JP2613802B2 - 合成樹脂製スライドファスナー - Google Patents
合成樹脂製スライドファスナーInfo
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- JP2613802B2 JP2613802B2 JP1062246A JP6224689A JP2613802B2 JP 2613802 B2 JP2613802 B2 JP 2613802B2 JP 1062246 A JP1062246 A JP 1062246A JP 6224689 A JP6224689 A JP 6224689A JP 2613802 B2 JP2613802 B2 JP 2613802B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、金属被覆層を形成して金属光沢を付与した
合成樹脂製スライドファスナーに関する。
合成樹脂製スライドファスナーに関する。
周知のように、スライドファスナーはその材質による
分類として合成樹脂製エレメントを使用したプラスチッ
クファスナーと金属製エレメントを使用した金属ファス
ナーに大別されるが、金属ファスナーの場合、多量の非
鉄金属を必要とし、製造コストがプラスチックファスナ
ーに比べて嵩むと共に、重いという難点がある。
分類として合成樹脂製エレメントを使用したプラスチッ
クファスナーと金属製エレメントを使用した金属ファス
ナーに大別されるが、金属ファスナーの場合、多量の非
鉄金属を必要とし、製造コストがプラスチックファスナ
ーに比べて嵩むと共に、重いという難点がある。
一方、合成樹脂製スライドファスナーは、比較的安価
に製造できると共に、ファスナーテープ及びファスナー
エレメントを同色あるいは異色の任意の色調に着色で
き、しかも軽いという長所を有するため、現在ではスラ
イドファスナーのかなりの部分を合成樹脂製ファスナー
が占めるようになっている。しかしながら、このように
任意の色調には着色し得るものの、金属光沢を持った合
成樹脂製スライドファスナーは現在までのところ存在し
ない。
に製造できると共に、ファスナーテープ及びファスナー
エレメントを同色あるいは異色の任意の色調に着色で
き、しかも軽いという長所を有するため、現在ではスラ
イドファスナーのかなりの部分を合成樹脂製ファスナー
が占めるようになっている。しかしながら、このように
任意の色調には着色し得るものの、金属光沢を持った合
成樹脂製スライドファスナーは現在までのところ存在し
ない。
ところで、スキーウェアー、高級カバン等の応用分
野、殊にスキーウェアー分野ではアメニティー性追求か
ら軽量化とファッション性が要求され、金属色に似せた
合成樹脂製スライドファスナーが求められている。この
ような要望に応えるべく、従来より顔料もしくは染料で
金属色に近い色調に着色もしくは染色することが行なわ
れているが、残念ながら金属光沢とはほど遠いものであ
った。
野、殊にスキーウェアー分野ではアメニティー性追求か
ら軽量化とファッション性が要求され、金属色に似せた
合成樹脂製スライドファスナーが求められている。この
ような要望に応えるべく、従来より顔料もしくは染料で
金属色に近い色調に着色もしくは染色することが行なわ
れているが、残念ながら金属光沢とはほど遠いものであ
った。
従って、本発明の目的は、上記のような要望に答える
べく、軽くてしかも金属特有の光沢を有する合成樹脂製
スライドファスナーを提供することにある。
べく、軽くてしかも金属特有の光沢を有する合成樹脂製
スライドファスナーを提供することにある。
本発明の合成樹脂製スライドファスナーは、前記目的
を達成するため、合成樹脂性の線状ファスナーエレメン
トの表面に膜厚0.001〜１μｍの金属被覆層を形成する
と共に、前記線状ファスナーエレメントの内側に挿通さ
れた芯紐にも膜厚0.01μｍ以上の金属被覆層を形成して
金属光沢を付与したことを特徴としている。
を達成するため、合成樹脂性の線状ファスナーエレメン
トの表面に膜厚0.001〜１μｍの金属被覆層を形成する
と共に、前記線状ファスナーエレメントの内側に挿通さ
れた芯紐にも膜厚0.01μｍ以上の金属被覆層を形成して
金属光沢を付与したことを特徴としている。
ここで、合成樹脂製スライドファスナーとは、コイル
ファスナー、押出ファスナー、射出ファスナー、織込み
ファスナー、ジグザグ型ファスナー等を含み、そのファ
スナーエレメントが合成樹脂製の線状であるスライドフ
ァスナーをいう。
ファスナー、押出ファスナー、射出ファスナー、織込み
ファスナー、ジグザグ型ファスナー等を含み、そのファ
スナーエレメントが合成樹脂製の線状であるスライドフ
ァスナーをいう。
このように、合成樹脂製の線状ファスナーエレメント
の表面に膜厚0.001〜１μｍの金属被覆層を形成すると
共に、前記線状ファスナーエレメントの内側に挿通され
た芯紐にも膜厚0.01μｍ以上の金属被覆層を形成するこ
とにより、被覆金属特有の金属光沢を付与でき、また金
属被覆層は超薄膜であるため合成樹脂製スライドファス
ナーの長所を損なうこともない。
の表面に膜厚0.001〜１μｍの金属被覆層を形成すると
共に、前記線状ファスナーエレメントの内側に挿通され
た芯紐にも膜厚0.01μｍ以上の金属被覆層を形成するこ
とにより、被覆金属特有の金属光沢を付与でき、また金
属被覆層は超薄膜であるため合成樹脂製スライドファス
ナーの長所を損なうこともない。
以下、本発明の実施例を示す添附図面を参照しながら
本発明について具体的に説明する。
本発明について具体的に説明する。
第１図乃至第３図は本発明を線状ファスナーに適用し
た例を示すが、他の射出ファスナー等についても全く同
様に適用できることは明らかであろう。図中、１はファ
スナーテープ、２は合成樹脂製のコイル状ファスナーエ
レメント、３は該ファスナーエレメント２の上下脚部2
b,2cと連結反転部2aの内側に挿通配置された芯紐であ
る。４は単環縫いによってファスナーエレメント２をフ
ァスナーテープ１の一側面に縫着する縫糸であり、ファ
スナーエレメント２の上脚部2bから芯紐３内を挿通し、
ファスナーテープ１の他側面においてその縫い目のルー
プ５が交錯部６を介して互いに連続し、縫目を構成して
いる。この縫糸４としては、熱収縮性の例えばナイロ
ン、ポリエステル等からなるモノフィラメント糸、好ま
しくは前記したように透明のモノフィラメント糸が使用
され、エレメント縫着後熱セットの際に縫糸全体に大き
な熱収縮が生じ、これによってファスナーエレメントと
ファスナーテープ１との間に強い締付力が働き、前記交
錯部６において、テープ１が隣接するエレメント２の下
脚部2c間に引き込まれて凹所７を形成し、この凹所７に
交錯部６が喰い込んだ状態となる。さらに、エレメント
上脚部2bにおいては、縫糸４の強い締付力によって上脚
部2bの表面に溝８が形成され、この溝８に縫糸４が喰い
込んだ状態となる。図面は単環縫いの場合を示すが、上
糸と下糸を使用する二重環縫いでもよい。
た例を示すが、他の射出ファスナー等についても全く同
様に適用できることは明らかであろう。図中、１はファ
スナーテープ、２は合成樹脂製のコイル状ファスナーエ
レメント、３は該ファスナーエレメント２の上下脚部2
b,2cと連結反転部2aの内側に挿通配置された芯紐であ
る。４は単環縫いによってファスナーエレメント２をフ
ァスナーテープ１の一側面に縫着する縫糸であり、ファ
スナーエレメント２の上脚部2bから芯紐３内を挿通し、
ファスナーテープ１の他側面においてその縫い目のルー
プ５が交錯部６を介して互いに連続し、縫目を構成して
いる。この縫糸４としては、熱収縮性の例えばナイロ
ン、ポリエステル等からなるモノフィラメント糸、好ま
しくは前記したように透明のモノフィラメント糸が使用
され、エレメント縫着後熱セットの際に縫糸全体に大き
な熱収縮が生じ、これによってファスナーエレメントと
ファスナーテープ１との間に強い締付力が働き、前記交
錯部６において、テープ１が隣接するエレメント２の下
脚部2c間に引き込まれて凹所７を形成し、この凹所７に
交錯部６が喰い込んだ状態となる。さらに、エレメント
上脚部2bにおいては、縫糸４の強い締付力によって上脚
部2bの表面に溝８が形成され、この溝８に縫糸４が喰い
込んだ状態となる。図面は単環縫いの場合を示すが、上
糸と下糸を使用する二重環縫いでもよい。
上記ファスナーエレメント２あるいはさらに芯紐３に
は、本発明に従ってNi、Cu、Ag等の金属被覆が施されて
いる。ファスナーエレメントへの金属被覆層Ｍの膜厚
は、0.001〜１μｍが適当である。膜厚が0.001μｍ未満
では所望の色、光沢が得られ難く、一方、膜厚が１μｍ
より厚くなるとファスナー本来のスライダーの摺動に伴
なうエレメントの柔軟性が失なわれ、しかもメッキ割れ
等を生じる恐れがあるので望ましくない。処理スピー
ド、原料消費量等の生産性、経済性をも考慮した好まし
い膜厚は0.001〜0.1μｍである。一方、芯紐への金属被
覆層の膜厚は、上記ファスナーエレメントの金属被覆層
の膜厚と同程度あるいは10倍程度まで厚くても構わない
が、芯紐の場合は例えば化学メッキ処理の際に触媒が付
着し易く、金属被覆層が付き易いので、通常、0.01μｍ
以上とする。
は、本発明に従ってNi、Cu、Ag等の金属被覆が施されて
いる。ファスナーエレメントへの金属被覆層Ｍの膜厚
は、0.001〜１μｍが適当である。膜厚が0.001μｍ未満
では所望の色、光沢が得られ難く、一方、膜厚が１μｍ
より厚くなるとファスナー本来のスライダーの摺動に伴
なうエレメントの柔軟性が失なわれ、しかもメッキ割れ
等を生じる恐れがあるので望ましくない。処理スピー
ド、原料消費量等の生産性、経済性をも考慮した好まし
い膜厚は0.001〜0.1μｍである。一方、芯紐への金属被
覆層の膜厚は、上記ファスナーエレメントの金属被覆層
の膜厚と同程度あるいは10倍程度まで厚くても構わない
が、芯紐の場合は例えば化学メッキ処理の際に触媒が付
着し易く、金属被覆層が付き易いので、通常、0.01μｍ
以上とする。
金属被覆層の形成方法としては各種方法が採用でき、
例えば湿式法（化学メッキ）、乾式法（真空蒸着、イオ
ンプレーティング、スパッタリング等）、転写法などが
好適に用い得る。金属被覆層の形成に当っては、ファス
ナーエレメントをファスナーテープに縫着した状態でフ
ァスナーエレメントの表面あるいはさらに芯紐にも同時
に金属被覆層を形成してもよいし（この場合、ファスナ
ーテープにマスキングを施して実施する）、あるいはエ
レメント単独又はエレメントを噛み合わせた状態で処理
してファスナーテープに縫着してもよい（この場合、テ
ープ部の汚染はなく、また全ゆるテープの色と組合せ可
能である）。
例えば湿式法（化学メッキ）、乾式法（真空蒸着、イオ
ンプレーティング、スパッタリング等）、転写法などが
好適に用い得る。金属被覆層の形成に当っては、ファス
ナーエレメントをファスナーテープに縫着した状態でフ
ァスナーエレメントの表面あるいはさらに芯紐にも同時
に金属被覆層を形成してもよいし（この場合、ファスナ
ーテープにマスキングを施して実施する）、あるいはエ
レメント単独又はエレメントを噛み合わせた状態で処理
してファスナーテープに縫着してもよい（この場合、テ
ープ部の汚染はなく、また全ゆるテープの色と組合せ可
能である）。
化学メッキによる製品プロセスの一例を示せば、ボビ
ンへのエレメントの巻付け→化学メッキ→エレメントの
乾燥→エレメントの巻戻し→チェーンの縫製→チェーン
のセットからなり、また、メッキプロセスは例えば以下
の工程順からなる。
ンへのエレメントの巻付け→化学メッキ→エレメントの
乾燥→エレメントの巻戻し→チェーンの縫製→チェーン
のセットからなり、また、メッキプロセスは例えば以下
の工程順からなる。
（１）プリエッチング 例えば有機溶剤により常温で10分程度処理する。
汚染物質あるいは低分子量成分の除去を目的とするも
のであり、溶剤によるエレメントの表面膨潤効果を利用
するものである。
のであり、溶剤によるエレメントの表面膨潤効果を利用
するものである。
（２）エッチング 酸、例えばクロム酸水溶液により約70℃で10分程度処
理する。
理する。
エッチング効果により表面粗化を生じさせ、金属被膜
に対するアンカリング効果により密着性の向上を図るも
のである。油脂分の除去、洗浄も同時に行なわれる。
に対するアンカリング効果により密着性の向上を図るも
のである。油脂分の除去、洗浄も同時に行なわれる。
（３）中和 粗化された樹脂表面に付着しているクロム酸を除去
し、次工程の液へのクロム酸の持ち込みを防止するもの
であり、例えば約70℃で５分程度処理する。
し、次工程の液へのクロム酸の持ち込みを防止するもの
であり、例えば約70℃で５分程度処理する。
（４）エンプラエッチング 例えば過マンガン酸カリ液により約70℃で５分程度処
理する。上記（２）エッチングと同様の目的で行なうも
のである。
理する。上記（２）エッチングと同様の目的で行なうも
のである。
（５）エッチング内洗浄 上記（３）中和と同様な目的で行なうものである。
（６）水洗 クロム、カリウムといった金属を次工程へ持ち込まな
いようにする目的で、充分な水で洗浄する。
いようにする目的で、充分な水で洗浄する。
（７）プリディップ 例えば塩酸水溶液中に短時間浸漬する。次工程の液の
汚染を防止し、濃度、pHを保持することを目的とする。
汚染を防止し、濃度、pHを保持することを目的とする。
（８）触媒付与 樹脂表面にSn2+（スズ）、Pd2+（パラジウム）を付与
することを目的とするものであり、これらのイオンを含
有する液中に短時間浸漬して行なう。
することを目的とするものであり、これらのイオンを含
有する液中に短時間浸漬して行なう。
（９）反応促進 液中のSn2+がPd2+を還元し、金属パラジウムが樹脂表
面に析出する。
面に析出する。
Sn2+＋Pd2+→Sn4+＋Pd 反応な酸性条件下に行なわれる。なお、第２スズイオ
ン（Sn4+）は水洗により除去する。
ン（Sn4+）は水洗により除去する。
（10）化学メッキ メッキ液中の還元剤（リン酸塩、水素化ボロン、アミ
ノボラン、ヒドラジン等）の作用により、金属パラジウ
ムを触媒として樹脂表面に例えばNi等の金属が析出す
る。
ノボラン、ヒドラジン等）の作用により、金属パラジウ
ムを触媒として樹脂表面に例えばNi等の金属が析出す
る。
メッキの密着性を向上させるための乾燥条件を調べた
ところ、メッキ後の乾燥は80〜180℃で30〜240分、好ま
しくは95〜120℃で40〜180分の処理条件が好適であり、
自然乾燥と比べて10倍近く密着性が向上する。なお、コ
イル状ファスナーエレメントと芯紐の材質が異なる場合
（例えばエレメントがナイロン−６で芯紐がポリエステ
ルである場合）には、それぞれの材質に適正な処理液が
異なるため、エレメントと芯紐を同時にメッキして密着
性を向上させることは困難である。従って、同時に化学
メッキを行なう場合にはエレメント、芯紐共に同一の材
質、例えばポリエステルとする必要がある。
ところ、メッキ後の乾燥は80〜180℃で30〜240分、好ま
しくは95〜120℃で40〜180分の処理条件が好適であり、
自然乾燥と比べて10倍近く密着性が向上する。なお、コ
イル状ファスナーエレメントと芯紐の材質が異なる場合
（例えばエレメントがナイロン−６で芯紐がポリエステ
ルである場合）には、それぞれの材質に適正な処理液が
異なるため、エレメントと芯紐を同時にメッキして密着
性を向上させることは困難である。従って、同時に化学
メッキを行なう場合にはエレメント、芯紐共に同一の材
質、例えばポリエステルとする必要がある。
金属被覆層の微視的な付着状態は前記した処理方法に
応じて異なり、例えば化学メッキにより金属被覆層を形
成する場合は、顕微鏡観察によると第４図に示す如くで
あり、粗面化により生じた樹脂エレメント２の表面に散
在する微孔中にパラジウムが析出しており、その上にメ
ッキ金属Ｍが析出している。膜厚が0.3μｍを越えるあ
たりから連続膜となるが、図示のように析出金属が点在
する状態でも充分な金属光沢が付与される。化学メッキ
によりファスナーエレメントに金属被覆層を形成する場
合の最適膜厚は0.05〜0.3μｍである。
応じて異なり、例えば化学メッキにより金属被覆層を形
成する場合は、顕微鏡観察によると第４図に示す如くで
あり、粗面化により生じた樹脂エレメント２の表面に散
在する微孔中にパラジウムが析出しており、その上にメ
ッキ金属Ｍが析出している。膜厚が0.3μｍを越えるあ
たりから連続膜となるが、図示のように析出金属が点在
する状態でも充分な金属光沢が付与される。化学メッキ
によりファスナーエレメントに金属被覆層を形成する場
合の最適膜厚は0.05〜0.3μｍである。
一方、イオンプレーティングによる金属被覆層の状態
は第５図に示す如くであり、合成樹脂製エレメント２上
に金属被覆層Ｍが均一に付着している。イオンプレーテ
ィングの場合の最適膜厚は0.01〜0.1μｍであり、開始
３秒後より色が付き始めて60秒程度処理すればよい。転
写法の場合は第６図に示す如くであり、合成樹脂エレメ
ント２の上に接着剤層Ａ、金属被覆層Ｍ及び保護層Ｐが
順次積層されている。
は第５図に示す如くであり、合成樹脂製エレメント２上
に金属被覆層Ｍが均一に付着している。イオンプレーテ
ィングの場合の最適膜厚は0.01〜0.1μｍであり、開始
３秒後より色が付き始めて60秒程度処理すればよい。転
写法の場合は第６図に示す如くであり、合成樹脂エレメ
ント２の上に接着剤層Ａ、金属被覆層Ｍ及び保護層Ｐが
順次積層されている。
尚、化学メッキの場合は一回の処理により第２図に示
すように表裏全体に金属被覆層Ｍが形成されるが、イオ
ンプレーティングや転写法の場合、表面のみに金属被覆
層が形成される（第３図）。従って、視覚されない部分
に付与しなくてもよいので経済的である。いずれの場合
も本発明の範囲内に含まれるが、ファスナーエレメント
の表側だけに金属被覆層が形成されていても充分な金属
光沢が得られる。また、必要に応じてファスナーエレメ
ントの金属被覆層上にクリヤー塗料を塗布しても構わな
い。
すように表裏全体に金属被覆層Ｍが形成されるが、イオ
ンプレーティングや転写法の場合、表面のみに金属被覆
層が形成される（第３図）。従って、視覚されない部分
に付与しなくてもよいので経済的である。いずれの場合
も本発明の範囲内に含まれるが、ファスナーエレメント
の表側だけに金属被覆層が形成されていても充分な金属
光沢が得られる。また、必要に応じてファスナーエレメ
ントの金属被覆層上にクリヤー塗料を塗布しても構わな
い。
以上のように、本発明の合成樹脂製スライドファスナ
ーは、合成樹脂製の線状ファスナーエレメントの表面に
膜厚0.001〜１μｍの金属被覆層を形成すると共に、前
記線状ファスナーエレメントの内側に挿通された芯紐に
も膜厚0.01μｍ以上の金属被覆層を形成しているため、
軽量かつ柔軟でありながら、線状ファスナーエレメント
表面の金属被覆層と芯紐の金属製被覆層とが両々相俟っ
て、全体的に金属光沢を増すことができ、装飾的に優れ
たものとなる。
ーは、合成樹脂製の線状ファスナーエレメントの表面に
膜厚0.001〜１μｍの金属被覆層を形成すると共に、前
記線状ファスナーエレメントの内側に挿通された芯紐に
も膜厚0.01μｍ以上の金属被覆層を形成しているため、
軽量かつ柔軟でありながら、線状ファスナーエレメント
表面の金属被覆層と芯紐の金属製被覆層とが両々相俟っ
て、全体的に金属光沢を増すことができ、装飾的に優れ
たものとなる。
したがって、ファッション性の要求にも充分に応える
ことができ、従来できなかった新鮮さからも、スキーウ
ェア、高級カバン等種々の応用分野においてファスナー
製品の商品価値を高めることができる。
ことができ、従来できなかった新鮮さからも、スキーウ
ェア、高級カバン等種々の応用分野においてファスナー
製品の商品価値を高めることができる。
また、請求項（３）に記載のように、透明な縫糸を使
用することによりファスナーエレメントの金属光沢が損
なわれることを防止できる。
用することによりファスナーエレメントの金属光沢が損
なわれることを防止できる。
第１図は本発明の合成樹脂製スライドファスナーの一実
施例を示す平面図、第２図は第１図のII−II線断面図、
第３図は本発明の他の実施例を示す第２図と同様の断面
図、第４図は化学メッキ法により金属被覆層を形成した
ファスナーエレメントの部分断面図、第５図はイオンプ
レーティングにより金属被覆層を形成したファスナーエ
レメントの部分断面図、第６図は転写法により金属被覆
層を形成したファスナーエレメントの部分断面図であ
る。 １はファスナーテープ、２はファスナーエレメント、３
は芯紐、４は縫糸、５はループ、６は交錯部、７は凹
所、９は溝、Ａは接着剤層、Ｍは金属被覆層、Ｐは保護
層。
施例を示す平面図、第２図は第１図のII−II線断面図、
第３図は本発明の他の実施例を示す第２図と同様の断面
図、第４図は化学メッキ法により金属被覆層を形成した
ファスナーエレメントの部分断面図、第５図はイオンプ
レーティングにより金属被覆層を形成したファスナーエ
レメントの部分断面図、第６図は転写法により金属被覆
層を形成したファスナーエレメントの部分断面図であ
る。 １はファスナーテープ、２はファスナーエレメント、３
は芯紐、４は縫糸、５はループ、６は交錯部、７は凹
所、９は溝、Ａは接着剤層、Ｍは金属被覆層、Ｐは保護
層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−111705（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−58003（ＪＰ，Ａ) 特開 昭57−164132（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−132676（ＪＰ，Ａ)
Claims (3)
- 【請求項１】合成樹脂製の線状ファスナーエレメントの
表面に膜厚0.001〜１μｍの金属被覆層を形成すると共
に、前記線状ファスナーエレメントの内側に挿通された
芯紐にも膜厚0.01μｍ以上の金属被覆層を形成して金属
光沢を付与したことを特徴とする合成樹脂製スライドフ
ァスナー。 - 【請求項２】前記線状ファスナーエレメントが縫糸によ
りファスナーテープの側面に縫着されてなる請求項１記
載の合成樹脂製フライドファスナー。 - 【請求項３】前記縫糸が透明な縫糸である請求項２記載
の合成樹脂製スライドファスナー。
Priority Applications (12)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1062246A JP2613802B2 (ja) | 1989-03-16 | 1989-03-16 | 合成樹脂製スライドファスナー |
| CA002011944A CA2011944C (en) | 1989-03-16 | 1990-03-12 | Slide fastener and fastener elements therefor |
| US07/493,434 US5035029A (en) | 1989-03-16 | 1990-03-14 | Slide fastener and fastener elements therefor |
| MYPI90000408A MY105513A (en) | 1989-03-16 | 1990-03-15 | Slide fastener and fastener elements therefor. |
| KR1019900003477A KR920001862B1 (ko) | 1989-03-16 | 1990-03-15 | 슬라이드 파스너 및 그의 결합 엘레멘트 |
| ES90105034T ES2074489T5 (es) | 1989-03-16 | 1990-03-16 | Cierre de cremallera y elementos de acoplamiento para este. |
| AU51444/90A AU629616B2 (en) | 1989-03-16 | 1990-03-16 | Slide fastener and fastener elements therefor |
| DE69020196T DE69020196T3 (de) | 1989-03-16 | 1990-03-16 | Reissverschluss und Kuppelglied dafür. |
| EP90105034A EP0387905B2 (en) | 1989-03-16 | 1990-03-16 | Slide fastener and fastener elements therefor |
| BR909001430A BR9001430A (pt) | 1989-03-16 | 1990-03-19 | Ziper e seus respectivos elementos |
| KR2019900004444U KR920001862Y1 (ko) | 1989-03-16 | 1990-04-12 | 자동차의 범퍼 보호장치 |
| HK128997A HK128997A (en) | 1989-03-16 | 1997-06-26 | Slide fastener and fastener elements therefor |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1062246A JP2613802B2 (ja) | 1989-03-16 | 1989-03-16 | 合成樹脂製スライドファスナー |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02241401A JPH02241401A (ja) | 1990-09-26 |
| JP2613802B2 true JP2613802B2 (ja) | 1997-05-28 |
Family
ID=13194593
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1062246A Expired - Fee Related JP2613802B2 (ja) | 1989-03-16 | 1989-03-16 | 合成樹脂製スライドファスナー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2613802B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108402607A (zh) * | 2017-02-02 | 2018-08-17 | Ykk株式会社 | 带拉链的产品和链牙构件、以及带拉链的产品的制造方法 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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