JP2618816B2 - ディスク錠装置 - Google Patents

ディスク錠装置

Info

Publication number
JP2618816B2
JP2618816B2 JP5315911A JP31591193A JP2618816B2 JP 2618816 B2 JP2618816 B2 JP 2618816B2 JP 5315911 A JP5315911 A JP 5315911A JP 31591193 A JP31591193 A JP 31591193A JP 2618816 B2 JP2618816 B2 JP 2618816B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lock
key
disk
groove
cylindrical case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5315911A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07145678A (ja
Inventor
初夫 中井
Original Assignee
株式会社クローバー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社クローバー filed Critical 株式会社クローバー
Priority to JP5315911A priority Critical patent/JP2618816B2/ja
Publication of JPH07145678A publication Critical patent/JPH07145678A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2618816B2 publication Critical patent/JP2618816B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動販売機、現金自
動取引装置、金庫などの各種用途に用いられるディスク
錠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種ディスク錠装置として、高
さを違えた鍵山が長さ方向に沿い複数列設された鍵と、
この鍵の挿入および正逆の回動操作により掛止め片を回
動させて施錠および解錠動作する錠本体との組み合わせ
から成るものが存在する(特開昭62−63782
号)。前記錠本体は、外筒の内部に内筒が回動可能に配
備され、前記内筒の内部には施錠および解錠の各状態を
設定するための複数のディスクとロック棒とが装填され
ている。
【0003】前記外筒は内周面にロック棒の係合溝が、
また内筒にはスリットが、それぞれ設けてあり、また各
ディスクの外周縁には角度を違えてそれぞれ凹部が形成
されている。施錠時、各ディスクの凹部は位置が揃って
おらず、前記ロック棒は各ディスクの外周縁により押し
上げられて外筒の係合溝と内筒のスリットとの間に位置
内筒の回動を規制している。ところで解錠のための
鍵操作は、前記ロック棒による内筒の束縛を解除するた
めのアイドル回転操作と、束縛解除後に掛止め片を鍵操
作と一体に回動させる本操作とに分かれるが、まず鍵を
錠本体に挿入してアイドル回転操作を行うと、各ディス
クが鍵の鍵山に順々に引っ掛けられて順次回動を行う。
その結果、各ディスクの凹部が一列に揃うと、この揃っ
た凹部にロック棒が転落して外筒の係合溝との係合が外
る。これにより内筒は外筒による束縛が解除され、こ
れ以後、本操作へ移行することができる
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記構成
のディスク錠装置では、外筒内に内筒を、さらにこの内
筒内に複数のディスクを、それぞれ装填する構造である
上に、内筒内に戻しピンなどの部品を装填する必要があ
ため、内部構造が複雑化し、組立に手数を要して製作
コストが高価につくという問題がある。しかも各ディス
クを順次回動させて凹部を揃える構造であるため、アイ
ドル回転操作のための回転角度が大きくなって操作性が
悪く、また適正でない鍵を使用した場合でも、アイドル
回転操作のための回転角度だけ鍵を回せるため、使用中
の鍵が適正な鍵であると誤認させるおそれがある。この
発明は、外筒とディスクとの間に介在する内筒が構造の
複雑化などを招く要因となっている、との観点に立ち、
この内筒をなくすことにより、構造の簡易化および組立
作業の容易化実現した安価なディスク錠装置を提供す
ることを目的とする。またこの発明が他に目的とすると
ころは、アイドル回転操作のための回転角度を小さく設
定することにより、操作性を大幅に向上し、また鍵の誤
認の問題も生じさせないディスク錠装置を提供する点に
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明のディスク錠装
置は、高さを違えた鍵山が長さ方向に沿い複数列設され
た鍵と、この鍵の挿入および正逆の回動操作により掛止
め片を往復動させて施錠および解錠操作する錠本体との
組み合わせから成る。前記錠本体は、前端面に鍵孔が開
設された筒状ケースと、前記筒状ケースの内部に前記鍵
の鍵山数に相当する枚数だけ回動自由に積層配備され、
板面中央には各鍵山の高さに応じた高さの段部が同じ角
度位置に形成された鍵挿通孔を有する複数枚のディスク
と、前記筒状ケースの内周位置に各ディスクと直交配備
されるロック棒と、前記筒状ケースの内部の両端のディ
スクの外側に回動が規制された状態で配備される一対の
ロック板と、前記筒状ケースの内部の後端部に回動可能
に配備されると共に、鍵の先端部と係脱する係合部を備
えた前記掛止め片の駆動板とを備えている。前記の各デ
ィスクの外周縁には、それぞれ同じ角度位置に、前記ロ
ック棒の直径に相当する溝幅および溝深さを有するロッ
ク棒の支持溝と、前記支持溝内のロック棒を転落させる
ことが可能なように前記支持溝の溝深さより深く形成さ
れた凹部とが連続して形成され、また前記の各ロック板
には、前記ロック棒が各ディスクの支持溝に支持された
状態のときにロック棒の端部係合し、ロック棒が各デ
ィスクの凹部に転落したときにロック棒の端部との係合
が外れるロック溝が形成されている。
【0006】
【作用】施錠時、全てのディスクの支持溝および凹部は
一列に揃っており、ロック棒は各ディスクの支持溝内に
位置している。適正な鍵を挿入して所定角度回動操作す
ると、各鍵山は対応するディスクの段部に同時に突き当
たり、その後、各段部を一斉に引っ掛けて全てのディス
クを一斉に回動させる。この回動操作により支持溝およ
び凹部は整列状態を維持したまま移動し、凹部がロック
棒の位置へ至ると、ロック棒は各ディスクの凹部に落ち
込んでロック板との係合が外れる。これにより鍵を更に
回動操作することが可能となり、この回動操作によりロ
ック棒は凹部に落ち込んだ状態で各ディスクの回動と一
体に移行し、ロック解除となる。もし適正でない鍵を挿
入して回動操作すると、各鍵山が対応するディスクの段
部に同時に突き当たらないため、全てのディスクが一斉
に回動しない。その結果、支持溝および凹部の整列が崩
れてしまい、ロック棒は各ディスクの凹部に落ち込ま
ず、それ以上鍵を回動操作できない。
【0007】
【実施例】この発明のディスク錠装置は、鍵と鍵本体と
の組み合わせから成るもので、その一実施例として、図
4に鍵2の外観が、図4を除く他の図に錠本体1の内部
構造並びに各構成が、それぞれ示してある。
【0008】図4に示される鍵2は、平板状をなし、幅
の大きなつまみ部3と、このつまみ部3より小さな幅で
あって錠本体1の全長に相応した長さの鍵片4とが一体
形成されている。前記鍵片4は、平面形状が矩形状の先
端部5を有し、鍵2を錠本体1へ挿入したとき、この先
端部5が後述する駆動板16に突き当たって係合穴44
に係合する。
【0009】前記鍵片4の両側辺には、高さを違えた鍵
山6a,6b,6cが長さ方向に沿い複数列設されてお
り、鍵片4のつまみ部3の近傍には、鍵本体1の前面板
9に対応位置する段付部7が形成してある。前記鍵山6
a,6b,6cのうち、鍵山6aが最も高く、鍵山6b
がこれに次ぎ、鍵山6cが最も低い。同図には、説明を
容易にするため、鍵山の高さを3段階に設定した例が示
してあるが、その段階数をさらに多くすれば、鍵違いを
一層多く設定できる。各鍵山6a,6b,6cの長さ
は、後述する各ディスク50a〜50c,51a〜51
c,52a〜52cの1枚毎または複数枚の厚みに対応
している。
【0010】図1〜図3は、錠本体1の内部構造を示す
もので、筒状ケース8,前面板9,後面板10,複数枚
のディスク50a〜50c,51a〜51c,52a〜
52c,複数枚のリテーナ12,ロック棒13,2枚の
ロック板14,15,駆動板16などで構成される。こ
の錠本体1には従来の内筒に相当する構成が存在しない
ことは言うまでもない。
【0011】図1〜図3のうち、図1が施錠時における
錠本体1の内部の状態を、図2が施錠解除時における錠
本体1の内部の状態を、図3が解錠時における錠本体1
の内部の状態を、それぞれ縦断面図として示してある。
さらに図5〜図7には施錠から施錠解除に至る過程の錠
本体1の内部の状態を、また図8には解錠時における錠
本体1の内部の状態を、それぞれ図1〜図3の断面方向
と直交する方向の断面で示してある。
【0012】前記筒状ケース8は、両端が開口した円筒
体であって、内周面の所定角度位置に支持溝17がほぼ
全長にわたり長さ方向に形成してある。この支持溝17
は、後述する各リテーナ12や各ロック板14,15に
設けられた突起18,19を係入して、各リテーナ12
やロック板14,15を回動しない状態で固定するため
のものである。
【0013】前記前面板9は、筒状ケース8の前面開口
に嵌着固定される端板20と、この端板20の内面に回
動自由に接続される可動板21とで構成され、図9に前
記端板20の外観が、図10に前記可動板21の外観
が、それぞれ示してある。
【0014】前記端板20の板面中央には前記鍵4の段
付部7の幅に相応する直径の嵌合孔22が開設してあ
り、一方、可動板21の端板20の側の側面には、前記
嵌合孔22へ軸回動自由に嵌まる嵌合突部25が突設し
てある。この嵌合突部25には矩形状の鍵孔23が直径
線に沿って開設してあり、この鍵孔23に鍵2を挿入し
て段付部7を鍵孔23内に位置させ、鍵2を回動操作す
る。
【0015】前記後面板10は筒状ケース8の後面開口
に嵌着固定され、板面中央に軸受孔26が開設してあ
る。前記軸受孔26は前記駆動板16と一体に回動する
駆動軸27を回転自由に支持し、この駆動軸27の先端
には掛止め片28が取り付けてある。この掛止め片28
は正逆回動により固定側の金具などと係脱する。
【0016】前記駆動板16の板面には、図11に示す
ように、縦横に交差する取付溝29とこの取付溝29の
交差位置に係合穴44とが形成され、前記取付溝29に
図12に示すような十字形状の支持基板30が嵌め込ん
である。この支持基板30の外周には前記ロック棒13
を支持するU字溝31が切り欠いてある。このU字溝3
1はロック棒13の直径のほぼ2倍の深さに形成されて
いる。
【0017】この支持基板30の板面中央には鍵片4の
先端部5が挿入される係合孔32が形成してある。この
係合孔32は前記駆動板16の係合穴44と同形状であ
り、所定の角度θをなす当り縁33S,33Eを備えて
いる。図1および図5に示す施錠状態で鍵2が挿入され
たとき、鍵2の先端部5は係合孔32の一方の当り縁3
3Sと当接する。鍵2が解錠方向Bへ前記の角度θ回動
する間は、先端部5は係合孔32および係合穴44内で
空転し、図6に示す状態へ至ったとき、先端部5が他方
の当り縁33Eに当り、その後駆動板16と一体に回動
させる。
【0018】つぎに前記各ディスク50a〜50c,5
1a〜51c,52a〜52cは、筒状ケース8の内径
にほぼ一致する直径を有し、図13〜図15に示すよう
に、板面中央に前記鍵片4の挿脱が可能な鍵挿通孔34
がそれぞれ開設されている。各鍵挿通孔34は、鍵2の
施錠方向Aに位置する孔側縁を復帰動作用の当り縁35
となし、この当り縁35と対向する孔側縁、すなわち解
錠方向Bに位置する孔側縁に前記鍵2の各鍵山6a〜6
cの高さに応じた高さの段部36a〜36cが鍵挿通孔
34の中心から見て同じ角度αの位置に形成してある。
各ディスク50a〜50c,51a〜51c,52a〜
52cは、それぞれ同一の形状であって厚みを例えば3
段階に設定してある。添え字aは厚みが厚いディスク
を、添え字bは厚みが中程度のディスクを、添え字cは
厚みが薄いディスクを、それぞれ意味しており、この厚
みの段階数などを増すことによっても鍵違いを増すこと
ができる。この実施例の錠本体1は、合計9種類のディ
スク50a〜50c,51a〜51c,52a〜52c
を内蔵することになる。
【0019】また全てのディスク50a〜50c,51
a〜51c,52a〜52cの外周縁には、それぞれ同
じ角度位置に、前記ロック棒13を支持する支持溝37
とロック棒13を転落させる凹部39とが連続して形成
してある。前記支持溝37はロック棒13の直径に相当
する溝幅および溝深さを有し、施錠時、一列に揃った一
連の支持溝37内にロック棒13が支持される。各支持
溝37に連続する前記凹部39はロック棒13の直径の
ほぼ2倍の深さに形成されている。施錠時、各ディスク
の支持溝37および凹部39は一列に揃い、この状態で
適正な鍵2を挿入して回動すると、全てのディスクは支
持溝37および凹部39が一列に整列した状態を維持し
たまま回動し、この揃った一連の凹部39内にロック棒
13が落下するのである。
【0020】前記ロック棒13は、筒状ケース8の長さ
よりわずかに短い丸軸体であって、前記筒状ケース8の
内周位置に各ディスク50a〜50c,51a〜51
c,52a〜52cと直交させて配備されると共に、各
ディスクの支持溝37上に支持される。
【0021】隣合うディスク間には、図17に示すよう
な形状のリテーナ12を介在させ、各ディスクが隣のデ
ィスクと面接触しないようしてある。各リテーナ12の
外周縁にはロッド棒13を摺動自由に支持するガイド溝
45と前記筒状ケース8の支持溝17と係合する突起1
8が一体形成され、板面には鍵片4の最大幅とほぼ一致
する直径の貫通孔40を形成して鍵片4の回動を許容す
るようにしてある。
【0022】両端のディスクの外側には、図16に示す
ような、リング形状のロック板14,15が配備してあ
る。各ロック板14,15は、前記ロック棒13の上下
動作に応じて係脱するロック溝41を有し、リング内周
縁をロック棒13のガイド辺42となす。前記ロック溝
41の一方の溝側縁には、ロック棒13を前記ガイド辺
42の方向へ導くために傾斜する案内縁43が形成され
ている。
【0023】前記ロック棒13はディスクの支持溝37
内に支持された状態にあるときはロック溝41内に係合
位置し、ロック棒13が前記凹部39に転落したときは
ロック溝41との係合が外れ、前記案内縁43によりガ
イド辺42の方向へロック棒13が押し出された後、各
リテーナ12のガイド溝45と前記ガイド辺42との間
で束縛されつつガイド溝45およびガイド辺42に沿っ
て移動する。なお同図中、19は筒状ケース8の支持溝
17と係合してロック板14,15を回動しない状態に
固定するための突起である。
【0024】つぎに上記構成のディスク錠装置の動作を
図1〜図3および図5〜図8に基づいて説明する。なお
図5〜図8には、ディスク50a〜50cの段部36a
と鍵2との関わりが示してあるが、他のディスク51a
〜51c,52a〜52cの段部36b,36cとの関
わりについても同様であり、ここでは図示を省略してあ
る。図1および図5に示す施錠時、各ディスク50a〜
50c,51a〜51c,52a〜52cの支持溝37
および凹部39は一列に揃っており、このときロック棒
13は各ディスクの支持溝37内に支持されると共に、
その両端部は各ロック板14,15のロック溝41内に
係合した状態にある。また各ディスクの鍵挿通孔34
は、復帰動作用の当り縁35が一列に揃っているため、
鍵2の挿入が許される。
【0025】いま前面板9の鍵孔22,23より適正な
鍵2が挿入されると、鍵片4は各ディスク50a〜50
c,51a〜51c,52a〜52cの鍵挿通孔34を
貫通し、鍵2の先端部5は駆動板16に突き当たって係
合穴44および係合孔32内に位置する。このとき鍵2
の段付部7はちょうど駆動板16の鍵孔23に内に位置
する。
【0026】つぎに鍵2が前記した角度αだけ回動操作
されると、鍵2の各鍵山6a〜6cのうち、最も高い鍵
山6aは、図6に示すように、対応する各ディスク50
a〜50cの段部36aに突き当たり、また高さが中間
の鍵山6bは、対応する各ディスク51a〜51cの段
部36bに、最も低い鍵山6cは、対応する各ディスク
52a〜52cの段部36cに、それぞれ突き当たる。
【0027】鍵2をさらに所定角度(この角度をβとす
ると、β=θ−α)回動操作すると、各鍵山6a〜6c
は対応する段部36a〜36cを引っ掛けて全てのディ
スクを一斉に回動させ、支持溝37および凹部39は整
列状態を維持したままロック棒19の方向へ移行する。
このときロック棒13は各ロック板14,15のロック
溝41内に位置した状態のままであり、一列に揃った支
持溝37上を摺動する。一列に揃った凹部39がロック
棒13の角度位置に到達したとき、図2および図7に示
すように、ロック棒13は凹部39内に落ち込んで各ロ
ック板14,15のロック溝41との係合が外れ、ガイ
ド辺42の方向へ案内される。さらに鍵2を回動操作す
ると、図3および図8に示すように、ロック棒13は凹
部39と係合した状態で全てのディスク50a〜50
c,51a〜51c,52a〜52cと一体に回動し、
各ロック板14,15のガイド辺42に沿って移動す
る。
【0028】ところでロック棒13とロック溝41との
係合が外れる時点までは、鍵2の先端部5は支持基板3
0の係合孔32および駆動板16の係合孔32内で空転
するため、駆動板16は回動せず、また掛止め片28は
作動しない。ロック棒13とロック溝41との係合が外
れた時点で鍵2の先端部5が係合孔32の当り縁33E
と当接するため、その後は駆動板16は一体回動して、
掛止め片28が作動する。
【0029】もし適正でない鍵を挿入して回動すると、
各鍵山が対応する段部に同時に突き当たらないため、全
てのディスク50a〜50c,51a〜51c,52a
〜52cが一斉に回動せず、支持溝37および凹部39
の整列が崩れる。その結果、ロック棒13は各ディスク
の凹部39に落ち込まず、そも以上鍵を回動操作できな
い。
【0030】つぎに適正な鍵2を施錠方向Aへ回動する
と、鍵2の各鍵山6a,b,cが各ディスク50a〜5
0c,51a〜51c,52a〜52cの復帰動作用の
当り縁35を引っかけて各ディスクを一斉に回動させ
る。この場合に各ディスク50a〜50c,51a〜5
1c,52a〜52cは凹部39に係合したロック棒1
3を介して一体となっており、しかもロック棒13は各
ロック板14,15のガイド辺42により凹部39内に
拘束されているため、全てのディスク50a〜50c,
51a〜51c,52a〜52cと一体に回動する。ま
た駆動板16もロック棒13がU字溝31に係合してい
るため、ディスクと一体に回動し、掛止め片28は逆方
向に作動する。
【0031】ロック棒13が各ロック板14,15のロ
ック溝41の位置までくると、ガイド辺42による拘束
が解除されるため、ロック棒13はロック溝41内へ脱
出することが可能となる。一方、鍵2の全鍵山6a,
b,cが全ディスクの復帰動作用の当り縁35と係合し
ているため、全ディスクが回動を継続し、これによりロ
ック棒13は前記各ディスクの支持溝37上に乗り上が
って、ロック溝41内に係合し、全てのディスクがもと
の施錠位置まで復帰する。
【0032】
【発明の効果】この発明は上記の如く、外筒とディスク
との間に介在していた内筒や、従来内筒内に装填されて
いた戻しピンなどの部品を不要化したから、錠本体の内
部構造が簡易化され、組立に要する手数も減り、コスト
の大幅な低減を実現できる。さらに各ディスクの外周縁
は、それぞれ同じ角度位置に、ロック棒を支持する支
持溝ロック棒が転落する凹部とを連続して形成し、支
持溝および凹部を揃えた状態で各ディスクを一斉に回動
させて解錠動作させるから、小さな回転角度のアイドル
回転操作で済み、小さなストロークで解錠および施錠操
作が可能であり、操作性に優れ、解錠および施錠に要す
る時間が短くて済む さらにまたアイドル回転操作のた
めの回転角度が小さいから、適正でない鍵を使用して
も、間違いがすぐに認識でき、使用中の鍵が適正な鍵で
あると誤認させるおそれもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である錠本体の内部構造を
示す縦断面図である。
【図2】施錠解除時の錠本体の内部状態を示す縦断面図
である。
【図3】解錠時の錠本体の内部状態を示す縦断面図であ
る。
【図4】鍵の外観を示す正面図である。
【図5】施錠時の錠本体の内部状態を示す断面図であ
る。
【図6】解錠操作時の錠本体の内部状態を示す断面図で
ある。
【図7】施錠解除時の錠本体の内部状態を示す断面図で
ある。
【図8】解錠時の錠本体の内部状態を示す断面図であ
る。
【図9】前面板の端板の外観を示す正面図である。
【図10】前面板の可動板の外観を示す正面図である。
【図11】後面板および駆動板の外観を示す正面図であ
る。
【図12】支持基板の外観を示す正面図である。
【図13】ディスクの外観を示す正面図である。
【図14】ディスクの外観を示す正面図である。
【図15】ディスクの外観を示す正面図である。
【図16】ロック板の外観を示す正面図である。
【図17】リテーナの外観を示す正面図である。
【符号の説明】
1 錠本体 2 鍵 6a,6b,6c 鍵山 8 筒状ケース 13 ロック棒 14,15 ロック板 16 駆動板 32 係合孔 34 鍵挿通孔 36a,36b,36c 段部 37 支持溝 39 凹部 41 ロック溝 44 係合穴 50a〜50c,51a〜51c,52a〜52c デ
ィスク

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高さを違えた鍵山が長さ方向に沿い複数
    列設された鍵と、この鍵の挿入および正逆の回動操作に
    より掛止め片を往復動させて施錠および解錠操作する錠
    本体との組み合わせから成るディスク錠装置において、 前記錠本体は、 前端面に鍵孔が開設された筒状ケースと、 前記筒状ケースの内部に前記鍵の鍵山数に相当する枚数
    だけ回動自由に積層配備され、板面中央には各鍵山の高
    さに応じた高さの段部が同じ角度位置に形成された鍵挿
    通孔を有する複数枚のディスクと、 前記筒状ケースの内周位置に各ディスクと直交配備され
    るロック棒と、 前記筒状ケースの内部の両端のディスクの外側に回動が
    規制された状態で配備される一対のロック板と、 前記筒状ケースの内部の後端部に回動可能に配備される
    と共に、鍵の先端部と係脱する係合部を備えた前記掛止
    め片の駆動板とを備えており、 前記の各ディスクの外周縁には、それぞれ同じ角度位置
    に、前記ロック棒の直径に相当する溝幅および溝深さを
    有するロック棒の支持溝と、前記支持溝内のロック棒を
    転落させることが可能なように前記支持溝の溝深さより
    深く形成された凹部とが連続して形成され、 前記の各ロック板には、前記ロック棒が各ディスクの支
    持溝に支持された状態のときにロック棒の端部係合
    し、ロック棒が各ディスクの凹部に転落したときにロッ
    ク棒の端部との係合が外れるロック溝が形成されて成る
    ディスク錠装置。
JP5315911A 1993-11-22 1993-11-22 ディスク錠装置 Expired - Lifetime JP2618816B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5315911A JP2618816B2 (ja) 1993-11-22 1993-11-22 ディスク錠装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5315911A JP2618816B2 (ja) 1993-11-22 1993-11-22 ディスク錠装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07145678A JPH07145678A (ja) 1995-06-06
JP2618816B2 true JP2618816B2 (ja) 1997-06-11

Family

ID=18071096

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5315911A Expired - Lifetime JP2618816B2 (ja) 1993-11-22 1993-11-22 ディスク錠装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2618816B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110512947B (zh) * 2019-09-24 2024-05-10 广东大拇指海辉柜锁有限公司 一种叶片及具有该叶片的锁具,筛选该叶片的装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FI74320C (fi) * 1979-09-07 1988-01-11 Waertsilae Oy Ab Cylinderlaosmekanism.
JPS6263782A (ja) * 1985-05-16 1987-03-20 株式会社クローバー ディスクタンブラー錠装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07145678A (ja) 1995-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0426387B2 (ja)
JP5016485B2 (ja) 鍵再設定可能な錠組立体
JPH06330662A (ja) キーとロックシリンダーからなるロック装置
KR900002462B1 (ko) 원판형 실린더 정(錠)
CN112443203A (zh) 具有易用复位机构的高安全性密码挂锁
CN106574467A (zh) 圆柱锁
JP2618816B2 (ja) ディスク錠装置
GB2339448A (en) Cylinder lock mechanism
JP3143401B2 (ja) ディスク錠装置
JP2618819B2 (ja) ディスク錠装置
JP2657623B2 (ja) ディスク錠装置
JP3143402B2 (ja) ディスク錠装置
JP2618802B2 (ja) ディスク錠装置
US7707864B1 (en) Locking device
JP3338014B2 (ja) ディスク錠装置
KR0129692B1 (ko) 디스크 자물쇠 장치
JP4685086B2 (ja) ディスク錠装置
JPH07269188A (ja) ディスク錠装置
JPH0316367Y2 (ja)
JPH0316366Y2 (ja)
JPH0316365Y2 (ja)
JPH0326200Y2 (ja)
JPH0316368Y2 (ja)
JPH0437185Y2 (ja)
JP2002089093A (ja) ディスク錠装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090311

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090311

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100311

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110311

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110311

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120311

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120311

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130311

Year of fee payment: 16

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140311

Year of fee payment: 17

EXPY Cancellation because of completion of term