JP2625894B2 - 回路ブロック固定装置 - Google Patents

回路ブロック固定装置

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JP2625894B2 JP63133267A JP13326788A JP2625894B2 JP 2625894 B2 JP2625894 B2 JP 2625894B2 JP 63133267 A JP63133267 A JP 63133267A JP 13326788 A JP13326788 A JP 13326788A JP 2625894 B2 JP2625894 B2 JP 2625894B2
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靖夫 内藤
強 末永
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、テレビジョン受像機などの電子機器におけ
る電源ブロック等の回路ブロックをキャビネットに固定
する回路ブロック固定装置に関するものである。
従来の技術 電子機器は通常電気的にみて複数の回路ブロックに分
離でき、回路ブロック毎にプリント基板上に回路を構成
し、これをキャビネットに固定する方式が一般的にとら
れている。例えば、各種表示装置の構成は、キャビネッ
ト,陰極線管(以下CRTと略す),偏向コイル,CRTへ電
流を供給するCRTプリント板ブロック,水平・垂直回路
を構成するメインプリント板ブロック,外部信号を処理
するインターフェースブロック,外部電圧を変換し内部
へ供給する電源ブロック等に分類され、これらの各部
品,各ブロック間がリード線及びコネクターを利用し接
続される。表示装置の外形は、コンパクト化へ移行して
おり、各ブロック間の隙間は小さくなる一方であり、各
ブロック間の接続,固定作業が、むずかしくなってきて
いる。以下図面を参照しながら、従来の電源ブロックの
接続,取付けについて説明を行う。
第9図は従来の表示装置の要部平面図、第10図は同側
面図である。前面フレーム1,CRT2は前キャビネット(図
示せず)に取付け固定され、このCRT2には偏向コイル3,
CRTプリント板ブロック4が、前面フレーム1には底板
5が複数の取付ネジ6にて取付けられている。電源ブロ
ック7は、電源回路を構成するプリント板完成品8が略
コの字形状のケース9の前面開口側にネジ10で取付けら
れた構成となっており、このケース9の背面側には、ロ
ッキングサポート11でインターフェースプリント板完成
品12が挿入固定されている。インターフェースプリント
板完成品12には、接続用コネクター台13,14が設けられ
ており、他ブロックからのリード線付コネクター15,16
がZ矢印方向に挿入接続され、インターフェース板完成
品12と他ブロック、ひいては電源ブロック7と他ブロッ
クが結合される。このとき、電源ブロック7は、底板5
の外側に配置した状態で接続作業を進める。その後、底
板5の取付孔17と電源ケース9の取付孔18を位置合わせ
し、ネジ等で取付固定をする。その後さらにリード線の
整形作業工程となる。
以上の一連の作業は、取付完了時の電源ブロック7と
CRT2,偏向コイル3の間の隙間が小さく、この隙間に手
を入れて作業するのがむずかしいため上述のような工法
となっていた。
発明が解決しようとする課題 しかしながら上述の工程においては、作業スペースを
確保するため、電源ブロック7を一旦底板5の外側へ配
置させた状態で作業を進め、その後電源ブロック7を底
板上において固定しており、電源ブロック7の取付けま
でに二度手間がかかるとともに、他ブロックからのリー
ド線付コネクター15,16のリード線の長さが長く必要で
あった。また電源ブロック7の取付固定後のリード整形
作業も工数が多く必要であった。
本発明は上記問題点に鑑み、接続作業,リード整形作
業を容易にする、回路ブロック固定装置を提供すること
を目的とするものである。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本発明の回路ブロック固定
装置は、回路ブロックに設けられた切欠部とキャビネッ
ト底板の側壁に設けられた切り起こし部とにより、回路
ブロックをキャビネット底板に対して外方に傾けた形態
で係脱自在に支持する回路ブロック固定装置であって、
切り起こし部に切欠部の周縁部分と係合可能な係合部を
複数設けることにより、回路ブロックの支持状態におけ
る傾きを可変としたことを特徴とするものであります。
作用 上記構成によって、複数の回路ブロックが取り付けら
れるキャビネット底板の周縁部分に配置される回路ブロ
ックを、底板に対して外方に傾けた形態で切り起こし部
に仮止めすることができ、その結果、その他の回路ブロ
ックの底板への固定、リード線の結線のための作業スペ
ースを確保でき、なおかつ支持部に仮止めされた回路ブ
ロックとその他の回路ブロックを接続するリード線は比
較的短いもので接続が可能となる。
実施例 以下、本発明の一実施例の電源ブロック固定装置を添
付図面にもとづいて説明する。第1図は表示装置の要部
平面図、第2図は電源ブロックの平面図、第3図は同側
面図である。図中において、20は前面フレーム,21はCRT
を示し、前キャビネット(図示せず)に取付け固定され
ており、このCRT21には偏向コイル22,CRTプリント板ブ
ロック23が挿入固定されており、一方、前面フレーム20
には底板24,後キャビネット25がネジ26,27でそれぞれ固
定されている。電源プリント板完成品28,インターフェ
ースプリント板完成品29は、電源ケース30にネジ31及び
ロッキングサポート32により取付け固定されている。プ
リント板完成品28,電源ケース30からなる電源ブロック3
3は、4本のネジ34により底板24に取付けられている。
他ブロックからのリード線付接続コネクター35,36はそ
れぞれコネクター台37,38に挿入接続されている。
さて、次に第4図ないし第8図を用いて本実施例の電
源ブロックの構成について説明する。第4図は電源ブロ
ックと底板の組立て構成を示す固定装置の斜視図、第5
図は第4図のA−A断面図である。第6図ないし第8図
は電源ブロックの底板への取付構成を説明するための側
面図である。
電源ケース30は、断面が略コの字形状の外形を有し、
その前面開口部分を覆うように電源プリント板完成品28
がネジ31によって固定されている。平板が略コの字状に
折曲されてなるこの電源ケース30は、側板部分の前面両
端から外側に連続してフランジ30aが設けられるととも
に、下側両端から外側にフランジ30bが設けられてい
る。フランジ30aにはその下端から所定距離において切
欠部39,39がそれぞれ設けられている。一方、底板24の
側壁24aには、電源ケース30に設けられた切欠部39,39間
の距離に対応して離間する箇所に切起こし部40,40が設
けられている。これらの切起こし部40,40が切欠部39,39
に挿入されて、電源ブロック33が底板24に仮止めされ
る。
この仮止めのための構成を第8図を用いてさらに詳し
く説明する。すなわち、底板24の切起こし部40には、そ
れぞれその先端下端に延出してなるストッパー部44が設
けられるとともに、その上端42に二ケ所の溝部45と突部
45′とが設けられている。したがって、これらのストッ
パー44ならびに溝部45,突部45′は、切起こし部40が切
欠部39に挿入された形態において、電源ケース30の切欠
部39,39の上下に位置するフランジ30aの周縁部分41,43
とそれぞれ係合可能となる。さらにいうと、ストッパー
部44とフランジ30aの切欠部39の下側周縁部分43とを係
合させ、一方、溝部45あるいは突部45′のいずれか一ケ
所とフランジ30aの切欠部39の上側周縁部分41とを係合
させることにより、電源ブロック33を底板24に対して外
側に傾けた形態で支持することが可能となる。この支持
状態における傾きは溝部45および突部45′のいずれの箇
所に上側周縁部41を係合させるかによって変えることが
できる。なお、これらのストッパー部44,溝部45および
突部45′は、電源ブロック33の重量ならびに、電源ケー
ス30の肉厚等を考慮して、仮止め状態で電源ブロック33
が簡単に脱落したり、転倒したりしないように形状なら
びに形成位置を考慮する必要がある。
さて、上述の構成によって、電源ブロック33は、その
大部分を底板24の平面領域から外方に傾け突出させた状
態で底板24に仮止めすることが可能となる。そこで第1
図ないし第3図に示した表示装置を組立てる工程におい
て、まず前面フレーム20,CRT21が取付けられた底板24
に、電源ブロック33を例えば第6図のように約45度傾け
た姿勢で仮止めする。次に、その姿勢のままで、電源ブ
ロック33に固定されているインターフェースプリント板
完成品29のコネクター台37,38に、CRTプリント板ブロッ
クあるいはメインプリント板ブロックから導出された電
源接続用のリード線付接続コネクター35,36を接続す
る。そして、全てのリード線接続コネクターの接続が完
了した時点で、底板24と電源ケース30の係合を解除して
電源ケース30を第3図に示すように底板24に対して直角
に設置する。その後に位置合わせし、ビス止めすること
で電源ブロック33は完全に底板24に固定される。
上記の電源ブロック30を底板24の外方に傾斜させた状
態で底板24に仮止めする構成によって、電源ブロック30
の大部分は底板24の表面領域から外に位置させて、他の
回路ブロックを取り付け、あるいは接続するためのスペ
ースを形成しながらも、他方では電源ブロック30と他の
回路ブロックを電気的に結合するためのコネクター台部
分は底板24上に位置させて、これらを結合するリード線
の長さは比較的短くとも結合できるようになる。その結
果、表示装置の組立工程における配線(リード線)整形
作業ならびに回路ブロックの取付作業等の作業性が向上
させるとともに、生産性を向上させることが可能とな
る。
発明の効果 本発明によれば、キャビネット底板の周縁に配置され
固定されるべき回路ブロックを、回路ブロックに設けら
れた切欠部とキャビネット底板の側壁に設けられた切り
起こし部とにより仮止めすることによって、高密度で配
設されるこの仮止めした回路ブロックと他の回路ブロッ
クの間にはリード線付コネクター接続作業,リード整形
作業等に必要とされる作業スペースを確保し、なおか
つ、これらの回路ブロック間を接続するリード線の長さ
も必要最小限のもので、仮止めした回路ブロックと他の
回路ブロックをリード結線できる。その結果、外筐の小
型化が進み高密度実装が行われる電子機器の組立工程に
おいて、効率良く作業スペースを確保し作業性を向上さ
せることができ、生産性を向上させることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における表示装置の要部平面
図、第2図は同表示装置の電源ブロックの平面図、第3
図は同側面図、第4図は本発明の電源ブロック固定装置
の構造を表わす斜視図、第5図は第4図A−A断面図、
第6図ないし第8図は電源ブロック固定装置の取付構成
を説明するための側面図、第9図は従来例の表示装置の
要部平面図、第10図は同側面図である。 33……電源ブロック、24……底板、39……切欠部、40…
…切起こし部、44……ストッパー部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回路ブロックに設けられた切欠部とキャビ
    ネット底板の側壁に設けられた切り起こし部とにより、
    前記回路ブロックを前記キャビネット底板に対して外方
    に傾けた形態で係脱自在に支持する回路ブロック固定装
    置であって、前記切り起こし部に前記切欠部の周縁部分
    と係合可能な係合部を複数設けることにより、前記回路
    ブロックの支持状態における傾きを可変としたことを特
    徴とする回路ブロック固定装置。
JP63133267A 1988-05-31 1988-05-31 回路ブロック固定装置 Expired - Lifetime JP2625894B2 (ja)

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JP63133267A JP2625894B2 (ja) 1988-05-31 1988-05-31 回路ブロック固定装置

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JPH01302896A JPH01302896A (ja) 1989-12-06
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JPS58127690U (ja) * 1982-02-24 1983-08-30 株式会社東芝 基板取付金具
JPS59174631U (ja) * 1983-05-10 1984-11-21 東芝テック株式会社 電子機器のキ−ボ−ド保持装置

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