JP2621125B2 - オントラック判定方法 - Google Patents

オントラック判定方法

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JP2621125B2
JP2621125B2 JP4076441A JP7644192A JP2621125B2 JP 2621125 B2 JP2621125 B2 JP 2621125B2 JP 4076441 A JP4076441 A JP 4076441A JP 7644192 A JP7644192 A JP 7644192A JP 2621125 B2 JP2621125 B2 JP 2621125B2
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    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/58Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B5/596Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following for track following on disks
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
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    • G11B21/081Access to indexed tracks or parts of continuous track
    • G11B21/083Access to indexed tracks or parts of continuous track on discs
    • G11B21/085Access to indexed tracks or parts of continuous track on discs with track following of accessed part

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はサーボ面サーボ方式を用
いた各種の磁気ディスク装置に利用されるものであり、
特に、オフトラック補正時に行うオントラック判定方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】図10〜図18は、従来例を示した図で
あり、図10は磁気ディスク装置のブロック図(全体
図)、図11はディスク機構部の説明図、図12はヘッ
ド位置決めサーボ制御部のブロック図、図13はオント
ラック判定回路のブロック図、図14はオフトラック補
正回路のブロック図、図15はオフトラック量の説明
図、図16は従来例の処理説明図(その1)、図17は
従来例の処理説明図(その2)、図18はオフトラック
補正時のオントラック判定処理フローチャートである。
【0003】図10〜図18中、1は磁気ディスク装
置、2は上位コントローラ、3はリード/ライト制御
部、4はディスク機構部、5はヘッド位置決めサーボ制
御部、6はスピンドルモータ制御部、7はオフトラック
補正部、9はVCM(ボイスコイルモータ)、10はア
クチュエータ、11はスピンドル、12はサーボヘッ
ド、13はデータヘッド、14はデータ面、15はサー
ボ面、16は磁気ディスク、17はオントラック判定回
路、18はパワーアンプ、19は速度制御/位置制御切
り換え回路、20〜22はコンパレータ、23は位置信
号作成回路、24は速度信号作成回路、25はサーボブ
ロック制御部を示す。
【0004】また、26は比較回路、27はカウンタ、
28は変化検出部、29はアンドゲート、30は比較回
路、31はパルス発生回路、33はアナログ/ディジタ
ルコンバータ、34はワークレジスタ、35は演算部、
36はオフトラック補正値レジスタ、37はオントラッ
クスライスレジスタを示す。
【0005】従来、磁気ディスク装置として、サーボ面
サーボ方式を用いた磁気ディスク装置が知られていた。
このような磁気ディスク装置では、データヘッド自身で
位置を検出せず、データヘッドと機械的に結合されたサ
ーボヘッドによってのみ、位置検出を行っていた。
【0006】従って、周辺温度の変化等が原因で、その
相対位置にずれが発生する。また、オフトラック現象が
発生することも、原理的に避けられない。そこで、上述
のずれ量を計測し、補正するためのオフトラック補正技
術がある。
【0007】オフトラック補正を行うには、サーボヘッ
ドとデータヘッドの相対的な位置ずれ量を計測し、その
ずれ量を打ち消す方向にオフセットして、データヘッド
を位置ずけする補償を行う。
【0008】また、データヘッドが、アーム上に複数あ
る装置では、データヘッド毎に、上記のずれ量及び補正
量が異なる。即ち、シークを伴わないため、高速なアク
セスが期待できるとして、頻繁に用いられているヘッド
スイッチオペレーション時でも、ヘッド間のオフトラッ
ク量のばらつきのため、ヘッドを微小に移動させて補正
を行う必要がある。
【0009】以下、図面に基づいて、上記のサーボ面サ
ーボ方式を採用した磁気ディスク装置の従来技術を説明
する。図10に示したように、磁気ディスク装置1は、
上位コントローラ2、リード/ライト制御部3、ディス
ク機構部4、ヘッド位置決めサーボ制御部5、スピンド
ルモータ制御部6、オフトラック補正部7等で構成され
ている。
【0010】上位コントローラ2は、磁気ディスク装置
1内の各種制御等を行うと共に、上位装置(ホスト)と
の間のコマンドやデータの制御等を行うものである。リ
ード/ライト制御部3は、上位コントローラ2からの指
示に基づいて、ディスク機構部4に対するデータのリー
ド/ライト制御等を行うものである。
【0011】ヘッド位置決めサーボ制御部5は、上位コ
ントローラ2からのシーク命令を受けて、ディスク機構
部4内のヘッドの位置決め制御等を行うものである。オ
フトラック補正部7は、リード/ライト制御部3からの
オフトラックデータと、上位コントローラ2からのヘッ
ド番号等の情報を受け取って、オフトラック補正用のデ
ータ等を作成するものである。
【0012】スピンドルモータ制御部6は、ディスク機
構部4内のスピンドルモータの回転を制御するものであ
る。上記のディスク機構部4は、例えば図11のように
構成されている。
【0013】図11に示したように、ディスク機構部4
には、スピンドル11に結合され、スピンドルモータ
(図示省略)によって回転駆動される複数の磁気ディス
ク16が設けてある。
【0014】これら複数の磁気ディスク16の内、いず
れか1つの磁気ディスクの一面に、サーボ面15が設け
てあり、他の磁気ディスク16の面は、全てデータ面1
4となっている。
【0015】そして、VCM(ボイスコイルモータ)9
によって駆動されるアクチュエータ(ヘッドアクチュエ
ータ)10上には、複数の磁気ヘッドが設けてある。こ
れらの磁気ヘッドの内、サーボ面15側の磁気ヘッド
を、サーボヘッド12とし、データ面14側の磁気ヘッ
ドを全て、データヘッド13としている。
【0016】上記サーボヘッド12は、サーボ面15の
サーボ情報を読み取るものであり、読み取ったサーボ情
報は、ヘッド位置決めサーボ制御部5へ送り、ヘッドの
位置決め制御を行う際の情報とするものである。
【0017】また、データヘッド13は、データ面14
に対して、データのリード/ライトを行うものであり、
リード/ライト制御部3により制御されるものである。
VCM9は、ヘッド位置決めサーボ制御部5により駆動
され、アクチュエータ10を介して、データヘッド13
及びサーボヘッド12を、磁気ディスク16の半径方向
に移動させるものである。
【0018】上記ヘッド位置決めサーボ制御部5は、例
えば図12のように構成されている。図12において、
サーボブロック制御部25は、上位コントローラ2から
のシーク命令を受け取り、ヘッド位置決めサーボ制御全
体の制御をするものである。
【0019】位置信号作成回路23は、サーボヘッド1
2で読み出したサーボ信号を復調して、位置信号を作成
するものである。速度信号作成回路24は、上記サーボ
信号を入力して、速度信号(実速度)を作成するもので
ある。
【0020】コンパレータ21は、サーボブロック制御
部25からの目標位置(指令値)と、オフトラック補正
データ(オフトラック補正部7からのデータ)との差を
求めるものであり、コンパレータ21では、コンパレー
タ21の前記差の値と、位置信号(実位置)との差、す
なわち位置誤差を求めるものである。
【0021】コンパレータ22は、サーボブロック制御
部25からの目標速度(指令値)と、速度信号作成回路
24で作成した速度信号(実速度)との差、すなわち、
速度誤差を求めるものである。
【0022】速度制御/位置制御切り換え部19は、サ
ーボブロック制御部25からの切り換え信号により、コ
ンパレータ20の出力(位置誤差信号)と、コンパレー
タ22の出力(速度誤差信号)とを切り換え、操作量を
パワーアンプ18に出力するものである。
【0023】パワーアンプ18は、前記の操作量に応じ
た出力により、VCM9を駆動して、ヘッドの位置決め
を行うものである。オントラック判定回路17は、オフ
トラック補正部7からのオントラックスライスレベル
と、上位コントローラ2からのヘッド番号と、コンパレ
ータ20の出力(位置誤差信号)を入力して、オントラ
ックの判定を行うものである。
【0024】上記オントラック判定回路17は、例えば
図13のように構成されている。図13において、比較
回路30は、オントラックスライスレベルと、位置誤差
信号との比較を行うものであり、位置誤差が、オントラ
ックスライスレベルの範囲内であれば、その出力をハイ
レベル「1」とし、オントラックスライスレベルの範囲
外であれば、その出力をローレベル「0」にするもので
ある(インスライス信号)。
【0025】パルス発生回路は、一定周期のパルスを出
力するものであり、アンドゲート29は、比較回路30
の出力がハイレベルとなっている間、パルス発生回路3
1の出力パルスを出力するものである。
【0026】変化検出部28は、上位コントローラ2か
らのヘッド番号を入力して、ヘッドの切り換え等の変化
を検出するものである。カウンタ27は、アンドゲート
29から出力されるパルスをカウントするものであり、
比較回路30の出力がローレベル「0」になった時、及
び変化検出部28が、ヘッドの変化(例えばヘッドの切
り換え)を検出した時、リセットされる。
【0027】比較回路26は、内部に比較の基準値LO
を格納してあり、カウンタ27から出力されるカウンタ
値を、基準値LO(例えばLO=5)と比較するもので
ある。
【0028】そして、前記カウンタ値が、基準値以上と
なった時、オントラック信号を出力する。上記オフトラ
ック補正部7は、例えば図14のように構成されてい
る。
【0029】図14において、アナログ/ディジタルコ
ンバータ(ADC)33は、リード/ライト制御部3か
らのオフトラックデータを受け取り、ディジタル信号に
変換するものである。
【0030】演算部35は、ディジタル化されたオフト
ラックデータをもとに、ワークレジスタ34を使用して
各種の演算処理を行い、オフトラック補正値とオフトラ
ックスライスレベルのデータを出力するものである。
【0031】オフトラック補正値レジスタ36は、上位
コントローラ2からのヘッド番号と、上記オフトラック
補正値を入力し、ヘッド番号に対応したオフトラック補
正値を格納しておくものである。
【0032】オントラックスライスレジスタ37は、上
位コントローラ2からのヘッド番号と、上記オントラッ
クスライスレベルを入力し、ヘッド番号に対応したオン
トラックスライスレベルを格納しておくものである。
【0033】ところで、データのリード/ライトを許可
する条件として、オントラック信号がある。オフトラッ
ク補正技術を用いないディスク装置では、ヘッドスイッ
チオペレーション(複数のヘッドの切り換え)を行って
も、原理的に非トラックフォロー状態が発生せず、上記
のオントラック状態の判定は不要であった。
【0034】ところが、オフトラック補正を行うと、ヘ
ッドスイッチオペレーション時に各ヘッドに対応したオ
フトラック補正を行うための微小動作が入るため、非ト
ラックフォロー状態が存在することになり、上記のオン
トラック状態の判定が必要になる。
【0035】以下、従来のオフトラック補正中に行うオ
ントラック判定処理について詳しく説明する。上記のよ
うに、サーボ面サーボ方式の磁気ディスク装置では、デ
ータヘッドの位置決めは、サーボヘッドで読み出したサ
ーボ情報に基づいて行っている。
【0036】例えば、データヘッド13により、データ
の書き込みを行う場合には、サーボトラックを基準とし
て位置決めしたデータヘッドの位置で行っている。従っ
て、オフトラック量は、サーボトラックセンタ(サーボ
トラックの中心位置)を基準として決められる。
【0037】図15Aは、オフトラック量が、オントラ
ックスライスレベルと比較して大きい場合の例であり、
図15Bは、オフトラック量がオントラックスライスレ
ベルと比較して小さい場合を示してある。
【0038】図15Aの例は、サーボヘッド12のオン
トラックスライスレベルがWsであり、このサーボヘッ
ド12の中心であるサーボトラックセンタからのオフト
ラック量がaの位置にヘッド1(データヘッド)があ
り、オフトラック量がbの位置にヘッド2(データヘッ
ド)がある例である。
【0039】この場合、オフトラック量a、bは、サー
ボヘッド12のオントラックスライスレベルWsにくら
べて大きい例である。また、図15Bの例は、サーボト
ラックセンタからのオフトラック量がcの位置にヘッド
1があり、オフトラック量がdの位置にヘッド2がある
例である。この場合、c、dは、オントラックスライス
レベルWsに比べて小さい例である。
【0040】次に、オフトラック補正時のオントラック
判定方法を説明する。 (例1)・・・図16参照 この例は、図15Aに示したオフトラック量a、bを有
する2つのデータヘッド13(ヘッド1、ヘッド2)を
切り換えた例である。
【0041】図16において、はヘッド1のセレクト
信号、はヘッド2のセレクト信号、はサーボトラッ
クセンタ、はインスライス信号(図13の比較回路3
0の出力信号)、はオントラック信号(図13の比較
回路26の出力信号)、POSはサーボヘッドの位置信
号を示す。
【0042】また、Waは、ヘッド1のオントラックス
ライスレベル、Wbはヘッド2のオントラックスライス
レベル、HS1 、HS2 はヘッド切り換えタイミング、
Tsは静定時間、−a、−bはオフトラック量(図15
参照)である。
【0043】今、時刻t1 で、の信号によりヘッド1
がセレクトされたとする。このヘッドの切り換えタイミ
ングHS1 は、図13の変化検出部28で検出(ヘッド
番号で検出)し、カウンタ27をリセットする。
【0044】時刻t1 からt2 までの間は、位置信号P
OSがWaの範囲外にあるため、のインスライス信号
はローレベル「0」となっているため、カウンタ27は
カウントを開始しない。
【0045】時刻t2 で、位置信号POSがWaの範囲
内に入ると、インスライス信号がハイレベル「1」とな
り、アンドゲート29からパルスが出力され、このパル
スをカウンタ27がカウントする。
【0046】そして、該パルスを1〜5までカウントし
た時刻t3 で、のオントラック信号がハイレベル
「1」となる。続いて、時刻t4 でによりヘッド2が
セレクトされると、上記と同様にして、カウンタ27は
リセットされる。
【0047】そして、時刻t4 からt5 までの間は、位
置信号POSが、Wbの範囲外にあるため、のインス
ライス信号はローレベル「0」となっており、カウンタ
27はカウントしない。
【0048】時刻t5 になると、位置信号POSがWb
の範囲内に入るため、アンドゲート29からパルスが出
力され、カウンタ27はカウントを開始する。そして、
時刻t6 で1〜5までのカウントが終了すると、のオ
ントラック信号が「1」となりオントラック状態と判断
される。
【0049】上記の場合、時刻t2 〜t3 、t5 〜t6
はオントラック状態が安定するまでの静定時間Tsとな
っている。 (例2)・・・図17参照 この例は、図15Bに示したオフトラック量c、dを有
する2つのデータヘッド(ヘッド1、ヘッド2)を切り
換えた例である。
【0050】図17において、〜、POS、H
1 、Tsは、図16と同じである。この場合は、ヘッ
ド1のオフトラック量がcで、ヘッド2のオフトラック
量がdであり、いずれもオントラックスライスレベルに
比べて小さい。
【0051】そして、ヘッド1のオントラックスライス
レベルはWcで示し、ヘッド2のオントラックスライス
レベルはWdで示してある。この例のように、オフトラ
ック量が小さく、ヘッド1がセレクトされた時刻t
1 で、すでに位置信号POSがWdの範囲内に入ってい
れば、ヘッドの切り換えタイミングHS1 に合わせてカ
ウンタ27のカウント動作を開始する。
【0052】そして、時刻t2 でカウンタ27が1〜5
までカウントすると、のオントラック信号がハイレベ
ルの「1」になりオントラック状態と判定される。この
場合にも、ヘッドの切り換えタイミングHS1 からTs
時間(時刻t1 〜t2 の区間)を静定時間Tsとしてい
る。
【0053】次に、オフトラック補正時のオントラック
判定処理を、図18に基づいて説明する。なお、図18
の各処理番号は、カッコ内に示す。先ず、データヘッド
13の切り換えが発生すると(S1)、ヘッド位置決め
サーボ制御部5では、切り換わったヘッドのオフセット
量を、オフセット補正部7の表(オフトラック補正値レ
ジスタ36)から読み出して、これを打ち消す方向に、
オフセットシークを開始する(S2)。
【0054】次に、ヘッド位置決めサーボ制御部5で
は、オフトラック補正部7のオントラックスライスレジ
スタ37からオントラックスライスデータを読んで、オ
ントラックスライスの範囲を、ヘッドのオフトラック量
に応じた値にセットする(S3)。
【0055】なお、前記オントラックスライスの範囲
は、オントラック判定回路17内の比較回路30にセッ
トする。そして、オントラック判定回路17では、変化
検出部28によりカウンタ27をリセット(Count ←
0)し(S4)、比較回路30によって、位置信号PO
Sがオントラックスライス内にあるか否かをみる(S
5)。
【0056】もし、オントラックスライス内でなけれ
ば、比較回路26から出力されるオントラック信号をロ
ーレベルの「0」にして(S7)、上記S4、S5の処
理を繰り返す。
【0057】その後、位置信号POSがオントラックス
ライス内に入ると(S5)、カウンタ27で、パルス発
生回路31から出力されるパルスをカウント(Count ←
Count +1)する(S6)。
【0058】このカウント値は、比較回路26により、
内部に格納してある定数LO(静定条件を決定する定数
であり、例えばLO=5とする)と比較する(S8)。
比較の結果、カウンタ27のカウント値(Count )が、
定数LO以下ならば(Count ≦LO)、S5の処理に戻
り、カウント値が定数LOより大きくなれば(Count >
LO)、オントラック信号をハイレベルの「1」にして
(S9)、比較回路26からオントラック信号を出力す
る。
【0059】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のも
のにおいては、次のような課題があった。 (1) データのリード/ライトを許可する条件として、オ
ントラック信号がある。オフトラック補正技術を用いな
いディスク装置では、ヘッドスイッチオペレーションを
行っても、原理的に、非トラックフォロー状態は発生し
ない。
【0060】ところが、オフトラック補正を行うと、ヘ
ッドスイッチオペレーション時に、非トラックフォロー
状態(例えば図16のt1 〜t3 、t4 〜t6 間の状
態、または図17のt1 〜t2 の間)が発生する。
【0061】特に、図17に示したように、ヘッドのオ
フトラック量が、オントラックスライスレベルと比較し
て小さい場合であって、非トラックフォロー状態にする
必要がないにもかかわらず、一律に静定時間Tsを設定
している。
【0062】従って、ヘッドスイッチオペレーションを
行った際のオントラックの判定処理が遅くなる。 (2) オントラックの判定処理が遅いため、データのリー
ド/ライトが遅くなり、ディスク装置のパフォーマンス
の低下にもつながる。
【0063】本発明は、このような従来の課題を解決
し、ディスク装置のオントラック補正時に行うオントラ
ック判定処理を高速化することを目的とする。
【0064】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理図で
あり、(A)はディスク装置の構成図、(B)はオント
ラック判定処理の説明図である。
【0065】図1中、図10〜図18と同じものは同一
符号で示す。また、CNTは制御部を示す。本発明は上
記の課題を解決するため、次のように構成した。
【0066】(1) いずれか一面をサーボ面15とし、他
の面を全てデータ面14とした複数のディスク16と、
サーボ面側に配置されたサーボヘッド12と、データ面
側に配置された複数のデータヘッド13と、サーボヘッ
ド及びデータヘッドを所望のトラックに位置決めする位
置決め機構(VCM)9と、該位置決め機構を制御する
制御部CNTとを具備し、該制御部が、データ面のサー
ボ情報を読み出し、オフトラック補正データを計算して
更新し、該サーボ情報と、オフトラック補正データを用
いてヘッド位置決め制御を行うディスク装置のオフトラ
ック補正時に行うオントラック判定方法において、デー
タヘッド13を切り換えた際、上記制御部CNTでは、
新たに選択されたヘッドのオフトラック量−dを基準と
して決めたオントラックスライスレベルWdを用い、デ
ータヘッドの切り換え直後も含め、過去にさかのぼっ
て、サーボヘッド12の位置信号POSを評価すること
により、オントラックの判定を行うようにした。
【0067】(2) 構成(1)において、位置信号POS
を評価する際、連続した複数(n)の位置誤差のサンプ
ルデータが、全てオントラックスライスレベルWdの範
囲内であった場合に、オントラック状態と判定するよう
にした。
【0068】(3) 構成(1)において、位置信号POS
を評価する際、連続した複数(n)の位置誤差のサンプ
ルデータの内、一部のサンプルデータを除き、他の全て
のサンプルデータ(m、m<n)が、全てオントラック
スライスレベルWdの範囲内であった場合に、オントラ
ック状態と判定するようにした。
【0069】(4) 構成(1)〜(4)において、位置信
号POSを評価する際、過去にさかのぼった位置信号の
軌跡を、時系列データと見なしてローパスフィルタ処理
し、該ローパスフィルタ処理した位置信号を評価の対象
とした。
【0070】
【作用】上記構成に基づく本発明の作用を、図1を参照
しながら説明する。オフトラック補正部7では、リード
/ライト制御部3からのオフトラックデータと、上位コ
ントローラからのヘッド番号を入力して、オフトラック
補正データとオントラックスライスレベルを作成する。
【0071】ヘッド位置決めサーボ制御部5では、サー
ボヘッド12で読み出したサーボ信号と、オフトラック
補正部7からのオフトラック補正データ等を入力し、上
位コントローラからの指令等に従って、ヘッド位置決め
サーボ制御を行う。
【0072】また、この時、ヘッド位置決めサーボ制御
部5内のオントラック判定回路17では、オフトラック
補正部7からのオントラックスライスレベルを入力し、
更に、内部で作成した位置誤差信号を入力してオントラ
ックの判定処理を行いオントラック信号を出力する。
【0073】このオントラック信号は、リード/ライト
制御部3へ送り、データヘッド13により、データをリ
ード/ライトする際の許可条件とする。上記オントラッ
ク判定回路17でオントラックの判定処理を行う際は、
上記構成(1)〜(4)のようにして行う。
【0074】例えば図1の(B)では、ヘッド1とヘッ
ド2(データヘッド)を切り換える例を示してあり、ヘ
ッド1は、オフトラック量が−cで、オントラックスラ
イスレベルがWcである。
【0075】また、ヘッド2は、オフトラック量が−d
で、オントラックスライスレベルがWdである。今、例
えばヘッド1がセレクトされている状態で、ヘッド2へ
の切り換えが行われたとする。このヘッド切り換えタイ
ミングをHsとする。
【0076】この場合、新たにセレクトされたヘッド2
のオントラックスライスレベルWd内に、Hs以前の過
去の位置信号POS(図の1、2、3、4、5の○印の
部分)が入っている。
【0077】従って、ヘッド1からヘッド2への切り換
えと同時に、オントラック状態(オントラック信号がハ
イレベルの「1」となる)と判定される。このように、
オフトラック量が、オントラックスライスレベルと比較
して小さい場合には、ヘッドの切り換えと同時にオント
ラック状態と判定される。
【0078】また、オフトラック量が、オントラックス
ライスレベルと比較して大きい場合には、オフトラック
量に応じて判定時間が長くなるが、全体としては、オン
トラックの判定時間が短かくなる。
【0079】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (1実施例の説明)図2〜図6は、本発明の1実施例を
示した図であり、図2はオントラック判定回路のブロッ
ク図、図3はオントラック判定処理フローチャート(そ
の1)、図4はオントラック判定処理フローチャート
(その2)、図5は処理説明図(例1)、図6は処理説
明図(例2)である。
【0080】図2〜図6中、図1、図10〜図18と同
じものは同一符号で示してある。また、40はシフトレ
ジスタ、41は比較器、42は判定回路を示す。第1実
施例は、上記従来例と同様に、サーボ面サーボ方式を採
用した磁気ディスク装置の例である。
【0081】そして、磁気ディスク装置の構成として
は、オントラック判定回路を、図2のように構成した外
は、上記従来例の構成と同じである(従来例と同一構成
の部分は説明を省略する)。
【0082】第1実施例で用いるオントラック判定回路
17は、図2に示したように、シフトレジスタ40と、
比較器41と、判定回路42で構成する。シフトレジス
タ40は、S1 〜Snから成るn桁のシフトレジスタで
構成され、比較器41は、C1 〜Cnから成るn個の比
較部で構成されている。
【0083】シフトレジスタ40には、位置誤差信号
(サンプルデータ)が入力し、この信号を、S1 →S2
→S3 →・・・→Sn-1 →Snの順でシフトするように
構成されている。
【0084】比較器41の各比較部C1 〜Cnには、シ
フトレジスタ40の各桁S1 〜Snからのデータと、外
部からのオントラックスライスレベルとが入力し、両者
の比較(位置誤差が、オントラックスライスレベル内か
否かを比較)を行う。
【0085】判定回路42は、比較器41の比較結果を
入力し、位置誤差信号が全てオントラックスライスレベ
ル内か否かを判定し、全てオントラックスライスレベル
以内であれば、オントラック信号をハイレベルの「1」
とし、それ以外であれば、オントラック信号をローレベ
ルの「0」にする。
【0086】上記シフトレジスタ40のデータをシフト
するには、例えば次のようにして行えばよい。 オントラック判定回路17に、パルス発生器を設けて
おき、このパルス発生器で発生したパルスに同期させて
シフトする。
【0087】オントラック判定回路17に、タイマ
(例えばインターバルタイマ)を設けておき、このタイ
マの出力に同期させてシフトする。 位置誤差信号をサンプリングして求める場合には、例
えばサンプリング周期に同期させてシフトする。
【0088】以上の構成によるオントラック判定回路1
7では、従来例のように、ヘッド番号を入力して、ヘッ
ド切り換えタイミングを検出し、このタイミングに合わ
せて判定回路42の判定を行ってもよいし、また、ヘッ
ド番号を用いず、常時、判定を行うようにしてもよい。
【0089】次に、オフトラック補正時のオントラック
判定処理を、図3、図4のフローチャートに基づいて説
明する。なお、図3、図4の各処理番号はカッコ内に示
す。以下の説明では、オントラック判定回路17を、5
桁のシフトレジスタ(S1〜S5 )40と、5個の比較
部(C1 〜C5 )から成る比較器41を用いた例とする
(n=5)。
【0090】また、図3、図4において、Last Pos1 〜
Last Pos5 は、それぞれ1サンプル前〜5サンプル前の
位置信号の値(位置誤差信号)とし、Current Pos は現
在の位置信号の値(位置誤差信号)とする(ヘッド切り
換え直後の値)。
【0091】即ち、シフトレジスタ40のS1 桁にはL
ast Pos1、S2 桁にはLast Pos2 、S3 桁には、Last P
os3、S4 桁にはLast Pos4、S5 桁にはLast Pos5が
セットされる。
【0092】また、ヘッド切り換え直後の現在値である
Current Pos は、シフトレジスタ40のS1 桁にセット
されるが、この時S1 〜S5 の各桁のデータは、それぞ
れS 1 →S2 →S3 →S4 →S5 の順でシフトされ、S
5 桁のデータが消失する。
【0093】処理が開始されると、先ず、外部からの位
置誤差信号を、シフトレジスタ40にセットする。この
場合、シフトレジスタ40内では、上記の順でシフトを
行い、Last Pos4をLast Pos5に、Last Pos3をLast P
os4に、Last Pos2 をLost Pos3 に、LastPos1 をLast
Pos2 にシフトし、現在値であるCurrent Pos をS1
にセットする(S11)。
【0094】この処理を繰り返して行い、その後、ヘッ
ドの切り換えが発生すると(S12)、ヘッド位置決め
サーボ制御部5では、切り換わったヘッドのオフセット
量を、オフセット補正部7の表(オフトラック補正値レ
ジスタ36)から読み出して、これを打ち消す方向に、
オフセットシークを開始する(S13)。
【0095】次に、ヘッド位置決めサーボ制御部5で
は、オフトラック補正部7のオントラックスライスレジ
スタ37から、オントラックスライスデータを読んで、
オントラックの範囲を、ヘッドのオフトラック量に応じ
た値にセットする(S14)。
【0096】その後、オントラック判定回路17の比較
器41では、各比較部C1 〜C5 が比較を行う。この比
較処理では、シフトレジスタ40のS1 〜S5 にセット
されているLastPos1 〜Last Pos5 の値が、それぞれオ
ントラックスライスレベル内か否かの比較を行い、その
結果を判定回路42が判定する(S15〜S19)。
【0097】判定の結果、Last Pos1 〜Last Pos5 の全
てが、オンスライスレベル内であれば、オントラック信
号をハイレベルの「1」にする(S20)が、それ以外
の場合には、オントラック判定回路17のデータを更新
しながら、上記の比較処理及び判定処理を繰り返す。
【0098】即ち、Last Pos1 〜Last Pos5 の全てが、
オントラックスライスレベル内でない場合には、オント
ラック信号をローレベルの「0」とし(S21)、シフ
トレジスタ40のデータをシフトし(S22)、上記処
理(S15〜S19)を繰り返して行う。
【0099】なお、上記の処理において、オントラック
スライスレベルのデータは、ヘッド切り換え後の新たに
選択されたヘッドのオフトラック値を元にしたデータを
用いる。
【0100】また、上記処理では、ヘッドが切り換えら
れた時に、判定回路42の判定処理を行っているが、こ
の処理は、ヘッドの切り換えと無関係に常時行ってもよ
い。上記オントラック判定処理を、図5、図6の具体列
に基づいて説明する。
【0101】(例1)・・・図5参照 この例は、オフトラック量が、オントラックスライスレ
ベルと比較して小さい場合の例である(図17に対
応)。
【0102】図5のはヘッド1のセレクト信号、は
ヘッド2のセレクト信号、はサーボトラックセンタ、
はインスライス信号、はオントラック信号、POS
はサーボヘッドの位置信号を示す。
【0103】また、Wcはヘッド1のオントラックスラ
イスレベル、Wdはヘッド2のオントラックスライスレ
ベル、HS1 はヘッドの切り換えタイミング、−c、−
dはオフトラック量を示す。
【0104】この例では、ヘッド1、ヘッド2のオフト
ラック量−c、−dが、ヘッド1、ヘッド2のオントラ
ックスライスレベルWc、Wdにくらべて小さくなって
おり、サーボヘッドの位置信号が図5のようになってい
る。
【0105】このような例において、今、時刻t1 で、
ヘッド2がセレクトされたとする。この時のヘッドの切
り換えタイミングHS1 を基準として、過去5つのデー
タ、Last Pos1 〜Last Pos5 (図5の1、2、3、4、
5の○印の部分に対応)は、全て、切り換えられたヘッ
ド2のオントラックスライスレベルWdの範囲内となっ
ている。
【0106】このような場合には、時刻t1 で、直ちに
判定回路42から、ハイレベル「1」のオントラック信
号が出力される。従って、図5のに示したオントラッ
ク信号は、時刻t1 の前後で、連続してハイレベルの
「1」になる。
【0107】このように、オフトラック量がオントラッ
クスライスレベルと比較して小さい場合には、図5の例
のように、ヘッド切り換えタイミングHS1 時に、直ち
にオントラック信号をハイレベル「1」にすることがで
きる。
【0108】従って、オントラック判定時間は、ほとん
ど0に近くなり、極めて高速でオントラックの判定処理
ができる。 (例2)・・・図6参照 この例は、オフトラック量が、オントラックスライスレ
ベルと比較して大きい場合の例である(図16に対
応)。
【0109】この例では、ヘッド1、ヘッド2のオフト
ラック量−a、−bがヘッド1、ヘッド2のオントラッ
クスライスレベルWa、Wbにくらべて大きくなってい
る。このような例において、今、時刻t1 において、ヘ
ッド1がセレクトされたとする。この時、位置信号PO
Sは、ヘッド1のオントラックスライスレベルWaの範
囲内に入っていないため、で示したオントラック信号
(判定回路42の出力信号)は、ローレベルの「0」と
なっている。
【0110】その後、時刻t2 になると、位置信号PO
Sが、オントラックスライスレベルWaの範囲内となる
が、過去5つのデータLast Pos1 〜Last Pos5 は全てW
aの範囲内とはならないため、オントラック信号はロー
レベル「0」となっている。
【0111】そして、時刻t3 になって、Last Pos1 〜
Last Pos5 (図6の1、2、3、4、5の○印に対応)
の全てがオントラックスライスレベルWaの範囲内に入
ると、判定回路42から、ハイレベルのオントラック信
号が出力され、ヘッド1がオントラック状態になったと
判定される。
【0112】次に、時刻t4 になって、ヘッド2がセレ
クトされた場合、時刻t4 からt6になるまでの間は、L
ast Pos1 〜Last Pos5 の全てが、ヘッド2のオントラ
ックスライスレベルWbの範囲内には入らないため、オ
ントラック信号はローレベルの「0」となっている。
【0113】しかし、時刻t6 になると、Last Pos1 〜
Last Pos5 (図6の1、2、3、4、5の○印に対応)
の全てが、オントラックスライスレベルWbの範囲内と
なるため、判定回路42から、ハイレベルのオントラッ
ク信号が出力され、ヘッド2がオントラック状態になっ
たと判定される。
【0114】このように、オフトラック量がオントラッ
クスライスレベルに比べて大きい場合でも、ほぼ従来例
と同等の時間で、オントラックの判定ができる。 (他の実施例の説明)図7〜図9は、他の実施例を示し
た図であり、図7はオントラック判定回路のブロック図
(その1)、図8はオントラック判定回路のブロック図
(その2)、図9はオントラック判定処理の説明図であ
る。図7〜図9中、図1〜図6、図10〜図18と同一
のものは同一符号で示す。また、43は乗算器、44は
加算器、45は比較回路を示す。
【0115】他の実施例その1の説明・・・図7、図
9参照 この例では、図2に示した第1実施例のオントラック判
定回路17内の判定回路42の判定条件を変えた例であ
る。
【0116】この例の判定回路42(図7参照)では、
位置誤差信号がn個の内、m個(n>m)までオントラ
ックスライスレベルの範囲内であればオントラック状態
を判定する。
【0117】例えば、n=6、m=5とすれば、Last P
os1 〜Last Pos6の内、5個のLastPosがオントラック
スライスレベルの範囲内であれば、オントラック状態と
判定する。
【0118】図9において、位置信号POSが図示のよ
うに変化したとし、ヘッド(ヘッド1あるいはヘッド
2)のオントラックスライスレベルWsが図示のように
設定されていたとする。
【0119】この場合、時刻t1 からt2 までの区間で
は、Last Pos1 〜Last Pos6の全てがオントラックスラ
イスレベルの範囲外にあるため、判定回路42から出力
されるオントラック信号はローレベルの「0」となって
いる。
【0120】しかし、時刻t3 〜t4 の区間では、Last
Pos1 〜Last Pos6の内、5つのLast Posがオントラッ
クスライスレベルWsの範囲内にあり、残りの1つのLa
st PosがオントラックスライスレベルWsの範囲外とな
っている。
【0121】このような場合、この例ではオントラック
状態と判定し、判定回路42では、時刻t4 に、オント
ラック信号をハイレベルの「1」にする。なお、この例
で、Last Pos1 〜Last Pos5 の5つのデータの内、1つ
のLast Posのみがオントラックスライスレベルの範囲外
となった場合に、オントラック状態と判定してもよい。
【0122】即ち、ある区間において、n個のサンプル
中、m個のサンプル(n>m)がオントラックスライス
レベルの範囲内であれば、オントラック状態と判定す
る。 他の実施例その2の説明・・・図8、図9B参照 この例はヘッドスイッチオペレーション直後を含め、過
去の最近の位置信号の軌跡を時系列データと見なしてロ
ーパスフィルタ処理し、この出力をスライスした結果を
オントラック状態の判定に用いた例である。
【0123】フィルタとしては、FIR(Finite Impul
se Response)型のディジタルフィルタを用いた。図8に
示したように、この例のオントラック判定回路17に
は、シフトレジスタ40と、乗算器43と、加算器44
と、比較回路45を設け、上記のフィルタ処理を行う。
【0124】この場合、シフトレジスタ40は、上記各
例と同じであるが、乗算器43の各乗算部Q1 〜Qnで
は、シフトレジスタ40の各桁S1 〜Snから出力され
たデータと、フィルタ係数との積を求める。
【0125】そして、前記の積の値を、加算器44で加
算し、その結果の値と、オントラックスライスデータと
を、比較回路45において比較する。この比較回路45
では、比較結果によりオントラック信号を出力する。
【0126】例えば位置信号POSが、高周波のノイズ
成分を含んでいると、図9ののように蛇行状の軌跡を
たどることがある。このような場合、例えば、図9の
に示した時刻t1 〜t2 の区間では、LastPosがオント
ラックスライスレベルWsの範囲内か、範囲外か、はっ
きりしない。
【0127】このためオントラック状態の判定ができる
のは、時刻t2 以降となり、その判定処理が遅くなる。
そこで、図8に示したオントラック判定回路17で、デ
ィジタルフィルタによるフィルタ処理を施した後、比較
回路45でオントラックの判定を行えば、図9ののよ
うにオントラック判定処理が速く、かつ正確にできる。
【0128】即ち、上記のディジタルフィルタによるフ
ィルタ処理(ローパスフィルタ)で、位置信号POSに
含まれている高周波のノイズ成分を除去すれば、位置信
号POSは、図9ののように、安定した軌跡をたど
る。
【0129】従って、この例では、時刻t1 〜t2 の区
間でLast Pos1 〜Last Pos5 が全てオントラックスライ
スレベルWsの範囲内となり、時刻t2 において、比較
回路45からハイレベル「1」のオントラック信号が出
力され、オントラック状態と判定される。
【0130】なお、この場合、図9のに示したような
判定方法で、オントラックの判定を行ってもよい。
【0131】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。 (1) ヘッドの切り換え時に、オントラック状態を判定す
るが、この場合、従来例では、一律に静定時間Tsを設
定していたため、オントラックの判定時間が長くなって
いた。
【0132】しかし、本発明では、上記のような静定時
間の設定をやめ、過去にさかのぼって位置信号を評価す
ることで、オントラックの判定をしているため、オント
ラック判定処理が高速化可能である。
【0133】(2) 例えば、オフトラック量がオントラッ
クスライスレベルに比べて小さい場合には、オントラッ
クの判定に要する時間を、ほぼ0にできる。 (3) オフトラック量がオントラックスライスレベルに比
べて大きい場合には、オントラックの判定に要する時間
が、従来例と同じ程度になることもあるが、この場合で
も、従来例より遅くなることはない。
【0134】従って、上記(2)の点等を考慮すれば、
全体として、オントラックの判定処理は高速化できる。 (4) ディスク装置のアクセスタイムが短かくなり、パフ
ォーマンスの向上にもつながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の1実施例におけるオントラック判定回
路のブロック図である。
【図3】1実施例のオントラック判定処理フローチャー
ト(その1)である。
【図4】1実施例におけるオントラック判定処理フロー
チャート(その2)である。
【図5】1実施例の処理説明図(例1)である。
【図6】1実施例の処理説明図(例2)である。
【図7】他の実施例におけるオントラック判定回路のブ
ロック図(その1)である。
【図8】他の実施例におけるオントラック判定回路のブ
ロック図(その2)である。
【図9】他の実施例におけるオントラック判定処理の説
明図である。
【図10】従来の磁気ディスク装置のブロック図であ
る。
【図11】従来のディスク機構部の説明図である。
【図12】従来のヘッド位置決めサーボ制御部のブロッ
ク図である。
【図13】従来のオントラック判定回路のブロック図で
ある。
【図14】従来のオフトラック補正回路のブロック図で
ある。
【図15】従来のオフトラック量の説明図である。
【図16】従来例の処理説明図(その1)である。
【図17】従来例の処理説明図(その2)である。
【図18】従来のオフトラック補正時のオントラック判
定処理フローチャートである。
【符号の説明】
3 リード/ライト制御部 5 ヘッド位置決めサーボ制御部 7 オフトラック補正部 9 VCM(ボイスコイルモータ) 11 スピンドル 12 サーボヘッド 13 データヘッド 14 データ面 15 サーボ面 17 オントラック判定部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 いずれか一面をサーボ面(15)とし、
    他の面を全てデータ面(14)とした複数のディスク
    (16)と、 サーボ面側に配置されたサーボヘッド(12)と、 データ面側に配置された複数のデータヘッド(13)
    と、 サーボヘッド及びデータヘッドを所望のトラックに位置
    決めする位置決め機構(9)と、 該位置決め機構を制御する制御部(CNT)とを具備
    し、 該制御部が、データ面のサーボ情報を読み出し、オフト
    ラック補正データを計算して更新し、 サーボ面のサーボ情報と、オフトラック補正データを用
    いてヘッド位置決め制御を行うディスク装置のオフトラ
    ック補正時に行うオントラック判定方法において、 データヘッド(13)を切り換えた際、上記制御部(C
    NT)では、 新たに選択されたヘッドのオフトラック量(−d)を基
    準として決めたオントラックスライスレベル(Wd)を
    用い、 データヘッドの切り換え直後も含め、過去にさかのぼっ
    て、サーボヘッド(12)の位置信号(POS)を評価
    することにより、 オントラックの判定を行うことを特徴としたオントラッ
    ク判定方法。
  2. 【請求項2】 上記位置信号(POS)を評価する際、 連続した複数(n)の位置誤差のサンプルデータが、全
    てオントラックスライスレベル(Wd)の範囲内であっ
    た場合に、 オントラック状態と判定することを特徴とした請求項1
    記載のオントラック判定方法。
  3. 【請求項3】 上記位置信号(POS)を評価する際、 連続した複数(n)の位置誤差のサンプルデータの内、 一部のサンプルデータを除き、他の全てのサンプルデー
    タ(m、m<n)が、全てオントラックスライスレベル
    (Wd)の範囲内であった場合に、 オントラック状態と判定することを特徴とした請求項1
    記載のオントラック判定方法。
  4. 【請求項4】 上記位置信号(POS)を評価する際、 過去にさかのぼった位置信号(POS)の軌跡を、時系
    列データと見なしてローパスフィルタ処理し、 該ローパスフィルタ処理した位置信号を評価の対象とし
    たことを特徴とする請求項1又は2又は3記載のオント
    ラック判定方法。
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