JP2565296Y2 - ドロッパボックスの支持装置 - Google Patents

ドロッパボックスの支持装置

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JP2565296Y2
JP2565296Y2 JP1989075008U JP7500889U JP2565296Y2 JP 2565296 Y2 JP2565296 Y2 JP 2565296Y2 JP 1989075008 U JP1989075008 U JP 1989075008U JP 7500889 U JP7500889 U JP 7500889U JP 2565296 Y2 JP2565296 Y2 JP 2565296Y2
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正市 桑原
英穂 京田
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津田駒工業 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ビームキャリアに設けられた一対のアーム
にドロッパボックスを支持するための支持装置に関す
る。
(従来の技術) 引通しを完了したドロッパボックス、ヘルド枠等の織
機への供給、および、たて上がりとなった織機からのド
ロッパボックス、ヘルド枠等の回収のためにビームキャ
リアが用いられている。前記ビームキャリアは前記ドロ
ッパボックスおよび前記ヘルド枠を支持するための一対
のアームを備え、前記ドロッパボックスおよびヘルド枠
はそれぞれの支持装置を介して前記アームに支持され
る。
従来、前記ドロッパボックスを支持するための装置と
して、前記ビームキャリアの各アームに支持され、前記
ドロッパボックスの長手方向における各端部の突起を把
持することができる把持手段を有するもの(特開昭63−
59449号)、および、前記ドロッパボックスの各端部に
設けられた吊下バンドと、前記ビームキャリアの各アー
ムに揺動可能に支持され、前記吊下げバンドに係止可能
のL形のレバーとを有するもの(特開昭63−35858号)
がある。
(考案が解決しようとする課題) ところで、ドロッパボックスは、筬通し幅の異なる織
機に応じてその長さが異なり、また、製織室には種類の
異なる織機が据え付けられることが多い。
前記従来のドロッパボックス支持装置は、いずれも、
ドロッパボックスの両端部においてこれを支持すること
から、支持可能のドロッパボックスは予め定めた所定の
長さ寸法のものに限られ、これと異なる長さ寸法を有す
るドロッパボックスを支持するときは、前記両把持手段
間の相互間隔、および、前記L形の両レバー間の相互間
隔をそれぞれ調整する。しかし、ビームキャリアは、製
織中、たて上がりのあった任意の織機に迅速に対応でき
ることが要求されるため、前記ドロッパボックス支持装
置における前記間隔調整はこの要求を満たすことに対す
る妨げとなる。
また、ドロッパボックスはその両端部の突起を介して
織機の機枠上に載置される。前記従来の把持手段(特開
昭63−59449号)にあっては、ドロッパボックスの各突
起の底面の一部が取り囲むように把持され、このような
把持を可能とするため、前記吊下バンド(特開昭63−35
858号)を設け、ドロッパボックスの各突起を織機の機
枠から突出し得る長さに設定し、織機をその機枠の幅寸
法がより大きいものあるいはより小さい織り幅を有する
ものに設定する等の改造を必要とする。
本考案の目的は、製織中、ドロッパボックスの長さ寸
法に応じた間隔調整操作を必要としないドロッパボック
ス支持装置を提供することにある。
また、本考案の他の目的は、ドロッパボックスを支持
するのに織機またはドロッパボックスの改造を必要とし
ないドロッパボックス支持装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本考案は、ビームキャリアに設けられた一対のアーム
にドロッパボックスを支持するための支持装置に関し、
前記一対のアームに支持された把持手段を備え、該把持
手段は、前記ドロッパボックスの両側部に設けられ該ド
ロッパボックスの長手方向に伸びる一対のレールを前記
ドロッパボックスの両側部の側から把持可能でありかつ
各レールの底面に係合可能である。
(考案の作用および効果) ドロッパボックスはその長さ寸法の大小に拘らずその
幅寸法が同一であり、本考案の把持手段は前記ドロッパ
ボックスの両レールを前記ドロッパボックスの両側部の
側から把持しまた両レールの底面に係合するものである
ことから、ドロッパボックスの長さ寸法に拘りなく、そ
の両側部において、ドロッパボックスを下から抱えるよ
うにこれをしっかりと支持することができる。このこと
から、本考案のドロッパボックス支持装置にあっては、
ドロッパボックスの長さ方向における両端部に設けられ
る両突起をドロッパボックスの支持のために利用する必
要はない。このため、本考案のドロッパボックス支持装
置にあっては、ドロッパボックスの両突起を利用する場
合に必要なドロッパボックスの長さ寸法の差異に基づく
間隔調整操作およびドロッパボックスまたは織機の改造
を必要としない。
(実施例) 第1図を参照すると、機掛けに必要なワープビーム、
ドロッパボックス、ヘルド枠および筬から成る集合体を
織機に据え、あるいは、たて上がりのあった織機から前
記集合体を回収するために、前記集合体を運搬するため
のビームキャリア10の一例が示されている。
ビームキャリア10は、前記織機が設置される製織室お
よび前記集合体が収容される製織準備室の床面上を走行
可能の台車12を有し、台車12には、本考案に係る装置が
適用される後記ドロッパボックス40(図2)のための一
対のアーム44を支持するフレーム14が支持されている。
台車12は、相対する一対の箱状の側部材16と、これら
を連結する連結部材18とから成る。各側部材16の底部に
は、複数(図示の例では四)の車輪20が、連結部材18の
伸長方向へ回転可能に支承されている。各側部材16には
車輪20のための駆動機構(図示せず)が内蔵されてい
る。また、車輪20は、必要に応じて、台車12が旋回可能
であるように支承される。
フレーム14は、台車の両側部材16および連結部材18が
規定する空間の内部に位置する、互いに矩形に組まれた
相対する一対の横材22および一対の縦材24と、各縦材24
の下部から横材22および縦材24が規定する矩形の面に直
角な方向へ伸びる支持部材26とから成る。両支持部材26
は、両側部材16の相対する側面にブラケット28を介して
取り付けられた一対の案内部材30に載置されており、こ
れにより、フレーム14が台車12に支持されている。
各案内部材30はその頂面に一条の凹溝32を有し、他
方、各支持部材26はその底面に凹溝32に係合する一条の
凸部(図示せず)を有する。フレーム14は前記凸部に対
する凹溝32の案内のもとに案内部材30上を摺動すること
ができる。フレーム14の摺動操作のために、例えば、側
部材16および下方の横材22に互いに噛み合うラックおよ
びモータ駆動のピニオン(図示せず)が設けられる。
フレーム14は、その下部において、ワープビーム34を
積載するための一対の積載用アーム36および両アーム36
を連結する連結部材38を支持する。フレーム14は、ま
た、その上部において、多数のドロッパ(図示せず)を
収容するドロッパボックス40(第2図および第3図)お
よびヘルド枠(図示せず)を支持するための一対のアー
ム44および両アーム44を連結する連結部材46を支持す
る。
縦材24と平行に伸びる一対のねじ棒48が、各連結部材
38,46の両端部に設けられた孔を貫通している。各ねじ
棒48の上下両端部は上下の横材22に固定されている。各
連結部材38,46の内部に、各ねじ棒48に螺合されかつ該
ねじ棒の周りに回転可能であるように各連結部材38,46
に取り付けられた雌ねじ部材(図示せず)と、該雌ねじ
部材に回転力を与えるためのモータ(図示せず)とを有
する駆動機構が収容されている。前記モータの駆動によ
り、各連結部材38,46したがって積載用の両アーム36お
よび両アーム44を、互いに独立して、上下動させること
ができる。
各アーム44は、ねじ棒48と平行な軸50,52を介して該
軸の周りに互いに揺動可能に連結された三つのアーム部
44a,44b,44cから成り、第1のアーム部44aが、ねじ棒48
と平行な軸54を介して、連結部材46に固定されたボック
ス56に軸54の周りに揺動可能に取り付けられている。両
第1のアーム部44aは、両ボックス56の内部に収納され
た互いに同期する一対のモータ(図示せず)を駆動する
ことにより、軸54とともに回転される。
第1のアーム部44aの内部において、軸54と、第2の
アーム部44bとともに回転可能の軸50とにスプロケット
(図示せず)がそれぞれ取り付けられ、両スプロケット
はこれらと噛合するチェーン(図示せず)で連結されて
いる。軸54とともに回転する前記スプロケットの歯数
は、軸50とともに回転する前記スプロケットの歯数の二
倍に設定されている。このことから、前記モータを駆動
すると、第1および第2のアーム部44a,44bは折れ曲が
った状態と一直線に伸びる状態との間で形状を変化させ
る。また、両第3のアーム部44cは、これらを連結する
連結部材57により、第1および第2のアーム部44a,44b
の運動に拘らず平行に維持される。その結果、両第3の
アーム部材44cは、前記モータの作動により、フレーム1
4に対して該フレームの移動方向と同じ方向(横方向)
へ移動する。
各第3のアーム部44cに、本考案に係るドロッパボッ
クス40のための支持装置58が取り付けられている。第3
のアーム部44cには、さらに、該アーム部の先端部近傍
にヘルド枠42のための吊持装置60が取り付けられてい
る。
第2図および第3図を参照すると、支持装置58は、各
第3のアーム部44cに吊り下げられた、撓みまたは折れ
曲がり可能の吊下げ手段、図示の例では一対のチェーン
62と、二対のチェーン62に吊り下げられた、ドロッパボ
ックス40の把持手段64と、把持手段64のための駆動手段
66とを含む。
各第3のアーム部44cにおけるチェーン62の数量は、
これを二とする図示の例に代えて、一または三以上とす
ることができる。各チェーン62を第3のアーム部44cに
直接に連結することも可能であるが、支持装置58の第3
のアーム部44cの長手方向における位置を変えることが
できるように、各第3のアーム部44cを摺動可能のスラ
イダ68を介して間接的に連結することが望ましい。
各スライダ58は、第3のアーム部44cを挾持する、互
いにボルトで連結された相対する一対のH形の板部材
と、前記板部材の一方の中央部を貫通しかつ螺合するね
じ部を有するつまみ70とから成る。つまみ70を回して該
つまみの先端を第3のアーム部44cに押し付けることに
より、スライダ70の第3のアーム部44cに対する相対位
置を固定することができる。前記つまみを反対に回せば
スライダ70を第3のアーム部44cに対して相対移動させ
ることができる。
チェーン62で吊り下げられた把持手段64は、前記チェ
ーンの撓みまたは折れ曲がり性のため、前記把持手段に
把持されたドロッパボックス40とともに揺動させること
ができ、これにより、前記ドロッパボックスの第3のア
ーム部44bに対する相対位置を変え、また、維持するこ
とができる。
撓みまたは折れ曲がり可能の吊下げ手段62に代えて、
必要に応じて、液圧ジャッキ、棒状部材のような剛性を
有する支持手段を介して、把持手段64を第3の各アーム
部44cに支持することもできる。
把持手段64は、互いに連結された、第3のアーム部44
cと直角な横方向に伸びる互いに平行な一対の軸部材72
と、一対の軸部材72の伸長方向に互いに間隔をおいて配
置された複数対(図示の例では二対)の揺動部材74とか
ら成る。
両軸部材72はこれらの両端部で連結されている。より
詳細には、両軸部材72の端部に、軸部材72の一方の先端
から他の一方の先端の側へ間隔をおいて、ナットのよう
な形状を有するピース76がそれぞれ配置、固定され、下
方に開放する溝78aおよび該溝を横切る一対の孔(図示
せず)を有する連結部材78の前記孔に両軸部材の端部が
通され、連結部材78は各軸部材72の先端に設けられたね
じ山に係合するナット80によりピース76に向けて締め付
けられている。その結果、両軸部材72がその両端部にお
いて一対の連結部材78により相互に連結されている。各
連結部材78の頂部に、把持手段64の吊下げ手段である一
対のチェーン62の下端部が固定されている。
各軸部材72には、さらに、前記ピース76と同様のピー
ス82がピース76から間隔をおいて固定されており、両軸
部材の端部における二対のピース76,82上に台板84,86が
載置され、固定されている。図示の例に代えて、各ピー
スの形状は任意に設定することができる。また、相対す
る一対のピースに代えて、例えば棒状部材を用いること
ができる。また、各台板を両軸部材72に直接に固定して
もよい。
各対における両揺動部材74はそれぞれ全体にL形を呈
する板部材から成り、これらの一辺側74aが互いに平行
に垂下し、また、これらの他辺側74bが互いに他の一方
へ向けて伸びかつ部分的に重なり合っている。
各対における各揺動部材74の一辺側74aは、一辺側74a
および他辺側74bの交差部のわずかに上方に上端部88を
有する。各一辺側74aはその上端部88において連結部材7
8の溝78aに受け入れられ、各上端部88を貫通して伸びる
各軸部材72にその軸線の周りに揺動可能に支持されてい
る。
各揺動部材74の一辺側74aの下端部がドロッパボック
ス40の長手方向に伸びる各側部および底部に係合可能の
係合部90を構成する。ドロッパボックスはその長手方向
に関する各側方にレール、図示の例では長円形の横断面
形状を有するオーバルレール41を有し、各オーバルレー
ル41がドロッパボックス40の長手方向に伸びる各側部お
よび底部の一部分を規定している。各係合部90は、オー
バルレール41の側面41aおよび底面41bにそれぞれ当接可
能の係合面90a,90bを有する。図示の例では、係合部90
がプラスチック材料で形成され、各揺動部材74の他の金
属材料部分に固定されている。係合部90の前記係合面は
オーバルレールの底面41bにのみ当接可能であるように
形状付けることができる。係合部90は、また、オーバル
レール41がドロッパボックス40の側部のみを規定するよ
うに配置されている場合の前記オーバルレールに係合可
能である。
各揺動部材の他辺側74bにはその先端部に他辺側74bの
伸長方向に伸びる長孔92が設けられている。対をなす揺
動部材74の互いに重なり合う両他辺側74bの長孔92をピ
ン94が貫通している。ピン94は両他辺側74bを受け入れ
る空間を有するU形部材96に支承されている。これによ
り、両揺動部材74は互いに異なる方向へのみ揺動可能で
あるように、連結部を規定する他辺側74bにおいて、互
いに連結されている。
さらに、対を成す両揺動部材の一辺側74a間に、両一
辺側74aにこれを拡開する方向にばね力を及ぼすばね部
材すなわち圧縮ばね100を配置することが望ましい。両
揺動部材の一辺側74a間に圧縮ばねを保持するために、
両一辺側74aのほぼ中央部に、両軸部材72に直交する方
向すなわち第3のアーム部44cの伸長方向に貫通する孔9
7,98が設けられ、また、一方の孔97内に受け入れられた
一端部と、他方の孔98を貫通する他端部とを有する横棒
102が配置されている。横棒102の一端部は、前記軸部材
72と平行な軸線の周りに揺動可能であるように一辺側74
aに枢着されている。圧縮ばね100は横棒102を取り巻い
ている。
U形部材96したがってピン94を、想像線で示す位置か
ら実線で示す位置まで、ばね部材102のばね力に抗して
引き上げると、ピン94に対する各長孔92の相対位置が変
化し、対をなす揺動部材74の一辺側74aが拡開した状態
から互いに相寄るように各軸部材72の周りに揺動し、係
合部90はドロッパボックス40のオーバルレール41に係合
する。係合の度合はU形部材96を強く引くことにより強
くすることができる。この状態で把持手段64を引き上げ
ればドロッパボックス40を空中に保持することができ
る。反対に、U形部材96への引き上げ力の付与を解除す
ると、圧縮ばね100によるばね力のために、両一辺側74a
は拡開する方向すなわち互いに離れるように揺動する。
その結果、係合部90がドロッパボックス40のオーバルレ
ール41から離れ、係合が解除される。
各U形部材96は、手動により、あるいは、図示の例の
ように駆動手段66を用いて上下動させることができる。
駆動手段66は、各対の両揺動部材74間に配置された前
記圧縮ばね100と、各対の両揺動部材74相互の連結部、
より正確にはU形部材96にねじ部材103を介して連結さ
れた一端部を有するワイヤ104と、各ワイヤ104の巻上げ
機106とから成る。
各ワイヤ104の実質的な一端部を成すねじ部材103は、
各連結部材78に設けられた上下方向に伸びる貫通孔108
に上下動可能に部分的に受け入れられている。各ワイヤ
104の他端部は、巻上げ機106の一部をなす各プーリ110
にそのほぼ半周にわたって巻き付けられ、固定されてい
る。
各対の揺動部材74に対応して設けられる複数(図示の
例では一対)のプーリ110は、両軸部材72上の台板84,86
に固定された一対の軸受部材112(このうちの一方のみ
を示す。他の一方は後記カバー114で覆われている。)
に軸部材72と平行な軸線の周りに回転可能に支承された
回転軸116の両端部に固定されている。回転軸116は減速
機構(図示せず)を介してモータ118の駆動力を受け、
正逆両方向に回転される。前記軸受の一方および前記減
速機構はカバー114で覆われている。
したがって、モータ118を作動させて、回転軸116およ
び両プーリ110をいずれか一方の方向に回転させること
により、各ワイヤ104を各プーリ110に巻き込み、また
は、各プーリ110から繰り出すことができる。ワイヤ104
の巻き込みに伴なって各対の両揺動部材74の下端部が互
いに他の一方に向けて揺動し、また、ワイヤ104の繰り
出しに伴なって両揺動部材74の下端部が互いに離れる方
向に向けて揺動する。
両把持手段64によるドロッパボックス40の把持操作
は、各把持手段64の拡開した両揺動部材74間にドロッパ
ボックス40が位置するまで、アーム44を作動させること
によりあるいは前記液圧ジャッキを作動させることによ
り、両把持手段64を下降させて行なう。このときの、両
把持手段64のドロッパボックス40に対する相対的な位置
決めを容易にするために、図示の例のように、好ましく
は把持手段64と同数対の案内部材120を装置することが
望ましい。また、各対の案内部材120は各対の把持手段6
4に近接していることが好ましい。
各対の両案内部材120は一対の軸部材72にその伸長方
向に互いに間隔をおいて配置されかつ両ピース76に固定
された、垂下する細長い板状の本体120aと、該本体の下
部に固定され、垂下する先端部120bとを有する。両本体
120aおよび両先端部120bはそれぞれ互いに対向してい
る。
各先端部120bは、最下方に位置する傾斜面122と、傾
斜面122に連なりかつ上方に伸びる垂直面124と、垂直面
124に連なる平面126を有する。両案内部材120のこれら
の面122〜126は、それぞれ、対向しており、両傾斜面12
2は共同してドロッパボックス40の巾寸法より大きくか
つ下方から上方へ向けて漸減する間隔を規定している。
また、各垂直面124は各オーバルレールの底面41aに当接
可能であり、各平面126は、各本体120の下端面ととも
に、各オーバルレールの頂面41cに当接可能である。
両案内部材120の相互間隔を正確に維持するために、
両本体120aが棒部材128で連結されている。言うまでも
なく、傾斜面122に代えて湾曲面とすることも可能であ
る。
両傾斜面122は、案内部材120が把持手段64とともに下
降するとき、両垂直面124がオーバルレールの両側面41a
に当接するように案内する。これにより、ドロッパボッ
クス40の巾方向に関する把持手段64の位置決めがなされ
る。また、両平面126はドロッパボックスの両オーバル
レールの頂面41cに当接して把持手段64のドロッパボッ
クスに対する下降を停止させる。その結果、ドロッパボ
ックス40の高さ方向に関する把持手段64の位置決めがな
される。前記巾方向および高さ方向における位置決めが
完了した位置で両揺動部材74をドロッパボックス40に向
けて揺動させると、各揺動部材74の係合面90a,90bがド
ロッパボックスのオーバルレールの側面41aおよび底面4
1bにそれぞれ正確に係合する。すなわち、把持手段64が
両オーバルレール41をドロッパボックス40の両側部の側
から把持し、オーバルレールの底面41bに係合する。
なお、各把持手段64は、各第3のアーム部44cの直下
に配置する図示の例に代えて、把持すべき最小長さのド
ロッパボックス40に適合するように、両第3のアーム部
44c間に配置することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のドロッパボックス支持装置が適用され
たビームキャリアの概略的な斜視図、第2図および第3
図は支持装置の拡大正面図および拡大側面図である。 10:ビームキャリア、40:ドロッパボックス、44,44c:ア
ームおよびその第3のアーム部、58:ドロッパボックス
支持装置、62:チェーン(吊下げ手段)、64:把持手段、
66:駆動手段、72:軸部材、74:揺動部材、90:揺動部材の
係合部、100:圧縮ばね、104:ワイヤ、106:巻上げ機、12
0:案内部材、122,124,126:案内部材の傾斜面、垂直面お
よび平面。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビームキャリアに設けられた一対のアーム
    にドロッパボックスを支持するための支持装置であっ
    て、前記一対のアームに支持された把持手段を備え、該
    把持手段が、前記ドロッパボックスの両側部に設けられ
    該ドロッパボックスの長手方向に伸びる一対のレールを
    前記ドロッパボックスの両側部の側から把持可能であり
    かつ各レールの底面に係合可能である、支持装置。
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