JPH0729756B2 - レバー式牽引巻上機における遊転装置 - Google Patents

レバー式牽引巻上機における遊転装置

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JPH0729756B2
JPH0729756B2 JP5098997A JP9899793A JPH0729756B2 JP H0729756 B2 JPH0729756 B2 JP H0729756B2 JP 5098997 A JP5098997 A JP 5098997A JP 9899793 A JP9899793 A JP 9899793A JP H0729756 B2 JPH0729756 B2 JP H0729756B2
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locking
pinion shaft
brake
lever
quick
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健太郎 橋上
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株式会社二葉製作所
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66DCAPSTANS; WINCHES; TACKLES, e.g. PULLEY BLOCKS; HOISTS
    • B66D5/00Braking or detent devices characterised by application to lifting or hoisting gear, e.g. for controlling the lowering of loads
    • B66D5/02Crane, lift hoist, or winch brakes operating on drums, barrels, or ropes
    • B66D5/12Crane, lift hoist, or winch brakes operating on drums, barrels, or ropes with axial effect
    • B66D5/14Crane, lift hoist, or winch brakes operating on drums, barrels, or ropes with axial effect embodying discs
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66DCAPSTANS; WINCHES; TACKLES, e.g. PULLEY BLOCKS; HOISTS
    • B66D3/00Portable or mobile lifting or hauling appliances
    • B66D3/12Chain or like hand-operated tackles with or without power transmission gearing between operating member and lifting rope, chain or cable
    • B66D3/14Chain or like hand-operated tackles with or without power transmission gearing between operating member and lifting rope, chain or cable lever operated

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レバー式牽引巻上機の
無負荷時におけるロードチェーンを所望の長さに迅速に
調節するための遊転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レバー式牽引巻上機は、無負荷時
において、歯車減速機構のピニオンと、中間従動歯車と
の噛合を離脱させ、ロードチェーンを所望の長さに調節
可能ならしめるための遊転装置が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のレバ
ー式牽引巻上機における遊転装置は、負荷時においても
誤ってピニオンを強力に引っ張ると、前記ピニオンを中
間従動歯車から離脱させることができるので、遊転状態
になった被運搬物が落下する危険があった。
【0004】また、従来の構成では、ピニオンと一体化
したピニオンシャフトを軸方向へ往復移動させる構造で
あるため、遊転構造が大型化し且つ複雑化し、簡易に、
しかも迅速に遊転操作への切換を行うことが困難であっ
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題を
解決したレバー式牽引巻上機における遊転装置を提供す
るものであり、その第一の手段として構成したところ
は、ピニオンシャフト1に固定したハブ13と、該ピニ
オンシャフト1のブレーキネジ15に螺合した作動部材
16と、該ハブ13と作動部材16の間に介装されたラ
チェットホイール32及びブレーキ板33、33により
ブレーキ部10を構成し、前記ピニオンシャフト1を中
心として揺動されるレバー37に前記作動部材16の切
換歯車16Bに着脱自在に係合する正転用爪片39A及
び逆転用爪片39Bを有する切換爪金具39を取付けて
成るレバー式牽引巻上機において、ピニオンシャフト1
の外端部に回転自在に嵌設され且つナット21により抜
止めを施された係止部材18と、該係止部材18と前記
作動部材16との間でピニオンシャフト1に回動自在且
つ軸方向移動自在に嵌設されると共に該作動部材16に
対して回動方向に連動連結された早回し用グリップ17
と、ピニオンシャフト1の係止溝部24と係止部材18
の係止溝部26との間に介装され前記作動部材16を常
時ブレーキを弛緩せしめる方向に回動させるように回動
付勢するゼンマイ状の弾性抵抗部材19とを備え、前記
係止部材18と早回し用グリップ17を、周方向に等間
隔をおいて設けられると共に相互に回動方向に係合する
係止溝部27及び係止突起28により連結して成る点に
ある。
【0006】また、本発明が第二の手段として構成した
ところは、ピニオンシャフト1に固定したハブ13と、
該ピニオンシャフト1のブレーキネジ15に螺合した作
動部材16と、該ハブ13と作動部材16の間に介装さ
れたラチェットホイール32及びブレーキ板33、33
によりブレーキ部10を構成し、前記ピニオンシャフト
1を中心として揺動されるレバー37に前記作動部材1
6の切換歯車16Bに着脱自在に係合する正転用爪片3
9A及び逆転用爪片39Bを有する切換爪金具39を取
付けて成るレバー式牽引巻上機において、ピニオンシャ
フト1の外端部に回転自在に嵌設された係止部材18
と、該係止部材18と前記作動部材16との間でピニオ
ンシャフト1に回動自在且つ軸方向移動自在に嵌設され
ると共に該係止部材18に対して回動方向に連動連結さ
れた早回し用グリップ17と、ピニオンシャフト1の係
止溝部24と係止部材18の係止溝部26との間に介装
され前記作動部材16を常時ブレーキを弛緩せしめる方
向に回動させるように回動付勢するゼンマイ状の弾性抵
抗部材19とを備え、前記早回し用グリップ17と作動
部材16を、周方向に対面する位置に設けられると共に
相互に回動方向に係合する作動部材16に設けた係止溝
部29及び早回し用グリップ17に設けた係止突起30
により連結して成る点にある。
【0007】更に、本発明が第三の手段として構成した
ところは、遊転操作のために作動部材16を弛緩状態な
らしめる手段と、作動部材16をピニオンシャフト1に
対しブレーキ弛緩方向に移動せしめるために該作動部材
16と早回し用グリップ17との間に形成した間隙θ
と、該作動部材16と早回し用グリップ17との間に介
装された圧縮スプリング22とを備えて成る点にある。
【0008】
【0009】
【0010】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の1実施例を詳述
する。
【0011】図1に示すように、ピニオンシャフト1の
一端にはピニオン2が一体的に設けられている。ロード
シーブ3は、ピニオンシャフト1に回転自在に外挿さ
れ、該ロードシーブ3の両端をメタル4、4を介して側
板に軸支されている。ロードシーブ3に固着されたギヤ
6は、減速歯車群7を介して前記ピニオン2に常時連動
連結されている。ギヤケース8は、減速歯車群7等を全
体的に包囲して一方の側板5に固着されており、ブレー
キカバー9は、ブレーキ部10を全体的に包囲して他方
の側板5に固着されている。
【0012】上フック11は、側板5、5に回転揺動可
能に取付けられている。ロードチェーン12は、ロード
シーブ3に懸架されており、下端に下フック(図示せ
ず)を取付け、負荷を掛けられる。
【0013】ハブ13は、ピニオンシャフト1にセレー
ション14で回動しないように嵌合されている。ピニオ
ンシャフト1のブレーキネジ15には作動部材16が螺
合されており、ピニオンシャフト1の外端近傍には早回
し用グリップ17が回動自在且つ軸方向移動自在に外嵌
されている。ピニオンシャフト1の外端には係止部材1
8が回動自在に外嵌されており、該係止部材18とピニ
オンシャフト1の間にはゼンマイから成る弾性抵抗部材
19が介装されている。
【0014】ピニオンシャフト1の外端部の終端には螺
杆20が連設され、該螺杆20にナット21を螺合する
ことにより、係止部材18の抜止手段を構成する。
【0015】作動部材16と早回しグリップ17との間
には、スプリング22が圧縮状態で介装され、これによ
り早回しグリップ17は係止部材18に常時押し付けら
れている。
【0016】図8に示すように、前記弾性抵抗部材19
は、薄板バネ鋼のゼンマイから成り、内周突起23と外
周突起25を有し、図6に示すように、捻じり弾発力を
蓄積せしめた状態で、内周突起23をピニオンシャフト
1の係止溝24に嵌合し、外周突起25を係止部材18
の係止溝26に嵌合している。尚、弾性抵抗部材19
は、丸いバネ鋼を使用しても良く、図外の種々の構成を
採用できる。
【0017】図2及び図6に示すように、係止部材18
の外周係止溝部27は、早回し用グリップ17の内面に
設けられた係止突起28に係止されており、これにより
係止部材18と早回し用グリップ17を周方向に連動連
結している。
【0018】図2及び図4に示すように、作動部材16
と早回し用グリップ17は、作動部材16の係止溝29
に早回し用グリップ17の係止突起30を係止すること
により、周方向に連動連結されている。
【0019】ピニオンシャフト1に回動不能に嵌合され
たハブ13の小円筒部31には、ラチェットホイール3
2及び一対のブレーキライニング33が外挿され、作動
部材16と共にブレーキ部10を構成し、制動用の爪3
4、34を側板5に植設固定された爪ピン35に軸支す
ると共に、係合用スプリング36により爪34をラチェ
ットホイール32に係合せしめている。
【0020】作動部材16と早回し用グリップ17との
間には、ブレーキ作動状態で間隙θが形成される。
【0021】図2に示すように、レバー操作部におい
て、ブレーキカバー9には揺動自在なレバー37が大メ
タル38を介して連結されている。このレバー37は、
作動部材16の外周側に位置するが、作動部材16とレ
バー37を完全に縁切れせしめた構成とされている。
【0022】図2及び図3に示すように、作動部材16
の外周には切換歯車部16Bが設けられており、該切換
歯車部16Bに対して切換爪金具39の正転用爪片39
A及び逆転用爪片39Bが選択的に係合自在である。こ
の切換爪金具39は、把手40の軸部41に対してスプ
リングピン42により固定され、該軸部41はレバー3
7に軸支されている。レバー37には、前記切換爪金具
39を保持する保持シャフト43が設けられ、該保持シ
ャフト43はスプリング44を介して切換爪金具39に
圧接され、把手40により回動される切換爪金具39の
正転位置、逆転位置、中立位置を規定保持する。
【0023】上記実施例に基づき作用を説明すると、無
負荷状態において、弾性抵抗部材19は、図9(A)に
示す組み込み前の状態から図9(B)に示す組み込み後
の状態のように、捻じれを加えられ弾性を蓄積した状態
でピニオンシャフト1と係止部材18の間に介装されて
おり、ピニオンシャフト1に対して係止部材18を図6
の矢印方向に回動付勢している。係止部材18の外周に
設けた複数の係止溝部27が早回し用グリップ17の係
止突起28に係合しており、更に、早回し用グリップ1
7の係止突起30が作動部材16の係止溝29に係合し
ているため、その結果、作動部材16は、図4に示す矢
印方向に常時回動付勢され、ブレーキ部10の締付けを
阻止し、ブレーキを解放している。この際、係止部材1
8と早回し用グリップ17は、図5及び図6に示すよう
に、周方向に等間隔をおいて設けられた係止溝部27及
び係止突起28により相互に係合せしめられている。従
って、請求項1に記載したようなピニオンシャフト1の
係止溝部24と係止部材18の係止溝部26との間にゼ
ンマイ状の弾性抵抗部材19を設けた構成の場合、ピニ
オンシャフト1に対して係止部材18を回動することに
より弾性抵抗部材19を所望量だけ捻じり変形した状態
で、係止溝部27及び係止突起28を相互に噛合せしめ
ることができる。換言すれば、図例の場合、図6に示す
ように係止溝部27及び係止突起28は、ピニオンシャ
フト1の中心に対して周方向に等間隔をおいて設けられ
ているので、弾性抵抗部材19の捻じり変形量も所望量
だけ設定することが可能であり、その結果、係止部材1
8から早回し用グリップ17を介して作動部材16に及
ぼす弾発付勢力を所望の力加減に調整し設定することが
可能である。 更に、早回し用グリップ17と作動部材1
6は、図4に示すように、周方向に対面する位置に設け
られた作動部材16に設けた係止溝部29及び早回し用
グリップ17に設けた係止突起30により相互に係合せ
しめられている。従って、請求項2に記載したようなピ
ニオンシャフト1の係止溝部24と係止部材18の係止
溝部26との間にゼンマイ状の弾性抵抗部材19を設け
た構成の場合、ピニオンシャフト1に対して早回し用グ
リップ17を回動することにより弾性抵抗部材19を所
望量だけ捻じり変形した状態で、係止溝部29及び係止
突起30を相互 に噛合せしめることができる。換言すれ
ば、図例の場合、図4に示すように係止溝部29及び係
止突起30は、ピニオンシャフト1の中心に対して周方
向に対面の位置に向き合っているので、作動部材16の
係止溝部29に、早回し用グリップ17の係止突起30
が合わされており、早回し用グリップ17を右回転に回
動することで、ブレーキ部10を締めることができると
共に、弾性抵抗部材19のブレーキ部10を弛緩せしめ
る方向(左回転)の力が伝達されることになる。
【0024】遊転操作は、無負荷状態において行われ
る。遊転操作を行うためには、把手40を中立位置に合
わせ、図3に示すように、切換爪金具39を切換歯車部
16Bから外れた状態とする。レバー式牽引巻上機の負
荷側ロードチェーン12Aを引っ張ると、ロードシーブ
3及び歯車減速機構を介して、ピニオンシャフト1は、
図2の矢印A方向に回転され、この回転に伴って部品の
重量による摩擦でブレーキネジ15の送り作用により、
作動部材16がハブ13に向けて移動する。然しなが
ら、この作用は、レバー等の重量が作動部材16とは分
離されている構造であるため、ブレーキ部10を締付け
る力としては微量である。
【0025】前記作動部材16のハブ13に向かう移動
作用は、弾性抵抗部材19の弾力に抗して行われるもの
であるため、作動部材16とハブ13との相対的回転を
抑制し、ブレーキ部10に締付力が生じることを防止す
る。このため、負荷側ロードチェーン12Aを迅速に伸
長することができる。
【0026】無負荷側ロードチェーン12Bを引っ張る
と、ロードシーブ3により歯車減速機構を介して、ピニ
オンシャフト1が図2の矢印B方向に逆転される。この
際、作動部材16と早回し用グリップ17との間には、
ブレーキ作動状態から作動部材16のブレーキ弛緩方向
への移動を許容する間隙θが形成されているので、ブレ
ーキネジ15の送り作用により、作動部材16は、ハブ
13から離反する方向に移動可能である。このため、無
負荷状態において、無負荷側ロードチェーン12Bを単
に引っ張れば、ロードシーブ3を回転させつつ、該ロー
ドシーブ3から垂れ下がった負荷側ロードチェーン12
Aを迅速に短縮することができる。
【0027】軽負荷が負荷側ロードチェーン12Aに作
用している状態において、把手40を中立位置に合わせ
た場合、前記間隙θを保持せしめるために作動部材16
と早回し用グリップ17との間に設けたスプリング22
により、ブレーキ部10の締付トルク不足から起こる負
荷側ロードチェーン12Aのスリップが防止される。即
ち、スプリング22の反力が作動部材16に作用し、軽
負荷時の負荷側ロードチェーン12Aのスリップを防止
できる。
【0028】上記何れの場合も、遊転操作を行うとき
は、把手40を中立位置に合わせるだけで、負荷側ロー
ドチェーン12A及び無負荷側ロードチェーン12Bの
何れも迅速に伸縮せしめることができ、一種の自動遊転
装置を構成する。
【0029】被運搬物を巻上げ又は牽引する場合は、把
手40を図7に示す位置Uに合わせれば良い。このと
き、切換爪金具39の正転用爪片39Aが切換歯車部1
6Bに係合し、前記弾性抵抗部材19の反発力よりも大
きい推力で作動部材16かハブ13に向けて移動され、
ブレーキ部10を締付けるので、正常な巻上げ又は牽引
を行うことができる。
【0030】被運搬物を巻下げ又は巻戻しする場合は、
把手40を図7に示す位置Dに合わせれば良い。このと
き、切換爪金具39の逆転用爪片39Bが切換歯車部1
6Bに係合し、前記巻上げ及び牽引の場合と同様に、負
荷が作用している間は作動部材16がハブ13に向けて
移動しブレーキ部10を締付け状態とし、正常な巻下げ
又は巻戻しを行うことができる。
【0031】更に、被運搬物を吊り上げている状態で切
換爪金具39を中立位置に切換えたとき、作動部材16
は弾性抵抗部材19の反発力よりも大きな推力でブレー
キ部10を締付けているので、遊転操作を行うことは不
可能であり、安全性が担保されている。
【0032】
【発明の効果】本発明のレバー式牽引巻上機の構成によ
れば、作動部材16と係合した早回し用グリップ17に
係止部材18が係合され、係止部材18とピニオンシャ
フト1の間に弾性抵抗部材19を介装し、作動部材16
を常時ブレーキ部締付方向に対向する方向に回動付勢し
たものであるから、無負荷状態で切換爪金具39を中立
位置に合わせ、負荷側ロードチェーン12Aを引っ張っ
てピニオンシャフト1を正転せしめた際、作動部材16
によるブレーキ部10の締付け作用を防止できるので、
ピニオンシャフト1の正転を継続しつつ負荷側ロードチ
ェーン12Aの迅速な伸長を行うことが可能である。
【0033】この際、弾性抵抗部材19の弾力は、作動
部材16をブレーキ弛緩方向に回転させる方向に作用し
ているため、極めて小さな弾力の弾性抵抗部材19であ
っても、作動部材16に対する所要の回動抵抗を与える
ことができ、従って、弾性抵抗部材19は小型のもので
足りる利点がある。そして、本発明によれば、ゼンマイ
状の弾性抵抗部材19の弾発力を簡単に調整しつつ設定
することが可能であるから、該弾性抵抗部材19は、無
負荷時にはブレーキを解放するように作動部材16に回
動付勢力を与える一方、負荷側ロードチェーン12Aに
被搬送物の負荷が作用した時には作動部材16が該回動
付勢力に勝る推力によりブレーキを締付けることができ
るように、その弾発力をバランス良く調整ながら設定す
ることが可能である。即ち、請求項1に記載の本発明に
よれば、ピニオンシャフト1に対して係止部材18を回
動することにより弾性抵抗部材19を所望量だけ捻じり
変形した状態で、周方向に等間隔をおいて設けた係止溝
部27及び係止突起28を相互に噛合せしめることによ
り、弾性抵抗部材19の弾発力を設定することができ
る。また、請求項2に記載の本発明によれば、ピニオン
シャフト1の係止溝部24と係止部材18の係止溝部2
6との間にゼンマイ状の弾性抵抗部材19を設けた構成
において、ピニオンシャフト1に対して係止部材18を
右回転に所望量の捻じりを加えると、弾性抵抗部材19
に所望量だけ捻じり変形した状態で、係止溝部29及び
係止突起30を相互に噛み合わせせしめることができる
点に特徴を有している。
【0034】また、作動部材16と早回し用グリップ1
7の間には、ブレーキ作動状態から作動部材16のブレ
ーキ弛緩方向移動を許容する間隙θが設けられているの
で、無負荷状態で無負荷側ロードチェーン12Bを引っ
張ってピニオンシャフト1を逆転せしめると、ブレーキ
ネジ15の送り作用により作動部材16がハブ13側か
ら離反する方向、即ちブレーキ部を弛緩させ前記間隙θ
を縮小せしめる方向に移動され、この回転を継続させる
ことが可能であり、このため、単に無負荷側ロードチェ
ーン12Bを引っ張ることにより、負荷側ロードチェー
ン12Aを迅速に短縮することができる。
【0035】負荷側ロードチェーン12Aに被運搬物の
負荷が作用しているときは、作動部材16が弾性抵抗部
材19の反力よりも大きな推力でブレーキ部10を締付
けているため、作業中に遊転状態になることはなく、安
全な作業を確保できる。
【0036】本発明によれば、従来のような複雑な構造
と複雑な操作工程を必要とする遊転装置とは全く異な
り、ピニオンシャフト1に直接に作動部材16を弛緩さ
せる方向に弾性抵抗部材19を係止させるだけで、一種
の自動遊転装置を提供することができ、構造が簡単で部
品点数も少なくて良く、低コストで製作できる等、種々
の優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係るレバー式牽引巻上機を
示す縦断面図である。
【図2】レバー式牽引巻上機における遊転装置の1実施
例を示す拡大断面図である。
【図3】切換爪金具を図2のC矢視方向から示す正面図
である。
【図4】図2のX線に沿う断面図であり、作動部材と早
回し用グリップとの係合部を示す断面図である。
【図5】図2のY線に沿う断面図であり、早回し用グリ
ップと係止部材との係合部を示す断面図である。
【図6】図2のZ線に沿う断面図であり、係止部材、ピ
ニオンシャフト、弾性抵抗部材の係合状態を示す断面図
である。
【図7】把手位置を示す説明図である。
【図8】弾性抵抗部材を示し、(A)は正面図、(B)
は側面図である。
【図9】弾性抵抗部材を示し、(A)は組み込み前の状
態を示す正面図、(B)は組み込み後の状態を示す正面
図である。
【符号の説明】
1 ピニオンシャフト 2 ピニオン 3 ロードシーブ 7 減速歯車群 10 ブレーキ部 12 ロードチェーン 12A 負荷側ロードチェーン 12B 無負荷側ロードチェーン 13 ハブ 15 ブレーキネジ 16 作動部材 17 早回し用グリップ 18 係止部材 19 弾性抵抗部材 22 スプリング 27 係止溝部 28 係止突起 29 係止溝 30 係止突起 32 ラチェットホイール 33 ブレーキライニング 34 制動用の爪 37 レバー 39 切換爪金具 39A 正転用爪片 39B 逆転用爪片 40 把手

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピニオンシャフト1に固定したハブ13
    と、該ピニオンシャフト1のブレーキネジ15に螺合し
    た作動部材16と、該ハブ13と作動部材16の間に介
    装されたラチェットホイール32及びブレーキ板33、
    33によりブレーキ部10を構成し、前記ピニオンシャ
    フト1を中心として揺動されるレバー37に前記作動部
    材16の切換歯車16Bに着脱自在に係合する正転用爪
    片39A及び逆転用爪片39Bを有する切換爪金具39
    を取付けて成るレバー式牽引巻上機において、ピニオン
    シャフト1の外端部に回転自在に嵌設され且つナット2
    1により抜止めを施された係止部材18と、該係止部材
    18と前記作動部材16との間でピニオンシャフト1に
    回動自在且つ軸方向移動自在に嵌設されると共に該作動
    部材16に対して回動方向に連動連結された早回し用グ
    リップ17と、ピニオンシャフト1の係止溝部24と係
    止部材18の係止溝部26との間に介装され前記作動部
    材16を常時ブレーキを弛緩せしめる方向に回動させる
    ように回動付勢するゼンマイ状の弾性抵抗部材19とを
    備え、 前記係止部材18と早回し用グリップ17を、周
    方向に等間隔をおいて設けられると共に相互に回動方向
    に係合する係止溝部27及び係止突起28により連結し
    て成ることを特徴とするレバー式牽引巻上機における遊
    転装置。
  2. 【請求項2】 ピニオンシャフト1に固定したハブ13
    と、該ピニオンシャフト1のブレーキネジ15に螺合し
    た作動部材16と、該ハブ13と作動部材16の間に介
    装されたラチェットホイール32及びブレーキ板33、
    33によりブレーキ部10を構成し、前記ピニオンシャ
    フト1を中心として揺動されるレバー37に前記作動部
    材16の切換歯車16Bに着脱自在に係合する正転用爪
    片39A及び逆転用爪片39Bを有する切換爪金具39
    を取付けて成るレバー式牽引巻上機において、 ピニオン
    シャフト1の外端部に回転自在に嵌設された係止部材1
    8と、該係止部材18と前記作動部材16との間でピニ
    オンシャフト1に回動自在且つ軸方向移動自在に嵌設さ
    れると共に該係止部材18に対して回動方向に連動連結
    された早回し用グリップ17と、ピニオンシャフト1の
    係止溝部24と係止部材18の 係止溝部26との間に介
    装され前記作動部材16を常時ブレーキを弛緩せしめる
    方向に回動させるように回動付勢するゼンマイ状の弾性
    抵抗部材19とを備え、 前記早回しグリップ17と作動
    部材16を、周方向に対面する位置に設けられると共に
    相互に回動方向に係合する作動部材16に設けた係止溝
    部29及び早回し用グリップ17に設けた係止突起30
    により連結して成るとを特徴とするレバー式牽引巻上機
    における遊転装置。
  3. 【請求項3】 遊転操作のために作動部材16を弛緩状
    態ならしめる手段と、作動部材16をピニオンシャフト
    1に対してブレーキ弛緩方向に移動せしめるために該作
    動部材16と早回し用グリップ17との間に形成した間
    隙θと、該作動部材16と早回し用グリップ17との間
    に介装された圧縮スプリング22とを備えて成ることを
    特徴とする請求項2に記載のレバー式牽引巻上機におけ
    る遊転装置。
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