JP2619985B2 - 非多孔質ガス拡散型ポリマー電極の製造方法 - Google Patents

非多孔質ガス拡散型ポリマー電極の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス拡散型ポリマ−電
極の製造方法に関する。さらに詳しくは、例えば酸素−
水素燃料電池、自動車の排ガスまた各種産業廃棄ガス中
のNOx,SOx,COx等有害ガスの無害化、空気電
池、各種ガスセンサ−などに使用されるガス拡散型ポリ
マ−電極の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】各種ガスを電気化学的に酸化あるいは還
元するガス拡散型電極の原理は古くから発見され、空気
電池、燃料電池等に応用され、その特性は、大幅に向上
している。
【0003】ガス拡散電極として用いられている多孔質
電極は、ガス拡散電極内での反応ゾ−ンが固相(触媒お
よび(または)導電性付与剤)/液相(電解液)/気相
(原料ガス)の3相界面に形成されるという反応メカニ
ズムから考案された電極である。
【0004】斯る燃料電池用電極としては、従来金属粉
末を焼結するなどして製造した多孔質金属や、白金など
の触媒を担持したカ−ボンブラックをポリテトラフルオ
ロエチレン(PTFE)で結着した多孔質プレ−トなど
が使用されている。
【0005】しかしながら、斯る多孔質電極では長期間
の電極稼働に際して、電解液が漏洩したり、また特に後
者の製造方法ではPTFEの相互接着力の弱さゆえに、
電極に亀裂が生じ電解液が漏洩したり、高価な電極触媒
が脱落することにより電極の活性が低下するだけではな
く経済性が成立しがたいなどの問題が生じ、新しくかつ
クリーンなエネルギーの確保に困難を極めている。ま
た、電極全体が硬く多孔質であるため電極の薄膜化や成
形加工が困難である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これらの問題点を或る
程度解決したものとして、電極のガス側に電極とは異な
った構成物からなる非多孔質層を形成し多層構造にした
電極がある(N.Kanai,H.Hara,H.Sh
imada and Y.Shiromoto,化学工
業論文集,2,172(1980),Y.Mastud
a,T.Onoda and M.Morita,電気
化学会誌,12,921(1983))。
【0007】しかしながらこの方法では電極の厚さ(重
量)が増すにもかかわらず電極活性は変化しないため、
エネルギ−密度が低下し、経済性も良くない。。
【0008】本発明は、上記の電極の亀裂などによる電
解液の漏洩や、電極の加工性などに関する問題点を克服
することを目的とし、固相内(電極バルク中)に溶存す
る反応種(原料ガス分子や電極反応に関与するイオン種
など)が電極バルク中(固相)及び(または)各電極表
面(気相/固相,固相/液相)でも反応しうることを前
提とした、液状物質、主に電解質が移動不可能な状態で
反応種が移動できるような熱振動に基づく分子間隙は有
している非多孔質のガス拡散型ポリマ−電極の製造方法
を提供するものである。
【0009】本発明者による特願平1−7412におい
ては、絶縁性高分子並びに導電性高分子並びに電気化学
的酸化・還元触媒からなる非多孔質ポリマ−電極の製造
方法を提供するものであり、電解液の漏洩や電極触媒の
脱落に関しては、ほぼ完全に改善されているが、本発明
は、導電性の付与方法を改善することによりさらに電極
活性が高く、かつ経時安定性にすぐれた非多孔質ガス拡
散型ポリマ−電極を製造することを目的とした。
【0010】また、電解液との接触面積を拡大し電極バ
ルク中への反応種の溶解を促進することにより電極活性
の向上をはかるため、電極組成物中に添加した微細多孔
性付与剤をポリマ−電極の成形後、及び(または)成形
する際に抽出することにより形成した微多孔質層を含む
上記ガス拡散型ポリマ−電極の製造方法を提供するもの
である。
【0011】
【発明の構成】
【課題を解決するための手段】本発明は、高分子化合物
と、導電性付与部材と、電気化学的酸化・還元触媒とを
加熱下で混練するか、または溶媒に溶解および/または
分散した液状物をフィルム成形した後、必要に応じて溶
媒を蒸発除去してなる非多孔質ガス拡散型ポリマ−電極
の製造方法である。更に本発明は、高分子化合物と、導
電性付与部材と、電気化学的酸化・還元触媒にさらに微
細多孔性付与剤を添加したものを混練するか、または溶
媒に溶解または分散した液状物をフィルム成形した後、
該フィルム面の一面に抽出溶媒を接触させることにより
微細多孔性付与剤を抽出してなる微細多孔質層と非多孔
質層を共に有する非多孔質ガス拡散型ポリマ−電極の製
造方法である
【0012】本発明において用いられる高分子化合物と
しては、ポリジメチルシロキサンなどのシロキサン系、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ4-メチル1-ペンテ
ンなどのオレフィン系、フェノ−ル系、エポキシ系、、
アクリル系、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニルなどの
ビニル系、ポリスチレンなどのエステル系などの高分子
化合物を挙げることが出来る。
【0013】導電性連鎖の形成しやすさを考慮すると担
体に対して接着しにくいオレフィン系の高分子化合物が
好ましく、また組成物の成膜性とポリマ−電極の機械的
強度(強靭性)を考慮するとオレフィン系・ビニル系の
高分子化合物が好ましい。また必要に応じて反応種(原
料ガス分子や電極反応に関与するイオン種など)が透過
しやすい高分子化合物を選択することも好ましい。
【0014】本発明において用いられる電気化学的酸化
・還元触媒としては、金属類、金属酸化物類、金属ホウ
化物類、金属炭化物類、有機金属錯体類などが使用され
る。
【0015】金属類としては、Au、Pt、Pd、A
g、Ni、Cu、Co、Sn、Ir、Rh、Alなどが
挙げられる。これらの金属類は単独で使用する場合もあ
るが、2種類以上の金属から成る合金を使用する場合も
ある。
【0016】上記の金属類は微粉末状に成形したものを
用いる場合と無電解メッキ法、コロイド分散法などによ
り導電性付与部材などに担持したものを用いる場合があ
る。
【0017】金属酸化物としてはLa、Sr、Coなど
の遷移金属のペロブスカイト型酸化物、NiCo2 4
などのスピネル型酸化物、酸化鉄、酸化タングステン、
酸化マンガンなどが挙げられる。
【0018】また、ホウ化ニッケル、ホウ化コバルトな
どの金属ホウ化物や、炭化タングステンなどの金属炭化
物も使用される。
【0019】有機金属錯体としてはフタロシアニン、ナ
フタロシアニン、ポルフィリン、フェナトポルフィリ
ン、ビスシクロペンタジエニル、カルボニル、ヒドリ
ド、カルベン、カルビン、アセチルアセトン錯塩、サリ
チルアミンキレ−ト、サリチルアルデヒド錯塩、エチレ
ンジアミン四酢酸塩、グリシンキレ−ト、フェロセンな
ど、あるいはこれらに、ハロゲン原子、ニトロ基、スル
ホン基、スルホン酸塩基、アルキル基、アリル基、水酸
基、カルボキシル基などの原子または置換基が導入され
た誘導体の白金、鉄、コバルト、ニッケル、銅、パラジ
ウム、モリブデンなどの金属錯体である。
【0020】これら電気化学的酸化・還元触媒の混合量
は、高分子化合物100重量部に対して5部から250
部が好ましく、さらに好ましくは20部から100部混
合するとよい。これ以上多量に混合するとポリマ−電極
の導電性や触媒の有効利用率が低下し、ポリマ−電極の
強度も低下し、非多孔性を保てなくなる場合もある。
【0021】一方これ以上少ないと充分な電極活性が得
られない場合がある。本発明において導電性付与剤とし
て用いられる導電性付与部材としては、アセチレンブラ
ック、サ−マルブラック、ファ−ネスブラックなどのカ
−ボンブラック、グラファイト粉末、フィブリル状(繊
維状)グラファイトなどのグラファイトなどが挙げられ
る。これら導電性付与部材の中でも比表面積が大きくか
つストラクチャ−が発達した担体は一定の配合量で得ら
れる導電性が高く、このことを考慮すると、ファ−ネス
ブラック・アセチレンブラック・グラファイトフィブリ
ルなどが好ましい。このような導電性付与剤として用い
られる導電性付与部材の混合量は、使用する導電性付与
部材の見掛比重にもよるが、高分子化合物100重量部
に対し10部から500部が好ましくさらに好ましくは
20部から100部である。これより多すぎるとポリマ
−電極の強度が低下し、非多孔性を保てなくなる場合も
ある。
【0022】一方これより少なすぎると導電性が著しく
低下し、電極活性がさがる。本発明においてポリマ−電
極は、上記高分子化合物部材と電気化学的酸化・還元触
媒部材と導電性付与部材とからなる。ポリマ−電極は、
【0023】1)上記高分子化合物及び酸化・還元触媒
及び導電性付与部材をテトラヒドロフランなどのエ−テ
ル系溶媒、ジアミノジフェニルメタンなどのケトン系溶
媒、フェノ−ル、トルエン、キシレンなどの芳香族系溶
媒、シクロヘキセンなどの脂肪族化合物系溶媒などや、
これらを少なくとも2種類以上含む混合溶媒など、適切
な有機溶媒に溶解(溶融融解を含む)または分散させた
塗布剤をガラス、金属板上に塗布し、乾燥させる、
【0024】2)上記高分子化合物及び酸化・還元触媒
及び導電性付与部材の混合物を押出成形、射出成形、加
圧成形など適切な方法により成形する、3)上記高分子
化合物及び酸化・還元触媒及び導電性付与部材をガラス
板、金属板上に粉体塗装または押出コ−ティングする、
などの方法により成形することができる。
【0025】また本発明において、さらに電極活性を向
上させるため、上記の電極組成物に対してさらに微細多
孔性付与剤を添加してガラス板等にフィルム状に塗布
し、次いで抽出溶媒中に浸漬処理した後塗布フィルムを
剥離すると、ガラス板塗布面側が非多孔質層であって、
抽出溶媒に接触した面が微多孔質層であるポリマ−電極
を得ることができる。
【0026】ポリマ−電極に微細多孔性を与えるための
微細多孔性付与剤としては、例えば液体として、親油性
のものとしてはジオクチルフタレ−ト、石油オイルなど
が挙げられ、親水性のものとしては、メタノ−ル、エタ
ノ−ルなどのアルコ−ル類、N,N−ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルフォキシド、N−メチル−2ピロリ
ドン、などの塩基性溶媒、などが挙げられる。
【0027】また固体としては、ポリビニルアルコ−
ル、ポリビニルピロリドン、などの水溶性高分子の他、
塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの無機塩類を挙げる
ことが出来る。
【0028】これら微細多孔性付与剤は、高分子化合物
100重量部に対し微細多孔性付与剤が固体の場合は2
0〜100部が好ましく、微細多孔性付与剤が液体の場
合は50〜1500部が好ましい。これ以下では、多孔
性付与剤の抽出が完全にならず、またそれ以上ではポリ
マ−電極の機械的強度が弱くなる
【0029】ポリマ−電極中から微細多孔性付与剤を抽
出するために使用される抽出溶媒としては混合されてい
る高分子化合物の貧溶媒をもちいることが好ましい。
【0030】例えば、親水性の微細多孔性付与剤を混合
した場合、その抽出溶媒として水をが用いることが好ま
しいが、必要に応じてこれに界面活性剤及び(または)
使用した高分子化合物の良溶媒を添加してもよい。添加
量は、水100重量部に対して界面活性剤及び(また
は)上記溶媒0.5部から5部が好ましい。
【0031】また抽出溶媒の温度は用いる抽出溶媒およ
び高分子化合物の熱的特性(融点、沸点、軟化点など)
を考慮して決定する必要がある。
【0032】
【実施例】以下、実施例により本発明をより詳細に説明
する。なお、例中、部とは重量部を表わす。
【0033】
【実施例1】ポリ塩化ビニル100部と比表面積100
2 /g、平均粒子径0.05μmのカ−ボンブラック
と平均粒径10μmのコバルトフタロシアニンの混合粉
末をめのう乳鉢にて粉砕した後これにジメチルホルムア
ミド900部を加え、60℃の加温下で溶解分散して得
た混合溶液をガラス板上に塗布し70℃のオ−ブン中、
1時間加熱乾燥し得られた塗布物をガラス板より剥離
し、厚さ25〜45μmのポリマ−電極フィルム得た。
得られたポリマ−電極フィルムを用い、電解液として水
酸化カリウム1規定水溶液を、対向電極として白金板を
それぞれ用い、ガス圧1atmの酸素ガスを100ml
/分の速度で供給する酸素半電池用の酸素拡散電極とし
て使用し、酸素分極特性を測定したところ、電極組成物
の配合比に応じて表1に示すような電極特性を示した。
これらのポリマ−電極フィルムは1mA/cm2 の電流
密度で−250〜−300mV(vs.Hg/HgO)
の電極電位を2000時間以上安定に保っており、電解
液の液漏れは認められていない。
【0034】
【表1】
【0035】
【比較例1】ポリ塩化ビニル100部と平均粒径10μ
mのコバルト銅フタロシアニン100部の混合粉末をめ
のう乳鉢にて粉砕した後これにジメチルホルムアミド9
00部を加え、60℃の加温下で溶解分散して得た混合
溶液をガラス板上に塗布し70℃のオ−ブン中、1時間
加熱乾燥した後ガラス板より剥離し、厚さ20μmフィ
ルムを成形した。このフィルムにポリピロ−ルを2.5
C/cm2 の電気量密度で複合することにより導電性を
付与し、厚さ60μm、抵抗率10Ωcmのポリマ−電
極フィルムを得た。得られたポリマ−電極フィルムを用
い、電解液として水酸化カリウム1規定水溶液を、対向
電極として白金板をそれぞれ用い、ガス圧1atmの酸
素ガスを100ml/分の速度で供給する酸素半電池用
の酸素拡散電極として使用し、酸素分極特性を測定した
ところ、限界電流密度値は0.08mA/cm2 を示し
た。このポリマ−電極フィルムは0.05mA/cm2
の電流密度で−390mV(vs.Hg/HgO)の電
極電位を2000時間以上安定に保っている。2000
時間現在では電解液の液漏れは認められていない。
【0036】
【実施例2】ポリ塩化ビニル100部と比表面積100
2 /g、平均粒子径0.05μmのカ−ボンブラック
100部と平均粒径40μmのLaMn0.999 Cu
0.001 3 100部の混合粉末をめのう乳鉢にて粉砕し
た後これにジメチルホルムアミド900部を加え、60
℃の加温下で溶解分散して得た混合溶液をガラス板上に
塗布し70℃のオ−ブン中、1時間加熱乾燥し得られた
フィルムをガラス板より剥離し、厚さ50μm、抵抗率
1.0Ωcmのポリマ−電極フィルムを成形した。得ら
れたポリマ−電極フィルムを用い、実施例1と同様にし
て酸素分極特性を測定したところ限界電流密度値は、3
mA/cm2 を示した。
【0037】
【比較例2】比表面積100m2 /g、平均粒子径0.
05μmのカ−ボンブラック100部と平均粒径40μ
mのLaMn0.999 Cu0.001 3 100部の混合粉末
をめのう乳鉢にて粉砕した後、不揮発分8.6重量%の
割合でPTFEを含有する分散液(商品名;POLYF
LON D−1、ダイキン工業(株)社製)を580部
添加しロ−ルで混練した。次にカレンダ−ロ−ルにより
500μmの多孔質電極フィルムを得た。得られたポリ
マ−電極フィルムを用い、実施例1と同様にして酸素半
電池を組み立てたところ、電極稼働開始後、数時間で電
極に亀裂が生じ電解液が漏れ始めた。
【0038】
【実施例3】ポリ塩化ビニル100部と比表面積100
2 /g、平均粒子径0.05μmのカ−ボンブラック
50部と平均粒径10μmのコバルトフタロシアニン
(Co−Pc)100部の混合粉末をめのう乳鉢にて粉
砕した後これにジメチルホルムアミド900部を加え、
60℃の加温下で溶解分散して得た混合溶液をガラス板
上に塗布し、25℃の抽出溶液(ジメチルホルムアミド
2部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.7
部、純水100部)中に浸漬し得られたフィルムを流水
で十分に洗浄した後乾燥し、厚さ42μm、抵抗率40
Ωcmのポリマ−電極フィルム得た。得られたポリマ−
電極フィルムを用い、実施例1と同様にして酸素分極特
性を測定したところ限界電流密度値は、0.16mA/
cm2 を示した。
【0039】
【発明の効果】本発明により、電極活性が高く、電極寿
命が長く、しかも触媒の欠損が少ないガス拡散型ポリマ
−電極が得られるようになった。本発明において、用い
る高分子化合物を成形性の良好なものとすることによっ
てガス拡散型ポリマ−電極フィルムの軽量化、薄膜化が
可能である。また、本発明においてポリマ−電極表面に
微細多孔性を付与することにより電極活性が一段と向上
する。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高分子化合物と、導電性付与部材と、電
    気化学的酸化・還元触媒とを加熱下で混練するか、また
    は溶媒に溶解および/または分散した液状物をフィルム
    成形した後、必要に応じて溶媒を蒸発除去してなる非多
    孔質ガス拡散型ポリマ−電極の製造方法。
  2. 【請求項2】 高分子化合物と、導電性付与部材と、電
    気化学的酸化・還元触媒にさらに微細多孔性付与剤を添
    加したものを混練するか、または溶媒に溶解または分散
    した液状物をフィルム成形した後、該フィルム面の一面
    に抽出溶媒を接触させることにより微細多孔性付与剤を
    抽出してなる微細多孔質層と非多孔質層を共に有する
    多孔質ガス拡散型ポリマ−電極の製造方法。
  3. 【請求項3】 微細多孔性付与剤が水溶性溶媒である
    とを特徴とする請求項2記載の非多孔質ガス拡散型ポリ
    マ−電極の製造方法。
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