JP2617355B2 - 透水性セラミック板の製造方法 - Google Patents

透水性セラミック板の製造方法

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寛治 各務
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、道路の冠水等を防ぐため、路面に敷設する
ことができる透水性セラミック板の製造方法に関するも
のである。
[従来の技術] 従来、道路の表面をセメント、アスファルト等で舗装
している。これらセメント、アスファルト等は非透水性
であるので、一時的な大雨により、道路の側溝等に水が
あふれ、そのため、道路が冠水する問題があった。ま
た、路面にタイルを敷設した場合でも、タイルが非透水
性なので、タイルの目地間を通水性にすることができる
のみで、これでは一時的な大雨に対して不充分であっ
た。
また、セラミックタイルの大量生産にともない、必然
的にタイルの不良品も大量に生じ、これの処理は、埋立
て以外に適当な方法がなく、大きな社会的問題となって
いる。
[発明が解決しようとする課題] そこで、本発明は、従来技術の欠点をなくし、路面に
敷設できる透水性のセラミック板を上述のセラミックタ
イルの不良品を利用して生産することができる透水性セ
ラミック板の製造方法を開発することを目的とするもの
である。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本発明の透水性セラミック
板の製造方法は、陶磁器用坏土で任意の大きさ、形状の
粒状素材を製造し、これを乾燥後焼成して粒状のタイル
素材を製造し、製造されたタイルのうち、不良となった
ものを砕石して任意の大きさ、形状の粒状のセルベン素
材を製造し、該粒状のタイル素材と粒状のセルベン素材
のそれぞれに樹脂と硬化剤を添加してまぜ合せ、これを
型枠内へ該タイル素材を入れついでセルベン素材をそれ
ぞれ層状に入れてこれに圧力をかけて固めて硬化後、型
枠より取出して製造しうべくなすことを特徴とする方法
である。
[作用] 上記のように構成された透水性セラミック板の製造方
法においては、型枠内下層に粒状のタイル素材層を先ず
形成し、この層の上にセルベン素材層を形成し、これの
タイル素材層を上側にして路面等に敷設すると、視認で
きる表面がタイル素材層で美的処理でき、外から視認で
きない裏面をタイル不良品の廃物利用したものとするこ
とができ、さらに全体が透水性を備えているので、通常
の施工で十分地表土側へ通水できるものとなる。
[実 施 例] 以下引き続き、本発明の要旨をさらに明確にするた
め、図面を利用して一実施例を説明する。
第1図及び第2図に示すように、透水性セラミック板
2を型枠1により成形する方法である。
まず、乾燥した陶磁器用坏土に水分を約15%添加して
0.2〜0.6cm径の造粒物を作り、これを乾燥した後、約12
50℃で焼成して、粒状のタイル素材とする。
次に、タイル焼成後の廃物、不良品、2〜3等品タイ
ル等を砕石して粒状にしてセルベン素材を形成する。こ
の際に0.3mm径以下の粉末状のものを除く。
次に、前記粒状のタイル素材と粒状のセルベン素材そ
れぞれにエポキシ系樹脂と硬化剤を添加してまぜ合わせ
ておく。
次に、型枠1内に上述のようにまぜ合わせた造粒状の
タイル素材を入れてタイル素材層21を形成し、さらに、
このタイル素材層21上に上述のようにまぜ合わせた粒状
のセルベン素材を入れてセルベン素材層22を作り、この
上からシリンダ12を介して押さえ板11により押圧してか
ためる。
次に、このようにして成形された透水性セラミック板
2を型枠1から取り出して、完成品とする。
なお、上述のまぜ合わせた粒状のタイル素材に着色顔
料を添加して混練すると、任意の着色が可能となり、こ
の着色は一色又は多色でもよく、多色の着色により模様
を形成することができる。
このようにして形成した透水性セラミック板2は、粒
状のタイル素材層21側を表面23とし、セルベン素材層22
側を裏面24とする。そのため、セルベン素材層22の押さ
え板11と型枠1とのすきまによるバリが生じても不都合
が生じない。
また、粒状のタイル素材層21は、完全に型枠1にて被
われた状態で成形されるので、バリが発生する可能性が
ない。そして、タイル素材層21及びセルベン素材層22
は、共に粒状物を接着したものであるので、粒状物相互
間にすきまが生じ、よって内部に通水路を形成した構造
となり透水性、通水性を有することになる。
かつ、その素材がセラミックスであるので耐摩耗性が
きわめてよいため、この透水性セラミック板2は路面の
舗装用部材として適している。
さらに、この透水性セラミック板2の表面23を平坦に
し、30cm×30cm位の面積とすると利用しやすいが、表面
23の面積、形状は任意にすることができる。
次に第2図に従い前記により製造された透水性セラミ
ック板2の使用方法を説明する。
地表面3上に任意幅の目地部Mを設け、かつ、セルベ
ン素材層22側を載置して、任意数の透水性セラミック板
を敷設すると、該セラミック板が透水性となっているの
で、例え雨水が貯ろうとしても無数の透水経路4−−−
によって地表面3へ透水され、よって該セラミック板へ
は貯らないから、一時的な大雨でも水害となるようなこ
とはなくなる。
なお、前記実施例における粒状のタイル素材及びセル
ベン素材の大きさ、形状及びこれらで形成される各層の
厚さ割合は任意でよく、かつ、これらの材質も任意でよ
く、さらに、製造方法及び敷設方法も特に前述実施例に
限定されるものではなく、前記した本発明の目的、作用
及び後記する発明の効果が達成される範囲で適宜選択さ
れてよく、これらは何ら本発明の要旨を変更するもので
はないことは申すまでもない。
[発明の効果] 本発明は、以上記載したように構成されているので、
以下に記載されるような効果を奏する。
本発明の透水性セラミック板の製造方法は、表面を粒
状のタイル素材層とし、裏面をセルベン素材層とした透
水性セラミック板を容易に大量にプレス成形することが
でき、この透水性セラミック板は粒状物を接着したた
め、内部に通路が形成された構造となるので、きわめて
透水性、通水性にすぐれ、かつ耐摩耗性がよいので、こ
れを路面に敷設することにより、一時的な大雨による道
路の冠水等を防ぐことができ、さらに、タイル素材層を
任意に着色することにより、透水性セラミック板の表面
に任意の模様を容易に形成することができる。
また、セルベン素材層を不良品となったタイルの廃物
利用により形成するため、省資源となり、不良品となっ
たタイルを埋立処理する必要がなくなるので、経済的効
果が著しい等、本発明は実用上まことに優れたものであ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明の一実施例を示したもので、第1図は製
造状態を示す断面図、第2図は本発明により製造された
透水性セラミック板の使用状態を示す断面図である。 1……型枠 2……透水性セラミック板 21……タイル素材層 22……セルベン素材層

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陶磁器用粘土で任意の大きさ、形状の粒状
    素材を製造し、これを乾燥後焼成して粒状のタイル素材
    を製造し、製造されたタイルのうち、不良となったもの
    を砕石して任意の大きさ、形状の粒状のセルベン素材を
    製造し、該粒状のタイル素材と粒状のセルベン素材のそ
    れぞれに樹脂と硬化剤を添加してまぜ合せ、これを型枠
    内へ該タイル素材を入れついでセルベン素材をそれぞれ
    層状に入れてこれに圧力をかけて固めて硬化後、型枠よ
    り取出して製造しうべくなすことを特徴とする透水性セ
    ラミック板の製造方法。
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