JP2614470B2 - タイヤの剛性測定方法 - Google Patents

タイヤの剛性測定方法

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JP2614470B2
JP2614470B2 JP62315103A JP31510387A JP2614470B2 JP 2614470 B2 JP2614470 B2 JP 2614470B2 JP 62315103 A JP62315103 A JP 62315103A JP 31510387 A JP31510387 A JP 31510387A JP 2614470 B2 JP2614470 B2 JP 2614470B2
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神三 伊達木
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Yokohama Rubber Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、タイヤの剛性測定方法に係わり、更に詳
しくはタイヤの横剛性,縦剛性,捩り剛性等を一度セッ
トした装置により容易に測定することが出来るタイヤの
剛性測定方法に関するものである。
〔従来技術〕
一般に、製品タイヤの特性を評価する場合、タイヤの
横剛性,縦剛性,捩り剛性等を測定することにより行
い、自動車の乗心地・操縦安定性の優れたタイヤの設計
等の参考にしている。
ところで、従来のタイヤの剛性を測定方法としては、
空気入りタイヤのトレッド全周にスチールバンドを保持
固定させ、そして設置した状態のタイヤのリム部にラジ
アル力(縦方向の力)と、ラテラル力(横方向の力)
と、捩り力とを各々加え、この時の剛性(力)と、変位
を夫々測定していた。
然しながら、このような従来の測定方法の場合にあっ
ては、同一寸法のスチールバンドで同一径のタイヤを測
定する時のみ測定する場合は良いが、タイヤ径が異なる
場合には、スチールバンドを交換しなければならず、ま
た夫々の剛性を測定する場合には、タイヤの取付け位置
等を変更しなければならず、多くの手間と時間を要する
と言う問題があった。
〔発明の目的〕
この発明は、かかる従来の問題点に着目して案出され
たもので、その目的とするところは測定の対象とするタ
イヤを装置に一度セットすれば、タイヤの取付け位置等
を変更せずにタイヤの横剛性,縦剛性,捩り剛性等を自
動的に測定することが出来ると共に、タイヤの径が異な
っても部品等の変更することなく容易に剛性を測定する
ことが出来るタイヤの剛性測定方法を提供するものであ
る。
〔発明の構成〕
この発明は上記目的を達成するため、フレーム上に敷
設された水平なスライドレール上に、該スライドレール
に沿って摺動可能でかつ回転可能なタイヤ支持軸を載置
し、前記タイヤ支持軸に、捩り剛性を測定する検出手段
を備えた回転駆動装置と、横剛性を測定する検出手段を
備えた駆動装置とを接続し、前記フレームの一側部に、
タイヤ軸に取付けられるタイヤの外周面をクランプする
クランプ手段を設け、このクランプ手段に、タイヤの縦
剛性を測定する検出手段を備えた駆動装置に連結して構
成し、そして各剛性を測定する場合には、回転,かつ水
平方向に移動可能に配設されたタイヤ支持軸に、リム付
空気入りタイヤを取付け、このタイヤの外周面を、クラ
ンプ手段によりクランプして固定し、この状態で前記タ
イヤ支持軸を駆動装置により水平方向に前後移動させて
検出手段によりタイヤの横剛性及び変位を測定し、また
前記タイヤ支持軸を回転駆動装置により左右方向に回動
させることにより検出手段でタイヤの捩り剛性を測定
し、更にタイヤ支持軸に支持され、外周面をクランプ手
段によりクランプされたタイヤに、駆動装置を介してク
ランプ手段を上下方向に力を加えることで、検出手段に
よりタイヤの縦剛性及び変位を測定することで、一度の
セットでタイヤの横剛性,縦剛性,捩り剛性等を容易に
測定することが出来るようにしたことを要旨とするもの
である。
〔発明の実施例〕
以下添付図面に基いて、この発明の実施例を説明す
る。
第1図は、この発明を実施した剛性測定装置の正面
図、第2図は第1図の平面図、第3図は第1図の側面図
を示し、この剛性測定装置は、図に示すように機台1上
に設置されたフレーム上2に、水平なスライドレール3
が敷設され、このスライドレール3上には、タイヤ支持
軸4を水平に設置させたベッド5が摺動可能に載置され
ている。
前記、タイヤ支持軸4を支持するベッド5はフレーム
2の側部に取付けられたタイヤWの横剛性を測定する駆
動装置6にロードセル等の検出手段7を介して接続さ
れ、この駆動装置6としては、駆動モータ6aの回転駆動
により水平方向に出没する作動ロッド8が接続され、作
動ロッド8の先端に上記検出手段7及びブラケット9を
介してベッド5の後端部が接続されている。また10a,10
bは、ベッド5の移動距離を検出するリミットスイッチ
である。
次に、ベッド5上に設置されたタイヤ支持軸4は、軸
受等を介して水平に設置され、このタイヤ支持軸4の後
端部は、カップリング等を介して剛性及び捩り角度を測
定する検出手段11を備えた回転駆動装置12に接続されて
いる。
上記回転駆動装置12は、第2図及び第3図に示すよう
に、正転及び逆転可能な駆動モータ13とスプロケット及
びチェーン等の駆動力伝達機構14を介してタイヤ支持軸
4の後端部に接続されている。また、タイヤ支持軸4の
先端部には、リム付空気入りのタイヤWが片持ち状態で
取付けられている。
また、タイヤ支持軸4の先端側には、前記タイヤ支持
軸4に取付けられるタイヤWの外周面をクランプするク
ランプ手段15が設置され、このクランプ手段15に、タイ
ヤWの縦剛性を測定する検出手段16を備えた駆動装置17
が接続されている。
前記クランプ手段15は、第1図及び第3図に示すよう
に、縦フレーム18の側面にスライドレール19を介して昇
降可能なベッド20が取付けられ、このベッド20上に円板
状のタイヤ支持プレート21が取付けられている。
上記タイヤ支持プレート21上には、タイヤWのトレッ
ド部を外周方向からクランプする複数個(この実施例で
は12個)のタイヤ保持プレート22が放射状に配設され、
この各タイヤ保持プレート22は、駆動モータ23の駆動に
よって同期してタイヤ支持プレート21の中心方向及び外
周方向に拡縮するように構成されている。即ち、駆動モ
ータ23が回転駆動すると図示しない歯車機構等を介して
各タイヤ保持プレート22がタイヤ支持プレート21の中心
方向及び外周方向に拡縮作動し、前記タイヤ支持軸4に
取付けられるタイヤWの外周面をクランプするように構
成されている。
なお、24a,24bはベッド20の移動距離を検出するリミ
ットスイッチである。
前記スライドレール19を介して昇降可能なベッド20の
上端部には、支持部材25が一体的に取付けられ、この支
持部材25には、前述したタイヤWの縦剛性を測定する検
出手段16を備えた駆動装置17が接続されている。
前記駆動装置17は、上部フレーム26上に駆動モータ27
が設置され、この駆動モータ27の出力軸28には、伝達機
構29を介して前記支持部材25に接続する昇降装置30が接
続されている。
従って、駆動モータ27が回転駆動すると、昇降装置30
を介して支持部材25が一体となったベッド20がスライド
レール19に沿って昇降し、これと同時に前記クランプ手
段15により保持されているタイヤWを上下方向に力を加
えて検出手段16により、タイヤWの縦剛性を測定するの
である。
以上のように、この発明では、一つの装置にタイヤの
横剛性,縦剛性,捩り剛性等を測定する装置を具備さ
せ、またタイヤWの径が異なっても容易に保持すること
が出来る拡縮可能なクランプ手段15を備えていることに
より、タイヤWの剛性測定を容易に行うことが出来るの
である。
次に、タイヤWの剛性測定方法について説明する。
まず、回転,かつ水平方向に移動可能に配設されたタ
イヤ支持軸4の先端部に、リム付空気入りタイヤWを取
付け、このタイヤWの外周面を、クランプ手段15により
クランプして固定する。このような状態で、例えばタイ
ヤWの横剛性及び変位を測定しようとする場合には、ク
ランプされているタイヤWに対して前記タイヤ支持軸4
を駆動装置6により水平方向に前後移動させ、この時の
剛性及び変位を検出手段7により検出してタイヤWの横
剛性及び変位を測定するのである。
次に、タイヤWの捩り剛性を測定する場合には、前記
タイヤ支持軸4を回転駆動装置12により一定の時間間隔
で左右方向に回動させることにより検出手段11でタイヤ
Wの捩り剛性及び変位すなわち、捩り角度を測定する。
そして、更にタイヤWの縦剛性及び変位を測定する場合
には、タイヤ支持軸4に支持され、外周面をクランプ手
段15によりクランプされたタイヤWに対して、駆動装置
17を介してクランプ手段15を上下方向に力を加えること
で、検出手段16によりタイヤWの縦剛性及び変位を測定
することが出来、これらの各剛性及び変位等を判定して
製品タイヤ等の評価をしたり、また新たなタイヤ設計に
於ける参考にするものである。
以上のように、タイヤWの剛性測定は、測定の対象と
するタイヤWを装置に一度セットすれば、タイヤの取付
け位置等を変更せずにタイヤの横剛性,縦剛性,捩り剛
性等を自動的に測定することが出来、またタイヤWの径
が異なっても部品等の変更することなく容易に剛性を測
定することが出来るのである。
〔発明の効果〕
この発明は、上記のように回転,かつ水平方向に移動
可能に配設されたタイヤ支持軸に、リム付空気入りタイ
ヤを取付け、このタイヤの外周面を、クランプ手段によ
りクランプして固定し、この状態で前記タイヤ支持軸を
駆動装置により水平方向に前後移動させて検出手段によ
りタイヤの横剛性及び変位を測定し、また前記タイヤ支
持軸を回転駆動装置により左右方向に回動させることに
より検出手段でタイヤの捩り剛性を測定し、更にタイヤ
支持軸に支持され、外周面をクランプ手段によりクラン
プされたタイヤに、駆動装置を介してクランプ手段を上
下方向に力を加えることで、検出手段によりタイヤの縦
剛性及び変位を測定するので、測定の対象とするタイヤ
を装置に一度セットすれば、タイヤの取付け位置等を変
更せずにタイヤの横剛性,縦剛性,捩り剛性及び変位等
を測定することが出来ると共に、タイヤの径が異なって
も容易に剛性を測定することが出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明を実施した剛性測定装置の正面図、第
2図は第1図の平面図、第3図は第1図の側面図であ
る。 2……フレーム、3……スライドレール、タイヤ支持
軸、6……駆動装置、7……検出手段、11……検出手
段、12……回転駆動装置、15……クランプ手段、16……
検出手段、17……駆動装置、W……空気入りタイヤ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転,かつ水平方向に移動可能に配設され
    たタイヤ支持軸に、リム付空気入りタイヤを取付け、こ
    のタイヤの外周面を、クランプ手段によりクランプして
    固定し、この状態で前記タイヤ支持軸を駆動装置により
    水平方向に前後移動させて検出手段によりタイヤの横剛
    性及び変位を測定し、また前記タイヤ支持軸を回転駆動
    装置により左右方向に回動させることにより検出手段で
    タイヤの捩り剛性及び捩り角度を測定し、更にタイヤ支
    持軸に支持され、外周面をクランプ手段によりクランプ
    されたタイヤに、駆動装置を介してクランプ手段を上下
    方向に力を加えることで、検出手段によりタイヤの縦剛
    性及び変位を測定することを特徴とするタイヤの剛性測
    定方法。
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