JP2617296B2 - 入金貨幣精算装置 - Google Patents

入金貨幣精算装置

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JP2617296B2
JP2617296B2 JP5204286A JP5204286A JP2617296B2 JP 2617296 B2 JP2617296 B2 JP 2617296B2 JP 5204286 A JP5204286 A JP 5204286A JP 5204286 A JP5204286 A JP 5204286A JP 2617296 B2 JP2617296 B2 JP 2617296B2
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浩一 橋本
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、銀行等の金融機関において適宜に入金さ
れる現金や小切手等を精算処理する入金貨幣精算装置に
関し、特に貨幣金種や貨幣単価の異なる複数の国につい
ても共通の仕様とするに好適な精算装置の具現化に関す
る。
〔従来の技術〕 上述した入金貨幣精算装置は、通常、銀行や証券会社
等の金融機関の出納室に設置され、出納担当者による貨
幣すなわち紙幣や硬貨、小切手等の適宜の入金に際して
こてを金種別に計数、集計することにより所要の精算処
理を達成するようになっている。因みに、こうして精算
される知や硬貨、小切手等は、銀行などの窓口にてテラ
ーが客から入金したものや、出金用に用意されたもの、
また外交員つまり渉外員を客先を訪問して預金等のため
に持ち帰ったもの、さらには夜間金庫に投入された商店
等の売上金など様々であり、またこの中にはバンクカー
ド(キャッシュカード)等の現金外のものも混在するこ
とがある。
ところで、このような装置は一般に、精算処理中の種
々操作案内や集計値等を表示する表示器をはじめ、同集
計値に関しての明細印字や認証印字を行なうためのプリ
ンタ等を有しているが、通常は、こうした案内表示や集
計値に関する貨幣金種並びに貨幣単価等の仕様がある特
定の国の言語や同金種並びにその流通単位に従って予め
設定されていることから、該精算装置をこれら言語や貨
幣金種、貨幣単価の異なる他の国で使用する場合には、
その輸出等に際して上記案内表示や集計等がそれぞれ使
用する国の実情に沿った言語や貨幣金種、貨幣単価をも
ってなされるように適宜に言語変換や金種・単価変換を
行なう必要がある。
ここに従来は、こうした他の仕様をもって同精算装置
を構成する場合、上記紙幣や硬貨等の現物を分類したり
集計したりする紙幣入金機あるいは硬貨入金機といった
もの(これを総称する場合には貨幣入金機という)自体
は、それぞれ対象とする国の通貨サイズに合わせてその
分類部や計数部の機構を設定し、また上述した表示器や
プリンタ等を有するとともにこれら入金機を統括的にコ
ンピュータ制御してその分類計数データに基づく集計処
理を実行する制御ステーションについては、その装置自
体は共通のユニットで構成して、上記言語や貨幣金種、
貨幣単価に関する情報を設定登録するためのメモリやそ
の処理プログラムについてのみ、それぞれ対象とする国
の言語や通貨に合わせて個々に作るようにしている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
こうしたかたちで精算装置を構成すれば、確かにある
対象とする特定の国についてはその言語や通貨に合った
態様で十分にその精算処理を達成することができるもの
の、そもそもこれでは汎用性がなく、対象とする国が替
われば、また多くの異なる国(勿論言語や通貨も異なる
とする)に対して同精算装置を輸出しようとすれば、そ
の都度上述したメモリの登録内容やプログラム内容を各
該当する国の言語や通貨に対応して変更しなければなら
ない煩わしさがある。またこれらを端的に解消するに
は、対象とする複数の国について予めその言語や貨幣種
類、貨幣単価等に関する情報並びにその精算処理にかか
るプログラム等を複数並列的に設定登録しておき、これ
らのうちの任意のものを適宜選択できるようにする方法
等も考えられるが、これではこれら情報を登録格納する
ためのメモリが増大するとともに処理プログラム自体も
膨大な量となり、大幅なコストアップを招くこととな
る。しかもこの場合でも、輸出先等の同対象とする国で
新貨が発行されたり、デノミネーション等があった場合
には、その該当する登録情報や処理プログラムにその都
度変更を加えねばならず、必ずしも有効な方法とはいえ
ない。勿論こうした登録情報や処理プログラムの変更と
て容易な作業ではない。
そこで、この発明は、簡単な構成により言語や貨幣種
類、貨幣単価が異なる複数の国において使用でき、且つ
貨幣種類、貨幣単価の変更に対しても容易に対応するす
ることのできる汎用性のある入金貨幣精算装置を提供す
ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、この発明では、 硬貨、紙幣等と貨幣を金種別に分類計数する貨幣入金
機からの分類計数データを受信して入金貨幣の精算処理
を行う入金貨幣精算装置において、 操作案内等が複数国の言語で格納された言語メモリ
と、 前記貨幣入金機で分類計数する貨幣の金種数および各
金種の単位を設定入力するとともに、前記言語メモリに
格納された複数国の言語の内の所望国の言語を選択設定
入力する設定入力手段と、 前記設定入力手段により設定入力された貨幣の金種
数、各金種の単位を格納登録する第1のメモリと、 前記第1のメモリに格納登録された金種に対応して前
記貨幣入金機からの分類計数データを金種別に格納する
第2のメモリと、 前記第2のメモリに格納された金種別分類計数データ
を前記第1のメモリに格納登録された各金種の単位に基
づいて集計する集計手段と、 前記設定入力手段で選択設定入力された言語で操作案
内等を表示するとともに、前記集計手段の集計結果等を
前記設定入力手段で設定入力された言語で且つ設定され
た硬貨金種およびその単位を用いて表示する表示手段と を具備することを特徴とする。
〔作用〕
この発明では、前述した貨幣入金機にて分類計数され
る貨幣すなわち各該当する国の流通貨幣(通貨)につい
ての金種並びに流通段位(貨幣単価)がオペレーション
パネル等を通じて任意に設定登録できるようにして、制
御ステーションにおける情報処理用のプログラム自体
は、これら金種並びに単価にかかわらず共通使用できる
ようにする。すなわち、いかなる通貨であれ、これら貨
幣金種並びに貨幣単価され定めれば、上記貨幣入金機に
て分類計数されるデータの集計態様も自ずと定まるもの
であることから、上記設定登録される各貨幣金種並びに
貨幣単価と上記各分類計数データとをそれぞれ対応付け
て適宜の記憶手段に格納するようにすれば、同設定され
た流通単位に基づき共通した態様をもって所望とされる
精算処理が達成されるようになる。
〔発明の効果〕
このようにこの発明によれば、通貨の違いにかかわら
ず共通したプログラムによって精算処理を達成すること
ができるとともに、貨幣入金機による計数データの集計
にかかるメモリ構成等も規格化することができる。した
がって、同精算装置の対象とする国が替わったり、それ
ぞれ通貨の異なる多くの国に対して同精算装置を輸出し
たりする場合でも、該精算装置の中枢となる制御ステー
ション自体には何ら改造を加える必要も生じない。ま
た、通貨の金種や流通単位についても任意に設定するこ
とができることから、新貨が発行されたり、デノミネー
ション等があった場合でも、容易にこれに対処すること
ができる。
〔実施例〕
第1図は本発明の入金貨幣精算装置の一実施例につい
てその入金部の外観構成を示すものである。
第1図において、100は制御ステーションであり、こ
の制御ステーション100には以下説明する他のすべての
機器が接続されている。制御ステーション100はこれら
機器を統括制御するとともに各機器からのデータの受信
およびこれらデータの分類集計を行なうものである。
103はこの制御ステーション100に設けられたオペレー
ションパネルであり、このオペレーションパネル103に
は同精算処理を行なうための各種キーが配設されてい
る。なおこれらキーの種類や機能については後に第1表
に詳細に示す。
104はCRTディスプレイであり、前記オペレーションパ
ネル103から入力されたデータ、あるいは集計演算結果
のデータ、さらにはこの精算装置の操作手順等を各選択
された言語をもって後述する態様で表示する。
105はプリンターであり、所定のプリント指定に基づ
いて各集計データをプリントアウトする。
200は紙幣自動入金機であり、現金のうち混合紙幣を
一括挿填するとこれを鑑別して金種別に分類計数する装
置である。なおここでは、ドル紙幣を分類計数するアメ
リカ仕様のものを想定している。
203はこの紙幣自動入金機200のオペレーションパネル
であり、紙幣の自動入金に必要な各種キー(入金スター
トキー、ストップキー)等が設けらている。
211は上記混合紙幣を一括挿填するホッパー部であ
り、また212は紙幣鑑別の結果識別不能券等を返却する
返却口である。
213〜219は上記選別計数した紙幣を金種別に一時保留
する一時保留部である。すなわち、オペレーションパネ
ル103から入力された入金申告額と実際の選別計数結果
が一致したときこの一時保留部213〜219の紙幣はそれぞ
れ自動的に下部の金種別金庫(第6図に図示)に収納さ
れる。また申告額と不一致の場合は一時保留部213〜219
の前面扉220が自動的に開いてこれら紙幣が当該入金者
に返却される。すなわち入金者は、これら紙幣を再計数
または精算キャンセル等のために取り出すことができ
る。
300は硬貨自動入金機であり、上述した紙幣と同様、
精算すべき現金のうちの混合硬貨を一括挿填するとこれ
を金種別に分類計数して収容する装置である。これもセ
ント硬貨を分類計数するアメリカ仕様のものを想定して
いる。
303はこの硬貨自動入金機300のオペレーションパネル
であり、硬貨の自動入金に必要な各種キー(入金スター
トキー、ストップキー)等が設けられている。
311は上記混合硬貨を一括挿填するホッパー部であ
る。
なお、304は上記選別後の硬貨を金種別に一時保留す
る一時保留部であり、305は照合一致時にこれら金種別
硬貨を収納する金種別金庫である。
400は手入力ポストで、小切手や紙幣入金機200や硬貨
入金機300で入金できないような汚れたり破れている紙
幣、変形硬貨等を封筒にいれて投入するもので、予めそ
の入れられている内容はオペレーションパネル103より
入力されるようになっている。また、このポスト400の
投入口は適宜のセンサが設けてあり、実際に上記封筒の
投入があったか否かがこのセンサによって検知されるよ
うになっている。
500は磁気カードリーダで、精算担当者が持っている
磁気カードの内容を読取って担当者NO.すなわち個有の
識別コードの入力が行なえるものである。
第2図に、第1図に示した各機器の電気的な接続態様
を示す。
第2図に示すように、制御ステーション100は、前述
したオペレーションパネル103、CRTディスプレー104、
プリンター105の他に、マイクロプロセッサーユニット
(以下MPUという)101、メモリーユニット102、フロッ
ピーディスク装置106、通信用インターフェース108およ
びこれら各要素を相互に接続して、データおよび信号の
転送を行なうバスライン109を内蔵している。
ここで、メモリーユニット102は第3図に示すよう
に、プログラムや言語等が予格納されているROM(リー
ドオンリーメモリ)と各種データを一時記憶するための
RAM(ランダムアクセスメモリ)との両方を含むもので
ある。このうちROMの方は、同図に示すように、所定の
精算処理プログラムが予格納されるプログラムメモリ10
2a、および例えば輸出対象とする各国の言語(これは上
記CRTディスプレー104に表示すべく各種操作案内や同デ
ィスプレー104および上記プリンター105に表示・印字す
べく各種精算用語(モード名称、タイトル、エラーメッ
セージ等)に使用されるもので、ここでは例えば英語
ドイツ語フランス語イタリア語オランダ語ス
ペイン語ポルトガル語スウェーデン語ノルウェー
語の9種の言語を対象にするとする)が予格納される言
語メモリ102bをそれぞれ具えて構成され、他方のRAMの
方は、これも同第3図に示すように、後述するイニシャ
ルセットモードの際に上記オペレーションパネル103を
通じて所定に設定される精算対象通貨の金種やその流通
単位(貨幣単価)に関しての情報が格納される金種・単
価メモリ102cと、前記一時保留される貨幣について紙幣
自動入金機200および硬貨自動入金機300にて計数された
計数データが上記金種・単価メモリ102cの登録内容に対
応して随時一時記憶される計数メモリ102dと、前記金庫
に格納される貨幣についてこれら入金機200および300に
て計数された計数データが一時記憶されるトータルメモ
リ102eと、最終精算結果(客先別、ロット別、テラー別
等の個別精算データ、金種別合計金額、グランドトータ
ル等の形態で結果が出されるとする)が記憶されるメイ
ンメモリ102fと、精算が一時保留されるとき当該入金貨
幣についてそれまで金庫に収納された貨幣があればその
金額データが記憶される保留メモリ102gとをそれぞれ具
えて構成されているとする。
またMPU101は上記メモリーユニット102のROMに格納さ
れているプログラムに基づいて、この制御ステーション
100に接続されているすべての端末機を統括するととも
に、各端末からのデータを収集して、これを分類集計す
る。
フロッピーディスク装置106は、上記プリンター105の
アウトプットと同様上記メインメモリ102fの内容つまり
客先別、ロット別、テラー別等個別精算データ、金種別
合計金額、グランドトータル等のデータをフロッピーデ
ィスクに記憶するよう動作する。これは、センターコン
ピュータに対し、オンラインバッチ処理で精算データを
送信するために使用される。
通信用インターフェース108は、各端末装置と、該制
御ステーション100とを結べ通信回線CLを介してデータ
の送受信を行なうに際してデータの変換等を行なうもの
である。
また、紙幣自動入金機200は、前述したオペレーショ
ンパネル203、CRTディスプレー204、ホッパー部211、一
時保留部213〜219等の他に、マイクロプロセッサーユニ
ット(MPU)201、メモリーユニット202、紙幣識別装置2
06、紙幣の搬送制御部207、通信用インターフェース20
8、およびこれら各要素を相互に接続して、データおよ
び信号の転送を行なうバスライン209を内蔵している。
ここで、メモリーユニット202は、第4図に示すよう
に、プログラムが予格納されるプログラムメモリ202a
(ROM)、および随時の金種別計数データが記憶される
計数メモリ202b(RAM)により構成されている。
また、MPU201は上記メモリーユニット202のROMに格納
されているプログラムにしたがってこの紙幣自動入金機
200を制御する。すなわち、この紙幣入金機200へ挿填さ
れる前記混合紙幣の選別計数を行なうとともにこれを金
種別に収納するシーケンスを制御し、さらには制御ステ
ーション100に対しこの計数データ等を送信する。
紙幣鑑別装置206はホッパー部211から1枚づつ搬送さ
れてくる紙幣の真偽、金種、2枚重なり等を識別し、こ
のデータをMPU201へ出力するよう動作する。
紙幣搬送制御部207は、紙幣の搬送、一時保留、金庫
への収納等の駆動をMPU201からの制御に基づいて行なう
ものである。
通信用インターフェース208は、制御ステーション100
との通信回線CLを介してデータの送受信を行なう際のデ
ータの変換を行なうものである。
また、硬貨自動入金機300は、前述したオペレーショ
ンパネル303、ホッパー部311、一時保留部304、金種別
金庫305等の他に、マイクロプロセッサーユニット(MP
U)301、メモリーユニット302、硬貨鑑別装置307、硬貨
の搬送制御部308、通信用インターフェース309およびこ
れら各要素を相互に接続して、データおよび信号の転送
を行なうバスライン310を内蔵している。
ここで、メモリーユニット302は、第5図に示しすよ
うに、プログラムが予格納されるプログラムメモリ302a
(ROM)、および随時の金種別計数データが記憶される
計数メモリ302b(RAM)により構成されている。
また、MPU301は上記メモリーユニット302内に格納さ
れているプログラムにしたがってこの硬貨自動入金機30
0を制御する。すなわち、この硬貨入金機300へ挿填され
る前記混合紙幣の選別計数を行なうとともにこれを金種
別に収納するシーケンスを制御し、さらには制御ステー
ション100に対しこの計数データ等を送信する。
硬貨鑑別装置307はホッパー部311から1枚づつ搬送さ
れてくる硬貨の金種、真偽等を識別し、このデータをMP
U301へ出力するよう動作する。
硬貨搬送制御部308は、硬貨の搬送、一時保留、金庫
への収納等の駆動をMPU301からの制御に基づいて行なう
ものである。
通信用インターフェース309は、制御ステーション100
との通信回線CLを介してデータの送受信を行なう際のデ
ータの変換を行なうものである。
次に、第6図を参照して、紙幣自動入金機200におけ
る一時保留部213〜219並びに金種別金庫の構造の一例に
ついて説明する。
同図に示すように、この紙幣自動入金機200の内部に
は、金種別、例えば1ドル券,2ドル券,5ドル券,10ドル
券,20ドル券,50ドル券,100ドル券用の各金庫13,14,15,1
6,17,18,19が設けられており、これら金庫は、スタッカ
10に載せられた多金種混在紙幣Pから1枚づつ取り出さ
れ、鑑別装置206により金種および真偽の鑑別が行われ
た紙幣に対し、この際の識別信号によりゲート12a〜12f
のうちその金種に対応する金庫のいずれかの部分のゲー
トを開いてその金種紙幣を取り込むように構成されてい
る。また、これら金庫の上部には、各金種毎に前述した
一時保留部213〜219が設けられるとともに、さらにその
上方にはプッシャ11a〜11gが対応して設置されていて、
一時保留部213〜219内にそれぞれ分類されて入った紙幣
は金庫13〜19内にこれらプッシャ11a〜11gにより押入さ
れる構造となっている。なお、識別不能券や2枚重ねで
送られた紙幣は、前述した返却口212にリジェクトされ
る。
また、同第6図におけるPS1は鑑別装置206を通過した
紙幣をカウントするフォトセンサ、PS2はリジェクトさ
れた紙幣をカウントするフォトセンサ、PS3〜PS9は各一
時保留部213〜219内に入る紙幣をカウントするフォトセ
ンサである。これらフォトセンサPS3〜PS9によるカウン
ト値が予め定められている枚数に対応した値になると一
時保留部213〜219が満杯と判断される。またこれには、
これら紙幣の集積量を発・受光素子等で直接検知するよ
うにしても勿論よい。
なお、ここでは紙幣自動入金機200側の金庫構造につ
いてのみ示したが、他方の硬貨自動入金機300側の金庫
構造も大旨はこれに対応し準じた構造になっている。
次に、前述したオペレーションパネル103のキー構造
について説明する。
キーの種類、および各キーの機能は次表第1表の通り
であるとする。
最後に、この実施例精算装置全体の操作並びに動作例
について順次説明する。
はじめに、制御ステーション100の対象言語や通貨等
に関する仕様を決定するためのイニシャルセットモード
について説明する。
このイニシャルセットモードのモード指定には、第1
表に示したキーのうちイニシャルセットキー[IS]が用
いられ、例えばこのイニシャルセットキー[IS]を押下
した状態で電源スイッチ(図示せず)をオンにするなど
により同モードに入る。この場合、一旦同モードに入っ
た後は上記電源スイッチがオフとされるまで同モードに
維持されるとする。そして以降は、再び同モードの指定
がなされない限り、電源スイッチがオンとされる度に、
このモードで設定された仕様をもって後述する精算処理
が実行される。なお、このイニシャルセットモードの
み、その操作案内等にかかる言語はすべて「英語」が用
いられるとする。
さて、このイニシャルセットモードでは、第7図に示
すように、当該国の「言語」、「貨幣金種」、「貨幣単
価」がそれぞれ設定される。この際の操作態様およびCR
Tディスプレー104における表示態様の一例について第8
図を参照して詳述する。
まず、上述した態様で該イニシャルセットモードが指
定されると、「英語」仕様で第8図(a)に示すような
手引画面がディスプレー104上に表われる(第7図IS−
1)。オペレータ(精算担当者)はこの手引画面を見て
設定を所望するメニューを指定することとなる。このメ
ニューの指定は、第1表に示したキーのうちのカーソル
キー[]およびイコール・エンターキー[=/ENTER]
の操作に基づいて行なわれるとする。すなわち、カーソ
ルキー[]を押下する度に同第8図(a)に示したカ
ーソルの位置が「1.LANGUAGE SELECTION(言語設
定)」→「2.DENOMI.SELECTION(貨幣金種設定)」→
「3.DENOMI.UNIT PRICE SELECTION(貨幣単価設
定)」→「1.LANGUAGE SELECTION」といった態様で順
次変化するものであり、これらのうちの所望のメニュー
に上記カーソルを置いてイコール・エンターキー[=/E
NTER]を押下することにより、それぞれ該当する設定画
面が同ディスプレー104の画面上に表われる。因みてこ
こでは、「1.LANGUAGE SELECTION」が指定された場合
の設定画面例を第8図(b)に、「2.DENOMI.SELECTIO
N」が指定された場合の設定画面例を第8図(c)に、
「3.DENOMI.UNIT PRICE SELECTION」が指定された場
合の設定画面例を第8図(d)にそれぞれ示す。以下、
これら番号の順にその設定に際して具体手法を列記す
る。なお、上記各設定画面から手引画面への返還はペー
ジキー[PAGE](第1表)の押下に基づいて行なわれる
とする。
1.言語設定(LANGUAGE SELECTION) 第8図(b)に例示する設定画面に基づいて所望とす
る言語の設定を行なう。ここでは前述したように、種々
の操作案内文やモード名称、(精算)タイトル、エラー
メッセージ等に関する9種の言語、すなわち英語(EN
GLISH)ドイツ語(GERMAN)フランス語(FRENCH)
イタリア語(ITALIAN)オランダ語(DUCH)スペ
イン語(SPANISH)ポルトガル語(PORTUGUESE)ス
ウェーデン語(SWEDISH)ノルウェー語(NORWEGIAN)
が予設定されて前記言語メモリ102b(第3図参照)に各
々登録されており、第1表に示したキーのうちの数字キ
ー(このうちの特に[1]〜[9]キー)とイコール・
エンターキー[=/ENTER]とを用いてこれら言語のいず
れか1つを選択する。この例では、紙幣自動入金機200
および硬貨自動入金機300としてドル紙幣やセント硬貨
を扱うアメリカ仕様のものを想定していることから、数
字キー[1]を押下して1番のENGLISH(英語)を選択
し、その後イコール・エンターキー[=/ENTER]を押下
してこの旨登録する。これにより、CRTデイスプレー104
の画面上には、同第8図(b)に示すように、その上欄
の〔 〕の中に該選択設定された言語「ENGLISH」が表
示され、また下欄右側の〔 〕の中にその該当する番号
「1」が表示される。さらにこの言語設定内容は、例え
ば前記MPU101内の図示しないレジスタ等への適宜なフラ
グや識別コードの登録などによって判別され、後述する
処理モードにおいては、前記言語メモリ102bの該「英
語」に関する記憶領域のみが選択的にアクセスされるよ
うになる。こうしたアクセスのためのアドレス形成も同
MPU101によって適宜になされるとする。また、前記金種
・単価メモリ102c(第3図参照)に対しても、適宜の識
別コードをもってこの言語設定内容が登録されるとす
る。
2.貨幣金種設定(DENOMI.SELECTION) 第8図(c)に例示する設定画面に基づいて精算対象
とする通貨(バンクカード等を含むとする)の金種設定
を行なう。ここでは同図に示す各明細項目についての種
類数(最大10種とする)を前記数字キー[1]〜[10]
とイコール・エンターキー[=/ENTER]とを用いて順次
設定する。項目別に列記すると次の通りである。
項目1.CURRENCY SELECT(紙幣設定); 同第8図(c)に示すカーソルを当該項目1.に対応し
て置き、その〔 〕内の数字を精算対象とする紙幣の金
種数に応じて設定する。この設定に際しては、数字キー
[1]〜[10]のうちの該紙幣金種数に相当する数値の
数字キーを押下してその数(金種数)を設定し(この時
点で同〔 〕内の数字は初期値「10」から当該設定値に
変わる)、その後イコール・エンターキー[=/ENTER]
を押下してこの旨登録する。またこれにより、前記金種
・単価メモリ102c(第3図参照)の貨幣領域に関してそ
の記憶範囲が設定され、後に設定される「貨幣単価(た
だし貨幣について)」との対応付けがなされる。
項目2.COIN SELECT(硬貨設定); カーソルを当該項目2.に対応して置き(カーソルキー
[]操作)、その〔 〕内の数字を精算対象とする硬
貨の金種数に応じて設定する。設定方法は上記紙幣設定
の場合と同様である。この設定により、前記金種・単価
メモリ102cの硬貨領域に関してその記憶範囲が設定さ
れ、後に設定される「貨幣単価(ただし硬貨につい
て)」との対応付けがなされる。
項目3.OTHER CASH SELECT(他の現金設定); カーソルを当該項目3.に対応して置き(カーソルキー
[]操作)、その〔 〕内の数字を精算対象とする他
の現金(例えば記念貨幣や新貨幣など)の金種数に応じ
て設定する。この設定方法も上述と同様である。この設
定により、前記金種・単価メモリ102cの他現金領域に関
してその記憶範囲が設定され、後に設定される「貨幣単
価(ただし他現金について)」との対応付けがなされ
る。
項目4.BANK CARD SELECT(バンクカード設定); カーソルを当該項目4.に対応して置き(カーソルキー
[]操作)、その〔 〕内の数字を使用され得るバン
クカードの種類数に応じて設定する。この設定方法も上
述と同様である。
3.貨幣単価設定(DENOMI UNIT PRICE SELECTION) 第8図(d)に例示する設定画面に基づいて上記設定
した金種別にその単価を設定する。ここでは同図に示す
ように、紙幣(A.CRNCY)→10種、硬貨(B.COIN)→9
種、他現金(C.OTHERC.)→9種といった内訳で合計28
種の現金についてその単価が設定できるとする。因みに
この例では、アメリカ仕様となっていることから、紙幣
については同第8図(d)の「A.CRNCY」の欄に示すよ
うに、1ドル紙幣、2ドル紙幣、5ドル紙幣、10ドル紙
幣、20ドル紙幣、50ドル紙幣、100ドル紙幣にそれぞれ
対応してその単価(ドル)である「1」,「2」,
「5」,「10」,「20」,「50」および「100」といっ
た7種の単価が数字キー[0]〜[9],[00]および
イコール・エンターキー[=/ENTER]を通じて順次置数
入力され、また硬貨については同第8図(d)の「B.CO
IN」の欄に示すように、1セント硬貨、5セント硬貨、
10セント硬貨、25セント硬貨、50セント硬貨、100セン
ト硬貨(1ドル硬貨)にそれぞれ対応してその単価(セ
ント)である「1」,「5」,「10」,「25」,「50」
および「100」といった6種の単価が同数字キー[0]
〜[9],[00]およびイコール・エンターキー[=/E
NTER]を通じて順次置数入力される。なお、これら置数
入力の際、同図に示すカーソルは、カーソルキー[]
若しくは上記イコール・エンターキー[=/ENTER]が押
下される度に、「A.CRNCY」の欄の1→2…→10→「B.C
OIN」の欄の1→2…→9→「C.OTHERC.」の欄の1→2
…→9→「A.CRNCY」の欄の1→2…といった態様で順
次移動するとし、それぞれ該カーソルにて案内されてい
る項目について上述した単価設定が可能になるとする。
以上、イニシャルセットモードにて設定された内容
は、例えば次表第2表に示す態様をもって前記金種・単
価メモリ102c(第3図参照)に登録される。
なおこの第2表において、「A0」は、先の言語設定に
て「英語」が選択された旨示す前記の識別コードである
とする。他に例えば、「ドイツ語」が選択された場合に
は「B0」、「フランス語」が選択された場合には「C0
…といった態様で各別の識別コードが登録される。これ
ら識別コードは、後述する処理モードにおいて同コード
と前記紙幣自動入力機200や硬貨自動入力機300に予めそ
の対象国(対象通貨)に応じて登録されている識別コー
ド(これも同様に、アメリカ仕様であれば「A0」、ドイ
ツ仕様であれば「B0」、フランス仕様であれば「C0」…
といったコードが設定されているとする)との比較のも
とに行なわれる適正な入力機が接続されているか否かの
チェックに用いられるものである。またこの例では、上
記登録された以外の他の現金はないとする。
次に実際の入力処理にかかる処理モードについて第9
図のフローチャートを参照して詳述する。
まず、この入金処理に先だって、渉外員等の入金者
は、自己の持ち帰った現金を紙幣・硬貨の別にそれぞれ
紙幣自動入金機200および硬貨自動入金機300を各ホッパ
ー部211および311に投入する。なお、小切手や上記各入
金機200および300で識別できないと思われる紙幣および
硬貨(汚れ、破れ、変形等のある紙幣および硬貨)につ
いては、別途封筒などに収めて手入力ポスト400に手入
力する。
以下、次の順序をもって処理が進められる。
当該入金者は、前記オペレーションパネル103のテ
ンキー、若しくは磁気カードリーダ500を通じて前述し
た自己の識別コードを入力する。なお、磁気カードリー
ダ500を通じて該識別コードの入力を行なう場合は、予
め各精算担当者等に配布されているとする磁気カード
(これに当該担当者等の識別コードが磁気登録されてい
る)を該カードリーダ500の所定入力口に挿入するだけ
で当該コードが自動入力される。これにより前記制御ス
テーション100は、識別コードが入力された旨判断し
(ステップ1010)、次いで当該入力識別コードが予め登
録されたコードであるか否かを検索する(ステップ102
0)。この結果、当該入力識別コードが未登録のもので
あった場合は、コード誤入力としてCRTディスプレー104
や図示しないブザー等を通じてその旨適宜に警報する
(ステップ1021)。なお、上記予め登録されたコードと
は、当該金融機関のしかるべき入金者についての全登録
コードであり、通常これに登録された以外の識別コード
をもって入金されることはない。これらコードは前記メ
モリーユニット102の図示しない適宜の領域に予め登録
格納されているとする。
上記コード検索の結果、当該入金識別コードが正し
い登録済みのコードであることが判断された場合、制御
ステーション100は次いで、メモリーユニット102の前述
した保留メモリ102g内にこの入力された識別コードが記
憶されているか否かを検索する(ステップ1030)。この
結果、当該入力識別コードが該保留メモリ102gに記憶さ
れていた場合、制御ステーション100は、これに付随し
て記憶されている金額データ(計数データ)を同メモリ
ーユニット102の前述した計数メモリ102dに移行格納す
るとともに、保留メモリ102gの当該データをクリアし
て、貨幣計数開始のために待機する。これは、当該入力
者の前回の入力精算時に異算が生じていた場合に実施さ
れる処理であり、この詳細については後のステップ1091
以降の処理で説明する。
上記検索の結果、当該入力識別コードが保留メモリ
102gに格納されていない旨判断された場合は、同制御ス
テーション100は、上記計数メモリ102dがイニシャライ
ズされた状態で貨幣計数開始のために待機する。
入金者は、上記入力した識別コードが正常であるこ
とを確認すると、引き続き上記紙幣自動入金機200およ
び硬貨自動入金機300の計数スタートボタン(図示は省
略した)を「オン」とする。これにより(ステップ104
0)これら入金機200および300は上述した計数を開始す
る(ステップ1050)。これら計数されたデータは上記計
数メモリ102dに逐次記憶される。上記ステップ1031によ
って保留メモリ102gの当該データが予め該計数メモリ10
2dに移行格納されている場合は、上記計数によるデータ
をこの予格納データに加算する。なおこれら入金機200
および300による計数に際し、その計数の途中で前記一
時保留部213〜219または304に保留された紙幣または硬
貨が満杯等の所定量に達した旨検知された場合は、制御
ステーション100は、この旨CRTディスプレー104を通じ
て表示するとともに、これら入金機による貨幣計数を一
旦停止する。この際担当者は、この表示に基づいて当該
入金機に関する継続キー、すなわち前記オペレーション
パネル103にある紙幣継続キー[CRNCY CONT.]若しく
は硬貨継続キー[COIN CONT.]を操作することにな
る。これにより制御ステーション100は、これまで一旦
保留していた貨幣(全金種)をそれぞれ該当する金庫に
収納するとともに、それまでの計数データを前記トータ
ルメモリ102eに移行格納して該計数メモリ102dの内容を
クリアした後、各入金機による上記計数を再開する。
ここで、この計数メモリ102dのメモリ構造の一例につ
いて説明しておく。
この計数メモリ102dは、例えば次表第3表に示すよう
な、前記金種・単価メモリ102cに登録された設定言語に
関する識別コードが格納される領域、同じく設定金種お
よび単価に関するデータが格納される領域、入金機側に
予めその対象国(対象通貨)に応じて登録されている前
述した識別コードが格納される領域、および上記金種デ
ータの格納領域に対応してそれら各金種別に整理コード
の付されている計数データが格納される領域が紙幣領
域、硬貨領域の別にテーブル状に配列された構造となっ
ている。
ここで、この第3表で便宜的に第1領域および第3領
域とした欄の内容は前記金種・単価メモリ102cから送ら
れる同メモリ202cの登録内容であり、また第2領域およ
び第4領域とした欄の内容はそれぞれ紙幣自動入金機20
0および硬貨自動入金機300から送られる内容(入金機自
体に予登録された識別コードA0、各金種別の整理コード
A1〜A7、A1〜A6およびこれら金種別の計数データからな
る)である。制御ステーション100では、上述した計数
データの該計数メモリ102dへの格納に先立って上記第1
領域と第2領域に格納された識別コード(A0,A0)、並
びに第3領域と第4領域に格納された識別コード(A0,A
0)をそれぞれ比較し、これらコードが一致しているこ
とをもって当該制御ステーションと各入金機とが適正に
接続されている旨判断するとする。そして、こうして適
正である旨判断した上で各入金機に対しリクウェスト信
号を送出し、上記整理コードA1→A2…→A7、あるいはA1
→A2…→A6の順に順次その計数データを格納するとす
る。因みに、各入金機のメモリーユニット202あるいは3
02には次表第4表に示す態様でその計数データが格納さ
れる。同第4表では紙幣自動入金機200のメモリーユニ
ット202について示す。硬貨自動入金機300側のメモリー
ユニット302もこれに準ずるものである。
さて、こうした入金機による貨幣計数に並行して、さ
らに以下の処理が進められる。
入金者は前記オペレーションパネル103の各該当す
るキーを通じて当該精算処理とする現金や小切手の合計
金額(これは入金伝票の記載額等に基づく)、小切手が
あれば当店券、他店券別にこの枚数や金種、さらには上
述の如く識別不能で手入力とする紙幣や硬貨があればこ
の手入力合計額等を入力する(ステップ1060)。これら
置数入力データも前記メモリーユニット102の適宜領域
に一時記憶されるとする。
入力者は、こうした金額の置数入力を終え、また上
記入金機による貨幣計数が終了したことを確認すると、
同オペレーションパネル103にある完了キー[CONPLETIO
N]を操作する。制御ステーション100は、こうして完了
キー[CONPLETION]が操作された旨判断すると(ステッ
プ1070)、次に、上記入金機による計数データ(計数メ
モリ102dの記憶データ、当該計数の途中で上述の如く保
留貨幣が一旦金庫に収納された場合はトータルメモリ10
2eの記憶データと計数メモリ102dの記憶データとの合計
データ)をA、上記手入力される小切手の金額データ
(上記置数入力による)をB、同じく手入力される現金
の金額データ(上記置数入力による)をC、また上述の
如く入金伝票の記載額等に基づいて置数入力された当該
精算対象とする全入金額データをDとした場合に、 A+B+C=D といった等式が成り立つか否か、すなわち異算が生じて
いないか否かを比較チェックする(ステップ1080)。な
お、上記担当者による完了キー[COMPLETION]の操作は
上記各金額データの置数入力に引き続いて行なうように
してもよい、この場合制御ステーション100は、該完了
キー[COMPLETION]が操作されたことと、上記入金機に
よる当該入金貨幣分の計数が終了したこととが共に満足
された条件をもって、上述した異算のチェックを実行す
る。
該チェックの結果、「異算あり」と判断された場合
(ステップ1090)、制御ステーション100はこの旨CRTデ
ィスプレー104を通じて表示する(ステップ1091)。こ
れにより担当者は、当該精算について異算が生じた旨認
知し、同精算を一旦中止すべく前記オペレーションパネ
ル103のACキー[AC]を操作する。こうしてACキー[A
C]が操作されたことを判断すると(ステップ1092)、
制御ステーション100は次に、前記各入金機200および30
0における一時保留部213〜219の前面扉220および一時保
留部304を開いてこれらに一時保留されている紙幣およ
び硬貨を当該担当者に返却する(ステップ1093)ととも
に、前記メモリーユニット102のトータルメモリ102e内
に格納データがあれば、すなわち前記貨幣計数の途上に
おいて金庫に収納された貨幣があれば、この金額データ
(計数データ)を前記当該入力識別コードと共に同メモ
リーユニット102の保留メモリ102gに移行格納して(ス
テップ1094)、トータルメモリ102eおよび計数メモリ10
2dの内容、さらにはオペレーションパネル103を通じて
置数入力された各データをクリアする。
ここで、上記保留メモリ102gのメモリ構造の一例につ
いて参考までに説明しておく。
この保留メモリ102gは、例えば下表第5表に示すよう
な、前記識別コードを格納する領域、およびこれに対応
して前記金種別にその計数データを格納する領域が実際
にはテーブル状に配列された構造となっている。因み
に、この保留メモリ102gは、異算が生じ、かつこのとき
にトータルメモリ102e内に記憶データが存在していた場
合にのみ使用されるメモリであるから、こうした記憶領
域も10件分程度用意されていれば十分である。またこれ
ら各領域の容量も、識別コード記憶領域については各4
バイト、計数データ記憶領域については各金種毎に2バ
イト、すなわち全体で、 30バイト×10件=300バイト 程度の容量があれば足りる。
さて、上述のように異算が生じた場合、入金者は上記
返却された貨幣を一旦引き取ってその原因を究明した
後、再度上記同様の入金処理を繰り返すこととなるが、
他の担当者が同精算を行なうべく待機している場合は、
該待機している担当者に一旦この精算装置を明け渡し、
この間に上記原因究明を行なうようにすれば、同装置の
効率良い利用を図ることができる。その後、上記異算と
判定された担当者が同入金処理を再開した場合に、もし
上記保留メモリ102gに当該入金者に関しての識別コード
が記憶されておればそれに付随して記憶されている計数
データが前記計数メモリ102dに移行され、その後前記入
金機200および300によって計数されるデータもこの移行
された計数データに加算されるものであることは前述し
た通りである。勿論この場合、上記保留メモリ102gに記
憶されていた計数データに対応する分の貨幣は既に金庫
に収納されている。こうした機能は、特に入金額が多額
であった場合の異算の原因究明を容易とする上で有効で
ある。
以上は、当該精算に異算が生じた場合の処理態様につ
いて述べたものであるが、前記ステップ1090において
「異算なし」と判定された場合には以下の態様をもって
処理が進められる。
同チェックの結果、「異算なし」と判断された場合
(ステップ1090)、制御ステーション100は、前記プリ
ンター105を通じて当該入金貨幣についての金種別計数
枚数および金額、合計金額、小切手手入力分、現金手入
力分等の諸データを印字する(ステップ1100)。
さらに制御ステーション100は、前記一時保留部213
〜219および304に保留されている紙幣および硬貨をそれ
ぞれ該当する金種別金庫に収納する(ステップ1110)と
ともに、前記計数メモリ102dの記憶データをトータルメ
モリ102eに移行格納して(ステップ1120)、またこの際
もし該トータルメモリ102eに何らかの計数データが予記
憶されておれば(すなわち前記計数の途上に一時保留部
が満杯になるなどして先に金庫に収納された貨幣があれ
ば)この予記憶データに同計数メモリ102dの記憶データ
を加算格納して(同ステップ1120)、この計数メモリ10
2dの内容をクリアする。
こうしてトータルメモリ102eに格納された計数デー
タは、前記金庫に自動収納された貨幣についての正確な
金額を示すデータであり、制御ステーション100では、
この後当該精算対象貨幣の最終的な精算データとして、
このトータルメモリ102eに格納された計数データを、上
記印字した該データ、さらには当該識別コードと共に前
記メインメモリ102fに登録格納し(ステップ1130)、図
示しない適宜の認証プリンターを通じて当該精算が正常
に終了された旨示す適宜の認証を印字発行する(ステッ
プ1140)。なお、上記トータメメモリ102eの内容は、そ
の格納データがメインメモリ102fに登録された時点でク
リアされる。
第10図(a)および(b)は、こうした精算結果につ
いての表示態様の一例を示すもので、第10図(a)は紙
幣に関しての集計例を、また第10図(b)は硬貨につい
ての集計例をそれぞれ示す。それぞれ上欄の〔 〕の中
には、カーソルによって指示されている貨幣の金種が表
示される。そしてそれぞれ右側の合計欄(AMOUNT)には
各金種別の合計金額が表示され、さらにその最下段には
そのグランドトータルが表示される。勿論他に、担当者
別等の個別精算データについても任意に選択表示でき
る。
前述した小切手や入金機による金種識別の不能な現
金等、手入力されるものがなければ以上をもって1つの
精算は終了され(ステップ1150)、同手入力される小切
手や現金があれば、これらが前記手入力ポスト400に投
入されたことをもって該1つの精算が終了する(ステッ
プ1160)。なお、これら小切手や現金の該ポスト400へ
の投入の有無は、前述したように同ポスト投入口に設け
られているセンサによって検知される。また、前述した
入金伝票は別途管理してもよいが、これもこれら小切手
や現金と共に封筒に入れて同手入力ポスト400に投入す
るようにすればその管理も容易である。
以上の処理が、担当者により入金がなされる度に実行
される。
なお、上述した例においては、便宜上、前記識別コー
ドは精算担当者を識別するものとして説明したが、実用
に際しては、これに加えて、取引先若しくは予め任意に
区分けした部門等をも同コードをもって識別させるよう
にすることもできる。これによれば、一人の担当者が複
数の取引先についての入金を行なうような場合、あるい
はより詳細に細分された精算データを欲する場合、また
は逆により大まかな精算データを欲する場合等、それぞ
れ実情に応じた入金精算を任意の形で実現することがで
きる。
また、上記例では、伝票記載の入金合計金額をオペレ
ーションパネル103から入力するようにしたが、同オペ
レーションパネル103からは金種別の金額または枚数を
入力するようにし、異算の生じた金種についてのみ一時
保留されている紙幣若しくは硬貨を返却して他の金種に
ついては金庫へ収納するようにしてもよい。
さらに上述した例では、精算対象とする入金貨幣が渉
外員等により持ち寄られたものであるとしたが、これに
限られるものでないことは勿論であり、他の例えば夜間
金庫に投された店の売上金や銀行において窓口のテラー
により取り扱われた紙幣、硬貨、小切手等を入金精算処
理するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明にかかる入金貨幣精算装置の一実施例
についてその外観構成を示す斜視図、第2図は同実施例
装置の電気的な接続態様を示すブロック図、第3図は同
実施例装置の制御ステーションにおけるメモリーユニッ
トの要部構成例を示すブロック図、第4図および第5図
は同実施例装置のそれぞれ紙幣自動入金機および硬貨自
動入金機におけるメモリーユニット構成例を示すブロッ
ク図、第6図は同実施例装置における紙幣自動入金機の
紙幣収納方式を模式的に示す略図、第7図は同実施例装
置のイニシャルセットモードでの設定態様の概略を示す
フローチャート、第8図は同イニシャルセットモードに
おける画面表示例を示す図、第9図は同実施例装置の処
理モードにおける動作例を示すフローチャート、第10図
は同処理モードでの精算表示画面の一例を示す図であ
る。 100……制御ステーション、101,201,301……MPU、102,2
02,302……メモリーユニット、102a……プログラムメモ
リ、102b……言語メモリ、102c……金種・単価メモリ、
102d……計数メモリ、102e……トータルメモリ、102f…
…メインメモリ、102g……保留メモリ、103,203,303…
…オペレーションパネル、104……CRTディスプレー、10
5……プリンター、106……フロッピーディスク装置、20
0……紙幣自動入金機、213〜219……紙幣一時保留部、3
0……硬貨自動入金機、304……硬貨一時保留部、400…
…手入力ポスト、500……磁気カードリーダ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植田 康広 姫路市下手野35番地 グローリー工業株 式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−22488(JP,A) 特開 昭58−105379(JP,A) 特開 昭61−887(JP,A) 実開 昭58−122155(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硬貨、紙幣等と貨幣を金種別に分類計数す
    る貨幣入金機からの分類計数データを受信して入金貨幣
    の精算処理を行う入金貨幣精算装置において、 操作案内等が複数国の言語で格納された言語メモリと、 前記貨幣入金機で分類計数する貨幣の金種数および各金
    種の単位を設定入力するとともに、前記言語メモリに格
    納された複数国の言語の内の所望国の言語を選択設定入
    力する設定入力手段と、 前記設定入力手段により設定入力された貨幣の金種数、
    各金種の単位を格納登録する第1のメモリと、 前記第1のメモリに格納登録された金種に対応して前記
    貨幣入金機からの分類計数データを金種別に格納する第
    2のメモリと、 前記第2のメモリに格納された金種別分類計数データを
    前記第1のメモリに格納登録された各金種の単位に基づ
    いて集計する集計手段と、 前記設定入力手段で選択設定入力された言語で操作案内
    等を表示するとともに、前記集計手段の集計結果等を前
    記設定入力手段で設定入力された言語で且つ設定された
    硬貨金種およびその単位を用いて表示する表示手段と を具備することを特徴とする入金貨幣精算装置。
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