JP3396209B2 - ディスク錠装置 - Google Patents

ディスク錠装置

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JP3396209B2
JP3396209B2 JP2000318389A JP2000318389A JP3396209B2 JP 3396209 B2 JP3396209 B2 JP 3396209B2 JP 2000318389 A JP2000318389 A JP 2000318389A JP 2000318389 A JP2000318389 A JP 2000318389A JP 3396209 B2 JP3396209 B2 JP 3396209B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、外筒内に回動可
能に支持された内筒に複数枚のディスクと複数個のばね
とを組み込んで錠本体が形成されているディスク錠に関
し、特にこの発明は、錠本体の組立が容易な構造のディ
スク錠装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のディスク錠装置として、図18に
示す外観の鍵Xと、図19に示す内部構造の錠本体Yと
から成るものが存在する。前記鍵Xは、鍵板200の側
面に形成された長さ方向に沿う凹溝201内に鍵山20
2が形成されたものである。前記錠本体Yは、鍵Xの挿
入により解錠動作し、鍵Xの抜取りにより施錠動作する
もので、外筒103内に回動可能に支持された内筒10
2に、径方向への往復動により外筒103の内面のディ
スク係合溝105A,105Bのいずれかに係脱する複
数枚のディスク100と、各ディスク100を前記ディ
スク係合溝105A,105Bに係合するように押圧す
る複数個のばね107とが組み込まれる。ディスク10
0は、内筒102に形成されたディスク収容空間113
に配備される。ばね107は、ディスク収容空間113
の底部を拡張して形成されたばね保持孔110に一端が
支持された状態で配置される。ばね107の他端はディ
スク100の外周縁に形成された突起体108に当た
り、ディスク100を押圧する。 【0003】各ディスク100の外周縁には、外筒10
3のディスク係合溝105A,105Bのいずれかと係
脱する係合凸部106が形成され、各ディスク100の
板面には鍵挿通孔101aが開設されている。鍵挿通孔
101aの孔縁には鍵Xの凹溝201に入る突起101
bが形成されている。鍵Xを錠本体Yへ挿入して各ディ
スク100の鍵挿通孔101aを挿通させたとき、前記
突起101bが鍵Xの鍵山202により押し付けられて
各ディスク100が移動し、これにより全てのディスク
100の係合凸部106とディスク係合溝105A,1
05Bとの係合が外れる。 【0004】図20は、前記した内筒102の外観を示
している。この内筒102の外周面には、ディスク10
0を個別に収容するための複数のディスク収容空間11
3の両端が開口するとともに、ばね107を保持するた
めの複数のばね保持孔110の一端が開口している。各
ばね保持孔110の開口部110aは、一個置きの開口
部110aが同じ向きに形成され、他の一個置きの開口
部110aは反対向きに形成されている。 【0005】上記した構成の錠本体Yを組み立てるに
は、内筒102の各ばね保持孔110にばね107を、
各ディスク収容空間113にディスク100を、それぞ
れ外部より挿入する必要がある。まず、開口部110a
が同じ向きのばね保持孔110について、開口部110
aよりばね107を挿入した後、突起体108がばね1
07に突き当たるようにしてディスク100をディスク
収容空間113へ挿入し、これを順次繰り返す。次に開
口部110aが反対向きのばね保持孔110について、
ばね107およびディスク100の挿入作業を同様に順
次実施する。全てのばね保持孔110およびディスク収
容空間113へのばね107およびディスク100の挿
入が完了した後、鍵Xを各ディスク100の鍵挿通孔1
01aへ差し込むことにより、各ディスク100の係合
凸部106を内筒102内に引っ込ませ、この状態で内
筒102を外筒103の内部へ挿入する。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】上記した内筒102の
組立構造では、内筒102の組立作業中に、ディスク1
00がばね107のばね力によって内筒102より飛び
出すおそれがある。これを防止するには、手や治具など
により、各ディスク100を支持しながら組立作業を行
う必要があるが、そのような作業は容易でなく、非能率
的であり、内筒102の組立に多くの時間が費やされ
る。 【0007】この発明は、上記問題に着目してなされた
もので、内筒へのディスクおよびばねの組み込みが容易
であって、錠本体の組立を効率良く行い得るディスク錠
装置を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】この発明のディスク錠装
置は、外筒内に回動可能に支持された内筒に、径方向へ
の往復動により外筒内面のディスク係合溝に係脱する複
数枚のディスクと各ディスクを前記ディスク係合溝に
係合するように押圧する複数個のばねとを設けて錠本体
が形成されている。前記内筒、各ディスクを個別に収
容するための複数のディスク収容空間を有し、各ディス
ク収容空間が開放されるように2分割可能に形成されて
いる。内筒の一方の分割体の各ディスク収容空間には、
分割体の上方より前記ばねの挿入が可能でありかつばね
の両端を支持した状態でばねを保持するばね保持部が形
成される。各ディスクの外周縁には、前記ばね保持部に
保持されたばねの両端に当たる対向縁を有する切欠部が
形成される。前記切欠部は、前記ばねの長さに一致する
開口幅を有し、切欠部の対向縁がばねの両端に当たった
状態のとき、ディスクがディスク係合溝と係合し、ディ
スクとディスク係合溝との係合が外れた状態のとき、ば
ねの一端が切欠部の対向縁に押されて圧縮変形するよう
に形成されている。 【0009】 【作用】内筒を組み立てるには、まず、内筒を2分割し
て各ディスク収容空間開放する。つぎに、一方の分割
体のディスク収容空間へ上方よりばねを挿入してばね保
持部に両端を支持した状態で保持させた後、ディスクの
切欠部の対向縁がばねの両端に当たるようにして、ディ
スクをディスク収容空間に挿入する。 【0010】 【実施例】この発明のディスク錠装置は、図1および図
2に示す外観の錠本体1と、図3に示す外観の鍵8とか
ら成る。この錠本体1は、例えば、玄関口の扉などに取
り付けられ、錠本体1の鍵孔5へ鍵8を挿入して回すこ
とにより掛け金具(図示せず)が回動して、扉取付枠に
取り付けられた受け金具に係脱する。 【0011】この実施例の錠本体1は、外筒3内に内筒
2が回動可能に支持された構造のものであり、以下の説
明では、鍵8の挿入により外筒3に対して内筒2を回動
させることが可能になった状態を「解錠状態」、外筒3
に対して内筒2を回動させることが不能な状態を「施錠
状態」という。図4〜図6は、錠本体1の内部構造を長
さ方向の断面で示したもので、図4および図5には「施
錠状態」の水平断面図(図1のA−A線に沿う断面図)
および垂直断面図(図1のB−B線に沿う断面図)が、
図6には「解錠状態」の水平断面図(図1のA−A線に
沿う断面図)が、それぞれ示してある。なお、「解錠状
態」の垂直断面図(図1のB−B線に沿う断面図)は、
図5と同じであり、図示を省略している。 【0012】また、図7〜図9は、錠本体1の内部構造
を径方向の断面で示したもので、図7には「施錠状態」
のときの図5のC−C線に沿う断面図が、図8には「解
錠状態」のときの図5のC−C線に沿う断面図が、図9
には鍵8を回動操作したときの図5のC−C線に沿う断
面図が、それぞれ示してある。 【0013】図3に示す鍵8は、合成樹脂製の撮み80
と、内筒2の全長に相応する長さを有する平板状の鍵板
81とから成る。鍵板81は、先端部87が先細形状に
形成されている。鍵板側面82には長さ方向に沿う凹溝
83が形成され、この凹溝83の対向する両側壁には、
高さの異なる鍵山84が長さ方向に連続して形成されて
いる。 【0014】前記錠本体1は、外筒3内に回動可能に支
持された内筒2の内部に、径方向への往復動により外筒
3の内面のディスク係合溝14A,14Bに係脱する複
数枚のディスク30〜34と各ディスク30〜34を前
記ディスク係合溝14A,14Bに係合するように押圧
する複数個のばね15とを設けたものである。外筒3と
内筒2との間には、径方向への往復動が可能なサイドバ
ー41が配備されており、内筒2には、サイドバー41
に外向きの押圧力を作用させる4個のばね50が支持さ
れている。 【0015】外筒3は、両端が開口した円筒体であり、
内周面の対角位置には、各ディスク30〜34に形成さ
れた第1、第2の係合凸部11P,11Qと係脱するデ
ィスク係合溝14A,14Bが、また、内周面のディス
ク係合溝14A,14Bと直交する角度位置には、サイ
ドバー41の係合頭部42と係脱するサイドバー係合溝
46が、それぞれほぼ全長にわたり形成してある。前記
の各ばね15は、ディスク30〜34をいずれか一方の
ディスク係合溝14A,14Bと係合するように押圧す
るためのもので、「施錠状態」のときは、ばね15の両
端は後述するばね保持部16に保持され、「解錠状態」
のときは、一端がばね保持部16に、他端がディスク3
0〜34に、それぞれ保持されている。 【0016】外筒3の前面の開口部にはカバー6が被せ
てある。このカバー6は中央に円形の開口部6aを有す
る。開口部6aには、外筒3に回動自由に支持された円
盤形状の前面板4が臨ませてある。前面板4には、鍵8
の鍵板82の外形に適合する形状および大きさの矩形状
の鍵孔5が形成されている。 【0017】内筒2の前端面は開口し、その開口部の後
方に鍵8の鍵板82の外径に適合する形状および大きさ
の貫通孔37が形成されている。内筒2の後端面には、
プレート駆動部39,39が突設され、掛け金具を作動
させるための掛け金具作動機構70を構成している。 【0018】内筒2の外周面には、サイドバー41を保
持するための保持孔47が内筒2のほぼ全長にわたり長
さ方向に形成されている。保持孔47の底部は、サイド
バー41の脚部43を支持する支持溝48を介してディ
スク収容空間20に連通する。保持孔47の底部上に
は、サイドバー41をサイドバー係合溝46の方向へ押
圧するためのばね50が支持されている。 【0019】内筒2内には、各ディスク30〜34を収
容する複数のディスク収容空間20が長さ方向へ一定間
隔毎に形成される。各ディスク収容空間20は隔壁21
により仕切られ、ばね保持部16に前記ばね15が保持
される。この実施例では、10列のディスク収容空間2
0が設けてあり、各ディスク収容空間20に、第1の係
合凸部11Pの向きが交互に反対向きとなるよう、各デ
ィスク30〜34が配備される。 【0020】図10は、内筒2の組立状態を示すもの
で、前記した各ディスク収容空間20が開放されるよう
に、上下の分割体2A,2Bに2分割可能に形成されて
いる。図11は、内筒2の上半分の分割体2Aを示し、
図12は、内筒2の下半分の分割体2Bを示すもので、
20A,20Bが上下に分割されたディスク収容空間、
21A,21Bが上下に分割された隔壁である。各分割
体2A,2Bの突き合わせ面には、互いに嵌合する突起
24と凹部25とがそれぞれ4箇所に設けられている。 【0021】下半分の分割体2Bの各ディスク収容空間
20Bには、図12〜図14に示すように、前記ばね1
5の両端を支持した状態で保持するためのばね保持部1
6が形成されている。各ばね保持部16は、各隔壁21
Bの対向する壁面をばね15の長さだけ後退させること
により形成されており、ばね保持部16の両端位置に
は、ばね15の両端が引っかかるようにして支持される
段部19が形成されている。上記した上下の分割体2
A,2Bは、図10に示した突き合わせ状態で、外周面
の2箇所に形成された周溝22へリング(図示せず。)
をはめ込むことにより一体化される。なお、図中、49
は、前記リングをはめ込むためにサイドバー41の係合
頭部42に形成された、周溝22の位置に沿うリング嵌
入溝である。 【0022】各ディスク30〜34は、図15に示すよ
うに、金属製の薄板材から成り、外周縁には、第1,第
2の係合凸部11P,11Qが形成され、板面には横長
形状の鍵挿通孔12が設けられる。各ディスク30〜3
4は、鍵挿通孔12の孔縁に鍵8の凹溝83に入る突起
13a〜13eを有しており、この突起13a〜13e
が鍵8の鍵山84に当たって径方向へ押されることによ
り、各ディスク30〜34の第1の係合凸部11Pがデ
ィスク係合溝14A,14Bのいずれかとの係合が外れ
るように構成される。 【0023】各ディスク30〜34の第2の係合凸部1
1Qは、錠本体1が「施錠状態」のときは内筒2内に位
置し、「解錠状態」のときは先端縁が内筒2の外周縁に
揃い、第1の係合凸部11Pが内筒2内へ入り込んだと
きは、ディスク係合溝14Bへ係入して内筒2の回動を
阻止する。 【0024】各ディスク30〜34の外周縁には、第1
の係合凸部11Pがディスク係合溝14A,14Bとの
係合が外れた状態でのサイドバー41の径方向への移動
を許容する凹部45が設けられている。サイドバー41
が径方向へ移動したとき、凹部45にはサイドバー41
の脚部43が入り込む。 【0025】各ディスク30〜34の外周縁には、前記
凹部45と反対側の位置に、前記ばね15の両端に当た
る対向縁17a,17bを有する矩形状の切欠部17が
形成されている。この切欠部17は、前記ばね15の長
さに一致する開口幅tに形成され、前記対向縁17a,
17bがばね15の両端に当たった状態のとき、すなわ
ちばね15が圧縮変形していない状態のとき、第1の係
合凸部11Pがディスク係合溝14A,14Bのいずれ
かに係合する。第1の係合凸部11Pとディスク係合溝
14A,14Bとの係合が外れた状態のとき、ばね15
は一端が切欠部17の対向縁17aに押されて圧縮変形
されるので、その復元力により第1の係合凸部11Pは
ディスク係合溝14A,14Bのいずれかに向けて押圧
される。 【0026】サイドバー41は、内筒2のほぼ全長に相
当する長さを有し、図16および図17に示すように、
丸みを帯びた係合頭部42の下面に脚部43を一体に備
えている。係合頭部42の下面には、ばね50の端部を
支持する支持孔44が形成されている。 【0027】サイドバー41は、径方向への往復動によ
り、係合頭部42が外筒3のサイドバー係合溝46に係
脱する。錠本体1が「解錠状態」のときに内筒2を回動
させると、図9に示すように、サイドバー41は外筒3
の内周面に押され、ばね50のばね力に抗して係合頭部
42がサイドバー係合溝46から外筒3の内周面に乗り
上がる。このとき、脚部43はディスク30〜34の凹
部45へ入り込んでいる。 【0028】前記掛け金具作動機構70は、内筒2のプ
レート駆動部39,39に連結された回動可能な円形の
プレート71A,71Bと、プレート71A,71Bと
一体に回動する平板状の駆動板72と、駆動板72に円
筒形状のジョイント部材74を介して連結されたデッド
ボルト75とから成り、このデッドボルト75に掛け金
具が取り付けられる。 【0029】前記駆動板72は、鍵8の先端部87が係
入される係合部73を備え、駆動板72の先端部は、ジ
ョイント部材74の連結穴74aに回動可能にはまり込
んでいる。ジョイント部材74は、鍵8を挿入して回し
たとき、駆動板72が連結穴74a内で90度空転した
後に回動を開始する。なお、図中76は、外筒3の内周
面にはめ込まれたOリングであり、ジョイント部材74
が後方へ位置ずれするのを防止する。 【0030】上記した構成の錠本体1を組み立てるに
は、まず、内筒2を上下の分割体2A,2Bに分割し、
下半分の分割体2Bについて各ディスク収容空間20B
の上方が開放された状態にする。つぎに、ディスク収容
空間20Bへ分割体2Bの上方よりばね15を挿入し、
ばね15の両端をばね保持部16の段部19に保持させ
る。このとき、ばね15はばね保持部16に保持されて
いるので、ディスク収容空間20Bより飛び出ることが
ない。 【0031】全てのディスク収容空間20Bへばね15
を挿入してばね保持部16にばね15の両端を保持させ
た後、各ディスク収容空間20Bへ所定のディスク30
〜34を次々に挿入してゆく。この場合に、各ディスク
30〜34は、切欠部17がばね15を跨ぐような状態
にして挿入するだけで、第1の係合凸部11Pが外筒3
のディスク係合溝14A,14Bのいずれかに係合する
状態、すなわち図10に示すように、内筒2より突出し
た状態に自動的に位置決めされる。また、切欠部17の
開口幅tをばね15の長さに一致させているので、切欠
部17の対向縁17a,17bがばね15の両端に当た
るものの、ディスク30〜34によってばね15が圧縮
変形を受けることはない。従って、この状態では、ディ
スク30〜34にばね15の押圧力が作用することはな
く、ディスク30〜34が飛び出ることはない。全ての
各ディスク収容空間20Bへディスク30〜34を収容
させた後、下半分の分割体2Bの上方へ上半分の分割体
2Aを被せ、それぞれのディスク収容空間20A,20
Bが連通するように突き合わせる。 【0032】つぎに、上半分の分割体2Aの保持孔47
へばね50とサイドバー41とを挿入した後、外周の周
溝22およびリング嵌入溝49にリングをはめ込んで分
割体2A,2Bの突き合わせ状態を固定することによ
り、内筒2の組立および内筒2への各部材の組付を完了
する。この状態では、各ディスク30〜34の第1の係
合凸部11Pとサイドバー41とが内筒2の外周面より
突出しているので(図10参照)、内筒2へ鍵8を挿入
することにより、各ディスク30〜34の第1の係合凸
部11Pが内筒2内へ引っ込み、かつサイドバー41が
内筒2内へ引っ込むことが可能な状態(図8に示す状
態)に設定した後、内筒2を外筒3の内部へ挿入する。 【0033】つぎに、錠本体1の動作を図4〜図9によ
り説明する。「施錠状態」のとき、各ディスク30〜3
4の第1の係合凸部11Pがディスク係合溝14A,1
4Bのいずれかに入り込んで係合しているため、内筒2
は回動が不能な状態にある(図4、図7)。このとき、
サイドバー41は、係合頭部42がバネ50に押圧され
てサイドバー係合溝46に係合し、サイドバー41の脚
部43は各ディスク30〜34の凹部45に対して位置
ずれしている。 【0034】鍵穴5へ鍵板81が挿入され、錠本体1が
「解錠状態」になると(図6、図8)、各ディスク30
〜34の鍵挿通孔12の突起13a〜13eが鍵8の鍵
山84に当たって押され、各ディスク30〜34は径方
向へ移動して、第1の係合凸部11Pとディスク係合溝
14A,14Bとの係合が外れ、内筒2の回動が可能と
なる。このとき、サイドバー41の脚部43と各ディス
ク30〜34の凹部45とは位置が揃っている。また、
ばね15は、各ディスク30〜34の切欠部17の対向
縁17aにより押されて圧縮変形している。 【0035】つぎに、鍵8を開方向aへ回動操作する
と、内筒2の回動によりサイドバー41の係合頭部42
がサイドバー係合溝46より脱出して外筒3の内周面に
乗り上がり、サイドバー41の脚部43は各ディスク3
0〜34の凹部45に入り込む(図9)。なお、掛け金
具作動機構70は、鍵8を開方向aへ90度回動させた
後に作動を開始し、180度回動させたときに、掛け金
具が受け金具より完全に脱出した状態となる(図示せ
ず)。 【0036】一方、錠本体1が「解錠状態」のときに、
鍵8を閉方向bへ180度回動させた後、鍵8を鍵孔5
から抜取ると、ばね15の復元力により各ディスク30
〜34が復帰動作して第1の係合凸部11Pがディスク
14A,14Bのいずれかに係合し、「施錠状態」とな
る。なお、掛け金具作動機構70は、鍵8を閉方向bへ
90度回動させた後に、作動を開始し、180度回動さ
せたとき、掛け金具が受け金具へ入り込んだ状態となる
(図示せず)。 【0037】 【発明の効果】この発明に上記の如く、内筒を各ディス
ク収容空間が開放されるように2分割可能に形成すると
ともに、各ディスク収容空間に形成したばね保持部に、
ばねの両端を支持した状態で保持した後、ばねの長さに
一致する開口幅の切欠部を有するディスクを切欠部の対
向縁がばねの両端に当たるようにしてディスク収容空間
に挿入するから、内筒へのばねやディスクの組み込みが
容易であり、組込み時にばね力によってばねやディスク
が内筒から飛び出すことがなく、錠本体の組立を容易か
つ短時間で行える。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の一実施例である錠本体の外観を示す
正面図である。 【図2】この発明の一実施例である錠本体の外観を示す
側面図である。 【図3】鍵の外観を示す斜視図である。 【図4】「施錠状態」のときの図1のA−A線に沿う断
面図である。 【図5】「施錠状態」および「解錠状態」のときの図1
のB−B線に沿う断面図である。 【図6】「解錠状態」のときの図1のA−A線に沿う断
面図である。 【図7】「施錠状態」のときの図5のC−C線に沿う断
面図である。 【図8】「解錠状態」のときの図5のC−C線に沿う断
面図である。 【図9】内筒の回動動作時の図5のC−C線に沿う断面
図である。 【図10】内筒の外観を示す斜視図である。 【図11】内筒の上半分の分割体の内部構造を示す底面
図である。 【図12】内筒の下半分の分割体の内部構造を示す平面
図である。 【図13】図1のB−B線に沿う内筒の断面図である。 【図14】図13のD−D線に沿う断面図である。 【図15】ディスクの外観を示す正面図である。 【図16】サイドバーを示す縦断面図である。 【図17】サイドバーを示す底面図である。 【図18】従来の鍵の外観を示す斜視図である。 【図19】従来のディスク錠装置の構造を示す断面図で
ある。 【図20】従来の内筒を組み立てたときの斜視図であ
る。 【符号の説明】 1 錠本体 2 内筒 3 外筒 8 鍵 14A,14B ディスク係合溝 15 ばね 16 ばね保持穴 17 切欠部 17a,17b 対向縁 20 ディスク収容空間 30〜34 ディスク

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 外筒内に回動可能に支持された内筒に、
    径方向への往復動により外筒内面のディスク係合溝に係
    脱する複数枚のディスクと各ディスクを前記ディスク
    係合溝に係合するように押圧する複数個のばねとを設け
    て錠本体が形成されているディスク錠装置において、前
    記内筒、各ディスクを個別に収容するための複数のデ
    ィスク収容空間を有し、各ディスク収容空間が開放され
    るように2分割可能に形成されており、内筒の一方の分
    割体の各ディスク収容空間には、分割体の上方より前記
    ばねの挿入が可能でありかつばねの両端を支持した状態
    でばねを保持するばね保持部が形成されるとともに、各
    ディスクの外周縁には、前記ばね保持部に保持されたば
    ねの両端に当たる対向縁を有する切欠部が形成されてお
    り、前記切欠部は、前記ばねの長さに一致する開口幅を
    有し、切欠部の対向縁がばねの両端に当たった状態のと
    き、ディスクがディスク係合溝と係合し、ディスクとデ
    ィスク係合溝との係合が外れた状態のとき、ばねの一端
    が切欠部の対向縁に押されて圧縮変形するように形成さ
    れて成るディスク錠装置。
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