JP2626216B2 - 導波路型光デバイス - Google Patents

導波路型光デバイス

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、導波路型光デバイスに関し、特に、複数の
異なる波長の光に対してスイッチ動作する機能を有する
導波路型光デバイスに関する。
〔従来の技術〕
導波路型光デバイスは、強誘電体や半導体材料から成
る基板中に、光を閉じ込めて導波させるための導波路と
して屈折率の高い部分が形成されており、この導波路の
上部又は近傍に電圧を印加するための電極が形成されて
いる。この電極に外部から電圧を印加することによって
基板中の導波路の屈折率を変化させ、光の位相や強度を
変調したり、あるいは光路を切り換えたりする。
こうした導波路型光デバイスの一例として強誘電体材
料の中で比較的高い電気光学効果を有するニオブ酸リチ
ウム基板(LiNbO3基板)を用いた光デバイスがある。こ
れは、基板にチタン膜(Ti膜)を成膜し、所望の導波路
パターンにパターニングした後、1000℃前後の高温で数
時間熱拡散して光導波路を形成し、これに二酸化シリコ
ンバッファ層(SiO2バッファ層)を成膜し、その上面に
金属膜により電極を形成し、これを機能素子とした光デ
バイスである。
こうして作製された光導波路素子はウェハー切断後、
端面研摩されチップ化され、さらに光導波路と光ファイ
バ間が光軸調整、固定された後、筐体に実装され、この
筐体に設けられた信号端子と光導波路素子の電極パッド
間がワイヤボンディングにより接続されている。
第7図(A)、(B)を用いて光導波路型デバイスの
中でスイッチとして広く用いられる方向性結合型光スイ
ッチについて簡単に動作原理を説明する。第7図
(A)、(B)に示すように、上述の方法を用いてLiNb
O3導波路基板1に一定の長さで近接した部分を有する2
本の光導波路2を形成し、この2本の光導波路2の上部
にSiO2バッファ層3を介して金属膜から成る電極4が形
成されている。この電極4に電圧が印加されていない状
態では2本の近接した光導波路2間でモード結合が起こ
り、光導波路2のポート2aから入力された光は光導波路
2のポート2bへ移行する。近接部分の長さを光導波路2
の作製条件に応じて適当に選択すると光導波路2のポー
ト2aからの光はほぼ100%光導波路2のポート2bへ移行
させることができる(この場合の近接部の長さは「完全
結合長」と呼ばれる)。一方、光導波路2の上部に設け
られた2本の電極4の片方をグランドにし、他方に電圧
を印加すると、第7図(B)に示すように、基板1中の
光導波路2に縦方向に電界が発生し、LiNbO3導波路基板
1の持つ電気光学効果により光導波路2の屈折率が変化
し、2本の光導波路2間の結合状態が変化する。したが
って、印加電圧を適当な電圧値に設定すると光導波路2
のポート2aから入力した光をそのまま光導波路2のポー
ト2aから出力させることができる。このようにして光導
波路2を用いてスイッチング機能を実現できる。
この導波路型光デバイスは上述したスイッチング機能
を基板上に集積できることから、光交換システム用マト
リクス光スイッチやOTDR用の光路切換え用光スイッチと
して開発が進められてきている。また、光を高速に変調
することができるので大容量光通信用の外部変調器とし
ても実用化が期待されている。
こうした導波路型光デバイスでは上述のような従来の
光デバイスにはない優れた性能がある反面、入力光の偏
光状態によって動作状態が変化し一定でないという問題
があり、切換え動作を行うスイッチにおいては実用化を
図る上で大きな課題であった。この問題を解決する方法
の1つとして、特許第63−023189(光導波路スイッチ)
(以下、資料1という)やS62年電子情報通信学会半導
体、材料部門全国大会354(以下、資料2という)にあ
るように、方向性結合型スイッチでTi膜厚を所望の厚さ
に成膜し、拡散後のLiNbO3導波路基板中のTi濃度を制御
して入力光のTEモード成分とTMモード成分に対して、完
全結合長を一致させて偏光状態に依存しない一定の動作
を得る方法があり、波長1.3μm用の光スイッチはすで
に開発され上述の学会等で報告されている。
一方、光通信分野では光ファイバの伝送損失が少ない
こと等のメリットから波長1.55μm帯での通信の研究、
開発も近年盛んに行われており、これに伴って導波路型
光デバイスも1.55μm用のスイッチや変調器の必要性が
生じている。この波長帯でも上述のTi膜厚と制御し、TE
/TMモードの完全結合長を一致させて偏光無依存化を達
成できることが原理的に可能である。しかしながら、波
長が違うと同じ基板中のTi濃度に対しても光の閉じ込め
条件が異なり、TE/TM両モードの完全結合長一致条件(T
i膜)が異なってしまう。
そこで、従来はこうした異なる波長に対しては、第8
図に示すように、使用波長毎にTi膜厚及び光導波路幅を
変えて対応していた。例えば、従来は1.3μmの光に対
しては資料1にあるように光導波路幅9μm、光導波路
間ギャップ9μmのパターンでTi膜厚470Å、Ti拡散温
度1050℃、時間8hrでTE/TM両モードの完全結合長19mmを
得ていた。一方、1.55μmの波長の光では光導波路幅10
μm、ギャップ8μmのパターン、Ti膜厚500ÅでTE/TM
両モードの完全結合長20μmを得ていた。なお、拡散条
件は1.3μmと同じである。
これらの偏光無依存性の導波路型光デバイスのアプリ
ケーションの一つとしてS63電子情報通信学会春季全国
大会C−490にあるようにOTDR用O−スイッチがある。
これも上述のようにLiNbO3基板に拡散するTi膜厚を制御
して偏光無依存化を実現している。光計測用として用い
るOTDRでも光通信分野での使用波長の拡大から1.3μm
用と1.55μm用が必要とされており、これに対応するた
め第9図(A)、(B)に示した構成を基本とし、第10
図に示すように、これら各波長λ、λに対応する二
台の独立した従来の導波路型光スイッチ5を2つの波長
λ、λを分波する光分波器6で接続して用いてい
る。なお、導波波路型光スイッチ5の導波路基板1の左
端側には入力光ファイバ7が接続されており、導波路型
光スイッチ5の導波路基板1の右端側には第1の出力光
ファイバ8又は第2の出力光ファイバ9が接続されてい
る。また、第1の出力光ファイバ8の右端側には第1の
APD10が接続されており、かつ第2の出力光ファイバ9
の右端側には第2のAPD11が接続されている。さらに、
光分波器6の左端側には被測定光ファイバ12が接続され
ている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかるに、上述したように従来の偏光無依存型の方向
性結合型スイッチは、異なった複数の波長の光に対して
は偏光無依存となるTi膜厚条件が違っていたため、同一
基板上に複数の光スイッチを形成することが困難であっ
た。このため、例えばOTDR等の複数の波長の光に対し
て、切換え機能を満たすためには各使用波長毎に個別の
導波路基板1を用意して方向性結合型光スイッチを作製
しなければならず、したがって集積小型化できず、製造
コストが低減できない等の欠点があった。
本発明の目的は上述した欠点に鑑みなされたもので、
小型化、低価格化を実現できる導波路型光デバイスを提
供するにある。
〔課題を解決するための手段及び作用〕
本発明の導波路型光デバイスは、複数の異なる波長の
光に対して切換え動作が可能であり、例えば2つの異な
る波長の光を使用する場合は、第1の波長λの光に対
して動作する第1の方向性結合型スイッチと第2の波長
λの光に対して動作する第2の方向性結合型スイッチ
が導波路基板上に並列に配置されており、2つの各方向
性結合型スイッチは波長λ、λを分離する素子が同
じ導波路基板上にあり、この素子を介して接続されてい
ることを特徴としている。特に、それぞれの方向性結合
型スイッチの結合部の光導波路幅が使用する波長に対し
て異なっており、2つの波長λ、λに対して動作す
る方向性結合型スイッチの光導波路幅をそれぞれW1、W2
とすると、 0.9×λ1≦W1/W2≦1.1×λ1 の関係を満たしていることを特徴としている。
上述の構成をもつことにより、LiNbO3等の強誘電帯基
板にTiを所望の濃度に基板内に拡散し、TE/TM両モード
の完全結合長を一致させて作製する偏光無依存型の方向
性結合型スイッチにおいて、複数の異なった波長の光に
対して独立に動作するスイッチを同一の基板上に作製す
ることが可能となる。
さらに、上述のそれぞれの波長に対して動作する2つ
の方向性結合型スイッチを接続する波長分離素子を実現
する手段の一つとして、本発明では方向性結合器を用い
たことを特徴としている。また、類似の手段でさらに特
性を劣化させず効率よく波長を分離する手段として方向
性結合型スイッチを用いることも可能である。
本発明の導波路型光デバイスの実現のための基本原理
を光通信で一般に用いられている波長1.3μmと1.55μ
mの場合について簡単に述べる。
まず最初に、同一基板上に異なる波長の光に対して入
射光の偏光状態に依存しないで動作可能な偏光無依存型
のスイッチ実現の原理を述べ、次に、光の波長によって
光路を切換え、所望のスイッチに光を導波させる波長分
離機能をもつ素子の原理について述べる。第4図(A)
は波長1.3μmの光に対して方向性結合型スイッチの結
合部の導波路幅とギャップを変えて拡散前のTi膜厚を変
化させたときのTE/TMそれぞれの偏光の完全結合長を実
験により求めた結果である。同図(B)は波長1.55μm
の光に対する同様の実験結果である。なお、拡散条件は
いずれも1050℃、8時間である。第4図(A)からわか
るように1.3μmの光では光導波路幅9μmのスイッチ
に対してはTi膜厚450Åで、ギャップに関係なくTE/TM両
モードの完全結合長Lcは一致し、その長さはギャップに
応じて変化し9μmではLc=18mm、8μmでは13mm、7
μmでは8mmとなる。一方、同じギャップに対しては、
光導波路幅を変えると完全結合長は変わらないが、TE/T
M両モードが一致するTi膜厚条件は変化し、光導波路幅
を10μmとすると、所望のTi膜厚は420Å、8μmとす
ると480Åとなる。このようにTE/TM両モードを一致させ
るTi膜厚条件は光導波路幅を変えることにより調整でき
る。ところが、上述の光導波路幅よりも狭いとTi膜厚を
厚くしてもTEモードの閉じ込めが弱くなり、導波損失が
増大する。また、逆に光導波路幅を広くしTi膜厚を薄く
すると、基板中のTiの濃度分布が横広がりとなり、光フ
ァイバとの結合損失が増大するので上述の条件よりはず
れて光導波路幅とTi膜厚を設定することは困難である。
これは第5図の斜線で示された有効領域に相当する。
一方、第4図(B)に示されるように1.55μmの光に
対しては、ギャップを9.5μmに固定すると光導波路幅1
3μmでは約420Åで、11.5μmでは約450Åで、光導波
路幅10μmでは約480Åで、それぞれTE/TM両モードの完
全結合長を一致させるTi膜厚条件を得ることができる。
第5図はこれら光導波路幅とTE/TM両モードの完全結合
長を一致させるTi膜厚条件との関係を両波長λ=1.3
μmとλ=1.55μmの光に対してグラフ化したもので
ある。斜線で示された有効領域内では光導波路幅をそれ
ぞれの波長に対し適当に選択すると、おなじTi膜厚でTE
/TM両モードの完全結合長一致条件を見いだすことがで
きる。また、その時の波長λ、λの関係は、 0.9×λ1≦W1/W2≦1.1×λ1 を常に満たしている。
次に、2つの異なる波長を分離する波長フィルタの原
理について説明する。これを実現する手段に、例えば、
波長1.3μmの光に対してはクロス状態となり、波長1.5
5μmの光に対してはバー状態となるような方向性結合
器を形成し、これと上述の2つの方向性結合型スイッチ
を接続する方法がある。ところが、この方法であると実
際には1.3μmの光に対してTE/TM両モードでクロス状態
となり、しかも1.55μmの光に対してはバー状態となる
ような条件は第4図(A)、(B)からもわかるように
存在せず、この方法を用いると、偏光依存性が劣化して
しまう。
そこで、各入射光の波長に対して波長分離による偏光
依存性の劣化を抑える方法として、波長フィルタにも方
向性結合型スイッチを用いる方法がある。これは、上述
の波長λ、λの光を例に説明すると、第4図(A)
に示される結合部の光導波路幅10μm、ギャップ9μm
で方向性結合型スイッチを構成する。Ti膜厚420Å、拡
散条件を上記と同じ1050℃、8時間にすると、λ=1.
3μmの光に対してはTE/TM両モードの完全結合長は18mm
で一致し、結合部の長さをこれと同じ18mmに設計してお
けば、1.3μmの光に対してはクロス状態を得ることが
できる。
このとき1.55μmの光は第4図(B)からわかるよう
に,この条件では閉じ込めがかなり弱く、TE/TM各モー
ドの完全結合長はそれぞれ15mmと13mmとなる。これを第
8図に示すスイッチングチャート上でみると、電圧無印
加状態(縦軸上)ではλ=1.3μmの光はTE/TM両モー
ドともクロス状態にあり、λ=1.55μmの光はクロス
状態を越え、再びもとのバー状態に近い状態にあること
がわかる。
但し、ここでλの波長に対してはTE/TM両モードの
結合長が一致しておらず、TMモードの方がよりバーに近
い状態にある。この状態で電圧を印加すると、TEモード
もTMモードもクロス状態にあるよりも低い電圧でバー状
態となる。これを表したのが第6図であり、この方向性
結合型スイッチによって波長を分離するにはλ=1.3
μmの光に対しては電圧を印加しない状態にし、λ
1.55μmの光に対しては第6図に示すように電圧を12V
印加し、TE/TM両モードを同時に完全なバー状態にすれ
ばよい。
このように、本発明の構成を用いると異なる波長の光
に対して動作する偏光無依存性の導波路型光デバイスを
同一基板上に形成することができる。
〔実施例〕
次に本発明の実施例について図面を用いて説明する。
第1図は本発明に係る導波路型光デバイスの一実施例
を示す平面図を示しており、これはλ=1.3μmとλ
=1.55μmの2波長で測定が可能な二波型OTDRに用い
られる導波路型スイッチである。LiNbO3導波路基板10に
は波長λの光に対して動作する第1のスイッチエレメ
ント11と第2のスイッチエレメント12が消光比を大きく
するため直列に配置接続されている。一方これらと平行
な位置に入出力部を別にして波長λに対して動作する
第3のスイッチエレメント13と第4のスイッチエレメン
ト14が同様に直列に配置接続されている。
OTDRに用いる光スイッチは上述したように入射光の偏
光状態に依存しない偏光無依存型である必要がある。本
実施例ではλ=1.3μmの光に対して動作する第4の
スイッチエレメント14の光導波路幅は10μm、ギャップ
は9μmとし、λ=1.55μmの光に対して動作する第
2および第3のスイッチエレメント12、13の光導波路幅
は13μm、ギャップは8μmとした。また、λ、λ
を分離する波長フィルタの機能をもつ方向性結合型スイ
ッチである第1のスイッチエレメント11の光導波路幅、
ギャップはそれぞれ第4のスイッチエレメント14と同じ
10μm、9μmとした。
Ti膜厚を420Å、拡散条件を1050℃、8時間として作
製したところ、λ=1.3μmのスイッチでは完全結合
長がTE/TM両モードに対して18mmで一致し、同時にλ
=1.55μmのスイッチでは15mmで一致した。又、波長フ
ィルタによりλ=1.3μmの光は電圧無印加状態で第
4のスイッチエレメント14に、λ=1.55μmの光は電
圧を約12V印加することで第2のスイッチエレメント12
にそれぞれ偏光依存性を劣化させることなく分離される
ことを確認した。
この方向性結合型スイッチに電圧を印加したときのス
イッチング特性を第3図に示す。1.3μm用のスイッチ
では約20.5Vの印加電圧でTE/TM両モードが同時に切換わ
り、1.55μmのスイッチでは約24.5Vの印加電圧で上記
の状態を得ることができる。ここで上述したように完全
結合長はギャップにより可変であり、例えば1.3μm用
のスイッチに対してギャップを挟めて完全結合長を短く
すれば、スイッチング電圧を上昇させ1.55μm用のスイ
ッチと同電圧とすることも可能である。
本スイッチを実際に使用する場合は、λ=1.3μm
の光に対して光をONにするときは第1および第4のスイ
ッチエレメント11、14を電圧無印加状態にし、OFF状態
とするときは両スイッチエレメント11、14に同時に21V
を印加する。一方、λ=1.55μmの光に対して光をON
にするときは第1のスイッチエレメント11には12Vの電
圧を印加し、第2及び第3のスイッチエレメント12、13
は電圧無印加とする。OFF状態にするときは第1のスイ
ッチエレメント11は電圧無印加とし、第2及び第3のス
イッチエレメント12、13には21Vの電圧を印加すればよ
い。なお、1.3μmの光に対しては光をOFF状態にする場
合、第1のスイッチエレメント11も消光比の向上に寄与
しているためである。
本実施例では実際にOTDRの装置に実装するため導波路
基板10の両端面を研摩し、入力側には波長1.3μmの光
に対応する第1の入力光ファイバと波長1.55μmの光に
対応する第2の光ファイバを配列した入力光ファイバア
レー15が光軸固定されている。同様に出力側には波長1.
3μmに対応する第1の出力光ファイバ16と波長1.55μ
mに対応する第2の出力光ファイバ17が出力光ファイバ
アレー18に配置され、導波路基板10の端面に光軸固定さ
れている。
第2図は本発明の上記の導波路型光スイッチを二波型
OTDR装置に組み入れた構成を示している。2つの波長λ
=1.3μmとλ=1.5μmの光はそれぞれ測定に応じ
て各LDから被測定光ファイバ19に出射され、その戻り光
は光分波器で各波長λ、λに分波され、入力光ファ
イバ20、導波路型光スイッチ21を経て波長λの光は第
1の出力光ファイバ22を介して第1のAPD23に、λ
光は第2の出力光ファイバ24を介して第2のAPD25に結
合する。被測定光ファイバ19の接続部や破断点からの反
射光は本発明の導波路型光スイッチ21で両波長の光に対
して共通に光を遮断し、APDの飽和による測定不能領域
の増大を回避する。
このように本発明の導波路型光デバイスを用いると、
異なる複数の波長の光を扱う場合にも同一の基板上に同
じ機能を有するデバイスを構成できるので、第9図に示
す従来の光デバイスと違い、装置自体の小型化、低価格
化を図ることができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明は、1つの波長の光に対し
てスイッチ動作する機能をもつスイッチエレメントを複
数個、入出力部を個別にして並列に同一基板上に形成す
る構成としたことにより、複数の異なる波長の光を独立
にスイッチ動作させることができる。これにより、例え
ばOTDR等光計測器で従来異なる波長の光をスイッチさせ
るために複数のスイッチモジュールを必要としていたの
が、1つのスイッチに集約でき、装置の低価格化、小型
化を実現することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る導波路型光デバイスの一実施例を
示す平面図、第2図は本発明の導波路型デバイスをOTDR
に適用したときの構成図、第3図は第1図に示した本発
明の導波路型光デバイスの各波長λ、λについての
スイッチング特性を示す図、第4図(A)、(B)は波
長λ=1.3μm、λ=1.55μmそれぞれのTi膜厚
(拡散前)のTE/TM両モードの完全結合長の関係を示す
図、第5図は方向性結合型光スイッチの導波路幅とTE/T
M両モードの完全結合長が一致するTi膜厚との関係を示
す図、第6図は第1のスイッチングエレメントにおける
1.3μm、1.55μmの2つの波長の光スイッチング特性
を示す図、第7図(A)、(B)は方向性結合型スイッ
チの平面図と結合部のB−B線断面図、第8図はΔβ同
相駆動タイプの1.3μmと1.55μmのそれぞれの波長の
光スイッチングチャート、第9図(A)、(B)は従来
の導波路型光デバイスの平面図、第10図は従来の導波路
型光デバイスをOTDRに適用したときの構成図である。 10……導波路基板、 11……第1のスイッチエレメント、 12……第2のスイッチエレメント、 13……第3のスイッチエレメント、 14……第4のスイッチエレメント、 15……入力光ファイバアレー、 16……第1の出力光ファイバ、 17……第2の出力光ファイバ、 18……出力光ファイバ、 20……入力光ファイバ、 21……導波路型光スイッチ、 22……第1の出力光ファイバ、 24……第2の出力光ファイバ。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板中に光導波路が方向性結合型パターン
    に形成されると共にこの光導波路の上部に電極が形成さ
    れ、2つの異なる波長の光に対して光を切り換える機能
    を有する導波路型光デバイスにおいて、第1の波長λ
    に対して動作する第1の方向性結合型スイッチと第2の
    波長λに対して動作する第2の方向性結合型スイッチ
    を有し、この第1と第2の方向性結合型スイッチが前記
    基板上に形成された第1の波長の光と第2の波長の光を
    分離する素子を介して接続されていることを特徴とする
    導波路型光デバイス。
  2. 【請求項2】前記第1の方向性結合型スイッチの結合部
    の光導波路幅W1と、前記第2の方向性結合型スイッチの
    結合部の光導波路の幅W2が、 0.9×λ1≦W1/W2≦1.1×λ1 を満たすことを特徴とする請求項1記載の導波路型光デ
    バイス。
  3. 【請求項3】前記第1の方向性結合型スイッチと前記第
    2の方向性結合型スイッチを接続し、前記第1と第2の
    波長の光を分離する素子が前記基板上に形成された方向
    性結合型の波長フィルタであることを特徴とする請求項
    2記載の導波路型光デバイス。
  4. 【請求項4】前記第1の方向性結合型スイッチと前記第
    2の方向性結合型スイッチを接続し、前記第1と第2の
    波長の光を分離する素子が方向性結合型スイッチである
    ことを特徴とする請求項2記載の導波型光デバイス。
  5. 【請求項5】前記第1と第2の波長の光を分離する方向
    性結合型スイッチの結合部の光導波路幅が第1と第2の
    波長の短い波長の光に対して動作する方向性結合器の結
    合部の光導波路幅に一致していることを特徴とする請求
    項4記載の導波路型光デバイス。
JP22804390A 1990-07-06 1990-08-31 導波路型光デバイス Expired - Lifetime JP2626216B2 (ja)

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