JP2618830B2 - 加水分解性シリル基含有重合体の水性分散体 - Google Patents
加水分解性シリル基含有重合体の水性分散体Info
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Description
解性シリル基含有共重合体の水性分散体に関する。
源、安全衛生の面から溶剤系から水性系へ移行しつつあ
るが、その中で耐水性等の物性の向上が期待される反応
型エマルションの研究が盛んである。その反応型エマル
ションの一つとして加水分解性シリル基を有する樹脂エ
マルションが知られている。たとえば、特開昭61−9
463号公報にはラウリル硫酸ナトリウム等の公知の乳
化剤中で、加水分解性シリル基含有重合性単量体とメタ
クリル酸エステルと共重合してなる加水分解性シリル基
含有重合体の水性分散体が開示されている。
非重合性乳化剤を用いた場合は、得られる水性分散体の
保存安定性が不十分である。また、ラジカル重合性乳化
剤を用いて作成した加水分解性シリル基含有樹脂エマル
ションは、加水分解性シリル基含有量が少ない場合は保
存安定性は良好であるが、加水分解性シリル基含有量が
多くなるにつれて保存安定性が低下し、しかも重合時に
ゲル化物が発生するという重合安定性の問題が発生す
る。さらに、機械的安定性も不十分である。
性シリル基の含有量が多くても、重合安定性、機械的安
定性および保存安定性の著しく良好な加水分解性シリル
基を有する重合体の水性分散体を得るべく鋭意検討した
結果、本発明に到達した。すなわち本発明は、加水分解
性シリル基を有するビニル系単量体(a1)および共重
合可能な他のビニル系単量体(a2)からなる共重合体
(A)と、アミンイミド基を有する水溶性高分子(B)
とからなる加水分解性シリル基含有共重合体の水性分散
体である。
するビニル系単量体(a1)における加水分解性シリル
基としてはハロゲノシリル基、アシロキシシリル基、ア
ミドシリル基、アミノキシシリル基、アルケニルオキシ
シリル基、アミノシリル基、オキシムシリル基、アルコ
キシシリル基、チオアルコキシシリル基等が挙げられ、
好ましいものはアルコキシシリル基である。
[ビニルメチルジメトキシシラン、ビニルトリメトキシ
シラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(β
ーメトキシエトキシ)シラン等];並びに(メタ)アク
リロキシアルキルシラン類[γ−メタクリロキシプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメ
チルジメトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルトリ
メトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジ
エトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルトリエトキ
シシラン等]等特開平5−25354号公報に記載のも
のが挙げられる。
のビニル基と1個以上の加水分解性シリル基を有するオ
リゴマーも包含される。たとえば、ビニル基と加水分解
性シリル基との間にポリウレタン鎖、ポリアミド鎖、エ
ポキシ樹脂鎖あるいはポリエステル鎖等の比較的分子量
の低い重合体鎖を有するものである。具体的には特開昭
60−26022号公報に記載のような、ビニル基及び
アルコキシシリル基を有するポリウレタン系オリゴマー
[ポリカプロラクトントリオール(MW;2,000)
のイソホロンジイソシアネートによる末端NCO化物
(1モル)とメタクリル酸2−ヒドロキシエチル(1モ
ル)及びγ−アミノプロピルトリメトキシシラン(2モ
ル)との反応物等];ポリエステル系オリゴマー[ポリ
カプロラクトンジオール(MW;5,000)の片末端
(水酸基)が(メタ)アクリル酸でエステル化されたも
のに別の片末端(水酸基)がイソシアネートプロピルト
リエトキシシランとの反応で加水分解性シリル基が付与
されたもの等];ポリアミド系オリゴマー[アミノ基を
有するポリアミド樹脂とメタクリル酸グリシジル及びエ
ポキシ系シランカップリング剤との反応によって得られ
たもの等];エポキシ系オリゴマー[ビスフェノールA
とエピクロルヒドリンとの付加縮合物に、2級アミノ基
を有するメタクリル酸エステル及びアミン基含有シラン
カップリング剤を反応させることによって得られたもの
等]等が挙げられる。これらは一種またはこれらの二種
以上の混合物として用いられる。これらのうち好ましい
ものは、加水分解性シリル基としてアルコキシシリル基
を有するものであり、(メタ)アクリロキシアルキルシ
ラン類およびビニル基及びアルコキシシリル基を有する
ポリウレタン系オリゴマーが特に好ましい。
としては、特に制限はないが、例えば、(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステル[(メタ)アクリル酸メチル、
(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピ
ル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸−
2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、
(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステ
アリル、(メタ)アクリル酸ベヘニル、(メタ)アクリ
ル酸シクロヘキシル等];水酸基含有単量体[(メタ)
アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル
酸−2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸−3
−ヒドロキシプロピル、ジエチレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート等];芳香族ビニル単量体(スチレ
ン、ビニルトルエン等);アルキルビニルエーテル類
(メチルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテ
ル等);ビニルエステル類(酢酸ビニル等);ニトリル
基含有単量体[(メタ)アクリロニトリル等];アミド
基含有単量体[(メタ)アクリルアミド、N−メチロー
ル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)
アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルア
ミド等];エポキシ基含有ビニル系単量体[(メタ)ア
クリル酸グリシジル等];(ポリ)シロキサン基を有す
るビニル系単量体{CH2=C(CH3)COO(C
H2)3[Si(CH3)2O]nSi(CH3)3(式中、
n=1〜130)等};炭素数が3〜30のパーフルオ
ロアルキル基を有するビニル系単量体{パーフルオロア
ルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル[CF3
(CF2)9(CH2)2OCOCH=CH2等]、パーフ
ルオロアルキル基を持つマレイン酸モノまたはジエステ
ル[C8F17(CH2)11OCOCH=CHCOOCH3
等]、パーフルオロアルキル基を有するオレフィン(C
7F15CH2CH=CH2等)、パーフルオロアルキル基
を有するビニルエーテルまたはアリルエーテル(C7F
15CH2OCH=CH2等)、パーフルオロアルキル基を
有するビニルスルホン(C8F17SO2NHCH2SO2C
H=CH2等)等};カチオン性を付与するビニル系単
量体[N、N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ート、N、N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリル
アミド等及びそれらの塩(有機酸塩、無機酸塩等)
等];アニオン性を付与するビニル系単量体[(メタ)
アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、ビニ
ルスルホン酸、(メタ)アクリルスルホン酸等及びそれ
らの塩(アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモ
ニウム塩、アミン塩等)等];ポリビニル単量体{ジビ
ニル単量体[ジビニルベンゼン、ジアリルフタレート、
1、6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、
(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
(ポリ)プロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、トリエタノールアミンジ(メタ)アクリレート、ビ
スフェノールAのジ(メタ)アクリレート等]、トリビ
ニル単量体[トリビニルベンゼン、トリメチロールプロ
パントリ(メタ)アクリレート、トリエタノールアミン
トリ(メタ)アクリレート等]、テトラビニル単量体
[ペンタエスリートテトラ(メタ)アクリレート等]
等};ビニル基を有する重合性オリゴマー{ポリウレタ
ン、ポリアミド、エポキシ樹脂、ポリエステル等のオリ
ゴマーに一個以上の重合性二重結合が導入されたもの
[ポリカプロラクトンジオールと(メタ)アクリル酸と
のエステル化物(例えば日本油脂(株)製「プラクセル
FM−1」)、ポリテトラメチレングリコールとイソホ
ロンジイソシアナートとの末端水酸基のプレポリマー
(1モル)とアクリル酸イソシアナートエチル(1モ
ル)との反応物、アミノ基を有するポリアミドと(メ
タ)アクリル酸エステルとの反応物、エポキシ樹脂とア
クリル酸との反応物、(ポリ)カプロラクトン(メタ)
アクリレート等]等}等が挙げられる。これらは一種ま
たは二種以上の混合物として用いられる。これらの中で
特に好ましいものは(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ルおよび芳香族ビニル単量体である。
は、(a1)と(a2)の合計重量に基づいて通常0.
5〜50重量%、好ましくは3〜40重量%である。
(a1)の量が0.5重量%未満では硬化性が不十分と
なるため、塗膜の耐水性、耐酸性が不良となり、50重
量%を超えると水性分散体の保存安定性が低下する。ま
た、(A)の重量平均分子量は、通常1万〜200万、
好ましくは10万〜100万である。
(B)としては、アミンイミド基を含有するビニル系単
量体(b1)の(共)重合体および該(b1)とアミン
イミド基を有しないビニル系単量体との共重合体が挙げ
られる。該(B)の重量分子量は通常1,000〜10
0、000であり、好ましくは3,000〜50,00
0である。(B)は公知のラジカル重合法で製造するこ
とができる。
(b1)としては、例えば1,1,1−トリメチルアミ
ンメタクリルイミド、1,1−ジメチル−1−エチルア
ミンメタクリルイミド、1,1−ジメチル−1−(2−
ヒドロキシプロピル)アミンメタクリルイミド、1,1
−ジメチル−1−(2’−フェニル−2’−ヒドロキシ
エチル)アミンメタクリルイミド、1,1−ジメチル−
1−(2’−ヒドロキシ−3’−フェノキシプロピル)
アミンメタクリルイミド、1,1,1−トリメチルアミ
ンアクリルイミド等の特開平5−25354号公報に記
載のものが挙げられる。これらのうち好ましいものは
1,1,1−トリメチルアミンメタクリルイミドおよび
1,1−ジメチル−1−(2−ヒドロキシプロピル)ア
ミンメタクリルイミドである。
としては、前記(a1)あるいは(a2)として例示し
たものが使用できる。好ましいものは、(a2)の項で
例示したもののうちの水酸基含有重合性単量体、カチオ
ン性を付与する(アミノ基等)ビニル系単量体およびア
ニオン性を付与する(カルボン酸基、スルホン酸基等)
ビニル系単量体であり、該水酸基含有重合性単量体と該
アニオン性を付与するビニル系単量体との組合せが、重
合安定性の点から特に好ましい。アミンイミド基を有し
ないビニル系単量体の使用量はアミンイミド基を有する
ビニル系単量体1重量部に対し、通常0〜50重量部、
好ましくは0〜40重量部である。アミンイミド基を有
しないビニル系単量体としてカチオン性を付与するビニ
ル系単量体あるいはアニオン性を付与するビニル系単量
体を使用する場合、さらに好ましくは0.5〜20重量
部である。アミンイミド基を有しないビニル系単量体と
して水酸基含有重合性単量体を使用する場合、さらに好
ましくは0.5〜30重量部である。
重量部に対してアミンイミド基を有しないビニル系単量
体の使用量が50重量部を越えると、水性分散体の安定
性、特に重合安定性と保存安定性が低下する。
合は、通常0.5〜50重量%、好ましくは2〜30重
量%である。(B)の量が0.5重量%未満では重合安
定性と保存安定性が低下し、50重量%を超えると塗膜
の耐水性、耐候性が不良となる。
通常0.1〜70重量%含有する。
または耐水性や成膜性等をより高めるために加水分解性
シリル基を有する非ラジカル重合性化合物(C)及び/
または1分子中に2個以上エポキシ基を有する化合物
(D)を含んでいてもよい。(C)は、本発明の水性分
散体が塗膜を形成する過程で、共重合体(A)中の加水
分解性シリル基と反応し、硬化性または耐水性等を向上
させる。(D)は、本発明の水性分散体を塗装し加熱硬
化する際に、加水分解性シリル基の急激な反応による硬
化収縮を弱める役目をし、成膜性を向上させる。さら
に、(D)は、(A)及び/または(B)がエポキシ基
と反応できる官能基(例えばカルボキシル基)を有する
場合にその官能基と反応することによって塗膜の耐水性
等を向上させる。
(メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラ
ン等);エポキシ基を有するもの[2−(3’,4’−
エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、
3−(トリメトキシシリル)プロピルグリシジルエーテ
ル、ビス(2’3’−エポキシプロピルオキシプロピ
ル)ジメトキシシラン、トリス(2’3’−エポキシプ
ロピルオキシプロピル)メトキシシラン等];チオール
基を有するもの[3−(トリメトキシシリル)プロパン
チオール、3−(メチルジメトキシシリル)プロパンチ
オール等];アミノ基を有するもの[3−トリエトキシ
シリルプロピルアミン、N−(3’−トリメトキシシリ
ルプロピル)エチレンジアミン、N−(3’−トリメト
キシシリルプロピル)ウレア等];ハロゲンを有するも
の(3−クロロプロピルトリメトキシシラン等)等が挙
げられる。これらのうち、エポキシ基を有するものが特
に好ましい。
コールのグリシジルエーテル(エチレングリコールジグ
リシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジル
エーテル、ヘキサメチレングリコールジグリシジルエー
テル、シクロヘキサンジオールジグリシジルエーテル、
グリセリントリグリシジルエーテル、トリメチロールプ
ロパントリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトール
テトラグリシジルエーテル等);ポリアルキレングリコ
ールのグリシジルエーテル(ポリエチレングリコールジ
グリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリ
シジルエーテル、ポリテトラメチレングリコールのジグ
リシジルエーテル等);ポリエステルのポリグリシジル
化物{多価アルコール[エチレングリコール、プロピレ
ングリコール、ブチレングリコール、ヘキサメチレング
リコール、ビス(ヒドロキシメチル)ベンゼン)等]と
多価カルボン酸(蓚酸、アジピン酸、ブタントリカルボ
ン酸、マレイン酸、フタル酸、テレフタル酸、イソフタ
ル酸、ベンゼントリカルボン酸等)とのポリエステルの
ポリグリシジル化物、ポリカプロラクトンのジグリシジ
ル化物、等};ポリアミドのポリグリシジル化物[多価
アミン(エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、
1、4−シクロヘキサンジアミン、イソホロンジアミ
ン、トリレンジアミン等)と上記多価カルボン酸とのポ
リアミドのポリグリシジル化物]、;ビスフェノールA
系エポキシ樹脂(ビスフェノールAとエピクロルヒドリ
ンの縮合物、ビスフェノールAとエピクロルヒドリンの
縮合物のエチレンオキシド付加物、ビスフェノールAと
エピクロルヒドリンの縮合物のプロピレンオキシド付加
物等);フェノールノボラック系エポキシ樹脂(フェノ
ールノボラック樹脂、フェノールノボラック樹脂のエチ
レンオキシド付加物、フェノールノボラック樹脂のプロ
ピレンオキシド付加物等)等の「新エポキシ樹脂」[垣
内弘著、(株)昭晃堂、昭和60年5月10日発行]1
5〜97頁、「基礎合成樹脂の化学(新版)」(三羽忠
広著、技報堂、昭和50年発行)371〜392頁、
「エポキシレジンズ」(マグローヒル・ブック・カンパ
ニー社、1957年発行)6〜29頁等に記載のものが
挙げられる。これらのうち、ビスフェノールA系エポキ
シ樹脂が特に好ましい。該(D)のエポキシ当量は通常
100〜3000、好ましくは200〜2000であ
る。
(D)の使用量は、通常0.01〜20重量部、好まし
くは0.1〜10重量部である。また、(C)と(D)
とを併用する場合、(A)100重量部に対する(C)
と(D)の合計重量は、通常0.02〜20重量部、好
ましくは0.1〜10重量部である。
溶性高分子(B)及び重合開始剤の存在下、(a1)と
(a2)を、必要により(C)及び/または(D)を
(a1)、(a2)または(B)のいずれかに含有させ
て、水性媒体(水、またはメタノール、イソプロパノー
ル等のアルコールやアセトン等のケトン溶剤の水混和性
溶媒と水との混合溶媒)中で30〜100℃で乳化重合
する方法;有機溶媒中で(a1)と(a2)を30〜
100℃で共重合した後、得られた共重合体(A)溶液
を水及び(B)と必要により(C)及び/または(D)
を含有させて混合し、その後有機溶媒を50〜80℃で
常圧または減圧条件下で除去する方法;等が例示でき
る。の方法は、高分子量の共重合体が得られる点で好
ましい。また、本発明の水性分散体を得た後に(C)及
び/または(D)の水性分散体と混合することも可能で
ある。
い限りにおいて、(B)と共に公知の乳化剤を使用して
もよい。このような乳化剤としては、アニオン性乳化剤
(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫
酸エステルナトリウム、アルキルジフェニルエーテルジ
スルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル硫酸エステルナトリウム等);ノニオン性乳化剤
(ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル、ポリプロピレングリ
コールエチレンオキシド付加物等);カチオン性乳化剤
(ステアリルベンジルジメチルアンモニウムクロリド、
ジステアリルベンジルジメチルアンモニウムクロリド
等);重合性乳化剤(アルキルアリルスルホコハク酸ナ
トリウム、(メタ)アクリロイルポリオキシアルキレン
硫酸エステルナトリウム等)等が挙げられる。これらは
2種以上を併用してもよい。
(B)を製造する時に使用する重合開始剤としては、公
知のものが使用できる。該重合開始剤としては、例えば
過硫酸塩(過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、過
硫酸カリウム等);パーオキシド化合物(ベンゾイルパ
ーオキシド、ラウリルパーオキシド、t−ブチルヒドロ
パーオキシド、過酸化水素等);アゾ系化合物《アゾビ
スイソブチロニトリル、アゾビスイソバレロニトリル、
アゾビスアミジノプロパン−2塩酸塩、アゾビスシアノ
吉草酸、アゾビス{2−メチル−N−[1、1−ビス
(ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシエチル]プロピ
オンアミド}、アゾビス{2−メチル−N−[ヒドロキ
シエチル]プロピオンアミド}等》;レドックス系開始
剤[過硫酸アンモニウムと重亜硫酸ナトリウム等の過酸
化物と還元性(重)亜硫酸塩との組合せ、過硫酸アンモ
ニウムとジメチルアミノエタノール等の過酸化物とアミ
ン系化合物との組合せ、過酸化水素と2価の鉄塩等の過
酸化物と還元性金属塩との組合せ等]等が挙げられる。
子量を調整する目的で、必要により公知の連鎖移動剤
(nーラウリルメルカプタン、nードデシルメルカプタ
ン、tードデシルメルカプタン、ジフェニルエーテル、
メルカプトエタノール、γーメルカプトプロピルトリメ
トキシシラン、γーメルカプトプロピルメチルジメトキ
シシラン等)を用いてもよい。また、本発明の水性分散
体の粘度を低下させる目的で、本発明の水性分散体を製
造する時あるいは製造後に、公知の電解質(炭酸水素ナ
トリウム、トリポリリン酸ナトリウム、塩化カリウム
等)、pH調整剤(アンモニア、水酸化ナトリウム水溶
液等)等を使用してもよい。
れないが、通常0.01〜10μ、好ましくは0.05
〜1μである。
は加熱乾燥等により媒体が揮発する共に粒子が融着して
塗膜を形成し、さらに重合体中のシリル基が縮合して、
架橋された塗膜を生成する。この架橋された塗膜の生成
を促進するために、必要に応じて硬化触媒を使用しても
よい。このような触媒としては、有機チタネート化合物
[イソプロピルトリイソステアロイルチタネート、イソ
プロピルトリ(ジオクチルピロホスフェート)チタネー
ト、テトライソプロピルジ(ラウリルホスファイト)チ
タネート等]、有機アルミニウム系化合物(アセトアル
コキシアルミニウムジイソプロピネート等)、カルボン
酸型錫化合物(ジオクチル酸錫、ジブチル錫ジラウレー
ト、ジブチル錫マレート等)、含硫黄系有機錫化合物
(ジブチル錫スルフィド等)、ジアルキル錫オキシド
(ジブチル錫オキシド、ジオクチル錫オキシド等)、そ
の他カルボン酸塩(酢酸ナトリウム、カプロン酸亜鉛、
オクチル酸鉛、ナフテン酸コバルト等)、酸性リン酸エ
ステル(モノメチル酸性リン酸エステル、ジエチル酸性
リン酸エステル、モノブチル酸性リン酸エステル等)、
カルボン酸及びその酸無水物(アジピン酸、マレイン
酸、クエン酸、イタコン酸、コハク酸、フタル酸、フタ
ル酸、トリメリット酸、無水マレイン酸、無水フタル酸
等)、アミン及びその塩(トリエチルアミン、ジブチル
アミン−2−ヘキソエート、環式アミジン等及びこれら
の塩等)、第4級アンモニウム塩(テトラブチルアンモ
ニウムヒドロキシド等)等が挙げられる。該触媒の使用
量は(A)と(B)との合計量100重量部に対して通
常0.01〜10重量部、好ましくは0.05〜5重量
部である。
の他の樹脂エマルション(アクリルエマルション、ウレ
タンエマルション、エポキシエマルション、SBRラテ
ックス、NBRラテックス、酢ビエマルション、コロイ
ダルシリカ等)や水溶性樹脂(水溶性アクリル樹脂、水
溶性アルキッド樹脂等)を混合することができる。ま
た、塗料として通常配合される顔料[体質顔料(炭酸カ
ルシウム、カオリン、タルク、ケイ酸アルミ、アエロジ
ル等)、無機顔料(酸化チタン、酸化鉄、黄鉛、酸化カ
ドミウム、カーボンブラック、アルミ燐片等)、有機顔
料(アゾ系、アゾキレート系、フタロシアニン系、キナ
クリドン系、イソインドリノン系のもの等)]、造膜助
剤(エチレングリコール、nーブチルセロソルブ等)、
その他の各種添加剤[紫外線吸収剤、酸化防止剤、耐熱
性向上剤、増粘剤(ヒドロキシエチルセルロース、ポリ
ビニルアルコール等)、分散剤、消泡剤、レベリング
剤、たれ防止剤、艶消し剤、ドライヤー、防腐剤及び劣
化防止剤等]等を含有してもよい。顔料の使用量は
(A)と(B)との合計量100重量部に対して通常0
〜1000重量部、好ましくは0〜500重量部であ
る。造膜助剤は通常0〜500重量部、好ましくは0〜
200重量部である。その他の各種添加剤はそれぞれ通
常0〜30重量部、好ましくは0〜10重量部である。
ルション、顔料、各種添加剤等を配合する方法として
は、通常の攪拌による混合や各種攪拌装置(ディスパ
ー、ペイントコンディショナー、ボールミル、ニーダ
ー、サンドグラインダー、ロールミル、フラットストン
ミル等)を用いて混合する方法が挙げられる。
は塗料として使用する場合の塗装方法としては、刷毛塗
り、ロール塗り、スプレー塗り、流し塗りまたは浸漬法
等の方法が挙げられる。塗布された後、常温で放置また
は60〜120℃程度に加熱することによって硬化塗膜
とすることができる。
に説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。以下において「部」は重量部、「%」は重量%を表
す。
却器を備えた反応容器に水881部、過硫酸ナトリウム
(以下NAPという)4.4部を仕込み、攪拌下、系内
を窒素ガスで置換し、100℃に昇温した。同温度に
て、1,1ージメチルー1ー(2ーヒドロキシプロピ
ル)アミンメタクリルイミド(以下AIという)17
部、アクリル酸(以下AAという)34部、アクリル酸
2ーヒドロキシエチル(以下HEAという)72部の混
合物を1時間かけて滴下し、1時間反応させた。水溶液
を30℃に冷却し、25%アンモニア水でpH8.5に
調整することによって、水溶性高分子の水溶液(固形分
11.5%)を得た。
アミジノプロパン−2塩酸塩5.1部を仕込み、攪拌
下、系内を窒素ガスで置換し、100℃に昇温した。同
温度にて、AI28部、メタクリル酸14部、HEA7
0部の混合物を1時間かけて滴下し、1時間反応させ
た。水溶液を30℃に冷却し、25%アンモニア水でp
H8.5に調整することによって、水溶性高分子の水溶
液(固形分11.0%)を得た。
溶液206部、水419部、NAP2.5部を仕込み、
攪拌下、系内を窒素ガスで置換し、85℃に昇温した。
同温度にて、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシ
シラン(以下MPSという)48部、メタクリル酸メチ
ル(以下MMAという)160部、メタクリル酸n−ブ
チル(以下BMAという)95部、アクリル酸n−ブチ
ル(以下BAという)70部、アクリル酸(以下AAと
いう)2部の混合物を1時間かけて滴下し、同温度で2
時間反応させた。水性分散体を30℃に冷却し、25%
アンモニア水でpH8.5に調整することによって、シ
リル基含有共重合体の水性分散体(固形分40.1%)
を得た。この水性分散体について、重合安定性、機械的
安定性及び保存安定性を評価した。その結果を表2に示
す。
ら、それぞれの共重合体の水性分散体を得た。なお、実
施例5及び6において、EPSiまたはエヒ゜828は、MPS、
MMA、BMA、BA及びAAとともに混合して用い
た。これらの評価結果を表2に示す。
(株)製「エレミノールJS-2」] EPSi :3-(トリメトキシシリル)フ゜ロヒ゜ルク゛リシシ゛ルエーテル[日本ユニカー
(株)製「NUCA-187」]エヒ゜ 828:エポキシ樹脂[油化シェルエホ゜キシ(株)製「エヒ゜コート
828」]
安定性および保存安定性の評価結果を表2に示す。
のとおりである。 重合安定性 :重合完了時のゲル状物或いは凝固物の生
成量(水性分散体に対する重量%)を測定した。 機械的安定性:JIS K6392(マロン式)に準じ
て行なった。凝固率(%)で表示した。 保存安定性 :50℃×1ケ月静置後、水性分散体の状
態と水性分散体をガラス板にドライ膜厚約30μとなる
ように塗布し、130℃×3分加熱後、塗膜外観を目視
観察した。 状態 ○;良好。 ×;著しく増粘。 塗膜外観 ○;良好。 ×;透明度低下(水性分散体製造直後の塗膜と比較)ま
たはクラック発生がみられた。
散体は下記の効果を奏する。 (1)重合安定性が良好である(ゲル化物が発生しな
い)。 (2)機械的安定性が良好である。 (3)保存中にゲル化が起こらず、水性分散体粒子内の
加水分解性シリル基の安定性が極めて良好である。 (4)常温硬化性である。 (5)硬化塗膜は耐候性、耐熱性、耐水性、硬度等に優
れる。 上記効果を奏することから、本発明のシリル基含有共重
合体の水性分散体は、コーテイング剤、塗料、接着剤、
プライマー、バインダー等各種用途に有用である。 具
体的には、建材(例えばガラス、スレート、窯業系等の
無機板、アルミ等の金属板、木板、プラスチック板等)
用の防水又は耐候性塗料、オートクレーブ養生塗装剤、
耐酸性雨用塗料、防汚性塗料、防食塗料等、無機建材用
撥水剤(吸水防止剤)、無機建材用プライマー又はシー
ラー、ガラス用接着剤、電着塗料、車両用塗料、車両用
補修塗料、車両部品用塗料、ハードコート剤、缶用(例
えばアルミ缶用)コーテイング剤、防錆塗料、金型離型
剤、プラスチック用コーテイング剤(例えば塩ビデスク
マット等の塩ビシート用コーテイング剤や塩ビ製壁紙用
塗料)、電気電子部品の防湿コーテイング剤、絶縁コー
テイング剤、インクリボンや磁気テープのバックコート
剤、インキ用バインダー、情報紙(例えば昇華型熱転写
受像紙)用離型剤、ガラス繊維用バインダー、不織布用
接着剤、紙用耐水性または艶出しコーテイング剤等の工
業用途に適する。
Claims (7)
- 【請求項1】 加水分解性シリル基を有するビニル系単
量体(a1)および共重合可能な他のビニル系単量体
(a2)からなる共重合体(A)と、アミンイミド基を
有する水溶性高分子(B)とからなる加水分解性シリル
基含有共重合体の水性分散体。 - 【請求項2】 (A)を構成する(a1)の量が、(a
1)と(a2)の合計重量に基づいて0.5〜50重量
%である請求項1記載の水性分散体。 - 【請求項3】 (B)が、アミンイミド基を有する重合
性単量体(b1)と、カルボン酸(塩)基含有重合性単
量体、スルホン酸(塩)基含有重合性単量体及びアミノ
基含有重合性単量体から選ばれる少なくとも1種のイオ
ン基またはイオン形成性基含有単量体とを必須構成単位
として含む共重合体である請求項1または2記載の水性
分散体。 - 【請求項4】 (B)が、更にヒドロキシル基含有重合
性単量体を必須構成単位として含む共重合体である請求
項3記載の水性分散体。 - 【請求項5】 共重合体(A)が、(B)の存在下で、
(a1)と(a2)とを水中で乳化共重合して得られる
ものである請求項1〜4いずれか記載の水性分散体。 - 【請求項6】 加水分解性シリル基を有する非ラジカル
重合性化合物(C)を更に含んでなる請求項1〜5いず
れか記載の水性分散体。 - 【請求項7】 1分子中に2個以上のエポキシ基を有す
る化合物(D)を更に含んでなる請求項1〜6いずれか
記載の水性分散体。
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