JP2619012B2 - トランスミッションゲート型フリップフロップ - Google Patents

トランスミッションゲート型フリップフロップ

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JP2619012B2
JP2619012B2 JP63234170A JP23417088A JP2619012B2 JP 2619012 B2 JP2619012 B2 JP 2619012B2 JP 63234170 A JP63234170 A JP 63234170A JP 23417088 A JP23417088 A JP 23417088A JP 2619012 B2 JP2619012 B2 JP 2619012B2
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【発明の詳細な説明】 〔概要〕 トランスミッションゲート型のマスタ・スレーブDフ
リップフロップに関し、 相補出力の変化の遅延差をなくすことを目的とし、 データバッファ(1),マスターフリップフロップ
(2),2つのスレーブラッチ(3,4)とクロックバッフ
ァ(5)を有するトランスミッションゲート型フリップ
フロップであって、該マスターフリップフロップ(2)
内の入力データ(D)と同データ(q)と、その反転デ
ータ(xq)をそれぞれのラッチ回路(3,4)で出力する
様に構成した。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、トランスミッション型フリップフロップに
関する。
半導体装置の高速化に伴い、 信号の伝搬遅延差が問題となっているその為、相補出
力の遅延差(Skew)の無い論理素子が必要となる。
〔従来の技術〕
第2図に従来のトランスミッションゲートタイプのマ
スター・スレーブDフリップフロップの回路図を示す。
第3図は従来例の動作波形図である。CMOSトランスミッ
ションゲート7,10,インバータ8,9はマスターフリップフ
ロップを構成し、CMOSトランスミッションゲート11,14,
インバータ12,13,15,16はスレーブフリップフロップを
構成している。各トランスミッションゲート7,10,11と1
4はクロックCK,反転クロックXCKによって開閉する。ト
ランスミッションゲート7と14に対し、トランスミッシ
ョンゲート10と11は相補的に動作する。出力データのQ
とXQはスレーブ側で二つに分けられる。
〔発明が解決しようとする課題〕
従って出力データのQとQXはトランスミッションゲー
ト(11)から各出力端子までのゲート段数が異なってい
る為、クロックCkに対する出力Q,XQの変化に第3図に示
す如く遅延差が生じていた。
本発明は、この遅延差を無すことを課題とする。
〔課題点を解決するための手段〕
第1図は本発明の原理図である。
図中、1はデータバッファ、2はマスターフリップフ
ロップ、3,4はスレーブラッチ、5はクロックバッフ
ァ、CKはクロック、XCKは反転クロックである。
前記の課題は、クロックバッファ(5)から出力され
るクロック信号(CK)に同期してオンする第1のトラン
スミッションゲート(24)を備え、マスターフリップフ
ロップ(2)にラッチされた第1のデータ(q)を該第
1のトランスミッションゲート(24)から入力するとと
もに外部へ出力する第1のスレーブラッチ(3)と、 前記クロック信号(CK)に同期して前記第1のトラン
スミッションゲート(24)と同時にオンする第2のトラ
ンスミッションゲート(28)を備え、前記第1のデータ
(q)を反転して前記マスターフリップフロップ(2)
にラッチされた第2のデータ(×q)を該第2のトラン
スミッションゲート(28)から入力するとともに外部へ
出力する第2のスレーブラッチ(4)と を有することを特徴とするトランスミッションゲート
型フリップフロップによって解決される。
〔作用〕
即ち、本発明に於いてはマスターフリップフロップ
(2)にて入力データ(D)に対する同データ(q)と
反転データ(xq)に分離し、それぞれのスレーブラッチ
(3,4)を設ける。従ってクロックCKが“L"の期間はマ
スターフリップフロップ(2)はロード状態であり、出
力qとxqのデータが書き変わり“出力待ち”となる。ク
ロックCKが“H"になると、スレーブラッチ(3,4)がロ
ード状態となりqとxqのデータが同時にQ,XQに出力され
る。
〔実施例〕
第4図は、本発明の一実施例の回路図である。図中、
インバータ19はデータバッファであり、CMOSトランスミ
ッションゲート20,23及びインバータ21,22がマスターフ
リップフロップを構成する。そして、CMOSトランスミッ
ションゲート24,26,30及びインバータ25,27,29が第1の
スレーブラッチを構成し、CMOSトランスミッションゲー
ト26,28,30及びインバータ25,29,31が第2のスレーブラ
ッチを構成する。また、インバータ32,33がクロックバ
ッファを構成している。
このように、第1のスレーブラッチと第2のスレーブ
ラッチに、CMOSトランスミッションゲート26,30及びイ
ンバータ25,29を共用させているのは、使用素子数を節
約するためである。
第4図の実施例は次の様に動作する。(第5図参照) クロックCKが“L"の期間ではトランスミッションゲー
ト20,26と30はオン、トランスミッションゲート23,24と
28はオフである。この期間にD端子に入力されたデータ
はインバータ19とトランスミッションゲート20を経てマ
スターフリップフロップにロードされ、q及びxqのデー
タが出力待ちとなる。スレーブラッチではマスターフリ
ップフロップからの回線は断たれ、帰還回路からのデー
タによってクロックCKが“H"であった時のデータをホー
ルドし出力している。
クロックCKが“H"の期間ではトランスミッションゲー
ト20,26と30はオフ、トランスミッションゲート23,24と
28はオンである。マスターフリップフロップはデータバ
ッファからの回線は断たれホールド状態になり、それぞ
れのスレーブラッチにデータを送る。スレーブラッチで
は帰還回線が断たれマスターフリップフロップよりロー
ドしたデータを出力する。
第6図は、本発明の他の実施例の回路図であり、ラッ
チの帰還回路にトランスミッションゲートを使用しない
場合である。図中、インバータ19はデータバッファであ
り、CMOSトランスミッションゲート20及びインバータ2
1,22がマスターフリップフロップを構成する。そして、
CMOSトランスミッションゲート39及びインバータ40,41,
42が第1のスレーブラッチを構成し、CMOSトランスミッ
ションゲート43及びインバータ44,45,46が第2のスレー
ブラッチを構成する。また、インバータ32,33がクロッ
クバッファを構成している。
なお、*を付けたインバータ41,45は、他のインバー
タよりも小さいトランジスタで形成されており、出力ド
ライブ能力が小さくなっている。
本実施例でも、第4図と同様、クロックCKが“L"の期
間では、トランスミッションゲート39及び43がオフであ
り、データq及び×qが出力待ちとなる。クロックCKが
“H"になると、トランスミッションゲート39及び43がオ
ンとなり、第1のスレーブラッチのラッチ部40,41,42
は、データqを入力するとともにこれをデータQとして
出力する。これと同時に、第2のスレーブラッチのラッ
チ部44,45,46は、データ×qを入力するとともにこれを
データ×Qとして出力する。従って、出力Qと×Qとの
間に遅延差は生じない。
〔発明の効果〕
以上説明した様に本発明によれば、フリップフロップ
のQとXQの出力の伝搬遅延差をなくし、この回路の後段
に接続される論理設計を簡単に行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理図、第2図は従来例の回路図、第
3図は従来例の動作波形図、第4図は本発明の一実施例
の回路図、第5図は本発明の一実施例の動作波形図、第
6図は本発明の他の実施例の回路図である。 1……データバッファ、2……マスターフリップフロッ
プ、3,4……スレーブラッチ、5……クロックバッフ
ァ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クロックバッファ(5)から出力されるク
    ロック信号(CK)に同期してオンする第1のトランスミ
    ッションゲート(24)を備え、マスターフリップフロッ
    プ(2)にラッチされた第1のデータ(q)を該第1の
    トランスミッションゲート(24)から入力するとともに
    外部へ出力する第1のスレーブラッチ(3)と、 前記クロック信号(CK)に同期して前記第1のトランス
    ミッションゲート(24)と同時にオンする第2のトラン
    スミッションゲート(28)を備え、前記第1のデータ
    (q)を反転して前記マスターフリップフロップ(2)
    にラッチされた第2のデータ(×q)を該第2のトラン
    スミッションゲート(28)から入力するとともに外部へ
    出力する第2のスレーブラッチ(4)と を有することを特徴とするトランスミッションゲート型
    フリップフロップ。
JP63234170A 1988-09-19 1988-09-19 トランスミッションゲート型フリップフロップ Expired - Fee Related JP2619012B2 (ja)

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