JP2618802B2 - ディスク錠装置 - Google Patents

ディスク錠装置

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JP2618802B2
JP2618802B2 JP5117759A JP11775993A JP2618802B2 JP 2618802 B2 JP2618802 B2 JP 2618802B2 JP 5117759 A JP5117759 A JP 5117759A JP 11775993 A JP11775993 A JP 11775993A JP 2618802 B2 JP2618802 B2 JP 2618802B2
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動販売機,現金自
動取引装置,金庫などの各種用途に用いられるディスク
錠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種ディスク錠装置として、高
さを違えた鍵山が長さ方向に沿い複数列設された鍵と、
この鍵の挿入および正逆の回動操作により施錠および解
錠動作する錠本体との組み合わせから成るものが存在す
(特開昭62−63782号)。前記錠本体は、外筒
の内部に内筒が回動可能に配備され、前記内筒の内部に
は施錠および解錠の各状態を設定するための複数のディ
スクとロック棒とが装填されている。
【0003】前記外筒は内周面にロック棒の係合溝が、
また内筒にはスリットが、それぞれ設けてあり、また各
ディスクの外周縁には角度を違えてそれぞれ凹部が形成
されている。施錠時、各ディスクの凹部の位置は揃って
おらず、前記ロック棒は外筒の係合溝と内筒のスリット
との間に位置して内筒の回動を規制している。解錠操作
により各ディスクが順次回動すると、各ディスクの凹部
が一列に揃い、この揃った凹部にロック棒が転落して外
筒の係合溝との係合が外れ、これにより内筒は外筒によ
る束縛が解除される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記構成
のディスク錠装置では、外筒内に内筒を、さらにこの内
筒内に複数のディスクを、それぞれ装填する構造である
上に、内筒内に戻しピンなどの部品を装填する必要があ
ため、内部構造が複雑化し、また部品点数も増し、
立に手数を要する。加えて外筒および内筒には、ロック
棒を係脱させる係合溝やスリットを形成するため、外筒
および内筒の製作に手数がかかり、製品コストが著しく
高くなるという問題がある。
【0005】この発明は、外筒とディスクとの間に介在
する内筒が構造の複雑化などを招く要因となっている、
との観点に立ち、この内筒、および外筒の係合溝を不要
化することにより、構造の簡易化,部品点数の減少,製
および組立作業の容易化を実現した安価なディスク錠
装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明のディスク錠装
置は、高さを違えた鍵山が長さ方向に沿い複数列設され
た鍵と、この鍵の挿入および正逆の回動操作により掛止
め片を往復動させて施錠および解錠操作する錠本体との
組み合わせから成る。前記錠本体は、前端面に鍵孔が開
設された筒状ケースと、前記筒状ケースの内部に前記鍵
の鍵山数に相当する枚数だけ回動自由に積層配備され
それぞれの板面中央には各鍵山の高さに応じた高さの段
部が角度を違えて形成された鍵挿通孔を有する複数の
ィスクと、前記筒状ケースの内周位置に各ディスクと直
交配備されるロック棒と、前記筒状ケースの内部の両端
のディスクの外側に回動が規制された状態で配備され
一対のロック板と、前記筒状ケースの内部の後端部に
動可能に配備されると共に、挿入された鍵の先端部と係
脱する係合部を備えた前記掛止め片の駆動板とを備えて
いる。前記の各ディスクの外周縁には、前記ロック棒を
摺動自由に支持する支持面が前記ロック棒の直径に相当
する深さに形成されると共に、前記支持面には前記鍵の
いずれかの鍵山と係合関係にある段部の位置と対応する
角度位置に前記ロック棒と係脱が可能な凹部が形成さ
、また前記の各ロック板には、前記ロック棒が各ディ
スクの支持面に支持された状態のときにロック棒の端部
が係合し、ロック棒が各ディスクの揃った凹部に転落し
たときにロック棒の端部との係合が外れるロック溝が形
成されている。
【0007】
【作用】施錠時、各ディスクの凹部はそれぞれの角度位
置がばらついて揃っておらず、ロック棒はディスクの支
持面により押し上げられた状態にあり、両端部が各ロッ
ク板のロック溝内に係合して定位している。錠本体の鍵
孔より鍵が挿入されて回動操作されると、ロック棒はロ
ック溝中に位置したまま各ディスクの支持面上を摺動す
る。また鍵の各鍵山は、対応するディスクの鍵孔の段部
を次々に引っ掛け、各ディスクは順次鍵と一体回動す
る。適正な鍵であれば、回動途中で凹部が一列に揃い、
ロック棒は揃った凹部に転落して、その両端部は各ロッ
ク板のロック溝との係合が外れる。その結果、鍵をさら
に回動操作することが可能となり、全てのディスクは鍵
と一体回動する。このとき駆動板は鍵先端と係合してお
り、鍵およびディスクと一体回動する。もし適正な鍵で
なければ、凹部は一列に揃わず、ロック棒の両端は各ロ
ック板のロック溝に係合したままであり、鍵の回動操作
が規制される。
【0008】
【実施例】この発明のディスク錠装置は、鍵と錠本体と
の組み合わせから成るもので、その一実施例として、図
4に鍵2の外観が、図4を除く他の図に錠本体1の内部
構造並びに各構成が、それぞれ示してある。
【0009】図4に示される鍵2は、平板状をなし、幅
の大きなつまみ部3と、このつまみ部3より小さな幅で
あって錠本体1の全長に相応した長さの鍵片4とが一体
形成されている。前記鍵片4は、平面形状が矩形状の先
端部5を有し、鍵2を錠本体1へ挿入したとき、この先
端部5が後述する駆動板16に突き当たって係合孔32
に係合する。
【0010】前記鍵片4の両側辺には、高さを違えた鍵
山6a,6b,6cが長さ方向に沿い複数列設されてお
り、鍵片4のつまみ部3の近傍には、錠本体1の前面板
9に対応位置させる小幅部7が形成してある。前記鍵山
6a,6b,6cのうち、鍵山6aが最も高く、鍵山6
bがこれに次ぎ、鍵山6cが最も低い。同図には、説明
を容易にするため、鍵山の高さを3段階に設定した例が
示してあるが、その段階数をさらに多くすれば、鍵違い
を一層多く設定できる。各鍵山6a,6b,6cの配列
はそれぞれ等しく、各鍵山の長さは後述するディスク1
1a〜11cの厚みとほぼ一致する。
【0011】図1〜図3は、錠本体1の内部構造を示す
もので、筒状ケース8,前面板9,後面板10,複数枚
のタンブラ11a〜11c,複数枚のリテーナ12,ロ
ック棒13,2枚のロック板14,15,駆動板16な
どで構成される。この錠本体1には従来の内筒に相当す
る構成が存在しないことは言うまでもない。
【0012】なお図1〜図3のうち、図1が施錠時にお
ける錠本体1の内部の状態を、図2が施錠解除時におけ
る錠本体1の内部の状態を、図3が解錠時における錠本
体1の内部の状態を、それぞれ縦断面図として示してお
り、さらに図5〜図7には施錠から施錠解除に至る過程
の内部の状態を、また図8には施錠解除時における内部
の状態を、図1〜図3の断面方向と直交する方向の断面
でそれぞれ示してある。
【0013】前記筒状ケース8は、両端が開口した円筒
体であって、内周面の所定角度位置に支持溝17がほぼ
全長にわたり長さ方向に形成してある。この支持溝17
は、溝底の幅が開口幅より大きく設定してあり、後述す
る各リテーナ12や各ロック板14,15に設けられた
突起18,19をこの支持溝17に係入したとき、各リ
テーナ12や各ロック板14,15は回動しない状態で
固定される。
【0014】前記前面板9は、筒状ケース8の前面開口
に嵌着固定される端板20と、この端板20の内面に回
動自由に接続される可動板21とで構成され、図9に前
記端板20の外観が、図10に前記可動板21の外観
が、それぞれ示してある。前記端板20および可動板2
1の板面中央には矩形状の鍵孔22,23がそれぞれ開
設してある。前記端板20には、鍵孔22の長辺を円弧
状に切り欠いた一対の円形孔部24が形成され、一方、
可動板21の端板20の側の側面には鍵孔23の長辺位
置に各円形孔部24へ回動自由に嵌まる嵌合突部25が
突設してある。前記円形孔部24の直径Rは前記鍵2の
小幅部7の幅にほぼ一致させてあり、これにより鍵2を
挿入して小幅部7が端板20の鍵孔22内に位置したと
き、鍵2の回動操作に対し、嵌合突部25および小幅部
7は円形孔部24内で軸回動することが可能となる。
【0015】前記後面板10は筒状ケース8の後面開口
に嵌着固定され、板面中央に軸受孔26が開設してあ
る。前記軸受孔26は前記駆動板16と一体に回動する
駆動軸27を回転自由に支持し、その先端には掛止め片
28が取り付けてある。この掛止め片28は駆動軸27
と一体に正逆回動して固定側の金具などと係脱する。
【0016】前記駆動板16の板面には、図11に示す
ように、縦横に交差する取付溝29が形成され、この取
付溝29に図12に示すような十字形状の支持基板30
が嵌め込んである。この支持基板30の外周には前記ロ
ック棒13を支持するU字溝31が切り欠いてある。こ
のU字溝31はロック棒13の直径のほぼ2倍の深さに
形成されている。
【0017】この支持基板30の板面中央には鍵片4の
先端部5が挿入される係合孔31が形成してある。この
係合孔31は90度の角度をなす当り縁33S,33E
を備え、図1に示す施錠時の状態で鍵2が挿入されたと
き、先端部5は一方の当り縁33Sと当接する。鍵2が
解錠方向Bへ90度回動する間は、先端部5は係合孔3
1内で軸回動し、図2に示す施錠解除状態へ至ったと
き、先端部5は他方の当り縁33Eに当接する。施錠解
除後、さらに鍵2を解錠方向Aへ回動すると、当り縁3
3Eが押されて駆動板16が一体に回動する。
【0018】つぎに各ディスク11a〜11cは、筒状
ケース8の内径にほぼ一致する直径を有し、図13〜図
15に示すように、板面中央の前記鍵孔22,23と一
致する位置に前記鍵片4の挿脱が可能な矩形状の鍵挿通
孔34がそれぞれ開設されている。各鍵挿通孔34は、
鍵2の施錠方向Aに位置する孔側縁を復帰動作用の当り
縁35となし、この当り縁35と対向する孔側縁、すな
わち解錠方向Bに位置する孔側縁に前記鍵2の各鍵山6
a〜6cの高さに応じた高さの段部36a〜36cが鍵
挿通孔34の中心から見て異なる角度位置に形成してあ
る。
【0019】また各ディスク11a〜11cの外周縁に
は、前記ロック棒13を摺動自由に支持する支持面37
が90度の角度範囲にわたり形成してある。この支持面
37はロック棒13の直径に相当する深さを有し、施錠
時、各支持面37の始端縁38はロック棒13に当接す
る。
【0020】前記支持面37にはいずれかの鍵山6a〜
6cと係合関係ある段部と対応する角度位置に前記ロッ
ク棒13と係脱が可能な凹部39a〜39cが形成され
ている。図13に示すディスク11cは、最も低い鍵山
6cと係合関係にあり、前記始端部38に対して最も小
さな角度位置に凹部39cが位置する。図14に示すデ
ィスク11bは、中間の高さの鍵山6bと係合関係あ
り、前記始端部38に対して中間の大きさの角度位置に
凹部39bが位置する。図15に示すディスク11a
は、最も高い鍵山6aと係合関係にあり、前記始端部3
8に対して最も大きな角度位置に凹部39aが位置す
る。
【0021】前記の各凹部39a〜39cは、始端部3
8に近い側の傾斜Pを滑らかかつ曲線状に、また始端部
38に遠い側の傾斜Qを急峻に、それぞれ形成してあ
る。適正な鍵2であれば、その回動操作により各ディス
ク11a〜11cが所定の角度だけ回動すると、各凹部
39a〜39cは一列に整列し、この揃った凹部39a
〜39cにロック棒13が転落する。
【0022】前記ロック棒13は、筒状ケース8の長さ
よりわずかに短い丸軸体であって、前記筒状ケース8の
内周位置に各ディスク11a〜11cと直交させて配備
されると共に、各ディスクの支持面37上に摺動自由に
支持される。
【0023】隣合うディスク間には、図17に示すよう
な形状のリテーナ12を介在させ、各ディスク11a〜
11cが隣のディスクと面接触しないようしてある。各
リテーナ12の外周縁には前記筒状ケース8の支持溝1
7と係合する突起18が一体形成され、板面には鍵片4
の最大幅とほぼ一致する直径の貫通孔40を形成して鍵
片4の回動を阻害しないようにしてある。
【0024】両端のディスクの外側には、図16に示す
ような、リング形状のロック板14,15が配備してあ
る。各ロック板14,15は、前記ロック棒13の上下
動作に応じて係脱するロック溝41を有し、リング内周
縁をロック棒13のガイド辺42となす。ロック棒13
はディスクの支持面37により押し上げられた状態で支
持されているときはロック溝41内に係合し、ロック棒
13が前記凹部39a〜39cに転落したときはロック
溝41との係合が外れ、ロック棒13がガイド辺42に
束縛されつつガイド辺42に沿って移動する。なお同図
中、19は筒状ケース8の支持溝17と係合してロック
板14,15を回動しない状態に固定するための突起で
ある。
【0025】つぎに上記構成のディスク錠装置の動作を
説明する。施錠時、各ディスク11a〜11cの凹部3
9a〜39cは、それぞれ設定された回転量に相当する
周長さだけロック棒13に対して回転後方に位置してい
る。このときロック棒13は各ディスクの支持面37に
より押し上げられた状態で支持されており、各ロック板
14,15のロック溝41内に係合して定位している。
また各ディスク11a〜11cの鍵挿通孔34は、復帰
動作用の当り縁35が一列に揃っているため、鍵2の挿
脱が許される。
【0026】いま前面板9の鍵孔22,23より鍵2の
鍵片4が挿入されると、図1および図5に示すように、
鍵片4は各ディスク11a〜11cの鍵挿通孔34を貫
通し、鍵2の先端部5は駆動板16に突き当たって係合
孔31内に位置する。このとき鍵2の小幅部7はちょう
ど前面板9の端板20の鍵孔22内に位置し、鍵片4の
回動が可能である。
【0027】つぎに鍵2が回動操作されると、ロック棒
13は各ロック板14,15のロック溝41内に位置し
たまま各ディスク39a〜39cの支持面37上を摺動
する。このとき鍵2の鍵山6a〜6cのうち、最も高い
鍵山6aは、対応するディスク11aの段部36aを引
っかけてディスク11aを回動させる。これによりディ
スク11aの凹部39aはロック棒13の方向へ移動し
てくる。中間高さの鍵山6bおよび最も低い鍵山6c
は、対応する他のディスク11b,11cに対して空転
している。
【0028】鍵2をさらに回動操作すると、図6に示す
ように、つぎに中間高さの鍵山6bは、対応するディス
ク11bの段部36bを引っかけてディスク11bを回
動させる。これによりそのディスク11bの凹部39b
もロック棒13の方向へ移動してくる。この時点でディ
スク11a,11bの凹部39a,39bは同じ角度位
置に揃っているが、最も低い鍵山6cは対応する他のデ
ィスク11cに対して空転を続けているため、このディ
スク11cの凹部39cだけが位置ずれしている。
【0029】鍵2をさらに回動操作すると、図7に示す
ように、最も低い高さの鍵山6cは、対応するディスク
11cの段部36cを引っかけてディスク11cを回動
させる。これによりそのディスク11cの凹部39cも
ロック棒13の方向へ移動してくる。この時点で、すべ
てのディスク11a〜11cの凹部39a〜39cが同
じ角度位置に一列に揃う。
【0030】鍵2をさらに回動操作すると、図2および
図8に示すように、すべてのディスク11a〜11cは
凹部39a〜39cが揃った状態のまま回動する。この
揃った凹部39a〜39cがロック棒13の位置にきた
とき、ロック棒13は凹部39a〜39内に転落して各
ロック板14,15のロック溝41との係合が外れる。
その結果、さらに鍵2を回動操作すると、ロック棒13
は凹部39a〜39cと係合した状態で全てのディスク
11a〜11cと一体に回動し、各ロック板14,15
のガイド辺42に沿って移動する(図3)。
【0031】ところで鍵2の先端部5は駆動板16の係
合孔31内に位置するが、ロック棒13とロック溝41
との係合が外れるまでの間、すなわち90度の角度範囲
では係合孔31内で空転するため、駆動板16は回動せ
ず、また掛止め片28は作動しない。ロック棒13とロ
ック溝41との係合が外れた時点で鍵2の先端部5は係
合孔31の当り縁33Eと当接するため、その後は駆動
板16は一体回動して、掛止め片28が作動する。前記
ロック棒13の一端はU字溝31と常時係合しており、
このためロック棒13はこのU字溝31および凹部39
a〜39cと係合した状態で回動する。
【0032】もし適正な鍵2でなければ、各ディスク1
1a〜11cは90度の角度範囲は回動するが、各ディ
スクの凹部39a〜39cが一列に揃わないため、ロッ
ク棒13は各ロック板14,15のロック溝41に係合
したままであり、それ以上の回動が阻止される。
【0033】つぎに鍵2を施錠方向Aへ回動すると、ま
ず最も高い鍵山6aがディスク11aの復帰動作用の当
り縁35を引っかけてディスク11aを回動させるが、
この場合に各ディスク11a〜11cは凹部39a〜3
9cに係合したロック棒13を介して一体となってお
り、しかもロック棒13は各ロック板14,15のガイ
ド辺42により凹部39a〜39c内に拘束されている
ため、全てのディスク11a〜11cは一体に回動す
る。また駆動板16もロック棒13がU字溝31に係合
しているため、ディスクと一体に回動し、掛止め片28
は逆方向に作動する。
【0034】ロック棒13が各ロック板14,15のロ
ック溝41の位置までくると、ガイド辺42による拘束
が解除されるため、ロック棒13は凹部39a〜39か
らロック溝41内へ脱出することが可能となり、また全
ディスク11a〜11c間の拘束も緩められる。その結
果、鍵山6aのみディスク11aの復帰動作用の当り縁
35と係合しているため、そのディスク11aのみが回
動を継続する。これによりロック棒13は前記ディスク
11aの支持面37上に乗り上がって、ロック溝41内
に係合する。さらに鍵2を回動すると、つぎに鍵山6b
がディスク11bの復帰動作用の当り縁35を、引き続
いて鍵山6cがディスク11cの復帰動作用の当り縁3
5を、順次引っかけてディスク11b,11bも順次回
動し、全てのディスク11a〜11cをもとの施錠位置
に復帰させる。
【0035】
【発明の効果】この発明は上記の如く、一対のロック板
を設けることにより、外筒とディスクとの間に介在して
いた内筒,内筒内に設けられていた戻しピンなどの部
品,および外筒の内周面に形成されていたロック棒の係
合溝を不要化したから、錠本体の内部構造が簡易化さ
れ、また部品点数も減少し、製作および組立に要する手
数も減り、コストの大幅な低減を実現できるという顕著
な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である錠本体の内部構造を
示す縦断面図である。
【図2】解錠操作時の錠本体の内部状態を示す縦断面図
である。
【図3】解錠操作時の錠本体の内部状態を示す縦断面図
である。
【図4】鍵の外観を示す正面図である。
【図5】解錠操作時の錠本体の内部状態を示す断面図で
ある。
【図6】解錠操作時の錠本体の内部状態を示す断面図で
ある。
【図7】解錠操作時の錠本体の内部状態を示す断面図で
ある。
【図8】解錠操作時の錠本体の内部状態を示す断面図で
ある。
【図9】前面板の端板の外観を示す正面図である。
【図10】前面板の可動板の外観を示す正面図である。
【図11】後面板および駆動板の外観を示す正面図であ
る。
【図12】支持基板の外観を示す正面図である。
【図13】ディスクの外観を示す正面図である。
【図14】ディスクの外観を示す正面図である。
【図15】ディスクの外観を示す正面図である。
【図16】ロック板の外観を示す正面図である。
【図17】リテーナの外観を示す正面図である。
【符号の説明】
1 錠本体 2 鍵 4 鍵辺 5 先端部 6a,6b,6c 鍵山 8 筒状ケース 11a,11b,11c ディスク 13 ロック棒 14,15 ロック板 16 駆動板 32 係合孔 34 鍵挿通孔 36a,36b,36c 段部 37 支持面 39a,39b,39c 凹部 41 ロック溝

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高さを違えた鍵山が長さ方向に沿い複数
    列設された鍵と、この鍵の挿入および正逆の回動操作に
    より掛止め片を往復動させて施錠および解錠操作する錠
    本体との組み合わせから成るディスク錠装置において、 前記錠本体は、 前端面に鍵孔が開設された筒状ケースと、 前記筒状ケースの内部に前記鍵の鍵山数に相当する枚数
    だけ回動自由に積層配備され、それぞれの板面中央には
    各鍵山の高さに応じた高さの段部が角度を違えて形成さ
    れた鍵挿通孔を有する複数のディスクと、 前記筒状ケースの内周位置に各ディスクと直交配備され
    るロック棒と、 前記筒状ケースの内部の両端のディスクの外側に回動が
    規制された状態で配備される一対のロック板と、 前記筒状ケースの内部の後端部に回動可能に配備され
    と共に、挿入された鍵の先端部と係脱する係合部を備え
    前記掛止め片の駆動板とを備えており、 前記の各ディスクの外周縁には、前記ロック棒を摺動自
    由に支持する支持面が前記ロック棒の直径に相当する深
    さに形成されると共に、前記支持面には前記鍵のいずれ
    鍵山と係合関係にある段部の位置と対応する角度位
    置に前記ロック棒と係脱が可能な凹部が形成され 前記の各ロック板には、前記ロック棒が各ディスクの支
    持面に支持された状態のときにロック棒の端部が係合
    し、ロック棒が各ディスクの揃った凹部に転落したとき
    にロック棒の端部との係合が外れるロック溝が形成され
    て成る ディスク錠装置。
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