JP2618408B2 - 単結晶合金膜の製法 - Google Patents

単結晶合金膜の製法

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Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明は単結晶合金薄膜の製法に関し、特にシリコン
−ゲルマニウム単結晶合金薄膜の低温形成に関する。
[背景技術] 単結晶薄膜の低温形成法は半導体装置の高集積化を達
成する為に非常に重要な技術として注目されており、こ
のために各種のアプローチがなされている。しかしなが
ら、たとえば、モノシランの熱CVD(Chemical Vapor De
position:化学気相蒸着)法では通常約1000〜1100℃の
高温が必要である。また我々の検討の結果ではフルオロ
シランもしくはジシランの光CVD法では約600〜700℃の
温度が必要であった。このように従来の技術においては
まだまだ高温が必要であり、必ずしも満足されうる低温
での単結晶薄膜の形成技術は完成されていない。
本発明者は、かかる点に鑑み、シランおよびフルオロ
シランの光分解(光CVD法)により低温で単結晶薄膜を
得る技術を創出し先に提案提案(特願昭60−215170号、
特願昭60−215171号、特願昭60−215172号、特願昭60−
215173号)した。
そして、さらに検討を進めた結果、フルオロシラン、
シラン、ゲルマニウム化合物の混合ガスに水素を特定量
以上加えて希釈した原料ガスを用いることにより、300
℃以下の基板温度において、単結晶シリコン−ゲルマニ
ウム合金薄膜が成長することを見出したので、ここに提
案するものである。
[発明の開示] すなわち、本発明は、シラン、ゲルマニウム化合物お
よびフルオロシランからなる混合ガスを光分解するに際
し、該シラン、ゲルマニウム化合物およびフルオロシラ
ンに対して2モル倍以上、30モル倍以下の水素を共存さ
せた混合ガスとし、これを光分解して形成することを特
徴とする単結晶合金薄膜の製法である。
本発明は、シラン、ゲルマニウム化合物およびフルオ
ロシランからなる混合ガスを使用するものであるが、こ
こで使用するゲルマニウム化合物としてはGeH4-aFa(a
=0〜4の整数)、フルオロシランとしてはSiH4-nF
n(n=1〜4の整数)またはSi2F6、シランとしてはSi
mH2m+2(m=1〜3の整数)の一般式で表わされる化合
物が有効に用いられる。
また本発明の好ましい実施の態様としては、単結晶合
金薄膜を単結晶基板上にエピタキシャル成長させるもの
であり、該基板としてはシリコンウエハー、ゲルマニウ
ムウエハーやサファイアなどが好適に用いられる。
本発明における光分解は基本的には、紫外線を用いて
行われるが、水銀を増感剤として利用することも好まし
い実施の態様である。
すなわち、本発明は、好ましい実施の態様として、フ
ルオロシラン、ゲルマニウム化合物、シラン、および水
素からなる混合ガスで、好ましくはシラン、ゲルマニウ
ム化合物とフルオロシランに対して2モル倍以上、30モ
ル倍以下の水素を含む混合ガスを光分解し、加熱された
結晶性基板上に単結晶合金薄膜を形成する方法である。
本発明においては、フルオロシラン、ゲルマニウム化
合物およびシランに対して2モル倍以上、30モル倍以下
の水素を共存させた状態で光分解することが重要であ
り、さらに好ましくは、シラン、ゲルマニウム化合物と
フルオロシランに対して2.5モル倍量以上の水素を混合
したガスを光分解するものであり、特に好ましくは、2.
7モル倍以上の水素を混合したガスを光分解するもので
ある。
しかして、本発明の膜形成条件においては、ガスのモ
ル比はガスの容量比と等価として扱うことが可能である
ので、この比を、単結晶合金薄膜を形成する薄膜形成装
置への原料ガス供給流量(容量(VOLUME(OBJEMOVC
H)))比で表わすことが便利である。すなわち、好ま
しい水素/(フルオロシラン+ゲルマニウム化合物+シ
ラン)流量比の範囲は2.5以上であり、特に好ましくは
2.7以上である。水素添加量はこの範囲である程度多い
ほうが、単結晶合金薄膜は水素添加量の多い領域で形成
されやすい傾向にあるため好ましいが、水素添加量をあ
まり多くしすぎると、単結晶合金薄膜の成長速度た低下
するので好ましくなく、この比の値で30倍以下で十分で
ある。また、同様にして(フルオロシラン/(シラン+
ゲルマニウム化合物))の比の値は0.5〜50、特に好ま
しくは1〜10である。ゲルマニウム化合物/シランの比
の値は、目的とする合金の組成によって適宜変更されね
ばならないが、例えばGe/Si=1/1のシリコン−ゲルマニ
ウム合金の場合にはこの比の値は0.02〜0.1の範囲にあ
ればよい。
なお、混合ガスの形成方法は臨界的な因子ではなく特
に限定されるものではない。例えば、該形成装置外であ
らかじめ混合したガスを導入することや、該形成装置内
で、上記の希釈度合を満足すべく水素を混合することの
いずれも有用である。もちろん、水素希釈のフルオロシ
ラン、ゲルマニウム化合物やシランを使用することはな
んら支障がない。
さらに、本発明において、光分解に用いる紫外線を発
生する光源も臨界的な条件ではなく特に限定されるもの
ではない。光源の具体的事例としては、水銀灯、希ガス
ランプ、水銀−希ガスランプ、水素放電管等が有用であ
る。これらの光源において、水銀灯の一種である低圧水
銀灯を用いることが実用的な観点からもっとも便利であ
る。光分解は、増感剤を使用することなく直接的に、好
ましくは、水銀を増感剤として用いる水銀増感法によっ
て実施される。
本発明のすぐれた特徴の一つとして、単結晶合金薄膜
を形成する温度が従来の方法に比較して極めて低いこと
が挙げられる。
本発明において、光分解時の混合ガス圧力や照射光量
については特に臨界的に限定される条件はない。これら
の条件は単結晶合金薄膜の成長速度に影響を与えるもの
であり、成長速度に応じて基板温度を適宜変更すること
で効果的に単結晶合金薄膜をエピタキシャル成長させる
ことができるのである。
[発明を実施するための好ましい形態] つぎに本発明の実施の態様についてしるす。光照射手
段、基板導入手段、基板保持手段、基板加熱手段、ガス
導入手段、真空排気手段を少なくとも有する薄膜形成装
置内に洗浄およびまたはエッチングにより表面を清浄に
した単結晶材料の基板を設置し真空排気下基板を100〜4
00℃程度に加熱する。原料ガスはシラン+ゲルマニウム
化合物に対するフルオロシランの流量比を1〜10程度と
し、かつ(フルオロシラン+ゲルマニウム化合物+シラ
ン)に対する水素の流量比を2倍以上、30倍以下として
該装置に供給される。真空排気手段で該装置内の圧力を
10torr以下として、低圧水銀ランプ等を点灯し成膜を開
始する。ランプ点灯開始と共に薄膜の形成が始まるので
成膜速度を考慮にいれて必要膜厚になる時間において消
灯する。また、膜厚モニターによって膜厚を計測しつ
つ、成膜時間を決めることもできる。
[発明の効果] 本発明において得られる単結晶合金薄膜は基板の温度
が300℃以下の低温、さらには200℃以下というきわめて
低い温度においても形成されるものである。高集積化の
ために、半導体薄膜や半導体装置の低温形成技術が熱望
されている半導体装置の製造分野に対して、本発明は極
めて有用な技術を提供するものである。
したがって、その産業上の利用可能性は極めて大きい
と云わざるを得ないのである。
[実施例] 第1図に示すところの紫外光透過窓1、基板導入取り
出し手段2、基板保持手段3、基板加熱手段4、ガス導
入手段5、真空排気手段6、基板導入取り出し室15を設
備された薄膜形成装置を用いて本発明を実施した。基板
導入取り出し手段2を用いて膜を形成する基板であると
ころの洗浄済のP型シリコンウエハー(100)8を基板
導入取り出し室15から基板導入手段2を用いて薄膜形成
室7に導入し、基板保持手段3に設置した。真空排気手
段6で真空排気しつつ基板加熱手段4により該基板を25
0℃に加熱した。ついで、モノシラン(SiH4)/ゲルマ
ン(GeH4)/ジフルオロシラン(SiH2F2)/水素を5/0.
2/25/80の流量比で導入し、真空排気手段6に設備され
ている圧力調節機構9で薄膜形成室7内の圧力を2torr
に調節保持した。本実施例においては、ジフルオロシラ
ンを導管10から導入し、その一部を約40℃に加熱された
水銀溜11の上を通過させる。また、モノシラン、ゲルマ
ンおよび水素は、それぞれ、導入管20、21および22から
導入した。基板の温度および薄膜形成装置内の圧力が一
定となった時、光照射手段に設備されている300Wの低圧
水銀ランプ12を点灯し、光透過窓を通して紫外線を薄膜
形成室7内に導入し、膜厚が約3000Aになった時に照射
を停止した。平均の成膜速度は0.3A/sであった。冷却後
基板を取り出して観察したところ、基板面は曇りの全く
ない鏡面であった。表面を反射電子線回折(RHEED)に
より観察して、基板と同一のストリーク状のラウエ斑点
を得て、該基板面から単結晶合金薄膜がエピタキシャル
成長していることを確認した。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施するうえに好ましい薄膜形成装置
の一例を示す模式図である。

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シラン、ゲルマニウム化合物およびフルオ
    ロシランからなる混合ガスを光分解するに際し、該シラ
    ン、ゲルマニウム化合物およびフルオロシランに対して
    2モル倍以上、30モル倍以下の水素を共存させた混合ガ
    スとし、これを光分解して形成することを特徴とする単
    結晶合金薄膜の製法。
  2. 【請求項2】ゲルマニウム化合物がGeH4-aFa(a=0〜
    4の整数)で表される特許請求の範囲第1項記載の単結
    晶合金薄膜の製法。
  3. 【請求項3】フルオロシランがSiH4-nFn(n=1〜4の
    整数)またはSi2F6で表される特許請求の範囲第1項記
    載の単結晶合金薄膜の製法。
  4. 【請求項4】シランがSimH2m+2(m=1〜3の整数)で
    表される特許請求の範囲第1項記載の単結晶合金薄膜の
    製法。
  5. 【請求項5】光分解が紫外線の照射により行われ、結晶
    性基板上に単結晶合金薄膜がエピタキシャルに形成され
    る特許請求の範囲第1項記載の単結晶合金薄膜の製法。
  6. 【請求項6】光分解が水銀と存在下紫外線の照射により
    行われ、結晶性基板上に単結晶合金薄膜がエピタキシャ
    ルに形成される特許請求の範囲第1項記載の単結晶合金
    薄膜の製法。
  7. 【請求項7】シラン、ゲルマニウム化合物およびフルオ
    ロシランに対して2モル倍以上、30モル倍以下の水素か
    らなる混合ガスを水銀の存在下紫外線の照射により光分
    解し、加熱された結晶性基板上に形成する特許請求の範
    囲第1項記載の単結晶合金薄膜の製法。
  8. 【請求項8】合金薄膜がシリコン−ゲルマニウム薄膜で
    ある特許請求の範囲第1項乃至第7項の何れかに記載の
    単結晶合金薄膜の製法。
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