JP2522255Y2 - 零相変流器 - Google Patents

零相変流器

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JP2522255Y2
JP2522255Y2 JP8105890U JP8105890U JP2522255Y2 JP 2522255 Y2 JP2522255 Y2 JP 2522255Y2 JP 8105890 U JP8105890 U JP 8105890U JP 8105890 U JP8105890 U JP 8105890U JP 2522255 Y2 JP2522255 Y2 JP 2522255Y2
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Japan
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test coil
current transformer
zero
phase current
wound
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研磨 斉藤
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Tokin Corp
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【考案の詳細な説明】 イ.考案の目的 〔産業上の利用分野〕 本考案は家庭に於ける配電線回路、工場に於ける装置
等の漏電を検出する漏電遮断器に用いる零相変流器に関
する。
〔従来の技術〕
近年漏電遮断器の小型、高性能化にともない、零相変
流器(以下ZCTと称する)においても小型化、かつ、高
機能化が求められている。
零相変流器を内蔵した漏電遮断器には、定格感度で正
常に動作するかを確認する自己テスト機能があり、定期
的に遮断動作機能テストが実施されている。このテスト
の場合、ZCTは漏電電流に見合った電流で励磁される
が、その方法は、検出コイルとは別に巻かれたテストコ
イルにある値の電流を流し、ZCTを漏電が生じた時と同
じ状態にして漏電遮断器の動作状態をチェックしてい
る。テストコイルに流される電流値は、漏電遮断器の機
種によって異なるが、一般には漏電遮断器の持つ定格感
度電流、約10mAから200mAの範囲で実施される。前記の
通り電流値は小さいが、近年漏電遮断器の電子回路がIC
化されてからは、IC回路の電流制限のため電流値を下げ
てテストコイルの巻数を増やして対応している。例えば
200mAの漏電電流でテストしたい場合、200mAをそのまま
IC回路には流せないのでテスト巻線の巻数を10Tに増や
し、テスト電流値を20mAに下げて、ZCTが漏電値と同じA
Tで励磁されるようにしている。
〔考案が解決しようとする課題〕
従来テストコイルは、零相変流器の樹脂充填された外
装ケースの上からビニール電線などでIT巻線されていた
が、ZCTの電子回路がIC化されテスト巻線の巻線が増え
てくるとZCT内径のスペースの問題からテストコイルをZ
CTに内蔵化せざるをえなくなってきている。
一方漏電遮断器は、漏電時に確実に動作をしなくては
ならないため、漏電遮断器に印加される各種の異常電圧
に対して器機が破損しないように規定されている。最近
では、雷サージ電圧に対しても器機が安全であるように
JISなどで規格化されてきている。一般にテストコイル
はZCT内径を通る負荷導体から抵抗を介して直接取り入
れられるため、負荷導体に雷サージ電圧が入った場合、
テストコイルと検出コイル間での電圧破損が問題にな
り、通常は最低10kV程度の高耐電圧特性が求められてい
る。従来テストコイルがZCT外部にあった場合は、この
耐圧特性に問題は生じなかったが、テストコイルをZCT
に内蔵化してから耐圧特性の低下が問題となっている。
本考案は、前記問題点の改善すべく、雷サージ電圧に
充分耐え、かつ従来雷サージ電圧の電気絶縁対策上困難
であった検出巻線とテストコイルを近接して巻線するこ
とを可能とした零相変流器を提供することにある。
ロ.考案の構成 〔課題を解決するための手段〕 本考案に於て、検出巻線とテストコイル付磁心は、一
括して外装ケースに格納し、絶縁樹脂を用い充填し、テ
ストコイル付ZCTとして供給するもので、外装ケースは
テストコイルを格納する部位を1次側の貫通導体装着時
に寸法的に支障のない範囲で底部及び内、外周側に部分
的に膨らみを設けた形状とし、テストコイル付ZCTであ
りながら実装時には、従来の検出巻線のみの樹脂注入形
外装ケース入ZCTとほぼ同寸法とするものである。
即ち本考案は、検出巻線を巻き回した高い初比透磁率
を持つ環状磁心と、該環状磁心を包む磁気シールド部材
と、巻線端末のリード線とからなる構成部品を、外装ケ
ースに収納し、該外装ケース内部に樹脂を充填して成る
零相変流器において、検出巻線を巻き回した環状磁心に
装着した磁気シールド部材の外表面に、高耐電圧特性を
有する絶縁テープを巻き、該絶縁テープ上にテストコイ
ルを巻回し、巻線端末とリード線を接続した環状磁心を
断面がU字状で前記テストコイルを収納するための膨ら
みを設けた環状の外装ケースに収納し、樹脂により充填
し構成したことを特徴とするテストコイル内蔵型の零相
変流器である。
〔作用〕
本考案による零相変流器のテストコイルは、外装ケー
スに内蔵され、1次側の負荷導体と直接接触することは
なく耐電圧上の問題がないことから、テストコイルは通
常の絶縁銅線等の径の細い線の使用が可能となり、ZCT
を大幅に小型化できた。またテストコイルの巻線にはビ
ニール被覆銅線を使用することなく通常の絶縁被覆銅線
の採用により、トロイダル巻線機による巻線ができ、巻
数も自由に設定可能となり、テスト回路の設計上大きな
効果が得られる。
〔実施例〕
以下本考案による零相変流器ZCTについて説明する。
第2図は本考案によるZCTの外観斜視図であり、第1
図は本考案によるZCTの平面図及び断面図で、第1図
(a)は樹脂充填前の平面図、第1図(b)は樹脂充填
後の縦断面図である。
第1図において、1は高い初比透磁率特性の磁心に検
出巻線を巻回したコイルで、通常は磁心に78%ニッケル
パーマロイが使用される。2は外部の磁界が検出巻線を
巻回した磁心に影響しない様に装着した、厚さが0.3〜
0.5mmの硅素鋼板、又は軟鋼鉄板で作られたリング状の
磁気シールドリング、3は外周に隙間を設けた厚さが0.
5〜0.8mmの硅素鋼板又は軟鋼板からなる磁気シールドケ
ースである。検出巻線のリード線6は磁気シールドケー
ス3の外周面隙間から引き出す。ついで第3図に示すよ
うに前記検出巻線を巻回したコイルに装着した磁気シー
ルドリングと磁気シールドケース3を数ヶ所テープで仮
り止めし、高耐電圧特性を持つ絶縁テープ4、例えば厚
さ0.2mmのテフロンテープを3層程巻回し、磁気シール
ドケース3との間の耐電圧特性を交流50Hzで1200V以上
になる様にし、第4図に示すように前記絶縁テープ4の
上にテストコイル5を巻回する。
テストコイルは集中巻とし、絶縁テープ4は雷サージ
電圧の対策の為、テストコイルと磁気シールドケース3
の間に左右とも数mmテープが残るような広幅のテープを
選定する。テストコイル5を巻回したコイルはテストコ
イルを収めるため底部及び内、外周側に部分的に膨らみ
を設けた外装ケース9に収め充填樹脂によりコイルをケ
ース内に充填し本考案の零相変流器が完成する。なお第
2図において、6は検出巻線のリード線、7はテストコ
イルのリード線である。8は充填樹脂、9は外装ケース
である。
前述した様に外装ケースは、テストコイルの膨らみを
格納する為に、外装ケースの底部及び内、外周側に膨ら
みを設けた構造としてある。
ハ.考案の効果 〔考案の効果〕 本考案による零相変流器は従来1次側挿通導体と一緒
に外装ケース内径側に巻回されたビニール被覆導線を用
いたテストコイルを、磁心外周に検出巻線を巻回したコ
イルを覆う磁気シールドケースの外面に耐電圧絶縁テー
プを巻回し、その上にテストコイルを巻回し、外装ケー
スに収め樹脂により充填した構造としたもので、従来に
比べ小型で耐電圧特性にすぐれたテストコイル付き零相
変流器とすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による零相変流器を示す平面図及び断面
図で、第1図(a)は樹脂充填前の平面図、第1図
(b)は樹脂充填後の縦断面図、第2図は本考案による
零相変流器の外観斜視図、第3図は本考案による零相変
流器の磁気シールドケースの一部外周に絶縁テープを巻
回した外観斜視図、第4図は磁気シールドケースの上に
テーピングした絶縁テープ上にテストコイルを巻回した
外観斜視図。 1……磁心に検出巻線を巻回したコイル、2……磁気シ
ールドリング、3……磁気シールドケース、4……絶縁
テープ、5……テストコイル、6……検出巻線のリード
線、7……テストコイルのリード線、8……充填樹脂、
9……外装ケース、10……外層ケースの膨らみ部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】検出巻線を巻き回した高い初比透磁率を持
    つ環状磁心と、該環状磁心を包む磁気シールド部材と、
    巻線端末のリード線とからなる構成部品を、外装ケース
    に収納し、該外装ケース内部に樹脂を充填して成る零相
    変流器において、検出巻線を巻き回した環状磁心に装着
    した磁気シールド部材の外表面に、高耐電圧特性を有す
    る絶縁テープを巻き、該絶縁テープ上にテストコイルを
    巻回し、巻線端末とリード線を接続した環状磁心を断面
    がU字状で前記テストコイルを収納するための膨らみを
    設けた環状の外装ケースに収納し、樹脂により充填し構
    成したことを特徴とするテストコイル内蔵型の零相変流
    器。
JP8105890U 1990-07-30 1990-07-30 零相変流器 Expired - Lifetime JP2522255Y2 (ja)

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JPH0438023U JPH0438023U (ja) 1992-03-31
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007017435A (ja) * 2005-06-24 2007-01-25 Schneider Electric Industries Sas 差動電流を測定する測定装置、1つの該測定装置を備えるトリップモジュール、及び1つの該モジュールを備えるスイッチギヤユニット

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007017435A (ja) * 2005-06-24 2007-01-25 Schneider Electric Industries Sas 差動電流を測定する測定装置、1つの該測定装置を備えるトリップモジュール、及び1つの該モジュールを備えるスイッチギヤユニット

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