JP2621757B2 - BiMIS回路 - Google Patents

BiMIS回路

Info

Publication number
JP2621757B2
JP2621757B2 JP5078398A JP7839893A JP2621757B2 JP 2621757 B2 JP2621757 B2 JP 2621757B2 JP 5078398 A JP5078398 A JP 5078398A JP 7839893 A JP7839893 A JP 7839893A JP 2621757 B2 JP2621757 B2 JP 2621757B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bipolar transistor
effect transistor
potential
electrode
type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5078398A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06291261A (ja
Inventor
木村  亨
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP5078398A priority Critical patent/JP2621757B2/ja
Priority to US08/208,827 priority patent/US5426377A/en
Publication of JPH06291261A publication Critical patent/JPH06291261A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2621757B2 publication Critical patent/JP2621757B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)
  • Logic Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はBiMIS回路に関し、
特に3.3V以下の低電源電圧でもCMOS回路に比較
し高速動作が可能で、従来のBiMIS回路より高速動
作し、出力レベルの低電位側が電源電圧の低電位レベル
まで下げられるBiMIS回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、最も広く使われているシリコン
半導体LSIのBiCMOS回路の基本回路を示す図4
を参照すると、従来のBiCMOS回路(ここではより
広義にBiMIS回路として扱う)は、バイポーラトラ
ンジスタ(以下BJTと略す)の持つ高速性と、MOS
FET(同様にMISFETとして扱う)を用いたCM
OS回路(相補型MIS回路)の持つ高集積、低消費電
力性を両立させる回路として注目されている。
【0003】図5に示す従来のBiMIS回路(一般的
にBiCMOS回路と呼称されるもの)と図6に示すB
iNMOS回路の両者を総称してここではBiMIS回
路と呼ぶ。
【0004】ふたたび図4を参照して、このBiMIS
回路の基本動作を説明する。このBiMIS回路は、P
−MOSFET40(若しくはn−MOSFET)のド
レイン電流IdによりBJT43のベースノードをター
ンオン電圧VF以上になるように充電し、BJT43を
ON(導通)させ、また、n−MOSFET41のドレ
イン電流IdによりBJT43のベースノードをVF以
下になるように放電し、BJT43をOFF(非導通)
させることにより、BJT43の負荷駆動能力の大きい
特性を利用して、高速に外部負荷容量CLの充放電を行
なう。
【0005】外部負荷容量CLを充放電する時のBiM
IS回路の遅延時間τpdは、 τpd=(CEB・VF)/Id+(1/2)・(CL・VCC)/Ic・・ ・・・(1) と表わせる。ここで CEB;バイポーラトランジスタ43のエミッタ・ベー
ス間容量 VF;バイポーラトランジスタ43のターンオン電圧 Id;MOSFET40および415のドレイン電流 CL;外部負荷容量 VCC;高電位電源電圧 Ic;バイポーラトランジスタ43のコレクタ電流 である。
【0006】式(1)の第1項はBiMIS回路の自己
遅延時間を示し、前述のMOSFET40および41が
BJT43をターンオン/ターンオフするための時間で
ある。また、式(1)の第2項はBJT43が外部負荷
CLを充放電する時間である。BJT43のターンオン
電圧VFはバイポーラトランジスタのベースを構成する
半導体のバンドギャンプでほぼ決定されるためシリコン
のバイポーラトランジスタを想定すると、このターンオ
ン電圧VFは約0.8Vの値になる。さらにエミッタ・
ベース間容量CEBはBJT435のエミッタ面積によ
り決定される。
【0007】次に、図5および図6を参照して、このB
iMIS回路の論理レベルおよび論理振巾について説明
する。
【0008】図5を参照すると、入力端子4にロウレベ
ルが入力されるとP−MOSFET50はオンしn−M
OSFET51はオフし、n−MOSFET54がオフ
しn−MOSFET58がオンするため、BJT53は
オンBJT56はオフする。負荷プルアップ用BJT5
3のベース電位はP−MOSFET50かオンしている
ので高電位電源端子1の高電位VCCになる。このBJ
T53のコレクタ電位も高電位電源端子1に接続されて
いるため高電位VCCである。したがってその出力端子
2に接続しているBJT53のエミッタ電位はBJT5
3のベース電位値VCCからBJT53のターンオン電
圧VF分低い電位となりこのBiMIS回路は出力ハイ
レベルVOHとして(VCC−VF)を出力する。
【0009】一方、入力端子4にハイレベルが入力され
ると、P−MOSFET50はオフ、n−MOSFET
51はオン、n−MOSFET51はオンおよびn−M
OSFET58はオフするためBJT53がオフしBJ
T56がオンして出力端子2にロウレベルを出力する。
負荷プルダウン用BJT56のエミッタ電位は低電位電
源端子7の低電位GNDになりBJT56ベース電位は
エミッタ電位からBJT56のターンオン電圧VF分だ
け高い電位(GND+VF)になる。n−MOSFET
54がオンであるので出力端子2には出力ロウレベルV
OLとしてこのBJT56のベース電位(GND+V
F)が出力される。
【0010】したがって、このBiMIS回路の論理振
巾VLは(VCC−2・VF)となる。
【0011】次に、図6を参照するとこのBiNMOS
回路の入力端子4にロウレベルが入力されるとP−MO
SFET60がオンし、n−MOSFET61がオフし
n−MOSFET64がオフする。したがってこのBi
NMOS回路の出力ハイレベルVOHは前述のBiMI
S回路の出力ハイレベルと同一値(VCC−VF)とな
る。
【0012】一方、入力端子4にハイレベルが入力され
るとP−MOSFET60はオフ、n−MOSFET6
1はオン、n−MOSFET64はオンするためBJT
63はオフして出力端子2にロウレベルを出力する。す
なわち出力ロウレベルはn−MOSFET64がオンし
ているため低電位GNDになる。
【0013】したがって、このBiNMOS回路の論理
振巾VLは(VCC−VF)となる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
BiMIS回路は、久保等により文献「BiCMOS技
術」(社団法人電子情報通信学会発行)49ページから
にあるように、3.3V以下の低電圧で遅延時間が増大
し、CMOS回路に対し速度上の優位性が保てないとい
う問題を持つ。このことをより詳細に述べると、従来の
BiMIS回路の論理振巾は電源電圧が低下すると減少
し、BiMIS回路の入力段であるMOSFETのソー
ス・ゲート間電圧VSGが低下してMOSFETのドレ
イン電流Idが減少する。
【0015】すなわち、式(1)の第1項は電源電圧が
低下すると急激に増大しBiMIS回路の遅延時間τp
dは増大する。一方、式(1)の第2項はバイポーラト
ランジスタの特性と外部負荷に依存し、電源電圧からの
依存性は少ない。
【0016】この結果、電源電圧が3.3V以下の低電
圧でBiMIS回路の遅延時間が増大する問題点があっ
た。
【0017】また、負荷プルアップ用BJT53(図5
の上側のBJT)は電源電圧の高電位側をVCC、低電
位側をGNDとした時、ベース電位は最大VCC、コレ
クタ電位もVCCであるため、出力ノードであるエミッ
タ電位は(VCC−VF)以上にはならない。さらに、
図5に示す従来のBiCMOS回路は、出力端子2のプ
ルアップ、プルダウンともに負荷駆動能力の高いBJT
53および56を用いているため、高速に負荷の充放電
が出来る利点を有するが、負荷プルダウン時に、負荷容
量に溜った電荷を放電させるためのBJT56(図5の
下側のBJT)のベース・コレクタ間が短縮するため、
出力負荷の電圧をVF以下にはプルダウン出来ない。こ
のため、論理振幅は電源電圧(VCC−2・VF)とな
り、次段にMOSFETを駆動する場合、上述したよう
に次段MOSFETのソース・ゲート間電圧VSGが低
下し、高速動作を疎外する。
【0018】図6に示すBiNMOS回路はプルダウン
側にn−MOSFETを用い、出力負荷をGNDレベル
にまでプルダウンできる様にしている。したがって出力
論理振幅は(VCC−VF)となり、BiCMOS回路
と比べVF分大きい。しかしながらMOSFET64は
BJT程大きな駆動能力はなく、MOSFETにBJT
並の駆動能力を持たせようとすると、必然的にMOSF
ETのサイズが大きくなり、入力容量が増加するため出
力プルダウン時間が長くなる問題もあった。
【0019】したがって、本発明の目的は、3.3V以
下の低電源電圧でもCMOS回路に対して高速動作し、
BiNMOS回路のように出力を電源電圧の低電位レベ
ルまでプルダウンすることが出来、さらに出力プルダウ
ン用のトランジスタにMOSFETより電流駆動能力の
高いBJTを使うことで、BiNMOSに比べ高速に出
力をプルダウンするBiMIS回路を提供することにあ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明のBiMIS回路
は、バイポーラトランジスタのベース電極に電界効果ト
ランジスタのソース電極またはドレイン電極を接続し、
前記バイポーラトランジスタが導通状態では前記電界効
果トランジスタが非導通状態であり、前記バイポーラト
ランジスタが非導通状態では前記電界効果トランジスタ
が導通状態である様に前記バイポーラトランジスタのエ
ミッタ電極およびコレクタ電極ならびに前記電界効果ト
ランジスタのソース電極およびドレイン電極およびゲー
ト電極の各電位を設定するMIS回路において、前記電
界効果トランジスタのターンオン電圧を前記バイポーラ
トランジスタのターンオン電圧より小さく設定し、さら
に前記バイポーラトランジスタの非導通状態のとき前記
バイポーラトランジスタのベース電位を前記バイポーラ
トランジスタのエミッタ電位より前記電界効果トランジ
スタのターンオン電圧分以上の電位差を有する電位レベ
ルに保つBiMIS回路であり、コレクタ電極を高電位
電源端子に接続しエミッタ電極を出力端子に接続する第
1のnpn型バイポーラトランジスタと、ソース電極を
前記高電位電源端子に接続しゲート電極を入力端子に接
続しドレイン電極を前記第1のnpn型バイポーラトラ
ンジスタのベース電極に接続する第1のP型電界効果ト
ランジスタと、ドレイン電極を前記第1のnpn型バイ
ポーラトランジスタのベース電極に接続しゲート電極を
前記入力端子に接続する第1のn型電界効果トランジス
タと、ドレイン電極およびゲート電極のそれぞれを前記
第1のn型電界効果トランジスタのソース電極に接続し
ソース電極を低電位電源端子に接続する第2のn型電界
効果トランジスタと、コレクタ電極を前記出力端子に接
続しエミッタ電極を前記低電位電源端子に接続する第2
のnpn型バイポーラトランジスタと、ソース電極を前
記第2のnpn型バイポーラトランジスタのベース電極
に接続しゲート電極を前記入力端子に接続しドレイン電
極を前記第2のn型電界効果トランジスタのドレイン電
極およびゲート電極に接続する第3のn型電界効果トラ
ンジスタと、ソース電極を前記第2のnpn型バイポー
ラトランジスタのベース電極に接続しゲート電極を前記
入力端子に接続しドレイン電極を前記低電位電源端子に
接続する第2のP型電界効果トランジスタとを有する構
成である。
【0021】また、前記第2のn型電界効果トランジス
タのターンオ電圧を前記第1のnpn型バイポーラトラ
ンジスタのターンオン電圧より小さく設定し前記第1の
npn型バイポーラトランジスタの非導通状態のとき前
記第1のnpn型バイポーラトランジスタのベース電位
を前記第1のnpn型バイポーラトランジスタのエミッ
タ電位より前記第2のn型電界効果トランジスタのター
ンオン電圧分高い電位レベルに保ち、前記第2のP型電
界効果トランジスタのターンオン電圧を前記第2のnp
n型バイポーラトランジスタのターンオン電圧より小さ
く設定し前記第2のnpn型バイポーラトランジスタの
非導通状態のとき前記第2のnpn型バイポーラトラン
ジスタのベース電位を前記第2のnpn型バイポーラト
ランジスタのエミッタ電位より前記第2のP型電界効果
トランジスタのターンオン電圧分高い電位レベルに保つ
構成とすることもできる。
【0022】また、本発明の他のBiMIS回路は、バ
イポーラトランジスタのベース電極に電界効果トランジ
スタのソース電極またはドレイン電極を接続し、前記バ
イポーラトランジスタが導通状態では前記電界効果トラ
ンジスタが非導通状態であり、前記バイポーラトランジ
スタが非導通状態では前記電界効果トランジスタが導通
状態である様に前記バイポーラトランジスタのエミッタ
電極およびコレクタ電極ならびに前記電界効果トランジ
スタのソース電極およびドレイン電極およびゲート電極
の各電位を設定するBiMIS回路において、前記電界
効果トランジスタのターンオン電圧を前記バイポーラト
ランジスタのターンオン電圧より小さく設定し、さらに
前記バイポーラトランジスタの非導通状態のとき前記バ
イポーラトランジスタのベース電位を前記ボイポーラト
ランジスタのエミッタ電位より前記電界効果トランジス
タのターンオン電圧を前記バイポーラトランジスタのタ
ーンオン電圧分以上の電位差を有する電位レベルに保つ
BiMIS回路であり、コレクタ電極を低電位電源端子
に接続しエミッタ電極を出力端子に接続する第1のpn
p型バイポーラトランジスタと、ソース電極を前記低電
位電源端子に接続しゲート電極を入力端子に接続しドレ
イン電極を前記第1のpnp型バイポーラトランジスタ
のベース電極に接続する第1のn型電界効果トランジス
タと、ドレイン電極を前記第1のpnp型バイポーラト
ランジスタのベース電極に接続しゲート電極を前記入力
端子に接続する第1のp型電界効果トランジスタと、ド
レイン電極およびゲート電極のそれぞれを前記第1のP
型電界効果トランジスタのソース電極に接続しソース電
極を高電位電源端子に接続する第2のP型電界効果トラ
ンジスタと、コレクタ電極を前記出力端子に接続しエミ
ッタ電極を前記高電位電源端子に接続する第2のpnp
型バイポーラトランジスタと、ソース電極を前記第2の
pnp型バイポーラトランジスタのベース電極に接続し
ゲート電極を前記入力端子に接続しドレイン電極を前記
第2のp型電界効果トランジスタのドレイン電極および
ゲート電極に接続する第3のp型電界効果トランジスタ
と、ソース電極を前記第2のpnp型バイポーラトラン
ジスタのベース電極に接続しゲート電極を前記入力端子
に接続しドレイン電極を前記高電位電源端子に接続する
第2のn型電界効果トランジスタとを有する構成であ
る。
【0023】さらに、前記第2のp型電界効果トランジ
スタのターンオン電圧を前記第1のpnp型バイポーラ
トランジスタのターンオン電圧より小さく設定し前記第
1のpnp型バイポーラトランジスタの非導通状態のと
き前記第1のpnp型バイポーラトランジスタのベース
電位を前記第1のpnp型バイポーラトランジスタのエ
ミッタ電位より前記第2のp型電界効果トランジスタの
ターンオン電圧分低い電位レベルに保ち、前記第2のn
型電界効果トランジスタのターンオン電圧を前記第2の
pnp型バイポーラトランジスタのターンオン電圧より
小さく設定し前記第2のpnp型バイポーラトランジス
タの非導通状態のとき前記第2のpnp型バイポーラト
ランジスタのベース電位を前記第2のpnpバイポーラ
トランジスタのエミッタ電位より前記第2のn型電界効
果トランジスタのターンオン電圧分低い電位レベルに保
つ構成とすることもできる。
【0024】
【実施例】次に、本発明のBiMIS回路について図面
を参照して説明する。
【0025】まず、本発明のBiMIS回路の基本動作
を説明する図3および従来技術のBiMIS回路の基本
動作を説明する図4を参照すると、本発明のBiMIS
回路の基本動作は、MOSFET30および31のドレ
イン電流IdによりBJT33のベースを充放電してB
JT33をON、OFFさせ、BJT33の負荷駆動能
力の大きいことを利用して、高速に負荷の充放電を行う
ことにある。
【0026】低電源電圧でBiMIS回路を高速動作す
るためには、式(1)の第1項を小さくする必要があ
る。このためにMOSFET30および31のドレイン
電流Idを増大する必要がある。一般的設計手法によれ
ばMOSFETのゲート幅Wgを大きくすることが考え
られるが、これはBiMIS回路の入力容量を増大させ
ることになり好ましくない。
【0027】図4に示す従来の回路では、BJT43を
ONさせるために、BJT43のベース電位をエミッタ
電位(通常のBiMIS回路の低電位レベル(GNDレ
ベル))からVFだけ高い電位まで変化させる必要があ
る。このため、式(1)第1項にVFの項が表れる。B
JT43はエミッタ/ベース間電圧VEBをVFの電圧
だけ印加すればON状態になる。従って、図3に示すよ
うな回路構成を用いてBJT33ベース電位の低電位レ
ベルをエミッタ電位からMOSFET32のターンオン
電圧(VT)分だけ高電位に保つことで、BJT43の
エミッタ/ベース間電圧VEBにVF分の電圧を印加し
ても、ベース電位の変化分Vaは(Va=VF−VT)
に低減できる。このため、式(1)中のVFの項はVa
=VF−VTとなり、式(1)の第1項を小さくするこ
とが出来る。
【0028】次に、本発明の第1の実施例のBiMIS
回路の回路図を示す図1を参照すると、この実施例のB
iMIS回路はソースが高電位電源端子1に、ゲートが
入力端子4に、ドレインが第1のnpn型バイポーラト
ランジスタ13のベースに接続された第1のp型電界効
果トランジスタ10と、ドレインが第1のnpn型バイ
ポーラトランジスタ13のベースに、ゲートが入力端子
4に、ソースが第2のn型電界効果トランジスタ12の
ドレインおよびゲートに接続された第1のn型電界効果
トランジスタ11と、ドレインおよびゲートが第1のn
型電界効果トランジスタ11のソースに、ソースが低電
位電源端子7に接続された第2のn型電界効果トランジ
スタ12と、ソースが第2のnpn型バイポーラトラン
ジスタ16のベースに、ゲートが入力端子4に、ドレイ
ンが第2のn型電界効果トランジスタ12のドレインお
よびゲートに接続された第3のn型電界効果トランジス
タ14と、ソースが第2のnpn型バイポーラトランジ
スタ16のベースに、ゲートが入力端子4に、ドレイン
が低電位電源端子7に接続された第3のp型電界効果ト
ランジスタ15と、コレクタが高電位電源端子1にエミ
ッタが出力端子2に接続された第1のnpn型電界効果
トランジスタ15と、コレクタが高電位電源端子に、エ
ミッタが出力端子2に接続された第1のnpn型バイポ
ーラトランジスタ13と、コレクタが出力端子2に、エ
ミッタが低電位電源端子7に接続された第2のnpn型
バーイポーラトランジスタ16とで構成される。
【0029】この実施例のBiMIS回路のBJT13
および16のターンオン電圧VFはバイポーラトランジ
スタを構成する半導体材料で決定されており、シリコン
半導体の場合は約0.8Vである。P−MOSFET1
5のターンオン電圧Vtpおよびn−MOSFET12
のターンオン電圧Vtnは|Vtp|<|VF|および
|Vtn|<|VF|となる様に設定して設計する。
【0030】これにより、BJT13のベースノードの
低電位側はn−MOSFET12のターンオン電圧Vt
n以下に下らないしまたBJT16のベースノードの低
電位側もP−MOSFET15のターンオン電圧Vtp
以下に下らない。したがって、BJT13をターンオン
するためにはBJT13のベース容量をCEB13とし
て、BJT13のベースノードから式(2)による電荷
Q13を注入すればよい。
【0031】 Q13=CEB13×(VF−Vtn)・・・・・(2) またBJT16をターンオンするためにはBJT16の
ベース容量をCEB16として、BJT16のベースノ
ードから式(3)による電荷Q16を注入すればよい。
【0032】 Q16=VEB16×(VF−Vtp)・・・・・(3) ここでBJT13およびBJT16の駆動電流をIとす
るとBJT13およびBJT16のターンオン時間τ1
3およびτ16は τ13=Q13/I=CEB13×(VF−Vtn)/I τ16=Q06/I=CEB16×(VF−Vtp)/I とそれぞれなり、ベースノードの低電位側をエミッタ電
位と同電位に下げる通常のBiMIS回路に比較し、プ
ルアップ側(BJT13)はCEB13×(Vtn/
I)だけ、プルダウン側(BJT16)はCEB13×
(Vtn/I)だけ高速にターンオンすることができ
る。
【0033】さらに、従来技術のBiMIS回路と違
い、出力負荷プルダウン時にプルダウン側BJT16
(図1下側のBJT)のベース/コレクタ間が短絡しな
い構造と成っているため出力負荷はGNDレベルまでプ
ルダウン出来、BJT16の高速負荷充放電特性を生か
しながら、論理振幅を(VCC−VF)レベルと大きく
取ることが出来る。このため、次段にMOSFETを用
いた回路が接続されても、従来のBiMIS回路に比べ
MOSFETのソース/ゲート間電圧VSGをBJTの
ターンオン電圧VF(〜0.8V)分大きく取ることが
出来、次段のゲートも高速動作させることが出来る。ま
た、従来のBiNMOS回路と比較しても、BJT13
および16のターンオン電圧VFのそれぞれを疑似的に
低減した分だけターンオン、ターンオフ動作が高速で、
さらに負荷のプルアップ時間τrが殆ど同じであるため
BiNMOS回路のようにプルアップ時間τrとプルダ
ウン時間τfが大きく違うことによる、設計上の不都合
はない。
【0034】この第1の実施例のBiMIS回路の出力
ハイレベルVOHはVOH=VCC−VFで出力ロー
レベルVOLはVOL=GNDであるので、BJT13
およびBJT16のベース電位変化分Vaをそれぞれ
0.2VとするとP−MOSFET15のターンオン
電圧Vtp15は Vtp15=0.2−0.8=−0.6(V) n−MOSFET12のターンオン電圧Vtn12は Vtn12=0.8−0.2=0.6(V) として設計できる。なお、定常状態においてはBJT1
3と16は共にオフ状態になる。従って出力端子2は高
インピーダンス状態になり、出力端子2の電位はBiM
OSからは制御していない状態となる。しかし入力端子
4の電位が”L”から”H”に変わる時点でトランジェ
ントに出力端子2を”L”に駆動することができるの
で、”H”の入力には”L”を、”L”の入力には”
H”を出力することができる。これはアクティブプルダ
ウン方式としてバイポーラ回路で周知である。
【0035】次に、本発明の第2の実施例を示す図2を
参照すると、この実施例は第1の実施例のnpn型BJ
Tの代りにpnp型BJTを用いP−MOSETの
代わりにn−MOSFEを用い、n−MOSFETの
代わりにP−MOSFETを用いることで第1の実施例
のBiMIS回路と補的な回路が実現できる。動作原
理および設計方法は第1の実施例と同様に説明できるの
で詳細な説明は省略する。
【0036】0.55μmのBiCMOSプロセスを想
定し、CMOSインバータ回路と本発明のBiMIS回
路のインバータ回路で入力容量を0.1pF、ファンア
ウト4、VCC=2Vとして条件下で比較すると、CM
OS回路の比較し本発明のBiMIS回路の場合1.4
倍の高速化、40%の低消費電力化が達成できる。
【0037】なお、本発明によるBiMIS回路構成で
はバイポーラトランジスタのオフ時のオフ電流が増加す
るがその増加分はオン時の電流に比較して1/2200
と極めて小さく、ほとんど無視できる。
【0038】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のBiM
IS回路は、バイポーラトランジスタが非導通の状態
で、そのベース電位が電界効果トランジスタのターンオ
ン電圧分だけ、エミッタ電位から高い電位レベルに保た
れるため、バイポーラトランジスタをターンオンするた
めの時間が大幅に短縮でき、同一のプロセス、入力容
量、電源電圧を持つCMOS回路に比べ、3.3V以下
の電圧においても高速に動作することが可能である。さ
らに、従来のBiCMOS回路に比べ、同一の電源電圧
下でも論理振幅がVF(〜0.8V)分大きく取れる。
このため、低電圧高速動作が要求されるLSIにおい
て、非常に有力な基本ゲート回路となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のBiMIS回路の回路
図である。
【図2】本発明の第2の実施例のBiMIS回路の回路
図である。
【図3】本発明によるBiMIS回路の動作原理を示す
回路図である。
【図4】従来技術のBiMIS回路の動作原理を示す回
路図である。
【図5】従来技術のBiMIS回路の回路図である。
【図6】従来技術のBiNMOS回路の回路図である。
【符号の説明】
1 高電位電源端子 2 出力端子 4 入力端子 7 低電位電源端子 10,15,21,22,24,30,40,50,6
0 P−MOSFET 11,12,14,20,25,31,32,41,5
1,54,58,61,64 n−MOSFET 13,16,33,43,53,56,63 npn
型バイポーラトランジスタ 23,26 pnp型バイポーラトランジスタ CEB13,CEB16 エミッタ/ベース間容量 CL 外部負荷容量 Ic コレクタ電流 Id ドレイン電流 Q13,Q16 バイポーラトランジスタの電荷 Va ベース電位変化分電圧 VCC 高電位電源電圧 VF バイポーラトランジスタのターンオン電圧 VT,Vtn,Ttp MOSFETのターンオン電
圧 VOH ハイレベル VOL ロウレベル

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バイポーラトランジスタのベース電極に
    電界効果トランジスタのソース電極またはドレイン電極
    を接続し、前記バイポーラトランジスタが導通状態では
    前記電界効果トランジスタが非導通状態であり、前記バ
    イポーラトランジスタが非導通状態では前記電界効果ト
    ランジスタが導通状態である様に前記バイポーラトラン
    ジスタのエミッタ電極およびコレクタ電極ならびに前記
    電界効果トランジスタのソース電極およびドレイン電極
    およびゲート電極の各電位を設定するMIS回路におい
    て、前記電界効果トランジスタのターンオン電圧を前記
    バイポーラトランジスタのターンオン電圧より小さく設
    定し、さらに前記バイポーラトランジスタの非導通状態
    のとき前記バイポーラトランジスタのベース電位を前記
    バイポーラトランジスタのエミッタ電位より前記電界効
    果トランジスタのターンオン電圧分以上の電位差を有す
    る電位レベルに保つBiMIS回路であり、コレクタ電
    極を高電位電源端子に接続しエミッタ電極を出力端子に
    接続する第1のnpn型バイポーラトランジスタと、ソ
    ース電極を前記高電位電源端子に接続しゲート電極を入
    力端子に接続しドレイン電極を前記第1のnpn型バイ
    ポーラトランジスタのベース電極に接続する第1のP型
    電界効果トランジスタと、ドレイン電極を前記第1のn
    pn型バイポーラトランジスタのベース電極に接続しゲ
    ート電極を前記入力端子に接続する第1のn型電界効果
    トランジスタと、ドレイン電極およびゲート電極のそれ
    ぞれを前記第1のn型電界効果トランジスタのソース電
    極に接続しソース電極を低電位電源端子に接続する第2
    のn型電界効果トランジスタと、コレクタ電極を前記出
    力端子に接続しエミッタ電極を前記低電位電源端子に接
    続する第2のnpn型バイポーラトランジスタと、ソー
    ス電極を前記第2のnpn型バイポーラトランジスタの
    ベース電極に接続しゲート電極を前記入力端子に接続し
    ドレイン電極を前記第2のn型電界効果トランジスタの
    ドレイン電極およびゲート電極に接続する第3のn型電
    界効果トランジスタと、ソース電極を前記第2のnpn
    型バイポーラトランジスタのベース電極に接続しゲート
    電極を前記入力端子に接続しドレイン電極を前記低電位
    電源端子に接続する第2のp型電界効果トランジスタと
    を有するBiMIS回路。
  2. 【請求項2】 前記第2のn型電界効果トランジスタの
    ターンオン電圧を前記第1のnpn型バイポーラトラン
    ジスタのターンオン電圧より小さく設定し前記第1のn
    pn型バイポーラトランジスタの非導通状態のとき前記
    第1のnpn型バイポーラトランジスタのベース電位を
    前記第1のnpn型バイポーラトランジスタのエミッタ
    電位より前記第2のn型電界効果トランジスタのターン
    オン電圧分高い電位レベルに保ち、前記第2のP型電界
    効果トランジスタのターンオン電圧を前記第2のnpn
    型バイポーラトランジスタのターンオン電圧より小さく
    設定し前記第2のnpn型バイポーラトランジスタの非
    導通状態のとき前記第2のnpn型バイポーラトランジ
    スタのベース電位を前記第2のnpn型バイポーラトラ
    ンジスタのエミッタ電位より前記第2のP型電界効果ト
    ランジスタのターンオン電圧分高い電位レベルに保つこ
    とを特徴とする請求項1記載のBiMIS回路。
  3. 【請求項3】 バイポーラトランジスタのベース電極に
    電界効果トランジスタのソース電極またはドレイン電極
    を接続し、前記バイポーラトランジスタが導通状態では
    前記電界効果トランジスタが非導通状態であり、前記バ
    イポーラトランジスタが非導通状態では前記電界効果ト
    ランジスタが導通状態である様に前記バイポーラトラン
    ジスタのエミッタ電極およびコレクタ電極ならびに前記
    電界効果トランジスタのソース電極およびドレイン電極
    およびゲート電極の各電位を設定するBiMIS回路に
    おいて、前記電界効果トランジスタのターンオン電圧を
    前記バイポーラトランジスタのターンオン電圧より小さ
    く設定し、さらに前記バイポーラトランジスタの非導通
    状態のとき前記バイポーラトランジスタのベース電位を
    前記ボイポーラトランジスタのエミッタ電位より前記電
    界効果トランジスタのターンオン電圧分以上の電位差を
    有する電位レベルに保つBiMIS回路であり、コレク
    タ電極を低電位電源端子に接続しエミッタ電極を出力端
    子に接続する第1のpnp型バイポーラトランジスタ
    と、ソース電極を前記低電位電源端子に接続しゲート電
    極を入力端子に接続しドレイン電極を前記第1のpnp
    型バイポーラトランジスタのベース電極に接続する第1
    のn型電界効果トランジスタと、ドレイン電極を前記第
    1のpnp型バイポーラトランジスタのベース電極に接
    続しゲート電極を前記入力端子に接続する第1のp型電
    界効果トランジスタと、ドレイン電極およびゲート電極
    のそれぞれを前記第1のP型電界効果トランジスタのソ
    ース電極に接続しソース電極を高電位電源端子に接続す
    る第2のP型電界効果トランジスタと、コレクタ電極を
    前記出力端子に接続しエミッタ電極を前記高電位電源端
    子に接続する第2のpnp型バイポーラトランジスタ
    と、ソース電極を前記第2のpnp型バイポーラトラン
    ジスタのベース電極に接続しゲート電極を前記入力端子
    に接続しドレイン電極を前記第2のp型電界効果トラン
    ジスタのドレイン電極およびゲート電極に接続する第3
    のp型電界効果トランジスタと、ソース電極を前記第2
    のpnp型バイポーラトランジスタのベース電極に接続
    しゲート電極を前記入力端子に接続しドレイン電極を前
    記高電位電源端子に接続する第2のn型電界効果トラン
    ジスタとを有するBiMIS回路。
  4. 【請求項4】 前記第2のp型電界効果トランジスタの
    ターンオン電圧を前記第1のpnp型バイポーラトラン
    ジスタのターンオン電圧より小さく設定し前記第1のp
    np型バイポーラトランジスタの非導通状態のとき前記
    第1のpnp型バイポーラトランジスタのベース電位を
    前記第1のpnp型バイポーラトランジスタのエミッタ
    電位より前記第2のp型電界効果トランジスタのターン
    オン電圧分低い電位レベルに保ち、前記第2のn型電界
    効果トランジスタのターンオン電圧を前記第2のpnp
    型バイポーラトランジスタのターンオン電圧より小さく
    設定し前記第2のpnp型バイポーラトランジスタの非
    導通状態のとき前記第2のpnp型バイポーラトランジ
    スタのベース電位を前記第2のpnpバイポーラトラン
    ジスタのエミッタ電位より前記第2のn型電界効果トラ
    ンジスタのターンオン電圧分低い電位レベルに保つこと
    を特徴とする請求項3記載のBiMIS回路。
JP5078398A 1993-03-17 1993-04-06 BiMIS回路 Expired - Lifetime JP2621757B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5078398A JP2621757B2 (ja) 1993-04-06 1993-04-06 BiMIS回路
US08/208,827 US5426377A (en) 1993-03-17 1994-03-11 BiMIS circuit

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5078398A JP2621757B2 (ja) 1993-04-06 1993-04-06 BiMIS回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06291261A JPH06291261A (ja) 1994-10-18
JP2621757B2 true JP2621757B2 (ja) 1997-06-18

Family

ID=13660922

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5078398A Expired - Lifetime JP2621757B2 (ja) 1993-03-17 1993-04-06 BiMIS回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2621757B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06291261A (ja) 1994-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0145004B1 (en) Bipolar transistor-field effect transistor composite circuit
CA1206535A (en) Interface circuit
JPH07118642B2 (ja) レベル変換回路
JPH04229714A (ja) バッファを有する集積回路
JPH09116415A (ja) 出力回路
JP2543285B2 (ja) BiCMOS論理回路
JP2621757B2 (ja) BiMIS回路
US5426377A (en) BiMIS circuit
JPH0677804A (ja) 出力回路
JP2002124866A (ja) 半導体集積回路
US5077492A (en) Bicmos circuitry having a combination cmos gate and a bipolar transistor
JP2861717B2 (ja) BiCMOS回路
JPH09307420A (ja) 出力バッファ
JPH05110419A (ja) Cmosインバータ回路
JPH03123220A (ja) 出力回路
JP3193218B2 (ja) 半導体論理回路
JP3042461B2 (ja) 半導体集積回路
JPS62208715A (ja) 半導体集積回路
JP3171518B2 (ja) Bimos回路
JP3207305B2 (ja) Bimos回路
JP2002536820A (ja) 相補型酸化膜半導体(cmos)シリコン・オン・インシュレータ(soi)回路における寄生バイポーラの作用をなくすための方法および装置
JP4658360B2 (ja) 出力バッファ
JP3008426B2 (ja) BiCMOSゲート回路
JPH04369116A (ja) 出力回路
JP2004504751A (ja) 高速スイッチング入力バッファ

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19970128