JP2623395B2 - 荷締機 - Google Patents

荷締機

Info

Publication number
JP2623395B2
JP2623395B2 JP4009980A JP998092A JP2623395B2 JP 2623395 B2 JP2623395 B2 JP 2623395B2 JP 4009980 A JP4009980 A JP 4009980A JP 998092 A JP998092 A JP 998092A JP 2623395 B2 JP2623395 B2 JP 2623395B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
belt
pressing
adjustment
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4009980A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05200678A (ja
Inventor
勝 藤川
Original Assignee
象印チエンブロック株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 象印チエンブロック株式会社 filed Critical 象印チエンブロック株式会社
Priority to JP4009980A priority Critical patent/JP2623395B2/ja
Publication of JPH05200678A publication Critical patent/JPH05200678A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2623395B2 publication Critical patent/JP2623395B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Hand Tools For Fitting Together And Separating, Or Other Hand Tools (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、荷締機、詳しくは、
定側ベルトと調整側ベルトとを連結する本体と、該本体
に揺動可能に支持された操作レバ−と、前記本体に回転
可能に支持され前記操作レバ−の揺動で駆動回転し、前
記調整側ベルトを巻き掛けする軸体とを備えた荷締機に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種荷締機は、例えば実開平2
−150166号公報に記載されたものが知られてい
る。この公報記載の荷締機は、図6に示すように、1対
の側板をもった本体Aの一端側に固定側ベルトBを係止
する係止軸Cを設けると共に、該本体Aの他端側に調節
側ベルトDを巻装する巻装軸Eを回転可能に設け、前記
本体Aの側方に延びる前記巻装軸Eの両端部には、コ字
形の操作レバーFを揺動可能に支持している。また、前
記巻装軸Eにおける一方の側板と前記レバーFとの間に
逆転防止ギヤGと、外周部にギヤ部を設け、かつ、前記
レバーFの揺動により回転する駆動部材Hとを設けてい
る。
【0003】更に、前記巻装軸Eの近くにおける前記本
体Aには、該巻装軸Eと平行状に連結杆Iを設け、この
連結杆Iに前記逆転防止ギヤGに係合して前記巻装軸E
の逆転を防止する逆転防止爪Jを枢支すると共に、前記
巻装軸Eの近くにおける前記操作レバーFにも該巻装軸
Eと平行状に枢支軸Kを設けて、この枢支軸Kに前記駆
動部材Hのギヤ部に係合して該駆動部材Hを正転及び逆
転方向に回転させる伝動爪Lを枢支し、前記巻装軸Eを
揺動中心とする前記操作レバーFの揺動操作により前記
巻装軸Eを正転させて、前記調節側ベルトDを該巻装軸
Eに巻き付け、各ベルトB、Dを緊張させることにより
荷締を行ったり、また、前記巻装軸Eを逆転させて、各
ベルトB、Dの緊張を解除して荷締めを解除したりでき
るようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】所が、斯かる従来の荷
締機では、前記巻装軸Eに、その径方向に前記調節側ベ
ルトDを挿通させる係止孔(図示しない)を前記巻装軸
Eに形成して、この係止孔に前記調節側ベルトDを挿通
して、前記操作レバーFの揺動操作により前記巻装軸E
を回転させ、前記調節側ベルトDを該巻装軸Eの外周に
巻き付けることにより、前記調節側ベルトDを前記本体
A側に引き込み各ベルトB、Dを緊張させるようにして
いる。このため、前記巻装軸Eに巻装する前記ベルトD
の巻装量が多くなると、つまり前記巻装軸Eの外周面に
おける前記調節側ベルトDの巻装厚さが増大すると、前
記巻装軸Eに巻装される前記調節側ベルトDが前記巻装
軸Eの近くに設けた前記連結杆Iや枢支軸Kに接触し
て、各ベルトB、Dが所定の緊張状態になる以前に前記
巻装軸Eが回転できなくなることがあり、従って、前記
ベルトDの引き込み長さに限界が生じ、このため前記操
作レバーFの揺動操作の前に、前記調節側ベルトDを前
記本体A側へ手動で充分引き込み、前記巻装軸Eの回転
による前記調節側ベルトDの前記本体A側への引き込み
長さ、即ち緊張代を短くしなければならないし、また、
たとえ調節側ベルトDを充分引き込む操作をしても、場
合によっては各ベルトB、Dを所定の緊張状態にできな
い問題があった。
【0005】本発明は以上のような問題に鑑みて発明し
たもので、その目的は、操作レバーの操作前に調節側ベ
ルトを本体側へ予め手動で充分引き込まなくとも、ま
た、引き込み量が不足しても、所望の荷締めが行え、も
って荷締め作業を簡単に行うことができる荷締機を提供
する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、固定側ベルト2と調整側ベルト3とを
連結する本体1と、該本体1に揺動可能に支持された操
作レバ−5と、前記本体1に回転可能に支持され前記操
作レバ−5の揺動で駆動回転する巻送り軸4とを備え、
一端部に、前記巻送り軸4に巻き掛けする調整側ベルト
3を押圧する押圧部21をもち、他端部に、前記固定側
ベルト2を係止する係止部をもった、押圧体20を前記
本体1に揺動可能に枢着すると共に、前記押圧体20の
押圧部21を前記巻送り軸4の外周面に押圧する弾性体
22を設けた。
【0007】なお、巻送り軸4の外周面は、多数の係止
突起47を備え、押圧体20の本体1に対する枢着位置
が、前記押圧部21よりも前記係止部の方に近いのが好
ましい。
【0008】
【作用】前記弾性体22の作用で前記押圧体20の押圧
部21が前記調節側ベルト3を前記巻送り軸4の外周面
に押圧した状態で、前記操作レバー5の操作による前記
巻送り軸4の回転により調節側ベルト3を前記本体1側
順次巻き送ることができるから、調節側ベルト3を
送り軸4に一巻き以上巻き付けることなく固定側ベルト
2と調節側ベルト3とを緊張させることができる。この
結果、巻送り軸4のベルト径が増えることがないので
巻送り軸4の逆転を防止するための逆転防止爪を枢支
する連結軸や、巻送り軸4へ操作レバー5の動力を伝達
するための伝動爪を枢支する枢支軸を前記巻送り軸4の
近くに設けている場合でも、前記操作レバー5の操作に
より本体1側へ巻き送る調節側ベルト3が連結軸や枢支
軸に接触しないから、操作レバー5の操作前に手動で本
体1側へ引き込む調節側ベルト3の引き込みが不充分で
あっても、各ベルト2、3が所定の緊張状態になるまで
前記操作レバー5の操作により前記巻送り軸4を自由に
回転させることができる。
【0009】従って、操作レバー5の操作前に調節側ベ
ルト3を本体1側へ予め手動で充分引き込んで前記操作
レバー5の操作による調節側ベルト3の引き込み長さを
短くしなくとも、各ベルト2、3を所定の緊張状態にす
ることができるから、荷締め作業を簡単に行うことがで
きるし、また、前記調節側ベルト3の引き込みが不充分
であっても前記操作レバー5の操作により各ベルト2、
3を所定の緊張状態にすることができ、荷締めを有効に
行えるのである。
【0010】また、一端部に、前記巻送り軸4に巻き掛
けする調整側ベルト3を押圧する押圧部21をもち、他
端部に、前記固定側ベルト2を係止する係止部をもっ
た、押圧体20を前記本体1に揺動可能に枢着している
から、前記巻送り軸4の回転による調節側ベルト3の本
体1への引き込みの進行につれて調節側ベルト3に緊張
力が作用した場合、前記巻送り軸4の外周面へ押圧する
前記押圧部21の押圧力を増大できるのであって、この
押圧力の増大により調節側ベルト3を前記巻送り軸4の
回転に応じてスリップなくより確実に巻き送ることがで
きるのである。
【0011】また、前記巻送り軸4の外周面に多数の係
止突起47を設けた場合は、前記押圧部21の押圧によ
り調節側ベルト3が多数の係止突起47に係止するか
ら、調節側ベルト3を前記巻送り軸4の外周面に対して
滑り難くすることができ、それだけ調節側ベルト3を確
実に前記本体1側に巻き送ることができるし、また、
送り軸4の回転による調整側ベルトの巻き送りの進行に
つれて固定側ベルトの緊張力が増大するが、前記押圧体
20の前記本体1に対する枢着位置を、前記押圧部21
よりも前記係止部の方に近くした場合には、前記固定側
ベルトを係止する 係止部の動きが増幅されて前記押圧体
20の押圧部に伝達されるため、押圧部20による調整
側ベルトに対する充分な押圧力を確保することができ
る。
【0012】
【実施例】図1〜図5は本発明に係る荷締機の一実施例
を示し、所定間隔を置いて対向状に設ける1対の細長状
側板11、12をもった本体1の長さ方向一端側には、
これら側板11、12を所定の間隔に固定する固定杆1
3を設けると共に、中間部には後記する逆転防止爪65
を枢支する枢支軸を兼用する連結軸14を管状のスペー
サ15を介して設けている。更に、長さ方向他端部には
図3に示したように支持孔16、17を介して調節側ベ
ルト3を巻装する巻送り軸4を回転自由に支持してい
る。
【0013】また、両側板11、12から幅方向外方に
延びる前記巻送り軸4の両端部には、相対向する1対の
アーム51、52と、これらアーム51、52の一端部
間を連結する筒状握り部53とから成るコ字形の操作レ
バー5を揺動可能に支持すると共に、前記巻送り軸4に
おける一方の側板12と前記レバー5の一方のアーム5
2との間には、前記レバー5の揺動による動力を前記
送り軸4に伝達するメカニカルブレーキ6をもった伝動
機構7を介装しているのである。
【0014】この伝動機構7は、図3に示すように、前
巻送り軸4の軸方向一端側に該巻送り軸4の半径方向
外方に延びる鍔部41を一体に形成すると共に、該鍔部
41の外方にはねじ部42をもった突出軸部43を一体
に突出形成する一方、ギヤ部81とレバー支持用のボス
部82及び押圧部83とを一体に形成して成る駆動部材
8を前記ねじ部42に進退可能に螺着すると共に、該駆
動部材8と前記鍔部41との間には、外周部に歯部61
をもった逆転防止ギヤ62と1対のブレーキ板63、6
4とを回転自由に支持し、前記側板12から外方に突出
する前記連結軸14に枢支した前記逆転防止爪65を前
記逆転防止ギヤ62側へ付勢して、前記歯部61に噛合
させるようにしてメカニカルブレーキ6を構成し、さら
に、前記レバー5における前記巻送り軸4近くには、前
記1対のアーム51、52を連結する枢支軸55を管状
のスペーサ54を介して前記巻送り軸4と平行状に設
け、該枢支軸55に、図5に示したように前記駆動部材
8の前記ギヤ部81に対し係脱可能な送り爪91と戻し
爪92から成る伝動爪9を揺動可能に設けて、該伝動爪
9の揺動操作により、前記送り爪91と戻し爪92との
一方を前記ギヤ部81に選択的に咬合させて、前記駆動
部材8を正転(調節側ベルト3の引き込み方向に回転又
は逆転)させるように構成している。
【0015】また、前記巻送り軸4における前記ねじ部
42側には軸方向のねじ孔44を設け、該ねじ孔44へ
の締付ボルト46の螺着により、前記駆動部材8のスト
ッパー45を取付けている。
【0016】尚、前記本体1の一方の側板12の外側に
は、押体66aとばね66b及びホルダー66cとから
成り前記押体66aが前記ばね66bの押圧で前記逆転
防止爪65の背面側に常時接触して、該逆転防止爪65
を前記逆転防止ギヤ62に係合する係合状態と係合しな
い非係合状態とに保持する第1保持機構66を設ける一
方、前記操作レバー5の一方のアーム52の内側にも押
体93aとばね93b及びホルダー93cとから成り前
記押体93aが前記ばね93bの押圧で前記伝動爪9の
背面側に常時接触して、該伝動爪9の送り爪91と戻し
爪92とを前記駆動部材8のギヤ部81に選択的に係合
した係合状態と係合しない非係合状態とを保持する第2
保持機構93を設けて、前記逆転防止爪65や伝動爪9
が所定の状態を保持できるようにしている。
【0017】しかして、以上のように構成した荷締機に
おいて、前記本体1に、前記巻送り軸4の外周面に対向
して、該巻送り軸4に巻装する調節側ベルト3を押圧す
る押圧部21をもった押圧体20を前記連結軸14に揺
動可能に枢着すると共に、この押圧体20と前記側板1
1、12との間に前記押圧体20の押圧部21を前記
送り軸4の外周面に押圧する弾性体22を設ける一方、
前記押圧体20における前記本体1への枢着位置を挟ん
で前記押圧部21の反対側位置に前記固定側ベルト2を
係止するのである。
【0018】即ち、図1及び図3、4に示したように、
1対の弓形部材31、32と、これら弓形部材31、3
2の前記固定杆13側端部を連結し、かつ、固定側ベル
ト2を係止する係止軸23と、これら弓形部材31、3
2の前記巻送り軸4側端部を連結し、かつ、ローラから
成る前記押圧部21(以降ローラと称す)を転動自由に
支持する支持軸24とから前記押圧体20を形成すると
共に、各弓形部材31、32の長さ方向中間部で前記係
止軸23寄りに枢支孔(図示しない)を設け、これら枢
支孔を介して前記押圧体20を前記連結軸14を中心に
して揺動できるように前記スペーサ15上に枢着するの
である。
【0019】また、前記連結軸14における長さ方向中
間部には、ばね材から成る前記弾性体22を挿嵌して、
この弾性体22の一端部を各弓形部材31、32に設け
るばね止め35、36に係止すると共に、他端部を前記
連結軸14の下方で、かつ、前記側板11、12間に設
けるばね止め軸18に係止し、この弾性体22により前
記ローラ21を前記巻送り軸4の外周面側に押圧できる
ようにするのである。
【0020】また、前記巻送り軸4の外周面には、図4
に示したように、多数の係止突起47を形成して、前記
ローラ21により前記巻送り軸4の外周面に押圧される
調節側ベルト3が前記巻送り軸4に対して滑り難くする
のである。
【0021】以上の実施例に示した荷締機を用いて、例
えばトラックの荷台に積載する荷物の荷締めを行う場
合、一端部を前記係止軸23に係止した固定側ベルト2
の他端部を前記荷台に引っ掛けると共に、調節側ベルト
3の一端部を前記荷台に引っ掛け、各ベルト2、3を荷
物に巻き付けた状態で、調節側ベルト3の他端部を、即
ちフリー側端部を前記巻送り軸4に半巻巻装すると共に
手動により前記本体1側に巻き送るのである。尚、この
引き込み操作は特に必要ないが、予め引き込み操作をす
ることにより前記レバー5の往復操作による引き込みを
迅速にできる点で有利である。
【0022】また、この状態では、調節側ベルト3のフ
リー側は、前記ローラ21により前記巻送り軸4の外周
面に押圧されて位置保持されている。そしてこの状態で
前記レバー5を繰り返し往復揺動させて、このレバー5
による動力を伝動爪9を介し駆動部材8に伝達し、メカ
ニカルブレーキ6を介して巻送り軸4を引き込み方向に
回転させて荷締めを行うのである。
【0023】即ち、前記伝動爪9の送り爪91を前記ギ
ヤ部81に咬合させた状態で、前記レバー5を図5実線
矢印で示す時計方向へ揺動する時には、前記伝動爪9の
送り爪91を介して前記駆動部材8を正転させて、該駆
動部材8を鍔部41方向へ螺進させ、この螺進による推
力により前記駆動部材8と逆転防止ギヤ62及びブレー
キ板63、64と鍔部41とを一体化し、かつ、前記逆
転防止ギヤ62に対し前記逆転防止爪65を滑らせなが
ら前記駆動部材8の動力を巻送り軸4に伝達して、この
巻送り軸4を強制的に正転させ、該巻送り軸4に巻掛け
する調節側ベルト3を巻き送りして前記本体1側に引き
込むのであって、この引き込みにより荷締めを行うので
ある。
【0024】また、以上の状態で前記レバー5を図5点
線矢印で示す反時計方向に揺動する時には、前記逆転防
止ギヤ62と前記逆転防止爪62とが咬合して、調節側
ベルト3を緊張させた状態で前記巻送り軸4の逆回転が
阻止されると共に、前記伝動爪9の送り爪91が前記ギ
ヤ部81上を滑って、前記駆動部材8を回転させること
なく、前記レバー5のみが反時計方向側へ揺動するので
ある。
【0025】また、トラックの荷台から荷物を降ろすた
めに荷締めを解く場合には、前記伝動爪9の戻し爪92
をギヤ部81に咬合させて、前記レバー5を本体1に対
し繰り返し往復揺動するのであって、前記レバー5を図
5実線矢印で示す時計方向に揺動する時には、前記伝動
爪9の戻し爪92が前記ギヤ部81上を滑って、前記駆
動部材8を回転させることなく、前記レバー5のみが時
計方向側へ揺動するのであり、また、前記レバー5を反
時計方向に揺動する時には、前記戻し爪92とギヤ部8
1とが咬合して、駆動部材8を逆転させ、該駆動部材8
を鍔部41から離れる方向へ螺退させて、この螺退によ
り前記駆動部材8と逆転防止ギヤ62及び鍔部41との
一体化が解除されて、前記巻送り軸4が前記駆動部材8
のねじ戻し量だけ逆回転することが可能になり、この動
作を繰り返すことにより調節側ベルト3を徐々に前記本
体1側から引き出して各ベルト2、3の緊張を緩めるこ
とができるのである。
【0026】しかして、以上のように前記送り爪91を
前記ギヤ部81に咬合させて前記レバー5を揺動させる
ことにより、前記巻送り軸4を正転させて調節側ベルト
3を前記本体1側へ引き込み、各ベルト2、3を緊張さ
せるのであるが、このとき前記弾性体22の作用で前記
ローラ21が前記調節側ベルト3を前記巻送り軸4の外
周面に押圧した状態で、前記操作レバー5の操作による
前記巻送り軸4の回転により調節側ベルト3を前記本体
1側へ引き込み、この引き込みにより各ベルト2、3を
緊張させることができるのであって、調節側ベルト3を
巻送り軸4に巻き付けることなく各ベルト2、3を緊張
させることができるのである。
【0027】この結果、操作レバー5の操作による巻送
り軸4の回転により前記本体1側へ巻き送られる調節側
ベルト3は前記巻送り軸4に巻き付けるものでないか
ら、前記ベルト3が前記逆転防止爪65を枢支する前記
連結軸14や前記伝動爪9を枢支する枢支軸55に接触
することはないのであり、このため操作レバー5の操作
前に手動で前記本体1側へ巻き送る調節側ベルト3の引
き込みが不充分で緊張代が長くても、前記操作レバー5
の操作により前記巻送り軸4を自由に回転させることが
できる。
【0028】従って、操作レバー5の操作前に調節側ベ
ルト3を本体1側へ予め手動で充分引き込んで、前記操
作レバー5の操作による調節側ベルト3の引き込み長さ
を短くしなくとも、各ベルト2、3を所定の緊張状態に
荷締めができるので、それだけ荷締め作業を簡単に行う
ことができるし、また、手動による調節側ベルト3の引
き込みが不充分であっても各ベルト2、3を所定の緊張
状態にすることができるのであって、荷締めも常に有効
に行えるのである。
【0029】また、前記押圧体20はその長さ方向前記
係止軸23寄りの中間部において前記本体1に枢支さ
れ、かつ、この枢着位置を挟んで前記ローラ21の反対
側位置に前記固定側ベルト2を係止しているから、前記
巻送り軸4の回転による調節側ベルト3の本体1への引
き込みの進行につれて増大する緊張力が前記押圧体20
に作用し、調節側ベルト3を前記巻送り軸4の外周面へ
押圧する前記ローラ21の押圧力が増大することになる
のであって、この押圧力の増大によって各ベルト2、3
の緊張状態が強くなっても調節側ベルト3を前記巻送り
4の回転に応じてスリップなく、確実に前記本体1側
へ引き込むことができる。
【0030】尚、前記固定側ベルト2を前記係止軸23
に係止するとき、前記固定側ベルト2を前記固定杆13
の上方部と下方部とを通過するように2重にして係止す
るのが好ましいのであって、この場合、前記本体1の姿
勢が変わっても前記ローラ21が常に前記巻送り軸4の
外周面に調節側ベルト3を押圧することができるのであ
る。
【0031】また、前記巻送り軸4の外周面には多数の
係止突起47を形成しているから、前記ローラ21の押
圧により調節側ベルト3を滑ることなく前記本体1側に
引き込むことができるし、また、調節側ベルト3を押圧
する前記ローラ21は転動するから、調節側ベルト3と
ローラ21との摩擦抵抗は少なく、それだけ調節側ベル
ト3の損傷を少なくできるし、また、前記巻送り軸4を
軽い力で回転させることができ、前記レバー5も軽い力
で揺動させることができる。
【0032】また、前記した実施例では、各保持機構6
6、93により前記伝動爪9及び逆転防止爪65を中立
位置に保持することができるから、調節側ベルト3を迅
速に引出したい場合や荷締めを解く際に前記した荷物の
落下などの恐れが全くない場合、前記逆転防止爪65を
逆転防止ギヤ62に対し解除すると共に伝動爪9をギヤ
部81から解除すれば、前記逆転防止ギヤ62及び駆動
部材8がフリー回転可能な状態となるので、調節側ベル
ト3を引張れば巻送り軸4から調節側ベルト3を自由に
引出すことができるのである。
【0033】尚、以上の実施例では、多数の係止突起4
7を前記巻送り軸4の外周面に形成したが、この係止突
起47は特に形成しなくてもよいし、また、ローラ21
を用いて調節側ベルト3を前記巻送り軸4の外周面に押
圧するようにしたが、前記ローラ21を用いなくてもよ
いのである。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る荷締
機では、固定側ベルト2と調整側ベルト3とを連結する
本体1と、該本体1に揺動可能に支持された操作レバ−
5と、前記本体1に回転可能に支持され前記操作レバ−
5の揺動で駆動回転する巻送り軸4とを備え、一端部
に、前記巻送り軸4に巻き掛けする調整側ベルト3を押
圧する押圧部21をもち、他端部に、前記固定側ベルト
2を係止する係止部をもった、押圧体20を前記本体1
に揺動可能に枢着すると共に、前記押圧体20の押圧部
21を前記巻送り軸4の外周面に押圧する弾性体22を
設けたから、前記弾性体22の作用で前記押圧体20の
押圧部21が前記調節側ベルト3を前記巻送り軸4の外
周面に押圧した状態で、前記操作レバー5の操作による
前記巻送り軸4の回転により調節側ベルト3を前記本体
1側へ順次巻き送ることができ、調節側ベルト3を巻送
り軸4に一巻き以上巻き付けることなく固定側ベルト2
と調節側ベルト3とを緊張させることができる。
【0035】従って、巻送り軸4のベルト径が増えるこ
とがないので、前記巻送り軸4の逆転を防止するための
逆転防止爪を枢支する連結軸や、巻送り軸4へ操作レバ
ー5の動力を伝達するための伝動爪を枢支する枢支軸を
前記巻送り軸4の近くに設けている場合でも、前記操作
レバー5の操作により本体1側へ引き込む調節側ベルト
3が連結軸や枢支軸に接触することがない。このため、
操作レバー5の操作前に手動で本体1側へ引き込む調節
側ベルト3の引き込みが不充分であっても、各ベルト
2、3が所定の緊張状態になるまで前記操作レバー5の
操作により前記 送り軸4を自由に回転させることがで
きる。
【0036】この結果、操作レバー5の操作前に調節側
ベルト3を本体1側へ予め手動で充分引き込んで前記操
作レバー5の操作による調節側ベルト3の引き込み長さ
を短くしなくとも、各ベルト2、3を所定の緊張状態に
することができるから、荷締め作業を簡単に行うことが
できるし、また、前記調節側ベルト3の引き込みが不充
分であっても前記操作レバー5の操作により各ベルト
2、3を所定の緊張状態にすることができ、荷締めを有
効に行えるのである。
【0037】また、一端部に、前記巻送り軸4に巻き掛
けする調整側ベルト3を押圧する押圧部21をもち、他
端部に、前記固定側ベルト2を係止する係止部をもっ
た、押圧体20を前記本体1に揺動可能に枢着している
から、前記巻送り軸4の回転による調節側ベルト3の本
体1への引き込みの進行につれて調節側ベルト3に緊張
力が作用した場合、前記巻送り軸4の外周面へ押圧する
前記押圧部21の押圧力を増大できるのであって、この
押圧力の増大により調節側ベルト3を前記巻送り軸4の
回転に応じてスリップなくより確実に巻き送ることがで
きるのである。
【0038】また、前記巻送り軸4の外周面に多数の係
止突起47を設けた場合は、前記押圧部21の押圧によ
り調節側ベルト3が多数の係止突起47に係止するか
ら、調節側ベルト3を前記巻送り軸4の外周面に対して
滑り難くすることができ、それだけ調節側ベルト3を確
実に前記本体1側に巻き送ることができるし、また、
送り軸4の回転による調整側ベルトの巻き送りの進行に
つれて固定側ベルトの緊張力が増大するが、前記押圧体
20の前記本体1に対する枢着位置を、前記押圧部21
よりも前記係止部の方に近くした場合には、前記固定側
ベルトを係止する係止部の動きが増幅されて前記押圧体
20の押圧部に伝達されるため、押圧部20による調整
側ベルトに対する充分な押圧力を確保することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る荷締機の平面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1におけるA−A線拡大断面図である。
【図4】図1におけるB−B線拡大断面図である。
【図5】荷締状態の伝動機構を示す説明図である。
【図6】従来例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 本体 2 固定側ベルト 3 調節側ベルト 4 巻送り軸 5 操作レバー 20 押圧体 21 押圧部(ローラ) 22 弾性体 47 係止突起

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定側ベルト2と調整側ベルト3とを連
    結する本体1と、該本体1に揺動可能に支持された操作
    レバ−5と、前記本体1に回転可能に支持され前記操作
    レバ−5の揺動で駆動回転する巻送り軸4とを備え、一
    端部に、前記巻送り軸4に巻き掛けする調整側ベルト3
    を押圧する押圧部21をもち、他端部に、前記固定側ベ
    ルト2を係止する係止部をもった、押圧体20を前記本
    体1に揺動可能に枢着すると共に、前記押圧体20の押
    圧部21を前記巻送り軸4の外周面に押圧する弾性体2
    2を設けたことを特徴とする荷締機。
  2. 【請求項2】前記巻送り軸4の外周面は多数の係止突起
    47を備え、前記押圧体20の前記本体1に対する枢着
    位置が、前記押圧部21よりも前記係止部の方に近いこ
    とを特徴とする請求項1記載の荷締機。
JP4009980A 1992-01-23 1992-01-23 荷締機 Expired - Fee Related JP2623395B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4009980A JP2623395B2 (ja) 1992-01-23 1992-01-23 荷締機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4009980A JP2623395B2 (ja) 1992-01-23 1992-01-23 荷締機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05200678A JPH05200678A (ja) 1993-08-10
JP2623395B2 true JP2623395B2 (ja) 1997-06-25

Family

ID=11735052

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4009980A Expired - Fee Related JP2623395B2 (ja) 1992-01-23 1992-01-23 荷締機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2623395B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004081409A1 (ja) * 2003-03-14 2004-09-23 Houshou Co., Ltd. ベルト調整機構ならびにこのベルト調整機構を備えたベルトホイストおよびベルト荷締機
JP4518274B2 (ja) * 2004-09-22 2010-08-04 株式会社豊彰 ベルト調整機構ならびにこのベルト調整機構を備えたベルトホイストおよびベルト荷締機

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57163075A (en) * 1981-03-28 1982-10-07 Sumitomo Electric Industries Method of using belt fastening tool
JPS6130969A (ja) * 1984-07-23 1986-02-13 Hitachi Ltd インバ−タ装置
JPH0647236B2 (ja) * 1985-08-09 1994-06-22 隆祥産業株式会社 荷締具

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05200678A (ja) 1993-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0580392B1 (en) A belt tightening device
US6230370B1 (en) Belt shortening device with side access slot
US5542798A (en) Restraining and tensioning apparatus for a cargo tie-down belt
US7874047B2 (en) Retractable self-contained tie-down
AU2012309240B2 (en) Side-loading ratchet device
CZ20024186A3 (cs) Napínací rohatka se zásobníkem pásu a zásobník pásu
JPH0262408A (ja) 冗長性を有する錠止特性を持つ機械的線形錠止体
JP2623395B2 (ja) 荷締機
JPS597696A (ja) レバ−式小型巻上兼牽引装置における遊転装置
US4063712A (en) Cable take up load binder
JP2559946Y2 (ja) 魚釣用リールのサイレントタイプ逆転防止機構
USRE30307E (en) Cable take up load binder
JPH0729756B2 (ja) レバー式牽引巻上機における遊転装置
NL8100612A (nl) Hand aangedreven lier.
JP3962243B2 (ja) 貨物固定装置
GB2455290A (en) Load binding using a strap and a winch
EP0319497A1 (en) Cable reel
US20080029745A1 (en) Winch tool
JP2603594B2 (ja) 手動式巻上・牽引装置
JP2546901Y2 (ja) 荷締機
JPH0750149Y2 (ja) 巻取機における爪の制御装置
JP3926883B2 (ja) パーキングブレーキ装置
JP3146020U (ja) 紐収納装置、自転車およびトラック
JP3646208B2 (ja) 物品載置装置
JPH0217235Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees