JP2615986B2 - トラツキング制御装置 - Google Patents

トラツキング制御装置

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JP2615986B2
JP2615986B2 JP1072830A JP7283089A JP2615986B2 JP 2615986 B2 JP2615986 B2 JP 2615986B2 JP 1072830 A JP1072830 A JP 1072830A JP 7283089 A JP7283089 A JP 7283089A JP 2615986 B2 JP2615986 B2 JP 2615986B2
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【発明の詳細な説明】 以下の順序で本発明を説明する。
A産業上の利用分野 B発明の概要 C従来の技術(第7図及び第8図) D発明が解決しようとする問題点(第9図〜第11図) E問題点を解決するための手段 F作用 G実施例 (G1)同期信号抽出原理(第1図、第2図及び第8図) (G2)実施例の構成(第1図〜第6図) (G3)他の実施例 H発明の効果 A産業上の利用分野 本発明はトラツキング制御装置に関し、例えば回転ヘ
ツド型デイジタルオーデイオテープレコーダ(R−DA
T)に適用して好適なものである。
B発明の概要 本発明は、ATF方式のトラツキング制御装置におい
て、トラツキング制御パターンに基づいて消残りRF同期
信号をマスクするタイミングを検出するようにしたこと
により、トラツキング制御装置の構成を一段と簡易化し
得る。
C従来の技術 従来回転ヘツドを用いたデイジタルオーデイオテープ
レコーダにおいて、第7図に示すようなATF(automatic
track following)トラツキングパターンによつて磁気
テープ上に順次隣接するように斜めに形成した記録トラ
ツクTAI、TBI、TA2、TB2に対して磁気ヘツドVHD(一対
の磁気ヘツド、すなわちA及びBヘツドでなる)をパイ
ロツト信号を用いてATFトラツキング制御することによ
り、各記録トラツクTA1、TB1、TA2、TB2に記録されてい
るオーデイオデータDAUを再生するようにしたものが用
いられている。
各記録トラツクTA1、TB1、TA2、TB2の両端部(すなわ
ち磁気ヘツドVHDの突入側端部及び離脱側端部)にはオ
ーデイオデータDAUを挟むように第1及び第2のトラツ
キング制御パターンTF1及びATF2が書き込まれており、
磁気ヘツドVHDが周波数f2(=522.67〔kHz〕)又はf
3(=784.00〔kHz〕)の同期信号を記録してなる同期信
号パターン部SYNC1及びSYNC2を通過するごとに当該再生
同期信号を得て所定のタイミングで隣接するパイロツト
信号パターン部PILOT(周波数f1=130.67〔kHz〕のパイ
ロツト信号が記録されている)からクロストークして来
る再生パイロツト信号を再生できるようになされてい
る。
トラツキング制御パターンATF1及びATF2はパイロツト
信号パターン部PILOT、同期信号パターン部SYNC1及びSY
NC2間に消去領域IBG(周波数f4=1.568〔MHz〕)を挟み
ながら順次ほぼ千鳥模様を呈するようなトラツキング位
置に2ブロツク長のパイロツト信号パターン部PILOTを
配設することにより、磁気ヘツドVHDが各記録トラツクT
A1、TB1、TA2、TB2を走査したとき順次右側及び左側に
隣接するパイロツト信号パターン部PILOTから順次クロ
ストーク信号としてパイロツト信号をピツクアツプでき
るようになされている(当該ピツクアツプ信号をRF信号
と呼ぶ)。
すなわち第1に、Aヘツドでなる磁気ヘツドVHDが記
録トラツクTA1を走査するとき、磁気ヘツドVHDは第8図
(A1)の時点t10において第1のトラツキング制御パタ
ーンATF1の自己トラツク(現在走査している記録トラツ
ク)パイロツト信号パターン部PILOTから2ブロツク長
のRFパイロツト信号f1TA1をピツクアツプした後続く2
ブロツク長の期間の間右側に隣接する記録トラツクTB1
のパイロツト信号パターン部(逆アジマスを有する)か
らクロストークして来るパイロツト信号f1TB1をピツク
アツプし、続く2ブロツク長の期間の間左側に隣接する
記録トラツクTB2のパイロツト信号パターン部PILOT(逆
アジマスを有する)からクロストークして来るRFパイロ
ツト信号f1TB2をピツクアツプする。
かくして磁気ヘツドVHDが時点t14から第1のトラツキ
ング制御パターンATF1を離脱し、その後の時点t20から
第2のトラツキング制御パターンATF2に突入するまでの
間にオーデイオデータDAUを再生する。
かくして磁気ヘツドVHDが記録トラツクTA1上を第1の
トラツキング制御パターンATF1を通過している間に順次
右側及左側に隣接する記録トラツクTB1及びTB2から再生
したRFパイロツトf1TB1及びf1TB2のエンベロープのレベ
ルは磁気ヘツドTVHのトラツキング位置を表しており、
磁気ヘツドVHDが右すれ(又は左ずれ)していればRFパ
イロツト信号f1TB1(又はf1TB2)のエンベロープのレベ
ルがRFパイロツト信号f1TB2(又はf1TB1)のエンベロー
プのレベルより高くなる。
磁気ヘツドVHDはRFパイロツト信号f1TB1をピツクアツ
プしている2ブロツク長の期間の半分の期間を通過した
時点t12において0.5ブロツク長の同期信号パターン部SY
NC1を通過して周波数がf2のRF同期信号f2TA1をピツクア
ツプする。
このとき同期信号再生回路(図示せず)は当該RF同期
信号f2TA1の立上り時点、すなわち時点t12において第8
図(A2)に示すように第1サンプリングパルスPSM11
形成することによりRFパイロツト信号f1TB1のエンベロ
ープレベルをサンプリング保持すると共に、当該第1サ
ンプリングパルスPSM11の立上り時点t12から2ブロツク
長の期間が経過した時点t13において第1サンプリング
パルスPSM11に基づいて第2サンプリングパルスPSM12
自動的に発生してRF同期信号f1TB2のエンベロープレベ
ルをサンプリング保持する。
かくしてサンプリング保持されたRFパイロツト信号f
1TB1及びf1TB2のエンベロープレベルに偏差があればこ
のことは磁気ヘツドVHDの走査位置にトラツキングエラ
ーがあることを表しており、トラツキング制御回路は当
該トラツキングエラーをなくすようにキヤプスタンモー
タを位相制御することにより磁気ヘツドVHDをジヤスト
トラツキング状態にトラツキング制御する。
かくして磁気ヘツドVHDが第1のトラツキング制御パ
ターンATF1を通過している間に当該磁気ヘツドVHDから
トラツキングエラー情報を得て当該トラツキングエラー
を打ち消すようなATFトラツキング制御をなし得る。
時点t14においてトラツキング制御パターンATF1を離
脱した磁気ヘツドVHDは、時点t20から第2のトラツキン
グ制御パターンATF2に入ると、最初の2ブロツク長の期
間の間右側に隣接する記録トラツクTB1からRFパイロツ
ト信号f1TB1をピツクアツプした後、続く2ブロツク長
の期間の間左側に隣接する記録トラツクTB2からRFパイ
ロツト信号f1TB2をピツクアツプし、続く2ブロツク長
の期間の間現在走査している記録トラツクTA1からRFパ
イロツト信号f1TA1を再生した後時点t24から当該トラツ
キング制御パターンATF2を離脱する。
この間において磁気ヘツドVHDはRFパイロツト信号f
1TB1を再生している第1の2ブロツク長の期間の半分の
時点t21から0.5ブロツク長の期間の間同期信号パターン
部SYNC1からRF同期信号f2TA1をピツクアツプする。
このときトラツキング制御部は第8図(A2)に示すよ
うに当該RF同期信号f2TA1の立上り時点t21において第3
サンプリングパルスPSM13を形成することによりRFパイ
ロツト信号f1TB1のエンベロープレベルをサンプリング
保持した後、2ブロツク長の期間だけ経過した時点t22
において第4サンプリングパルスPSM14を自動的に発生
することによりRFパイロツト信号f1TB2のエンベロープ
レベルをサンプリング保持する。
かくしてサンプリング保持されたRFパイロツト信号f
1TB1及びf1TB2のエンベロープレベルに偏差があればこ
のことは磁気ヘツドVHDの走査位置にトラツキングエラ
ーがあることを表しており、トラツキング制御回路は当
該トラツキングエラーをなくすようにキャプスタンモー
タを位相制御することにより磁気ヘツドVHDジヤストト
ラツキング位置に引き戻すようなトラツキング制御をす
る。
Aヘツドでなる磁気ヘツドVHDが記録トラツキングTA2
を走査するタイミングの場合は、第8図(A1)及び(A
2)と対応させて第8図(C1)及び(C2)に示すよう
に、磁気ヘツドVHDは時点t10〜t14の間に第1のトラツ
キング制御パターンATF1を通過する6ブロツク長の期間
の間に順次自己トラツクRFパイロツト信号f1TA2をピツ
クアツプした後順次右側の記録トラツクTB2及び左側の
記録トラツクTB1からRFパイロツト信号f1TB2及びf1TB1
をピツクアツプすると共に、RFパイロツト信号f1TB2
ピツクアツプしている間に1ブロツク長の同期信号パタ
ーン部SYNC1を通過することにより時点t12においてRF同
期信号f2TA2をピツクアツプし、その立上り時点t12及び
2ブロツク長の期間だけ経過した時点t13において第1
及び第2サンプリングパルスPSM31及びPSM32を発生する
ことによりRFパイロツト信号f1TB2及びf1TB1のエンベロ
ープレベルをサンプリング保持すると共にその偏差に基
づいて磁気ヘツドVHDをジヤストトラツキング状態にト
ラツキング制御する。
また時点t20〜t24の間に第2のトラツキング制御パタ
ーンATF2を通過する6ブロツク長の期間の間に順次RFパ
イロツト信号f1TB2、f1TB1、f1TA2を再生すると共にRF
パイロツト信号f1TB2を再生している時点t21において1
ブロツク長の期間の上記信号パターン部SYNC1を通過す
ることにより第3及び第4のサンプリングパルスPSM33
及びPSM34を発生して当該RFパイロツト信号f1TB2及びf
1TB1のエンベロープレベルをサンプリング保持し、その
偏差をなくすように磁気ヘツドVHDをトラツキング制御
する。
次に磁気ヘツドVHDとしてBヘツドが記録トラツクTB1
を走査する際には、磁気ヘツドVHDが第8図(B1)にお
いて時点t10〜t14の間に第1のトラツキング制御パター
ンATF1を通過する6ブロツク長の期間について、順次右
側の記録トラツクTA2のRFパイロツト信号f1TA2、左側の
記録トラツクTA1のRFパイロツト信号f1TA1、自己トラツ
クのRFパイロツト信号f1TB1をピツクアすると共に、RF
パイロツト信号f1TA2をピツクアツプしている2ブロツ
ク長の期間の時点t11において0.5ブロツク長の同期信号
パターン部SYNC2を通過することによりRF同期信号f3TB1
を再生する。
そこでトラツキング制御回路部は第8図(B2)に示す
ように、当該RF同期信号f3TB1の立上り時点t11及びその
後2ブロツク期間経過した時点t12において第1及び第
2のサンプリングパルスPSM21及びPSM22を発生してRFパ
イロツト信号f1TA2及びf1TA1のエンベロープレベルを記
録保持した後その偏差を表すトラツキングエラー信号に
応じてキヤプスタンモータを位相制御することにより磁
気ヘツドVHDをジヤストトラツキング状態にトラツキン
グ制御する。
その後磁気ヘツドVHDは時点t20〜t24において、第2
のトラツキング制御パターンATF2を通過する間に、順次
自己トラツクのRFパイロツト信号f1TB1、右側の記録ト
ラツクTA2のRFパイロツト信号f1TA2、左側の記録トラツ
クTA1のRFパイロツト信号f1TA1をピツクアツプすると共
に、RFパイロツト信号f1TA2をピツクアツプしている期
間における時点t22から0.5ブロツク長の同期信号パター
ン部SYNC2を通過することによりRF同期信号f3TB1を再生
する。
これに応じてトラツキング制御回路部は第8図(B2)
に示すようにRF同期信号f3TB1の立上り時点t22及びその
後2ブロツク長の期間経過した時点t23において第3及
び第4のサンプリングパルスPSM23及びPSM24を発生して
RFパイロツト信号f1TA2及びf1TA1のエンベロープレベル
をサンプリング保持すると共にその偏差をなくすように
キヤプスタンモータを駆動することにより磁気ヘツドVH
Dを記録トラツクTB1にトラツキング制御する。
さらに磁気ヘツドVHDが記録トラツクTB2を走査してい
る場合、第8図(B1)及び(B2)に対応させて第8図
(D1)及び(D2)に示すように、磁気ヘツドVHDが時点t
10〜t14の6ブロツク長のトラツキング制御パターンATF
1を走査している間に順次右側の記録トラツクTA1のRFパ
イロツト信号f1TA1、左側の記録トラツクTA2のRFパイロ
ツト信号f1TA2、自己記録トラツクTB2のRFパイロツト信
号f1TB2をピツクアツプすると共に、RFパイロツト信号f
1TA1を再生している間の時点t11において磁気ヘツドVHD
が1ブロツク長の上記信号パターン部SYNC2を通過する
ことによりRF同期信号f3TB2を再生する。
従つてトラツキング制御回路部はRF同期信号f3TB2
立上り時点t11及びその第2ブロツク長の期間経過した
時点t12において第1及び第2のサンプリングパルスP
SM41及びPSM42を発生してRFパイロツト信号f1TA1及びf
1TA2のエンベロープレベルをサンプリング保持し、その
偏差を表すトラツキングエラーに基づいてキヤプスタン
モータを位相制御することにより磁気ヘツドVHDを記録
トラツクTB2にトラツキング制御する。
その後磁気ヘツドVHDは時点t20〜t24の6ブロツク長
に亘つて第2のトラツキング制御パターンATF2を通過す
ることにより順次自己記録トラツクTB2のRFパイロツト
信号f1TB2、右側の記録トラツクTA1のRFパイロツト信号
f1TA1、左側の記録トラツクTA2のRFパイロツト信号f
1TA2を順次ピツクアツプすると共に、RFパイロツト信号
f1TA1をピツクアツプしている時点t22から1ブロツク長
の同期信号パターン部SYNC2を通過することによりRF同
期信号f3TB2をピツクアツプする。
このときトラツキング制御回路はRF同期信号f3TB2
立上り時点t22及び2ブロツク長経過した時点t23におい
て第3及び第4のサンプリングパルスPSM43及びPSM44
発生してRFパイロツト信号f1TA1及びf1TA2のエンベロー
ルレベルをサンプリング保持し、その偏差を表すトラツ
キングエラーによつてキヤプスタンモータを位相制御す
ることにより磁気ヘツドVHDを記録トラツクTB2にトラツ
キング制御する。
このように第7図のATFトラツクパターンを用いるこ
とにより、4つの記録トラツクTA1、TB1、TA2、TB2を対
応する磁気ヘツド(すなわちA又はBヘツド)が走査し
たとき右側及び左側に隣接する記録トラツクに記録され
ているパイロツト信号からのクロストークでなるRFパイ
ロツト信号を時分割的にサンプリングして磁気ヘツドVH
Dをトラツキング制御することができる。
D発明が解決しようとする問題点 ところがこの種の磁気記録装置においては、第7図の
ATFトラツクパターンを磁気テープ上に書き直す際にオ
ーバライト記録方式を用いるようになされているが、周
波数f2及びf3の同期信号パターン部SYNC1及びSYNC2上に
パイロツト信号パターン部PILOTが重複するようなトラ
ツク位置に新たな記録トラツクTA1、TB1、TA2、TB2を記
録した場合には、当該新たな記録トラツクから再生信号
を得る場合に、パイロツト信号パターン部PILOTによつ
てこれまで記録されていた同期信号パターン部SYNC1及
びSYNC2を完全には消去しきれない場合が生ずるおそれ
がある。
このように同期信号パターン部SYNC1及びSYNC2が消去
しきれずに残つている場合、磁気ヘツドVHDが自己記録
トラツクを走査する際に所定の記録位置から同期信号を
再生できることに加えて当該消残りRF同期信号によつて
過つたタイミングでサンプリングパルスを発生するため
に、正しいトラツキング制御を実行できなくなるおそれ
がある。
因に第7図のATFトラツクパターンの状態に記録され
た記録トラツク……TB2、TA1、TB1、TA2、TB2、TA1……
に対して左側に(又は右側に)例えばトラツク分だけト
ラツクずれしたオーバライト記録トラツク……TA1、TB
1、TA2、TB2、TA1、TB1……が形成されたときには、第
9図(又は第10図)(又は……TA2、TB2、TA1、TB1、TA
2、TB2……)に示すように、オーバライト記録トラツク
……TA1、TB1、TA2、TB2……(又は……TA2、TB2、TA
1、TB1、TA2、TB2……)のうち、パイロツト信号パター
ン部PILOTからRFパイロツト信号f1TA1、f1TB1、f1TA2
f1TB2を再生する際に、消し残された同期信号がパター
ン部SYNC1又はSYNC2に基づいて消残りRF同期信号
f3TB2、f2TA1、f3TB1、f2TA2が再生される(第9図(A
1)、(B1)、(C1)、(D1)又は第10図(A1)、(B
1)、(C1)、(D1))。
この消残り同期信号パターン部SYNC1及びSYNC2に基づ
いて得られる消残りRF同期信号f3TB2、f2TA1、f3TB1、f
2TA2をそのまま放置すると、これに基づいてそれぞれ一
対のサンプリングパルス(PSM11X、PSM12X及びPSM13X
PSM14X)、(PSM21X、PSM22X及びPSM23X、PSM24X)、
(PSM31X、PSM32X及びPSM33X、PSM34X)、(PSM41X、P
SM42X及びPSM43X、PSM44X)を発生し、当該発生時点に
おけるRFパイロツト信号のエンベロープレベルをトラツ
キングエラー信号として過つてサンプリング保持する結
果になる。
しかしこの点においてサンプリング保持されるRFパイ
ロツト信号は正規のものではないので、結局キヤプスタ
ンサーボ回路、従つて磁気ヘツドVHDは正しいトラツキ
ング動作をし得なくなる。
この問題を解決する方法として従来第11図に示すよう
な構成の同期信号抽出回路K1を用いることにより、オー
バライトによつて消し残された同期信号(すなわち消残
り同期信号)を抽出しないような対策がとられている。
第11図において同期信号抽出回路K1はRFエンベロープ
検出回路及びリミツタで構成されたマスク信号発生回路
K2を有し、RF入力信号RFINのうち、磁気ヘツドVHDがパ
イロツト信号パターン部PILOTを通過したとき得られるR
Fパイロツト信号成分のエンベロープが他のRF信号のエ
ンベロープと比較して格段的に低くなることを利用し
て、磁気ヘツドVHDがパイロツト信号がパターン部PILOT
を通過している間マスク信号SMKをマスク回路K3に供給
する。
RF入力信号RFINはリミツタK4においてパルス入力信号
SINに変換された後マスク回路K3を通つて同期信号検出
回路K5に入力される。
同期信号検出回路K5はスイツチパルス信号SWPに基づ
いて現在磁気ヘツドVHDとして使用されているヘツド
(すなわちA又はBヘツド)を選択することにより周波
数f2又はf3の同期信号パターン部SYNC1又はSYNC2からピ
ツクアツプされたRF同期信号のエンベロープを表す検出
同期信号SSYを送出する。
第11図のように構成すれば、オーバライト記録をする
際に記録トラツクがずれた場合には、消残り同期信号が
必ずパイロツト信号パターン部PILOTに生ずることに着
目して磁気ヘツドVHDがパイロツト信号パターン部PILOT
を通過する期間の間入力データSINを同期信号検出回路K
5に入力させないようにマスクすることにより、たとえ
同期信号の消し残りがあつたとしてもこれにより誤動作
するおそれを有効に回避し得る。
ところが第11図の従来の構成によると、マスク信号S
MKを形成する手段として、アナログ信号でなるRF入力信
号RFINをそのままマスク信号発生回路K2において処理す
るいわゆるアナログ的処理手段を用いているために、マ
スク信号SMKを得るための構成を実用上十分に小形化し
得ない問題がある。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、オーバ
ライト記録された記録トラツクを走査する磁気ヘツドの
トラツキング制御をするにつき、これを実用上十分に小
型化し得る手段によつて実現し得るようにした同期信号
再生装置を提案しようとするものである。
E問題点を解決するための手段 かかる問題点を解決するため本発明においては、パイ
ロツト信号パターン部PILOT及び同期信号パターン部SYN
C1、SYNC2を磁気ヘツドVHDが所定の順序で走査できるよ
うにしたトラツキング制御パターンATF1、ATF2を磁気テ
ープの複数の記録トラツクTA1〜TB2にそれぞれ形成し、
この同期信号パターン部SYNC1、SYNC2から得ら正規のピ
ツクアツプ同期信号のタイミングに基づいて隣接する記
録トラツクのパイロツト信号パターン部PILOTから得ら
れるピツクアツプパイロツト信号f1TA1〜f1TB2をサンプ
リングすることにより、磁気ヘツドVHDをトラツキング
制御するトラツキング制御装置において、磁気ヘツドVH
Dが走査している記録トラツクTA1〜TB2を検出すること
によりパイロツト信号パターン部PILOT及び同期信号パ
ターン部SYNC1、SYNC2の配列順序を判別し、当該判別結
果に基づいて消残りピツクアツプ同期信号f2TA1
f2TA2、f3TB1、f3TB2をマスクすることにより当該マス
クした消残りピツクアツプ同期信号f2TA1、f2TA2、f
3TB1、f3TB2についてのピツクアツプパイロツト信号f
1TA1〜f1TB2のサンプリング処理を実行させないように
する。
F作用 磁気ヘツドVHDが現在走査している記録トラツクTA1〜
TB2は予めパイロツト信号パターン部PILOT及び同期信号
パターン部SYNC1、SYNC2と配列順序が予めパターンとし
て決められているので、オーバライトした磁気テープか
ら得られるピツクアツプ信号に含まれるf2TA1、f2TA2
f3TB1、f3TB2消残りピツクアツプ同期信号が発生するタ
イミングは現在走査している記録トラツクTA1〜TB2を検
出することによつて判別することができる。
従つてトラツキング動作に誤動作を生じさせるような
消残りピツクアツプ同期信号f2TA1、f2TA2、f3TB1、f
3TB2が発生するタイミングを正規のピツクアツプ同期信
号又は消残りピツクアツプ同期信号f2TA1、f2TA2、f
3TB1、f3TB2に基づいて検出することにより誤動作を生
じさせる消残りピツクアツプ同期信号を確実にマスクす
ることができる。
G実施例 以下図面について、本発明の一実施例を詳述する。
(G1)同期信号抽出原理 第9図及び第10図について上述したように、オーバラ
イト記録した記録トラツクTA1〜TB1、TA2、TB2が消去さ
れるべき記録トラツクに対して例えば1トラツク分右ず
れ又は左ずれすることによりオーバライト記録したパイ
ロツト信号パターン部PILOTに消残り同期信号パターン
部SYNC1又はSYNC2が生じた場合、これをオーバライト記
録した同期信号パターン部SYNC1又はSYNC2と区別してこ
れを抽出する方法として、オーバライト記録した記録ト
ラツクTA1、TB2、TA2、TB2上のパイロツト信号パターン
部PILOTの記録パターンの特徴を利用する。
すなわちオーバライト記録した記録トラツクTA1、TB
1、TA2、TB2を再生することによつて得ることができるR
Fパイロツト信号は、第8図(A1)、(B1)、(C1)、
(D1)に示すように、トラツキング制御パターンATF1又
はATF2を磁気ヘツドVHDが通過して行くとき、第1、第
2及び第3番目の2ブロツク長のタイミング(これを第
1、第2及び第3のトラツキング制御ブロツクBL1、BL
2、及びBL3と呼ぶ)でRFパイロツト信号及びRF同期信号
が発生する発生順序として2種類のカテゴリーがある。
第1のカテゴリーは自己記録トラツクのRFパイロツト
信号が発生した後RF同期信号が発生する記録トラツク
で、第1のトラツキング制御パターンATF1の記録トラツ
クTA1及びTA2(第8図(A1)及び(C1)と、第2のトラ
ツキング制御パターンATF2の記録トラツクTB1及びTB2
(第8図(B1)及び(D1))がこの第1のカテゴリーに
属する。
これに対して第2のカテゴリーはRF同期信号が発生し
た後自己記録トラツクのRFパイロツト信号が発生する場
合で、第1のトラツキング制御パターンATF1の記録トラ
ツクTB1及びTB2(第8図(B1)及び(D1))と、第2の
トラツキング制御パターンATF2の記録トラツTA1及びTA2
(第8図(A1)及び(C1))がこのカテゴリーに属す
る。
第1のカテゴリーに含まれる記録トラツク、すなわち
第1のトラツキング制御パターンATF1側の記録トラツク
TA1及びTA2と、第2のトラツキング制御パターンATF2側
の記録トラツクTB1及びTB2の場合には、第1図(A)に
示すように、第1番目のトラツキング制御ブロツクBL1
のタイミングで発生する自己記録トラツクのRFパイロツ
ト信号f1RECに重畳するように周波数f2又はf3の消残りR
F同期信号f2RECX又はf3RECXが生じ、これにより消残りR
F同期信号f2RECX又はf3RECXに基づいて第1図(B)に
示すようにサンプリングパルスPSMXが生じ、これに続い
て第2番目のトラツキング制御ブロツクBL2のタイミン
グで、正規のRF同期信号f2REC又はf3RECに基づくサンプ
リングパルスP3Mが生ずる結果になる。
また第2のカテゴリーの場合には、第2図(A)に示
すように、第1番目のトラツキング制御ブロツクBL1の
タイミングで周波数f2又はf3の正規のRF同期信号f2REC
又はf3RECが生じた後、第3番目のトラツキング制御ブ
ロツクBL3に自己記録トラツクのRFパイロツト信号f1REC
と重畳するように消残りRF同期信号f2RECX又はf3RECX
生ずる結果になる。
従つて第2のカテゴリーの場合には第2図(B)に示
すように、第1番目のトラツキング制御ブロツクBL1の
タイミングにおいて正規のサンプリングパルスPSMを検
出した後第3番目のトラツキング制御ブロツクBL3のタ
イミングで消残りRF同期信号に基づくサンプリングパル
スP3MXが検出されることになる。
そこで第1のカテゴリーに含まれる記録トラツクにつ
いては2つのサンプリングパルスP3MX及びPSMの両方を
発生させて2番目のサンプリングパルスPSMだけを用い
て第2及び第3のトラツキング制御ブロツクBL2及びBL3
についてのRFパイロツト信号のサンプリングを実行する
ようにすることにより、消残りRF同期信号f2RECX又はf
3RECXによる誤動作を防止する。
また第2のカテゴリーに含まれる記録トラツクについ
ては、2つのサンプリングパルスPSM及びPSMXのうち、
第1番目のサンプリングパルスPSMを検出したとき第2
番目のサンプリングパルスPSMXの検出動作をさせないよ
うにする。
このようにすれば、第1のサンプリングパルスPSM
よつて第1及び第2トラツキング制御ブロツクBL1及びB
L2におけるRFパイロツト信号のサンプリングを正しく実
行し得ると共に、消残りRF同期信号f2RECX又はf3RECX
基づいて誤つてRFパイロツト信号をサンプリングするよ
うな誤動作を生じさせないようにする。
(G2)実施例の構成 第1図及び第2図について上述した同期信号抽出原理
に基づいて第3図に示すようなトラツキング制御装置1
が構成される。
第3図において、磁気ヘツドVHD(すなわちAヘツドH
A及びBヘツドHB)においてピツクアツプされたRF信号S
INはヘツド信号処理回路2を通つてトラツキング制御装
置1のサンプリングパルス形成回路3及びトラツキング
エラー信号形成回路4与えられる。
サンプリングパルス形成回路3はイコライザ回路11及
びリミツタ12を介して周波数信号でなるRF検出信号SRF
を得て同期信号検出回路13に供給する。
同期信号検出回路13は第5図(A)に示すスイツチパ
ルス信号SWPによつて、RF検出信号SRFとして到来する周
波数f2又はf3のRF同期信号を検出する。
すなわちスイツチングパルス信号SWPが論理「L」レ
ベルにある期間(すなわち磁気ヘツドVHDのうちAヘツ
ドHAが記録トラツクTA1又はTA2を走査する期間)TIMEA
にあるとき、同期信号検出回路13は周波数f2の再生同期
信号を連続化して同期信号検出出力SSYNCを送出する動
作状態に切り換えられるのに対して、スイツチングパル
ス信号SWPが論理「H」レベルにある期間(すなわちB
ヘツドHBが記録トラツクTB1又はTB2を走査する期間)TI
MEBにあるとき同期信号検出回路13は周波数f3のRF同期
信号を連続化して同期信号検出出力SSYNCを送出するよ
うな動作状態に切り換えられる。
かくして同期信号検出回路13は磁気ヘツドVHD(第7
図)が同期信号パターン部SYNC1又はSYNC2を通過してい
る時間を表すパルス幅を有するパルスでなる同期信号検
出出力SSYNCをサンプリング信号発生回路14に供給す
る。
サンプリング信号発生回路14は第4図に示すように、
スイツチングパルス信号SWPを受けるマスク信号形成回
路21において発生したマスク信号SMASKを同期信号検出
出力SSYNCを受けるマスク回路22に供給することにより
同期信号検出出力SSYNCをマスク信号SMASKによつてマス
ク制御することによりマスク出力SSYNCXを得てこれをブ
ロツク長検出回路23に供給するような構成を有する。
マスク信号形成回路21はスイツチングパルス信号SWP
をエリアウインドウ回路31に与えることにより第5図
(B)に示すようにスイツチングパルス信号SWPのスイ
ツチングパルス期間TIMEAを前半部の半期間TIMEA1及び
後半部の半期間TIMEA2に分割すると共に、スイツチング
パルス期間TIMEBを前半部の半期間TIMB1及び後半部の半
期間TIMEB2に分割するようなウインドウパルス出力を発
生して領域判定回路32に与える。
領域判定回路32はスイツチングパルス信号SWP及びウ
インドウパルス出力SWPXを受けるナンド回路でなる第1
のゲート回路32Aによつて第5図(C1)に示すように、
半期間TIMEB2の間だけ論理「L」レベルに立ち下がるゲ
ート信号G1を発生すると共に、入力端にインバータを有
するナンド回路でなる第2のゲート回路32Bにスイツチ
ングパルス信号SWP及びウインドウパルス出力SWPXを受
けることにより第5図(C2)に示すように半期間TIMEA1
の間だけ論理「L」レベルに立ち下がるゲート信号G2を
得る。
このゲート信号G1及びG2はナンド回路構成の第3のゲ
ート回路32Cに与えられ、これによりその出力端に第5
図(C3)に示すように、磁気ヘツドVHDが記録トラツクT
A1の後半部ないし続く記録トラツクTB1の前半部を走査
している間論理「L」レベルに立ち下がり、続いて記録
トラツクTB1の後半部ないし続く記録トラツクTA2の前半
部を走査している間論理「H」レベルに立ち上がり、続
いて記録トラツクTA2の後半部ないし続く記録トラツクT
B2の前半部を走査している間論理「L」レベルに立ち下
がり、続いて記録トラツクTB2の後半部ないし続く記録
トラツクTA1の前半部を走査しているとき論理「H」レ
ベルに立ち上がるゲート信号G3をオア回路構成のマスク
条件信号形成回路33に与える。
このマスク条件信号形成回路33には、ブロツク長検出
回路23から送出されるマスク動作表示信号TIMをインバ
ータを介して受ける。
ブロツク長検出回路23は第6図(A)に示すように、
正規のRF同期信号f2REC又はf3RECがマスク出力SSYNCX
して発生したとき、若しくは消残りRF同期信号f2RECX
はf3RECXがマスク出力SSYNCXとして発生したとき、内部
カウンタ回路を駆動することにより順次タイミングパル
ス信号ATFS1(第6図(C1))、ATFS2(第6図(C
2))、ATFS3(第6図(C3))を発生する。
ここで第1のタイミングパルス信号ATFS1は、同期信
号f2REC又はf3REC、f2RECX又はf3RECXが到来したとき実
用上ほぼRF同期信号の立上り時点において内部カウンタ
回路において発生される。
また第2のタイミングパルス信号ATFS2は、第1のタ
イミングパルス信号ATFS1の発生後、RF同期信号が0.5ブ
ロツク長、又は1.0ブロツク長をもつていることを判別
した後、2ブロツク長経過した時点において内部カウン
タ回路において発生され、さらに第3のタイミングパル
ス信号ATFS3は第2のタイミングパルス信号ATFS2からさ
らに2ブロツク長経過した時点において内部カウンタ回
路において発生される。ただし、新たな同期信号が検出
されると、内部カウンタ回路がリセットされるため、前
のRF同期信号に対するATFS2及びFTAS3は発生しない。
これらのタイミングパルス信号ATFS1、ATFS2、ATFS3
はトラツキングエラー信号形成回路4(第3図)に対す
るサンプリング動作信号として用いられ、かかるサンプ
リング動作状態にあることを表すサンプリング動作状態
信号TIM(第6図(B))が第1のタイミングパルス信
号ATFS1が発生し、同期信号が0.5ブロツク長、又は1.0
ブロツク長をもつていることを判別した時点から第3の
タイミングパルス信号ATFS3が発生した後所定の時間経
過した時点まで論理「H」レベルを維持するようになさ
れている。
かくしてサンプリング動作状態信号TIM(第5図
(D))は各スイツチングパルス期間TIMEA及びTIMEBの
開始端及び終了端において磁気ヘツドVHDが第1及び第
2の同期信号パターン部ATF1及びATF2を通過するタイミ
ングで同期信号が検出されるごとに論理「H」レベルに
立ち上がる。
従つてマスク条件信号形成回路33はゲート信号G3(第
5図(C3))が論理「H」レベルに立ち上がつてる期間
の間論理「H」レベルになり、かつゲート信号G3(第5
図(C3))が論理「L」レベルにある期間においてサン
プリング動作状態信号TIMが論理「H」レベルにあると
き論理「L」レベルに立ち下がるようなゲート信号G4
(第5図(E))をアンド回路構成のマスク信号出力回
路34に与える。
かかる構成に加えてエリアウインドウ回路31のウイン
ドウパルス出力SWX(第5図(B))がエツジ検出回路4
1に与えられることにより、ウインドウパルス出力SWPX
(第5図(B))の立上り及び立下りにおいてエツジ検
出パルスG5(第5図(F))が発生され、このエツジ検
出パルスG5がインバーダ42を介してフリツプフロツプ回
路構成のゲート信号形成回路43にリセツトパルスとして
与えられる。
ゲート信号形成回路43のイネーブル端子ENにはタイミ
ングパルス信号ATFS3(第6図(C3)に基づいてその立
上り時点において立上りエツジ検出回路44において発生
されるパルス信号G6(第5図(G))が与えられ、かく
してゲート信号形成回路43はその出力として第5図
(H)に示すように、各半期間TIMEA1、TIMEA2、TIME
B1、TIMEB2においてタイミングパルス信号ATFS3が発生
した後当該半期間TIMEA1、TIMEA2、TIMEB1、TIMEB2が終
了する時点までの間論理「L」レベルに立ち下がるゲー
ト信号G7(第5図(H))を形成し、これをマスク信号
形成回路34に供給する。
マスク信号形成回路34はゲート信号G4(第5図
(E))及びG7(第5図(H))のアンド条件に基づい
て、第5図(I)に示すように、半期間TIMEA1及びTIME
B2においてゲート信号G7が論理「L」レベルに立ち下が
つた時点、従つてタイミングパルス信号ATFS3が発生し
た時点においてその後論理「L」レベルに立ち下がるよ
うなマスク信号SMASK(第5図(I))を発生する。
このマスク信号SMASKは残る半期間TIMEA2及びTIMEB1
において、ゲート信号G4が論理「L」レベルに立ち下が
る時点、従つてRF同期信号を検出した時点から以後論理
「L」レベルに立ち下がるような変化を生ずる。
かくしてマスク回路22はマスク信号SMASKが論理
「L」レベルに立ち下がつている間同期信号検出出力S
SYNCをマスクすることによりその間に到来するRF同期信
号をマスク出力SSYNCXとしてブロツク長検出回路23に供
給させないようにする。
その結果マスク信号SMASKは、半期間TIMEA1及びTIMEB
2のタイミング、従つて第9図及び第10図において磁気
ヘツドVHDが記録トラツクTA1又はTA2の第1のトラツキ
ング制御パターンATF1を走査しているタイミング、及び
記録トラツクTB1又はTB2の第2のトラツキング制御パタ
ーンATF2を走査しているタイミングの場合のように、消
残りRF同期信号が発生した後正規なRF同期信号が発生す
る場合にはタイミングパルス信号ATFS3が発生するまで
マスク信号SMASKが論理「H」レベルを維持することに
より(第6図)、消残りRF同期信号f2RECX又はf3RECX
ブロツク長検出回路23に取り込んだ後、これに続いて正
規のRF同期信号f2REC又はf3RECをブロツク長検出回路23
に取り込むような制御を実行する。
これに対してマスク回路22は半期間TIMEA2及びTIMEB1
のタイミング、従つて磁気ヘツドVHDが記録トラツクTA1
又はTA2の第2のトラツキング制御パターンATF2を走査
しているタイミング、又は記録トラツクTB1、又はTB2の
第1のトラツキング制御パターンATF1を走査しているタ
イミングのように、正規のRF同期信号f2REC又はf3REC
発生した後消残りRF同期信号f2RECX又はf3RECXが発生し
た場合(第6図)には、正規のRF同期信号f2REC又はf
3RECをブロツク長検出回路23に取り込んだ後同期信号が
0.5ブロツク長、又は1.0ブロツク長をもつていることを
判別したときサンプリング動作状態信号TIMに基づいて
マスク信号SMASKが論理「L」レベルに立ち下がること
によりその後発生する消残りRF同期信号f2RECX又はf
3RECXをブロツク長検出回路23に取り込ませないような
動作をする。
サンプリング信号発生回路14(第4図)はタイミング
パルス信号ATFS1及びATFS2を第1及び第2のサンプリン
グパルスとしてトラツキングエラー信号形成回路4(第
3図)に送出する。
トラツキングエラー信号形成回路4はヘツド信号処理
回路2から得られるRF信号SINのうち周波数f1のパイロ
ツト信号をパイロツトフイルタ回路51において抽出し、
当該パイロツト信号S11のエンベロープをもつエンベロ
ープ検出信号S12をエンベロープ検出回路52から送出す
る。
かくしてエンベロープ検出回路52は第8図ないし第10
図について上述したようなレベル変化を呈するRFパイロ
ツト信号を得てサンプルホールド回路53及び差動増幅回
路54に与える。
サンプルホールド回路53は、第1のタイミングパルス
信号ATFS1よつてサンプリングホールド動作をしてエン
ベロープ検出信号S12のエンベロープレベルをサンプル
ホールドしてこれを差動増幅回路54の差動入力端Aに与
える。
かくして差動増幅回路54はタイミングパルス信号ATFS
1が発生した時点以降当該タイミングパルス信号ATFS1の
発生時点におけるエンベロープレベルと、その後時間の
経過に従つて変化するエンベロープ検出信号S12のエン
ベロープレベルとの差を表す偏差出力S14を差出力端A
−Bから送出する。
この偏差出力S14は第2のタイミングパルス信号ATFS2
をサンプリングパルスとして受けるサンプルホールド回
路55にサンプルホールドされ、そのサンプルホールド出
力がATFトラツキングエラー信号S15として加算回路56を
介してキヤプスタン駆動回路57に供給される。
この実施例の場合加算回路56には速度エラー検出回路
58においてキヤプスタン速度信号CFGに基づいて発生さ
れる速度エラー信号S16が供給され、その加算出力に基
づいてキヤプスタン駆動回路57が制御され、かくしてキ
ヤプスタンモータ、従つて磁気テープが速度制御かつ位
相制御されることにより、磁気ヘツドVHDが記録トラツ
クにトラツキング制御される。
以上の構成によれば、磁気テープ上に形成されるトラ
ツキング制御パターンATF1及びATF2パイロツト信号パタ
ーン部PILOTのパターンの配置が、記録トラツクTA1、TB
1、TA2、TB2についてそれぞれ予め決められており、そ
の結果消残りRF同期信号f2RECX、又はf3RECXの発生順序
が第1図及び第2図について上述したように2種類のカ
テゴリーになることに基づいて、各カテゴリーごとにRF
同期信号に対するマスクのタイミングを制御するように
したことにより、正規のRF同期信号に基づいて消残りRF
と同期信号の影響を受けずに磁気ヘツドVHDを確実にト
ラツキング制御することができる。
図に第1図に示すように第1のカテゴリー、すなわち
最初に消残りRF同期信号f2RECX又はf3RECXが発生し、続
いて正規のRF同期信号f2REC又はf3RECが発生した場合に
は、これを両方ともブロツク長検出回路23(第4図)に
取り込むようにしたことにより、サンプリングパルス発
生回路14はサンプルホールド回路53及び55に対して消残
りRF同期信号f2RECX又はf3RECXに基づくタイミングパル
ス信号ATFS1及びATF2を供給した直後に続いて正規のRF
同期信号f2REC又はf3RECに基づくタイミングパルス信号
ATFS1及びATFS2を供給できることにより、その後ATFト
ラツキングエラー信号S15として送出される偏差出力S14
は正規のRF同期信号f2REC又はf3RECによつてサンプリン
グしたパイロツト信号レベルを表すことになる。
これに対して第2図に示すように第2のカテゴリー、
すなわち正規のRF同期信号f2REC又はf3RECが発生した後
消残りRF同期信号f2RECX又はf3RECXが発生するような記
録トラツクを走査しているときには、マスク回路22が正
規のRF同期信号f2REC又はf3RECを取り込んだ後直ちにマ
スク動作をすることにより、サンプルホールド回路53及
び55に与えられるタイミングパルス信号ATFS1及びATFS2
は正規のRF同期信号f2REC又はf3RECに対応するものだけ
になり、かくしてこの場合も正しいパイロツト信号に基
づくATFトラツキンゲラー信号S15だけが得られることに
なる。
(G3)他の実施例 (1) 上述の実施例においては、本発明は回転ヘツド
型デイジタルオーデイオテープレコーダに適用した場合
の実施例を述べたが、本発明はこれに限らず、パイロツ
ト信号パターン部PILOTの配置が複数の記録トラツクに
ついて予め決められているようなトラツキング制御装置
に広く適用し得る。
H発明の効果 上述のように本発明によれば、磁気ヘツドが走査する
記録トラツクの種別に基づいてRF同期信号を取り込むか
否かを制御するようにしたにより、オーバライト記録し
た際に生じた消残りRF同期信号王に基づいて誤動作する
おそれを有効に回避し得る。かくするにつき、消残りRF
同期信号をマスクするタイミングを従来の場合のように
RF信号のエンベロープの変化に基づいてアナログ的に検
出するような構成を採用しないようにし得ることより、
この分トラツキング制御装置の構成を一段と簡易化し得
る。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明によるトラツキング制御装置
の動作原理の説明に供する信号波形図、第3図は本発明
によるトラツキング制御装置の一実施例を示すブロツク
図、第4図はそのサンプリング信号発生回路の詳細構成
を示すブロツク図、第5図及び第6図は第3図及び第4
図の各部の信号を示す信号波形図、第7図はトラツキン
グ制御パターンを示す略線図、第8図ないし第10図は正
規のRF同期信号及び消残りRF同期信号の説明に供する信
号波形図、第11図は従来の同期信号抽出回路を示すブロ
ツク図である。 1……トラツキング制御装置、2……ヘツド信号処理回
路、3……サンプリングパルス形成回路、4……トラツ
キングエラー信号形成回路、13……同期信号検出回路、
14……サンプリング信号発生回路、53、55……サンプル
ホールド回路、54……差動増幅回路。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パイロツト信号パターン部及び同期信号パ
    ターン部を磁気ヘッドが所定の順序で走査できるように
    したトラツキング制御パターンを磁気テープの複数の記
    録トラツクにそれぞれ形成し、上記同期信号パターン部
    から得た正規のピツクアツプ同期信号のタイミングに基
    づいて隣接する記録トラツクの上記パイロツト信号パタ
    ーン部から得られるピツクアツプパイロツト信号をサン
    プリングすることにより、上記磁気ヘツドをトラツキン
    グ制御するトラツキング制御装置において、 上記磁気ヘツトが走査している上記記録トラツクを検出
    することにより上記パイロツト信号パターン部及び同期
    信号パターン部の配列順序を判別し、当該判別結果に基
    づいて消残りピツクアツプ同期信号をマスクすることに
    より当該マスクした消残りピツクアツプ同期信号につい
    ての上記ピツクアツプパイロツト信号のサンプリング処
    理を実行させないようにした ことを特徴とするトラツキング制御装置。
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