JPH02244467A - 磁気デイスク装置のヘツド位置決め制御方式 - Google Patents

磁気デイスク装置のヘツド位置決め制御方式

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JPH02244467A
JPH02244467A JP6230489A JP6230489A JPH02244467A JP H02244467 A JPH02244467 A JP H02244467A JP 6230489 A JP6230489 A JP 6230489A JP 6230489 A JP6230489 A JP 6230489A JP H02244467 A JPH02244467 A JP H02244467A
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head
seek
track
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Application number
JP6230489A
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Masahiko Sato
雅彦 佐藤
Kosuke Fujii
藤井 浩輔
Kunikazu Takayama
高山 訓一
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Publication of JPH02244467A publication Critical patent/JPH02244467A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〕 本発明は、磁気ディスク装置のヘッド位置決め制御方式
に係り、特に、トラックシーク動作からトラックフオロ
イング動作へ制御を切り換える時に生じるヘッドのオー
バーシュートを低減するのに好適な磁気ディスク装置の
ヘッド位置決め制御方式に関する。
〔従来の技術〕
一般に、磁気ディスク装置において、磁気ヘッドを磁気
ディスク記録媒体の目標トラック上に位置決めする制御
方式では、まず、磁気ヘッドを目標トラックにほぼ一致
する位置まで、所定のヘッド移動速度曲線に従って移動
するように制御するトラックシーク制御を行ない、つい
で、磁気ヘッドを目−標トラックに正確に(高精度で)
追従するように制御するトラックフオロイング制御を行
なっている。
この種の磁気ヘッド位置決め制御方式として、従来は、
サーボ面サーボ方式(サーボ専用の磁気ディスク面を用
いた磁気ヘッド位置決めサーボ方式)を用いたアナログ
制御方式が主流となっていたが、最近ではデジタルセク
タサーボを用いた磁気ディスク装置の開発が急速に増え
て来ている。
トラックシーク動作からトラックフオロイング動作に制
御モードが切り換わる際には、トランジェント(オーバ
ーシュート等のヘッドの振動現象)が発生する。従来、
アナログ制御方式で、このようなオーバシュートを除去
しまたは低減する方法としては、シーク後半の減速カー
ブを最適化する方法や、トラックフオロイング制御系の
サーボ帯域をアップする方法などが知られているが、デ
ィジタルセクタサーボ方式では、サンプリング周期(ヘ
ッドの位置情報を検出するサンプリング周期)が粗いた
め、アナログ制御方式におけるような帯域アップを図る
ことは困難である。なお、ディジタルセクタサーボ方式
については、例えば、米国特許第4.669004号明
細書があり、同明細書では、ディジタルセクタサーボ方
式全般に亘って記述されているものの、上記の制御モー
ドの切り換え方まで細かな検討はなされていない。
このように、従来技術では、ディジタルセクタサーボ方
式によるヘッド位置決め方式において、シーク制御から
フオロイング制御に切り換わる際のオーバーシュートの
問題について考慮されたものは見当たらない。
〔発明が解決しようとする課題] 上述のように、ヘッド位置決め制御方式におけるトラッ
クシーク制御モードからトラックフオロイングモードへ
の切り換え時に発生するヘッドのオーバシュート等のト
ランジェント発生の問題について、従来は、アナログ制
御方式での検討は色々となされているものの、ディジタ
ル制御方式での検討はほとんど行なわれていなかった。
ここで、第8図(a)〜(f)により、従来の一般的な
ヘッド位置決め制御方式における、上記のオーバシュー
ト等のトランジェント発生のメカニズムの概要を説明す
る。
第8図(a)に、VCM(ヘッド駆動用ボイスコイルモ
ータ)を用いたヘッド位置制御系(特に、トラックフオ
ロイング制御系)の−船釣なブロック図を示す。1はメ
カニズム系を表し、Ktは70Mのトルク定数、mはメ
カニズム系全体の質量を表す。2はVCM電流、3はヘ
ッド先端位置を表す出力信号である。1が’/s”(2
回積分)の項を持つ理由は、VCMが電流に比例した力
を発生するため、位置は電流(すなわち加速度)を2回
積分して得られるからである。4はヘッド位置検出器を
示し、K、はポジション感度を示す。5は負帰還がかか
るための信号反転を表す。6は、70Mを駆動するため
のパワーアンプを示し、制御電圧に比例した電流をVC
Mに流すため、Ko。
という比例項で表される。7は、位相補償用のフィルタ
で、該フィルタ7がなぜ必要か以下にその理由を述べる
まず、フィルタ7がなく、信号反転回路5の出力ヲ直接
VCMのパワーアンプ6の入力につなぎ、いわゆる比例
制御系を構成した場合、その開ループ伝達関数G。(S
)は、 Go(S)=KI−p (ただしに+ =  KAMF  ・Kt  −KP 
/m)・・−−−−−−−−−(1) となる。この式の周波数特性を図示すると、第8図(b
)に示すようになる。この系は、ゲインカーブが、Od
Bとなる周波数(以下ゼロクロス点とする)で位相遅れ
が180°となっており、不安定な系であること示して
いる。即ち、第8図(a)で、位相補償回路7をなくし
た閉ループ系は発振することがわかる。そこで、位相補
償フィルタ7として、第8図(C)に示されるように、
ゲインOdbの周波数のところで位相に持ち上りを有す
る周波数特性を持つ、いわゆる位相遅れ進み補償用フィ
ルタ(以下ラグリードフィルタとする)を挿入すると、
開ループ特性は第8図(d)のようになる。この図では
ゼロクロス点での位相遅れが180°以下となっており
、閉ループ系は安定に制御できることがわかる。従って
第8図(a)の位相補償ブロック7としては、第8図(
C)の周波数特性を示すフィルタを構成すれば良い。こ
の位相補償フィルタ7は、従来のアナログ制御では、第
8図(e)に示すようにOPAmp (オペレータアン
プ)で構成していた。
一方、ディジタル制御では、この位相補償フィルタ7を
第8図(f)のように、A/Dコンバータ7a。
マイコン(マイクロコンピュータ)7b、およびD/A
コンバータ7cで構成し、マイコンの数値計算処理によ
り、ディジタルフィルタを構成し、アナログフィルタの
場合と同等の位相補償を行なっている。このディジタル
フィルタでは、あるサンプリング周期でA/D7aを介
して位置データを取り込み、状態方程式および出力方程
式を用いて過去のサンプリング時の入出力データに基づ
いて算出された状態量と、今回のサンプリング時の入力
位置データとから、新しい出力データをD/A7cに得
るようになっている。なお、その詳細は、第6図により
後述する。本明細書で述べているディジタルフィルタと
は、この位相補償のために挿入した第8図(f)のよう
なラグリードフィルタのことであり、位相補償とは、制
御系の信号の位相遅れの補償を行なうものである。
上記のように、トラックフオロイング制御系にディジタ
ル型のラグリードフィルタを用いる場合、各サンプリン
グ時毎に、過去の入出力データに基づいて作った状態量
(状態変数X)と、今回のサンプリング時の入力位置デ
ータ量(u)とから、新しい出力データ量(y)を得、
この出力データ量(y)に応じてヘッド位置の制御が行
なわれ、このような制御動作が複数サンプリング周期に
亘って繰り返されることで、ヘッドは目標位置に向かっ
て収斂して行く。しかし、トラックシーク制御からトラ
ックフオロイング制御に切り換えられた瞬間、すなわち
、トラックフオロイング制御の開始時における最初のサ
ンプリングが行なわれる際には、過去のデータに基づい
て作られる前記状態量(X)は未だ得られておらず、不
定である。そこで、最初のサンプリング時に、この状態
量Xの値(初期値)として、適当な値、例えばX=Oを
設定する方法が考えられる。しかしながら、この方法で
は、シーク制御からフォロイング制御にプログラムを切
り換える際に、ディジタルフィルタがトランジェントを
発生し、その影響でヘッドが大きくオーバシュートする
ことがわかった。このため、ヘッドの整定時間(目標位
置に落ち着くまでの時間)が延びてしまう。特に、アク
セスタイムを短縮するためにシーク速度を上げた場合、
この問題は顕著に現れる。このようなオーバシュートを
発生する理由は、二〇オーバシュートを最小にするため
の状態変数の初期値(最適値)が、必ずしも零とはなら
ず、シークスパン(シーク開始位置から目標位置までの
距離)や、サンプリング点や、フオロイング制御に突入
するときのヘッドの突入速度等の条件で変わる最適の初
期値が存在するからであると考えられる。(例えば、0
よりも若干手前の値、正の値となる。) そこで、もしも、フオロイング制御の開始時に(シーク
制御から2オロイング制御の切り換え時に)、この最適
の初期値が分かっていてこの初期値(最適値)を正しく
設定することができれば、オーバシュートを著しく軽減
できると考えられる。
従って、本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消
し、シーク制御からフォロイング制御への切り換え時に
、最適の状態変数の初期値を与えることにより、ヘッド
のオーバシュート等の振動を防止するようにした磁気デ
ィスク装置のヘッド位置決め方式を提供することにある
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明の磁気ディスク装置の
ヘッド位置決め制御方式は、トラックフオロイング制御
系の位相補償フィルタとしてディジタルフィルタを用い
、トラックシーク制御からトラックフオロイング制御に
制御モードを切り換える際、その切り換え直前の所要回
数のサンプリング期間に、トラックシーク制御と並列に
、トラックフオロイング用のディジタルフィルタの計算
の一部を処理する手段(シーク制御用のプログラムと、
フオロイング制御用のプログラムを並列処理する手段)
を設けたことを特徴とする(但し、この期間中、ヘッド
アクチュエータの制御は、シーク制御用プログラムで管
理されている。)。
〔作用〕
上記構成に基づく作用を従来技術と対比して説明する。
上述のように、トラックフオロイング制御系の位相補償
フィルタとしてディジタルフィルタを用いる場合、この
ディジタルフィルタはマイクロプロセッサで実現するこ
とができ、それには、あるサンプリング周期で入力位置
データUを取り込み、状態方程式および出力方程式と呼
ばれる2つの差分方程式によって状態変数Xと出力変数
(出力データ)yを計算する必要がある。ここで、第に
回目のサンプリング時の入力位置データをu(k)、状
態変数をx()c)、出力データをy(k)とし、また
、A。
e、e、[)を、このフオロイング制御系のシステム構
成によって定まる定数とすると、上記状態方程式は、 x  (k + 1 ) =A ・x(k)+[3−u
(k)−・−−−(2)で表され、出力方程式は、 )’  (k)  =C−x  (k)  +D −u
  (k)−−−−−43)で表される。第に回目の(
2)式の計算結果z(k+1)は、(3)式の次回(k
+1回目)の出力y(k+1)を算出するのに用いられ
る。シーク制御からフオロイング制御にモード切り換え
が行なわれるとき、従来技術では、前述のように、フオ
ロイング制御の最初のサンプリング時には、未だ状態変
数x (k)の初期値は得られておらず、不安定となっ
て発振する。また、仮に状態変数の初期値(x(0)と
する)を零に設定してみても、前述のように、この初期
値は必ずしもオーバシュートを除去するための最適値と
ならず、依然としてオーバシュート等のヘッドの振動を
効果的に除去することはできない。
これに対して、本発明では、シーク動作中にその終了前
から、例えばフオロイング動作に切換わるよりも数サン
プリング周期前から、予め前記状態方程式の計算を行な
っているので、実際に、シーク動作からフオロイング動
作に制御モードが切換わるときには、すでに、それまで
の計算によってほぼ最適値を与える状態変数が算出され
ており、この最適値の状態変数が実際のフオロイング制
御開始時の初期値として用いられるものである。従って
、以後のフオロイング動作はきわめて急速に安定するよ
うに行なわれ、従来技術のようなヘッドのオーバシュー
ト等の振動が効果的に防止できる。
ここで、注意すべきことは、本発明ではシーク制御中か
ら状態方程式を計算し、状態変数の値を求めているが、
これは単にフォロイング制御への切り換え時に前記初期
値を求めるために使われるだけであって、これをシーク
動作中から出力して実際のヘッド制御に使うわけではな
い、ということである。シーク制御はもっばらシーク制
御手段(シーク制御プログラム)により行なわれ、フオ
ロイング制御はもっばらフオロイング制御手段(フオロ
イング制御プログラム)により行なわれる。従って、上
記のディジタルフィルタの初期値を求める計算が、シー
ク制御に影響を与えることはなく、シーク制御が誤動作
することはない。
また、シーク動作終了前から始まる前記状態方程式の計
算において、その計算の開始時に初期条件(一種の初期
値)を与える必要があるが、この初期条件の値としては
零であってもよい。その理由は、上記のように、シーク
動作中に計算結果を実際の制御に使うわけではなく、ま
た、計算の開始時に零であっても、その後フオロイング
モードに切り換わる迄の間に何回も計算が行なわれるこ
とにより、この切り換え時点では状態変数は最適値に向
かってほぼ収斂しており、フオロイング制御はこの最適
値を初期値とする状態変数によって開始する結果、オー
バシュートが防止されると考えられるからである。
〔実施例〕
吹下に、本発明の実施例を図面により説明する。
第2図は、ディジタルセクタサーボ制御を用いた磁気デ
ィスク装置の実施例の構成を示すブロック図である。
21は、ディスク20の次々のセクタS、5−−−−−
−一の間(境界、各セクタの先頭部と考えてもよい)の
僅かな区間に設けたセクタサーボパターンである。セク
タサーボ方式とは、このセクタサーボパターン部21に
記録されたトラック番号と位置情報を飛び飛びに検出し
て、この検出結果によりヘッドのシーク制御およびフオ
ロイング制御を行なう方式をいう。本実施例では、ディ
スクは3600rpmで回転し、トラフ21周当たりの
セクタ数は43セクタ/周であるので、約388use
c(2580Hz)に1回の割合で(すなわち、セクタ
周期と等しいサンプリング周期をもって)サンプリング
することで、前記位置情報を取り出すことができる。ま
た、本実施例のセクタサーボ方式は、さきに第8図(f
)により説明したように、位相補償用フィルタとしてマ
イコン制御によるディジタルフィルタを用いるディジタ
ル制御方式を採用する。
25はヘッドアンプで、該アンプ25によりディスク2
0の面からヘッドにより再生した微小な信号を増幅して
いる。26はA G C(AutomaticGain
 Control) Ampで、8亥アンプ26により
出力振幅が一定となるように利得を制御している。
24はバーストパターン21からヘッドポジション信号
(位置情報)を再生する回路、27は該ポジション信号
を一定間隔(前記サンプリングに間隔、サンプリング周
期)でマイコン(マイクロコンピュータ)28に取り込
むためのADC(アナログ・ディジタル変換器)である
。22はAM(アドレスマーク)検出回路、23はグレ
イコード復調回路、24はバーストパターン復調回路、
29はパルスディテクタである。パルスディテクタ29
はAGCアンプ26からの山波形をパルス化し、そのパ
ルス列から得られたトラック番号は、グレーコード復調
回路23により復調されてバイナリデータ化され、マイ
コン28に取り込まれている。AM検出回路22は、サ
ーボエリアの始まりを示すAMパターンを検出して、そ
れにより、マイコン28に、上記サンプリングを行なう
ための割り込みを起動する。このように、サンプリング
を行なう都度、割り込みをかけるので、割り込み周期は
サンプリング周期と同じである。210は、DAC(デ
ィジタル・アナログ変換器)で、該DAC210により
、マイコン28がグレイコード復調回路23およびAD
C27から取り込んだデータを基に、数値計算処理して
求めた制御量を、アナログ量に変換している。211は
、vCM(ボイスコイルモータ)ドライバで、該V C
Mドライバ211により、アナログ量に変換された制御
量に比例した電流が、ヘッド駆動用のVCMに流される
。なお、第2図中、接続線に付した数字rB」、r12
」は、バスのビット数を示す。
第3図に、セクタサーボパターン21の詳細を示す。区
間31がサーボエリアで、この区間31は約25μsで
ある。32はDCイレーズ部で、これに統<AMパター
ン35と対で、サーボエリアの始まりを検出するために
ある。33は、グレーコード化された(あるトラックか
ら次のトラックに移るとき、1ビツトしか変化しないよ
うな符号形式をグレーコードといい、シークのためヘッ
ドがトラックを斜めに横切るとき、■トラックを越える
ようなトラック番号の読み誤りを生じないようにする符
号形式である)トラック番号で、隣接トラック間で位相
を揃えて記録されている。これは、シーク中に於いても
、ヘッドを通過するトラック番号を正しく取り込むため
である。34は、トラック毎に順に位相を変えて記録さ
れたバーストパターンで、図に示すように、各トラック
の長平方向に4個のバーストパターンが形成されている
。該バーストパターンは、トラック内でヘッドの細かな
位置(トラック中心よりのずれ)を検出するためのポジ
ション信号(位置情報)として使用される。
次に、第2図および第3図により、第2図の実施例の動
作の概要を説明する。
それぞれのパターン、すなわち、AMパターン35、ト
ラック番号(グレイコード)33.およびポジション信
号(バーストパターン)34は、第2図のAM検出回路
22.グレイコード復調回路23.およびバーストパタ
ーン復調回路24で検出される。AM検出回路22は、
サーボエリアの先頭で、マイコン2日に割り込みをかけ
る。割り込みを受は付けたマイコン28はグレイコード
復調回路23からトラック番号33を取り込むことでヘ
ッドが位置しているトラック番号を認識し、さらにポジ
ション復調回路(バーストパターン復調回路)24の出
力をA/D変換して取り込むことで、ヘッドの微小な変
位を検出する。バーストパターンから得られるポジショ
ン情報の他に、トラック番号を検出しなくてはならない
理由は、セクタサーボでは、サーボパターンが、すでに
述べたように388μsecに1回しか得られないため
、高速度でシークしている場合、1サンプリング周期(
388tIsec)の間に101−ラック以上のトラッ
クを通過することになり、シーク時にヘッド位置が認識
できなくなることを避けるためである。
次に、これらの情報をもとに、マイコン28によりシー
ク制御とフオロイング制御を実現するためのアルゴリズ
ムを示す。まず、第4図にシーク制御構成をブロック図
で示す。シーク制御は、予め決められた加減速パターン
(目標速度曲線)に沿ってヘッドを移動させるために、
速度制御を行なっている。ヘッドの速度検出方法は、サ
ンプリングしたトラック番号と、1サンプリング前で得
られたトラック番号の差分てヘッド速度を算出する方法
によっている。第4図で記号Z−1で示すブロック45
は、1サンプル遅れを示すオペレータで差分41の出力
としてヘッド速度が得られる。
目標速度42は、現在ヘッドが位置しているトラックと
、目標トラックの差分、即ち残トラック数から、ROM
のテーブル44を参照して得ている。
現在速度41と目標速度42の差分て速度誤差43が得
られるため、この値に適当なゲインKvel(アンプ4
6)を掛けDAC210に出力する。
この出力でVCMを制御することによって、速度制御を
実現している。
第5図は、上記のシーク制御を実現するための制御フロ
ーチャートである。以下、フローに従って説明する。
51はイニシャル処理で、サンプル番号(シーク制御に
おける第n回目のサンプリング)nをlにセットし、マ
イコン28内に設けたT RK (0)という記憶エリ
ア(図示せず)に、現在ヘッドがフオロイングしている
トラック番号をストアしている。
52は、サーボエリア31の始まりを検出するために割
り込み待ちをしている状態を示す。ヘッドがサーボエリ
アに入って割り込みがかかると、53以下の一連の処理
を実行する。
53は、割り込みが入った瞬間のトラック番号を取り込
みT RK (n)にストアしている。
処理54で、その時取り込んだトラック番号が目標トラ
ックであるか判断し、目標トラックに一致していれば処
理55のフォロイング制御に切り換える。目標トラック
に達していない場合は、シーク制御りを繰り返す。処理
56は、現在取り込んだトラック番号T RK (n)
から、lサンプル前に取り込んだトラック番号TRK 
(n−1)を引いている。サーボ割り込みは一定周期で
かかるため、この差分はヘッド速度とみなすことができ
、VEL (n)にストアする。処理57は、目標トラ
ックまでの残トラック数に応じて、目標ヘッド速度をテ
ーブル44から引き出している。処理58で、その目標
ヘッド速度と処理56で計算した実ヘッド速度の差を計
算し、速度誤差V E RR(n)を求めている。処理
59では、速度誤差V E RR(n)に、ゲインK 
V@Lを掛け、DAC210に出力している。
510で、サンプル番号を更新し、サーボ割り込み待ち
ブロック52に戻している。
次にフオロイング制御について説明する。フオロイング
制御をするためには、従来アナログ制御ではリード・ラ
グ・フィルタが用いられており、これと同等なことを行
なうためには、これをディジタルフィルタ化すれば良い
。リード・ラグ・フィルタを状態方程式で記述すると、
次式のような一般式で記述できる。
状態方程式は、これをベクトル表示すると、X (k+
 1 ) =A −&(k)+fB −u(k)  −
−−−−−(4)または、これを行列で示すと、 [2:)冊)、 ]= [(il  :” ] l沼1
[bz+F:a:]。(ト) となる。
出力方程式は、ベクトル表示で、 y (n)= C−z (k)+ [) −u (k)
  −−−−−−−−46)または、これを行列で示す
と、 y(n)=[01] [、劃旨す。・uQd・−・−(
7) となる。
ここで、n、n+1.−・−・−1は、フオロイング制
御に関する第n回目、第n+1回目、−・−・・、のサ
ンプリングを表し、仄(ト)+Xl(ト)、x2(ト)
はに回目のサンプリングにおける状態変数、z (k+
1)、x+ (k+1)、 Xz (k+1)は(k+
1)回目のサンプリングにおける状態変数、uGc)は
に回目のサンプリングにおける入力位置情報、yに)は
に回目のサンプリングにおける出力情報、A。
e、C,D、a、、a、、b、、b、、b、はフォロイ
ング制御系のシステム構成により定まる定数である。
上記(5)式および(7)式は、分解して示すと、次の
ように書ける。すなわち、 状態方程式は、 ytt  (k+1) −bz  ・uQc)+az 
y(k)−・−−−−−(8)Xi  (k+1)−b
、  ・u(k)+a、y(k)+x、 (k)−−一
−−−−−−−−−−・・(9)出力方程式は、 7 (k) = b o  ・u (k) + X !
 (k)  −−−−−・−=・−Qlである。
上記の(8)、 (9)、 0(1)式を実現できる回
路は、第6図のブロック図のように構成される。
第6図で、u(k)は入力位置データ、al+a2+b
e、  bl、btは定数、Z−1はlサンプリング周
期の遅延素子、x、(k)、xz(9)は状態変数、y
[有])は出力変数である。第6図の回路が(8)〜a
ω式を満足することは明らかである。
第7図は、フオロイング制御を行なうための制御フロー
チャートである。このフローチャートで実現しているこ
とは、ディジタルフィルタの計算である。以下、フロー
に沿って説明する。
70は、イニシャル処理で、ここでは、サンプリング番
号kを0にし、状態変数ベクトルを0としている。
処理71では、サーボエリアの始まりを検出するために
割り込み待ちをしている。ヘッドがサーボエリアに入っ
て割り込みがかがると、72以下の一連の処理を実行す
る。
処理72では、割り込みが入った瞬間のヘッド位置信号
U(財)をADC27によりA/D変換して取り込み、
pos(ト)にストアしている。
処理73と74では、その値をフィルタリングするため
に、ディジタルフィルタの計算をしている。処理73が
状態方程式の計算、処理74が出力方程式の計算を示す
処理75では、出力方程式で求まった結果をDAC21
0から出力し、VCMを制御している。
処理76では、サンプル番号を更新し、サーボ割り込み
待ちブロック71に戻している。
吹上の処理の繰返しにより、ディジタルフィルタが構成
できる。
ここでシーク制御からフオロイング制御に制御を切り換
える方法について考えると、シーケンシャルに制御を切
り換えた場合、ディジタルフィルタ計算の第1回目の状
態量虜(0)は不定である。
第7図のフローチャートでは、初期設定でX(0)−0
としているが、この方法では、先に述べたように、プロ
グラムの切り換え時に、ディジタルフィルタがトランジ
ェントを発生し、その影響でヘッドは大きくオーバシュ
ートする。このため整定時間が延びてしまう。
そこで、本発明では、特徴として、フオロイング制御に
移る直前の数サンプルの期間、シーク制御の他に、ディ
ジタルフィルタの計算のうち、状態方程式の計算を並列
処理する手段を加えている。
その処理を含めた全体のフローチャートを第1図に示す
。2重の枠で囲ったブロック11〜14の部分が、本発
明で加えた処理を示す。なお、第1図中、第5図および
第7図での処理と同一の処理を行なう部分については、
同一数字にダッシュを付して説明を省略する。
第1図で、処理11は72に類似した処理、処理12は
73に類似した処理、処理14は76に類似した処理で
ある。処理11と処理12は、シーク動作で残トラック
数が1トラツクとなるまでは飛ばされるが(行なわない
が)、残り1トラツクとなった時点から(処理13)こ
の処理が加わり(前述のように、一般にはフオロイング
制御に移る前の4〜5サンプル間程度、計算を行なうが
、ここでは、その期間が目標トラックの1つ手前のトラ
ックから始まるとする。)、状態変数z (n)は、ト
ランジェントを生じながら更新される。但しここで計算
される状態変数x (n)は、シーク処理期間中は実際
の制御に全く使われることはなく、そのトランジェント
はシーク処理に影響を与えることは無い。そして、この
期間にディジタルフィルタのトランジェントが整定して
いれば、シークからフオロイングに制御を切り換えた際
、即ち13の分岐でフオロイング制御側にブランチして
ディジタルフィルタによるフオロイング制御に切り換え
た際に、ディジタルフィルタは定常状態にあるため、ヘ
ッドのオーバシュートは大幅に低減できる。
よって本実施例によれば、シーク終了後の整定時間を短
縮する効果がある。
上記実施例では、サンプリング周期(セクタ間隔)が3
88μsecであり、また、例えばトラック本数が30
0本程度のシーク距離に対するシーク時間は20m5e
c程度かかるが、上記の状態変数の計算はシーク期間中
ずつと行なう必要はなく、シーク終了間際の4〜5サン
プリング周期、時間にして2〜3ms e c程度行な
えばほぼ最適初期値が得られるので十分である。それ以
上計算回数を増やしても効果はあまり変わらず、また、
マイコンを他の処理に用いる時間が制限される。
(なお、このシーク終了間際では、ヘッドは相当減速さ
れているので、上記2〜3m5ec間に通過するトラッ
ク本数は1〜数本である。)上記実施例において、1回
の状態方程式の計算にはほぼ80μsecの時間がかか
り、1回の出力方程式の計算にはほぼ20μsecの時
間がかかる。したがって、1サンプリング周期(388
μ5ec)のうち、これらの計算に費される時間以外は
、マイコン28は他の処理を行なう。
上述のように、最適初期値はヘッドの突入速度等の諸条
件で相当に変化するが、もしも諸条件に対する最適初期
値のばらつきが小さいならば、予め代表的な数種の条件
下での最適初期値を計算してこれをテーブル化しておき
、アクセス実行時にこのテーブルを参照し、所要の初期
値を選んでフオロイング制御に用いることもできる。た
だ、この方法は、最適初期値のばらつきが大きい場合テ
ーブル数が多くなる問題があるので、その場合は上記実
施例のようにアクセスの都度計算する方式が有用である
〔発明の効果〕
以上詳しく説明したように、本発明の磁気ディスク装置
のヘッド位置決め制御方式によれば、シーク制御からフ
オロイング制御への切り換えの際に、その切り換え直前
のシーク期間中にフオロイング制御系の位相補償用のデ
ィジタルフィルタの計算の一部を並列処理する手段を設
けたので、その切り換え時の状態変数の初期値として最
適値を設定することが可能となり、それによって、ディ
ジタルサーボ制御系で問題となる、シーク制御からフオ
ロイング制御への切り換え時のヘッドのオーバシュート
を大幅に低減することができ、整定時間を短縮できる等
、優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のヘッド位置決め制御方式の一実施例の
制御動作を説明するためのフローチャート、第2図は本
発明の一実施例によるディジタルサーボ制御方式の適用
される磁気ディスク装置のブロック図、第3図はセクタ
サーボ用サーボパターンの構成図、第4図はシーク制御
系の構成を示すブロック図、第5図はシーク制御の制御
動作を示すフローチャート、第6図はフオロイング制御
系における位相補償用のディジタルフィルタの構成を示
すブロック図、第7図はフオロイング制御の制御動作を
示すフローチャート、第8図(a)ないしくf)は−船
釣なヘッド位置決め制御系の説明図である。 20・−・−磁気ディスク、2L−・・・セクタサーボ
パターン、22・−・−アドレスマーク検出回路、23
−・・−グレイコード復調回路、24−・−・−バース
トパターン復調回路、25−・−・ヘッドアンプ、26
−−−−−・−AGCアンプ、27−・=AD変換器、
28−・−・−マイクロコンピュータ(ディジタルフィ
ルタ)、29−・・・・−パルスディテクタ、31−−
−一−・−・−セクタサーボパターン部、32・−・−
DCイレーズ部、33・−・−グレイコード部(トラッ
ク番号)、34−−−−−−−バースト部(ポジション
)、35−・−・−・・アドレスマークパターン、41
−・−ヘッド速度、42−−−−−−・目標ヘッド速度
、43・−・・−速度誤差、44−・−ROMテーブル
、45−−−−−−= 1サンプリング周期遅延素子、
46−−−−−・−アンプ、210・−・・−・−DA
変換器、211−・−VCM(ボイスコイルモータ)ド
ライバ。 く χO 〜 rつ ! 第5図 第6図 第7 図 箆8因 (C) 第 図 (b) 第8 図 (e) ア (f) ア ディジ゛タルフィルク盲すi

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、磁気ディスクから再生した位置信号に基いて、ヘッ
    ドを目標トラックに向けて移動するシーク制御を行ない
    、ついで、前記ヘッドを目標トラックの中心に位置決め
    するフオロイング制御を行なう磁気ディスク装置のヘッ
    ド位置決め制御方式において、前記フオロイング制御の
    制御系の位相補償に用いるディジタルフィルタと、前記
    シーク制御から前記フオロイング制御への制御モード切
    り換えの際に、その切り換え直前の所定期間、シーク制
    御を行ないながら前記フオロイング制御で用いるディジ
    タルフィルタの計算の一部を並列処理する手段とを具備
    したことを特徴とする磁気ディスク装置のヘッド位置決
    め制御方式。 2、並列処理する手段は、前記位置信号を前記ディジタ
    ルフィルタに前記切り換え直前の数サンプリング期間に
    亘つて取り込み、前記計算を行なうように構成したこと
    を特徴とする請求項1記載の磁気ディスク装置のヘッド
    位置決め制御方式。
JP6230489A 1989-03-16 1989-03-16 磁気デイスク装置のヘツド位置決め制御方式 Pending JPH02244467A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5432659A (en) * 1992-03-30 1995-07-11 Fujitsu Limited Magnetic disk unit having a plurality of magnetic heads
US5561568A (en) * 1991-10-16 1996-10-01 International Business Machines Corporaton Method and apparatus for fast positioning a head of a recording device
US6560058B1 (en) 1998-10-28 2003-05-06 Tdk Corporation Positioning control device, changeable magnetic disc device, and head control method

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US5432659A (en) * 1992-03-30 1995-07-11 Fujitsu Limited Magnetic disk unit having a plurality of magnetic heads
US6560058B1 (en) 1998-10-28 2003-05-06 Tdk Corporation Positioning control device, changeable magnetic disc device, and head control method

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