JP2614544B2 - 小型車両の荷物箱装置 - Google Patents

小型車両の荷物箱装置

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JP2614544B2
JP2614544B2 JP3031421A JP3142191A JP2614544B2 JP 2614544 B2 JP2614544 B2 JP 2614544B2 JP 3031421 A JP3031421 A JP 3031421A JP 3142191 A JP3142191 A JP 3142191A JP 2614544 B2 JP2614544 B2 JP 2614544B2
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luggage box
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隆 金森
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Yamaha Motor Co Ltd
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Yamaha Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、操向バーハンドルと前
後に長い運転シートとを備え、運転シートの下方に大型
の荷物箱を設けた小型車両に適用される荷物箱装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】スクータなどの小型車両において、荷物
箱を大型化し、大型の荷物を出し入れできるようにする
ことが求められている。このような大型の荷物箱として
は、従来運転シートの後方に後方へ突出する荷台を設
け、ここに荷物箱を取付けたものが公知である。しかし
この場合には荷物箱の位置が高くなり、かつ車体から後
方へ大きく突出することになるため、重い荷物をこの荷
物箱に入れた場合には重心が高くなり、特に旋回時など
の走行特性を悪化させるという問題がある。
【0003】また運転シートの下に荷物箱を設け、この
荷物箱を運転シートにより開閉するものも公知である
(例えば実開昭58−104783号)。しかしこの従
来の荷物箱は開口部が狭いばかりでなく深さが浅く大型
の荷物の出し入れができないものであった。一方大型の
荷物箱を合成樹脂で作った場合には箱の剛性が低下し易
くなり、重い荷物を収納した時にその開口部がひずんだ
り変形したりして運転シート底板との間のシールが不確
実になる問題が生じる。また大型の荷物箱ではその広い
底部に荷物を置いた時に荷物の安定性が悪くなり、走行
中に荷物が移動し易いという問題もある。
【0004】
【発明の目的】本発明はこのような事情に鑑みなされた
ものであり、大型の合成樹脂製の荷物箱を設ける場合に
重心を十分に低くしかつ走行特性を良好にし、また大き
い開口として荷物の出し入れをしやすくし、荷物箱の剛
性を高くし、シール性を向上し、荷物を安定して保持で
きるようにし、構造も簡単にできるようにした小型車両
の荷物箱装置を提供することを目的とする。
【0005】
【発明の構成】本発明によればこの目的は、操向バーハ
ンドルと、前後に長い運転シートとを備え、車体フレー
ムが前記運転シート下方の車体幅方向の中央付近を上下
方向に傾斜して前後方向に延びる1本のフレーム部材を
有する小型車両において、前記フレーム部材を跨ぐよう
に合成樹脂製の荷物箱を設け、この荷物箱の底部を前記
運転シートの着座面と運転者用足置台との中間付近に位
置させ、この荷物箱内の後部に荷物箱の前部の開口幅よ
りも開口幅が小さい電池収納部を一体に形成し、この荷
物箱の底部を車幅方向中央付近で前記フレーム部材に沿
って傾斜させると共にこのフレーム部材の両側方で下方
へ膨出させ、荷物箱の底部を前記フレーム部材に荷物箱
内側上方から固定し、前記荷物箱の前部の上面の開口幅
を前記運転シート幅に略々一致させて前記運転シートで
開閉可能とする一方、前記荷物箱の開口縁全周に外側へ
略水平に折曲したフランジ部を形成し、このフランジ部
を前記電池収納部の開口縁を囲む部分で幅広くして荷物
箱前部のフランジ部に連続させると共に、このフランジ
部と運転シート底板との間にシール材を介在させたこと
を特徴とする小型車両の荷物箱装置により達成される。
【0006】
【実施例】以下図面に基づき、本発明を詳細に説明す
る。図1は本発明の一実施例である4輪車の側面図、図
2は跨座式運転シートを取外した状態の平面図、図3は
荷物箱付近の側断面図、図4、5はそのIV−IV線お
よびV−V線端面図である。
【0007】これらの図で符号10はフレームである。
このフレーム10は、斜め後下方へのびる大径の主チュ
ーブ12、その前端から末広がりに下降する一対の立チ
ューブ14(一方のみ図示)、その下端に固着された前
車軸16、この前車軸16と主チューブ12後端とをつ
なぐ一対の下チューブ18(一方のみ図示)、主チュー
ブ12の途中から後方へのびる左右一対のシートレール
20(20a、20b)、シートレール20と主チュー
ブ12後端とをつなぐ一対の後チューブ22(一方のみ
図示)を備える。主チューブ12は、本発明における車
体幅方向の中央付近を前後に通るフレーム部材に対応す
るものである。
【0008】前車軸16には左右一対の前輪24(24
a、24b)が、また主チューブ12後端に固着された
プラケット26には軸受筒(図示せず)が固定される。
この軸受筒に保持された後輪軸(図示せず)には、後輪
28(28a、28b)が固定されている。これら前・
後輪24、28には幅広超低圧タイヤが装着されてい
る。30は主チューブ12の前端と前車軸16とに保持
された操向軸で、その上端には操向バーハンドル32が
取付けられている。
【0009】34は操向軸30の上部の後方に配設され
た燃料タンク、36はその後方にあって前後に長い跨座
式運転シートである。エンジン38は、燃料タンク34
の下方に搭載されている。40は前フェンダで、この前
フェンダ40には操向軸30の前方に位置する吸気清浄
器42が組込まれ、吸気はここから気化器44を通って
エンジン38に吸入される。なお図1、2において45
は運転者用足置台である。
【0010】46は合成樹脂製の後フェンダである。こ
の後フェンダ46は、シートレール20を左右に跨ぎそ
の左右両端部が各後輪28の上方および前方を覆うよう
に左右一体に成形されている。この後フェンダ46に
は、左右のシートレール20間から左右の後輪28の間
へ陥没する荷物箱48が一体に成形され、この荷物箱4
8の前底部は主フレーム12を跨ぐようになっている。
【0011】すなわち荷物箱48の底部はその車体幅方
向の中央付近で主チューブ12に沿って傾斜し、この主
チューブ12の両側方で下方へ膨出ている。この結果こ
の底部は運転シート36の着座面(上面)と運転者用足
置台45との中間付近の深さを持つことになり、荷物箱
48の容積が増大されると共に、低重心化が図られてい
る。
【0012】荷物箱48内には内部を前後に仕切る仕切
壁50が一体成形され、その後部に電池52が収容され
ている。ここに電池52の収納部は車体幅方向の開口幅
が荷物箱48の前部の開口幅よりも小さい。54はこの
電池52を押えるゴムバンド、56は荷物箱48の後壁
に設けられた電池液の点検窓(図3)である。また荷物
箱48の底部は、主チューブ12に固着された支持台5
8に支持され、荷物箱48の内側上方からこの支持台5
8に固定されている。なお図3で60は、荷物箱48の
水抜き孔で、ここには通常ゴム栓(図示せず)が装着さ
れる。
【0013】この後フェンダ46の上部は図2に示すよ
うに、シートレール20間に掛け渡されたプラケット6
2、64に4本のボルト66でフレーム10に固定さ
れ、荷物箱48の底部が支持台58に内側上方から固定
される。
【0014】前記運転シート36は、燃料タンク34の
後部から後フェンダ46の上面にかけて載せられ、荷物
箱48の上面の開口を開閉する。シート36の底板36
aの中央付近には、前記ブラケット62の下面に係入す
る舌部36bが形成され、後部には着脱レバー68が下
方へ突出している。シート36を装着するには、まず舌
部36bをプラケット62下面に後方から押込み、底板
36aに突設した一対の位置決めピン70(一方のみ図
示、図3)を後フェンダ46を貫通させてプラケット6
4に設けた位置決め孔72、72(図2)に押込む。こ
の時着脱レバー68も後フェンダ46に設けた窓を通
り、プラケット64に固着されたロッド74に係合する
(第2、3図)。
【0015】この状態では、シート36の底板36aは
荷物箱48の開口を完全に塞ぐ。なお荷物箱48の開口
縁には外側へ略水平に折曲されたフランジ部49が一体
成形されている。ここに電池52の収納部は開口幅が荷
物箱48の開口幅よりも小さいから、フランジ部49は
電池52の収納部の開口周縁で幅が広くなっている。ま
このフランジ部49には底板36aとの間の水密性を
得るためにシール部材76が装着してある。このように
開口縁にフランジ部49を設けたから開口縁の剛性が増
大し、特に電池52の収納部の開口周縁でスランジ49
の幅を広くしたから荷物箱48の剛性も一層増大する。
そしてこのように剛性が増大したフランジ部49にシー
ル部材76を設けたために荷物箱48のシール性が向上
する。このため荷物箱48の上面の開口を運転シート3
6の幅に略々一致させ、荷物箱48の開口幅を十分に大
きくすることが可能になっている。
【0016】この実施例によれば、合成樹脂製の後フェ
ンダ46は、前後の開口縁がプラケット62、64にそ
れぞれ支持されているので、後フェンダ46および荷物
箱48を確実にシートレール20に保持できる。
【0017】
【発明の効果】本発明は以上のように、荷物箱を運転シ
ート下方で前後方向に傾斜する1本のフレーム部材を跨
ぐように合成樹脂で成形し、その底部を運転シート着座
面と運転者足置台との中間付近まで深くしたから、十分
に深い大型の荷物箱とすることができる。このため重心
を低くして走行性能の向上が図れる。ここに荷物箱の底
部を車体幅方向の中央付近でフレーム部材の傾きに沿わ
せ、その両側で下方へ膨出させたから、荷物箱の剛性増
大に適すると共に、容積の増大が図れ、また収納する荷
物を安定化させることができる。すなわち底部の中央付
近が傾斜しているので荷物はこの傾斜面に沿って低い位
置に落ち込み安定するからである。
【0018】またこの収納箱の後部には電池の収納部を
一体成形したから、荷物箱の剛性は一層増大する。この
ため荷物箱全体が合成樹脂製であるにもかかわらず十分
な剛性を持たせることができる。
【0019】一方この荷物箱の開口縁には外側へ略水平
に折曲するフランジ部を一体成形したから、荷物箱の剛
性特に開口部の剛性が増大する。特に電池収納部の開口
幅を荷物箱の開口幅よりも小さくして、電池収納部の開
口周縁でフランジ幅を大きくして荷物箱の前部の開口縁
に連続させたから、荷物箱の剛性は一層増大する。この
ため荷物箱の開口縁のひずみや変形が発生しにくくな
る。しかもこのフランジ部にはシール部材を介して運転
シートの底板が当接するから荷物箱のシール性は非常に
良好になる。このため荷物箱の開口幅を運転シート幅に
略一致させるほど広げることが可能になり、荷物箱の開
口を広くできる。この結果剛性が高く、十分に深くかつ
幅も広い大型の荷物箱を合成樹脂で作ることが可能にな
る。さらに荷物箱の開口は運転シートにより開閉される
から、特別な蓋を必要とせず構造が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の側面図
【図2】その平面図
【図3】要部の側断面図
【図4】そのIV−IV線端面図
【図5】そのV−V線端面図
【符号の説明】
12 フレーム部材としての主フレーム 32 操向バーハンドル 36 跨座式運転シート 36a 底板 45 運転者足置台 48 荷物箱 49 フランジ部 50 仕切壁52 電池 76 シール部材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操向バーハンドルと、前後に長い運転シ
    ートとを備え、車体フレームが前記運転シート下方の車
    体幅方向の中央付近を上下方向に傾斜して前後方向に延
    びる1本のフレーム部材を有する小型車両において、前
    記フレーム部材を跨ぐように合成樹脂製の荷物箱を設
    け、この荷物箱の底部を前記運転ートの着座面と運転者
    用足置台との中間付近に位置させ、この荷物箱内の後部
    に荷物箱の前部の開口幅よりも開口幅が小さい電池収納
    部を一体に形成し、この荷物箱の底部を車幅方向中央付
    近で前記フレーム部材に沿って傾斜させると共にこのフ
    レーム部材の両側方で下方へ膨出させ、荷物箱の底部を
    前記フレーム部材に荷物箱内側上方から固定し、前記
    物箱の前部の上面の開口幅を前記運転シート幅に略々一
    致させて前記運転シートで開閉可能とする一方、前記荷
    物箱の開口縁全周に外側へ略水平に折曲したフランジ部
    を形成し、このフランジ部を前記電池収納部の開口縁を
    囲む部分で幅広くして荷物箱前部のフランジ部に連続さ
    せると共に、このフランジ部と運転シート底板との間に
    シール材を介在させたことを特徴とする小型車両の荷物
    箱装置。
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JPH06115471A JPH06115471A (ja) 1994-04-26
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5513187Y2 (ja) * 1976-02-12 1980-03-25
JPS5780385U (ja) * 1980-11-04 1982-05-18
JPS5856976A (ja) * 1981-09-30 1983-04-04 ヤマハ発動機株式会社 自動二輪車用バツテリの収納ボツクス
JPS58104783U (ja) * 1982-01-09 1983-07-16 本田技研工業株式会社 自動二,三輪車
JPS58108986U (ja) * 1982-01-20 1983-07-25 本田技研工業株式会社 自動三輪車等の物入れ装置

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JPH06115471A (ja) 1994-04-26

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