JP3608718B2 - 分岐管路の内壁面更生方法及びその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、分岐管路の内壁面更生方法及びその装置に関するもので、更に詳細には、例えばビル等の構造物に既設された水道管、排水管あるいはガス管等の分岐管路の内壁面をライニングした後にライニング塗膜を整形する分岐管路の内壁面更生方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、例えばビル等の構造物に既設された水道管、排水管あるいはガス管等の分岐管路としては、例えば亜鉛メッキを施した鋼管や塩化ビニールの被膜をライニングした鉄管又は鋼管等が使用されている。この種の分岐管路は、ビル等の構造物に既設されているため、長期の使用により分岐管路の内壁面に錆が発生したり水垢等が付着した場合に交換することが困難であった。
【0003】
そこで、従来では、分岐管路内に圧送用気体と共に研磨材を移動させて内壁面をクリーニングした後、分岐管路内に例えばエポキシ樹脂等のライニング塗料を圧送用気体と共に移動させて、内壁面にライニング塗膜を形成している。更に、ライニング塗膜を形成した直後の分岐管路内に例えば発泡シリコンゴム製の整形用ボールを挿入すると共に、管路内を移動させることにより、分岐管路の内壁面のライニング塗膜を整形する更生方法が採用されている(特公平4−11271号公報、特公平5−46272号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のこの種の分岐管路の内壁面更生方法においては、以下のような問題があった。
【0005】
1)整形用ボール(以下に単にボールという)が分岐管路の分岐点で詰まるおそれがあり、ボールが詰まった場合には、その回復に手数が掛かる。また、ボールが分岐点で移動方向を誤って分岐管路内でボールが行方不明になるという問題があった。
【0006】
2)ボールは一方向のみの移動であるため、分岐管路の内壁面のライニングにむらが生じ、特に屈曲部(エルボ付近)にライニングができない部分があった。
【0007】
3)ボールを分岐管路の始点開口内に挿入し、分岐管路の出口に回収に行く手数が掛かるため、分岐点の多い分岐管路においては作業効率が低下するという問題があった。また、分岐管路の始点開口側と出口開口側の少なくとも2人の作業員が必要であると共に、作業員同士で連係を採る必要がある。
【0008】
4)ボールは一方向のみの移動であるため、分岐管路の出口開口部でライニング塗料とボールが飛び出すので、その対策を講じる必要があった。
【0009】
この発明は、上記事情に鑑みなされたもので、分岐管路の内壁面に均一かつ確実にライニング塗膜を形成すると共に、作業効率の向上を図れるようにした分岐管路の内壁面更生方法及びその装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明の分岐管路の内壁面更生方法は、ライニング塗膜を形成した直後の主管路と複数の枝管路からなる分岐管路内に整形用ボールを挿入すると共に、管路内を移動させることにより、上記分岐管路の内壁面のライニング塗膜を整形する分岐管路の内壁面更生方法であって、上記整形用ボールを、上記主管路及び枝管路のうちの選択された1つの管路の開口に挿入すると共に、該開口に圧縮気体を供給し、選択された他の1つの管路の開口を僅かに開放し、かつ、残りの管路の開口を閉止又は上記圧縮空気の圧力より小さな圧力の補助気体を供給することにより、上記整形用ボールを上記主管路及び枝管路内から取り出さずに主管路及び枝管路内を往復移動させて、上記ライニング塗膜を整形することを特徴とする(請求項1)。
【0011】
また、上記整形用ボールを、主管路の開口に挿入し、各枝管路内を往復移動させた後、最後に上記主管路の開口に戻すようにすることを特徴とする。
【0012】
また、上記主管路及び各枝管路の開口部に、気体を通過するが整形用ボールの通過を阻止するボール受止め手段を装着して、上記主管路及び各枝管路内を移動する整形用ボールの開口部からの飛出しを防止することを特徴とする。
【0013】
この発明の分岐管路の内壁面更生装置は、上記分岐管路の内壁面更生方法を具現化するもので、ライニング塗膜を形成した直後の主管路と複数の枝管路からなる分岐管路内に整形用ボールを挿入すると共に、管路内を移動させることにより、上記分岐管路の内壁面のライニング塗膜を整形する分岐管路の内壁面更生装置であって、上記主管路及び各枝管路と圧縮気体供給源とを接続する供給管路を、主管路及び各枝管路の開口部に着脱可能に連結し、上記供給管路に、圧縮気体の供給圧調整手段と、上記主管路及び各枝管路の開口部に加圧する圧力を検出する圧力検出手段を介設してなることを特徴とする(請求項2)。
【0014】
請求項2記載の分岐管路の内壁面更生装置において、上記圧力検出手段からの検出信号を受けて供給圧調整手段に制御信号を伝達する制御手段を更に具備する方が好ましい(請求項3)。また、この発明の分岐管路の内壁面更生装置は、上記主管路及び各枝管路の開口部に、気体は通過するが整形用ボールの通過を阻止するボール受止め手段を装着し、上記ボール受止め手段に、上記供給管路又は回収管路を選択的に着脱可能に連結することを特徴とする。
【0015】
上記のように構成されるこの発明によれば、整形用ボールを、主管路及び枝管路のうちの選択された1つの管路の開口に挿入すると共に、該開口に圧縮気体を供給し、選択された他の1つの管路の開口を僅かに開放し、かつ、残りの管路の開口を閉止又は上記圧縮空気の圧力より小さな圧力の補助気体を供給することにより、整形用ボールを主管路及び枝管路内から取り出さずに主管路及び枝管路内を往復移動させて、ライニング塗膜を整形することができると共に、分岐管路の内壁面に均一かつ確実にライニング塗膜を形成することができる(請求項1,2)。また、圧力検出手段からの検出信号を受けて供給圧調整手段に制御信号を伝達する制御手段を更に具備することにより、更に、更生作業の精度の向上及び作業能率の向上が図れると共に、装置の信頼性の向上が図れる。
【0016】
また、整形用ボールを、主管路の開口に挿入し、各枝管路内を往復移動させた後、最後に上記主管路の開口に戻すことにより、分岐管路の一箇所のみで整形用ボールの出し入れを行うことができる(請求項1)。したがって、一人の作業員で更生作業を行うことができると共に、作業効率の向上を図ることができる。
【0017】
また、主管路及び各枝管路の開口部に、気体を通過するが整形用ボールの通過を阻止するボール受止め手段を装着して、主管路及び各枝管路内を移動する整形用ボールの開口部からの飛出しを防止することにより、作業の安全性が図れる(請求項1,2)。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の実施形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0019】
図1は、この発明に係る分岐管路の内壁面更生装置の一例を示す概略構成図である。
【0020】
上記分岐管路の内壁面更生装置は、主管路11と、この主管路11から分岐される複数例えば第1〜第6の枝管路12〜17とからなる分岐管路10の場合に適用できるように構成されている。
【0021】
この場合、上記更生装置は、上記主管路11の開口部及び各枝管路12〜17の開口部に着脱可能に装着される、ピグと称される整形用ボール1(以下に単にボール1という)の受止め手段20と、このボール受止め手段20を介して主管路11の開口部及び各枝管路12〜17の開口部に着脱可能に連結する供給管路31〜37と、これら供給管路31〜37を介して主管路11及び各枝管路12〜17内に圧縮気体例えば圧縮空気を供給する圧縮気体供給源であるコンプレッサ40と、各供給管路31〜37に介設されて圧縮空気の供給圧を調整する圧力調整弁V1〜V7(圧力調整手段)及び供給圧を検出する圧力計51〜57(圧力検出手段)を具備してなる。また、上記主管路11の開口部及び各枝管路12〜17の開口部に装着された上記ボール受止め手段20には、必要に応じて上記供給管路31〜37と選択的に回収ホース60(回収管路)が着脱可能に連結されるように構成されている(図4参照)。
【0022】
上記ボール受止め手段20は、図3に示すように、主管路11及び各枝管路12〜17(図面では主管路11で代表する)の開口部に螺合する管路11の内径と略同径の通路21を有する大径管体22と、この大径管体22の開口部22aに螺合する通路21より小径の通路23を有する小径管体24とからなり、圧縮空気は通過するが、ボール1の通過を阻止し得るように構成されている。また、管路11に装着されるボール受止め手段20の小径管体24の開口部24a外周には、各供給管路31〜37の先端部に装着されたワンタッチ式のカプラ25が着脱可能に連結されると共に(図3(b)参照)、留め具26をもって回収管路である回収ホース60が着脱可能に連結されるように構成されている(図4参照)。
【0023】
上記のように、ボール受止め手段20を、管路11の内径と略同径の通路21を有する大径管体22と、この大径管体22の通路21より小径の通路23を有する小径管体24とで構成すると共に、圧縮空気は通過するが、ボール1の通過を阻止し得るように構成することにより、管路11の開口部側に向かって移動するボール1を大径管体22と小径管体24との間に形成される段部27にて受け止めることができ、ボール1の開口部からの飛出しを防止することができるようになっている。
【0024】
次に、分岐管路10の内壁面を更生する手順について、表1を参照して詳細に説明する。ここで、説明を分かり易くするために、図1において、主管路11の開口部を▲1▼で表示し、第1〜第6の枝管路12〜17の開口部をそれぞれ▲2▼,▲3▼,▲4▼,▲5▼,▲6▼,▲7▼で表示する。
【0025】
まず、分岐管路10の内壁面を更生する前の処理として、分岐管路10内に、図示しない圧送用気体と共に研磨材を移動させて内壁面をクリーニングした後、分岐管路10内に例えばエポキシ樹脂等のライニング塗料を圧送用気体と共に移動させて、内壁面にライニング塗膜を形成する。このようにして、内壁面にライニング塗膜を形成した直後、主管路11の開口部▲1▼に例えば発泡シリコンゴム製のボール1を挿入すると共に、ボール受止め手段20を装着し、このボール受止め手段20の小径管体24に第1の供給管路31を連結する。また、各枝管路12〜17の開口部にも同様にボール受止め手段20を装着し、第1の枝管路12の開口部▲2▼に装着されたボール受止め手段20に回収ホース60を連結(表1において□で表示)し、その他の枝管路すなわち第2〜第6の枝管路12〜17の開口部▲3▼〜▲7▼(具体的にはボール受止め手段20)に、第3〜第7の供給管路31〜37を連結する。
【0026】
次に、第4,第6の枝管路15,17に連結する供給管路35,37に介設される圧力調整弁V5,V7を半開程度開き(表1において△で表示)、その他の枝管路13,14,16に連結する供給管路33,34,36に介設される圧力調整弁V3,V4,V6を閉じる(表1において×で表示)。そして、主管路11に連結する供給管路31に介設される圧力調整弁V1を開く(表1において○で表示)。すると、図2に示すように、ボール1はコンプレッサ40からの圧縮空気圧Pによって第1の枝管路12の開口部▲2▼側に向かって移動する。このとき、最初の(第1の)枝管路12の内壁面10aに形成された余剰ライニング塗料2を押し出しながら移動する。また、最初の分岐点B1において第4,第6の枝管路15,17側から供給される補助気体すなわち圧縮空気圧Pより小さな空気圧pを受けて第1の枝管路12内に強制的に移動する。そして、ボール1が最初の分岐点B1から第1の枝管路12内に進入すると、第5,第6の枝管路16,17の開口部▲6▼,▲7▼のゲージ圧が主管路11の開口部▲1▼のゲージ圧と同じになる。次に、ボール1が第2の分岐点B2を通過すると、第2〜第4の枝管路12〜17の開口部▲3▼,▲4▼,▲5▼のゲージ圧が上がる。これにより、第1の枝管路12の開口部▲2▼にボール1が到達したことが確認できる。ボール1を主管路11の開口部▲1▼に挿入したスタートから数秒後に第1の枝管路12の開口部▲2▼にボール1が到達する。ボール1が第1の枝管路12の開口部▲2▼に到達すると、回収ホース60からライニング塗料が棒状になって出る。また、第1の枝管路12の開口部▲2▼に連結する第2の供給管路32に介設される圧力調整弁V2は設定圧pになる。回収ホース60から出るライニング塗料の進行が停止したら、主管路11、第4,第6の枝管路15,17の開口部▲1▼,▲5▼,▲7▼に連結する供給管路31,35,37に介設される圧力調整弁V1,V5,V7を閉じ、図示しないブロー弁を開いて分岐管路10内の圧力を0パスカル(Pa)にする。
【0027】
次に、第1の枝管路12の開口部▲2▼から回収ホース60を取外し、ボール受止め手段20に詰まっているライニング塗料を排出して良く拭き取った後、回収ホース60の代わりに供給管路32を連結し、第2の枝管路13の開口部▲3▼に連結されている供給管路33を外し、代わりに回収ホース60を連結する。そして、主管路11、第4,第6の枝管路15,17の開口部▲1▼,▲5▼,▲7▼から空気圧pの空気を供給すると共に、第2の枝管路13の開口部▲3▼に連結する供給管路33に介設された圧力調整弁V3を開いて、開口部▲3▼に空気圧Pの圧縮空気を供給する。すると、ボール1は、開口部▲2▼から開口部▲3▼に向かって移動し、数秒後に到達する。このとき、上述したと同様に、主管路11、第4,第6の枝管路15,17の開口部▲1▼,▲5▼,▲7▼から空気圧pの空気が供給されるので、ボール1は強制的に第2の分岐点B2を曲がり、分岐管路10の内壁面10aに形成された余剰ライニング塗料2を押し出しながら移動する(図2参照)。開口部▲2▼から最初の分岐点B2をボール1が曲がると、開口部▲1▼,▲6▼,▲7▼のゲージ圧が上がり、次に第3の分岐点B3を曲がって第2の枝管路13内にボール1が進入すると、開口部▲4▼,▲5▼のゲージ圧も上がる。これにより、第2の枝管路13にボール1が進入したことが確認できる。ボール1が開口部▲3▼に近づくと、回収ホース60から余剰ライニング塗料が出る。ライニング塗料の進行が停止すると当時に、設定圧力までゲージ圧が上がる。その後、開いている圧力調整弁V1,V2,V5,V7を閉じて、図示しないブロー弁を開いて分岐管路10内を0パスカル(Pa)にする。その後、開口部▲3▼の回収ホース60を取外し、ボール受止め手段20に詰まっているライニング塗料を上述と同様に排出して良く拭き取った後、第3の供給管路33を連結しておく。
【0028】
以下、同様に、表1に示すように、順次開口部▲4▼,▲5▼,▲6▼,▲7▼に回収ホース60を連結して、主管路11の開口部▲1▼側から空気圧Pの圧縮空気を供給すると共に、分岐点でボール1が誤った方向に移動するのを阻止するための空気圧pを開口部▲2▼〜▲7▼の適宜から供給して、ボール1を▲4▼→▲5▼→▲6▼→▲7▼に移動させ、最後に主管路11の開口部▲1▼に回収ホース60を連結して、ボール1を開口部▲1▼まで移動し、ボール受止め手段20で回収して、更生作業は終了する。
【0029】
なお、図1において、符号B4は、第3の枝管路14と第4の枝管路15の分岐点、符号B5は、第5の枝管路16と第6の枝管路17の分岐点である。
【0030】
【表1】
上記のように、ボール1が分岐管路10の主管路11の開口部▲1▼からスタートして順次▲2▼→▲3▼→▲4▼→▲5▼→▲6▼→▲7▼を移動し、最後に主管路11の開口部▲1▼に戻るようにすることにより、ボール1は分岐管路10内を往復移動するので、予め分岐管路10内に形成されたライニング塗料の塗膜のむらを無くすことができると共に、塗膜を均一にすることができる。
【0031】
なお、上記実施形態では、圧力調整弁V1〜V7の制御を作業員が手動で行う場合について説明したが、図5に示すように、上記圧力計に代えて圧力検出センサ71〜77を供給管路31〜37に介設し、これら圧力検出センサ71〜77からの信号を制御手段80例えば中央演算処理装置(CPU)に伝達し、CPU80からの制御信号に基づいて圧力調整弁V1〜V7を上記表1に示すように制御することも可能である。
【0032】
このように、分岐管路10の主管路11及び各枝管路12〜17の圧力状態を圧力検出センサ71〜77によって常時監視しつつ圧力調整弁V1〜V7を制御して、ボール1を分岐管路10内を往復移動させることにより、更に、更生作業の精度の向上及び作業能率の向上が図れると共に、装置の信頼性の向上が図れる。
【0033】
なお、上記実施形態では、分岐管路10が主管路11と第1〜第6の6個の枝管路12〜17とからなる場合について説明したが、枝管路の本数は上記の数に限定されるものではなく、上記以外の数例えば2〜5本あるいは7本以上に増やしても、同様に分岐管路10の内壁面10aに形成されたライニング塗膜を確実かつ均一に整形できることは勿論である。
【0034】
また、上記実施形態では、主管路11の開口部▲1▼をスタート点としているが、主管路11以外の枝管路12〜17の1つをスタート点としても、上記と同様に更生作業を行うことができる。
【0035】
【発明の効果】
以上に説明したように、この発明の分岐管路の内壁面更生方法及びその装置は、上記のように構成されているので、以下のような効果が得られる。
【0036】
(1)請求項1,2記載の発明によれば、整形用ボールを、主管路及び枝管路のうちの選択された1つの管路の開口に挿入すると共に、該開口に圧縮気体を供給し、選択された他の1つの管路の開口を僅かに開放し、かつ、残りの管路の開口を閉止又は上記圧縮空気の圧力より小さな圧力の補助気体を供給することにより、整形用ボールを主管路及び枝管路内から取り出さずに主管路及び枝管路内を往復移動させて、ライニング塗膜を整形することができると共に、分岐管路の内壁面に均一かつ確実にライニング塗膜を形成することができる。したがって、分岐管路の内壁面の更生作業効率の向上を図ることができる。この場合、圧力検出手段からの検出信号を受けて供給圧調整手段に制御信号を伝達する制御手段を更に具備することにより、更に、更生作業の精度の向上及び作業能率の向上が図れると共に、装置の信頼性の向上が図れる(請求項3)。
【0037】
(2)また、整形用ボールを、主管路の開口に挿入し、各枝管路内を往復移動させた後、最後に上記主管路の開口に戻すことにより、分岐管路の一箇所のみで整形用ボールの出し入れを行うことができるので、一人の作業員で更生作業を行うことができると共に、作業効率の向上を図ることができる。
【0038】
(3)また、主管路及び各枝管路の開口部に、気体を通過するが整形用ボールの通過を阻止するボール受止め手段を装着して、主管路及び各枝管路内を移動する整形用ボールの開口部からの飛出しを防止することができるので、作業の安全性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る分岐管路の内壁面更生装置の一例を示す概略構成図である。
【図2】この発明における整形用ボールの移動状態を示す拡大断面図である。
【図3】この発明におけるボール受止め手段の装着前の状態を示す断面図(a)及び装着状態を示す断面図(b)である。
【図4】この発明における回収管路の連結状態を示す断面図である。
【図5】この発明における圧力調整弁の制御部を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 整形用ボール
10 分岐管路
11 主管路
12〜17 枝管路
20 ボール受止め手段
31〜37 供給管路
40 コンプレッサ(圧縮気体供給源)
51〜57 圧力計(圧力検出手段)
60 回収ホース(回収管路)
71〜77 圧力検出センサ(圧力検出手段)
80 CPU(制御手段)
Claims (3)
- ライニング塗膜を形成した直後の主管路と複数の枝管路からなる分岐管路内に整形用ボールを挿入すると共に、管路内を移動させることにより、上記分岐管路の内壁面のライニング塗膜を整形する分岐管路の内壁面更生方法であって、
上記主管路及び各枝管路の開口部に、気体を通過するが整形用ボールの通過を阻止するボール受止め手段を装着して、上記主管路及び各枝管路内を移動する整形用ボールの開口部からの飛出しを防止するようにし、
上記整形用ボールを、上記主管路及び枝管路のうちの選択された1つの管路の開口に挿入すると共に、該開口に圧縮気体を供給し、選択された他の1つの管路の開口を僅かに開放し、かつ、残りの管路の開口を閉止又は上記圧縮空気の圧力より小さな圧力の補助気体を供給することにより、上記整形用ボールを、上記主管路及び枝管路内から取り出さずに主管路及び各枝管路内を往復移動させた後、最後に上記主管路の開口に戻すようにして、上記ライニング塗膜を整形することを特徴とする分岐管路の内壁面更生方法。 - ライニング塗膜を形成した直後の主管路と複数の枝管路からなる分岐管路内に整形用ボールを挿入すると共に、管路内を移動させることにより、上記分岐管路の内壁面のライニング塗膜を整形する分岐管路の内壁面更生装置であって、
上記主管路及び各枝管路と圧縮気体供給源とを接続する供給管路を、主管路及び各枝管路の開口部に着脱可能に連結し、
上記供給管路に、圧縮気体の供給圧調整手段と、上記主管路及び各枝管路の開口部に加圧する圧力を検出する圧力検出手段を介設し、
上記主管路及び各枝管路の開口部に、気体は通過するが整形用ボールの通過を阻止するボール受止め手段を装着し、上記ボール受止め手段に、上記供給管路又は回収管路を選択的に着脱可能に連結してなることを特徴とする分岐管路の内壁面更生装置。 - 請求項2記載の分岐管路の内壁面更生装置において、
上記圧力検出手段からの検出信号を受けて供給圧調整手段に制御信号を伝達する制御手段を更に具備することを特徴とする分岐管路の内壁面更生装置。
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