JP2619960B2 - シャッタの案内部構造 - Google Patents

シャッタの案内部構造

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JP2619960B2 JP26975189A JP26975189A JP2619960B2 JP 2619960 B2 JP2619960 B2 JP 2619960B2 JP 26975189 A JP26975189 A JP 26975189A JP 26975189 A JP26975189 A JP 26975189A JP 2619960 B2 JP2619960 B2 JP 2619960B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、たとえば倉庫、店舗、住宅等の開口部を遮
蔽するシャッタに係わり、特にスラットカーテンに風圧
が加わった場合の抜け止めを図った案内部の構造に関す
る。
〔従来の技術〕
従来のシャッタの案内部の構造としては、たとえば第
9図に示すようなものがある。すなわち100は多数枚の
スラット101を連結して構成されるスラットカーテンで
あり、スラット101の端部にはサイドロック102を取付け
てその側辺を直線状に揃えている。そして、スラットカ
ーテン100の両側縁を、互いに平行に配設される一対の
ガイドレール103の内腔部104内に挿入し、ガイドレール
103に沿って昇降案内するようになっている。このよう
なシャッタに風圧が作用すると、スラットカーテン100
が撓み、ガイドレール103,103に挿入されているスラッ
トカーテン100の側縁が抜け出す方向に引張られ、撓み
量が大きくなると外れてしまう。そのため、風圧に対し
て様々な対策がなされている。
一般的に、このようなシャッタの耐風圧強度は、スラ
ット101の曲げ強度を、ガイドレール103のスラットカー
テン100の呑み込み代Lによって決まる。従って、特に
耐風圧強度が問題となる大きな開口部に使用されるシャ
ッタは、スラット101の材質、肉厚、形状等を考慮して
最大の曲げ強度を持つように設計されることはもちろん
のこと、スラットカーテン100の呑み込み代Lが大きく
とれる深いガイドレール103を使用してスラットカーテ
ン100の逸脱を防ぐ方法がとられる。
しかし、たとえば住宅用の開口部に使用される住宅用
シャッタでは、そのスラット構成部材に薄肉の鋼板やア
ルミ材が多く使われているので、その曲げ強度をそれ程
大きくできない。そのため第10図および第11図に示すよ
うにスラットカーテン100側縁のサイドロック102に、抜
け止め用のカギ部105を設け、このカギ部105をガイドレ
ール103の入口の口縁106に掛止させて抜け止めを図り、
耐風圧強度を補なっていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら上記した従来技術の場合には、スラット
カーテン100の撓み量は風圧によって変動し、ガイドレ
ール103の口縁106に掛止するカギ部105の角度が変化し
てしまうので、条件によっては外れることがあった。
また、カギ部105の先端をガイドレール103の口縁106
に掛止させるためにはカギ部105の先端をサイドロック1
02の厚さ巾よりも外側に貼り出すように形成する必要が
ある。そのため、スラットカーテン100を巻取った際
に、カギ部105の先端が邪魔になって巻き径が大きくな
ってしまい、巻取収納部が大型化してしまうという問題
もあった。
本発明は上記した従来技術の課題を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、風圧が作用し
た際のガイドレールからのスラットカーテンの抜け止め
を確実にでき、しかも巻取収納時の巻き径に影響を与え
ないシャッタの案内部構造を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明にあっては、多数
枚のスラットを連結してスラットカーテンを形成し、前
記スラットの端部には各スラットの端部位置を直線状に
整えるためのサイドロックを設け、スラットカーテンの
両側縁を互いに平行に配設される一対のガイドレールの
内腔部に挿入してガイドレールに沿って滑動案内するシ
ャッタの案内部構造において、 前記ガイドレールの内腔部のスラットカーテンよりも
奥側に中空のインナレールを挿入し、該インナレールの
スラットカーテンとの対向面に長手方向に連続的に延び
る係合溝を設け、一方、前記サイドロックには前記スラ
ットの長手方向に延びる抜け止め突起を設け、該抜け止
め突起の頭部をインナレール内に挿入すると共に頭部の
巾を係合溝の溝巾よりも大きく設定し、抜け止め突起の
頭部を係合溝に挿入すると共に溝巾よりも小さく設定
し、さらに抜け止め突起をサイドロックの最大厚さ巾の
範囲内に設け、また前記インナレールをスラットカーテ
ンの抜き差し方向に移動可能とし、ガイドレールの入口
部位にはインナレールの移動を規制するストッパを設け
て成ることを特徴とする。
〔作用〕
上記構成のシャッタの案内部構造にあっては、風圧に
よってスラットカーテンが撓むと、ガイドレールに挿入
されたスラットカーテン側縁が抜け出す方向に移動し、
サイドロックに設けた抜け止め突起の頭部がインナレー
ルの係合溝の縁に係合する。さらに大きく撓むとインナ
レールがガイドレールから抜け出す方向に移動し、ガイ
ドレールの入口部位に設けられたストッパによって規制
される。抜け止め突起の頭部は係合溝よりも大巾に設定
してあるので、スラットカーテンの撓み量が変化しても
インナレールから抜け出すことはない。
また、抜け止め突起はサイドロックの厚さ巾の範囲内
に設けてあるので、巻き取り時に抜け止め突起が干渉せ
ず、巻き径が大きくなることはない。
さらに、インナレールがスラットカーテンの抜き出し
方向に移動するので、その分抜け止め突起の係合部の撓
み角度が大きくなり、抜け止め突起に作用するせん断力
は小さくなる。
〔実施例〕
以下に本発明に図示の実施例に基づいて説明する。第
1図乃至第6図には本発明の一実施例に係るシャッタの
案内部構造が示されている。このうち第3図はシャッタ
の全体構成を示しており、概略所定間隔だけ隔てて互い
に平行に立設された左右一対のガイドレール2,2とこの
ガイドレール2,2の上端に架け渡されるように設けられ
る巻上げ部3と、ガイドレール2,2に沿って昇降案内さ
れるスラットカーテン1とから構成されている。
スラットカーテン1は、長尺のスラット11の長辺側を
多数枚屈曲自在に連結して1枚のカーテン状に構成した
ものである。スラット11の種類としては、ホーロースラ
ットや単板スラット等種々の形式のものが用いられる。
このスラット11の端部には、第2図に示すように1枚お
きにサイドロック4が取付けられ、各スラット11の端部
位置を位置決めしてスラットカーテン1の側辺を直線状
に保持している。
サイドロック4は、スラット11の端部に固定される固
定片41と、この固定片41の一端からスラット11の巾方向
に張り出すつば部42とから構成されるT字状部材で、つ
ば部42が隣接するスラット11,11の端面にそれぞれ係合
して3枚分のスラット11の位置決めを行なっている。し
たがって、このサイドロック4を1枚おきにスラット11
に取付けることにより直線状に位置決めできることにな
る。そしてこのサイドロック4には、スラット11の長手
方向に延びる抜け止め突起5が直線的に延びている。ス
ラット11とサイドロック4との固定は、ビスやリベット
等の機械的結合や接着材による化学的係合方法等、種々
の方法がとれる。
一方、ガイドレール2は、第1図に示すように断面コ
字形の中空部材で、その内腔部21に上記スラットカーテ
ン1の側縁が挿入されている。このガイドレール2のス
ラットカーテン1を呑み込んだ呑み込み部22の通路巾
は、スラット11の厚さよりも大きく、スラットカーテン
1を上下方向に滑動自在に保持するもので、その呑み込
み部22入口部位にはスラットカーテン1の表裏両面にそ
れぞれ摺動自在に接触するシール部材23,23が取付けら
れている。このシール部材23,23はゴムリップ等種々の
ものが適用される。そして、ガイドレール2の口縁に
は、シール部材23,23を取付けるための取付片24,24が設
けられている。
さらに、ガイドレール2の内腔部21のスラットカーテ
ン1よりも奥側には、ガイドレール2の略全長にわたっ
て延びる中空のインナレール6が挿入されている。この
インナレール6は略C型断面の中空部材で、スラットカ
ーテン1の対向面に掛止溝61が長手方向略全長にわたっ
て連続的に設けられている。またインナレール6の幅
は、ガイドレール2の通路巾Aよりも若干狭く、スラッ
トカーテン1の抜き差し方向に移動自在となっており、
上記したシール部材23取付図の取付片24にて抜き出し方
向の移動が規制される。すなわち、この取付片24,24間
の巾Fはインナレール6の巾よりも狭くなっていて、こ
の取付片24,24がストッパを構成している。またインナ
レール6は第6図に示すように底板10の上に乗ってい
る。
一方、サイドロック4に設けた抜け止め突起5は、第
4図に示すように、頭部51と頚部52とから成り、頭部51
がインナレール6の中空内部に上下方向に滑動自在に挿
入されており、頚部52が係合溝61に滑動自在に挿入され
ている。この抜け止め突起5の頭部51の巾Bは係合溝61
の溝巾Cよりも大きく、頚部52の巾Dは係合溝61の溝巾
Cよりも小さく設定されている。
また、この抜け止め突起5の形成領域は、サイドロッ
ク4の最大厚さの厚さ巾Eの範囲内を超えないようにし
てある。この例では、サイドロック4のつば部42の先端
が厚さ方向に反っているので、つば部42の厚さ巾Eが最
大厚さとなる。
上記構成のシャッタの案内部構造にあっては、通常の
昇降作動時には、スラットカーテン1の両側縁がガイド
レール2,2に沿って案内される。そして、スラットカー
テン1側縁に設けたサイドロック4の抜け止め突起5
は、その頭部51がインナレール6の内部に沿って、その
頚部52が係合溝61に沿って昇降する。
一方、風圧によってスラットカーテン1が撓むと、ス
ラット11両端の直線距離が小さくなるため、ガイドレー
ル2に挿入されたスラットカーテン1側縁が抜け出す方
向に移動し、抜け止め突起5の頭部51がインナレール6
の係合溝61の縁に係合する。さらに大きく撓むと、抜け
止め突起5を介してインナレール6がガイドレール2の
入口側に移動し、風が止むとまた元に戻る。もし風の力
が大きいとき、インナレール6はガイドレール2入口部
位の狭窄部まで移動し、取付片24,24に係合して停止す
る。それ以上の風圧はサイドロック4を含めたスラット
カーテン1の多少の延びにより多少湾曲の度合が進む
が、ガイドレール2から抜けることはない。
ここで、インナレール6が移動した分だけ、スラット
11の撓み量は大きくなるので、第7図に示すように抜け
止め突起5の傾斜角度αが大きくなる。したがって、こ
の抜け止め突起5の頚部52に作用する力Fの引張り方向
とせん断方向の分力を考えると、インナレール6が移動
した分だけせん断方向の分力FSが小さくなり、引張り方
向の分力F0が大きくなる。材料の強度を考えると、許容
せん断応力よりも許容引張り応力の方が大きいので、よ
り強度を高めることができる。
このようにして、スラットカーテン1の抜け止めを確
実に行なえるので、スラットカーテン1の幅を同じにす
れば、従来に比べて耐風圧強度を高めることができる。
因みに幅Wが1800mmのシャッタの場合に、耐風圧強度が
75kgf/m2から120kgf/m2にアップした。逆に耐風圧強度
を同じとすれば、スラットカーテンの最大幅を大きくで
きる。因みに本実施例では、3000mmのものを3600mmで伸
ばすことができた。
さらに、抜け止め突起5は、サイドロック4の最大厚
さ幅の範囲内に形成してあるので、巻き取り時に抜け止
め突起5が干渉し合うことなく、巻き径はサイドロック
4の厚さに依存するのみで、収納スペースをコンパクト
にできる。
また、上記実施例ではインナレール6を取外して、サ
イドロック4を通常のサイドロックに交換すれば通常使
用のシャッタとしても用いることができるので、耐風圧
仕様と通常仕様のシャッタの構成部材を共用化できるこ
とになり、生産、流通の合理化を図ることもできる。
また、第8図(a),(b)にはインナレールの変形
例を示している。インナレールを押出し成形する場合に
は、第5図に示した構造では押出し金型の係合溝対応部
に脆弱部ができてしまうので、押出し成形が困難であ
る。この形状の場合には、四角形断面の部材に溝切り加
工することが好ましい。
これに対して、第8図(a)に示すものは、C型断面
を2つのL時断面部材81,82にて構成し、重ね合して背
巾部でビス止めするものである。このようにすれば押出
し金型に脆弱部は生じない。
また、第8図(b)に示すものは、抜け止め突起5の
頭部51が嵌り込む部分のみを巾空部91として材料の接触
面積を小さくし、押出しの際に係合溝61に対応する部位
に作用する抵抗力を軽減したものである。
〔発明の効果〕
本発明は以上のように、抜け止め突起の頭部をインナ
レール内に挿入し、インナレールの係合溝を頭部よりも
小さい巾にして抜け止めを図るようにしたので、風圧に
よってスラットカーテンの撓み角度が変化しても抜け止
め突起がインナレールから抜け出すおそれはなく、抜け
止めを確実に行なうことができる。
また、インナレールを移動させてスラットカーテンの
撓み量を大きくしたので抜け止め突起に作用するせん断
力が小さくさくなり、耐風圧強度を高めることができる
し、耐風圧強度を従来と同じとすればスラットカーテン
の幅を大きくすることができる。
さらに、抜け止め突起をサイドロックの厚さ巾よりも
小さい範囲内に設けたので、巻き取った際に抜け止め突
起が干渉し合うことが無く、巻き取り径を小径に維持す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本発明の一実施例に係るシャッタの案
内部構造を示しており、第1図はガイドレール部の横断
面図、第2図は要部正面図、第3図は全体構成を示す正
面図、第4図は第1図のサイドロックを示しており、同
図(a)は正面図、同図(b)は側面図、同図(c)は
平面図、第5図は第1図のインナレールを示しており、
同図(a)は横断面図、同図(b)は正面図、第6図は
第2図のガイドレールとインナレールの組合わせ状態を
示す組立図、第7図はスラットカーテンに風圧が作用し
た状態を示す横断面図、第8図(a),(b)はインナ
レールの変型例を示す横断面図、第9図は従来のシャッ
タの案内部構造の概略正面図、第10図は他の従来のシャ
ッタの案内部構造の横断面図、第11図は第10図のスラッ
トカーテンに風圧が作用した状態の横断面図である。 符号の説明 1……スラットカーテン 2……ガイドレール 4……サイドロック 5……抜け止め突起 6……インナレール 11……スラット 21……内腔部 22……呑み込み部 24……取付片(ストッパ) 41……固定片 42……つば部 51……頭部 52……頚部 61……係合溝

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数枚のスラットを連結してスラットカー
    テンを形成し、前記スラットの端部には各スラットの端
    部位置を直線状に整えるためのサイドロックを設け、ス
    ラットカーテンの両側縁を互いに平行に配設される一対
    のガイドレールの内腔部に挿入してガイドレールに沿っ
    て滑動案内するシャッタの案内部構造において、 前記ガイドレールの内腔部のスラットカーテンよりも奥
    側に中空のインナレールを挿入し、該インナレールのス
    ラットカーテンとの対向面に長手方向に連続的に延びる
    係合溝を設け、一方、前記サイドロックには前記スラッ
    トの長手方向に延びる抜け止め突起を設け、該抜け止め
    突起の頭部をインナレール内に挿入すると共に頭部の巾
    を係合溝の溝巾よりも大きく設定し、抜け止め突起の頚
    部を係合溝に挿入すると共に溝巾よりも小さく設定し、
    さらに抜け止め突起をサイドロックの最大厚さ巾の範囲
    内に設け、また前記インナレールをスラットカーテンの
    抜き差し方向に移動可能とし、ガイドレールの入口部位
    にはインナレールの移動を規制するストッパを設けて成
    ることを特徴とするシャッタの案内部構造。
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KR980002616A (ko) * 1997-08-26 1998-03-30 이경규 풍압의 밀림에 의하여도 셔터가 가이드레일에서 탈리되지 않는 구조로 되는 셔터
TWM370109U (en) 2009-07-28 2009-12-01 E Pin Internat Tech Co Ltd A compact auto focus lens module with piezoelectric driving actuator
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