JP2618012B2 - 不整地走行用空気入りタイヤ - Google Patents

不整地走行用空気入りタイヤ

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JP2618012B2 JP63196302A JP19630288A JP2618012B2 JP 2618012 B2 JP2618012 B2 JP 2618012B2 JP 63196302 A JP63196302 A JP 63196302A JP 19630288 A JP19630288 A JP 19630288A JP 2618012 B2 JP2618012 B2 JP 2618012B2
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広太郎 堤
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、バギー車、農機又は建機等に利用される不
整地走行用空気入りタイヤに関する。
(従来の技術) この種のタイヤは、例えば特開昭61−249807号公報に
開示されているように、トレッド外周面に左右1対のラ
グを周方向等間隔に多数対配置し、各対のラグをトレッ
ドセンタから左右外側方へ且つ周方向に傾斜し、更に、
左右のラグを半ピッチだけ周方向にずらして、略人字形
状になるように配置しており、そして、前記ラグをピッ
チ大(ラグ間隔広)にし且つラジアル方向に対する傾斜
角度を大にして、トラクション性能及び排土性能を良好
に維持し、更に、ラグのトレッドセンタ側を比較的大き
な長方形状に形成して、耐摩耗性及び乗心地特性を向上
するようにしている。
(発明が解決しようとする課題) 前記従来タイヤは、ラグのトレッドセンタ側に大きな
長方形部を形成しているので、耐摩耗性等に向上する
が、ラグ間隔が狭くなり、その部分での排土性能は低下
し且つスライド性(車体後部が横振れする性質)が悪化
することがあり、このスライド性の悪化はラグの傾斜角
度を大きくすることによっていく分防止されているが、
ラグ傾斜角度を大きくすることは、泥中でのトラクショ
ン低下を招く原因となっており、総合的に見ると、耐摩
耗性及び乗心地特性はいく分良好であるが、トラクショ
ン性能、排土性能及びスライド性は現状維持若しくは悪
化することになる。また、リニアリテー性については考
慮されていない。
即ち、タイヤのトラクション性能、排土性能、スライ
ド性、耐摩耗性、乗心地特性及び騒音等は、ラグが直線
的である限り、一方を向上すれば他方が犠牲になり易い
ものである。
第5図はラグ傾斜角とスライド性の地道における関係
を示しており、ラグ角を40〜50゜にすればスライド性は
向上し、車体の尻振り動作は少なくなる。しかし、第6
図に示すように、ラグ傾斜角と泥トラクションの関係で
は、ラグ角が小さい方が泥トラクションは大きく、ラグ
角が40゜以上になると低下することになる。
また、地道におけるラグピッチとスライド性及び泥ト
ラクションの関係は、第7図に示すように、ラグピッチ
がある程度大きいほうが地道におけるスライド性は良好
であるのに対し、ラグピッチが大きくなれば、泥トラク
ションは急激に低下する。
更に、図示していないが、排土性能はラグピッチが大
でラグ傾斜角が小であるほうが良好であるのに対し、乗
心地特性及び騒音はラグピッチが小でラグ傾斜角が大の
ほうが、ラグの接地が周方向でオーバラップする距離が
長くなり、良好となることが明らかになっている。
また、車体を旋回してラグと直交する方向になると、
ラグの長手方向が車体の横すべり方向に略沿うようにな
り、ラグによるグリップ力が零になり、急な横すべりが
生じることがある。
本発明は、このようなラグの性能要素に鑑み、これら
の要素の折衷点を採るのではなく、ラグの中途部に2つ
の折曲部を形成し且つその中間にトレッドセンタと略平
行な平行部とを形成することにより、各種ラグ性能をレ
ベルアップできるようにした不整地走行用空気入りタイ
ヤを提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明における課題解決のための具体的手段は、トレ
ッド外周面2にトレッドセンタ3の両側で且つ周方向等
間隔に多数のラグ5を配置し、各ラグ5をトレッドセン
タ3側から幅方向外側方へ周方向に傾斜させた不整地走
行用空気入りタイヤにおいて、 前記各ラグ5は幅方向中途部の2箇所に互いに逆方向
に折曲された折曲部6,7を有し、この折曲部6,7の中間に
はトレッドセンタ3に略沿った平行部8が形成されてい
ることである。
(作 用) ラグ5の2つの折曲部6,7の中間に形成された平行部
8は、幅方向両側のラグ5の周方向のオーバラップ量を
増大しており、接地長さが長くなることにより、騒音の
減少及び乗心地特性の向上に寄与し、トレッドセンタ3
と略平行であることにより、リニアリテー性を向上し、
またこの略平行であることによりラグ5のみかけの傾斜
角γが40゜前後に設定され、且つスライド性を良好に設
定でき、ラグ5の実質的な傾斜となるセンタ側の第1傾
斜部9とサイドウォール側の第2傾斜部10の各角度α、
βを泥トラクション性能及び排土性能を良好にする範囲
に設定でき、平行部8の周方向間隔は狭いが、各傾斜部
9,10の周方向間隔は広いため、トラクション性能及び排
土性能が良好になる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基いて説明する。
第1〜3図に示す第1実施例において、タイヤ1はト
レッド外周面2にトレッドセンタ3から左右両側のタイ
ヤウォール4まで、周方向等間隔に多数のラグ5が配置
されている。ラグ5は周方向にタイヤ幅Wの約20%以上
の間隔をおいて配置され、左右ラグ5は周方向半ピッチ
ずつずれているが夫々の形状は左右対称形であり、各ラ
グ5はトレッドセンタ3側から幅方向外側方へ周方向に
傾斜されている。
前記各5ラグ5はトレッドセンタ3らサイドウォール
4までの幅方向中途部2箇所に、互いに逆方向に折曲し
た折曲部6,7を有して、段付きラグとなっており、この
折曲部6,7の中間にトレッドセンタ3に略沿った平行部
8が形成され、トレッドセンタ3側から第1折曲部6ま
では第1傾斜部9、第2折曲部7からサイドウォール4
側の側端までは第2傾斜部10となっている。
前記平行部8の肉厚5は第1又は第2傾斜部9,10と略
同一であり、第1傾斜部9の肉厚は第2傾斜部10と同一
または若干厚肉となっている。平行部8の周方向長さl
は、例えば肉厚tの2〜3倍程度が好ましく、トレッド
センタ3から距離Lは、トレッド幅Wの15〜30%程度が
好ましい。
これらは、タイヤ1の地道スライド性及び泥トラクシ
ョンを共に良好となるラグピッチを設定した状態で、平
行部8を余り長くすると1つのラグ5の第1折曲部6と
隣接ラグ5の第2折曲部7とが近付きすぎ、土が詰って
排土性能が悪化するためである。
また、第1、第2傾斜部9,10の傾斜角α,β(ラジア
ル方向に対する角度)は、例えば20〜40゜に設定されて
おり、第1傾斜部9は第2傾斜部10より角度が大きく、
スライド性を主に第1傾斜部9で得、泥トラクションを
主に第2傾斜部10で得る形状となっている。
ラグ5の全体のラジアル方向に対する傾斜角、即ち、
みかけの傾斜角γは、スライド性及び泥トラクションが
良好となる35〜40゜に設定され、このみかけの傾斜角γ
を得るように、傾斜角α,βも設定される。
前記ラグ5は平行部8を形成していることにより、ス
ライド性を100%発揮する部分を有し、左右ラグのオー
バラップ量が多くなり、ラグ周方向間隔を広くしても、
隣接するラグ相互の第1傾斜部9と第2傾斜部10の周方
向間隔は余り広くならず、また、接地したときに、1つ
のラグの第1傾斜部9と第2傾斜部10とでは変形に時差
が生じ、これらにより、スライド性の向上、泥トラクシ
ョンの向上、騒音及び振動の低減並びに排土性の向上が
実現される。
第4図は本発明の第2実施例を示しており、第1,第2
折曲部6,7、平行部8及び第1,第2傾斜部9,10を有して
いるが、周方向1つおきにトレッドセンタ3から平行部
8までの距離Lが異なるラグ5A,5Bが形成されている。
即ち、1つおきのラグ5Aは距離L1が短かく、前記第1
実施例のものと略同一であり、他の1つおきのラグ5Bは
距離L2が長くなっており、接地すると全幅内で4箇所が
横滑りのひっかかり箇所となり、周方向ひっかかり数は
第1実施例と同じであるが、幅方向ひっかかり数が倍増
することにより、スライド性を向上することができる。
尚、本発明は前記実施例に限定されることなく、種々
変形することができる。例えば、ラグ配列が人字形状の
場合、左右両側のラグ5はトレッドセンタ3を越えて反
対側まで延出していても良く、ラグ配列はハの字形状に
して、ラグ5をトレッドセンタ3を中心に線対称に配置
しても良く、平行部8をトレッドセンタ3に対して僅か
であれば傾斜していても良く、第1、第2傾斜部9,10は
直線状でも円弧状でも良く、1個のタイヤに2段折れラ
グ5とストレート風ラグとを組合せて形成しても良く、
ラグ5を途中にスリットを形成して、不連続にしたりし
ても良い。
(実施例) 第1表は第1実施例のタイヤ1のトラクション特性を
知るために、第8図に示すストレート風ラグ付きタイヤ
Aと比較して性能試験をした結果を示しており、タイヤ
1はみかけの傾斜角γがタイヤAのラグ傾斜角aと略同
一の場合、排土性能に差異を生じないが、トラクション
及びキャンバー走行時横方向グリップ(スライド性能)
はタイヤ1のほうが良好になっている。
第2表は同じくタイヤ1の振動・騒音特性を知るため
に、前記ストレート風ラグ付きタイヤA、第9図に示す
ブロックラグ付きタイヤB及び第10図に示す横長短ラグ
付きタイヤCと比較して性能試験をした結果を示してお
り、図示の各タイヤA,B,Cに比べてタイヤ1が振動及び
音が共に少なくなっている。
(発明の効果) 以上詳述した本発明によれば、トレッド外周面2にト
レッドセンタ3から両側に形成されたラグ5は、幅方向
2箇所の折曲部6,7間にトレッドセンタ3に略沿った平
行部8を形成してあるので、周方向のオーバラップ量及
び接地長さが長くなり、また、平行部8の幅方向内方及
び外方に第1傾斜部9と第2傾斜部10とが形成され、そ
れらに接地時差が生じ、みかけのラグ傾斜角γも生じる
ことになり、これらによって、泥トラクション性能の向
上、スライド性能の向上、振動・騒音の減少、ハンドリ
ングのリニアティ性の向上、乗心地特性の向上及び排土
性能の向上等を達成することができる。しかも、車体旋
回時でも平行部8によってグリップ性能を有し、急激な
横すべりを防止することができる。
また、ラグ5の平行部8を周方向1つおきに幅方向に
位置をずらせることによって、泥トラクション性能及び
排土性能を更に向上できる。
更に、第1傾斜部9の傾斜角αを第2傾斜部10の傾斜
角βより大きくすることによって、変形時差に加えて、
変形量、変形方向等も異なるので、トレッドセンタ3側
での泥土離れが良くなり、排土性能を向上することがで
き、第2傾斜角βを小さくするので、強力なトラクショ
ンを得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】 第1〜3図は本発明の第1実施例を示しており、第1図
は正面図、第2図は要部の正面拡大図、第3図はラグ配
列の線図、第4図は第2実施例を示す正面図、第5図は
ラグ角とスライド性との関係を示すグラフ、第6図はラ
グ角と泥トラクションとの関係を示すグラフ、第7図は
ラグピッチとスライド性及び泥トラクションとの関係を
示すグラフ、第8〜10図は本発明のタイヤの特性を示す
ために比較実験に用いた従来のタイヤの3例を示す夫々
正面図である。 1……タイヤ、2……トレッド外周面、3……トレッド
センタ、5……ラグ、6……第1折曲部、7……第2折
曲部、8……平行部、9……第1傾斜部、10……第2傾
斜部。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレッド外周面2にトレッドセンタ3の両
    側で且つ周方向等間隔に多数のラグ5を配置し、各ラグ
    5をトレッドセンタ3側から幅方向外側方へ周方向に傾
    斜させた不整地走行用空気入りタイヤにおいて、 前記各ラグ5は幅方向中途部の2箇所に互いに逆方向に
    折曲された折曲部6,7を有し、この折曲部6,7の中間には
    トレッドセンタ3に略沿った平行部8が形成されている
    ことを特徴とする不整地走行用空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】前記各ラグ5はトレッドセンタ3側から第
    1折曲部6までに第1傾斜部9が形成され、第2折曲部
    7から幅方向外端までに第2傾斜部10が形成され、第1
    傾斜部9は第2傾斜部10よりラジアル方向に対する傾斜
    角が大きいことを特徴とする請求項第1項記載の不整地
    走行用空気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】前記各ラグ5は平行部8の周方向1つおき
    に幅方向に位置がずらされていることを特徴とする請求
    項第1項記載の不整地走行用空気入りタイヤ。
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