JP2620780B2 - 水路用ブロックの敷設方法 - Google Patents
水路用ブロックの敷設方法Info
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- JP2620780B2 JP2620780B2 JP27787492A JP27787492A JP2620780B2 JP 2620780 B2 JP2620780 B2 JP 2620780B2 JP 27787492 A JP27787492 A JP 27787492A JP 27787492 A JP27787492 A JP 27787492A JP 2620780 B2 JP2620780 B2 JP 2620780B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、道路側溝、農業用水路
等に用いる水路ブロックのうち主に600mm以上の比
較的長尺なブロックの施工方法に関し、更に詳細には、
当該水路用ブロックを安全、確実に敷設できる方法に関
する。
等に用いる水路ブロックのうち主に600mm以上の比
較的長尺なブロックの施工方法に関し、更に詳細には、
当該水路用ブロックを安全、確実に敷設できる方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、比較的長尺の水路ブロックを敷設
するには、例えば、図6に示す如く、ブロック内壁にネ
ジを螺合させて伸縮自在な吊り具の腕杆を当接させ、そ
れを自動着脱装置で吊持し、頭部シャックルをワイヤ−
で吊り下げるハンガ−装置を用い、これをクレ−ンに連
結して昇降させ、移送、位置決め等しているのが一般的
である。その他、ブロックの首部を把持して吊り上げる
クランプ式の吊り具や、ブロックの左右を絡めて吊り上
げるワイヤ−式の吊り具等も用いられている。
するには、例えば、図6に示す如く、ブロック内壁にネ
ジを螺合させて伸縮自在な吊り具の腕杆を当接させ、そ
れを自動着脱装置で吊持し、頭部シャックルをワイヤ−
で吊り下げるハンガ−装置を用い、これをクレ−ンに連
結して昇降させ、移送、位置決め等しているのが一般的
である。その他、ブロックの首部を把持して吊り上げる
クランプ式の吊り具や、ブロックの左右を絡めて吊り上
げるワイヤ−式の吊り具等も用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら従来の
手段によれば、ハンガ−式では、(a)吊り上げ方向を
垂直方向に調整しないと、左右に傾いてバランスを失い
易く、又、ブロック肉厚に偏りがある場合にも、偏荷重
が働いて長手方向に傾き易く、(b)腕杆の押圧力が過
剰になると、ブロックにひび割れが生じたり、雨期等に
は吊り上げの途中で吊り具から滑り落ちる危険が高い等
の問題を残している。又、クランプ式及びワイヤ−式の
吊り具を用いる場合には、細径の首部が破損したり、ワ
イヤ−の掛け作業が面倒であると共に滑って外れ易い等
の欠点を残している。そこで本発明は、水路用ブロック
の敷設が安全、確実に行なえると共に、作業が迅速な敷
設方法を開発しようとするものである。
手段によれば、ハンガ−式では、(a)吊り上げ方向を
垂直方向に調整しないと、左右に傾いてバランスを失い
易く、又、ブロック肉厚に偏りがある場合にも、偏荷重
が働いて長手方向に傾き易く、(b)腕杆の押圧力が過
剰になると、ブロックにひび割れが生じたり、雨期等に
は吊り上げの途中で吊り具から滑り落ちる危険が高い等
の問題を残している。又、クランプ式及びワイヤ−式の
吊り具を用いる場合には、細径の首部が破損したり、ワ
イヤ−の掛け作業が面倒であると共に滑って外れ易い等
の欠点を残している。そこで本発明は、水路用ブロック
の敷設が安全、確実に行なえると共に、作業が迅速な敷
設方法を開発しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明敷設方法は、頭部
に吊り環を着脱自在に螺合すると共に底部に杭片を突設
し、胴部の一部に穿設した通孔に杭棒を貫通させて基体
を形成し、当該基体を底壁のブロック重心位置に埋設し
て水路用のブロック体を作成し、当該ブロック体の吊り
環に吊り棒を掛着すると共に、該吊り棒と係接させてブ
ロック長手方向に横杆を伸設し、当該横杆から下方に向
ってブロック底壁に当接する支え杆を配して左右方向へ
の均衡を保つバランス具を介設し、又、ブロック短手方
向に向って、一端がブロック内壁に当接する鞘杆にスラ
イド可能な調整杆を挿入させた抑え杆を架設すると共
に、当該抑え杆の一部に前記吊り棒を通過させる通溝を
形成して、前後方向への均衡を保つ振れ止め具を介設
し、当該ブロック体を吊り棒を介してクレ−ン等の作業
機で吊り上げると共に、上記バランス具及び振れ止め具
で安定的に移送することを特徴として構成される。又、
二つ目の発明は、頭部に吊り環を着脱自在に螺合すると
共に底部に杭片を突設し、胴部の一部に穿設した通孔に
杭棒を貫通させて基体を形成し、当該基体を底壁に適当
間隔を保って二個埋設して水路用ブロックを作成し、当
該ブロックの基体の吊り環に、左右方向への均衡を保つ
よう結点がブロックの重心位置の垂線上にくる二本の吊
り紐を配設し、当該吊り紐が通過する位置に、ブロック
短手方向に向って、一端がブロック内壁に当接する鞘杆
にスライド可能な調整杆を挿入させた抑え杆を架設する
と共に、当該抑え杆の一部に前記吊り紐を通過させる通
溝を形成して、前後方向への均衡を保つ振れ止め具を二
個介設し、当該ブロック体を吊り紐を介してクレ−ン等
の作業機で吊り上げると共に、上記振れ止め具で安定的
に移送することを特徴として構成される。
に吊り環を着脱自在に螺合すると共に底部に杭片を突設
し、胴部の一部に穿設した通孔に杭棒を貫通させて基体
を形成し、当該基体を底壁のブロック重心位置に埋設し
て水路用のブロック体を作成し、当該ブロック体の吊り
環に吊り棒を掛着すると共に、該吊り棒と係接させてブ
ロック長手方向に横杆を伸設し、当該横杆から下方に向
ってブロック底壁に当接する支え杆を配して左右方向へ
の均衡を保つバランス具を介設し、又、ブロック短手方
向に向って、一端がブロック内壁に当接する鞘杆にスラ
イド可能な調整杆を挿入させた抑え杆を架設すると共
に、当該抑え杆の一部に前記吊り棒を通過させる通溝を
形成して、前後方向への均衡を保つ振れ止め具を介設
し、当該ブロック体を吊り棒を介してクレ−ン等の作業
機で吊り上げると共に、上記バランス具及び振れ止め具
で安定的に移送することを特徴として構成される。又、
二つ目の発明は、頭部に吊り環を着脱自在に螺合すると
共に底部に杭片を突設し、胴部の一部に穿設した通孔に
杭棒を貫通させて基体を形成し、当該基体を底壁に適当
間隔を保って二個埋設して水路用ブロックを作成し、当
該ブロックの基体の吊り環に、左右方向への均衡を保つ
よう結点がブロックの重心位置の垂線上にくる二本の吊
り紐を配設し、当該吊り紐が通過する位置に、ブロック
短手方向に向って、一端がブロック内壁に当接する鞘杆
にスライド可能な調整杆を挿入させた抑え杆を架設する
と共に、当該抑え杆の一部に前記吊り紐を通過させる通
溝を形成して、前後方向への均衡を保つ振れ止め具を二
個介設し、当該ブロック体を吊り紐を介してクレ−ン等
の作業機で吊り上げると共に、上記振れ止め具で安定的
に移送することを特徴として構成される。
【0005】
【作用】ブロック体の敷設作業に当って、基体の吊り環
に吊り棒を掛着し、これをクレ−ン等で吊り上げると、
基体が正確にブロック体の重心位置にあるので、前後及
び左右へのバランスが維持され、ブロック体を傾かせる
ことなく水平に吊り上げることができる。その際、風、
機械振動等でブロック体が傾いた場合には、左右の長手
方向に、バランス具の支え杆が傾斜するブラック体の底
壁を抑えて、それ以上の傾きを抑制する。又、前後方向
には、その揺れに対し、側壁間に渡架された振れ止め具
が吊り棒と支え合って安定させる。更に、基体がブロッ
ク中に埋設されているので、滑落等の危険がなく、作業
を安全且つ迅速化させる。第二の発明にあっては、基体
を二個埋設し、そこから重心位置上に二本の吊り紐を結
線させるので、ブロック体が比較的長尺化した場合に、
左右長手方向にバランスを保つ。又、前後方向への揺れ
には、二個の振れ止め具がこれを抑制する。
に吊り棒を掛着し、これをクレ−ン等で吊り上げると、
基体が正確にブロック体の重心位置にあるので、前後及
び左右へのバランスが維持され、ブロック体を傾かせる
ことなく水平に吊り上げることができる。その際、風、
機械振動等でブロック体が傾いた場合には、左右の長手
方向に、バランス具の支え杆が傾斜するブラック体の底
壁を抑えて、それ以上の傾きを抑制する。又、前後方向
には、その揺れに対し、側壁間に渡架された振れ止め具
が吊り棒と支え合って安定させる。更に、基体がブロッ
ク中に埋設されているので、滑落等の危険がなく、作業
を安全且つ迅速化させる。第二の発明にあっては、基体
を二個埋設し、そこから重心位置上に二本の吊り紐を結
線させるので、ブロック体が比較的長尺化した場合に、
左右長手方向にバランスを保つ。又、前後方向への揺れ
には、二個の振れ止め具がこれを抑制する。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を基に説明する
と、図1に示す如く、本発明は、側面U字型の側溝や農
業用水路等に用いる上面を開放型とした水路ブロックの
うち、主に吊り上げにバランスを崩し易い600mm以
上の比較的長尺のものを対象とする。これら水路用のブ
ロック体1は、一般的には前後及び左右に対称で、重心
位置はブロック底壁の中央位置に在るが、前後の側壁の
肉厚が異なって前後に偏するものや、左右の側壁の一方
にソケットの連結部が付設されて一方に偏るもの等が有
り、後述する基体は、その重心位置に対応させて配設す
る。
と、図1に示す如く、本発明は、側面U字型の側溝や農
業用水路等に用いる上面を開放型とした水路ブロックの
うち、主に吊り上げにバランスを崩し易い600mm以
上の比較的長尺のものを対象とする。これら水路用のブ
ロック体1は、一般的には前後及び左右に対称で、重心
位置はブロック底壁の中央位置に在るが、前後の側壁の
肉厚が異なって前後に偏するものや、左右の側壁の一方
にソケットの連結部が付設されて一方に偏るもの等が有
り、後述する基体は、その重心位置に対応させて配設す
る。
【0007】そして、図2に示す如く、2が上記重心位
置に一致させて配設する基体で、頭部に後述のフックが
係着可能な環体に形成し、下部に雄ネジを刻設した吊り
環2aを配し、該雄ネジに螺合する雌ネジの連結溝を刻
設した胴部2bを配設する。当該胴部2bの外側にカバ
ー2cを被せると共に、一部に、全体をコンクリート内
に食込ませて一体化させる杭棒2fを貫通させる為の通
孔2eを穿設する。そして、下端部に杭片2dを配設す
る。当該基体2の大きさは、ブロック体1の大きさに合
わせて設定するが、例えば、300×300mmのブロ
ックに埋設する場合には、高さ150mmで吊り環2a
の直径が16mmφ程度の大きさとし、杭棒2fは直径
10mmで200mm程度の長さとする。又、その材質
は、鉄材が一般的であるが、量産化に対応させて硬質の
プラスチックとしても良い。
置に一致させて配設する基体で、頭部に後述のフックが
係着可能な環体に形成し、下部に雄ネジを刻設した吊り
環2aを配し、該雄ネジに螺合する雌ネジの連結溝を刻
設した胴部2bを配設する。当該胴部2bの外側にカバ
ー2cを被せると共に、一部に、全体をコンクリート内
に食込ませて一体化させる杭棒2fを貫通させる為の通
孔2eを穿設する。そして、下端部に杭片2dを配設す
る。当該基体2の大きさは、ブロック体1の大きさに合
わせて設定するが、例えば、300×300mmのブロ
ックに埋設する場合には、高さ150mmで吊り環2a
の直径が16mmφ程度の大きさとし、杭棒2fは直径
10mmで200mm程度の長さとする。又、その材質
は、鉄材が一般的であるが、量産化に対応させて硬質の
プラスチックとしても良い。
【0008】上記基体2を埋設する位置は、上述の通
り、ブロック体1の重心位置であり、一般的にはブロッ
クが前後左右に対称なので、その中央位置に配設する
が、重心がズレる場合には、比重、肉厚の相違等から予
め計算して正確な位置を設定する。
り、ブロック体1の重心位置であり、一般的にはブロッ
クが前後左右に対称なので、その中央位置に配設する
が、重心がズレる場合には、比重、肉厚の相違等から予
め計算して正確な位置を設定する。
【0009】次に、図3に示す如く、4がブロック体1
の左右方向への均衡を図る為のバランス具で、上記吊り
環2aに掛着するフックを形成した吊り棒3を通す通孔
を中央に配し、ブロック長手方向に向った横杆4aを延
設し、当該横杆4aから斜め下方に向ってブロック底壁
に当接する支え杆4bを配設する。通孔の一部には、吊
り棒3を支持する抑え片4cを吊り棒3に螺合させる等
して付設するのが望ましい。尚、ここで左右方向とは、
ブロックの長手方向に沿って伸びる方向を指し、前後方
向とは、これに直交するブロック短手方向を指すものと
する。
の左右方向への均衡を図る為のバランス具で、上記吊り
環2aに掛着するフックを形成した吊り棒3を通す通孔
を中央に配し、ブロック長手方向に向った横杆4aを延
設し、当該横杆4aから斜め下方に向ってブロック底壁
に当接する支え杆4bを配設する。通孔の一部には、吊
り棒3を支持する抑え片4cを吊り棒3に螺合させる等
して付設するのが望ましい。尚、ここで左右方向とは、
ブロックの長手方向に沿って伸びる方向を指し、前後方
向とは、これに直交するブロック短手方向を指すものと
する。
【0010】更に、図4に示す如く、5が前後への振れ
を抑える為の振れ止め具で、一端がブロック内壁に当接
する鞘杆5bを配し、当該鞘杆5bに他端が他方のブロ
ック内壁に当接するスライド可能な調整杆5cを内装さ
せた抑え杆5aを形成し、両者を貫通させて固定用のピ
ン及びその通孔5f,5gを前後幅に合わせて数個穿設
する。そして、当該鞘杆5b及び調整杆5cを通して平
面鉤型の通し溝5dを穿設し、その通し溝5d内に吊り
棒3を誘導し、鉤型の溝で吊り棒3を支持しつつ、前後
への振れを防止する。その通し溝5dには、鉤型の奥部
に吊り棒3が挿入された後、振れによる脱落を避ける
為、通路の一部を塞ぐ遮断棒5eを付設する。
を抑える為の振れ止め具で、一端がブロック内壁に当接
する鞘杆5bを配し、当該鞘杆5bに他端が他方のブロ
ック内壁に当接するスライド可能な調整杆5cを内装さ
せた抑え杆5aを形成し、両者を貫通させて固定用のピ
ン及びその通孔5f,5gを前後幅に合わせて数個穿設
する。そして、当該鞘杆5b及び調整杆5cを通して平
面鉤型の通し溝5dを穿設し、その通し溝5d内に吊り
棒3を誘導し、鉤型の溝で吊り棒3を支持しつつ、前後
への振れを防止する。その通し溝5dには、鉤型の奥部
に吊り棒3が挿入された後、振れによる脱落を避ける
為、通路の一部を塞ぐ遮断棒5eを付設する。
【0011】次に、上記装置を使用しての本発明の敷設
方法を説明すると、先ず、上記基体2を埋設したブロッ
ク体1に対し、ブロックの基体2の吊り環2aにクレ−
ンの先に吊持した吊り棒3のフックを掛着させ、支え杆
4bをブロック底壁に当接させる。次いで、吊り棒3を
鉤型の通し溝5dに通してバランス具4をブロック体1
の前後方向に挿入し、鞘杆5bをブロック側壁に当接さ
せる一方、他端に調整杆5cを伸縮させ、丁度内壁に納
る長さでピンを通孔5fに挿入させ固定し、これを、ク
レ−ンで吊り棒3を吊り上げる。すると、基体2がブロ
ックの重心位置に正確に埋設されているので、重力がモ
−メントとして作用してブロック体1を傾斜させること
がなく、前後及び左右へのバランスが維持され、ブロッ
ク体1を傾かせることなく安定して吊り上げることがで
きる。
方法を説明すると、先ず、上記基体2を埋設したブロッ
ク体1に対し、ブロックの基体2の吊り環2aにクレ−
ンの先に吊持した吊り棒3のフックを掛着させ、支え杆
4bをブロック底壁に当接させる。次いで、吊り棒3を
鉤型の通し溝5dに通してバランス具4をブロック体1
の前後方向に挿入し、鞘杆5bをブロック側壁に当接さ
せる一方、他端に調整杆5cを伸縮させ、丁度内壁に納
る長さでピンを通孔5fに挿入させ固定し、これを、ク
レ−ンで吊り棒3を吊り上げる。すると、基体2がブロ
ックの重心位置に正確に埋設されているので、重力がモ
−メントとして作用してブロック体1を傾斜させること
がなく、前後及び左右へのバランスが維持され、ブロッ
ク体1を傾かせることなく安定して吊り上げることがで
きる。
【0012】このとき風や作業機の振動が伝って多少ブ
ロック体1が傾いた場合にも、長手方向に配したバラン
ス具4先端の支え杆4bが、傾斜して上昇するブロック
底壁を抑えて、それ以上の傾きに対し重心位置の吊り棒
が反作用してこれを抑える。又、前後方向に揺れた場合
には、支え杆4bの前後に伸縮した鞘杆5b及び調整杆
5cが側壁に当接して、当該鉤型の通し溝5dを通る吊
り棒3を支持するので、上記と同様その揺れに対し、重
心位置の吊り棒3が反作用して振幅が広がるのを抑え、
安定化させる。
ロック体1が傾いた場合にも、長手方向に配したバラン
ス具4先端の支え杆4bが、傾斜して上昇するブロック
底壁を抑えて、それ以上の傾きに対し重心位置の吊り棒
が反作用してこれを抑える。又、前後方向に揺れた場合
には、支え杆4bの前後に伸縮した鞘杆5b及び調整杆
5cが側壁に当接して、当該鉤型の通し溝5dを通る吊
り棒3を支持するので、上記と同様その揺れに対し、重
心位置の吊り棒3が反作用して振幅が広がるのを抑え、
安定化させる。
【0013】又、このブロック吊り上げの際、ブロック
の内部に基体2が埋設されているので、先端にフックを
形成した吊り棒3を掛けるだけで確実に吊り上げられ、
このとき、基体2の杭片2d及び杭棒2fは、夫々コン
クリート内に食込んで一体化を強め、途中で滑落する危
険がない。従来の工法は常に重量物を吊り上げた際の、
落下の危険が伴ったものを、これを完全に解消し、且
つ、吊り具の過剰押圧でヒビ割れする等の損傷もなく、
ブロック製品の保護にも継る。
の内部に基体2が埋設されているので、先端にフックを
形成した吊り棒3を掛けるだけで確実に吊り上げられ、
このとき、基体2の杭片2d及び杭棒2fは、夫々コン
クリート内に食込んで一体化を強め、途中で滑落する危
険がない。従来の工法は常に重量物を吊り上げた際の、
落下の危険が伴ったものを、これを完全に解消し、且
つ、吊り具の過剰押圧でヒビ割れする等の損傷もなく、
ブロック製品の保護にも継る。
【0014】そして、所定位置にブロック体1を降ろし
て、位置や傾きに微調整を加えて正確に位置決めし、基
体2から吊り棒3のフックを外し、道路側溝又は農業用
水路等として敷設する。そして、当該敷設作業を完了し
たら、基体2の吊り環2aをネジの緩め方向に回転させ
て外し、その内ネジ部の空隙にモルタルを充填するか、
或いは、被せ蓋を被着させて空隙を埋めて平坦化する。
このとき、被せ蓋は、後に再度移動や調整する際にも吊
り上げが簡単に行なえる点で好ましい。
て、位置や傾きに微調整を加えて正確に位置決めし、基
体2から吊り棒3のフックを外し、道路側溝又は農業用
水路等として敷設する。そして、当該敷設作業を完了し
たら、基体2の吊り環2aをネジの緩め方向に回転させ
て外し、その内ネジ部の空隙にモルタルを充填するか、
或いは、被せ蓋を被着させて空隙を埋めて平坦化する。
このとき、被せ蓋は、後に再度移動や調整する際にも吊
り上げが簡単に行なえる点で好ましい。
【0015】以上は、基体2を重心に対し一点のみ配設
した場合を説明したが、第二の発明は、ブロックが更に
長尺化して一点のみではバランスを欠きやすい場合を対
象とし、図5に示す如く、基体2を長手方向に二個配設
し、その二点から吊り紐6,6を伸設する。当該二個の
基体2,2は、重心位置から反対方向に離れて等間隔、
又は、異なる間隔に配設するが、いずれも二点からの吊
り紐6,6の結び点が重心位置の鉛直線上に位置して、
二方向の分力の合成力が重心位置に一致させて、上記と
同様重力がモ−メントを生じないよう一点に集中させて
バランスさせ、左右方向への均衡を保持する。
した場合を説明したが、第二の発明は、ブロックが更に
長尺化して一点のみではバランスを欠きやすい場合を対
象とし、図5に示す如く、基体2を長手方向に二個配設
し、その二点から吊り紐6,6を伸設する。当該二個の
基体2,2は、重心位置から反対方向に離れて等間隔、
又は、異なる間隔に配設するが、いずれも二点からの吊
り紐6,6の結び点が重心位置の鉛直線上に位置して、
二方向の分力の合成力が重心位置に一致させて、上記と
同様重力がモ−メントを生じないよう一点に集中させて
バランスさせ、左右方向への均衡を保持する。
【0016】その吊り紐6,6の途中には、ブロックの
側壁に架設させて抑え枠5aを二個配設し、鞘杆5bに
調整杆5cを内装させ、固定用のピン及び通孔5f,5
gを前後幅に合わせて数個配設し、平面鉤型の通し溝5
dに吊り紐6,6を誘導する。即ち、二本の吊り紐を夫
々の振れ止め具5,5が支持して、前後方向への揺れを
二点で抑制する。この結果、左右方向に傾いた場合、二
点に分れた基体2,2が互に反対側が反作用し、相互の
均衡を保ち合って安定化させる。従って、ブロックが比
較的長尺化した場合にも、安定して移送作業を行なうこ
とができる。
側壁に架設させて抑え枠5aを二個配設し、鞘杆5bに
調整杆5cを内装させ、固定用のピン及び通孔5f,5
gを前後幅に合わせて数個配設し、平面鉤型の通し溝5
dに吊り紐6,6を誘導する。即ち、二本の吊り紐を夫
々の振れ止め具5,5が支持して、前後方向への揺れを
二点で抑制する。この結果、左右方向に傾いた場合、二
点に分れた基体2,2が互に反対側が反作用し、相互の
均衡を保ち合って安定化させる。従って、ブロックが比
較的長尺化した場合にも、安定して移送作業を行なうこ
とができる。
【0017】
【発明の効果】以上の構成及び作用に基づく本発明は、
従来の腕杆を当接させるハンガ−装置や、ワイヤ−式と
比較して、基体をブロックに埋設する製作上の面倒さは
加わるが、吊り上げ作業が迅速に行なえるので、敷設作
業が簡潔で短時間のうちに終了できる。且つ、その敷設
位置や傾斜を正確に設定できると共に、脱落の危険がな
いから作業が安全である等の極めて優れた効果を奏す
る。更に、ハンガ−やワイヤ−の掛け作業がないので、
塀や建築物の傍に水路がある場合でも、場所を選ばず簡
単に敷設作業が可能となる。
従来の腕杆を当接させるハンガ−装置や、ワイヤ−式と
比較して、基体をブロックに埋設する製作上の面倒さは
加わるが、吊り上げ作業が迅速に行なえるので、敷設作
業が簡潔で短時間のうちに終了できる。且つ、その敷設
位置や傾斜を正確に設定できると共に、脱落の危険がな
いから作業が安全である等の極めて優れた効果を奏す
る。更に、ハンガ−やワイヤ−の掛け作業がないので、
塀や建築物の傍に水路がある場合でも、場所を選ばず簡
単に敷設作業が可能となる。
【図1】本発明方法の一部を成す装置装着したブロック
体の一部切欠斜視図である。
体の一部切欠斜視図である。
【図2】基体を埋設させた状態の一部縦断面図である。
【図3】バランス具の側面図である。
【図4】抑え杆をブロック体に装着させた状態の平面図
である。
である。
【図5】基体を二個埋設させたブロック体の一部切欠斜
視図である。
視図である。
【図6】従来のハンガ−式吊り具を表わす正面図であ
る。
る。
1 ブロック体 2 基体 2a 吊り環 2b 胴部 2c カバー 2d 杭片 2e 通孔 2f 杭棒 3 吊り棒 4 バランス具 4a 横杆 4b 支え杆 5 振れ止め具 5a 抑え杆 5b 鞘杆 5c 調整杆 5d 通し溝 5f 固定ピン 5g 通孔 6 吊り紐
Claims (2)
- 【請求項1】 頭部に吊り環を着脱自在に螺合すると共
に底部に杭片を突設し、胴部の一部に穿設した通孔に杭
棒を貫通させて基体を形成し、当該基体を底壁のブロッ
ク重心位置に埋設して水路用のブロック体を作成し、 当該ブロック体の吊り環に吊り棒を掛着すると共に、該
吊り棒と係接させてブロック長手方向に横杆を伸設し、
当該横杆から下方に向ってブロック底壁に当接する支え
杆を配して左右方向への均衡を保つバランス具を介設
し、 又、ブロック短手方向に向って、一端がブロック内壁に
当接する鞘杆にスライド可能な調整杆を挿入させた抑え
杆を架設すると共に、当該抑え杆の一部に前記吊り棒を
通過させる通溝を形成して、前後方向への均衡を保つ振
れ止め具を介設し、 当該ブロック体を吊り棒を介してクレ−ン等の作業機で
吊り上げると共に、上記バランス具及び振れ止め具で安
定的に移送することを特徴とする敷設方法。 - 【請求項2】 頭部に吊り環を着脱自在に螺合すると共
に底部に杭片を突設し、胴部の一部に穿設した通孔に杭
棒を貫通させて基体を形成し、当該基体を底壁に適当間
隔を保って二個埋設して水路用ブロックを作成し、 当該ブロックの基体の吊り環に、左右方向への均衡を保
つよう結点がブロックの重心位置の垂線上にくる二本の
吊り紐を配設し、 当該吊り紐が通過する位置に、ブロック短手方向に向っ
て、一端がブロック内壁に当接する鞘杆にスライド可能
な調整杆を挿入させた抑え杆を架設すると共に、当該抑
え杆の一部に前記吊り紐を通過させる通溝を形成して、
前後方向への均衡を保つ振れ止め具を二個介設し、 当該ブロック体を吊り紐を介してクレ−ン等の作業機で
吊り上げると共に、上記振れ止め具で安定的に移送する
ことを特徴とする敷設方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27787492A JP2620780B2 (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | 水路用ブロックの敷設方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27787492A JP2620780B2 (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | 水路用ブロックの敷設方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06100289A JPH06100289A (ja) | 1994-04-12 |
JP2620780B2 true JP2620780B2 (ja) | 1997-06-18 |
Family
ID=17589493
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27787492A Expired - Lifetime JP2620780B2 (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | 水路用ブロックの敷設方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2620780B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111908318A (zh) * | 2020-08-10 | 2020-11-10 | 江苏沛丰建筑工程有限公司 | 一种预制混凝土梁的无预埋多功能吊具 |
-
1992
- 1992-09-22 JP JP27787492A patent/JP2620780B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06100289A (ja) | 1994-04-12 |
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