JP2610272B2 - マトリクス変換装置 - Google Patents

マトリクス変換装置

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JP2610272B2 JP23021087A JP23021087A JP2610272B2 JP 2610272 B2 JP2610272 B2 JP 2610272B2 JP 23021087 A JP23021087 A JP 23021087A JP 23021087 A JP23021087 A JP 23021087A JP 2610272 B2 JP2610272 B2 JP 2610272B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、パーソナルコンピュータシステムやテレビ
ゲーム機から出力されたデジタルRGBデータで表現され
た画像情報を、CRT表示装置に表示するために、デジタ
ルRGBデータを複合映像信号に変換する映像信号処理装
置に関する。
〔従来の技術〕
近年、パーソナルコンピュータシステムやテレビゲー
ム機の普及が著しい。これらは専らデジタル集積回路に
より実現されるので、システム内部では画像情報もデジ
タルRCBデータで表現されている。安価にシステムを構
成するためには、従来のテレビジョン受像機をCRT表示
装置として使用することが不可欠であり、したがって、
従来のテレビジョン受像機で受像できる信号形式(日本
においてはNTSC方式、欧州ではPAL方式)の複合映像信
号で画像情報を出力しなければならない。そのため、デ
ジタルRGBデータを複合映像信号に変換する映像信号変
換装置が必要である。従来は、デジタルRGBデータを、
マトリクス変換装置を用いて、輝度信号がデジタル値で
表現されたデジタルYデータと、赤色差信号がデジタル
値で表現されたデジタルR−Yデータと、青色差信号が
デジタル値で表現されたデジタルB−Yデータに変換し
て、前記デジタルYデータとデジタルR−Yデータとデ
ジタルB−Yデータを、それぞれ独立した3つのデジタ
ル−アナログ変換装置によってアナログY−データとア
ナログR−YデータとアナログB−Yデータに変換し
て、アナログR−YデータとアナログB−Yデータはそ
れぞれ位相が90度異なる色差信号副搬送波によって平衡
変調し、アナログYデータと平衡変調されたR−Yデー
タとB−Yデータと、別に発生された複合同期信号とバ
ースト信号とを混合することにより、複合映像信号を得
ていた。以下に、従来のマトリクス変換装置の、入力と
出力の関係を説明する。
本例では、デジタルRGBデータが各3ビットずつ計9
ビット、デジタルYデータとデジタルR−Yデータとデ
ジタルB−Yデータが各5ビットずつの場合を示してい
る。デジタルYデータは0から31までの値を、デジタル
R−YデータとデジタルB−Yデータは−15〜+15まで
の値を、それぞれ出力する。表示可能な512色のうち代
表的な50色について、下表と第3図に示す。
〔発明が解決しようとする問題点〕 第3図で明らかな様に、色差信号をB−Y軸成分とR
−Y軸成分とに分割した場合、デジタル値は必ず量子化
誤差を生じるために、同一色相で階調をもった色を表示
した際のベクトル合成結果が直線にならず、視覚上大変
にきたない色となってしまうという問題点を有してい
た。本発明は上記の問題を解決するもので、美しく、自
然な階調表現を実現することを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明のマトリクス変換装置は、赤色、緑色および青
色の信号強度がデジタル値で表現されたデジタルRGBカ
ラーデータを、輝度信号がデジタル値で表現されたデジ
タル輝度データと、2つの色差信号がおのおのデジタル
値で表現された2つのデジタル色差データに変換する装
置において、2つのデジタル色差データが、B−Y軸か
ら位相が13度遅れた軸上の成分と、R−Y軸から位相が
7.5度遅れた軸上の成分との、2つの成分より成ること
を特徴としている。
〔実施例〕
第1図は本発明の第1の実施例を示す構造図である。
デジタルRGBカラーデータは各3ビットずつ、計9ビッ
トを設けている。したがって、512色の色を表現するこ
とが可能である。本実施例では、12の512ワード15ビッ
ト読出し専用メモリ(ROM)によってマトリクス変換回
路を実現している。すなわち、3、4、5のデジタルRG
Bデータ(計9ビット)がROMのアドレス選択信号となる
ので、表示すべき色によってROM内の512ワードのうちの
いずれかが選択される。そして15ビットのデータが読み
出されるが、デジタルYデータに5ビットを割当てて、
0から31までの出力データを得る。また、デジタル(R
−Y)′データとデジタル(B−Y)′データに5ビッ
トを割当てて、−15〜+15までの出力データを得る。下
表に512色中の代表的な50色について、RGBデータすなわ
ちROMアドレスと、読み出されたY、(R−Y)′、
(B−Y)′データすなわちROMデータの出力を示す。
このとき、(R−Y)′データは、本来のR−Y軸よ
り位相が7.5度遅れた軸上のデータであり、また(B−
Y)′データは、本来のB−Y軸より位相が13度遅れた
軸上でのデータである。第2図は上記のデータをベクト
ル図に表示した結果である。B−Y軸を7.5度ずらして
(B−Y)′軸としたことにより、青データと黄データ
に(B−Y)′軸上に乗るので直線となる。また、R−
Y軸を13度ずらしたことにより、(R−Y)′は赤デー
タとマゼンタデータの中間、かつ緑データとシアンデー
タの中間となり、上記4色のデータは(R−Y)′軸の
ステップ2に対して(B−Y)′軸のステップ1で増減
するため、これらもまた直線となる。本実施例では、各
データ間の時間ずれを合わせるために、2のフリップフ
ロップを用いている。デジタルYデータとデジタルR−
YデータとデジタルB−Yデータは、おのおの独立した
3ケの、1、3で示されるデジタル−アナログ変換装置
によってそれぞれアナログYデータ、アナログR−Yデ
ータ、アナログB−Yデータに変換される。
〔発明の効果〕
以上、本発明によれば、同一の色相で階調をもった色
を表示した場合、ベクトル合成結果が直線になるため、
視覚上美しく、自然な階調表現を実現することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の第1の実施例のマトリクス変換装置
の構成図、第2図は、第1図のマトリクス変換装置の出
力データのベクトル表示例を示す図、第3図は従来のマ
トリクス変換装置の出力データのベクトル表示例を示す
図である。 2……フリップフロップ 3……デジタルRカラーデータ入力端子 4……デジタルGカラーデータ入力端子 5……デジタルBカラーデータ入力端子 6……クロック入力端子 7……デジタルYデータ 8……デジタルR−Yデータ 9……デジタルB−Yデータ 10……読み出し専用メモリのアドレス入力端子 11……読み出し専用メモリのデータ出力端子 12……読み出し専用メモリ 13……デジタル−アナログ変換装置 14……アナログYデータ出力端子 15……アナログR−Yデータ出力端子 16……アナログB−Yデータ出力端子

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】赤色、緑色および青色の信号強度がデジタ
    ル値で表現されたデジタルRGBカラーデータを、輝度信
    号がデジタル値で表現されたデジタル輝度データと、2
    つの色差信号がおのおのデジタル値で表現された2つの
    デジタル色差データに変換する装置において、2つのデ
    ジタル色差データが、B−Y軸から位相が13度遅れた軸
    上の成分と、R−Y軸から位相が7.5度遅れた軸上の成
    分との2つの成分より成ることを特徴とするマトリクス
    変換装置。
JP23021087A 1987-09-14 1987-09-14 マトリクス変換装置 Expired - Lifetime JP2610272B2 (ja)

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JPS6473885A JPS6473885A (en) 1989-03-20
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