JP2612540B2 - 駐車ビルシステム - Google Patents

駐車ビルシステム

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JP2612540B2
JP2612540B2 JP6048434A JP4843494A JP2612540B2 JP 2612540 B2 JP2612540 B2 JP 2612540B2 JP 6048434 A JP6048434 A JP 6048434A JP 4843494 A JP4843494 A JP 4843494A JP 2612540 B2 JP2612540 B2 JP 2612540B2
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    • E04BUILDING
    • E04HBUILDINGS OR LIKE STRUCTURES FOR PARTICULAR PURPOSES; SWIMMING OR SPLASH BATHS OR POOLS; MASTS; FENCING; TENTS OR CANOPIES, IN GENERAL
    • E04H6/00Buildings for parking cars, rolling-stock, aircraft, vessels or like vehicles, e.g. garages
    • E04H6/08Garages for many vehicles
    • E04H6/12Garages for many vehicles with mechanical means for shifting or lifting vehicles
    • E04H6/18Garages for many vehicles with mechanical means for shifting or lifting vehicles with means for transport in vertical direction only or independently in vertical and horizontal directions
    • E04H6/20Garages for many vehicles with mechanical means for shifting or lifting vehicles with means for transport in vertical direction only or independently in vertical and horizontal directions characterised by use of conveyor chains or rotatable rollers for horizontal transport

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  • Architecture (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Intermediate Stations On Conveyors (AREA)
  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、多数の車両を横に配
列して駐車する駐車ビルシステムに係り、特に駆動源を
一つにすることによって省力化を図る駐車ビルシステム
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術としては、自動車の
数が過剰になっている都心地等では、平地に配列して駐
車する方法が一般的であるが、最近は空間の活用度をよ
り高めるために多層のビル型の立体駐車場が提供されて
おり、この立体駐車場で最も汎用化されているものは、
運転者が直接に車を案内路に沿って必要な層に運転して
いって空いている空間を捜索後に駐車するものである。
【0003】また、地上層で車両昇降用移送装置を利用
して車両を必要な層に移しておいて続いてコンベヤーベ
ルトで空いている駐車空間に車両を配車する立体駐車場
も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た前者の立体駐車場の場合には、運転者がこの立体駐車
場から出るために別途エレベータを設置しなければなら
ず、また、自動車が走行するための空間が必要となるの
で、車両を駐車するための空間以外の空間が広くなって
しまうという問題がある。
【0005】また、上記した後者の立体駐車場において
も、一室の車両移送装置が使用中であれば、別の車両は
待機していなければならなず、しかも、すでに駐車室に
別の車両が駐車されてあればこの駐車された車両の順序
をかえて空いている空間に効率的に駐車するものが不可
能であるという問題がある。
【0006】この発明は以上の問題に鑑みてなされたも
のであり、車両を駐車する空間を有効的に確保するとと
もに、空いている空間に効率的に車両を移動して駐車す
ることのできる駐車ビルシステムを提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の駐車ビルシステムの第1の手段は、動力
発生装置、昇降装置、制御装置などで構成されて、車両
を駐車層別に駐車する多層構造の駐車ビルシステムにお
いて、前記動力発生装置を最上層に配設し、この動力発
生装置から回転駆動力を伝達される一対の主駆動軸を上
層から下層にわたって設けるとともに、前記動力発生装
置から回転駆動力を伝達される昇降用駆動軸を最上層に
横架し、前記昇降用駆動軸の両側にチェーン又はベルト
により一対の車両移送装置を前記主駆動軸を各々貫通さ
せて吊設し、前記車両移送装置が昇降する昇降空間の両
側の各層に車両を搬送するコンベヤーベルトを備える少
なくとも車両8室分の駐車室を設け、前記一対の車両移
送装置は、各々車両を搬送するコンベヤーベルトを備え
る上部車両積載台と下部車両積載台とを有し、前記車両
移送装置の天井部に前記主駆動軸からの回転駆動力が伝
達されて前記上部車両積載台を昇降自在とし且つその昇
降を調節する昇降調節装置を設けるとともに、前記上部
及び下部車両積載台は、前記主駆動軸からの回転駆動力
が伝達されて前記車両移送装置及び駐車室のコンベヤー
ベルトの回転方向を制御し且つ回転駆動力を伝達又は遮
断するクラッチ装置を備えるコンベヤーベルト調節装置
と搬送距離を調節するタイミング装置とを前記上部及び
下部車両積載台の内部に設けたこととした。
【0008】また、第2の手段は、前記昇降調節装置
は、前記天井部に軸着され且つ主駆動軸に摺動自在にキ
ー嵌合された第1歯車と、前記天井部に軸支されて前記
第1歯車から回転駆動力を伝達されて回転駆動するボビ
ンと、該ボビンに卷回されるとともに滑車を介して前記
上部車両積載台に連結されたチェーン又はワイヤーと、
前記ボビンと前記第1歯車との間に介在されて前記回転
駆動力を伝達又は遮断する第1クラッチ装置と、前記ボ
ビンの回転を阻止又は開放するコントロールロッドを備
える第1ソレノイド装置とを有することとした。
【0009】また、第3の手段は、前記タイミング装置
は、前記主駆動軸からの回転駆動力が伝達されて回転駆
動する円盤形状のタイミングセンサーと、該タイミング
センサーの外周に形成されたロッキング凹溝に挿入抜脱
してタイミングセンサーの回転を阻止又は開放するコン
トロールロッドを備える第6ソレノイド装置と、前記コ
ントロールロッドと連結されて前記主駆動軸から前記コ
ンベヤーベルトへの回転駆動力を伝達又は遮断するスイ
ッチングレバーとを有し、前記タイミングセンサーは一
回転する間に前記コンベヤーベルトが車両一室分回転す
るように設定されているとともに、前記スイッチングレ
バーは前記コントロールロッドが前記ロッキング凹溝に
挿入されている時に主駆動軸からの回転駆動力を遮断す
るように設定されいてることとした。
【0010】また、第4の手段は、前記車両移送装置の
コンベヤーベルトの両側に回動自在に軸着されるととも
に前記第1クラッチ装置と連動して回動し、駐車室のコ
ンベヤーベルトに橋渡す可倒式ガイド装置を具備するこ
ととした。
【0011】また、第5の手段は、前記車両移送装置の
昇降空間の底部に設けられて、反発弾性装置により地面
と水平に支持された上板と、前記上板の下面4隅に略水
平突出方向に弾性支持されたストッピングプローブと、
前記上板の下面に固定された主軸受けに回動自在に軸着
されて、前記ストッピングプローブに係止するととも
に、前記上板を貫通してこの上板の上面に出没可能に圧
力感知プローブを支持するレバーとを有する安定装置を
具備ることとした。
【0012】
【作用】上記第1の手段によると、最上層に横架された
昇降用駆動軸に吊設された一対の車両移送装置は、前記
昇降用駆動軸の回転によって昇降空間をシーソーのよう
に相対方向に昇降動する。
【0013】このように昇降空間を昇降動する車両移送
装置は、昇降調節装置によって上部車両積載台を昇降さ
せて、上部及び下部車両積載台と駐車室の各層の各々に
備えられたコンベヤーベルトをコンベヤーベルト調節装
置によって駆動させることにより、車両が各駐車層に移
送され各駐車室に駐車され、或いは各駐車室から車両が
搬出され最下層に移送される。
【0014】このような昇降調節装置及びコンベヤーベ
ルトの駆動力は、全て、車両移送装置を貫通する主駆動
軸の回転駆動力から伝達されることによって、動力を効
率的に利用するとともに、電気モーターや内燃機関等の
駆動源を車両移送装置に取り付けずに済むため、それだ
け重量が軽減されることによって駆動装置に働く負荷を
軽減する働きをする。
【0015】また、昇降空間の両側の駐車室に、左右に
各々2室の駐車室を設けて各層に少なくとも計8室の駐
車室を設け、車両移送装置に上部及び下部車両積載台を
設けて車両を2台積載できるようにしたので、車両の搬
出又は搬入が迅速且つ効率良く行うことができる。
【0016】また、上記第2の手段によると、車両移送
装置の天井部に軸着された第1歯車は、主駆動軸に摺動
自在にキー嵌合されているので、車両移送装置は最上層
から最下層に至る全ての層において、主駆動軸の回転駆
動力をボビンに伝達することができ、このボビンが回転
駆動することによってボビンに卷回されたチェーン又は
ワイヤーが巻き上げられてこのチェーン又はワイヤーに
連結された上部車両積載台が上昇するように働く。
【0017】そして、このボビンの回転を止める時に
は、第1ソレノイドのコントロールロッドを作動させる
ことにより、ボビンの回転を阻止するとともに第1クラ
ッチを作動させて第1歯車からボビンへの動力伝達を遮
断することによって、上部車両積載台は停止し、これに
より下部車両積載台に車両を駐車する空間が生じる。
【0018】上記第3の手段によると、主駆動軸の回転
駆動力が前記コンベヤーベルト調節装置によって車両移
送装置のコンベヤーベルトと駐車室のコンベヤーベルト
に伝達されると、タイミングセンサーにも回転駆動力が
伝達されると同時に第6ソレノイド装置を働かせてタイ
ミングセンサーのロッキング凹溝に挿入されているコン
トロールロッドを抜脱することによって、タイミングセ
ンサーが回転する。
【0019】そして、タイミングセンサーが一回転する
と、再びコントロールロッドが前記ロッキング凹溝に挿
入されることによって、コントロールロッドと連結され
ているスイッチングレバーが作動して主駆動軸から車両
移送装置及び駐車室のコンベヤーベルトへの回転駆動力
の伝達が遮断されることによってこれらのコンベヤーベ
ルトが停止する。
【0020】このタイミングセンサーが一回転する間に
コンベヤーベルトは車両一室分、回転駆動するように設
定されているので、車両移送装置の上部又は下部車両積
載台のコンベヤーベルトに積載された車両は、駐車室に
搬送されて駐車されるようになっている。
【0021】また、上記第4の手段によると、車両移送
装置のコンベヤーベルトから駐車室のコンベヤーベルト
に車両が渡される時に、可倒式ガイド装置が橋渡す働き
をするため、スムーズな搬送が可能となる。
【0022】上記第5の手段によると、圧力感知プロー
ブは、ストッピングプローブから弾性力を受けるレバー
によって支持され上板の上面に突出しており、この上板
に車両移送装置が乗ると圧力感知プローブが押圧されて
レバーは軸回りに回転し、ストッピングプローブを弾性
力に抗して縮退方向に移動させる。
【0023】そして、上板を地面に固定支持していたス
トッピングプローブが縮退移動することによって車両移
送装置は、反発弾性装置によって上板を介して弾性支持
され、これにより安定して支持されるようになる。
【0024】
【実施例】以下、この発明に係る駐車ビルシステムの実
施例を図面に基づいて説明する
【0025】この発明に係る駐車ビルシステムの実施例
は、図1に示すように、最上層の一側に動力発生装置1
が固定され、この動力発生装置1から駆動力を得て回転
駆動する昇降用駆動軸2に昇降自在に車両移送装置3が
調節され、動力発生装置1から駆動力を得て回転駆動す
る主駆動軸4が車両移送装置3の一側を貫通して上層か
ら下層に渡って地面と略垂直に立設され、車両移送装置
3が昇降する昇降空間の両側に車両CAR1,CAR2らを駐車
する駐車室5が多層に渡って配置されいてる。
【0026】前記昇降用駆動軸2は、電気モータ或いは
内燃機関等で構成される動力発生装置1から歯車6a,
ベルト又はチェーン7,歯車6bを介して回転駆動力が
伝達され、この昇降用駆動軸2に固定された歯車8に巻
きかけられたチェーン又はワイヤー9によって吊り下げ
られて昇降動するようになっている。
【0027】そして、上記主駆動軸4も動力発生装置1
から主駆動軸4に軸止された歯車10とベルト又はチェ
ーン11によって連結され回転駆動するようになってお
り、主駆動軸4と前記した昇降用駆動軸2とは各々独立
に正逆回転駆動するようになっている。
【0028】前記車両移送装置3は上部車両積載台12
と下部車両積載台13とを備え、この上部車両積載台1
2と下部車両積載台13とは、図2に示すように、滑車
14によって吊設されて上下昇降することにより各々1
台づつ車両CA1, CA2を積載することができるようになっ
ているが、この昇降の構造の詳細についは後述する。
【0029】図3は図2のA−A線断面図であって、車
両移送装置3の下部に取り付けられるとともに案内レー
ル15(図1参照)に摺動自在に嵌め込まれて車両移送
装置3の振れを防止する振動防止金具16を示す。
【0030】また、前記車両移送装置3は、図4に示す
ように、駐車ビルの中央部で前後2列に車両移送装置3
の昇降空間が設けられ、この2つの昇降空間に昇降用駆
動軸2を介して、一対の車両移送装置3,3’が配設さ
れている。
【0031】これら一対の車両移送装置3,3’を吊設
している2本のワイヤーロープ(又はチェーン)9,
9’の内の一方のワイヤーロープ9は、一端をプーリ1
7を介して一方の車両移送装置3の一側に連結するとと
もに他端を歯車8を介して他方の車両移送装置3’の一
側に連結しており、他方のワイヤーロープ9’は、一端
を歯車8を介して一方の車両移送装置3の一側に連結す
るとともに他端をプーリー17’を介して他方の車両移
送装置3’に連結していため、一対の駐車移送装置3,
3’は、昇降用駆動軸2の回転駆動によってシーソーの
ようにして例えば図の矢印I及び矢印Jで示す方向に各
々が相対的に昇降動するようになっている。
【0032】尚、以下において一方の車両移送装置3に
ついてのみ説明し、他方の車両移送装置3’については
その構成が同様であるので説明を省略する。
【0033】前記上部及び下部車両積載台12,13に
は、車両を搬送するためのコンベヤーベルト3aが設け
られるとともに、駐車室5にも、所定のコンベヤーベル
ト5aが設けられていて、これらのコンベヤーベルト3
a,5aを駆動して図1に示す矢印G,H方向(逆方向
を含む)に車両CA1,CA2 を搬送することによってこれら
の車両CA1,CA2 を各層の駐車室5から車両移送装置3に
搬入し或いは逆に搬出するようになっている。
【0034】そして、車両移送装置3は、図5に示すよ
うに、天井部18に上部車両積載台12の昇降を調節す
る昇降調節装置19を備えており、この昇降調節装置1
9は、主駆動軸4の長手方向に沿って形成されたキー溝
4aに摺動自在に嵌合されて天井部18に軸着された第
1歯車20から、天井部18の一隅に軸着された第2歯
車21を介してチェーン22,23により第3歯車24
に回転駆動力が伝達され、この回転駆動力は、天井部1
8の中央に取り付けされた軸受け25に軸着されたボビ
ン軸26に回転駆動力を伝達するようになっている。
【0035】そして、このボビン軸26に卷回された吊
りワイヤー又はチェーン27が歯車28及び歯車14を
介して天井部18に取り付けられており、ボビン26が
正逆回転することによって上部車両積載台12が昇降す
るようになっている。
【0036】更に、このボビン軸26の片側には、図6
び図7に示すように、第1ギア29が同軸で固定され、
この第1ギア29に第2ギア30が噛み合わされ、この
第2ギア30に第3ギア31が同軸で連結され、更にこ
の第3ギア31に第1クラッチ装置32を介してベベル
ギア33が噛み合わされ、このベベルギア33が第3歯
車24と噛み合っている。
【0037】そして、第3ギア31には、第1ソレノイ
ド装置34により作動するコントロールロッド34aが
噛合又は離反するように配置されるとともに、第2ソレ
ノイド装置35によって作動される第1クラッチ装置3
2が、主駆動軸20からボビン26への回転駆動力を伝
達又は遮断するように設置されている。
【0038】即ち、第2ソレノイド装置35に電源が印
加さて可動鉄心が吸引されると第1クラッチ装置32の
ロッキング凹部32aに挿入さたコントロールロッド3
5aが矢印Aで示す方向に作動することによって第1ク
ラッチ装置32は矢印B方向に作動して主駆動軸4(図
5参照)から伝達されてくる駆動力によって回転する第
3伝動ギア210との連結又は離脱が制御されることに
よって動力の伝達が連結されるか絶たれるようになって
いる。
【0039】これらの第1ソレノイド装置34,第2ソ
レノイド装置35は、図示しない制御装置によって手動
又は自動で制御される。
【0040】また、図5に示すように、第1車両積載台
12と第2車両積載台13に取り付けられた一対のコン
ベヤーベルト3aの各々の両端には、可倒式ガイド装置
36が取り付けられていて、この可倒式ガイド装置36
は車両移送装置3が昇降作動中は、図8に実線で示すよ
うに起立しており、車両を駐車室コンベヤーベルト5a
に搬送又は搬入する際には、図に一点鎖線で示すように
倒れて橋渡すようになっており、その詳細につては後述
する。
【0041】図9は、主駆動軸4に取り付けられて主駆
動軸4の回転に伴う振動を防止するための振動防止具3
7を示すものである。
【0042】そして、第1,第2車両積載台12,13
の内部には、図10に示すように、コンベヤーベルト3
a,5aの駆動を制御するコンベヤーベルト調節装置3
8と、積載した車両を搬送距離を制御するタイミング装
置39とが配設されている。尚、これらの装置38、3
9は第1,第2車両積載台12,13の各々に配設され
ているが、その構成が同じであるので一方についてのみ
説明をし、他方の説明を省略する。
【0043】前記コンベヤーベルト調節装置38は、図
10に示すように、主駆動軸4に摺動自在にキー嵌合さ
れたスプロケット40とチェーン41によって一側中央
に設置された別の第3クラッチ42の第5伝動ギア43
とを連結しており、図16(a)及び(b)に示すよう
に、第4ソレノイド装置44を図の矢印方向に作動させ
ることにより第3クラッチ42の第5伝動ギア43とベ
ベルギア装置45又は45aのどちらか一方に噛合する
ことによって回転駆動力が被動軸46,47に伝達さ
れ、これにより被動軸46,47は各々逆方向に回転す
るようになっている。
【0044】前記スプロケット40は、図15(a),
(b)に示すように、クラッチ機構40aを備えてお
り、第7ソレノイド40bの可動鉄心に連結されたコン
トロールロッド40cが図の矢印方向に作動することに
よって従動節40dが上下動してクラッチ機構40aが
噛み合うことにより、スプロケット40は主駆動軸4か
らの回転駆動力の伝達を遮断されるようになっている。
【0045】この第3クラッチ42から動力が伝達され
た一方のベベルギア装置45は被動軸46(47)、ベ
ベルギア46a(47a)、伝動ギア48(48a)を
介してクラッチギア49(49a)に回転駆動力を伝達
するようになっており、伝動ギア48(48a)の回転
駆動によって車両移送装置3のコンベヤーベルト3aを
回転駆動している。
【0046】また、伝動ギア48aは、図11に示すよ
うに、ベベルギア47bと噛合するベベルギア部48
a’と、このベベルギア部48a’と同軸連結されたギ
ア部48a”とからなり、このギア部48”とクラッチ
ギア49a各々の軸が連結部50によって連結されて噛
合するとともに、クラッチギア49aはギア部48”に
噛合しつつギア部48”回りに回動自在に連結されてい
る。
【0047】そして、クラッチギア49aは、図10及
び図11に示すように、ピン結合によって中間節51、
従動節52及び第5ソレノイド53の可動鉄心と連結さ
れたコントロールロッド54と連結されるとともに、こ
の連結された関節部分が固定端55とコイルバネ56と
連結されることによって図の上方に付勢され、第5ソレ
ノイドのスイッチング動作によってコントロールロッド
54が図11に示す矢印E方向に伸縮動することによ
り、図10及び図11に一点鎖線で示すように、クラッ
チギア49aを図の矢印Cで示すようにリンク動作さ
せ、駐車室5のコンベヤーベルト5a(図4参照)を作
動させる第7伝動ギア57aと噛合させるか或いは解除
するようになっている。
【0048】このようにして、主駆動軸4の回転駆動力
はコンベヤーベルト3a,5aに伝達されるとともに相
隣接するコンベヤーベルト3a,5aは同方向に回転す
るようになっており、上記とは、逆に、第3クラッチ4
2が第4ソレノイド44の働きによりベベルギア装置4
5と噛合し、第5ソレノイド53に電源が印加されるこ
により、主駆動軸4の回転駆動力が第7ギア57に伝達
されて回転駆動すると、コンベヤーベルト3aは逆方向
に回転駆動するようになっている。即ち、第4ソレノイ
ド44の切換操作と、第5ソレノイド53,53aの切
換操作により、コンベヤーベルト3aの回転方向を切り
換えることができるようになっている。
【0049】また、車両移送装置3の上部車両積載台1
2と下部車両積載台13の各々に取り付けられた一対の
コンベヤーベルト3aは、2本のコンベヤーシャフト5
8,58aに2本のコンベヤーベルト3aが卷回されて
おり、どちらか一方のコンベヤーシャフト58又は58
aを回転駆動させることにより、一対のコンベヤーベル
ト3aが同時に同方向に回転するようになっている。
【0050】次に、タイミング装置39は、図10及び
図12に示すように、コンベヤーシャフト58に取り付
けられたスプロケット59とチェーン又はベルト59a
によって連結されたスプロケット又はプーリ60と軸連
結されて主駆動軸4から伝達される回転駆動力を受ける
ベベルギア群61が外壁に接しながら回転自在に軸着さ
れている。
【0051】このベベルギア群61に軸連結されたプー
リ62と回転可能に軸着された円盤形状のタイミングセ
ンサー63がベルト機構により連結され、このタイミン
グセンサー63は、図13に示すように、外周の一部に
ロッキング凹溝63aが形成されるとともに、一側面に
はベルトが卷回できるようにベルト凹溝が形成されてお
り、中央部において回転が可能なように軸着されてい
る。
【0052】また、タイミングセンサー63の上部に
は、図12及び図13に示すように、一端がピン結合さ
れて矢印k方向に回動自在とされるとともにスイッチン
グレバー64aが摺動自在に内挿されたレバーハウジン
グ64が設けられている。
【0053】このレバーハウジング64の側面には突起
部64bが突設され、この突起部64bにスイッチ65
のボタン65aの上に伸延された板バネ66が掛かって
いる。尚、このスイッチ65は第7ソレノイド40bの
電源を開閉するスイッチである。
【0054】また、スイッチングレバー64aは、一方
側に第6ソレノイド67(図10参照)の可動鉄心と連
結されているコントロールロッド67aが連結されてい
るとともに、他方側にコイルバネ64cによって上方に
付勢されることによって、コントロールロッド67aに
突設された回転防止掛止部67bがタイミングセンサー
63のロッキング凹溝63aに係合し、タイミングセン
サー63の回転をロックするようになっている。
【0055】また、図12乃至図14に示すように、ス
イッチングレバー64aが係止できるように一定の距離
をおいて2本のスイッチング従動節68,69が矢印v
で示す方向に作動するように配設さている。
【0056】このスイッチング従動節68(69)は、
第5ソレノイド53,53aのコントロールロッド5
4,54aと各々68’(69’)を通じて連結されて
おり、第5ソレノイド装置53,53aの作動と連携し
て作動するようになっている。
【0057】そして、スイッチングレバー64aは、図
14に示すように、レバーハウジング64の中空部内に
弾性スプリング64dを挿入して弾力があるように固定
配置されているとともに、コントロールロッド67aと
従動節67bと連結されていて、第6ソレノイド67
(図10参照)に連動して矢印m方向に作動するように
なっている。
【0058】また、スイッチング従動節68(69)が
図12の矢印v方向に作動することによって、スイッチ
ング従動節68(69)に取り付けられた掛止部70が
スイッチ71のボタン71aをオン・オフ作動させるプ
レートスプリング71bに掛止するように配置されてお
り、このオン・オフ作動により第5ソレノイド装置53
(53a)の電源の開閉が調整されるようになってい
る。
【0059】ここで、前記した可倒式ガイド装置36の
詳細について説明すると、図10に示すように、ワイヤ
ー又はチェーン装置72によってタイマー装置39のコ
ントロールロッド54(54a)の出没動作によって、
図8で示したようにコンベヤーベルト3aと水平にされ
るか上方に折られるように左右に設置される。
【0060】この可倒式ガイド装置36は、回転自在な
複数個のローラー73が支持軸74に左右で連結支持さ
れており、これらのローラー182は表面の摩擦が大き
くなるように凹凸を形成しておくことが望ましい。
【0061】次に、コンベヤーベルト3a(5a)は、
図17,図18及び図19に示すように、表面に複数の
凹凸部75が形成された2枚の上下パネル76,77が
一体として結合され、その中には充填層78が形成され
た構成とされてこれらが左右連続して反復するように連
結されて構成されている。
【0062】そして、コンベヤーベルト3a(5a)に
使用されるパネル76,77の左右側面にはピン連結用
ピンホール79が形成されており、これらのピンホール
79にピンが挿入されて上下パネル76,77が左右連
続して連結されるようになっている。
【0063】一方、コンベヤーベルト3a(5a)の両
側端には複数個の係止孔80が形成されているため、図
21に示すように、コンベヤーベルト3a(5a)を駆
動するスプロケット80らと噛合できるようになってい
る。
【0064】また、コンベヤーベルト3a(5a)は、
図21及び図22に示すように、ブラケット81に設置
された多数の支持ローラー82らがパネル77の両側端
の下方から支持するように設置さている。
【0065】このようなコンベヤーベルト3aは、各層
別に設置されて駐車室5に設置されたコンベヤーベルト
5aと必要時に連動するようにするものである。
【0066】次に、車両移送装置3が地上に安定して静
止するための安定装置83について説明する。
【0067】この安定装置83は、図23,図24及び
図25に示すように、所定の反発弾性装置84とストッ
ピングアッセンブリ85が上板86の下部に設置さてい
る。
【0068】この反発弾性装置84は、油圧装置、空圧
装置等を利用することもできるが、この実施例ではコイ
ルスプリングを使用し、このコイルスプリング84が地
面GNDと上板86の下部との間で上板86を常時上方
に押圧するようにすることによってストッピングアッセ
ンブリ85のストッピングプローブ87が係止凹部88
から離脱すると上板86が一定の圧力によって上昇、下
降が可能なようになっている。
【0069】前記ストッピングアッセンブリ85は、圧
力感知プローブ89が上板86の4隅に形成した通孔を
貫通して上板86の上方に出没自在とされ、上板86の
下部に水平に設置されるストッピングプローブ87は上
板86の外側に突出するようにバネ90で付勢され、こ
れらのプローブ87,89は所定のハウジング内に摺動
自在に内装されている。
【0070】そして、レバー91は、ピン91aによっ
て主軸受け92に回動自在に軸着されて圧力感知プロー
ブ89とストッピングプローブ87の側部に突出形成さ
れたサイドプローブ87a,89aに端部91b、91
cが共に接している。
【0071】以上のような構成を有するこの発明に係る
駐車ビルシステムの作動について、以下に図面を参照し
つつ説明する。
【0072】図1に示すように、地面GNDに車両CA1
が進入すると手動または図示しない自動感知装置によっ
て車両移送装置3の上部車両載置台12に車両CA1 が進
入し、2台目の車両CA2 が左側または右側から接近して
くると上部車両積載台12が上昇して第1車両積載台1
3に搬入可能となり、このような過程を具体的に説明す
る。
【0073】車両CA1 が上部車両積載台12に積載され
ると制御装置(図示せず)のスイッチング操作によって
動力発生装置1から主駆動軸4だけが回転し、主駆動軸
4の回転運動は、図5に示すように、第1歯車20に伝
達され、この伝達された回転駆動力は第1ソレノイド3
4及び第2ソレノイド35によって動力伝達が遮断され
ている。
【0074】即ち、図6に示すように、主駆動軸4の回
転駆動力が第3歯車24にまでだけに回転力が伝達され
て第1クラッチ32によって回転力が伝達されないよう
になっている。
【0075】この状態で上部車両積載台12に既に車両
が積載されており、下部車両積載台13を開放しようと
する必要があると判断される時に、図7に示すように、
第2ソレノイド装置35に電源が印加されて可動鉄心の
移動によってコントロールロッド35aが矢印A方向に
作動してロッキング凹部32aによって一体化されたベ
ベルギア32bが第3歯車24に噛合する。
【0076】これと同時に第1ソレノイド装置34にも
電源が印加さ、コントロールロッド34aが後退しなが
ら第3ギア31のロックが解除されることによって駆動
力が第1ギア29までに伝達されてワイヤ27を卷回し
ているボビン26が回転するようになっている。
【0077】このボビン26が回転することによって歯
車28,14を通じて上部車両積載台12が図5に示す
矢印F方向に上昇されるようになっている。
【0078】上昇の程度は、図示しない一般的なリミッ
トスイッチ等が設置されていて、一定の高さに到達する
と制御装置(図示せず)で第2ソレノイド装置35と第
12ソレノイド装置34の電源を遮断して図6のように
動力が遮断されるようになっている。
【0079】ここで、図15(a)に示すように、第2
クラッチ装置40aは連結されていないために制御装置
(図示せず)で、図10に示す第6ソレノイド装置6
7,第5ソレノイド装置53(53a)そして第7ソレ
ノイド装置213に電源が印加されると、図15(b)
に示すように、可動鉄心が後退してコントロールロッド
40cが移動することによって連結さた従動節40dが
上昇して動力が伝達される。
【0080】下部車両積載台13が開放されて車両が積
載できる空間が形成されると左又は右側にある車両を積
載するための作業が進行される。即ち、車両移送装置3
に設置さたコンベヤーベルト調節装置38とタイミング
装置39等が作動される。
【0081】図11に実線で示すように、クラッチギア
49は無負荷状態で第6伝動ギア48又は48aの回転
が伝達されているが空転中であり、この状態で第5ソレ
ノイド53(53a)に電源が印加されると可動鉄心と
連結されたコントロールロッド54(54a)が図11
の矢印E方向で後退して中間節51,従動節52が一点
鎖線で示すように伸長する。
【0082】その結果、図10に示す第5伝動ギア4
3,ベベルギア装置45(45a),被動軸46(4
7)そして両端のベベルギア46a(47a)の順に伝
達された駆動力で回転される第6伝動ギア48(48
a)と駐車装置5(図21参照)の回転駆動用スプロケ
ット(図示せず)に同一軸で連結された第7伝動ギア5
7(57a)の間に、一点鎖線で示すようにクラッチギ
ア49(49a)が挿入されることによって駐車室5の
コンベヤーベルト5aが回転駆動するようになってお
り、これより車両CA2 は図1の矢印GまたはH方向に進
入するようになっている。
【0083】このような第5ソレノイド53(53a)
が作動すると同時にタイミング装置39も作動が開始さ
れ、タイミング装置39の作動について図12,B,C
を参照しつつ説明する。
【0084】タイミングセンサー63は第6ソレノイド
67に連結されたコントロールロッド67aの制御によ
って調整される。即ち、第5ソレノイド53(53a)
が作動されると同時に第6ソレノイド67に電源が印加
される。
【0085】その結果、図13に示すように、タイミン
グセンサー63のロッキング凹溝63aに挿入されてい
た回転防止係止部67bが離脱されタイミングセンサー
63が回転駆動し始める。
【0086】これと同時にコントロールロッド67aの
後退によってレバーハウジング64も移動し、従動節6
7bも移動することによってレバーハウジング64に内
装されたスイッチングレバー64aが、図13の矢印m
のように移動して一点鎖線で示す位置に縮退動すると同
時に突起64bによってスプリング66が押圧されてス
イッチ65にあるボタン65aに圧力が加えられて第7
ソレノイド213の電源は継続して通電状態になる。
【0087】前記タイミングセンサー63の一回転は車
両の一室分の幅のコンベヤーベルト3a(5a)の移動
距離に対応され、タイミングセンサー63が一回転する
間に車両は一室に駐車が完了する。
【0088】このようにタイミングセンサー63が一回
転するとロッキング凹溝63aが元位置に戻り、回転防
止係止具67bがスプリング66の収縮作用で直ちにロ
ッキング凹溝63aに挿入されてレバーハウジング64
が戻りながら掛止部70に掛止していたスイッチングレ
バー64aが上側に押されてその結果スイッチ71を押
していたプレートスプリング71bが図12に示す位置
に回復することによってスイッチ71に連結されている
第5ソレノイド装置53(53a)もその機能を喪失し
つつ可倒式グガイド装置36を起立させ、クラッチギア
49の位置も図11に示す実線位置に戻ってコンベヤー
ベルト3aの駆動が中断される。
【0089】その結果、図1に示すG又はH方向で搬送
された車両CA2 は下部車両積載台13に図3に示すよう
にして、配置されるようになっている。
【0090】以上がこの発明の駐車ビルシステムの車両
移送装置3に車両を上下に2台積載する動作であり、こ
れを一定の駐車装置で搬送し駐車するものである。
【0091】図2に示すように、上下2室の車両CA1, C
A2が積載されると制御装置(図示せず)でスイッチング
操作によって昇降用駆動軸2が回転駆動する。
【0092】昇降用駆動軸2の中央には図5に示すスプ
ロケット又はワイヤ巻き用ボビン8等が設置されてチェ
ーン又はワイヤ9が支持ローラー17を通じて車両移送
装置3の天井部18の正面中央及び後面中央に連結され
ていて車両移送装置3(3’)が図4の矢印I,J方向
にシーソー運転する。つまり、一方の車両移送装置3が
上昇すると逆に他方の車両移送装置3’が下降する。
【0093】このように、車両移送装置3(3’)がお
互いに逆方向に移動しながら目的した層に到達すると当
該層に設置されたリミットスイッチ又はその他の感知装
置が作動して昇降動作が停止するようになっている。
【0094】このように車両移送装置3(3’)が目標
した駐車層に到達すると前記した車両CA2 が車両移送装
置3に積載される時とは、逆順でコンベヤーベルト3
a,5a,動力伝達装置等が作動しながら目的した駐車
層に車両が駐車される。
【0095】即ち、目的した駐車層に車両移送装置3
(3’)が到達すると図11に示すように、クラッチギ
ア49(49a)が第5ソレノイド53(53a)の作
動で矢印E方向で後退しながら中間節51,従動節52
が一点鎖線で示すように伸長される。
【0096】その結果、第5伝動ギア43、動力方向転
換用のベベルギア(45)45a、被動軸46(4
7)、そして一側のベベルギア46a(47a)の順で
伝達された駆動力で回転される第6伝動ギア48(48
a)と駐車装置5の駆動用スプロケットに同一軸で連結
された第7駆動ギア57(57a)との間に図11の一
点鎖線で示すようにクラッチギア49(49a)が挿入
されて、その回転駆動力が駐車室5のコンベヤーベルト
駆動用スプロケットが回転されるようになっている。
【0097】このような動力伝達がなされると同時に第
6ソレノイド装置67に連結されたコントロールロッド
67aが作動することによってタイミング装置39も上
記したように同時に作動する。
【0098】車両CA1 又はCA2 のほぼ一室の距離をコン
ベヤーベルト3aが作動した後に、タイミングセンサー
63の作動でスイッチングレバー64aが図10の矢印
K方向に作動してクラッチギア49(49a)が第6伝
動ギア48(48a)と第7伝動ギア57(57a)と
の間で離脱されて、それ以上の駐車室5のコンベヤーベ
ルト5aの駆動が遮断されるようになっている。
【0099】これと同時に、スイッチングレバー64a
の作動によってそれまでスイッチ65のボタン65aを
押していたスプリング66が、ボタン65aから離れて
スイッチ65がオフすると、第7ソレノイド40bの電
源が絶たれて、第2クラッチ40aが離脱することによ
って、第5伝動ギア43への回転駆動力の伝達を遮断
し、これにより車両移送装置3のコンベヤーベルト3a
の回転も停止する。
【0100】また、別の一室の車両を駐車させようとし
た場合には、上記した同様の順序で、車両移送装置3を
作動させるようになっている。
【0101】この発明に係る駐車ビルシステムの車両移
送装置3は、図3に示すように、駐車ビルシステムの案
内レール15に摺動可能に結合され、主駆動軸4の中間
に図9に示す振動防止具16,16aが設置されて軸回
りの大きな力によって回転することによって発生する振
動等を防止できるようになっている。
【0102】また、地上GNDと接する所に設置された
安定装置83は車両移送装置3,3’が下降することに
よって車両移送装置3,3’の下面が圧力感知プローブ
89を押すとサイドプローブ354がレバー91の端部
を押圧するために、レバー91の他端部かサイドプロー
ブ84aを押して係止凹部88からストッピングプロー
ブ87が離脱されるようにして上板86に車両移送装置
3,3’の自重が作用して上板86が下降することによ
って地面GNDと車両移送装置3,3’の下部とが水平
をなすようなっている。
【0103】その結果、地面GNDから突出した箇所が
形成されないために左右のどの方向からも車両の移送と
進行に妨害がないようになっている。
【0104】以上説明したように、この発明に係る駐車
ビルシステムは、車両移送装置3,3’を一組にして力
の均衡を成しながら互いに反対方向に移動するようにす
るようしたものであり、地面GNDの駐車室5に常時車
両が待機状態にあるようにして乗降車用の車両移送装置
3,3’によって車両が移動する場合には支持ローラー
82が車両を支持して移動が可能なようにして車両を載
せる時や降ろす時に地面GNDと同一な位置になるよう
にして駐車及び配車をより便利で迅速にすることができ
る。
【0105】また車両移送装置3,3’は、一室が2層
であって地上からも車両の交換が可能とされ、駐車や配
車の位置で移動時にコンベヤーベルト調節装置38によ
ってコンベヤーベルト3a,5aが左右回転を制御され
ると同時に駆動距離を制御して車両一室の距離程度に搬
送されるようにしたことによって、車両移送装置3,
3’から両側の駐車室5を同時に使用可能にして、地面
GNDからも駐車された車両と配車を相互に交換するこ
とができ、また2層で同時に或いは別個に動作が可能で
あるので、片側の車両移送装置3(3’)の作動時に別
個の作動も可能なようになってより早い時間内により多
くの車両を駐車することができる。
【0106】また、中央で一組に2室の車両移送装置
3,3’が相互に反対方向に移動され、一室の車両移送
装置3(3’)が2層構造であるので両側で一側に4室
の待機室(駐車室5)を確保してより多い車両の移動が
可能となり、動力発生装置1とこの動力発生装置1によ
って車両の長さ程度だけ搬送されるようにした車両移送
装置3,3’によって上記の搬送を左右どちらの方向に
も制御が可能であるため駐車室5の両側を全て使用でき
るようになって高層ビル化が可能な限りより多い車両を
迅速で便利に駐車及び配車できるので、駐車能力を向上
させながらも駐車効率を高める効果を有する。
【0107】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明の請求
項1に係る駐車ビルシステムによれば、主駆動軸の回転
駆動力を車両移送装置のコンベヤーベルトの駆動、駐車
室のコンベヤーベルトの駆動、コンベヤーベルト調節装
置の駆動、昇降調節装置の駆動及びタイミング装置の駆
動等に使用することによって、動力発生装置の駆動力を
効率的に利用するとともに、軽量化によって駆動装置に
働く負荷を軽減し、また、車両移送装置のコンベヤーベ
ルトと駐車室のコンベヤーベルトとによって車両を搬入
又は搬出するので、空間を有効に利用することができる
とともに、駐車室への車両の搬出又は搬入が迅速且つ効
率良く行うことができる等の効果を有する。
【0108】また、この発明の請求項2に係る駐車ビル
システムによれば、上部車両積載台を昇降させるボビン
は、車両移送装置の天井部に軸着された第1歯車によっ
て主駆動軸から回転駆動力が伝達が常時可能となり、動
力発生装置の駆動力が効率良く伝達されるとともに、重
量の大きい駆動部を有しないため軽量化を図ることがで
きる等の効果を有する。
【0109】また、この発明の請求項3に係る駐車ビル
システムによれば、コンベヤーベルトの回転駆動をコン
トロールするタイミングセンサーの駆動源を主駆動軸か
ら伝達するようにしたので、動力発生装置の駆動力を効
率的に利用することができ、省力化を図ることができ
る。
【0110】また、この発明の請求項4に係る駐車ビル
システムによれば、車両移送装置のコンベヤーベルトか
ら駐車室のコンベヤーベルトに車両が渡される時に、可
倒式ガイド装置によってスムーズな搬送が可能となるた
め、搬送効率を向上させるともに安全性の向上にも繋が
る等の効果を有する。
【0111】また、この発明の請求項5に係る駐車ビル
システムによれば、反発弾性装置によって上板を介して
弾性支持され、これにより安定して支持されるので安全
性の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る駐車ビルシステムの一実施例を
示す概略正面図。
【図2】この発明に係る駐車ビルシステムの構成要素で
ある車両移送装置の上部車両積載台と下部車両積載台と
に車両が積載された状態を示す正面図。
【図3】図2のA−A線断面であって車両移送装置が構
造軸にスライディングが可能なように支持する支持溝の
断面図。
【図4】2室の車両が積載された車両移送装置の昇降状
態を示す側面図。
【図5】この発明に係る駐車ビルシステムの構成要素で
ある車両移送装置を示す要部拡大斜視図。
【図6】この発明に係る駐車ビルシステムの構成要素で
ある昇降調節装置の作動状態を示す要部拡大平面図。
【図7】この発明に係る駐車ビルシステムの構成要素で
ある昇降調節装置の作動状態を示す要部拡大平面図。
【図8】この発明に係る駐車ビルシステムの構成要素で
ある可倒式ガイド装置の作動状態を示す概略側面図。
【図9】主駆動軸の振動防止具の設置状態を示す概略正
面図。
【図10】この発明に係る駐車ビルシステムの構成要素
である車両移送装置の下部車両積載台コンベヤーベルト
調節装置を示す概略平面図。
【図11】コンベヤーベルト調節装置のクラッチ動作を
示す要部拡大平面図。
【図12】この発明に係る駐車ビルシステムの構成要素
であるタイミング装置を示す概略平面図。
【図13】この発明に係る駐車ビルシステムの構成要素
であるタイミング装置の作動状態を示す概略平面図。
【図14】図12のB−B線断面図。
【図15】この発明に係る駐車ビルシステムの構成要素
であるコンベヤーベルト調節装置と主駆動軸との関係を
示す要部拡大作動状態図。
【図16】この発明に係る駐車ビルシステムの構成要素
であるコンベヤーベルト調節装置を示す要部拡大作動状
態図。
【図17】この発明に係る駐車ビルシステムの構成要素
であるコンベヤーベルトの部分拡大斜視図。
【図18】この発明に係る駐車ビルシステムの構成要素
であるコンベヤーベルトの部分拡大平面図。
【図19】この発明に係る駐車ビルシステムの構成要素
であるコンベヤーベルトの部分拡大断面図。
【図20】この発明に係る駐車ビルシステムの構成要素
であるコンベヤーベルトの平面図。
【図21】この発明に係る駐車ビルシステムの構成要素
であるコンベヤーベルトの側面図。
【図22】図21のC−C線断面図。
【図23】この発明に係る駐車ビルシステムの構成要素
である安定装置を示す要部拡大側面図。
【図24】この発明に係る駐車ビルシステムの構成要素
である安定装置の作動状態を示す要部拡大側面図。
【図25】この発明に係る駐車ビルシステムの構成要素
である安定装置の作動状態を示す部分断面全体側面図。
【符号の説明】
1 動力発生装置 2 昇降用駆動軸 3 車両移送装置 3a コンベヤーベルト 4 主駆動軸 5 駐車室 5a コンベヤーベルト 9 チェーン又はベルト 12 上部車両積載台 13 下部車両積載台 18 天井部 19 昇降調節装置 20 第1歯車 26 ボビン 27 チェーン又はワイヤー 32 第1クラッチ装置 34a コントロールロッド 34 第1ソレノイド装置 36 可倒式ガイド装置 38 コンベヤーベルト調節装置 39 タイミング装置 63 タイミングセンサー 63a ロッキング凹溝 64a スイッチングレバー 67 第6ソレノイド装置 67a コントロールロッド 83 安定装置 84 反発弾性装置 86 上板 87 ストッピングプローブ 89 圧力感知プローブ 91 レバー 92 主軸受け GND 地面

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力発生装置、昇降装置、制御装置など
    で構成されて、車両を駐車層別に駐車する多層構造の駐
    車ビルシステムにおいて、 前記動力発生装置を最上層に配設し、この動力発生装置
    から回転駆動力を伝達される一対の主駆動軸を上層から
    下層にわたって設けるとともに、前記動力発生装置から
    回転駆動力を伝達される昇降用駆動軸を最上層に横架
    し、前記昇降用駆動軸の両側にチェーン又はベルトによ
    り一対の車両移送装置を前記主駆動軸を各々貫通させて
    吊設し、前記車両移送装置が昇降する昇降空間の両側の
    各層に車両を搬送するコンベヤーベルトを備える少なく
    とも車両8室分の駐車室を設け、前記一対の車両移送装
    置は、各々車両を搬送するコンベヤーベルトを備える上
    部車両積載台と下部車両積載台とを有し、前記車両移送
    装置の天井部に前記主駆動軸からの回転駆動力が伝達さ
    れて前記上部車両積載台を昇降自在とし且つその昇降を
    調節する昇降調節装置を設けるとともに、前記上部及び
    下部車両積載台は、前記主駆動軸からの回転駆動力が伝
    達されて前記車両移送装置及び駐車室のコンベヤーベル
    トの回転方向を制御し且つ回転駆動力を伝達又は遮断す
    るクラッチ装置を備えるコンベヤーベルト調節装置と搬
    送距離を調節するタイミング装置とを前記上部及び下部
    車両積載台の内部に設けたことを特徴とする駐車ビルシ
    ステム。
  2. 【請求項2】 前記昇降調節装置は、前記天井部に軸着
    され且つ主駆動軸に摺動自在にキー嵌合された第1歯車
    と、前記天井部に軸支されて前記第1歯車から回転駆動
    力を伝達されて回転駆動するボビンと、該ボビンに卷回
    されるとともに滑車を介して前記上部車両積載台に連結
    されたチェーン又はワイヤーと、前記ボビンと前記第1
    歯車との間に介在されて前記回転駆動力を伝達又は遮断
    する第1クラッチ装置と、前記ボビンの回転を阻止又は
    開放するコントロールロッドを備える第1ソレノイド装
    置とを有することを特徴とする請求項1に記載の駐車ビ
    ルシステム。
  3. 【請求項3】 前記タイミング装置は、前記主駆動軸か
    らの回転駆動力が伝達されて回転駆動する円盤形状のタ
    イミングセンサーと、該タイミングセンサーの外周に形
    成されたロッキング凹溝に挿入抜脱してタイミングセン
    サーの回転を阻止又は開放するコントロールロッドを備
    える第6ソレノイド装置と、前記コントロールロッドと
    連結されて前記主駆動軸から前記コンベヤーベルトへの
    回転駆動力を伝達又は遮断するスイッチングレバーとを
    有し、前記タイミングセンサーは一回転する間に前記コ
    ンベヤーベルトが車両一室分回転するように設定されて
    いるとともに、前記スイッチングレバーは前記コントロ
    ールロッドが前記ロッキング凹溝に挿入されている時に
    主駆動軸からの回転駆動力を遮断するように設定されい
    てることを特徴とする請求項1又は2に記載の駐車ビル
    システム。
  4. 【請求項4】 前記車両移送装置のコンベヤーベルトの
    両側に回動自在に軸着されるとともに前記クラッチ装置
    と連動して回動し、駐車室のコンベヤーベルトに橋渡す
    可倒式ガイド装置を具備することを特徴とする請求項
    1、2又は3に記載の駐車ビルシステム。
  5. 【請求項5】 前記車両移送装置の昇降空間の底部に設
    けられて、反発弾性装置により地面と水平に弾性支持さ
    れた上板と、前記上板の下面4隅に略水平突出方向に弾
    性支持されて上板を地面に固定支持するストッピングプ
    ローブと、前記上板の下面に固定された主軸受けに回動
    自在に軸着されて、前記ストッピングプローブに係止す
    るとともに、前記上板を貫通してこの上板の上面に出没
    可能に圧力感知プローブを支持するレバーとを有する安
    定装置を具備ることを特徴とする請求項1、2、3又は
    4に記載の駐車ビルシステム。
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