JP2625361B2 - 論理回路分割結果照合装置 - Google Patents

論理回路分割結果照合装置

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JP2625361B2 JP5261055A JP26105593A JP2625361B2 JP 2625361 B2 JP2625361 B2 JP 2625361B2 JP 5261055 A JP5261055 A JP 5261055A JP 26105593 A JP26105593 A JP 26105593A JP 2625361 B2 JP2625361 B2 JP 2625361B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は論理回路の検証装置に関
し、特に回路分割結果の照合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】論理回路の設計にあたって、LSIチッ
プ当たりのゲート数に上限があることなどの理由から、
ある回路ブロックをLSIチップ間で分割する必要が生
じることがある。この際、例えば図2に示す回路を第1
分割論理回路510と第2分割論理回路520とに分割
するような場合には、部分回路501が分割後の各論理
回路510,520の両方に含まれることになる。従来
はこのような回路分割の際、部分回路501を両LSI
チップに含ませるように回路入力して、目視チェックす
ることにより分割前後での回路分割結果の論理照合を行
なっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の論理回路
分割方法では、手作業による回路分割後、目視チェック
により照合していたため、見落としなどによる照合もれ
が発生し、設計品質低下の原因になっていた。従来の自
動論理照合装置では、このような論理回路の分割を考慮
した論理照合は行なわれていなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るため本発明の論理回路分割結果照合装置は、ある論理
回路を分割して複数の分割論理回路を生成する際に分割
後の複数の論理回路間で共用される部分回路を格納する
共用部分回路格納手段と、分割後の複数の論理回路間で
共用されない部分回路を格納する排他的部分回路格納手
段と、前記共用部分回路格納手段に格納される共用部分
回路と前記排他的部分回路格納手段に格納される排他的
部分回路とを統合して照合用統合回路を生成する部分回
路統合手段と、この部分回路統合手段により生成された
照合用統合回路を格納する照合用統合回路格納手段と、
前記分割前の論理回路を格納する分割前回路格納手段
と、前記照合用統合回路格納手段に格納される照合用統
合回路と前記分割前回路格納手段に格納される分割前論
理回路とを比較照合することにより、指定された分割が
正当か否かを検証する分割回路照合手段とを有する。
【0005】また、ある論理回路を分割して複数の分割
論理回路を生成する際に分割後の複数の論理回路間で共
用される部分回路を格納する共用部分回路格納手段と、
分割後の複数の論理回路間で共用されない部分回路を格
納する排他的部分回路格納手段と、前記分割論理回路毎
に含まれる部分回路の情報を格納する対応情報格納手段
と、この対応情報格納手段に格納される情報に基づいて
前記共用部分回路格納手段に格納される共用部分回路と
前記排他的部分回路格納手段に格納される排他的部分回
路とを接続して分割後の論理回路を生成する共用部分回
路組み込み手段とを有する。
【0006】
【実施例】次に本願発明の論理回路分割結果照合装置の
一実施例について図面を参照して詳細に説明する。
【0007】図1を参照すると、本願発明の一実施例で
ある論理回路分割結果照合装置は共用部分回路格納手段
100、排他的部分回路格納手段200、部分回路統合
手段300、照合用統合回路格納手段400、分割前回
路格納手段500および分割回路照合手段600を有し
ている。この論理回路分割結果照合装置はさらに、対応
情報格納手段700、共用部分回路組み込み手段800
および分割後回路格納手段900を有している。
【0008】共用部分回路格納手段100は、分割前に
共用していた部分回路(以下、共用部分回路という)を
格納する。排他的部分回路格納手段200は、分割前に
共用していなかった部分回路、すなわち共用部分回路格
納手段100に格納されなかった部分回路(以下、排他
的部分回路という)を格納する。部分回路統合手段30
0は、共用部分回路格納手段100に格納された共用部
分回路と排他的部分回路格納手段200に格納された排
他的部分回路から照合用統合回路を生成する。照合用統
合回路格納手段400は、部分回路統合手段300によ
り生成された照合用統合回路を格納する。分割前回路格
納手段500は、分割する前の元となった回路を格納す
る。分割回路照合手段600は、照合用統合回路格納手
段400に格納された照合用統合回路と分割前回路格納
手段500に格納された分割前回路を照合して、分割が
正しくされているかどうかを表示する。
【0009】対応情報格納手段700は、共用部分回路
格納手段100に格納された共用部分回路および排他的
部分回路格納手段200に格納された排他的部分回路
と、分割後の論理回路における各部分回路との対応関係
を示す情報(以下、対応情報という)を格納する。共用
部分回路組み込み手段800は、共用部分回路格納手段
100に格納された共用部分回路、排他的部分回路格納
手段200に格納された排他的部分回路および対応情報
格納手段700に格納された対応情報から、共用部分回
路を含む分割後の論理回路を生成する。分割後回路格納
手段900は共用部分回路組み込み手段800により生
成された分割後の論理回路を格納する。
【0010】図2を参照すると、本願発明における分割
前回路格納手段500に格納される分割前の論理回路の
一例は、部分回路501,511および521を有して
おり、部分回路501および511が第1分割論理回路
510に属し、部分回路501,521が第2分割論理
回路520に属している。すなわち、部分回路501は
両分割論理回路510および520に共有された状態に
なっており、部分回路511および521はそれぞれ分
割論理回路510および520のみに属するようになっ
ている。ここでは、各回路をLSI内で識別するための
固有の名前として、部分回路501にA、部分回路51
1にB、部分回路521にCというシンボル名を付して
いる。さらに、第1分割論理回路510にI、第2分割
論理回路520にJというシンボル名を付している。ま
た、信号線505に対してはSというネット名を付して
いる。
【0011】図3を参照すると、共用部分回路格納手段
100に格納される共用部分回路の一例は、上記論理回
路の部分回路501である。このような部分回路は、本
願発明の装置では、入力ネット名、機能名、シンボル名
および出力ネット名からなる4つ組により表現される。
機能名とは、例えば、論理和(OR)、論理積(AN
D)または反転論理(NOT)などの論理回路としての
機能を表わすものである。これらの機能を組み合わせた
集合的部分回路であってもかまわない。入力ネット名と
出力ネット名は、各論理回路の機能に応じて複数の名前
を有することがある。本実施例では簡単のため、1入力
1出力として説明する。部分回路501についてはこの
4つ組は、例えば(X,NOT,A,S)となる。本願
発明においては、この共用部分回路を指定する際には、
この4つ組を直接使用することも一つの方法である。ま
た、グラフィック画面から共用部分回路となるべき部分
回路を指定して、この4つ組を装置内部で発生させるこ
とも一つの方法である。
【0012】図4を参照すると、排他的部分回路格納手
段200に格納された排他的部分回路の一例は、上記論
理回路の部分回路511,521である。両者を上述の
4つ組で表現すると、それぞれ例えば、(S,NOT,
B,Y)、(S,NOT,C,Z)のようになる。この
排他的部分回路を指定する場合も、共用部分回路と同様
に各種の方法が考えられる。共用部分回路として指定さ
れなかった残りの部分回路を、排他的部分回路とみなし
て元の論理回路から4つ組を発生させるようにすること
も一つの方法である。
【0013】部分回路統合手段300は、上述の部分回
路の分割の指定が正当かどうかを照合する前準備とし
て、図3に一例として示した共用部分回路と図4に一例
として示した排他的部分回路とを使用して、再度論理回
路を組み立てる。すなわち、この部分回路統合手段30
0によって組み立てられた論理回路が分割前の回路と一
致しているかどうかを照合することにより、分割指定の
正当性を検証することができる。
【0014】図5を参照すると、部分回路統合手段30
0により生成されて照合用統合回路格納手段400に格
納された照合用統合回路の一例は、部分回路401,4
11および421を有しており、部分回路401の出力
が信号線405を介して部分回路411および421の
入力に接続されている。
【0015】分割回路照合手段600は、部分回路統合
手段300によって組み立てられた論理回路と分割前回
路格納手段500に格納された分割前回路とを比較照合
して、指定した分割の正当性を検証する。この分割回路
照合手段600は、論理回路同士の論理動作を検証でき
ればよく、公知技術の論理検証ツールを使用することが
可能である(例えば、1993年1月4日、"BDD技術が実
用に、完全な論理検証でASIC設計資産の再利用促
進"、日経エレクトロニクス、No.571, pp.107-118、を
参照)。
【0016】図6を参照すると、対応情報格納手段70
0に格納される対応情報の一例であり、シンボル名Iの
分割論理回路とシンボル名Jの分割論理回路について、
それぞれに含まれる共用部分回路または排他的部分回路
のシンボル名が指定されている。すなわち、分割後の状
態としてシンボル名Iの第1分割論理回路510にシン
ボル名AおよびBの部分回路が含まれることが示され、
分割後の状態としてシンボル名Jの第2分割論理回路5
20にシンボル名AおよびCの部分回路が含まれること
が示されている。
【0017】共用部分回路組み込み手段800は、上記
図6に一例として示した対応情報を使用して、図3に一
例として示した共用部分回路および図4に一例として示
した排他的部分回路を組み合わせて、分割後の回路を生
成する。この生成された回路は分割後回路格納手段90
0に格納する。
【0018】図7を参照すると、分割後回路格納手段9
00に格納される分割後の各回路の一例であり、第1分
割論理回路510にシンボル名AおよびBの部分回路9
10および911が含まれることが示され、分割後の状
態としてシンボル名Jの第2分割論理回路520にシン
ボル名AおよびCの部分回路920および921が含ま
れている。
【0019】次に本願発明の上記実施例の動作について
流れ図を参照して詳細に説明する。
【0020】図8を参照すると、部分回路統合手段30
0の動作の流れ図はステップ301から304の各ステ
ップからなっている。本流れ図を適用する前提として、
分割前の論理回路全体の入出力ネット名と、その内部の
各部分回路の4つ組が入力されているものとする。ま
ず、ステップ301では、分割前の論理回路全体の入力
の各々について、その入力につけられているネット名と
同一のネット名を入力とする部分回路を見つけて、同一
ネット名同士を接続する。次に、ステップ302では、
各部分回路に未接続端子があるかどうかを判断する。但
し、回路全体の出力と同一のネット名については未接続
でもかまわない。ステップ302で未接続端子があると
判断した場合は、ステップ303で、既に入力端子側が
接続されている部分回路の出力端子と同一のネット名を
有する部分回路を見つけて、同一ネット名同士を接続す
る。ステップ303の処理の後は再びステップ302の
判断に戻る。ステップ302で未接続端子がないと判断
した場合は、ステップ304で、分割前の論理回路全体
の出力の各々について、その出力につけられているネッ
ト名と同一のネット名を出力とする部分回路を見つけ
て、同一ネット名同士を接続する。
【0021】図9を参照すると、共用部分回路組み込み
手段800の動作の流れ図はステップ801から806
の各ステップからなっている。本流れ図を適用する前提
として、各部分回路の4つ組が入力されているものとす
る。まず、ステップ801では、対応情報格納手段70
0から分割論理回路1つ分の対応情報を読み込む。図6
の例でいうと、まず最初に分割論理回路Iに関するデー
タが読み込まれ、その次にこのステップ801を実行す
る際に分割論理回路Jに関するデータが読み込まれる。
次に、ステップ802において、ステップ801で対応
情報が読み込めたかどうかを判断する。すなわち、全て
の対応情報を読み込んで処理してしまった場合にはこの
ステップ802で対応情報なしと判断され、処理を終了
する。対応情報ありと判断した場合には次のステップ8
03で、分割論理回路の入力の各々について、その入力
につけられているネット名と同一のネット名を入力とす
る部分回路を見つけて、同一ネット名同士を接続する。
そして、ステップ804では、各部分回路に未接続端子
があるかどうかを判断する。但し、分割論理回路の出力
と同一のネット名については未接続でもかまわない。ス
テップ804で未接続端子があると判断した場合は、ス
テップ805で、既に入力端子側が接続されている部分
回路の出力端子と同一のネット名を有する部分回路を見
つけて、同一ネット名同士を接続する。ステップ805
の処理の後は再びステップ804の判断に戻る。ステッ
プ804で未接続端子がないと判断した場合は、ステッ
プ806で、分割論理回路の出力の各々について、その
出力につけられているネット名と同一のネット名を出力
とする部分回路を見つけて、同一ネット名同士を接続す
る。このステップ806の後は再びステップ801に戻
り、次の対応情報を読み込む。このようにして分割回路
内の部分回路は図7に示したように接続され、分割後回
路格納手段900に格納される。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本願発明の論理回路
分割結果照合装置によれば、共用部分回路と排他的部分
回路とを指定することにより、分割した論理回路を共用
部分回路組み込み手段800で自動的に生成することが
でき、しかも、分割指定された部分回路を部分回路統合
手段300で統合することにより、指定した分割が正当
かどうかを分割回路照合手段600で自動的に検証する
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の論理回路分割結果照合装置の一実施
例の構成図である。
【図2】本願発明の分割前格納手段500に格納される
分割前の論理回路の一例である。
【図3】本願発明の共用部分回路格納手段100に格納
される共用部分回路の一例である。
【図4】本願発明の排他的部分回路格納手段200に格
納される排他的部分回路の一例である。
【図5】本願発明の照合用統合回路格納手段400に格
納される照合用統合回路の一例である。
【図6】本願発明の対応情報格納手段700に格納され
る対応情報の一例である。
【図7】本願発明の分割後回路格納手段900に格納さ
れる分割論理回路の一例である。
【図8】本願発明の部分回路統合手段300の処理の流
れ図である。
【図9】本願発明の共用部分回路組み込み手段800の
処理の流れ図である。
【符号の説明】
100 共用部分回路格納手段 200 排他的部分回路格納手段 300 分割回路統合手段 400 照合用統合回路格納手段 500 分割前回路格納手段 600 分割回路照合照合手段 700 対応情報格納手段 800 共用部分回路組み込み手段 900 分割後回路格納手段

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ある論理回路を分割して複数の分割論理
    回路を生成する際に分割後の複数の論理回路間で共用さ
    れる部分回路を格納する共用部分回路格納手段と、 分割後の複数の論理回路間で共用されない部分回路を格
    納する排他的部分回路格納手段と、 前記共用部分回路格納手段に格納される共用部分回路と
    前記排他的部分回路格納手段に格納される排他的部分回
    路とを統合して照合用統合回路を生成する部分回路統合
    手段と、 この部分回路統合手段により生成された照合用統合回路
    を格納する照合用統合回路格納手段と、 前記分割前の論理回路を格納する分割前回路格納手段
    と、 前記照合用統合回路格納手段に格納される照合用統合回
    路と前記分割前回路格納手段に格納される分割前論理回
    路とを比較照合することにより、指定された分割が正当
    か否かを検証する分割回路照合手段とを有することを特
    徴とする論理回路分割結果照合装置。
  2. 【請求項2】 ある論理回路を分割して複数の分割論理
    回路を生成する際に分割後の複数の論理回路間で共用さ
    れる部分回路を格納する共用部分回路格納手段と、 分割後の複数の論理回路間で共用されない部分回路を格
    納する排他的部分回路格納手段と、 前記分割論理回路毎に含まれる部分回路の情報を格納す
    る対応情報格納手段と、 この対応情報格納手段に格納される情報に基づいて前記
    共用部分回路格納手段に格納される共用部分回路と前記
    排他的部分回路格納手段に格納される排他的部分回路と
    を接続して分割後の論理回路を生成する共用部分回路組
    み込み手段とを有することを特徴とする論理回路分割結
    果照合装置。
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