JP2625678B2 - 織機における機仕掛け装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はワープビーム及びその経糸を通される部材を
織機に装着及び織機から取り外す際に使用される機仕掛
け装置に関するものである。

（従来の技術） ワープビームを織機に装着し、その経糸を織成装置側
へ通す作業（機仕掛け作業）では、織機の稼動効率向上
に繋がる前記作業の時間短縮を考慮して新しいワープビ
ームの装着前にその経糸を予め綜絖枠及び筬に挿通して
おく作業手順が一般的に採用されている。すなわち、こ
のような作業手順の採用により新しいワープビーム側の
経糸と織布側の経糸とを織機上において１本ずつ結び合
わせる必要がなくなり、機仕掛け作業の時間短縮化が可
能である。

ワープビーム、及びその経糸を通された綜絖枠、筬あ
るいはドロッパ装置等の経通し部材を織機に装着するた
めの機仕掛け装置の一例が特公昭57−53899号公報に開
示されている。この機仕掛け装置ではワープビームが手
押し台車上に装着支持されるようになっているととも
に、台車上に上下動可能に立設された綜絖枠吊下アーム
に綜絖枠が吊下支持されるようになっており、綜絖枠吊
下アームは台車と織機との間を伸縮可能となっている。
そして、ワープビーム及びその経糸を通された綜絖枠、
筬という経通し部材は織機上におけるこれら各部材の装
着位置順序と同様に台車上に装着されるようになってお
り、台車から織機への移載容易化が図られている。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、台車側から織機側へワープビーム及び
経通し部材を移載するには台車全体を織機側へ近付けな
ければならず、そのために前記公報の第2,3図に開示さ
れているように織機側のフレームと干渉しないように台
車側に切り欠き溝を設け、同溝内に織機側のフレームを
導入するといった手段が必要となる。一般的に台車の運
搬方向は前記切り欠き溝と直交する方向であり、それ故
に織機へ台車を近付けるためには台車の運搬方向からそ
の直交方向へ移動方向転換をしなければならない。この
ような移動方向転換を行なうには台車のキャスターの案
内方向の転換を行わなければならいが、台車の停止状態
におけるキャスターの方向転換は大変重いワープビーム
及び台車の荷重によりキャスター、キャスター方向転換
機構等の損傷に至り易い。しかも、重いワープビームを
載置した台車を人手により動かす構成は作業者に重労働
をもたらし、なおかつ織機側と台車側との干渉を確実に
回避できないという問題がある。

この発明の目的は上記問題点を解消して、織機との干
渉を回避しつつワープビーム及び経通し部材の運搬及び
移載を能率よく行うことができるとともに、機仕掛け装
置の機仕掛け状態の安定化を図り、補助台を支持する運
搬台車の小型化すなわち機仕掛け装置全体を小型化する
ことができる織機における機仕掛け装置を提供すること
にある。

（問題点を解決するための手段） そこで本発明では、床上に設置された案内部を走行す
る運搬台車上に同運搬台車の進行方向と直角な方向に運
搬台車上の待機位置と機仕掛け位置との間を往復移動可
能な平面コ字状の補助台を設置し、前記補助台には、同
補助台の平面コ字状部の両側に配設した一対の織機に対
するフルワープビームの装着及び織機からの空ワープビ
ームを取り外しを行なうワープビーム移載手段と同ワー
プビーム移載手段の駆動装置を設けるとともに同ワープ
ビーム移載手段の上方に配置したワープビームの経糸を
挿通される少なくとも綜絖枠及び筬という経通し部材を
支持する経通し部材支持手段とその駆動装置を設け、前
記運搬台車に正逆回転可能な駆動モータ、同駆動モータ
に連結して回転される駆動ドラム及び少なくとも補助台
の前進側位置と後退側位置とに対応する複数のガイドロ
ーラを設けるとともに前記駆動ドラム及び複数のガイド
ローラの支軸を前記運搬台車に対して垂直に配設し、前
記駆動ドラム及び複数のガイドローラに対し一体に連結
されたロープを水平面内で巻掛け、前記ガイドローラ間
で周回するロープの一部に前記補助台を連結するという
手段をとっている。

（作用） すなわち、織機に対する運搬台車の機仕掛け作業位置
において前記ロープ駆動モータが正転作動されると、駆
動ドラムにより複数のガイドローラにより案内されて周
回するロープにより補助台が運搬台車側から織機側へ押
し出される。これにより補助台上のワープビーム移載手
段及び経通し部材支持手段とが運搬台車上の所定の機仕
掛け位置へ配置され、織機上の空ワープビーム及び経通
し部材がワープビーム移載手段及び経通し部材支持手段
へ移載される。織機側から補助台側への空ワープビーム
及び経通し部材移載後、前記ロープ駆動モータが逆転作
動され、補助台が運搬台車上の待機位置へ復帰するとと
もに、運搬台車が所定の場所へ移動する。フルワープビ
ーム及びその経糸を通された経通し部材を載置した運搬
台車が前記所定の機仕掛け作業位置へ到達すると、前記
ロープ駆動モータが正転作動され、補助台が運搬台車側
から織機側へ押し出される。そして、前記と同様に補助
台上のワープビーム移載手段及び経通し部材支持手段と
が前記機仕掛け位置へ配置され、補助台上のフルワープ
ビーム及び経通し部材が織機側へ移載される。その後、
前記ロープ駆動モータが逆転作動され、補助台が運搬台
車上の待機位置へ復帰するとともに、運搬台車が所定の
場所へ移動される。

運搬及び移載という２つの移動要素を運搬台車と補助
台とに分けて受け持つ本発明の構成によれば、運搬台車
が織機に対する所定の機仕掛け作業位置へ精度良く位置
決め可能となり、この良好な位置決めのもとに織機と干
渉することなく織機側へ補助台を移動することができ
る。従って、ワープビーム移載手段及び経通し部材支持
手段が織機に対して移載に適した配置関係となり、しか
も人手に頼ることなく重いワープビーム移載が可能とな
る。又、前記ロープ駆動モータの作動により運搬台車に
対して補助台を往復動させる駆動方式によれば、補助台
車に伴う振動がロープにより吸収されるため、補助台移
動のための駆動力伝達は円滑に行われる。しかも、ロー
プ経路の設定自由度が高いため、例えばロープ駆動モー
タを運搬台車側へ載置するといった補助台側の軽量化を
可能とする構成の選択を適宜行なうことができ、補助台
の移載動作の円滑化が可能となる。

（実施例） 以下、本発明を具体化した一実施例を第１〜７図に基
づいて説明する。

第1,2図に示すように、無人搬送車１の車輪1a及び同
搬送車１により牽引される平面形コ字状の運搬台車２の
キャスター2aは織機３後方の機仕掛け作業位置を通過す
る案内部としての溝レール４に沿って案内され、無人搬
送車１及び運搬台車２は図示しない停止位置検知手段に
基づいて所定の織機の機仕掛け作業位置に停止されるよ
うになっている。運搬台車２の左右（第２図において左
右）上面にはレール5,6が前後方向（第１図において左
右方向）に配設されており、平面形コ字状の補助台７が
車輪8,9を介して運搬台車２の進行方向と直交する方向
へ移動可能にレール5,6上に載置されている。後側の車
輪８の軸8a外端にはローラ10,11が回転可能に支持され
ており、運搬台車２の左右両端に立設された押さえレー
ル12,13の下面を転動して補助台７を上方へ離脱不能に
規制している。

運搬台車２の後部上面にはロープ駆動ドラム14が正逆
転可能に立設されており、その駆動軸15には正逆転可能
な油圧モータ16が減速歯車機構17を介して作動連結され
ている。駆動ドラム14周面にはロープR1が巻回され、運
搬台車２上に立設された一対のプレスローラ18,19によ
りドラム14周面上に押接支持されている。駆動ドラム14
から延出するロープR1はブラケット20に架設支持された
軸21上の一対のガイドローラr1,r2上、及びブラケット2
2に架設支持された軸23上の一対のガイドローラr3,r4下
を案内されている。ロープR1の両端にはコネクトブロッ
ク24,25が連結されており、両コネクトブロック24,25に
はロープR2,R3及びロープR4,R5が連結されている。コネ
クトブロック24側の一方のロープR2は運搬台車２上のガ
イドローラr5,r6を経由し、補助台７側に止着されたロ
ープエンドブロック26に連結されている。他方のロープ
R3は運搬台車２上のガイドローラr7,r8,r9を経由し、補
助台７側に止着されたロープエンドブロック27に連結さ
れている。コネクトブロック24側の一方のロープR4は前
記ガイドローラr5近傍のガイドローラr10を経由してロ
ープエンドブロック26に連結されており、他方のロープ
R5は前記ガイドローラr6近傍のガイドローラr10及び前
記ガイドローラr7近傍のガイドローラr11及びガイドロ
ーラr12を経由してロープエンドブロック27に連結され
ている。ガイドローラr6、ロープエンドブロック26及び
ガイドローラr10はロープR2,R4の一部を補助台７の異同
方向に案内規制しており、ガイドローラr9、ロープエン
ドブロック27及びガイドローラr12はロープR3,R5の一部
を補助台７の移動方向に案内規制している。

補助台７の両端部前面側には脚レバー28,29が前後方
向へ回動可能に支持されており、それらの下端には補助
輪30,31が補助台７の移動方向に向けて取付けられてい
る。脚レバー28,29は油圧シリンダ32,33により回動位置
を規制され、常には第1,3図に示す退避位置に規制され
ている。

補助台７の左右両端部には支柱34,35が立設されてお
り、両支柱34,35の上端部には油圧シリンダ36,37が前後
方向に貫通支持されている。両油圧シリンダ36,37の駆
動ロッド36a,37aには支持バー38が架設されており、同
バー38の前面には４本の支持ブラケット39,40,41,42が
突設されている。外側の２本の支持ブラケット39,40は
内側の支持ブラケット41,42よりも短く形成されてお
り、各ブラケット39〜42の先端部には油圧シリンダ43,4
4,45,46がそれぞれ下向きに装着支持されている。外側
の油圧シリンダ43,44の各駆動ロッド43a,44aの先端には
把持器47,48が適宜の手段により把持及び解放可能に取
り付けられており、織機３上の経糸切断検出用のドロッ
パ装置49Aの両端をそれっどれ把持可能となっている。
内側の油圧シリンダ45,46の各駆動ロッド45a,46aの先端
部間にはロッド50が架設されており、同ロッド50の両端
部には直角状の支持フック51,52が止着されているとと
もに、押さえアーム53,54が適宜の手段により押圧及び
開放可能に支持フック51,52側へ回動付勢されている。
支持フック51,52には織機３上の綜絖枠55Aの両端部が掛
止支持されるようになっており、織機３上の筬56Aが綜
絖枠55Aとともに押さえアーム53,54により支持フック5
1,52側に押圧保持されるようになっている。

そして、把持器47,48と支持フック51,52との位置関係
は織機３上におけるドロッパ装置49Aと綜絖枠55Aとの装
着位置関係と略同一に設定されている。

両支柱34,35の基端部間には軸57が回動可能に架設支
持されており、軸57の両端部にはレバー58,59及び移載
レバー60,61が固設されている。移載レバー60,61の上端
縁には第１の支持溝60a,61a及び第２の支持溝60b,61bが
設けられており、両支持溝60a,61bの間隔は織機３側の
一対のワープビーム支持ブラケット62（図面では一方の
み示す）のワープビーム装着位置62aとワープビーム仮
置位置62aとの間隔と同一に設定されている。両支柱34,
35の後面には油圧シリンダ63,64が装着されており、そ
れらの駆動ロッド63a,64aがレバー58,59に連結されてい
る。そして、移載レバー60,61は油圧シリンダ63,64によ
り常には第1,3図に示す待機位置に規制されている。

前記した油圧モータ20,21及び各油圧シリンダ32,34,3
6,37,43,44,45,46,63,64は無人搬送車１に設置された制
御装置上の押しボタン（図示略）の操作により制御され
るようになっている。

さて、第１図に示すように指示ブラケット62に装着支
持されたワープビーム65Aからバックローラ66を経由し
てドロッパ装置49A、綜絖枠55A及び56Aを通される経筬
糸Ｔが消費され、機仕掛け作業が必要となった場合の本
実施例の機仕掛け装置の作用を次に説明する。

機仕掛け準備室に待機していた機仕掛け装置は第1,3
図に示す状態で溝レール４に沿って織機３後方の機仕掛
け作業位置へ移動配置される。この配置において油圧シ
リンダ32,33が作動され、第１図に鎖線で示すように補
助輪30,31が床上に接地する。続いて油圧モータ16が正
転作動され、ロープ駆動機構14が第３図に示す矢印方向
に回転する。これにより補助台７が第３図に示す運搬台
車２上の待機位置からレール5,6に沿って第4,5図に示す
機仕掛け位置へ移動配置される。すなわち、ロープR2,R
4の一部及びロープR3,R5の一部がガイドローラr6,r9間
の経路及びガイドローラr8,r11間の経路上を移動し、補
助台７が運搬台車２側から織機３側へ引き出される。こ
のロープ経由の駆動力伝達方式によれば、補助台７の移
動に伴う振動がロープにより吸収されるため、補助台７
移動のための駆動力伝達は円滑に行われる。従って、補
助台７の移動に伴う振動は最少限に抑えられ、補助台７
の移動は円滑である。特に、本実施例では補助台７の移
動、すなわち移載動作が補助輪30,31により支持される
ため、仮に床面に凹凸があるような場合にはこの凹凸に
よる反動が補助台７の移載動作にあらわれるが、この反
動の影響がロープ駆動機構側まで波及することはなく、
ロープ駆動機構の損傷等は生じない。

補助台７の移動配置過程において油圧シリンダ63,64
が作動され、移載レバー60,61の支持溝60bが織機３上の
空ワープビーム65Aのワープビーム軸67に係合する。
又、油圧シリンダ36,37,43,44,45,46の作動により把持
器47,48及び押さえアーム53,54が第５図に示す開放状態
で織機３側へ適宜突出するとともに下動し、把持器47,4
8がドロッパ装置49Aの両端部直上、及び支持フック51,5
2が綜絖枠55Aを掛止可能な位置という機仕掛け位置に配
置される。

補助台７が運搬台車２上の機仕掛け位置へ移動した
後、人手によりドロッパ装置49A、綜絖枠55A及び筬56A
という経通し部材が織機３から開放されるとともに、筬
56A前方の織布Ｗが巻取りローラ（図示略）から切断分
離される。そして、ドロッパ装置49Aが把持器47,48に把
持されるとともに、綜絖枠55A及び筬56Aが押さえアーム
53,54により支持フック51,52に押圧把持される。その
後、押圧シリダ36,37,43,44,45,46が作動され、把持器4
7,48及び支持フック51,52が補助台７及び支柱34,35に対
して第１図に示す待機位置へ復帰する。

続いて、油圧モータ16が逆転作動され、駆動ドラム14
が第４図に示す矢印方向に回転する。これにより補助台
７が支持ブラケット62上の装着位置62aと仮置位置62bと
の間隔分だけ後法の中間位置へ後退し、空ワープビーム
65Aが仮置位置62b上に仮置きされる。この状態で油圧モ
ータ14が正転作動されるとともに油圧シリンダ63,64が
作動され、支持溝60aが第６図に示すようにワープビー
ム軸67に係合する。この係合後、油圧シリンダ63,64の
作動及び油圧モータ20,21の逆転作動により空ワープビ
ーム65Aが仮置位置62bから第７図に示す運搬台車２上の
搭載位置へ移載される。

経通し部材49A,55A,56B及び空ワープビーム65Aの移載
完了後、油圧シリンダ32,33の作動により補助輪30,31が
床上から待機位置へ離間し、無人搬送車１の牽引により
機仕掛け装置が前記機仕掛け準備室へ移動する。

機仕掛け装置に装着支持されている空ワープビーム65
A、ドロッパ装置49A、綜絖枠55A及び筬56Aは機仕掛け準
備室においてフルワープビーム65B、同ビーム65Bの経糸
を挿通されたドロッパ装置49B、同じく綜絖枠55B、同じ
く筬56Bに取り替えられ、この状態で機仕掛け装置が織
機３後方の機仕掛け作業位置まで移動配置される。そし
て、補助台７、移載レバー60,61、把持器47,48及び支持
フック51,52が織機側から機仕掛け装置側への前記移載
順序と逆順序で移動操作され、機仕掛け装置から織機３
へのフルワープビーム65B、経通し部材49B,55B,56Bの移
載が行われる。この移載作業後、補助台７が運搬台車２
上の待機位置へ復帰し、機仕掛け装置が準備室へ戻る。

このように本実施例では、ワープビーム65A,65B及び
経通し部材49A,49B,55A,55B,56A,56Bの運搬及び移載と
いう２つの移動要素を溝レール４に沿って移動する運搬
台車２と同台車２上の補助台７とに分けて受け持つこと
により、織機３に対する所定の機仕掛け作業位置へ運搬
台車２を精度良く位置決めすることができ、この良好な
位置決めのもとに織機３と干渉することなく織機３側へ
補助台７を移動することができる。従って、移載レバー
60,61というワープビーム移載手段及び把持器47,48とい
う経通し部材支持手段が織機３に対して移載に適した配
置関係となり、織機３と運搬台車２との間のワープビー
ム及び経通し部材の移載は円滑に行われる。しかも、人
手に頼ることなく重量物を搭載した運搬台車２の移動を
行なうことができ、作業能率が向上する。

又、ロープ経由の駆動力伝達方式の採用により補助台
７の移動に伴う振動がロープにより吸収され、補助台７
移動のための駆動力伝達は円滑に行われる。従って、補
助台７の移動に伴う振動は最少限に抑えられ、補助台７
の移動は円滑である。しかも、ロープ経路の設定自由度
が高いロープ駆動機構を運搬台車２側へ載置したことに
より、補助台車７側の軽量化を可能とすることができ、
補助台７の移載動作の一層の円滑化が可能となる。

特に、前記実施例では運搬台車２上に平面コ字状の補
助台７を装着し、該補助台の両側にワープビーム移載手
段を配設したので、大径のワープビームを前記コ字状の
内側空間に収容してビームの床面への接地を防止でき、
かつビームろ運搬台車２に安定して支持することができ
る。

第８図に示す別の実施例では、一対のロープR6,R7が
ロープ駆動ドラム68の周面にプレスローラ69,70,71,72
により対称的に押接保持されており、それらの両端が運
搬台車２上のガイドローラr13,r14,r15,r16,r17,r18を
経由して補給台７側のロープエンドブロック26,27に連
結されている。

又、本発明は経糸切断検出手段として経通し部材から
外れる光学系の検出装置を採用した織機における機仕掛
け装置に適用することも可能である。

発明の効果 以上詳述したように、本発明の機仕掛け装置によれば
多数の織機を設置した織布工場内で各織機間に設けられ
た通路を走行し、機仕掛けを必要とする織機位置で、運
搬台車を停止状態に置いたまま、織機との間で、織機と
の干渉を回避しつつワープビーム及び経通し部材を安定
した状態で的確に能率よく取り付け及び取り外しを行な
うことができる。又、補助台の軽量化を図り、その往復
動作の円滑化を図ることができるという優れた効果を奏
する。

【図面の簡単な説明】

第１〜第７図は本発明を具体化した一実施例を示し、第
１図は機仕掛け作業位置に移動配置された機仕掛け装置
及び織機の側面図、第２図は機仕掛け装置の正面図、第
３図は機仕掛け装置の平断面図、第４図は運搬台車上の
機仕掛け位置に補助台を移動配置した状態を示す平断面
図、第５〜７図は織機側から機仕掛け装置側への空ワー
プビーム及び経通し部材の移載を説明する側面図、第８
図は本発明の別例を示す平断面図である。 運搬台車……２、補助台……７、ロープ駆動ドラム……
14、油圧モータ……16、プレスローラ……18,19、経通
し部材支持手段の駆動装置を構成する油圧シリンダ……
36,37、43〜46、経通し部材支持手段を構成する把持器4
7,48、同じく支持フック……51,52、ワープビーム移載
手段を構成する移載レバー……60,61、ワープビーム移
載手段の駆動装置を構成する油圧シリンダ……63,64、
空ワープビーム……65A、フルワープビーム……65B、ガ
イドローラ……r1〜r12、ロープ……R1,R2,R3,R4,R5、
経糸……Ｔ。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】床上に設置された案内部を走行する運搬台
   車上に同運搬台車の進行方向と直角な方向に運搬台車上
   の待機位置と機仕掛け位置との間を往復移動可能な平面
   コ字状の補助台を設置し、前記補助台には、同補助台の
   平面コ字状部の両側に配設した一対の織機に対するフル
   ワープビームの装着及び織機からの空ワープビームを取
   り外しを行なうワープビーム移載手段と同ワープビーム
   移載手段の駆動装置を設けるとともに同ワープビーム移
   載手段の上方に配置したワープビームの経糸を挿通され
   る少なくとも綜絖枠及び筬という経通し部材を支持する
   経通し部材支持手段とその駆動装置を設け、前記運搬台
   車に正逆回転可能な駆動モータ、同駆動モータに連結し
   て回転される駆動ドラム及び少なくとも補助台の前進側
   位置と後退側位置とに対応する複数のガイドローラを設
   けるとともに前記駆動ドラム及び複数のガイドローラの
   支軸を前記運搬台車に対して垂直に配設し、前記駆動ド
   ラム及び複数のガイドローラに対し一体に連結されたロ
   ープを水平面内で巻掛け、前記ガイドローラ間で周回す
   るロープの一部に前記補助台を連結した織機における機
   仕掛け装置。