JP2624606B2 - ラバーコンポーネントカッター - Google Patents

ラバーコンポーネントカッター

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JP2624606B2
JP2624606B2 JP20793492A JP20793492A JP2624606B2 JP 2624606 B2 JP2624606 B2 JP 2624606B2 JP 20793492 A JP20793492 A JP 20793492A JP 20793492 A JP20793492 A JP 20793492A JP 2624606 B2 JP2624606 B2 JP 2624606B2
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knife
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rubber sheet
cutter
cutting
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博幸 鬼松
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はラバーコンポーネントカ
ッター(以下、単にカッターという)に関する。さらに
詳しくは、タイヤのインナーライナー、サイドウォール
もしくはトレッドなどのラバーコンポーネントまたは未
加硫ゴムシートなどを、切断角がたとえば30°以下とい
うような低ベベル角(ローアングル)で切断しうるカッ
ターに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、前記ラバーコンポーネント(以
下、ゴムシートで代表させる)をできる限りローアング
ルの切断面で切断することが試られている。これは、ゴ
ムシートRを図5に示すようなローアングルの切断面S
が形成されるように切断したばあい、ゴムシートR同士
の接続面積が広くなるため、アセンブルしやすく、また
接着したときのシール性が向上するからである。その結
果、ゴムシートR同士の接続の自動化が容易となり、成
形の自動化による省人化、ひいては生産性の向上が期待
される。
【0003】叙上のごときローアングル切断には、一般
に図6に示されるようなホットナイフ(200 ℃前後に加
熱されたナイフ)51が用いられている。このホットナイ
フ51の刃52は図示のごとくV字状に形成されたものであ
り、その奥部53近辺でゴムシートRを切断するものであ
る。
【0004】すなわち、図7の(a)に示すごとく、ゴ
ムシートRの切断されるべき部分の両側をクランプ54で
保持して張架する。ついで、図7の(b)に示すごと
く、ゴムシートRの側辺にホットナイフ51の刃52を当
接、位置決めしたうえで、ゴムシートRを横断するよう
に押し切る。そして、低ベベル角での切断は、ホットナ
イフ51をゴムシートRと平行に近づけるように倒すこと
により行なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のホットナイフ51を用いて低ベベル角切断を行なうば
あい、以下の致命的な問題が発生する。
【0006】すなわち図7の(c)に示すごとく、ゴム
シートRはホットナイフ51から受ける押圧力によって、
その面がホットナイフ51に対して直角に交わるように変
形してしまう。したがって、いかにホットナイフ51をゴ
ムシートRの面に対して鋭角に設定しようとも、切断後
に前記変形がもとに戻るため、実際の切断角はホットナ
イフ51の初期設定角より大きなものとなってしまう(図
7の(d)参照)。
【0007】これは、押し切り時にゴムシートRがホッ
トナイフ51から受ける相対的抵抗をできるだけ小さくし
ようとするためであり、ホットナイフ51の形状にも起因
している。また、この現象はゴムシートRをローアング
ルで切断しようとするばあいほど顕著になる。その理由
は以下の通りである。
【0008】(1) ゴムシートRとホットナイフ51の刃端
縁との接触長さが長くなるため、ホットナイフ51から受
ける相対的な抵抗が大きくなる。 (2) ゴムシートRとホットナイフ51との接触面積が広く
なるため、ホットナイフ51の温度が低下しやすくなる。 (3) ホットナイフ51を倒すため、クランプ54同士の間隔
(図6の(b)におけるW)を大きくしなければなら
ず、ゴムシートRがより変形しやすくなる。
【0009】本発明は、かかる問題を解消するためにな
されたものであり、切断時のゴムシートとナイフとの摩
擦を大幅に低減し、ゴムシートの変形をなくすことによ
り、ゴムシートの低ベベル切断を可能とするカッターを
提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のカッターは、ナ
イフ部と、該ナイフ部をその刃端縁に垂直な成分および
平行な成分が合成された方向に移動させるための移動手
段と、前記刃端縁近辺において、被切断物たるラバーコ
ンポーネントを刃端縁と平行な直線からややくの字状に
曲げた状態で張架するための張架手段とを有している。
【0011】該カッターが、前記張架手段と連動する、
ラバーコンポーネントを供給しかつ送り出すための搬送
手段を備えており、前記張架手段が、ラバーコンポーネ
ントにおける刃端縁が侵入してくる部位近辺をくの字状
に曲げた状態でその両側を保持する切断位置と、ラバー
コンポーネント切断後にその保持を解除した非切断位置
とに移動しうるクランプから構成されているのが好まし
い。
【0012】なお、特許請求の範囲でいうラバーコンポ
ーネントとは、シート状、角柱状および円柱状などの各
種形状のゴム材を含む概念である。
【0013】
【作用】本発明のカッターによれば、ゴムシートがちょ
うどナイフ部の刃端縁に平行な線でくの字状に曲げられ
ており、その引張応力が生じている部位にナイフ部が侵
入して切断するため、ゴムシートの両切断面がナイフ部
の両面から離れる。したがって、ナイフ部の進行に対す
る抵抗が大幅に低下し、しかもナイフ部とゴムシートと
の接触面積が小さくなるのでナイフ部の温度が容易には
低下しない。
【0014】一方、ゴムシートの切断時、ナイフ部はそ
の刃端縁に垂直な方向と平行な方向の両成分が合成され
た方向へ移動させられる、いわば包丁で魚や肉をスライ
スするごとくゴムシートを切断するため、ナイフ部のゴ
ムシートに対する切れ込み角がきわめて小さくなり、切
断抵抗が大幅に低下する。さらに、ナイフ部の単位面接
当りに接触するゴムシートの切断面面積および接触時間
が従来のホットナイフ51に比較してかなり小さくなるた
め、ナイフ部の温度が低下しにくい。
【0015】叙上の結果、本発明のカッターによればロ
ーアングル(30°以下)な切断面での切断も容易になし
うるのであり、従来のホットナイフ51のごとく、切断途
中でゴムシートと密着して切れなくなるという問題は生
じない。
【0016】
【実施例】つぎに、添付図面を参照しながら本発明のカ
ッターを説明する。
【0017】図1は本発明のカッターの一実施例を示す
正面図、図2は図1のカッターにおけるナイフ部の作動
説明図、図3〜4はそれぞれ図1のカッターの作動説明
図である。
【0018】図1において、1はカッターであり、切断
されるべきゴムシートRを送り込むためのシート供給部
2と、ゴムシートRを保持するためのシート固定部3
と、ゴムシートRを切断するためのナイフ4を備えた切
断部5と、切断されたゴムシートRを送り出すためのシ
ート搬出部6とから構成されている。
【0019】シート供給部2は、略定速でゴムシートR
を設定長さだけシート固定部3へ送り込むように回転す
る(矢印A方向)供給ローラ7から構成されている。
【0020】シート固定部3は、前記供給ローラ7の駆
動部(図示されていない)および後述のナイフ駆動装置
13と連動して、供給ローラ7が停止すると同時にゴムシ
ートRを挟圧保持し、ゴムシートRが切断されると保持
を解除するトップクランプ8とボトムクランプ9とから
構成されている。図1は、トップクランプ8がゴムシー
トRをくの字状に曲げるように押すと共に、板ばね9a
によって若干の張力を加えた保持状態を示している。そ
して、ゴムシートRの供給途中では図4に示す状態と同
様に、両クランプ8、9はクランプ駆動装置10によって
開かれうるように構成されており、その状態ではゴムシ
ートRは一直線状になる。トップクランプ8は、前記ナ
イフ4が侵入してくる間隙11を形成するように前部トッ
プクランプ8aと後部トップクランプ8bとに分かれて
いる。前部トップクランプ8aおよび後部トップクラン
プ8bのゴムシートRとの接触面はたがいに若干の角度
をもたされており、それによってゴムシートRがちょう
ど前記間隙11のところでくの字状に曲げられる。
【0021】切断部5は、プレートヒータ12によって加
熱されうるナイフ4と、ナイフ駆動装置13と、このナイ
フ駆動装置13によってナイフ4を円弧状に運動させるよ
うに両者4、13間に介在させられた1対の揺動リンク14
a、14b(図2も併せて参照)とから構成されている。
本実施例では前記クランプ駆動装置10およびナイフ駆動
装置13は共にエアシリンダから構成されているが、電動
モータやソレノイドなどであってもよい。
【0022】ここで、ナイフ4の運動を図2を参照しつ
つ説明する。前記ナイフ駆動装置13および一対の揺動リ
ンク14a、14bはそれぞれ固定台15に揺動自在に枢支さ
れている。そして、一対の揺動リンク14a、14bの先端
がナイフ4の両端それぞれに揺動自在に枢支されてい
る。そして、長い揺動リンク14aの他端には前記ナイフ
駆動装置13のピストン13aの先端が揺動自在に連結され
ている。ピストン13aは矢印BおよびC方向に往復動さ
せられる。
【0023】図示のごとく、ナイフ駆動装置13のピスト
ン13aを矢印B方向に駆動させれば長い揺動リンク14a
とナイフ4との枢支部がD方向に円弧運動する。その結
果ナイフ4もD方向に円弧運動する。この運動によって
ナイフ4の刃端縁4aがゴムシートに切り込んで行くの
である。逆にピストン13aがC方向に動けばナイフ4は
矢印E方向に運動して前記と同様にゴムシートを切る。
【0024】つぎに、シート搬出部6は図1に示すごと
く、切断されたゴムシートRをカッター1の外部へ送り
出す方向(図中矢印F方向)に駆動されるベルトコンベ
ア16から構成されている。
【0025】本実施例においては、シート供給部2を供
給ローラ7から構成し、シート搬出部6をベルトコンベ
ア16から構成しているが、本発明においてはとくにそれ
らに限定されることはなく、公知の各種搬送手段を適宜
選択しうる。
【0026】つぎに、前述したカッター1の作動を説明
する。
【0027】まず、クランプ駆動装置10によってトップ
およびボトムの両クランプ8、9をたがいに開いてお
き、シート供給部2からゴムシートRを設定長さだけシ
ート固定部3の方向へ送り込む。ついで、図3に示すよ
うに板ばね9aによって張力を加えつつ、前記両クラン
プ8、9によってゴムシートRを挟圧保持する。そし
て、200 ℃前後に加熱されたナイフ4をゴムシートRの
切断すべき面に対して所定の角度に設定しておき、ナイ
フ駆動装置によって円弧運動させる。そうすると、両ク
ランプ8、9によってくの字状に曲げられたゴムシート
Rの部位を、ナイフ4がスライスするように切ってい
く。ナイフ4の円弧運動が終了するとゴムシートRが切
断され、ついで前記両クランプ8、9が開いてゴムシー
トの保持を解除する(図4参照)。切断された下流のゴ
ムシートRはベルトコンベヤ16によって搬出される。搬
出と同時にシート供給部2から新たに設定長さだけゴム
シートRが供給され、前述の作動が繰り返される。
【0028】叙上のごとく本カッター1によれば、ゴム
シートを自動的かつ連続的にローアングルで切断するこ
とができる。もちろん、シート状のゴムのみならず、角
柱や円柱状のゴムブロックをも同様にローアングルで切
断することができる。そのばあいは、適宜ナイフ4のス
トロークを調節してやればよい。
【0029】
【発明の効果】本発明のカッターを用いれば、ラバーコ
ンポーネントの切断時にナイフとラバーコンポーネント
との摩擦が大幅に低減し、ラバーコンポーネントの変形
がなくなるため、きわめてローアングルな切断角でもっ
てラバーコンポーネントを切断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカッターの一実施例を示す正面図であ
る。
【図2】図1のカッターにおけるナイフ部の作動説明図
である。
【図3】図1のカッターの作動説明図である。
【図4】図1のカッターの作動説明図である。
【図5】ゴムシートの切断面の説明図である。
【図6】従来のカッターにおけるナイフ部の一例を示す
平面図である。
【図7】図6のナイフ部の作動説明図である。
【符号の説明】
1 カッター 2 シート供給部 3 シート固定部 4 ナイフ 4a 刃端縁 5 切断部 6 シート搬出部 8 トップクランプ 9 ボトムクランプ 11 間隔 13 ナイフ駆動装置 14a 揺動リンク 14b 揺動リンク 15 固定台 R ゴムシート S 切断面

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナイフ部と、該ナイフ部をその刃端縁に
    垂直な成分および平行な成分が合成された方向に移動さ
    せるための移動手段と、前記刃端縁近辺において、被切
    断物たるラバーコンポーネントを刃端縁と平行な直線か
    らややくの字状に曲げた状態で張架するための張架手段
    とを有してなる、前記ラバーコンポーネントをその面に
    対して鋭角な面で切断するためのラバーコンポーネント
    カッター。
  2. 【請求項2】 前記張架手段と連動する、ラバーコンポ
    ーネントを供給しかつ送り出すための搬送手段を備えて
    おり、前記張架手段が、ラバーコンポーネントにおける
    刃端縁が侵入してくる部位近辺をくの字状に曲げた状態
    でその両側を保持する切断位置と、ラバーコンポーネン
    ト切断後にその保持を解除した非切断位置とに移動しう
    るクランプから構成されてなる請求項1記載のラバーコ
    ンポーネントカッター。
JP20793492A 1992-08-04 1992-08-04 ラバーコンポーネントカッター Expired - Lifetime JP2624606B2 (ja)

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JP5522668B2 (ja) * 2010-02-03 2014-06-18 株式会社ブリヂストン タイヤ構成部材の切断装置及び製造方法

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