JP2015093552A - トレッドリングの剛性測定装置及びトレッドリングの均一性測定方法 - Google Patents

トレッドリングの剛性測定装置及びトレッドリングの均一性測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】エアレスタイヤのトレッドリング単体の円周方向の一部分の剛性を測定可能とするトレッドリングの剛性測定装置を提供する。
【解決手段】トレッドリング100の剛性測定装置は、トレッドリング100単体を取り外し可能に保持するサポート治具2を含む。サポート治具2は、トレッドリング100の一部分である測定領域100Aを変形可能に外部に露出させる開放部21と、トレッドリング100の測定領域100A以外の領域である非測定領域100Bを実質的に変形不能に拘束する拘束部22とを有する。拘束部22が非測定領域100Bの変形を抑制することにより、非測定領域100Bに応力が発生しなくなり、測定領域100Aのみの剛性が測定可能となる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、トレッドリングの剛性測定装置及びトレッドリングの均一性測定方法に関する。
従来から、空気入りタイヤの製造ラインにおいては、転動時のタイヤの振動を抑制するため、製造されたタイヤのユニフォミティの各種特性(例えば、RFV,LFV,コニシティ等)が、出荷前に検査されている。空気入りタイヤは、測定用のリムに装着されて、ユニフォミティの諸特性が測定される。例えば、空気入りタイヤが装着されたリムを回転させることにより、ユニフォミティ測定装置のドラム等に接地している測定領域が空気入りタイヤの円周方向の異なる位置に移動され、空気入りタイヤの縦剛性の分布が得られる。
空気入りタイヤに荷重が負荷されると、接地している測定領域が大きく変形し、接地していない非測定領域の変形は小さいため、一般に空気入りタイヤの縦剛性の分布は、測定領域の縦剛性に大きく依存する。
一方、接地面を有する円筒状のトレッドリングと、トレッドリングの半径方向内側に配されかつ車軸に固定されるハブと、トレッドリングとハブとを連結するスポークとを備えるエアレスタイヤにおいても、空気入りタイヤと同様に、優れたユニフォミティ性能が求められる。完成したエアレスタイヤのユニフォミティは、ハブを測定装置に装着することにより、空気入りタイヤと同様に測定できる。
ところで、エアレスタイヤにあっては、トレッドリングとハブとの偏心の他、トレッドリング単体の均一性、すなわちトレッドリング単体での円周方向の縦剛性の分布も、ユニフォミティに影響を及ぼすと考えられる。従って、トレッドリング単体での円周方向の縦剛性の分布が測定できれば、エアレスタイヤのユニフォミティ性能をより一層高めることができる。
しかしながら、単体のトレッドリングで接地している測定領域の縦剛性を測定すべくトレッドリングに縦荷重を加えた場合、完成品のエアレスタイヤとは異なり、トレッドリングの全体が楕円状に変形し、その各部が相応の応力を発生する。例えば、測定領域及びその直上の領域では、トレッドリングの外周側に圧縮応力が発生し、内周側に引張応力が発生する。一方、その他の領域では、トレッドリングの外周側に引張応力が発生し、内周側に圧縮応力が発生する。このため、接地している測定領域が発生する応力に加えて、接地していない非測定領域が発生する応力までもが、縦剛性の測定値に影響を及ぼす。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、エアレスタイヤのトレッドリング単体での円周方向の一部分の剛性だけを測定可能とするトレッドリングの剛性測定装置及びトレッドリングの均一性測定方法を提供することを主たる目的としている。
本発明は、接地面を有する円筒状のトレッドリングと、前記トレッドリングの半径方向内側に配されかつ車軸に固定されるハブと、前記トレッドリングと前記ハブとを連結するスポークとを備えたエアレスタイヤに用いられる前記トレッドリング単体の円周方向の一部分の剛性を測定するためのトレッドリングの剛性測定装置であって、 前記トレッドリング単体を取り外し可能に保持するサポート治具を含み、前記サポート治具は、前記トレッドリングの前記一部分である測定領域を変形可能に外部に露出させる開放部と、前記トレッドリングの前記測定領域以外の領域である非測定領域を実質的に変形不能に拘束する拘束部とを有することを特徴とする。
本発明に係る前記トレッドリングの剛性測定装置において、前記拘束部は、前記非測定領域で前記トレッドリングの前記接地面と当接し、前記トレッドリングを拘束する外側サポート部を有することが望ましい。
本発明に係る前記トレッドリングの剛性測定装置において、前記外側サポート部は、前記非測定領域で前記トレッドリングの接地面と連続的に当接するリング状の外輪部を有することが望ましい。
本発明に係る前記トレッドリングの剛性測定装置において、前記拘束部は、前記非測定領域で、前記トレッドリングの半径方向の内周面と当接し、前記トレッドリングを拘束する内側サポート部を有することが望ましい。
本発明に係る前記トレッドリングの剛性測定装置において、前記内側サポート部は、前記非測定領域で前記トレッドリングの前記内周面と連続的に当接する円柱状の内輪部を有することが望ましい。
本発明に係る前記トレッドリングの剛性測定装置において、前記サポート治具の開放部は、30〜300mmの円周方向の弦長で前記トレッドリングを露出させることが望ましい。
本発明に係る前記トレッドリングの剛性測定装置において、前記外側サポート部の内径Jiと、前記トレッドリングの前記接地面の外径Roとの比Ji/Roは、0.995〜1.02であることが望ましい。
本発明に係る前記トレッドリングの剛性測定装置において、前記内側サポート部の外径Joと、前記トレッドリングの前記内周面の内径Riとの比Jo/Riは、0.99〜1.03であることが望ましい。
さらに、本発明は、接地面を有する円筒状のトレッドリングと、前記トレッドリングの半径方向内側に配されかつ車軸に固定されるハブと、前記トレッドリングと前記ハブとを連結するスポークとを備えたエアレスタイヤに用いられる前記トレッドリング単体の円周方向の剛性の均一性を調べるためのトレッドリングの均一性測定方法であって、前記トレッドリングの円周方向の一部分である測定領域を変形可能とし、かつ、前記測定領域以外の非測定領域を拘束して保持する保持工程と、前記測定領域に荷重を与えて変形状態を測定する測定工程とを含み、前記測定領域を前記トレッドリングの円周方向の異なる位置に移動させて前記保持工程と前記測定工程とが行われることを特徴とする。
本発明のトレッドリングの剛性測定装置は、トレッドリング単体を取り外し可能に保持するサポート治具を含む。サポート治具は、トレッドリングの円周方向の一部分である測定領域を変形可能に外部に露出させる開放部と、トレッドリングの測定領域以外の非測定領域を拘束する拘束部とを有する。開放部から露出されたトレッドリングの測定領域の接地面を、例えば、ドラム又は平板等に押圧することにより、トレッドリングの剛性が測定される。このとき、拘束部がトレッドリングの非測定領域を実質的に変形不能に拘束する。これにより、トレッドリングの非測定領域に応力が発生しなくなり、トレッドリング単体の円周方向の一部分である測定領域のみの剛性が測定可能となる。
本発明のトレッドリングの均一性測定方法は、トレッドリングを保持する保持工程と、トレッドリングの変形状態を測定する測定工程とを含む。保持工程では、トレッドリングの円周方向の一部分である測定領域を変形可能とし、かつ、測定領域以外の非測定領域を拘束する。測定工程では、測定領域に荷重が与えられ、変形状態が測定される。測定領域がトレッドリングの円周方向の異なる位置に移動されて、保持工程と測定工程とが行われることにより、トレッドリングの全周にわたる変形状態が測定され、トレッドリング単体での均一性が測定可能となる。
本発明のトレッドリングの剛性測定装置の一実施形態を示す側面図である。 図1の剛性測定装置のサポート治具を示す斜視図である。 図2のサポート治具の組立て斜視図である。 (a)は図2のサポート治具の側面図、(b)はトレッドリングの側面図である。 図1の剛性測定装置を用いて、エアレスタイヤのトレッドリングの均一性の測定する方法を示す側面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態に係るエアレスタイヤのトレッドリングの剛性測定装置(以下、単に剛性測定装置と言うことがある。)1の側面図である。図1に示されるように、本実施形態の剛性測定装置1は、エアレスタイヤに用いられるトレッドリング100の単体での円周方向の一部分の剛性を測定するための装置である。
剛性測定装置1は、例えば、単体のトレッドリング100を保持するサポート治具2と、トレッドリング100が押圧される平板3と、サポート治具2を平板3の方向(縦方向)に駆動する駆動部4と、平板3に働く縦方向の力を測定する測定部5と、測定部5によって測定された力からトレッドリング100の剛性を算出する処理部6とを備える。ここで、単体のトレッドリング100とは、エアレスタイヤとしてスポーク及びハブ等と一体化される前のトレッドリング100である。
トレッドリング100が押圧される平板3の替わりに、円筒状のドラム等が用いられてもよい。駆動部4は、サポート治具2を介してトレッドリング100を平板3に押圧し、トレッドリング100に、例えば、エアレスタイヤの縦たわみ量に相当する変形を付与する。駆動部4によるサポート治具2の変位量は、例えば、測定部5を介して、処理部6に入力される。測定部5は、駆動部4の側に設けられていてもよい。処理部6は、サポート治具2の変位及び測定部5によって測定された力に基づいて、トレッドリング100の縦剛性を算出する。
駆動部4によって、サポート治具2が縦方向に垂直な横方向又は前後方向に駆動されてもよい。この場合、測定部5は、平板3に働く横方向又は前後方向の力を測定する。
図2及び図3は、サポート治具2の構成を示している。サポート治具2は、トレッドリング100を取り外し可能に保持する。サポート治具2は、トレッドリング100の一部分である測定領域100Aを変形可能に外部に露出させる開放部21と、トレッドリング100の測定領域100A以外の領域である非測定領域100Bを実質的に変形不能に拘束する拘束部22とを有している。拘束部22がトレッドリング100の非測定領域100Bを拘束することにより、トレッドリング100の非測定領域100Bに応力が発生しなくなり、トレッドリング100単体の円周方向の一部分である測定領域100Aのみの剛性が測定可能となる。
トレッドリング100を露出させる開放部21の円周方向の弦長CLは、例えば、測定対象のエアレスタイヤの接地長に応じて設定されている。一般的に、高速走行が容易で、かつ振動に敏感な乗用車では、より優れたユニフォミティ性能が、要求されている。そこで、本実施形態では、特に、乗用車用タイヤの接地長に対応するように、上記弦長CLは、例えば、30〜300mmが望ましい。弦長CLが30mm未満の場合、接地長が短くなり十分な荷重でトレッドリング100の剛性を測定することができない。一方、弦長CLが300mmを超える場合、トレッドリング100を広範囲で拘束できなくなり、非測定領域100Bの変形を十分に抑制できないおそれがある。
拘束部22は、トレッドリング100の非測定領域100Bで接地面100Cの外側に配設される外側サポート部23と、トレッドリング100の非測定領域100Bで内周面100Dの内側に配設される内側サポート部24とを有している。
外側サポート部23は、非測定領域100Bでトレッドリング100の接地面100Cと当接し、トレッドリング100を半径方向の外側から拘束する。外側サポート部23は、非測定領域100Bで円周方向に連続的に形成されたリング状の外輪部23Aと、外輪部23Aの一端に設けられた端縁部23Bとを有する。
外輪部23Aは、非測定領域100Bのほぼ全域でトレッドリング100の接地面100Cと当接し、トレッドリング100を半径方向の外側から拘束する。これにより、トレッドリング100は、非測定領域100Bの接地面100Cのほぼ全域で、外輪部23Aによって拘束され、非測定領域100Bが実質的に変形不能とされる。外側サポート部23は、図3等に示される形態に限られず、例えば、トレッドリング100の非測定領域100Bの半径方向の外側に、断続的に設けられる形態であってもよい。
端縁部23Bは、外輪部23Aと一体に形成されており、外輪部23Aの変形を抑制する。トレッドリング100は、トレッドリング100の端縁が非測定領域100Bの全領域で外側サポート部23の端縁部23Bに当接するように装着される。これにより、トレッドリング100と外側サポート部23との偏心が抑制される。端縁部23Bは、開放部21に相当する領域に、開口23Cを有する。端縁部23Bに開口23Cが設けられることにより、測定領域100Aでのトレッドリング100の端縁と外側サポート部23の端縁部23Bとの接触が回避され、測定領域100Aの変形が阻害されることがない。端縁部23Bには、内側サポート部24が結合される。端縁部23Bには、外側サポート部23と内側サポート部24との相対位置を合わせるための一対の位置合わせ部23Dが突設されている。
図4(a)は、サポート治具2の側面を、図4(b)は、サポート治具2に装着される前のトレッドリング100の側面をそれぞれ示している。外側サポート部23と内側サポート部24とが適正な相対位置で結合されることにより、外側サポート部23と、内側サポート部24との間には、溝部27が形成される。トレッドリング100の非測定領域100Bは、溝部27に装着され、外側サポート部23と内側サポート部24とによって拘束される。
外側サポート部23の外輪部23Aの内径Jiと、トレッドリング100の接地面100Cの外径Roとの比Ji/Roは、0.995〜1.02が望ましい。
上記比Ji/Roが0.995未満の場合、外側サポート部23の外輪部23Aの内側にトレッドリング100を装着するのが困難となる。一方、上記比Ji/Roが1.02を超える場合、トレッドリング100の接地面100Cと外側サポート部23の外輪部23Aの内周面との隙間が大きくなり、トレッドリング100の非測定領域100Bの変形を十分に抑制できないおそれがある。
図2に示されるように、内側サポート部24は、非測定領域100Bでトレッドリング100の内周面100Dと当接し、トレッドリング100を半径方向の内側から拘束する。内側サポート部24は、円周方向に連続的に形成された円柱状の内輪部24Aを有する。内輪部24Aは、非測定領域100Bでトレッドリング100の内周面100Dと当接し、トレッドリング100を半径方向の内側から拘束する。これにより、トレッドリング100は、非測定領域100Bの内周面100Dのほぼ全域で、内輪部24Aによって拘束され、非測定領域100Bの変形がより一層効果的に抑制される。
図3に示されるように、内輪部24Aは、開放部21に相当する領域に、開口24Cを有する。内輪部24Aに開口24Cが設けられることにより、測定領域100Aでのトレッドリング100の端縁と内側サポート部24の内輪部24Aとの接触が回避され、測定領域100Aの変形が阻害されることがない。内側サポート部24は、図3等に示される形態に限られず、例えば、トレッドリング100の非測定領域100Bの半径方向の内側に、断続的に設けられる形態であってもよい。
内側サポート部24は、外側サポート部23の端縁部23Bに、ボルト25等によって結合される。ボルト25は、内側サポート部24の内輪部24Aの端面に設けられている孔28から装着される。内側サポート部24の内輪部24Aの端面には、サポート治具2を把持するためのハンドル部26が必要に応じて設けてられている。内側サポート部24の内輪部24Aの端面には、必要に応じてトレッドリング100の端縁と当接する鍔部が設けられていてもよい。かかる鍔部と外側サポート部23の端縁部23Bとによって、トレッドリング100がサポート治具2内で正確に位置決めされると共に、トレッドリング100の軸方向の位置ずれが防止される。
図4に示されるように、内側サポート部24の内輪部24Aの外径Joと、トレッドリング100の内周面100Dの内径Riとの比Jo/Riは、0.99〜1.03が望ましい。
上記比Jo/Riが0.99未満の場合、トレッドリング100の内周面100Dと内側サポート部24の内輪部24Aの外周面との隙間が大きくなり、トレッドリング100の非測定領域100Bの変形を十分に抑制できないおそれがある。一方、上記比Jo/Riが1.03を超える場合、内側サポート部24の内輪部24Aの外側にトレッドリング100を装着するのが困難となる。
図5は、剛性測定装置1を用いて、エアレスタイヤのトレッドリング100の均一性を測定する方法を示している。トレッドリング100の均一性測定方法は、トレッドリング100を保持する保持工程と、トレッドリング100の変形状態を測定する測定工程とを含んでいる。
図5(a)に示されるように、保持工程では、サポート治具2を用いてトレッドリング100が保持される。すなわち、トレッドリング100は、サポート治具2の拘束部22によって、測定領域100A以外の非測定領域100Bが拘束され、保持される。このとき、サポート治具2の開放部21によって、円周方向の一部分である測定領域100Aが変形可能に開放されている。
図5(b)に示されるように、測定工程では、駆動部4によって駆動されたサポート治具2が、平板3に向かって、すなわち、矢印A1方向に変位し、トレッドリング100の測定領域100Aに荷重が与えられる。このとき、サポート治具2の拘束部22によって、非測定領域100Bが実質的に変形不能に拘束されているので、測定領域100Aのみが変形し、応力を発生する。この測定工程では、サポート治具2の変位量と平板3に働く力とによって、トレッドリング100の変形状態が測定される。
その後、図5(c)に示されるように、サポート治具2が平板3とは反対方向すなわち矢印A2方向に変位され、トレッドリング100が平板3から離間される。さらに、トレッドリング100は、サポート治具2に対して、トレッドリング100の円周方向である、例えば、矢印B方向に回転される。これにより、測定領域100Aが回転角度分ずれ、新たな測定領域100Aが設定される。すなわち、測定領域100Aがトレッドリング100の円周方向の異なる位置に移動される。トレッドリング100と外側サポート部23及び内側サポート部24との摩擦により、トレッドリング100を回転させることが困難な場合には、外側サポート部23から内側サポート部24を分離して、トレッドリング100をずらしてもよい。以後、図5(a)乃至(c)の工程を繰り返すことにより、トレッドリング100の全周にわたる変形状態が測定される。
以上、本発明のトレッドリングの剛性測定装置及びトレッドリングの均一性測定方法が詳細に説明されたが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されることなく種々の態様に変更して実施される。
図2の基本構造をなす実施例のサポート治具を有するトレッドリングの剛性測定装置が試作され、トレッドリング単体の縦剛性が測定された。比較例では、サポート治具を用いることなく、トレッドリング単体の縦剛性が測定された。縦剛性の測定にあたっては、エアレスタイヤの諸元、例えば、外径及び幅等の寸法から同等の空気入りタイヤのロードインデックスの50%、100%、120%に相当する荷重が負荷された。
剛性測定可否の判定での評価“S”は、測定領域のみが変形し、その縦剛性が測定された場合を示す。評価“A”は、非測定領域の一部が僅かに変形しているが、測定された縦剛性の大部分が測定領域の剛性に由来すると考えられる場合を示す。評価“B”は、測定領域のみが変形し、その縦剛性が測定されたが、トレッドリングの着脱作業に困難を伴った場合を示す。評価“C”は、トレッドリングの変形が不足し、設定された荷重で縦剛性を測定することができなかった場合を示す。評価“D”は、トレッドリングのほぼ全領域が変形し、測定された縦剛性が非測定領域の剛性の影響を相当な割合で受けていると考えられる場合を示す。
Figure 2015093552
表1から明らかなように、実施例のトレッドリングの剛性測定装置は、比較例に比べて、測定領域の剛性を正確に測定可能であることが確認できた。
1 剛性測定装置
2 サポート治具
3 平板
21 開放部
22 拘束部
23 外側サポート部
23A 外輪部
24 内側サポート部
24A 内輪部
100 トレッドリング
100A 測定領域
100B 非測定領域

Claims (9)

  1. 接地面を有する円筒状のトレッドリングと、前記トレッドリングの半径方向内側に配されかつ車軸に固定されるハブと、前記トレッドリングと前記ハブとを連結するスポークとを備えたエアレスタイヤに用いられる前記トレッドリング単体の円周方向の一部分の剛性を測定するためのトレッドリングの剛性測定装置であって、
    前記トレッドリング単体を取り外し可能に保持するサポート治具を含み、
    前記サポート治具は、前記トレッドリングの前記一部分である測定領域を変形可能に外部に露出させる開放部と、
    前記トレッドリングの前記測定領域以外の領域である非測定領域を実質的に変形不能に拘束する拘束部とを有することを特徴とするトレッドリングの剛性測定装置。
  2. 前記拘束部は、前記非測定領域で前記トレッドリングの前記接地面と当接し、前記トレッドリングを拘束する外側サポート部を有する請求項1記載のトレッドリングの剛性測定装置。
  3. 前記外側サポート部は、前記非測定領域で前記トレッドリングの接地面と連続的に当接するリング状の外輪部を有する請求項2記載のトレッドリングの剛性測定装置。
  4. 前記拘束部は、前記非測定領域で、前記トレッドリングの半径方向の内周面と当接し、前記トレッドリングを拘束する内側サポート部を有する請求項1乃至3記載のトレッドリングの剛性測定装置。
  5. 前記内側サポート部は、前記非測定領域で前記トレッドリングの前記内周面と連続的に当接する円柱状の内輪部を有する請求項4記載のトレッドリングの剛性測定装置。
  6. 前記サポート治具の開放部は、30〜300mmの円周方向の弦長で前記トレッドリングを露出させる請求項1乃至5のいずれかに記載のトレッドリングの剛性測定装置。
  7. 前記外側サポート部の内径Jiと、前記トレッドリングの前記接地面の外径Roとの比Ji/Roは、0.995〜1.02である請求項2記載のトレッドリングの剛性測定装置。
  8. 前記内側サポート部の外径Joと、前記トレッドリングの前記内周面の内径Riとの比Jo/Riは、0.99〜1.03である請求項4記載のトレッドリングの剛性測定装置。
  9. 接地面を有する円筒状のトレッドリングと、前記トレッドリングの半径方向内側に配されかつ車軸に固定されるハブと、前記トレッドリングと前記ハブとを連結するスポークとを備えたエアレスタイヤに用いられる前記トレッドリング単体の円周方向の剛性の均一性を調べるためのトレッドリングの均一性測定方法であって、
    前記トレッドリングの円周方向の一部分である測定領域を変形可能とし、かつ、前記測定領域以外の非測定領域を拘束して保持する保持工程と、
    前記測定領域に荷重を与えて変形状態を測定する測定工程とを含み、
    前記測定領域を前記トレッドリングの円周方向の異なる位置に移動させて前記保持工程と前記測定工程とが行われることを特徴とするエアレスタイヤのトレッドリングの均一性測定方法。
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