JP2615371B2 - チェーンレバーホイスト - Google Patents

チェーンレバーホイスト

Info

Publication number
JP2615371B2
JP2615371B2 JP6124207A JP12420794A JP2615371B2 JP 2615371 B2 JP2615371 B2 JP 2615371B2 JP 6124207 A JP6124207 A JP 6124207A JP 12420794 A JP12420794 A JP 12420794A JP 2615371 B2 JP2615371 B2 JP 2615371B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hub
spindle
chain
handle
lever
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6124207A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07309591A (ja
Inventor
幸造 片岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HHH Manufacturing Co
Original Assignee
HHH Manufacturing Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HHH Manufacturing Co filed Critical HHH Manufacturing Co
Priority to JP6124207A priority Critical patent/JP2615371B2/ja
Priority to US08/433,615 priority patent/US5641151A/en
Publication of JPH07309591A publication Critical patent/JPH07309591A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2615371B2 publication Critical patent/JP2615371B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66DCAPSTANS; WINCHES; TACKLES, e.g. PULLEY BLOCKS; HOISTS
    • B66D3/00Portable or mobile lifting or hauling appliances
    • B66D3/12Chain or like hand-operated tackles with or without power transmission gearing between operating member and lifting rope, chain or cable
    • B66D3/14Chain or like hand-operated tackles with or without power transmission gearing between operating member and lifting rope, chain or cable lever operated

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、手動でレバーを操作
することにより物品の巻揚げ、巻降し又は牽引ができ
る、チェーンを用いたチェーンレバーホイストの改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のチェーンレバーホイス
トでは、レバー操作によるチェーンの巻揚げ・巻降し動
作(以下「巻き動作」という)の他、無負荷の状態にお
いてチェーンが自由に移動する、いわゆるロードシーブ
の遊転動作が行えることが、必要不可欠の条件とされて
いる。
【0003】従来、例えばチェーンレバーホイストとし
て、図10に示すように、主枠(イ)と、この主枠
(イ)に回転自在に取り付けられたロードシーブ(ロ)
と、このロードシーブ(ロ)と連動して回転するように
上記主枠(イ)に取り付けられたスピンドル(ハ)と、
このスピンドル(ハ)に固定された固定摩擦板(ニ)
と、上記スピンドル(ハ)に螺合すると共にスピンドル
まわりに揺動するレバー(ホ)により回動されるハブ
(ヘ)と、上記固定摩擦板(ニ)と上記ハブ(ヘ)との
間において上記スピンドル(ハ)に遊嵌するラチェット
ギヤー(ト)及びブレーキライニング(チ)と、このラ
チェットギヤー(ト)に噛み合うように主枠(イ)に取
り付けられたラチェット爪(リ)とを備え、上記ハブ
(ヘ)を回動することによって固定摩擦板(ニ)とハブ
(ヘ)との間隔が変わるようにして上記ラチェットギヤ
ー(ト)及びブレーキライニング(チ)を緩緊自在にす
ると共に、補助機構として例えば上記固定摩擦板(ニ)
とハブ(ヘ)との間にコイルスプリング(ヌ)を弾装す
るなどして常時ハブ(ヘ)をコイルスプリング(ヌ)の
力で外方向に押しやり、上記ブレーキライニング(チ)
へのハブ(ヘ)の接触圧を緩和する方向、即ちブレーキ
を緩めるようにしたバネ式のチェーンレバーホイストが
知られている。その作動であるが、巻揚げ動作時には、
レバー(ホ)を巻揚げ方向に揺動していくと、吊り下げ
荷重によるトルクによってハブ(ヘ)がスピンドル
(ハ)にネジ込まれてハブ(ハ)と固定摩擦板(ニ)と
で上記ラチェットギヤー(ト)及びブレーキライニング
(チ)を締め付けるから、レバー(ホ)のトルクがハブ
(ヘ)からラチェットギヤー(ト)、ブレーキライニン
グ(チ)、固定摩擦板(ニ)、スピンドル(ハ)、ロー
ドシーブ(ロ)へと伝わり、ラチェットギヤー(ト)が
ラチェット爪(リ)に乗り上げながら回転することによ
ってロードシーブ(ロ)が巻揚げ方向に回転し、物品が
巻揚げられる一方、巻降し動作時には、吊り下げ荷重に
よるトルクによってハブ(ヘ)がスピンドル(ハ)にネ
ジ込まれてハブ(ヘ)と固定摩擦板(ニ)とで上記ラチ
ェットギヤー(ト)及びブレーキライニング(チ)が締
め付けられているが、レバー(ホ)を巻降し方向に揺動
していくと、この揺動している間はレバー(ホ)のトル
クによって上記締め付け力が若干緩和されるから、上記
ラチェットギヤー(ト)及びブレーキライニング(チ)
と固定摩擦板(ニ)との間が適度に滑り、ロードシーブ
(ロ)がハブ(ヘ)の回動に応じて巻降し方向に回動
し、物品が巻降され、そして遊転動作時には、レバー
(ホ)とハブ(ヘ)の連結関係を断ち切ってからハブ
(ヘ)を回動して固定摩擦板(ニ)とハブ(ヘ)との間
隔をあけると、ラチェットギヤー(ト)及びブレーキラ
イニング(チ)に対するハブ(ヘ)の接触圧が緩まり、
コイルスプリング(ヌ)の力でハブ(ヘ)が外方向に押
しやられてブレーキが効かないようになり、ロードシー
ブ(ロ)が遊転できるようになる。なお、この種のチェ
ーンレバーホイストにおいては、0.5トンを超える重
量用の機種には、上記ロードシーブとスピンドルが複数
個の減速歯車を介して連結されるものが多いが、それ以
下の軽量用の機種では、ロードシーブとスピンドルとが
直結する構造のものが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ものでは、ハブ(ヘ)のスピンドル(ハ)に対する螺合
位置をずらした上で補助機構により螺合位置の巻き動作
位置への復帰を阻止させる場合、チェーンを動かないよ
うに手で持っておいてハブ(ヘ)を回すか、或いはレバ
ー(ホ)をハブ(ヘ)に係止(通常は切替え爪をハブ
(ヘ)の切替えギヤーに噛ませることで行う)しておい
てスピンドル(ハ)を回すことにより行うことになる。
しかしながら、前者の方法によれば、瞬時に遊転動作へ
切替えられるものの、両手で操作する必要があるし、チ
ェーンを持つため手が汚れる。また後者の方法では片手
操作で遊転動作へ切替えられるが、係止操作を必要とす
るから操作が2回必要となって煩雑である。また後者の
方法においてスピンドル(ハ)を回す操作をチェーンを
動かすことにより行うこともあるが、これはスピンドル
(ハ)に手が届かないときに便利な方法であるものの、
操作が2回必要となって煩雑な上、チェーンを持つため
手が汚れる。
【0005】本発明は、このような点に着目してなされ
たものであり、その目的とするところは、ハブ及びスピ
ンドルの双方を手で回せるようにして、ハブのスピンド
ルに対する螺合位置をずらす操作として、従来の操作を
可能にしながらも、チェーンを持たずに且つ瞬時に遊転
動作へ切替えられる操作を実現することにある。さら
に、その場合にチェーンレバーホイストが巻き動作でき
る状態にあるか遊転動作できる状態にあるかを簡単に表
示して利便性を向上させることも目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1のチェーンレバーホイストは、主枠と、こ
の主枠に回転自在に取り付けられたロードシーブと、こ
のロードシーブと連動して回転するように上記主枠に取
り付けられたスピンドルと、このスピンドルに固定され
た固定摩擦板と、上記スピンドルに螺合すると共にスピ
ンドルまわりに揺動するレバーにより回動されるハブ
と、上記固定摩擦板と上記ハブとの間において上記スピ
ンドルに遊嵌するラチェットギヤー及びブレーキライニ
ングと、このラチェットギヤーに噛み合うように主枠に
取り付けられたラチェット爪と、上記ハブのスピンドル
に対する螺合位置を巻き動作位置から遊転動作位置にず
らしたときに螺合位置の巻き動作位置への復帰を阻止す
る補助機構とを設けると共に、上記ハブの周縁付近にハ
ブ用取手を設け、ハブを貫通したスピンドル先端付近に
スピンドル用取手を設ける構成としている。ここで、補
助機構としては、従来の技術で説明したように固定摩擦
板とハブとの間にコイルスプリング等の弾性体を弾装し
て常時ハブを弾性体の力で外方向に押しやるように構成
したバネ式のもの、スピンドルとハブとの間に例えばゴ
ム等の摩擦材を配してスピンドルとハブとの摺動抵抗を
所定値以上確保した構成のもの、ハブのスピンドルに対
する螺合位置を巻き動作位置から若干ずれた遊転動作位
置にずらしたときに螺合位置が元に戻らないように保持
するように構成したもの(特願平4−241191号、
及び当該出願に基づく優先権を主張した特願平5−16
6124号を参照)などが含まれる。
【0007】請求項2のチェーンレバーホイストは、上
記構成において、ハブ用取手及びスピンドル用取手のう
ち少なくとも一方の取手に、両取手の相対位置が示され
るようにインジケータを設ける構成である。
【0008】
【作用】請求項1のチェーンレバーホイストは、巻揚げ
動作時、レバーを揺動してハブを巻揚げ方向に回動すれ
ば、吊り下げ荷重によるトルクによってハブがスピンド
ルにネジ込まれてハブと固定摩擦板とで上記ラチェット
ギヤー及びブレーキライニングを締め付け、さらにレバ
ーによりハブを巻揚げ方向に回動していくと、レバーの
トルクはハブからラチェットギヤー、ブレーキライニン
グ、固定摩擦板、スピンドル、ロードシーブへと伝わ
り、ラチェットギヤーがラチェット爪に乗り上げながら
回転することによってロードシーブが巻揚げ方向に回転
する。一方、巻降し動作時は、吊り下げ荷重によるトル
クによってハブがスピンドルにネジ込まれてハブと固定
摩擦板とで上記ラチェットギヤー及びブレーキライニン
グが締め付けられるが、ここでレバーによりハブを巻降
し方向に回動すれば、この回動している間はレバーのト
ルクによって上記締め付け力が若干緩和されるから、上
記ラチェットギヤー及びブレーキライニングと固定摩擦
板との間が適度に滑り、ロードシーブがハブの回動に応
じて巻降し方向に回動する。
【0009】そして遊転動作にする場合、上記ハブのス
ピンドルに対する螺合位置を巻き動作位置から遊転動作
位置にずらすと、補助機構により螺合位置の巻き動作位
置への復帰が阻止されて、スピンドルとハブとの相対位
置がブレーキの効いていない状態に保持されるから、ロ
ードシーブの遊転動作が確保される。
【0010】その場合、ハブ用取手及びスピンドル用取
手の双方を手にとって若干回したときには、従来のよう
にチェーンを手で持ったりレバーをハブに係止しておい
てスピンドルを回す操作を行うことなくハブのスピンド
ルに対する螺合位置がずれる。
【0011】請求項2のチェーンレバーホイストは、イ
ンジケータによりハブ用取手及びスピンドル用取手の相
対位置が示されるから、螺合位置が巻き動作位置にある
か遊転動作位置にあるかが視認可能である。
【0012】
【実施例】以下、実施例を説明する。図1ないし図3は
実施例を示し、これらの図において、1は主枠、2は主
枠1に回転自在に取り付けられたロードシーブ、3はロ
ードシーブ2に係合するチェーン、4は主枠1に回転自
在に取り付けられたスピンドルであって、一端にスピン
ドルギヤー4bを有し、このスピンドルギヤー4bが減
速歯車群Gを介してロードシーブ2のギヤ2aに噛合し
ており、また他端寄りにネジ部4aを有している。5は
円盤形のハブであって、中央に雌ネジが切られた穴を有
しており、この穴に上記スピンドル4のネジ部4aが螺
合している。上記ハブ5は、摩擦板5bと、切替えギヤ
ー5aとを一体的に有している。6はスピンドル4に固
定された固定摩擦板である。上記摩擦板5bと固定摩擦
板6との間には、ラチェットギヤー7と、1枚〜複数枚
のブレーキライニング8とがスピンドル4に遊嵌した状
態で装着されており、ハブ5を回すことによって固定摩
擦板6とハブ5との間隔を変えて、ラチェットギヤー7
及びブレーキライニング8を緩緊自在としている。ま
た、図中、7aは主枠1に取り付けられて上記ラチェッ
トギヤー7に噛み合う一対のラチェット爪、9はスピン
ドル4を中心にして揺動するように設けられたレバーで
ある。10は巻き動作と、遊転動作を切替えるための切
替えつまみであって、レバー9に回動自在に設けられ、
その内端には上記ハブ5の切替えギヤー5aに噛み合う
U字形の切替え爪10aを有している。
【0013】上記ハブ5の正面側(図1の右側)には有
底円筒形の前ハブ11が固定されている。前ハブ11の
内方には、上記ハブ5のスピンドル4に対する螺合位置
を巻き動作位置から遊転動作位置にずらしたときに螺合
位置の巻き動作位置への復帰を阻止する補助機構が設け
られている。すなわち、上記スピンドル4は前ハブ11
を貫通しており、その先端にはスピンドル直径方向に一
対のシリンダー12,12が固定されている。各シリン
ダー12の外端にはボール13が嵌め込まれ、各シリン
ダー12の中にはボール13を前ハブ11内壁に向けて
付勢するようにコイルスプリングが縮装されている。そ
して、前ハブ11内壁には上記シリンダー12,12の
ボール13が嵌入可能な一対の凹陥部14,14が直径
方向に対向して設けてある。上記前ハブ11はハブ5と
一体成形してもよい。
【0014】上記ハブ5のスピンドル4に対する螺合位
置を説明すると、図4では巻揚げ動作位置にあり、図5
では巻降し動作位置にある。すなわち、いずれもハブ5
を時計方向に回してスピンドル4にネジ込んだ状態であ
り、この状態ではシリンダー12のボール13がハブ5
の凹陥部14の内壁に接触している。そして、図6で
は、巻き動作位置から若干ずれた遊転動作位置にある。
すなわち、ハブ5を少しの角度だけ反時計方向に回した
状態であり、シリンダー12のボール13が凹陥部14
に嵌まり、この螺合位置からずれないように仮固定され
ている。ここで、仮固定とは、ハブ5とスピンドル4と
が、これらにかかるトルクが限界値以下のときは両者が
連結関係にあるが、限界値を超えると連結状態が解除さ
れることをいう。
【0015】そして、上記前ハブ11外壁の正面寄りの
端部(図1の右端部)11aは握り易く成形されてい
て、上記ハブの周縁付近に設けられたハブ用取手として
機能する。一方、スピンドル4の先端付近にはスピンド
ル用取手が設けられている。すなわち、上記シリンダー
12,12にはキャップ15が装着されている。図1及
び図3に示すように上記キャップ15は、円盤形の基盤
15aと、この基盤15aの背面側においてシリンダー
12,12の両側壁に当接するよう設けられたガイド1
5bと、基盤15aの正面側において所定長さにわたり
突成されたスピンドル用取手15cと、キャップ15の
回動位置を示すべくスピンドル直径方向に一対、例えば
矢印等の形状で設けられたスピンドル側のインジケータ
15dとを備える。また前ハブ11の正面にもハブ5の
回動位置を示すべく例えば切欠き等によりハブ側のイン
ジケータ11bが設けられている。これらのインジケー
タ11b及び15dによって両取手11a,15cの相
対位置が示される。なお、前ハブ11の先端内壁には段
差部11cが設けられていると共に、その更に先端側に
は溝11dが形成されてスナップリング16が嵌入され
ており、この段差部11cとスナップリング16とによ
りキャップ基盤15aの周縁がルーズに挟持されてい
て、キャップ15が抜け落ちないようにすると共に、ハ
ブ5のスピンドル4に対する螺合位置がずれてシリンダ
ー12,12のスピンドル軸方向での位置が変わって
も、キャップ15はスピンドル軸方向に沿って移動せ
ず、しかもガイド15bによるシリンダー両側壁のガイ
ド機能が常に確保される。この機能を発揮させるため
に、図3に示すようにキャップ15とシリンダー12,
12との間は所定量の間隔があけられている。
【0016】上記ハブ側インジケータ11b及びスピン
ドル側インジケータ15dの機能を説明すると、巻揚げ
動作時である図7及び巻降し動作時である図8では、い
ずれもハブ側インジケータ11b,11bがスピンドル
側インジケータ15d,15dからずれている。そし
て、遊転動作時である図9では、ハブ側インジケータ1
1b,11bがスピンドル側インジケータ15d,15
dを指している。
【0017】上記実施例の作動を説明する。巻揚げ動作
をさせるときには、図4及び図7に示すように切替えつ
まみ10を時計方向に倒して「UP」の位置にして切替
え爪10aの左端を切替えギヤー5aに噛ませ、上記レ
バー9を時計方向に揺動すれば、吊り下げ荷重によるト
ルクにより上記ハブ5がスピンドル4にネジ込まれてハ
ブ5と固定摩擦板6とで上記ラチェットギヤー7及びブ
レーキライニング8を締め付ける。さらに上記レバー9
を時計方向に繰り返し揺動していくと、レバー9のトル
クはハブ5からラチェットギヤー7、ブレーキライニン
グ8、固定摩擦板6、スピンドル4、ロードシーブ2へ
と伝わり、ラチェットギヤー7がラチェット爪7aに乗
り上げながら回転することによってロードシーブ2が巻
揚げ方向に回転してチェーン3を巻揚げる。
【0018】一方、巻降し動作をさせるときには、図5
及び図8に示すように切替えつまみ10を反時計方向に
倒して「DOWN」の位置にして切替え爪10aの右端
を切替えギヤー5aに噛ませれば、吊り下げ荷重による
トルクによって上記ハブ5がスピンドル4にネジ込まれ
てハブ5と固定摩擦板6とで上記ラチェットギヤー7及
びブレーキライニング8が締め付けられる。さらに、上
記レバー9を反時計方向に繰り返し揺動していくと、こ
の揺動している間はレバー9のトルクにより上記締め付
け力が若干緩和されるから、固定摩擦板6と上記ラチェ
ットギヤー7及びブレーキライニング8とが適度に滑
り、ロードシーブ2が回転してチェーン3を巻降す。
【0019】そして、遊転動作時をさせるときには、図
6及び図9に示すように切替えつまみ10を中立位置で
ある「N」の位置にしてセットして切替え爪10aを切
替えギヤー5aから離すと共に、上記ハブ5のスピンド
ル4に対する螺合位置を巻き動作位置から遊転動作位置
にずらすと、補助機構によりこの遊転動作位置に仮固定
されて巻き動作位置への復帰が阻止され、スピンドル4
とハブ5との相対位置がブレーキの効いていない状態に
保持されるから、ロードシーブ2の遊転動作が確保され
る。そのとき、ハブ側インジケータ11b,11bはス
ピンドル側インジケータ15d,15dを指している。
【0020】その場合、螺合位置を巻き動作位置から遊
転動作位置にずらす操作については、(1)ハブ用取手
11a及びスピンドル用取手15cの双方を手にとって
逆方向に若干回すことにより行う、(2)切替えつまみ
10を「DOWN」の位置にしてスピンドル用取手15
cを時計方向に回す、(3)切替えつまみ10を「DO
WN」の位置にしてチェーンエンドリンク側のチェーン
(チェーンフック側のチェーンの反対)を引く、(4)
チェーンエンドリンク側のチェーンを軽く持ってハブ用
取手11aを反時計方向に回す、の4通りある。このう
ち、(1)の操作は本願発明によって初めて可能となっ
た操作であり、この操作によればチェーン3を手で持っ
たりレバー9をハブ5に係止してからスピンドル4を回
したりする操作を行うことなくハブ5のスピンドル4に
対する螺合位置をずらすことができる。従ってチェーン
3により手が汚れることがなく、また瞬時に遊転動作へ
切替えられて操作に煩雑さがなく、簡単で楽である。ま
た(2)〜(4)のように従来品において行われてきた
操作もそのまま行えるのであり、(2)の操作によれ
ば、片手操作で遊転動作へ切替えることができるし、
(3)の操作はスピンドル4に手が届かないときに便利
であり、(4)の操作によれば瞬時に遊転動作へ切替え
ることができる。
【0021】また、遊転動作時にはハブ側インジケータ
11b,11bがスピンドル側インジケータ15d,1
5dを指すから、螺合位置が遊転動作位置にあることを
一目瞭然で視認することができる。逆にハブ側インジケ
ータ11b,11bがスピンドル側インジケータ15
d,15dからずれているときには螺合位置が巻き動作
位置にあることを確認できる。
【0022】さらに上記実施例は、補助機構が保持力の
弱い仮固定タイプであるから、レバー9のトルクなど一
定量以上の外力がかかれば、その保持状態が自動的に解
除され、ワンタッチで巻き動作が得られるという利点が
あり、操作性に優れている。
【0023】なお、遊転動作から巻揚げ動作に移る場合
は、切替えつまみ10を「UP」に倒して上記レバー9
を時計方向に揺動すれば、レバー9のトルクはシリンダ
ー12のボール13が凹陥部14に嵌まる続けようとす
る力よりも勝るから、ボール13が凹陥部14から出て
ハブ5が時計方向に回り、仮固定が解除され、そのまま
直ちに巻揚げ動作が得られる。一方、遊転動作から巻降
し動作に移る場合は、例えばハブ用取手11a及びスピ
ンドル用取手15cの双方を手にとってハブ5を時計方
向に回し、切替えつまみ10を「DOWN」に倒して上
記レバー9を反時計方向に揺動すれば、仮固定が解除さ
れて巻降し動作が得られる。
【0024】ここで、補助機構は実施例に示した構造に
限定されるものでなく、上記ハブのスピンドルに対する
螺合位置を巻き動作位置から遊転動作位置にずらしたと
きに螺合位置の巻き動作位置への復帰を阻止する機能を
持つものであればよい。すなわち、上記実施例ではシリ
ンダー12のボール13が凹陥部14に嵌まることによ
り仮固定されるように構成したが、他に例えば前ハブを
貫通したスピンドルに板バネを固定すると共に前ハブ正
面壁に突起を形成し、上記板バネが突起に乗り上げたと
きに板バネの復元力でハブ及びスピンドルを遊転動作位
置に仮固定するものがある。その変形として板バネに1
箇所だけ孔または溝をあけておき、この孔または溝に突
起が嵌まったときにハブ及びスピンドルを遊転動作位置
に仮固定するものがある。また前ハブを貫通したスピン
ドルの外周壁に凹陥部を設けると共に前ハブ正面壁にバ
ネ等でハブ半径方向内方へ付勢された突起を設け、上記
突起が凹陥部に嵌合したときにハブ及びスピンドルを遊
転動作位置に仮固定するものがある。この場合、逆に凹
陥部を前ハブ正面壁に、突起をスピンドルに設けてもよ
い。さらに前ハブを貫通したスピンドルにその半径方向
に延びる翼を設けると共に前ハブ正面壁に磁石を設け、
上記翼が磁石に吸着したときにハブ及びスピンドルを遊
転動作位置に仮固定するものがある。またこれと同様に
スピンドルに翼を設けると共に前ハブ正面壁にバネ等の
付勢力で出没する突起を設け、上記翼が付勢力に抗して
突起を乗り越えたときにハブ及びスピンドルを遊転動作
位置に仮固定するものがある。さらに上記同様にスピン
ドルに翼を設けるのみでも螺合位置のずれよって翼が前
ハブ正面壁に圧接したときにハブ及びスピンドルを遊転
動作位置に仮固定するものがある。また前ハブを貫通し
たスピンドルにおいて前ハブ正面壁に向かってバネ等で
付勢された押え部材を設けると共に前ハブ正面壁に突起
または突条を形成し、上記押え部材が突起または突条に
嵌合したときにハブ及びスピンドルを遊転動作位置に仮
固定するものがある。さらに仮固定でなくハブ及びスピ
ンドルを遊転動作位置に固定する構造もある。ここで、
固定とは、積極的な解除操作をしない限りハブとスピン
ドルとが連結されている状態をいう。例えば前ハブを貫
通したスピンドルに対して係止部材をスプライン構造等
を用いてスピンドル軸方向に摺動自在に設け、この係止
部材を前ハブ正面壁に近寄せたときに前ハブ正面壁に係
合してハブ及びスピンドルを遊転動作位置に固定するも
のがある。その解除は係止部材を前ハブ正面壁から遠ざ
けることにより行われる。さらに、これら仮固定または
固定するもの以外にも、補助機構には従来の技術で説明
したように固定摩擦板とハブとの間にコイルスプリング
等の弾性体を弾装して常時ハブを弾性体の力で外方向に
押しやるように構成したバネ式のもの、スピンドルとハ
ブとの間に例えばゴム等の摩擦材を配してスピンドルと
ハブとの摺動抵抗を所定値以上確保した構成のもの、な
どが含まれる。その他にも構造は数多く考えられるが、
その構造について一々図示、説明することは省略する。
【0025】ただし、固定摩擦板とハブとの間にコイル
スプリング等の弾性体を弾装したバネ式のものは、ロー
ドシーブの遊転動作中にチェーンを速く移動すると、ス
ピンドルだけが回転してハブの回転がそれに追随しない
ため、スピンドルがハブにネジ込まれて固定摩擦板とハ
ブとの間隔が狭まってブレーキがかかり、遊転動作が得
られなくなる。そのため、その都度ハブを手で回して固
定摩擦板とハブとの間隔を広げ、これによってブレーキ
を解除する操作を繰り返さなければならないという問題
がある。さらに、軽量の物品を巻降すとき、物品が軽量
であるためにスピンドルをハブにネジ込む力が弱く、こ
れがハブを外方向に押しやるコイルスプリングのバネ力
よりも小さいときには、ブレーキが効いていない状態で
勢いよく巻降され、不慮の事故につながるという問題が
ある。すなわち、コイルスプリングのバネ力を強くする
と遊転動作は確保し易いが軽量物の墜落事故が起こる可
能性があり、反面、バネ力を弱くすると軽量物の墜落は
防止できるが遊転動作においてチェーンを速く操作する
と直ちにブレーキが効いてチェーンの移動に不都合であ
るという相反する問題がある。これに対して、上記実施
例によれば、補助機構によりスピンドル4とハブ5との
相対位置がブレーキの効いていない状態に確実に保持さ
れるから、ロードシーブ2の遊転動作が確保される。し
かも補助機構による仮固定が解除されると、ハブ5のラ
チェットギヤー7及びブレーキライニング8に対する接
触圧を確保できることから、軽量物品の巻降し動作にお
けるブレーキの不作動による墜落事故を皆無にできる。
【0026】また、上記実施例ではスピンドル4とは別
にキャップ15を設け、これにスピンドル用取手15c
及びスピンドル側インジケータ15dを設けたが、この
ようなキャップ15を設けずにスピンドル4に直接にス
ピンドル用取手及びスピンドル側インジケータを設けて
もよい。またハブまたはスピンドルの正面形状になにか
目印になる部分があれば、その部分がインジケータとし
て機能するから、その場合には相手部材であるスピンド
ルまたはハブのみにインジケータを設ければよく、従っ
てハブ用取手及びスピンドル用取手のうち少なくとも一
方の取手に、両取手の相対位置が示されるようにインジ
ケータを設ければ足りる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のチェー
ンレバーホイストによれば、遊転動作にすべく上記ハブ
のスピンドルに対する螺合位置を巻き動作位置から遊転
動作位置にずらす場合、従来の操作に加えて、ハブ用取
手及びスピンドル用取手の双方を手にとって若干回す操
作ができることになり、この操作によればチェーンを手
で持ったりレバーをハブに係止しておいてスピンドルを
回したりする操作を行うことなく操作が完了するから、
チェーンにより手が汚れることがなく、また瞬時に遊転
動作へ切替えられて操作が簡単で楽である。
【0028】また請求項2のチェーンレバーホイストに
よれば、インジケータによりハブ用取手及びスピンドル
用取手の相対位置が示されるから、螺合位置が巻き動位
置にあるか遊転動作位置にあるかが一目瞭然となり、チ
ェーンレバーホイストの作動状態を容易に把握すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の要部の縦断側面図、
【図2】同じく要部の正面図、
【図3】同じく前ハブまわりの横断面における端面図、
【図4】実施例の巻揚げ動作時におけるハブ、スピンド
ルなどの相対位置を、キャップを外した状態で示した部
分正面図、
【図5】実施例の巻降し動作時における図4相当図、
【図6】実施例の遊転動作時における図4相当図、
【図7】実施例の巻揚げ動作時におけるハブ、スピンド
ルなどの相対位置を示した部分正面図、
【図8】実施例の巻降し動作時における図7相当図、
【図9】実施例の遊転動作時における図7相当図、
【図10】従来例における図1相当図である。
【符号の説明】
1 主枠 2 ロードシーブ 3 チェーン 4 スピンドル 5 ハブ 6 固定摩擦板 7 ラチェットギヤー 8 ブレーキライニング 9 レバー 11 前ハブ 11a ハブ用取手 11b ハブ側インジケータ 12 シリンダー 13 ボール 14 凹陥部 15 キャップ 15c スピンドル用取手 15d スピンドル側インジケータ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主枠と、この主枠に回転自在に取り付けら
    れたロードシーブと、このロードシーブと連動して回転
    するように上記主枠に取り付けられたスピンドルと、こ
    のスピンドルに固定された固定摩擦板と、上記スピンド
    ルに螺合すると共にスピンドルまわりに揺動するレバー
    により回動されるハブと、上記固定摩擦板と上記ハブと
    の間において上記スピンドルに遊嵌するラチェットギヤ
    ー及びブレーキライニングと、このラチェットギヤーに
    噛み合うように主枠に取り付けられたラチェット爪と、
    上記ハブのスピンドルに対する螺合位置を巻き動作位置
    から遊転動作位置にずらしたときに螺合位置の巻き動作
    位置への復帰を阻止する補助機構とを設けると共に、上
    記ハブの周縁付近にハブ用取手を設け、ハブを貫通した
    スピンドル先端付近にスピンドル用取手を設けたことを
    特徴とするチェーンレバーホイスト。
  2. 【請求項2】ハブ用取手及びスピンドル用取手のうち少
    なくとも一方の取手に、両取手の相対位置が示されるよ
    うにインジケータを設けた請求項1記載のチェーンレバ
    ーホイスト。
JP6124207A 1994-05-13 1994-05-13 チェーンレバーホイスト Expired - Fee Related JP2615371B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6124207A JP2615371B2 (ja) 1994-05-13 1994-05-13 チェーンレバーホイスト
US08/433,615 US5641151A (en) 1994-05-13 1995-05-03 Chain lever hoist

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6124207A JP2615371B2 (ja) 1994-05-13 1994-05-13 チェーンレバーホイスト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07309591A JPH07309591A (ja) 1995-11-28
JP2615371B2 true JP2615371B2 (ja) 1997-05-28

Family

ID=14879647

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6124207A Expired - Fee Related JP2615371B2 (ja) 1994-05-13 1994-05-13 チェーンレバーホイスト

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5641151A (ja)
JP (1) JP2615371B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2919809B2 (ja) * 1997-05-15 1999-07-19 象印チエンブロック株式会社 手動式チェンブロック
US6578824B2 (en) * 2001-04-23 2003-06-17 Vital Kogyo Kabushiki Kaisha Overload-preventing device for winch
US6883784B1 (en) * 2002-10-11 2005-04-26 William L. Sloneker Boat lift using one-way clutch
JP2006089255A (ja) 2004-09-27 2006-04-06 Three H:Kk チェーンブロック
TWM300210U (en) * 2006-05-10 2006-11-01 Tefua Mfg Co Ltd Chain hoist driven by replaceable power source
US20120138882A1 (en) * 2010-12-02 2012-06-07 Mack Thomas Moore In-line strainer with tension control mechanisms for use on high tensile wire
CN105293340A (zh) * 2015-11-18 2016-02-03 镇江华虹机械有限公司 一种用于集成养殖业的重载大容量绞盘
US9994433B2 (en) * 2016-02-18 2018-06-12 Jpw Industries Inc. Brake/clutch device for manual hoist
US10549964B2 (en) 2018-05-18 2020-02-04 Columbus Mckinnon Corporation Manual hoist with automatic speed change device
KR102383883B1 (ko) * 2020-03-31 2022-04-07 한경환 환자용 호이스트

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2735528A (en) * 1956-02-21 dodge
US3520392A (en) * 1968-05-16 1970-07-14 Gardner Denver Co Overload responsive clutch and motor exhaust valve
JPS58157697A (ja) * 1982-03-11 1983-09-19 株式会社キト− レバ−式小型巻上兼牽引装置
US4775040A (en) * 1986-09-29 1988-10-04 Warn Industries, Inc. Manually-operated axially-engaging positive clutch
TW303879U (en) * 1992-08-17 1997-04-21 Hhh Mfg Co Ltd Chain lever hoist

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07309591A (ja) 1995-11-28
US5641151A (en) 1997-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2615371B2 (ja) チェーンレバーホイスト
JPH06239287A (ja) 自転車用変速操作装置
JPH06199270A (ja) 自転車用変速操作装置
JP2597273B2 (ja) 捲上牽引機における遊転制御装置
WO1993018961A1 (en) Gear shifter for bicycle
JP3280315B2 (ja) レバー式捲上機
JPH0353836A (ja) 魚釣用スピニングリール
JP2000169091A (ja) チェーンレバーホイスト
JP2725230B2 (ja) チェーンレバーホイスト
JPH0239433B2 (ja)
JP3335004B2 (ja) リトラクタのロック構造
JPS58216895A (ja) レバ−式小型巻上兼牽引装置における遊転装置
JPS6316714Y2 (ja)
JP2610221B2 (ja) レバー式巻上牽引機
JP3673170B2 (ja) レバー式巻上機
JP3461431B2 (ja) 魚釣用リールのドラグ装置
JP2689238B2 (ja) レバー式牽引巻上機における遊転装置
JPH0344788Y2 (ja)
JP6645901B2 (ja) チェーンブロック
JPH08290898A (ja) 牽引巻上機
JPS59163298A (ja) レバ−式小型巻上兼牽引装置
JPH0736951Y2 (ja) レバー式捲上牽引装置
JP2024011499A (ja) レバーホイスト
JPS6332006Y2 (ja)
JPH079896Y2 (ja) 牽引巻上機

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120311

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120311

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140311

Year of fee payment: 17

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees