示すように、1フレームのサンプル数N=7
とし、入力されるリニアPCMデータx0,x1,x2,
…,x6が8ビットのデータで、それぞれ15,17,
16,65,63,66,64であるとすると、差分値
データdx01,dx12,…,dx56は、それぞれ+2,
−1,+49,−2,+3,−2となる。この場合、差
分値データdx23の値(+49)が他の差分値データに
比べて非常に大きな値になっているので、第1のモード
のように、+49に合わせてワード幅Lwを一律に7に
固定すると、他の差分値データには無駄なビットが多く
付加されることになり、このフレームに限れば圧縮効果
はあまり期待できない。
分値データの最適ビット幅を見ると3以下であることが
分かるので、これに合わせて差分値データdx23を最下
位ビットから順に3ビットずつに区切ると、“(0)0
0/110/001”となる。この区切られたデータを
下位ビット側から順次切り出して、切り出されたデータ
の後にデータがまだ続くかどうかを示すデータワード拡
張ビットを各3ビットの先頭に1ビットずつ付加する
と、“1001/1110/0000”となる(但し、
ワード拡張ビット:0=最終ワード,1=非最終ワー
ド)。同様に、他の差分値データdx01,dx12,dx
34,dx45,dx56についても、ワード拡張ビット(=
0)をそれぞれ先頭に付加すると、図4に示すような再
量子化データが得られる。この場合のワード幅Lw=4
となる。このように、各ワードの先頭にワード拡張ビッ
トを付加するモードが第2のモードである。図3(c)
は、この第2のモードの差分値データのフォーマットを
示している。
計算すると、次のようになる。
ータに対して、ビット長を0.79まで圧縮することが
できる。
方法について説明する。図5は、量子化レンジ決定部1
3でのモード及びワード幅決定のためのアルゴリズムを
示すフローチャートである。先ず、各変数の意味につい
て説明する。 LL:ワード幅Lwを最大値側から決定していくため、
ワード幅を更新していくための変数。初期値はLMAX。
ワード幅Lwの初期値もLMAX。 LMAX:最大値検出部12で検出された最大差分値デー
タのビット数であり、図2の例では“5”、図4の例で
は“7”である。 WMIN:1フレームの差分値データ系列の全体の長さの
最小値を更新していくための変数。初期値はLMAX×
(N−1)。図2及び図4の例では、N=7であるか
ら、初期値は、それぞれ“30”,“42”である。 W:1フレームの差分値データ系列の長さを累積加算に
よって求めていくための変数。初期値=0。
初期条件として、ステップS1で、第1のモード(ワー
ド拡張無し)で符号化した場合の差分値データ系列の全
体の長さ(WMIN)を求める。このときの全体の長さ
は、既検出の最大ビット数LMAX×ワード数(N−1)
である。もし、この長さよりも第2のモード(ワード拡
張有り)で符号化した方が差分値データ系列全体の長さ
が短くなる場合には、第2のモードで符号化する必要が
あるので、ステップS2〜S10の処理では、これを確
認している。具体的には、ワード幅(LL)を上記の最
大ビット数LMAXから1ビットずつ少なくしていき(S
9)、各ワードをLLで区切って第2のモードで符号化
した場合の差分値データ系列全体の長さ(W)を確認し
ていく。この確認の過程で、もし、第1のモードの全体
の長さWMINよりもWが短くなった場合には、ステップ
S8でワード拡張モードが1になる。以後、全体の長さ
Wが最も短くなるワード幅LLに基づいて最適なワード
幅LWが求められることになる。
る。先ず、変数LL,WMAX,Lwを初期化し、ワード拡
張モード=0とする(S1)。次に、i=0,W=0と
して、i=0〜N−1まで以下の処理を繰り返す(S2
〜S6)。すなわち、差分値データdxi, i+1の最適ビ
ット幅がLL以下である場合には(S3)、WにLL+
1を累積加算してiを更新する(S4)。これは第2の
モードでの差分値データ系列の全体の長さを求めるため
の計算で、1はワード拡張ビットの加算分である。差分
値データdxi i+1の最適ビット幅がLLよりも大きい
場合には(S3)、そのビット幅からLLを引き、Wに
LL+1を累積加算して同様の処理を繰り返す(S
5)。
てWの累積加算が終了したら、WMI NとWとを比較し
(S7)、Wの方が小さい場合には、WMINにWを格納
すると共に、LwとしてLL+1を格納し、ワード拡張
モード=1とする(S8)。一方、WがWMIN以上であ
る場合には、何も行わない。そして、LLを1だけ減ら
し(S9)、LLが0になるまで上記の処理を繰り返す
(S10)。以上の処理により、1フレームの長さを最
も短くするワード幅Lwとワード拡張モードとが決定さ
れる。
て30が与えられ、LL=5,4,3,2,1のとき、
それぞれW=36,45,40,42,48となるの
で、いずれの場合もWMIN<Wとなり、ワード幅Lw=
5、ワード拡張モード=0と決定される。また、図4の
例では、WMINの初期値として42が与えられ、LL=
7,6,5,4,3,2,1のとき、それぞれW=4
8,49,42,35,32,39,42となるので、
WMINは最終的に32となり、ワード幅Lw=4,ワード
拡張モード=1と決定されることになる。
子化処理の内容を示すフローチャートである。ワード拡
張モードが0の場合には(S11)、第1のモードで再
量子化するため、i=0〜N−1まで、差分データdx
i, i+1の下位Lwビットを切り出す処理を繰り返す(S
12〜S15)。
(S11)、第2のモードで再量子化するため、i=0
〜N−1まで以下の処理を繰り返す(S16〜S2
2)。先ず、差分データdxi, i+1の絶対値を計算し
(S17)、絶対値の2倍が2LW-1よりも大きいかどう
かを判定する(S18)。ここで絶対値の2倍としたの
は、サインビット1ビット分を確保するためである。も
し、絶対値の2倍の方が大きい場合には、ワード拡張ビ
ットとして1を付加すると共に、差分データdxi, i+1
の下位Lw−1ビットを切り出し、差分データdxi, i+
1を右にLwビットだけシフトして(S19)、絶対値計
算(S17)以降の処理を繰り返す。ステップS18で
絶対値の2倍の方が小さいと判定された場合には、ワー
ド拡張ビットとして0を付加すると共に、差分データd
xi, i+1の下位Lw−1ビットを切り出す(S20)。
以上の処理を実行することにより、可変量子化処理部1
4から1フレームの長さを圧縮した差分データ系列がビ
ットストリーム生成部15に出力される。
ストリームからもとの信号を再生するための圧縮復号器
の構成を示すブロック図である。入力されたビットスト
リームは、ビットストリーム分解部21で初期値x0、
差分値データdxの系列、ワード幅Lw及びワード拡張
モードの情報に分解される。初期値x0は、初期値バッ
ファ22に格納される。差分値データdxの系列は、ス
イッチ23を介してワード切り出し部24に格納され
る。スイッチ23は、ワード拡張モードが0の場合に
は、差分値データdxをワード切り出し部24に固定的
に供給し、ワード拡張モードが1の場合には、各差分値
データのMSB(最上位ビット)のみをMSB切り出し
部25に供給する。ワード切り出し部24は、ワード幅
Lw毎にワードを切り出してワード結合・バッファリン
グ部26に供給する。ワード結合・バッファリング部2
6からの出力は、ワード拡張モードが0のときは、スイ
ッチ27を介してワード毎に加算器28に供給され、ワ
ード拡張モードが1のときは、MSB切り出し部25で
切り出されたMSBの値が0のときのみスイッチ27が
オンとなって加算器28に供給される。これにより、ワ
ード結合・バッファリング部26でワード結合がなされ
ることになる。
チ29を介して与えられる初期値バッファ22の初期値
x0を出力し、以後はスイッチ27を介して与えられる
差分値データの累積加算値をラッチ回路30に蓄積しな
がら算出していく。これにより、加算器28からリニア
PCMデータが再生され、これがリニアPCM逆量子化
部31で逆量子化されたのち、D/A変換器32でD/
A変換されて出力信号が再生される。
ーム単位で差分値データの最適再量子化モードとワード
幅とを決定しているので、入力信号の状態に応じた最も
効率が良い、ロスレス圧縮符号化が実現できる。そし
て、上記の実施例によれば、フレーム毎に初期値を含ま
せているので、ワード幅Lwとワード拡張フラグを元に
N−1サンプル分のワードをスキップする、フレームの
読み飛ばし処理を、途中のデコード処理無しに実行する
ことができ、途中再生のための処理を簡素化し、処理速
度を向上させることができる。このため、特に音楽情報
等を記録媒体に記憶した場合の高速サーチ等に有効であ
る。
されるものではない。図8は、フレーム毎に初期値を含
ませず、初期値をビットストリームの先頭にのみ配置し
た例を示している。この場合、各フレームの先頭の差分
値データは、前のフレームの最後のPCMデータとの差
分値となるので、差分値データはフレーム毎にN個必要
になる。しかし、各フレームには初期値のようなフルビ
ットのデータの代わりに差分値データが配置されること
になるので、先の実施例よりも圧縮効果は高くなる。
ータが切れ目無く連続するため、フレーム境界を探索す
るには、先頭から読み飛ばし処理とデコード処理とを実
行する必要がある。この点を改良したのが図9に示すブ
ロック化ビットストリームフォーマットである。この例
では、1フレームを複数のデータブロックにより構成し
ている。各データブロックは、いままでの実施例で述べ
たところのフレームと等価であり、ワード幅Lw、ワー
ド拡張モードの情報及び差分値データを含む。1フレー
ムがバイト境界で分離されるように、余剰ビットは、ゼ
ロデータでパディングする。フレームの先頭にはフレー
ムヘッダを配置し、ここにフレーム長情報(バイト単
位)と初期値x0とを格納する。このように、フレーム
をバイト境界で分離し、先頭にフレーム長情報を配置す
ることで、フレームスキップが極めて容易になる。
PCMデータ系列から得られた差分値データ系列を一定
のフレーム毎にまとめ、このフレーム毎に当該フレーム
に含まれる最大の差分値データが表現可能なビット数を
当該フレームに含まれる差分値データのワード幅とする
ので、差分値データの振幅が大きいフレームでは長いワ
ード幅、差分値データの振幅が小さいフレームでは短い
ワード幅が割り当てられる。このため、各フレーム毎に
最適なワード幅が割り当てられ、無駄なビットが割り当
てられるのを防止しつつ、完全なロスレス符号化を実現
することができるという効果を奏する。
ロック図である。
し)を説明するための図である。
のフォーマットを示す図である。
り)を説明するための図である。
ムを示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
ある。
フォーマットを示す図である。
ムのフォーマットを示す図である。
2…初期値バッファ、5…差分値生成部、8…再量子化
部、10…差分値バッファ、11…絶対値演算部、12
…最大値検出部、13…量子化レンジ決定部、14…可
変量子化処理部、15…ビットストリーム生成部、21
…ビットストリーム分解部、24…ワード切り出し部、
25…MSB切り出し部、26…ワード結合・バッファ
リング部、31…リニアPCM逆量子化部、32…D/
A変換器。
Claims (8)
- 【請求項1】 入力信号からPCMデータの系列を生成
するPCM量子化手段と、 このPCM量子化手段で生成されたPCMデータの系列
からそれらの隣接サンプル間の差分値データの系列を生
成する差分値生成手段と、 この差分値生成手段で生成された差分値データの系列を
所定のフレーム毎にまとめ、各フレーム毎に当該フレー
ムに含まれる差分値データのうち絶対値が最大の差分値
データの表現に必要な最小ビット数をワード幅として決
定し、当該フレームに含まれる全ての差分値データを前
記ワード幅で再量子化すると共に、各フレーム毎に前記
ワード幅を示す情報を含ませて前記各フレームのデータ
を生成する再量子化処理手段とを備えたことを特徴とす
る圧縮符号化方式。 - 【請求項2】 入力信号からPCMデータの系列を生成
するPCM量子化手段と、 このPCM量子化手段で生成されたPCMデータの系列
からそれらの隣接サンプル間の差分値データの系列を生
成する差分値生成手段と、 この差分値生成手段で生成された差分値データの系列を
所定のフレーム毎にまとめ、各フレーム毎に当該フレー
ムに含まれる各差分値データをそれぞれ最下位ビット側
からLビット毎に区切ってその表現に必要なLビットを
単位とする最小ビット数で再量子化したときに当該フレ
ームのビット長が最も短くなるように前記Lの値を決定
し、各Lビット毎にそれが各差分値データの最終ワード
か否かを示す1ビットのフラグを付加してこれをワード
幅とし、各フレーム毎に前記ワード幅を示す情報を含ま
せて前記各フレームのデータを生成する再量子化処理手
段とを備えたことを特徴とする圧縮符号化方式。 - 【請求項3】 入力信号からPCMデータの系列を生成
するPCM量子化手段と、 このPCM量子化手段で生成されたPCMデータの系列
からそれらの隣接サンプル間の差分値データの系列を生
成する差分値生成手段と、 この差分値生成手段で生成された差分値データの系列を
所定のフレーム毎にまとめ、各フレーム毎に当該フレー
ムに含まれる差分値データのワード幅を決定すると共
に、各フレーム毎に前記ワード幅を示す情報を含ませて
前記各フレームのデータを生成する再量子化手段とを備
え、 前記再量子化手段は、 各フレーム毎に当該フレームに含まれる差分値データの
うち絶対値が最大の差分値データの表現に必要な最小ビ
ット数を前記ワード幅として決定する第1のモードと、 各フレーム毎に当該フレームに含まれる各差分値データ
をそれぞれ最下位ビット側からLビット毎に区切ってそ
の表現に必要なLビットを単位とする最小ビット数で再
量子化したときに当該フレームのビット長が最も短くな
るように前記Lの値を決定し、各Lビット毎にそれが各
差分値データの最終ワードか否かを示す1ビットのフラ
グを付加してこれをワード幅とする第2のモードとを備
え、 前記第1のモード及び第2のモードのうち当該フレーム
のビット長が短くなる方のモードを選択し、且つ選択さ
れたモードの情報を当該フレームに付加して当該フレー
ムのデータを生成するものであることを特徴とする圧縮
符号化方式。 - 【請求項4】 前記再量子化手段は、前記各フレームに
対応したPCMデータの系列のうちの先頭のPCMデー
タの値を初期値として各フレームに付加して各フレーム
のデータを生成するものであることを特徴とする請求項
1乃至3のいずれか1項記載の圧縮符号化方式。 - 【請求項5】 前記再量子化手段は、連続する複数のフ
レームに対応したPCMデータの系列のうちの先頭のP
CMデータの値を当該複数のフレームの初期値として付
加して当該複数のフレームのデータを生成するものであ
ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載
の圧縮符号化方式。 - 【請求項6】 PCMデータの系列の隣接サンプリング
間の差分をとって生成された差分値データの系列と、そ
の初期値としてのPCMデータと、前記差分値データの
ワード幅の情報とを含むデータから前記初期値を切り出
すと共に、前記ワード幅の情報に基づいて前記各差分値
データを切り出すデータ分解切り出し手段と、 このデータ分解切り出し手段で切り出した初期値から前
記差分値データを順次累積加算してPCMデータの系列
を再生するPCMデータ再生手段とを備えたことを特徴
とする圧縮復号方式。 - 【請求項7】 前記各差分値データは、前記ワード幅を
単位とする1又は複数のワードで表現され、且つ各差分
値データを表現するワードは当該差分値データを表現す
る最終のワードであるか否かを示すフラグを含み、 前記PCMデータ再生手段は、前記各ワードのフラグに
基づいてワードを適宜結合して前記各差分値データを再
生するものであることを特徴とする請求項6記載の圧縮
復号方式。 - 【請求項8】 入力信号からPCMデータの系列を生成
するステップと、 このステップで生成されたPCMデータの系列からそれ
らの隣接サンプル間の差分値データの系列を生成するス
テップと、 このステップで生成された差分値データの系列を所定の
フレーム毎にまとめ、各フレーム毎に当該フレームに含
まれる差分値データのうち絶対値が最大の差分値データ
の表現に必要な最小ビット数をワード幅として決定し、
当該フレームに含まれる全ての差分値データを前記ワー
ド幅で再量子化すると共に、各フレーム毎に前記ワード
幅を示す情報を含ませて前記各フレームのデータを生成
するステップとを含む圧縮符号化プログラムを記録した
記録媒体。
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