JP2618016B2 - 多岐配管の管内面ライニング方法 - Google Patents

多岐配管の管内面ライニング方法

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JP2618016B2 JP22001688A JP22001688A JP2618016B2 JP 2618016 B2 JP2618016 B2 JP 2618016B2 JP 22001688 A JP22001688 A JP 22001688A JP 22001688 A JP22001688 A JP 22001688A JP 2618016 B2 JP2618016 B2 JP 2618016B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は主管路から複数の分岐管路が分岐された多岐
配管の管内面ライニング方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、多岐配管の管内面ライニング方法として特開昭
60-175579号公報・特開昭60-175580号公報・特公昭62-8
233号公報・特公昭62-55911号公報・特公昭62-10707号
公報・特公昭62-26830号公報等に記載された方法があ
る。
前記特開昭60-175579号公報に記載された多岐配管の
管内面ライニング方法は、第4図に示すような多岐配管
において、管路5の端部6から塗料を注入して送気し、
多岐配管10A,10B,10Cの端部11A,11B,11Cに塗料が到達し
たことを確認し、その確認した端部11を順次閉鎖してそ
れらの分岐管路10のライニングを終了すると共に、残り
の分岐管路10のライニングを続行するライニング方法で
ある。
特開昭60-175580号公報に記載された方法は、前記特
開昭60-175579号公報記載の方法と同様にして、塗料が
到達した端部11から順次空気を逆送するライニング方法
である。
特公昭62-8233号公報に記載された方法は、端部6か
ら塗料を注入して送気し、分岐管路10Aの端部11Aに塗料
が流出すると、端部6からの送気量を減少させると共
に、端部11Aから空気を逆送し、塗料を逆送するライニ
ング方法である。
特公昭62-55911号号公報に記載された方法は、端部6
から塗料を注入して送気し、塗料が分岐部12Aに到達し
たことを分岐管路10Aの端部11Aに設けた圧力計で検知し
て、端部6からの送気を停止し、次に、端部11Aから塗
料を注入して送気し、分岐管路10Aとそれに続く主管路
1内をライニングする方法である。
特公昭62-10707号公報に記載された方法は、分岐管路
10の端部11から塗料を注入して送気し、塗料が分岐部12
に到達したことを、送気用の圧縮空気の圧力変化を計測
することにより検知してライニングを終える方法であ
る。
特公昭62-26830号公報に記載された方法は、各分岐管
路10A,10B,10Cのライニングが同時に終了するように、
各分岐管路10A,10B,10Cのライニング開始時間を異なら
せたライニング方法である。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記特開昭60-175579号公報・特開昭60-175580号公報
・特公昭62-8233号公報に記載された方法では、(1)
塗料を連続的に注入する場合には、主管路1が何回も重
ね塗りされることとなり、主管路1のライニングの厚さ
が厚くなり過ぎる欠点があり、(2)塗料をバッチ的に
1度に注入する場合には、分岐管路10Aの端部11Aに塗料
が到達した時点でも主管路1内には、その他の管路ライ
ニング用の塗料が多量に残り、また、分岐管路10A内に
も余分の塗料が流れて来ているので、この分岐管路10A
の端部11Aから逆に送気して分岐管路10A内の余分の塗料
を主管路1内に戻す必要がある。そして、その後主管路
1内の塗料を分岐管路10Bに送ることになり、さらに、
この作業を順次繰り返すことになるので、分岐管路10A,
10B,10Cが2度塗りとなるので、全体のライニング時間
が長くなる結果、塗料の可使時間内にライニングを終了
することが困難となる。
特公昭62-55911号公報に記載された方法の圧力変動は
非常に小さな値であるので、作業者が圧力変動を見落と
しのないようにするには、常時神経を集中して圧力計を
監視する必要があるが、人の出入りの多い作業現場での
作業は非常に困難である。そして、記録計を用いる手段
は、設備コストが高くなる欠点がある。
特開昭62-10707号公報に記載された方法の圧力変化の
計測は、自動記録計なしでは、ほとんど不可能であり、
自動記録計を用いることはコスト高となる。
特公昭62-26830号公報に記載された方法は、分岐管路
10A,10B,10Cのライニング時間を予め算出してライニン
グを行なうものであるが、配管のライニングに要する時
間は、塗料の温度、送気の流速、送気の温度等多くの要
因によって影響を受けるので、計算で予め算出しても誤
差が大きく良好なライニングを行なえない。また、一定
の時間遅れでライニングを行なうことも、複雑な通路も
ある現場では困難である。
そして、主管路1が非常に長い場合、例えば口径20mm
程度の配管で長さが20m以上になると、主管路1のライ
ニングに長時間を要し、塗料の可使時間内にライニング
を終えることが困難となる。
本発明は前記事項に鑑みなされたものであり、主管路
の長い多岐配管を、塗料の可使時間内に塗り残しや過大
な重ね塗りの生じないようにしてライニングし、かつ、
高価な機器等を使用することなく容易に実施できるよう
にすることを技術的課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
配管の一方の端部から塗料を注入して送気し、配管の
他方の端部までライニングする場合、その塗料の温度、
配管の温度、送気の流速等の条件が同一であれば、塗料
は配管内を同一の進行速度で進行する。そして、塗料の
進行速度は、配管の内径が異なっても前記条件を同一に
すると略同一となることが実験の結果判明した。
そこで本件請求項1記載の発明は、 主管路1から複数の分岐管路10が分岐した多岐配管に
塗料を注入して送気する多岐配管の管内面ライニング方
法を、 最初に、主管路1の端部に位置する一管路5の端部6
から塗料を注入して送気し、主管路1の他端部2までの
管内面のライニングを行なうと共に、末端の管路5の端
部6から主管路1の他端部2までのライニング所要時間
を計測して、ライニング速度を算出し、次に、前記管路
5の端部6から主管路1の他端部2までのライニングと
略同一の条件で、分岐管路10の端部11から塗料を注入し
て送気し、そして、この送気は、前記管路5の端部6か
ら主管路1の他端部2までのライニング速度で、分岐管
路10の端部11から分岐部12までの長さを除して得られた
時間より若干長い時間送気して、分岐管路10の内面をラ
イニングする多岐配管の管内面ライニング方法とした。
請求項2記載の発明は、主管路1が分岐した多岐配管
に塗料を注入して送気する多岐配管の管内面ライニング
方法を、 最初に、主管路1の端部に位置する一管路5の端部6
から塗料を注入して送気し、主管路1の中途から分岐し
た分岐管路10の端部11までの管内面ライニングを行なう
か、又は、主管路1の中途から分岐した分岐管路10の端
部11から塗料を注入して送気し、主管路1の他端部2ま
での管内面のライニングを行なうか、いずれか一方の管
内面のライニングを行なうと共に、その管内面のライニ
ング所要時間を計測して、ライニング速度を算出し、次
に、前記いずれか他方の管内面のライニング、及び、他
の分岐管路10のライニングを、適宜の順序で行ない、そ
して、前記他の分岐管路10のライニングは、前記ライニ
ング時間を計測したライニングと略同一の条件で分岐管
路10の端部11から塗料を注入して送気し、そして、この
送気は前記算出したライニング速度で、分岐管路10の端
部11から分岐部12までの長さを除して得られた時間より
若干長い時間送気してライニングする多岐配管の管内面
ライニング方法とした。
〔作用〕
請求項1記載の発明は、管路5の端部6から塗料を注
入して主管路1の他端部2に向けて送気する。そうする
と、塗料は、塗料の温度、管の温度、送気の温度、送気
の流速等の条件により管内を一定の進行速度で進行して
他端部2に到達する。
そして、分岐管路10の管内径が主管路1の管内径と異
なっても前記条件が同一であれば、分岐管路10内を進行
する塗料の進行速度も略同一であることが判ったので、
分岐管路10A,10B,10Cの長さが判明していれば、分岐管
路10のライニングに要する時間を算出でき、分岐管路10
は端部11から塗料を注入して、算出した時間だけ端部11
から送気することによって、分岐部12に塗料が到達した
ことを確認することなく、正確に分岐管路10にライニン
グが行なえる。
請求項2記載の発明は、管路5の端部6から、又は、
主管路1の中途から分岐した分岐管路10Cの端部11Cから
塗料を注入して送気する。そうすると、塗料は、塗料の
温度、管の温度、送気の温度、送気の流速等の条件によ
り管内を一定の進行速度で進行して、分岐管路10Cの端
部11Cに、又は、主管路1の他端部2に到達し、管内面
がライニングされる。
また、前記ライニングを行なうと共に、ライニングの
所要時間を計測し、ライニング速度を算出する。
そして、ライニングされる管の内径が異なっても、前
記ライニングの条件が同一であれば、管内を進行する塗
料の進行速度は略同一であるので、分岐管路10A,10B,10
D〜10Fの端部11A,11B,11D〜11Fから分岐部12A,12B,12D
〜12Fまでのライニングに要する時間が算出できる。そ
こで、その分岐管路10A,10B,10D〜10Fのライニング所要
時間を算出し、端部11A,11B,11D〜11Fから塗料を注入
し、算出した時間にわたり、端部11A,11B,11D〜11Fから
送気することによって、分岐部12A,12B,12D〜12Fに塗料
が到達したことを確認することなく、正確に分岐管路10
のライニングが行なえる。
〔実施例〕
第1図はマンションの給水管に本件請求項1記載の発
明を実施した一実施例の説明用の図であり、この給水管
の主管路1は末端に分岐管の一種である管路5が設けて
あり、この管路5と主管路1の他端部2との間に、分岐
管路10A,10B,10Cが接続しているものである。
ライニングの実施の準備として、主管路1の他端部2
から量水器等を外し、管路5の端部6及び分岐管路10A,
10B,10Cの端部11A,11B,11Cから水栓を外し、端部6及び
端部11A,11B,11Cには開口が上方に向く接続管を継ぎ足
し、この開口をエアホースが着脱できるように形成し、
管路5の端部6に接続するエアホース25には圧力計24と
弁23を接続し、各分岐管路10A,10B,10Cの端部11A,11B,1
1Cに接続するエアホース25A,25B,25Cには、それぞれ、
圧力計24A,24B,24Cと弁23A,23B,23Cを接続し、各弁23、
23A,23B,23Cは、流量計22、除湿機21を順次介して空気
圧縮機20に接続してある。
ライニングに当たって、管路5の端部6に、計量カッ
プで、管路5の端部6から主管路1の他端部2までのラ
イニングに必要な量の、エポキシ樹脂の主剤に硬化剤を
混入した塗料を計量して注入する。
次に、端部6にエアホース25を接続し、弁23を開き空
気圧縮機20より送り出され、除湿機21及び流量計22を通
過した圧縮空気を管路5の端部6より送気する。この場
合分岐管路10A,10B,10Cに接続したエアホース25A,25B,2
5Cの弁23A,23B,23Cは閉じておく。
そうすると、塗料は主管路1の解放端である他端部2
に向かって進行し、他の分岐管路10A,10B,10Cに殆ど流
入することなく、やがて他端部2から排出されるので、
弁23を閉じ送気を停止する。そして、他端部2には透明
ホースを取り付けて肉眼で塗料の到達を確認する。
このとき、弁23を開いた時間から塗料が主管路1の他
端部2に到達するのに要した時間をストップウオッチで
計測する。そして、このときの管内面での塗料の進行速
度は、1〜4m/min程度が適切である。
次に、分岐管路10Aの端部11Aからエアホース25Aを外
し、端部11Aから分岐部12Aまでの管内面をライニングす
るのに必要な量の塗料を計量して端部11Aから注入し、
端部11Aにエアホース25Aを接続して、弁23Aを開いて送
気する。
この場合分岐管路10Aの端部11Aから分岐部12Aまでの
ライニングに要する時間TAは、次の計算式で算出する。
ここで、α=安全係数で通常1.2〜1.5 L=端部6から他端部2までの長さ LA=端部11Aから分岐部12Aまでの長さ T=端部6から他端部2までのライニングに要した時間 そして、弁23Aを開いてからTA秒経過後に弁23Aを閉ざ
し、分岐管路10Aのライニングを終了する。
さらに、分岐管路10A用の塗料の温度はできるだけ、
主管路1用の塗料の温度と同一とし、送気量は分岐管路
10Aの内径に応じて決め、主管路1の管内の送気速度と
略同一となるようにし、その他の送気や管の温度等も同
一に保つようにする。
以下同様にして分岐管路10B,10Cのライニングを行な
う。
前記実施例の場合、塗料を1個所より注入して主管路
及び分岐管路の全管路をライニングする方法に比較し
て、ライニングに要する時間が約半分で済み、極めて効
率的であった。
そして、第1図に示すような多岐配管において、管路
5の内径が主管路1の内径と異なる場合は、端部6から
送気すると、管路5と主管路1とでは送気の流速が異な
り、送気の条件が異なることとなるが、主管路1と管路
5の内径があまり大きく相違しない場合、或は、管路5
が短い場合は無視してよい。
しかしながら、主管路1の内径と管路5の内径が大き
く異なり、かつ、管路5が長い場合は、第2図に示すよ
うに管路5及び主管路1における送気の流速が略一定に
なるように、圧力計24と端部11との間に空気流量計22′
を適宜設けた上で、分岐管路10から送気することによっ
て主管路1内面のライニング速度(所要時間)を求め
る。管路5の空気流量は流量計22と22′との差として求
められる。
第3図はマンションの給水管に本件請求項2記載の発
明を実施した一実施例の説明用の図であり、この給水管
の主管路1は末端に分岐管の一種である管路5が設けて
あり、この管路5と主管路1の他端部2との間に、分岐
管路10A,10B,10C,10D,10E,10Fが接続しているものであ
る。
ライニング実施の準備として、前記実施例と同様に、
主管路1の他端部2から量水器等を外し、管路5の端部
6及び分岐管路10A〜10Fの端部11A〜11Fから水栓を外
し、端部6及び端部11A〜11Fには、開口が上方に向く接
続管を継ぎ足し、この開口をエアホースが着脱できるよ
うに形成し、管路5の端部6に接続するエアホース25に
は、圧力計24と弁23を接続し、各分岐管路10A〜10Fの端
部11A〜11Fに接続するエアホース25A〜25Fには、それぞ
れ圧力計24A〜24Fと弁23A〜23Fを接続し、各弁23、23A
〜23Fは、流量計22、除湿機21を順次介して空気圧縮機2
0に接続し、そして、主管路1の他端部2には弁が取り
付けられるようになっている。
ライニングに当たって、管路5の端部6に、計量カッ
プで、端部6から分岐管路10Cの端部11Cまでのライニン
グに必要な量の、エポキシ樹脂の主剤に硬化剤を混合し
た塗料を計量して注入する。
次に端部6にエアホース25を接続し、弁23を開き、空
気圧縮機20より送り出され、除湿機21及び流量計22を通
過した圧縮空気を管路5の端部6より送気する。この場
合、分岐管路10A,10B,10D,10E,10Fの弁23A,23B,23D,23
E,23F及び主管路1の他端部2の弁は閉じておく。
そうすると、塗料は端部6から分岐管路10Cの端部11C
に向って進行し、他の分岐管路10A,10B及び主管路1の
他端部2側の管内には殆ど流入することなく、やがて、
分岐部12Cを経て端部11Cから排出されるので、弁23を閉
じ送気を停止する。そして、端部11Cには透明ホースを
取り付けて肉眼で塗料の到達を確認する。
このとき、弁23を開いてから塗料が分岐管路10Cの端
部11Cに到達するのに要した時間をストップウオッチで
計測する。
次に、分岐管路10Aの端部11Aからエアホース25Aを外
し、端部11Aから分岐部12Aまでの管内面をライニングす
るのに必要な量の塗料を計量して端部11Aから注入し、
端部11Aにエアホース25Aを接続して、弁23Aを開いて送
気する。
この場合分岐管路10Aの端部11Aから分岐部12Aまでの
ライニングに要する時間TAは、前記請求項1記載の実施
例に記載した計算式で算出する。
そして、弁23Aを開いてからTA秒経過後に弁23Aを閉ざ
し、分岐管路10Aのライニングを終了する。
さらに、分岐管路10A用の塗料の温度はできるだけ、
基準とする主管路1用の塗料の温度と同一とし、送気量
は分岐管路10Aの内径に応じて決め、主管路1の管内の
送気速度と略同一となるようにし、その他の送気や管の
温度等も同一に保つようにする。
以下同様にして他の分岐管路10Bのライニングを行な
う。
次に、主管路1の他端部2の弁を外し、他の弁は閉
じ、分岐管路10Cの端部11Cから、管の長さに応じた量の
塗料を注入して送気し、分岐管路10Cの端部11Cから主管
路1の他端部2までの管内面のライニングを行ない、さ
らに、分岐管路10D,10E,10Fについても、分岐管路10Aと
同様にしてライニングを行なう。
前記多岐配管において、主管路1の末端側の配管と、
主管路1の他端部2側の配管とで、温度等が異なり条件
が相違する場合は、分岐管路10Cの端部11Cから主管路1
の他端部2までをライニングするとき、管路5の端部6
から分岐管路10Cの端部11Cまでをライニングした場合と
同様にして、ライニング所要時間を計測し、ライニング
速度を算出し、以後の分岐管路10D,10E,10Fのライニン
グは、この主管路1の他端部2側のライニング速度に基
づいて算出した時間送気してライニングする。
そして、多岐配管の管路5の内径と主管路1の内径が
異なる場合の状態と対策は請求項1記載の実施例と同様
である。
さらに、主管路1が非常に長く、40mを越えるような
場合は、主管路1を3以上に分けてライニングを行なう
とよい。
前記実施例では、管路5の端部6から分岐管路10Cの
端部11Cまでの主管路1の末端側を最初にライニングし
たが、分岐管路10Cの端部11Cから主管路1の他端部2ま
でを最初にライニングしてもよい。
また、主管路1の末端側と、主管路1の他端部2側の
いずれか一方の管内面のライニングを行なった後、続け
ていずれか他方の管内面のライニングを行ない、次に、
残った分岐管路10のライニングを行なってもよい。
〔発明の効果〕
管の一端部に塗料を注入して送気し、管の内面をライ
ニングする場合に、管の内径が異なる管路であっても、
塗料の温度、管の温度、送気する空気の温度、送気の流
速等の条件を略同一にすると、塗料が管内を進行する速
度は略同一となるという事実を本発明者は発見した。こ
れは高粘度物質の流動には多種の因子が関与する筈とい
う予想に反する。
本件請求項1記載の発明は、そこで、最初に管路5の
端部6から主管路1の他端部2までのライニングを行な
い、そのライニング速度を算出し、このライニング速度
で分岐管路10のライニングを行なうので、分岐管路10の
分岐部12に塗料の到達するのを確認しなくとも分岐管路
10をライニングすることができる。その結果、主管路1
と分岐管路10とを別個にライニングしても、塗り残しや
過大な重ね塗りを生じさせることなく、しかも、高価な
機器等を使用することもなく、容易に且つ短時間で多岐
管路の内面のライニングを完了することができた。
請求項2記載の発明は、主管路1を分けて、ライニン
グを行ない、そして、そのライニング速度を算出して、
他の主管路1、及び、分岐管路10のライニングを行なう
ので、請求項1記載の発明の奏する効果のほかに、端部
6から他端部2までの長さが長い管路でも、塗料の可使
時間内に、ライニングを行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図・第2図は本件請求項1記載の発明の一実施例の
説明用の図、第3図は請求項2記載の発明の説明用の
図、第4図は従来例の説明用の図である。 1……主管路、2……他端部、5……主管路1の端部に
位置する一管路、6……一管路5の端部、10(10A〜10
F)……分岐管路、11(11A〜11F)……端部、12(12A〜
12F)……分岐部。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主管路1から複数の分岐管路10が分岐した
    多岐配管に塗料を注入して送気する多岐配管の管内面ラ
    イニング方法であって、 最初に、主管路1の端部に位置する一管路5の端部6か
    ら塗料を注入して送気し、主管路1の他端部2までの管
    内面のライニングを行なうと共に、末端の管路5の端部
    6から主管路1の他端部2までのライニング所要時間を
    計測して、ライニング速度を算出し、次に、前記管路5
    の端部6から主管路1の他端部2までのライニングと略
    同一の条件で、分岐管路10の端部11から塗料を注入して
    送気し、そして、この送気は、前記管路5の端部6から
    主管路1の他端部2までのライニング速度で、分岐管路
    10の端部11から分岐部12までの長さを除して得られた時
    間より若干長い時間送気して、分岐管路10の内面をライ
    ニングする多岐配管の管内面ライニング方法。
  2. 【請求項2】主管路1から複数の分岐管路10が分岐した
    多岐配管に塗料を注入して送気する多岐配管の管内面ラ
    イニング方法であって、 最初に、主管路1の端部に位置する一管路5の端部6か
    ら塗料を注入して送気し、主管路1の中途から分岐した
    分岐管路10の端部11までの管内面ライニングを行なう
    か、又は、主管路1の中途から分岐した分岐管路10の端
    部11から塗料を注入して送気し、主管路1の他端部2ま
    での管内面のライニングを行なうか、いずれか一方の管
    内面のライニングを行なうと共に、その管内面のライニ
    ング所要時間を計測して、ライニング速度を算出し、次
    に、前記いずれか他方の管内面のライニング、及び、他
    の分岐管路10のライニングを、適宜の順序で行ない、そ
    して、前記他の分岐管路10のライニングは、前記ライニ
    ング時間を計測したライニングと略同一の条件で分岐管
    路10の端部11から塗料を注入して送気し、そして、この
    送気は前記算出したライニング速度で、分岐管路10の端
    部11から分岐部12までの長さを除して得られた時間より
    若干長い時間送気してライニングする多岐配管の管内面
    ライニング方法。
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