JP2855252B2 - 包装用袋の製造装置 - Google Patents

包装用袋の製造装置

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JP2855252B2 JP6137756A JP13775694A JP2855252B2 JP 2855252 B2 JP2855252 B2 JP 2855252B2 JP 6137756 A JP6137756 A JP 6137756A JP 13775694 A JP13775694 A JP 13775694A JP 2855252 B2 JP2855252 B2 JP 2855252B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は改良された包装用袋の製
造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱シールした包装用のフィルム袋
は、シールした部分にスクラップとなる溶断屑が付着し
たままで融着シールし、次にこれを多数積み重ねてから
溶断屑を手作業的に剥ぎとって製袋していた。従って、
非連続的であり人手を要するように、極めて効率の悪い
作業であった。このような従来の方法に対して、これを
改良すべく連続化の試みがなされている。例えば特開平
4−102533号公報には、次のような連続化技術を
紹介している。それによると、従来連続化ができなかっ
た主たる原因は、スクラップとなる溶断屑の除去が一連
の自動化ラインの中で、自動化できなかったことにあっ
たので、これを同公報に記載の発明では、該溶断屑の切
除と排出との各々に自動化技術を見いだし、全工程の自
動化を達成したものである。
【0003】即ち同公報に記載の発明は、熱収縮性の長
尺筒状フィルムシートの先端を切断単位の長さだけ間欠
的に切断融着作業台上に繰り出し、該先端を固定する。
そして切断単位を繰り出した台上の該フィルムシートを
閉鎖部線を切断するアーチ状刃と、袋の開口部線を切断
する直線刃との一対でもって、袋の両端を切断する。こ
の時切断によって発生する両端の切断片(スクラップフ
ィルム)を切り離して機械的に系外に排出する。ここで
アーチ状刃による切断は、該刃の内側に沿って設けられ
た融着用加熱押し刃が、ほぼ同時に作用し、融着も終了
する。これらの各工程は、連続した動きによって処理さ
れ連続化をはかっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】同発明は、確かに連続
製袋法ではあるが、次の点で問題があり、更に改良が望
まれている。即ち連続ライン上で、切断・融着・スクラ
ップフィルムの排出除去が連続して行われるので、この
間にフィルム送り機構を組み込むことはできず、その結
果フィルムの詰まりの原因を招きやすい結果になってい
る。また直接刃とアーチ状刃の2本が1対となって所定
長さの袋に切断されるが、これを同時に切断するため
に、刃の高さとか、切断性能に極めて厳重な管理を必要
とすること、更にはアーチ状刃は単に切断するのみで、
融着シールは、該刃に沿って内設したアーチ状融着押し
刃で、ほぼ同時に終わるような刃の構造を採っているの
で、かかる場合も両刃の高さを厳重に管理しないと切断
と融着とが不完全になり易いという欠点がある。そこで
本発明者らは、かかる従来の欠点に鑑みて、更に改良す
べく鋭意検討した結果、本発明に到達した。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、筒状フィルム
から包装用袋を連続的に製造する装置において、該フイ
ルムを包装用袋に必要とする所定の長さだけ送り出す第
一搬送手段Aと、送り出された該フィルムの先端部分
(袋の開口部分)を挟持すると共に、製袋された後の包
装用袋を第一搬送手段Aに直線状に搬送する第二搬送手
段Bを第一搬送手段Aと所定の間隔を離して直線状に設
け、該第一搬送手段Aと第二搬送手段Bとの間に、第一
搬送手段Aにより送り出された該フィルムの後端部分を
切断するための切断手段Cを設け、前記所定間隔内で切
断手段Cの前方に、フィルムの搬送方向に実質的に90
゜の方向に、切断されたフィルムの後端部分側から後述
の溶断・シール手段の台座面上へ押し出しセットするセ
ット手段Dと、該セット手段Dと併設して設けられ、該
フィルムの後端部分を所定の形状に溶断と同時にシール
する溶断・シール手段Eと、溶断・シール手段に近設さ
れる溶断屑の排出手段Fとを備えることを特徴とする。
更に本発明では、前記セット手段Dは、第一搬送手段A
から送り出されたフィルム先端を第二搬送手段Bで把持
し、更に同搬送手段Aが所定量送り出すことにより、前
記所定間隔内に生じるフィルムのたるみを、直線状に配
置された第一搬送手段Aと第二搬送手段Bに対して実質
的に90°の方向に送り出しながらフィルムに張力を与
え、フィルム後端部を切断手段Cにより切断し、切断さ
れたフィルム後端側を更に押し出して溶断・シール手段
の台座上に押し出しセットすることを特徴とする。
【0006】本発明装置の製造の対象となる包装用袋
は、筒状フィルムを出発材料とする。これは筒状の連続
したフィルムを意味するが、筒の大きさ、フィルムの厚
み、材質については、一般に包装用として使用される範
囲、内容のものであり、特に制限はない。尚、材質につ
いては、本発明が後述のごとく溶断・シールの手段を持
つものであり、従って、所定の温度で容易に溶融又は軟
化し、相互に融着(シール)する樹脂が選択される。こ
れはポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィ
ン、ポリエチレンフレフタレート、ナイロン6又は66
等の脂肪族ポリアミド、ポリスチレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリビニルアルコール等を例示できるが、これらに
限らない。該フィルムの成形は、インフレーション成形
等の方法によるが、成形方法にも制限はない。尚、該フ
ィルムは単層以外に、他のフィルムとの複合による多層
フィルムであっも良く、又延伸の有無も問わない。
【0007】図1は、本発明に係る製造装置の全体を側
面図で示している。第一搬送手段Aは、原反リール1に
巻かれた筒状フィルム2を必要とする包装用袋の長さだ
け送り出すが、この送り出し量は、例えば必要とする袋
の長さをシーケンサー等のコンピュータに記憶させてお
いて、これをサーボモーター又はステッピンクモータに
伝え、その必要とする袋の長さに相当する量だけの回転
数を回転させることにより、例えば送り出し用の回動ベ
ルト4に伝えて送りだす。長さのデータのシーケンサー
等への記憶は、タッチパネル等からの入力信号によって
行われるが、いかなる長さへの対応も可能である。尚、
送り出し用の回動ベルト4は、これに限らず、例えば不
図示であるが単にニップロールの配列したものによって
も可能である。従って第一搬送手段Aは、これらに限定
されるものではないことはいうまでもない。
【0008】第二搬送手段Bは、第一搬送手段Aから送
り出されてくる筒状フィルム2の先端部分を、これは袋
の開口部分に相当するが、挟持すると共に製袋され溶断
シールが終了した包装袋を引き取り搬送する機能の2つ
を具備する手段である。例えば図1に示すニップロール
18によって回動ベルト19を介して同フィルム2の少
なくとも先端部分を挟持する。回動ベルト19は同フィ
ルム2の挟持と同時に包装袋20を引き取って搬送する
機能も果たしている。図1では、同フィルム2の挟持と
包装袋20の引き取り搬送の手段とをニップロール1
8、18と回動ベルト19、19によって行っている
が、かかる手段Bは、例えば相対する一対の吸着パッド
(不図示)を使って、これをエアーシリンダーによっ
て、挟動作と引き取り搬送と定位置復帰動作のための上
下動作を行わせる等、他にも例示できるので、これらに
限定されるものではない。
【0009】前記する第一搬送手段Aと第二搬送手段B
との位置関係は、所定の間隔を開けて筒状フィルムを直
線上に搬送できる位置に相対している。ここで所定の間
隔とは、少なくとも前記切断手段Cとセット手段Dと
が、同フィルム2の進行方向に対して側面からクロスし
て順次浸入できる間隔であり、これは可能なかぎり狭い
ほうが望ましい。これは送り出されてくる同フィルム2
の少なくとも先端部分を円滑に第二搬送手段Bが挟持す
るためである。同フィルム2の厚さ、大きさ、腰の強さ
にもよるが、数値的には、約50mm程度以下を例示で
きる。また相対してということは、実質的に直線上に配
設されることであり、これは図1では上から下への配列
であるが、これが逆であっても、又は若干右又は左へ傾
斜していてもよい。
【0010】尚、第一搬送手段Aと第二搬送手段Bと
は、実動の場合の駆動速度が、相互に異なるのが一般的
であるが、相互に連動している。例えば、必要な袋の長
さだけ送り出された該フィルム2は、その先端部分はそ
のまま下方に向かい、ニップローラ18の位置でニップ
され、そこから若干送り込まれたならば回動ベルト19
の回転は停止する。ところが、送り出し側の回動ベルト
4は、そのまま回転を続けるので、フィルム2aの如く
同フィルム2の送り出された部分は湾曲状になり、必要
な袋の長さ迄回転し停止する。ここでフィルム2aの如
く該フィルム2が湾曲する場合と湾曲しない場合、又
は、湾曲した場合のその程度は、必要とする袋の長さ、
第一搬送手段Aと第二搬送手段Bとの間隔、該フィルム
2の硬さ、厚さ、腰の強さ等によつて変えることかでき
るので規定されるものではないが、ある程度例えば台座
上において、溶断手段(例えば溶断刃)の設置位置まで
の距離の1/2を中心に約±30%程度の湾曲は、好ま
しい状態といえる。
【0011】第一搬送手段Aと第二搬送手段Bとの間に
は、先ず第一搬送手段Aにより送り出されたフィルム2
の後端部分を切断するための切断手段C、切断されたフ
ィルムの後端部分側から、後述の溶断・シール手段の台
座面上へ押し出しセットするセット手段D、該セット手
段と併設して設けられ、フィルムの後端部分を溶断と同
時にシールする溶断・シール手段E等が横設される。こ
こで横設とは該フィルム2の流れる方向、又は該第一搬
送手段Aと第二搬送手段Bとの直線状の配設に対して、
実質的に90°の方向にそれらの手段を設ける意味であ
る。ここで実質的に90°とは、若干の傾斜は許容され
る意味であり、その範囲は約±10°以内を例示でき
る。
【0012】同切断手段Cとしては、例えば、ギロチン
カッターのように固定刃と移動刃によるカッター、ハサ
ミのように2つの移動刃を一つの支軸で支持し切断する
カッター、更にはカッターナイフのように1つの刃でダ
ンカットするカッター等の刃物とか、レーザー光線によ
る切断手段等を挙げることができる。中でもギロチンカ
ッター方式は好ましい切断手段の1つで、図1に示す固
定刃5、移動刃6、クランク7等を備える。即ち移動刃
6がクランク7の作動により固定刃5に対して前後移動
することにより、同固定刃5と移動刃6の間に供給され
たフィルム2が切断される。そしてこのクランク7の始
動は、必要な包装袋の長さだけ送り出され、その送り出
しが停止した時点、つまり例えば前記するサーボモータ
ーが停止した時点で、クランク用モーター(不図示)が
回転し、移動刃6が前進し、フィルム2aの後端部分が
切断される機構となっている。
【0013】前述の如く、フイルム2は切断に際して
は、予めフィルム2自身に適度な張力をもたせた状態に
してから切断することが好ましく、この張力をもたせる
手段は、如何なる方法でもよいが、後述のフィルムのセ
ット手段Dの、例えばステンレス製の細棒8によって行
うこともできる。即ち、切断する前に湾曲するフィルム
2aに向かって、細棒8を押し出して、押しつけて、フ
ィルム2aに張力をもたせるという方法が例示できる。
このことによりフィルム2の切断ミスを著しく減少させ
ることが可能となる。
【0014】次にフィルムのセット手段Dは、切断され
たフィルム2aを溶断・シール手段Eの台座10上に押
し出しセットするための手段である。具体的には、例え
ば図1に示すステンレス製の細棒8と、回動ベルト9を
備え、同細棒8は回動ベルト9の回転によって前後滑動
する。切断手段Cによって切断されたフィルム2aは、
回動ベルト9の前進滑動によって、細棒8により押し出
され、その切断端は溶断・シール刃12の位置より、若
干前方の位置で停止し、細棒8によって台座10上に押
止されセット状態を保っている。また例えばフィルム2
aのカット後、圧縮エアーをスリット状ノズル(不図
示)から吐き出して、同様に台座10上にフィルム2a
を押し出す。そしてその端縁を台座10に穿孔された吸
着口から真空吸着しセットする方法とか、更に溶断屑排
出除去用の回転ベルト16aによって、フィルム2aの
端縁を押止めセットする等の手段がある。ここで図示し
た手段は、好ましい態様の1つではあるが、例示するご
とくセット手段には種々あるので、これに特定されるも
のではない。
【0015】尚、前記第一搬送手段Aと第二搬送手段B
により送り出され挟持される筒状フィルム2、及びセッ
ト手段Dの細棒8により押し出しセットされる切断され
た筒状フィルム2aに関し、その動作を詳述すると図2
〜図4の如くである。図2は、筒状フィルム2を必要な
包装袋20の長さだけ送り出しつつ、その先端部分をニ
ップローラ18で回動ベルト19を介して、挟持しつつ
ある状態の要部側面図である。図3は、該フィルム2a
の先端部分かニップローラ18を若干オーバーした時点
で、回動ベルト19の回転は停止するが、回動ベルト4
の送り出しは、連続して行われているので、同フィルム
2aのように、台座10の方向に湾曲状態となって送り
出されている。そして必要な包装袋の長さになったら、
回動ベルト4は停止する。押し出された同フィルム2a
は、同時的に細棒8で台座10の方向へ前進移動させら
れ、同フィルム2aに張力を若干かけた状態を示す要部
側面図である。図4は該フィルム2aに張力をかけつつ
移動刃6によって、必要な包装袋20の長さの後端部分
を切断し、引き続き細棒8を前進させて台座10上に、
同フィルム2bの如く完全に押し出す。後端縁部分で細
棒8は停止し、同フィルム2bを押止めしている状態の
要部側面図である。
【0016】次に溶断・シール手段Dは、必要な包装袋
20の長さにおける後端部分(閉鎖部分)を所定の形状
に溶融切断し、同時にシールする手段である。具体的に
は例えば、図1に示す台座(受台)10、プレス機1
1、溶断・シール刃12を備える。 この台座10に向
かってプレス機11が上下動し降下する。プレス機11
には、溶断・シール刃12が、該フィルム2bの後端部
分に接するように設けられているので、台座10上の同
フィルム2bの該部分を押圧する。所定時間押圧した状
態にすると、溶断され同時に融着してシールが行われ
る。プレス機11は上昇し、製袋作業が終了する。
【0017】ここで溶断・シール刃12は、刃先厚さ1
〜3mmのステンレス製の円弧状刃であり、電極を設け
て、直接通電による直接加熱方式を採用している。この
直接加熱方式について図示して説明すると次のとおりで
ある。図5は溶断・シール刃12を固定台25(断熱
板)に固定し、温調のための熱電対22と共に、電極2
3を該刃の両端に直結した斜視図を示す。電極23には
通電するための電線24を接続する。温調の制御は、電
気回路を構成することによって自動的に行われるが、こ
の制御回路は、例えば図6にて図示する。例えば溶断・
シール刃12を250℃に昇温し、温調したい場合、温
調計に250℃を入力するだけで、後は200V(A
C)の電源によって、自動的に電力が印加され、直ちに
昇温が開始され、250℃に到達する。到達したら熱電
対によってコントロールが行われる。図5の溶断・シー
ル刃12に対応した電気回路(ブロック)26を図6に
示す。
【0018】溶断・シール手段Dの他の手段として、溶
断刃とシール用刃との2本を近設して、各々溶断とシー
ルとを別個に行う。溶断のための高周波とシール用刃と
の併用等も例示できる。また溶断刃の場合の加熱方式
は、前記例示の直接加熱の外に、刃の周囲にヒーターを
近設して、間接的に加熱することもできる。以上、溶断
・シール手段Dの具体例について説明したが、本手段が
これに限定されるものでもない。しかしより有効な手段
としては、前記する1本の金属刃によって、これを電力
によって直接加熱する方式を例示することができる。
【0019】次の溶断屑の排出手段Fは、次に送られて
来る筒状フィルム2bの溶断・シールのために、速やか
に系外に排出除去するために必要である。従って、この
手段Fは溶断屑の発生する近くに設ける必要がある。こ
の手段Fとしては、例えば吸引口を設けた真空除去装
置、粘着性パッドでもって連続的に粘着し、除去する装
置、動くクリップによって把持して除去する把持装置、
更にはエアーを吹きつけて除去するエアー吹きつけ装
置、ローラ又は回動ベルトの回転によって、挟持しなが
ら除去する回動ベルト除去装置又はこれらの適当な組み
合わせ装置等列挙できる。就中該真空と該回動ベルトと
の組み合わせ除去装置は望ましい手段の1つである。
【0020】この真空と回動ベルトとの組み合わせ除去
装置は、より具体的には、図1に示すヘッド16と真空
除去装置17を備える。即ちヘッド16が上下する回動
ベルト16aを備え溶断屑を排出除去する際には、ヘッ
ド16が降下して溶断屑を押えながら回転して排出する
か、又は溶断・シールする前に該フィルム2bが押し出
されてきたら、直ちに溶断屑となる部分をヘッド16で
押さえておき、溶断・シールが終了したら、回転して排
出するといういずれかの動作による。真空除去装置17
は、該ベルト16aにより排出される溶断屑を真空によ
って吸引し、更に系外に除去する真空除去装置で、これ
が付加されると、より効率的にスクラップフィルム屑を
集収除去できる。尚、これらの各具体例によって、本溶
断屑排出手段Fが制限を受けることはない。
【0021】溶断・シールが終了したならば、直ちに第
二搬送手段Bの回動ベルト19が駆動し、製袋された包
装袋20は引き取られて収納される。引き取られた同包
装袋20は、図1に示すように、これが箱21の中に連
続して積み重ねられ収納される。
【0022】以上、本製造装置の主たる構成について説
明したが、更に該フィルムの張力調節のための手段と
か、台座の保護用ウェブシートの連続供給手段が付加さ
れることは、より好ましい装置としての態様といえるの
で、これについても説明する。
【0023】まず、該張力調整手段Gは、特に筒状フィ
ルム2を送り出す際に、常に一定の張力にて送り出すこ
とが望ましいので、第一搬送手段Aの後方に設けられ
る。この張力調整手段Gによって、常に余裕をもって該
フィルム2が流れている状態にあるので、仮に送り出し
後の処理動作が早くなっても、余裕の該フィルム2によ
って調節されることになる。具体的には、例えば一般に
は遊動軸ロール(不図示)による。これは回転軸を一定
方向(通常は上下方向)に容易に移動しうるようにした
ロールで、操作中にロールの位置がダンスするように絶
えず変動するダンサーロールとも呼ばれる。二本固定軸
ロール(不図示)の間に設けられた遊動軸ロールは、ロ
ールの自重又はスプリング等により付勢される。送り出
し張力が大きくなれば、固定軸ロールの方向に引き寄せ
られる。
【0024】一方、エアー、真空による吸引を利用する
空気遊動(エアーダンサと呼ぶ)方式が例示できる。こ
れは筒状フィルム2の遊動を、遊動ボックス3の中で、
一定の真空度下で行う方式である。例えば該フィルムの
出入が容易である所定長さの底にある角柱状のボックス
を準備し、この底面に適宜透孔をあけ、その孔から常に
一定真空度で吸引する。このボックスの中で該フィルム
は吸引され、一定の長さを維持しているが、仮に送り出
し後の処理動作が早くなれば、引っ張られることになる
ので、その張力が、真空による吸引力より大きくなる
と、該ボックス中から該フィルムが引っ張り出される結
果になる。ボックスの長さと真空度とによって、遊動す
る該フィルムの長さは、自由にコントロールできる。こ
のエアーダンサは図1の遊動ボックス3で例示してい
る。第一搬送手段Aの後方に、遊動ボックス3を設け、
その底の透孔からVで示すのバッキュームで一定真空度
で吸引している。このボックス3の中に、該フィルム2
を入れると所定位置で止まりバランスを取っている。
【0025】以上の例示によって、張力調節手段Gが限
定されることはないが、中でも空気遊動方式は、より好
ましい。これは極めてシンプルな装置でもって、張力調
整の精度を高く維持できるからである。
【0026】次に台座10の保護用ウェブシート15の
連続供給手段Hについて説明する。台座10は、溶断・
シールを行う場合の受台となるもので、その際に一般に
台座10の表面を保護するために、適宜保護材を敷い
て、その上に筒状フィルム2bを乗せて溶断シールを行
っている。保護材は、使用によって損傷するので、その
都度新品と交換している。この交換は、特に連続してい
る作業の中では、大変厄介な作業になっている。これに
対して種々な対策は採られてはいるが、決定づける手段
はないのが実状である。本発明では、これに連続供給手
段を構ずることによって達成した。この連続供給手段H
は、保護材としてウェブシート15を用いて、これを連
続的に供給するようにしたものである。ウェブシート1
5にすることによって、ロール巻き13ができるので、
例えばこれを巻き取りリール14によって連続的に巻き
取ることができるので、新品と交換したい時期を予めき
めておけば、以後は自動的に新品の保護シートを台座1
0上に敷いておくことができる。例えば、この保護用ウ
ェブシートによって連続的に供給する態様を、図1に示
すことができる。ここでロール巻き13は、所定幅で長
尺のシートとしてリールに巻かれているもので、ここか
らのウエブシート15を台座10の表面に接して、巻き
取りリール14で巻き取る。ここで巻き取り時期と巻き
取り量は、溶断・シールの回数によって決めておき、こ
れを予め入力しておき、自動的に巻き取られる仕組みを
採っている。
【0027】ここで保護用ウェブシート15は、該フィ
ルム2と離れ易く、かつ台座10を保護し、適当な耐熱
性等を有する素材であれば、特に制限されるものはな
い。例えばポリイミド、芳香族ポリアミド、フッ素系ポ
リマ、ポリフエニレンスルフイド、ポリエーテルケト
ン、ポリエーテルスルホン、ポリパラキシリレン等のポ
リマによるウェブシート、ガラス繊維基布にエポキシ樹
脂、ポリイミド、フッ素系ポリマ等を含浸またはコーテ
ィングして得たフェルト状のシート等を挙げることがで
きる。中でも耐熱性、離れ易さ、更には適当なクッショ
ン性を有するものとして、ガラス繊維基布にフッ素樹脂
(例えばポリテトラフルオロエチレン)を含浸・コーテ
ィングしたフェルト状ウェブシートはより好ましいもの
として、例示できる。
【0028】最後に実施例によって更に詳述するが、本
発明がこれによって制限を受けることはない。
【0029】
【実施例】厚さ30μm、筒径60mmのポリ塩化ビニ
ル製のウェブフィルム500m巻きロールを使って、下
記の条件のもとで、開口部を持つ袋を連続して2500
枚製造した。製造中、トラブルも全くなく順調に稼働し
終了した。また製造に要した全時間は約50分であり、
従来法の約2時間に対して大幅に短縮され生産性が向上
した。尚、溶断・シール刃は、設定の200℃に到達す
るのに約4分であり、これは従来の間接加熱の約15分
に対して大幅な短縮になったことも確認した。
【0030】使用した製造装置は、若干ロール等の配置
位置は異なるが、図1に示す装置によった。 (該フィルムの送り速度)・・・190mm/0.3秒
で間歇送り(190mmは必要な袋の長さ) (遊動ボックスの真空度)・・・約0.5kg/cm (該フィルムの後端部分の切断刃)・・・金属製で長さ
120mmの移動刃と固定刃 (溶断・シール刃)・・・刃先の厚さ2.5mm、高さ
15mmのステンレス製の円弧状刃を厚さ15mmの断
熱板に固定、円弧状刃の中心部には、熱電対、両端には
接続端子を直接設け、通電加熱した。(図5の状態) (溶断・シール刃の温度)・・・温調計200℃に設定
した。 (台座保護用ウェブシート)・・・ガラス繊維製基布
に、4フッ化エチレン樹脂を含浸塗布(焼付け)した厚
さ0.2mm、幅140mm、長さ20mのウェブシー
トを使用した。
【0031】尚、第一搬送手段と、第二搬送手段との間
隔は30mmとした。従ってこの間に該切断刃と回動ベ
ルトに固定された該フィルム押し出し棒とが設けられて
いる。そして送り出される該フィルムの先端部分は、そ
の先端縁から約10mmの位置を挟持し、その時点で回
動ベルト19の回転は停止するように、又回動ベルト4
は該フィルム190mmが送り出された時点で、停止
し、以後これが繰り返されるように、予め各々を入力し
た。他もこれに追従して、条件を入力したが、保護用ウ
ェブシートは、溶断・シール3000回に一回の割合で
設定の長さ分だけが送り出されるようにした。
【0032】発生する溶断屑(スクラップフィルム)も
順調に排出でき、1つの袋の中に集収することができ、
製品は1.2秒に1袋のスピードで回動ベルト19から
収得することができた。
【0033】
【発明の効果】本発明は、従来法に比較して、品質(特
に溶断・シールによる閉鎖部分)の高い包装袋が確実に
迅速に製造できるので、極めて生産性に優れていること
を最大の特徴とする。他に、従来の直線的なライン上で
行う製袋手法を採らず、特にラインの間に、溶断・シー
ル及び溶断屑の排出除去の手段を横設して、その位置で
行う。つまりラインを横に曲げるという工程をとるの
で、溶断屑の排出トラブルによる工程の1時停止等は全
くなく、仮りにトラブルがあっても他の工程を停止する
ことなくそれが解消できる。またこの横設は、全工程を
コンパクトにまとめることができるので、装置自体コン
パクトに製作できることも大きな特徴である。尚、溶断
・シールの手段で、1本の刃でもって溶断とシールとが
同時にできて、かつ直接通電して加熱できる手段も採る
ことができるので、かなりの高温にまで短時間で昇温で
きるので、従来溶断シールの困難な、例えばナイロンフ
ィルム、PETフィルム等の製袋も可能になり、しかも
かなり厚物フィルムの製袋もできる等の効果をもたら
す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造装置に係る一実施例の全体側面図
である。
【図2】前記実施例の要部側面図である。
【図3】前記実施例のタイミングをずらした要部側面図
である。
【図4】前記実施例のタイミングを更にずらした要部側
面図である。
【図5】溶断・シール刃の斜視図である。
【図6】溶断・シール刃の制御回路図である。
【符号の説明】
A.第一搬送手段 B.第二搬送手段 C.切断手段 D.セット手段 E.溶断・シール手段 F.排出手段 G.張力調節手段 1.原反リール 2.筒状フィルム 3.遊動ボックス 4.回動ベルト 6.移動刃 8.細棒 10.台座 12.溶断・シール刃 20.包装袋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 英樹 滋賀県守山市森川原町163 グンゼ株式 会社 滋賀研究所内 (72)発明者 山上 正文 滋賀県守山市森川原町163 グンゼ株式 会社 滋賀研究所内 審査官 森林 克郎 (56)参考文献 特開 昭63−295245(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B31B 1/00 - 49/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状フィルムから包装用袋を連続的に製
    造する装置において、該フイルムを包装用袋に必要とす
    る所定の長さだけ送り出す第一搬送手段Aと、送り出さ
    れた該フィルムの先端部分(袋の開口部分)を挟持する
    と共に、第一搬送手段Aと所定の間隔を離して直線状に
    設け、該第一搬送手段Aと第二搬送手段Bとの間に、第
    一搬送手段Aにより送り出された該フィルムの後端部分
    を切断するための切断手段Cを設け、前記所定間隔内で
    切断手段Cの前方に、フィルムの搬送方向に実質的に9
    0゜の方向に、切断されたフィルムの後端部分側から後
    述の溶断・シール手段の台座面上へ押し出しセットする
    セット手段Dと、該セット手段Dと併設して設けられ該
    フィルムの後端部分を所定の形状に溶断と同時にシール
    する溶断・シール手段Eと、溶断・シール手段に近設さ
    れる溶断屑の排出手段Fとを備えることを特徴とする包
    装用袋の製造装置。
  2. 【請求項2】 前記セット手段Dは、第一搬送手段Aか
    ら送り出されたフィルム先端を第二搬送手段Bで把持
    し、更に同搬送手段Aが所定量送り出すことにより、前
    記所定間隔内に生じるフィルムのたるみを、直線状に配
    置された第一搬送手段Aと第二搬送手段Bに対して実質
    的に90°の方向に送り出しながらフィルムに張力を与
    え、フィルム後端部を切断手段Cにより切断し、切断さ
    れたフィルム後端側を更に押し出して溶断・シール手段
    の台座上に押し出しセットする請求項1に記載の包装用
    袋の製造装置。
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