JP2616339B2 - 変流器 - Google Patents
変流器Info
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Description
用される変流器に関するものである。
変流器の各部の構成説明図である。図4において、1は
円環状に形成されたパーマロイなどの高透磁率磁性材の
コア、2は2つ割で断面U字形の円環状ケース2a,2
aを対向させてコア1を内側に防振材3で固着収納した
コアケース、5はコア1が収納されたコアケース2の外
周に2次巻線4を巻回した2次巻線巻装コア、6は2次
巻線巻装コア5上にオーバーラップして巻き付けられた
絶縁テープであり、8は絶縁テープ6が巻装された2次
巻線巻装コア5上に3次巻線7が巻回された3次巻線巻
装コア、9,10は2次巻線4および3次巻線7の各々
にはんだ接続されたリード線、11は3次巻線巻装コア
8を収納する断面U字形で円環状の外ケース、12はケ
イ素鋼板や鉄板からなり、3次巻線巻装コア8を収納し
た外ケース11の開口面に装着される側面シールド板で
ある。そして、3次巻線巻装コア8を内蔵し、側面シー
ルド板12が装着された外ケース11は、ポッティング
樹脂材でモールドされて、零相変流器20が形成されて
いる。
ように構成されているので、円環状の2次巻線巻装コア
5の外側に絶縁テープ6をオーバーラップして巻装しな
ければならず、そのテーピング工数が多く掛るばかりで
なく、絶縁テープを均等に巻装することは技術的にも困
難であり、また2次巻線4と3次巻線7の両端の芯線に
はんだ接続されたリード線9,10が外ケース11内で
互に接触して、絶縁不良を発生するなどの問題があっ
た。
を解消するためになされたもので、絶縁テープのテーピ
ング工数を減少するとともに、2次巻線と3次巻線の両
端に接続されるリード線同士が接触して絶縁不良を発生
するのを防止することができる変流器の提供を目的とし
ている。
る変流器は、高透磁率磁性材コアを収納したコアケース
上に2次巻線を巻回して2次巻線巻装コアを形成し、こ
の2次巻線巻装コア上に絶縁層を設け、この絶縁層上に
3次巻線を巻装して外ケースに収納し、これをポッティ
ング樹脂で成形固着して成る変流器において、前記絶縁
層を、前記2次巻線巻装コアの形状に倣った樹脂成形カ
バーで形成するとともに、樹脂カバーは、前記2次巻線
巻装コアを収納する断面が略U字形状の中ケースと、こ
の中ケースの開口部に嵌合する絶縁カバーとで構成し、
また、中ケースは、前記2次巻線と前記3次巻線の芯線
引出部に芯線同士を隔離する隔壁を備え、更に、中ケー
スに嵌合される絶縁カバーを省略して、前記3次巻線巻
装部分に絶縁テープを部分的に巻装貼着し、更にまた中
ケースと絶縁カバーの3次巻線巻装部分には嵌合保持片
として、中ケースには切欠部が絶縁カバーには該切欠部
に嵌合する突起が設けてあることにより、前記の目的を
達成しようとするものである。
は、前もって熱可塑性樹脂で射出成形された樹脂成形カ
バーである中ケース内に2次巻線巻装コアを挿入し、絶
縁カバーを中ケースの開口部に嵌合してテープで部分止
するだけで簡単に絶縁層が形成され、この絶縁層上に3
次巻線を巻装できるとともに、中ケースに一体で隔壁を
設けることによって2次巻線と3次巻線の芯線引出部で
それぞれの芯線が隔離されて芯線同士の接触が確実に防
止される。
切欠部を設けることにより、3次巻線巻装上りの外形が
拡大せず、変流器の仕上り寸法が小形化される。
と、芯線同士の接触防止による信頼性の向上と、変流器
の外形寸法の拡大防止が可能となる。
明する。 (構成)図1はこの発明の第1の実施例を示す変流器の
構成分解斜視図、図2は樹脂成形カバーの構成分解斜視
図である。なお、従来例と同一または相当部分は同一符
号で表わす。
巻装コア、11Aは外ケース、11aは外ケース11A
の芯線口出部aの内側壁に形成された位置決突起、13
は断面U字形状で円環状に形成された中ケース、13a
は中ケース13に一体で設けられた芯線隔離用の隔壁、
13bは同じく中ケース13の隔壁13a,13aの中
間に設けられ外ケース11Aの位置決突起11aと嵌合
する位置決凹溝、13c,13dは中ケース13の中心
線上の側壁のそれぞれの互に対向する位置に形成された
切欠部であり、14は中ケース13の開口部bに装着さ
れる絶縁カバー、14aは絶縁カバー14の中心線上に
互に対向して形成された嵌合保持片、14b,14cは
嵌合保持片の両側端に直立して、中ケース13の切欠部
13c,13dとそれぞれ嵌合する突起、20Aは零相
変流器である。そして、中ケース13と絶縁カバー14
とで樹脂成形カバーAが構成されている。
する。2次巻線巻装コアの形成までは従来例と同様なの
で説明を省略する。先ず、中ケース13の開口部bから
2次巻線巻装コア5を装入して、開口部bに絶縁カバー
14を装着し、嵌合保持片14aの突起14b,14c
をそれぞれ中ケース13の切欠部13c,13dに嵌合
して、絶縁カバー14を中ケース13にセットする。続
いて、嵌合保持片14aの嵌合部位を絶縁テープ6で部
分巻きして、そのテープ6上に3次巻線7を巻回し3次
巻線巻装コア8Aを形成する。
Aに装入し、中ケース13の凹溝13bに外ケース11
Aの突起11aを嵌合させることにより嵌合位置決され
るとともに、引き出される2次巻線4と3次巻線7はそ
れぞれ隔壁13a,13bによって確実に隔離され、芯
線同士の接触が完全に防止される。以降は側面シールド
板12を装着して、従来例と同様に処理されて、変流器
の一例である零相変流器20Aが形成される。
シールド間の絶縁に、絶縁テープのテーピングに代替し
て樹脂成形カバーを用いたので、絶縁テープのテーピン
グ工数が著しく低減できるとともに、隔壁によって引出
芯線が確実に隔離されて沿面距離が極めて大きくなるの
で、絶縁不良の発生を防止して耐電圧特性の優れた信頼
性の高い零相変流器を得ることができる。
ーを装着したが、2次巻線巻装コアを中ケースに装入
後、絶縁カバーを省略して、3次巻線の巻かれる部分と
適宜な部位とに絶縁テープを部分巻きして、その上に3
次巻線を巻回してもよい。零相変流器にはシールド12
が用いられるものと用いられないものとがあるが、シー
ルド12を用いる場合には3次巻線の上に絶縁強化の為
の絶縁テープを巻いてもよい。またシールドはリング状
の場合を例示したが、形状的には断面が略U字形状の絞
りシールドを用いてもよい。
器の3次巻線巻装コアの構成斜視図を図3に示す。な
お、上記第1の実施例と同一または相当部分は同一符号
で表わす。図3において、8Bは2次巻線巻装コア、1
3Aは3次巻線巻装部分が切り欠かれ切欠部13dを形
成された中ケースであり、他の部分は上述の中ケースと
ほぼ同一構造を有している。15は2次巻線巻装コア8
Aと切欠部13dに位置する部分に被着された絶縁層で
あり、例えば厚さ25μmの粘着ポリエステルテープ、
あるいは粘着材が付着した厚さ60μm程度の粘着ポリ
エステルテープが使用される。この絶縁層15上に巻か
れる3次巻線7は、2種または1種の直径0.1mmのウ
レタンマグネットワイヤーが使用される。また、中ケー
ス13Aの肉厚は0.3mm程度の樹脂成形ケースで形成
されている。20Bは組み立てられた零相変流器であ
る。
次巻線巻装コア上りまでは従来例と同じであるので、そ
の説明を省略する。まず、2次巻線巻装コア5の3次巻
線巻装部分にあらかじめ厚さ25μmまたは60μm程
度の粘着ポリエステルテープを巻くか、あるいは中ケー
ス13Aに装入してから、切欠部13dで露出する2次
巻線巻装コア5の周囲に粘着ポリエステルテープをテー
ピングして絶縁層15を形成する。この絶縁層15上に
直径0.1mm程度の3次巻線7を巻装して3次巻線巻装
コア8Bが形成される。それ以降は上記実施例と同様で
ある。
ス13Aの肉厚の0.3mm以内に収めることができるの
で、外ケース11Aの寸法が中ケース13Aを収納可能
な範囲の寸法に収めることができ、これによって、3次
巻線7の巻装にともなう巻太りによる外ケース寸法の拡
大とシールド板12の外ケース11Aからのはみ出しを
防ぎ、外ケース11Aのポッティング上り即ち零相変流
器20Bの外形寸法の拡大を防止することができ、耐電
圧特性の優れた高信頼性でかつ小形の零相変流器を得る
ことができる。
器への適用例について説明したが、これに限定されず、
計測や過電流検出などに使われる2次巻線と3次巻線を
備える一般の変流器に適用できることはもちろんであ
り、この場合も上記実施例と同様の効果を奏することが
できる。
ば、2次巻線と3次巻線およびシールド間の絶縁に絶縁
テープに代替して樹脂成形カバーを用いるとともに、こ
の樹脂成形カバーに一体で2次巻線と3次巻線の芯線引
出口に芯線同士を隔離する隔壁を設けたので、絶縁テー
プのテーピング工数を著しく低減することができるとと
もに、絶縁不良の発生を防止して耐電圧特性の優れた信
頼性の高い変流器を得ることができる。
いて切欠部を設けることにより、3次巻線の巻太りによ
る外ケースの寸法の拡大を防止し、変流器の小形化を計
ることができる。
成分解斜視図である。
ある。
成分解斜視図である。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 高透磁率磁性材コアを収納したコアケー
ス上に2次巻線を巻回して2次巻線巻装コアを形成し、
この2次巻線巻装コア上に絶縁層を設け、この絶縁層上
に3次巻線を巻装して外ケースに収納し、これをポッテ
ィング樹脂で成形固着して成る変流器において、前記絶
縁層を、前記2次巻線巻装コアの形状に倣った樹脂成形
カバーで形成することを特徴とする変流器。 - 【請求項2】 樹脂カバーは、前記2次巻線巻装コアを
収納する断面が略U字形状の中ケースと、この中ケース
の開口部に嵌合する絶縁カバーとから成ることを特徴と
する請求項1記載の変流器。 - 【請求項3】 中ケースは、前記2次巻線と前記3次巻
線の芯線引出部に芯線同士を隔離する隔壁を備えること
を特徴とする請求項2記載の変流器。 - 【請求項4】 中ケースに嵌合される絶縁カバーを省略
して、前記3次巻線巻装部分に絶縁テープを部分的に巻
装貼着して成ることを特徴とする請求項2または請求項
3記載の変流器。 - 【請求項5】 中ケースと絶縁カバーの3次巻線巻装部
分には嵌合保持片として、中ケースには切欠部が絶縁カ
バーには該切欠部に嵌合する突起が設けてあることを特
徴とする請求項2または請求項3記載の変流器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4113586A JP2616339B2 (ja) | 1991-05-27 | 1992-05-06 | 変流器 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3-121189 | 1991-05-27 | ||
JP12119091 | 1991-05-27 | ||
JP3-121190 | 1991-05-27 | ||
JP12118991 | 1991-05-27 | ||
JP4113586A JP2616339B2 (ja) | 1991-05-27 | 1992-05-06 | 変流器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05152147A JPH05152147A (ja) | 1993-06-18 |
JP2616339B2 true JP2616339B2 (ja) | 1997-06-04 |
Family
ID=27312538
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4113586A Expired - Fee Related JP2616339B2 (ja) | 1991-05-27 | 1992-05-06 | 変流器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2616339B2 (ja) |
-
1992
- 1992-05-06 JP JP4113586A patent/JP2616339B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05152147A (ja) | 1993-06-18 |
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