JP2610138B2 - 光変調素子の駆動方法 - Google Patents
光変調素子の駆動方法Info
- Publication number
- JP2610138B2 JP2610138B2 JP62213014A JP21301487A JP2610138B2 JP 2610138 B2 JP2610138 B2 JP 2610138B2 JP 62213014 A JP62213014 A JP 62213014A JP 21301487 A JP21301487 A JP 21301487A JP 2610138 B2 JP2610138 B2 JP 2610138B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode
- liquid crystal
- display
- strip
- flc
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
- Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はフラットパネルディスプレイ等に応用される
光変調素子の駆動方法に関し、詳しくは強誘電性液晶を
用いた光変調素子の駆動方法に関する。
光変調素子の駆動方法に関し、詳しくは強誘電性液晶を
用いた光変調素子の駆動方法に関する。
[開示の概要] 本明細書及び図面は、強誘電性液晶を用いた光変調素
子において、長手方向に電界勾配の付与された複数の帯
状電極と、全面一様な電極を組み合わせてセル構成し、
パルス電圧を印加して、帯状電極の一端から他の一端に
向って、このパルスの電圧値に対応する領域の液晶分子
を画像情報に応じて逐次反転させることにより、結線数
やドライバー数を減らし、且つ中間調表示や動画表示に
適したフルカラーのフラットディスプレイを可能とする
技術を開示するものである。
子において、長手方向に電界勾配の付与された複数の帯
状電極と、全面一様な電極を組み合わせてセル構成し、
パルス電圧を印加して、帯状電極の一端から他の一端に
向って、このパルスの電圧値に対応する領域の液晶分子
を画像情報に応じて逐次反転させることにより、結線数
やドライバー数を減らし、且つ中間調表示や動画表示に
適したフルカラーのフラットディスプレイを可能とする
技術を開示するものである。
[従来の技術] 従来、強誘電性液晶(以下、FLCという)を用いたフ
ラットパネルディスプレイとしては、マトリクス状に配
置された走査電極群と信号電極群を有する一対の基板間
にFLCを挟持した構造のセルが用いられ、各電極群の交
点にあたる画素を白または黒に選択的に駆動する方法が
とられている。
ラットパネルディスプレイとしては、マトリクス状に配
置された走査電極群と信号電極群を有する一対の基板間
にFLCを挟持した構造のセルが用いられ、各電極群の交
点にあたる画素を白または黒に選択的に駆動する方法が
とられている。
[発明が解決しようとする問題点] 前述したマトリクス電極構造のセルにおいては、多数
の画素を有する大画面ディスプレイとした場合、結線数
が多くなり、特にFLCフラットパネルディスプレイでは
走査側と信号側に各々ドライバーが必要となるため、ド
ライバーの数が多くなるという問題点があった。
の画素を有する大画面ディスプレイとした場合、結線数
が多くなり、特にFLCフラットパネルディスプレイでは
走査側と信号側に各々ドライバーが必要となるため、ド
ライバーの数が多くなるという問題点があった。
また、FLCは原理的に白と黒の2値表示となるため、
中間調の表示が困難であった。
中間調の表示が困難であった。
さらに、カラーフィルターを装備してマルチカラーの
FLCフラットパネルディスプレイを作製した場合、白黒
表示のディスプレイに比べて3倍の画素、結線数及びド
ライバーが必要となり、高価なディスプレイとなってし
まう問題点があった。
FLCフラットパネルディスプレイを作製した場合、白黒
表示のディスプレイに比べて3倍の画素、結線数及びド
ライバーが必要となり、高価なディスプレイとなってし
まう問題点があった。
一方、FLCの応答速度は現状ではせいぜい約3μsec程
度なので、A4版程度の白黒ディスプレイであっても動画
表示には困難が伴う。
度なので、A4版程度の白黒ディスプレイであっても動画
表示には困難が伴う。
このように、従来はFLCを用いたフラットパネルディ
スプレイにおいて、中間調表示可能なフルカラーの動画
表示装置、例えばカラーテレビの大型版である壁掛けテ
レビの実現は不可能であった。
スプレイにおいて、中間調表示可能なフルカラーの動画
表示装置、例えばカラーテレビの大型版である壁掛けテ
レビの実現は不可能であった。
本発明の目的は、従来のFLC素子の欠点を除去し、中
間調表示や動画表示が可能なフルカラーのフラットパネ
ルディスプレイを実現できる光変調素子の駆動方法を提
供することにある。
間調表示や動画表示が可能なフルカラーのフラットパネ
ルディスプレイを実現できる光変調素子の駆動方法を提
供することにある。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成する本発明の駆動方法は、比抵抗が10
Ω・cm以上である複数の帯状電極を有する基板と該複数
の帯状電極に共通の対向電極を有する基板との間に強誘
電性液晶を配した液晶セルと、該対向電極を所定の電位
に保持し、各帯状電極の一方の端部に時系列に複数のパ
ルス電圧を印加するドライバーと、を具備する光変調素
子の駆動方法において、 各帯状電極に、所定の極性のパルス電圧を印加する第
1工程と、該第1工程の後、先に印加されるパルス電圧
より低い電圧で且つ該先に印加されるパルス電圧とは逆
極性のパルス電圧を各帯状電極に繰り返し印加する第2
工程とにより、各帯状電極の他方の端部側から該強誘電
性液晶の配向状態を定めることを特徴とするものであ
る。
Ω・cm以上である複数の帯状電極を有する基板と該複数
の帯状電極に共通の対向電極を有する基板との間に強誘
電性液晶を配した液晶セルと、該対向電極を所定の電位
に保持し、各帯状電極の一方の端部に時系列に複数のパ
ルス電圧を印加するドライバーと、を具備する光変調素
子の駆動方法において、 各帯状電極に、所定の極性のパルス電圧を印加する第
1工程と、該第1工程の後、先に印加されるパルス電圧
より低い電圧で且つ該先に印加されるパルス電圧とは逆
極性のパルス電圧を各帯状電極に繰り返し印加する第2
工程とにより、各帯状電極の他方の端部側から該強誘電
性液晶の配向状態を定めることを特徴とするものであ
る。
[作 用] 基板上の電極を抵抗膜により形成したセルにおいて
は、抵抗膜を流れる電流によって生じる電圧降下によ
り、長手方向に閾値電圧の勾配が形成される。このよう
に閾値電圧の勾配を有する帯状電極の端部からパルス状
の電圧を印加すると、FLCの液晶分子の反転を生じる領
域はその電圧に比例してアナログ的に変化する。例え
ば、ドライバー側の電極端部からの距離をx、帯状電極
の長手方向の長さをLとすると、0<x<lでは反転
し、l≦x≦Lでは反転しないように駆動することがで
きる。
は、抵抗膜を流れる電流によって生じる電圧降下によ
り、長手方向に閾値電圧の勾配が形成される。このよう
に閾値電圧の勾配を有する帯状電極の端部からパルス状
の電圧を印加すると、FLCの液晶分子の反転を生じる領
域はその電圧に比例してアナログ的に変化する。例え
ば、ドライバー側の電極端部からの距離をx、帯状電極
の長手方向の長さをLとすると、0<x<lでは反転
し、l≦x≦Lでは反転しないように駆動することがで
きる。
[実施例] 第1図は本発明による光変調素子の説明図である。図
において、2はガラス基板であり、その表面には全面一
様な共通電極11(対向電極)、絶縁膜3及びR,G,Bの3
色の帯状のカラーフィルター13、配向膜4が順に形成さ
れている。一方、5はこれと対向して配置されたガラス
基板であり、その表面には平行な帯状電極12が形成され
ている。14は駆動用のドライバーを模式的に表わしたも
のであって、各出力端子は前記帯状電極12の各々に接続
されている。ガラス基板2及び5の間にはFLC10が封入
されて、周囲部はシール材(図示せず)によって封止さ
れている。このように構成されたFLCセル1の両側に
は、クロスニコル状態の偏光板6a,6bが設けられ、光変
調素子100が形成される。この光変調素子100の下部に
は、光散乱板7、反射板9及び蛍光灯15より構成される
バック光源8が配置されている。なお、本実施例では透
過型のディスプレイを示したが、バック光源を用いず反
射板9だけを配置した反射型のディスプレイとしてもよ
い。
において、2はガラス基板であり、その表面には全面一
様な共通電極11(対向電極)、絶縁膜3及びR,G,Bの3
色の帯状のカラーフィルター13、配向膜4が順に形成さ
れている。一方、5はこれと対向して配置されたガラス
基板であり、その表面には平行な帯状電極12が形成され
ている。14は駆動用のドライバーを模式的に表わしたも
のであって、各出力端子は前記帯状電極12の各々に接続
されている。ガラス基板2及び5の間にはFLC10が封入
されて、周囲部はシール材(図示せず)によって封止さ
れている。このように構成されたFLCセル1の両側に
は、クロスニコル状態の偏光板6a,6bが設けられ、光変
調素子100が形成される。この光変調素子100の下部に
は、光散乱板7、反射板9及び蛍光灯15より構成される
バック光源8が配置されている。なお、本実施例では透
過型のディスプレイを示したが、バック光源を用いず反
射板9だけを配置した反射型のディスプレイとしてもよ
い。
前述の帯状電極12としては、抵抗膜を用いる。この抵
抗膜の比抵抗ρは10Ω・cm以上、好ましくは103Ω・cm
以上とすることが望ましい。具体例としては、Ti0(ρ
=3x104Ω・cm),SnO2(ρ=4x106Ω・cm),ZnO(ρ=
6.7x103Ω・cm),V2O5(ρ=26.9Ω・cm),C2O2(ρ=2
1.3Ω・cm),Cr2O3(ρ=12,65Ω・cm),NiO+Li(0.1m
ol%)(ρ≠1x102Ω・cm),C0O+Li(5mol%)(ρ=1
x102Ω・cm)等を挙げることができる。
抗膜の比抵抗ρは10Ω・cm以上、好ましくは103Ω・cm
以上とすることが望ましい。具体例としては、Ti0(ρ
=3x104Ω・cm),SnO2(ρ=4x106Ω・cm),ZnO(ρ=
6.7x103Ω・cm),V2O5(ρ=26.9Ω・cm),C2O2(ρ=2
1.3Ω・cm),Cr2O3(ρ=12,65Ω・cm),NiO+Li(0.1m
ol%)(ρ≠1x102Ω・cm),C0O+Li(5mol%)(ρ=1
x102Ω・cm)等を挙げることができる。
このうち、SnO2とZnOは色調が白で、比較的抵抗値が
高く好適である。特にSnO2とZnOよりも103程比抵抗が大
きいためより好ましい。抵抗膜の厚さは50Å〜2000Å、
好ましくは50Å〜1000Åの範囲が好適である。
高く好適である。特にSnO2とZnOよりも103程比抵抗が大
きいためより好ましい。抵抗膜の厚さは50Å〜2000Å、
好ましくは50Å〜1000Åの範囲が好適である。
本実施例ではSnO2膜を50Å〜500Åで形成した。な
お、透明導電膜であるITO(Indium−Tin−Oxide)も透
光性に優れ、且つバルクでの比抵抗が高いため、膜厚を
薄くすることにより、より有効な抵抗膜とすることがで
きる。
お、透明導電膜であるITO(Indium−Tin−Oxide)も透
光性に優れ、且つバルクでの比抵抗が高いため、膜厚を
薄くすることにより、より有効な抵抗膜とすることがで
きる。
全面一様な共通電極11としては、ITOを用い、絶縁膜
3としてはSiO2膜を用いた。
3としてはSiO2膜を用いた。
カラーフィルター13としては、R,G,Bの3色を前記帯
状電極12の各々に対応するよう帯状に配列し、各カラー
フィルターの間にはブラックマトリクス等の比反射性物
質(図示せず)を形成した。
状電極12の各々に対応するよう帯状に配列し、各カラー
フィルターの間にはブラックマトリクス等の比反射性物
質(図示せず)を形成した。
配向膜4としては、ポリイミド(PI)やポリビニルア
ルコール(PVA)等を用いることができ、本実施例ではP
I膜を用い、ラビング処理を施した。なお、第1図にお
いては、ガラス基板5側には配向膜、絶縁膜を用いない
構成例を示したが、FLC10の双安定性や配向性の点で
は、配向膜、絶縁膜共に設けることが好ましい。
ルコール(PVA)等を用いることができ、本実施例ではP
I膜を用い、ラビング処理を施した。なお、第1図にお
いては、ガラス基板5側には配向膜、絶縁膜を用いない
構成例を示したが、FLC10の双安定性や配向性の点で
は、配向膜、絶縁膜共に設けることが好ましい。
FLC10としては、強誘電性を有するカイラルスメクテ
ィック液晶が最も好ましく、そのうちカイラルスメクテ
ィックC相(SmC*相)、H相(SmH*相)、I相(SmI
*相)、F相(SmF*相)やG相(SmG*相)の液晶が適
している。
ィック液晶が最も好ましく、そのうちカイラルスメクテ
ィックC相(SmC*相)、H相(SmH*相)、I相(SmI
*相)、F相(SmF*相)やG相(SmG*相)の液晶が適
している。
このFLCについては、“ル・ジュールナル・ド・フィ
ジーク・ルテール(“LE JOURNAL DE PHYSIQUE LETTER
S")1975年、36(L−69)号、「フェロエレクトリック
・リキッド・クリスタルス」(「Ferroelectricliquid
Crystals」);“アプライド・フィジックス・レター
ズ”("Applied Physics Letters")1980年、36(11)
号、「サブミクロ・セカンド・バイステイブル・エレク
トロオプチック・スイッチング・イン・リキッド・クリ
スタルス(「Submicro Second Bistable Electrooptic
Switching in Liquid Crystals」);“固体物理"1981
年、16(141)号、「液晶」等に記載されており、本発
明においては、これらに開示されたFLCを用いることが
できる。
ジーク・ルテール(“LE JOURNAL DE PHYSIQUE LETTER
S")1975年、36(L−69)号、「フェロエレクトリック
・リキッド・クリスタルス」(「Ferroelectricliquid
Crystals」);“アプライド・フィジックス・レター
ズ”("Applied Physics Letters")1980年、36(11)
号、「サブミクロ・セカンド・バイステイブル・エレク
トロオプチック・スイッチング・イン・リキッド・クリ
スタルス(「Submicro Second Bistable Electrooptic
Switching in Liquid Crystals」);“固体物理"1981
年、16(141)号、「液晶」等に記載されており、本発
明においては、これらに開示されたFLCを用いることが
できる。
より具体的には、本発明に用いられるFLC化合物の例
としては、デシロキシベンジリデン−P′−アミノ−2
−メチルブチルシンナメート(DOBAMBC)、ヘキシルオ
キシベンジリデン−P′−アミノ−2−クロロプロピル
シンナメート(HOBACPC)および4−o−(2−メチ
ル)−ブチルレゾルシリデン−4′−オクチルアニリン
(MBRA8)等が挙げられる。
としては、デシロキシベンジリデン−P′−アミノ−2
−メチルブチルシンナメート(DOBAMBC)、ヘキシルオ
キシベンジリデン−P′−アミノ−2−クロロプロピル
シンナメート(HOBACPC)および4−o−(2−メチ
ル)−ブチルレゾルシリデン−4′−オクチルアニリン
(MBRA8)等が挙げられる。
これらの材料を用いて、素子を構成する場合、液晶化
合物が、SmC*、SmH*、SmI*、SmF*、SmG*となるよ
うな温度状態に保持する為、必要に応じてセルをヒータ
ーが埋め込まれた銅ブロック等により支持することがで
きる。
合物が、SmC*、SmH*、SmI*、SmF*、SmG*となるよ
うな温度状態に保持する為、必要に応じてセルをヒータ
ーが埋め込まれた銅ブロック等により支持することがで
きる。
本実施例では、チッソ社製CS 1018を用いた。このFLC
はパルス幅約30μsecのパルスで反転する。
はパルス幅約30μsecのパルスで反転する。
次に、上記光変調素子の駆動方法を第2図〜第4図と
共に説明する。
共に説明する。
第2図はn本の帯状電極のq番目の電極を模式的に示
したもので、図中21は電極部分を示し、22の斜線部は前
述したブラックマトリクス等により遮光された部分を示
す。本発明においては、画素数はアナログ的に増やすこ
とができるが、ここでは、帯状電極1本あたり、P+1
個の画素を考え、その各画素内を白領域と黒領域に分割
することにより中間調表示を行なう。第2図でl1,l3,…
l2N+1,l2N+3,…,l2P+1なる位置は、この白領域と黒領域
の分割数を示す。具体的には、任意の整数Nについてl
2N>x>l2N+1では黒、l2N+1>x>l2N+2では白となる
ようにパルス電圧を印加する。すなわち、前述した抵抗
膜による電界勾配によって、0≦x≦luでは黒に反転
し、lu≦x≦Lでは白のままとなるような閾値電圧の
組、V(lu)(ただし、u=0,1,2,3…,2P+1)が存在
する。したがって、ドライバー14より、第3図に示すよ
うにV(l0)なるバルス電圧を印加することにより0≦
x≦0なる領域、すなわち、帯状電極面全体を黒とす
る。続いて、−V(l2)≧−V(l1)≧−V(l0)なる
パルス電圧−V(l1)を印加することにより、第1の画
素の階調度を黒から白まで指定する。ただし、第Nの画
素とはlN-1≦x≦lNなる領域をさす。ここで−V(l1)
=−V(l0)の時は白を選択することになり、−V
(l1)=−V(l2)の時は黒を選択したことになる。以
下、順番にN=1,2,3,4,…,Pについて、まず、V
(l2N)なるパルス電圧を印加することにより0≦x≦l
2Nなる領域を黒とし、続いて−V(l2N+2)≧−V(l
2N+1)≧−V(l2N)なるパルス電圧−V(l2N+1)を印
加することにより、第(N+1)の画素の階調度を黒か
ら白まで指定する。ここでは、−V(l2N+1)=−V(l
2N)の時は白を選択することになり、−V(l2N+1)=
−V(l2N+2)の時は黒を選択したことになる。このよ
うに、本発明による駆動方法の特徴は、第2図に示した
ように、帯状電極の左側の領域、すなわちドライバー14
によりパルス電圧が印加される側とは反対側から強誘電
性液晶の配向状態を定めることにある。
したもので、図中21は電極部分を示し、22の斜線部は前
述したブラックマトリクス等により遮光された部分を示
す。本発明においては、画素数はアナログ的に増やすこ
とができるが、ここでは、帯状電極1本あたり、P+1
個の画素を考え、その各画素内を白領域と黒領域に分割
することにより中間調表示を行なう。第2図でl1,l3,…
l2N+1,l2N+3,…,l2P+1なる位置は、この白領域と黒領域
の分割数を示す。具体的には、任意の整数Nについてl
2N>x>l2N+1では黒、l2N+1>x>l2N+2では白となる
ようにパルス電圧を印加する。すなわち、前述した抵抗
膜による電界勾配によって、0≦x≦luでは黒に反転
し、lu≦x≦Lでは白のままとなるような閾値電圧の
組、V(lu)(ただし、u=0,1,2,3…,2P+1)が存在
する。したがって、ドライバー14より、第3図に示すよ
うにV(l0)なるバルス電圧を印加することにより0≦
x≦0なる領域、すなわち、帯状電極面全体を黒とす
る。続いて、−V(l2)≧−V(l1)≧−V(l0)なる
パルス電圧−V(l1)を印加することにより、第1の画
素の階調度を黒から白まで指定する。ただし、第Nの画
素とはlN-1≦x≦lNなる領域をさす。ここで−V(l1)
=−V(l0)の時は白を選択することになり、−V
(l1)=−V(l2)の時は黒を選択したことになる。以
下、順番にN=1,2,3,4,…,Pについて、まず、V
(l2N)なるパルス電圧を印加することにより0≦x≦l
2Nなる領域を黒とし、続いて−V(l2N+2)≧−V(l
2N+1)≧−V(l2N)なるパルス電圧−V(l2N+1)を印
加することにより、第(N+1)の画素の階調度を黒か
ら白まで指定する。ここでは、−V(l2N+1)=−V(l
2N)の時は白を選択することになり、−V(l2N+1)=
−V(l2N+2)の時は黒を選択したことになる。このよ
うに、本発明による駆動方法の特徴は、第2図に示した
ように、帯状電極の左側の領域、すなわちドライバー14
によりパルス電圧が印加される側とは反対側から強誘電
性液晶の配向状態を定めることにある。
上記実施例では、黒を書いて次に白を書く例について
説明したが、白を書いて次に黒を書く場合についてもま
ったく同様である。また、n本の帯状電極を同時に駆動
するか、あるいは時間をおいて例えば1本ずつ駆動する
かは自由であるが、同時に駆動する方が時間的に有利で
ある。
説明したが、白を書いて次に黒を書く場合についてもま
ったく同様である。また、n本の帯状電極を同時に駆動
するか、あるいは時間をおいて例えば1本ずつ駆動する
かは自由であるが、同時に駆動する方が時間的に有利で
ある。
本発明によれば、帯状電極上の画素数(P+1)を50
0、帯状電極の個数nを600×3個、パルス幅ΔT(=30
μsec)としてn本を同時に駆動すると、1枚の画面に
要する時間は、2ΔT×(P+1)=2×30μsec×500
=30msecとなり、十分に動画表示が可能となる。R,G,B
のカラーフィルターを第1図に示すように帯状電極に対
応して形成し、R,G,Bの3画素分をカラー表示の1画素
とみなすと、500×600個の画素数の中間調を有するフル
カラーのフラットパネルディスプレイが実現される。す
なわち、本発明によって壁掛けテレビなどに応用できる
高画素で高精細の中間調を有するフルカラーの平面型画
像形成装置が実現される。
0、帯状電極の個数nを600×3個、パルス幅ΔT(=30
μsec)としてn本を同時に駆動すると、1枚の画面に
要する時間は、2ΔT×(P+1)=2×30μsec×500
=30msecとなり、十分に動画表示が可能となる。R,G,B
のカラーフィルターを第1図に示すように帯状電極に対
応して形成し、R,G,Bの3画素分をカラー表示の1画素
とみなすと、500×600個の画素数の中間調を有するフル
カラーのフラットパネルディスプレイが実現される。す
なわち、本発明によって壁掛けテレビなどに応用できる
高画素で高精細の中間調を有するフルカラーの平面型画
像形成装置が実現される。
また、従来のマトリクス駆動法では、上述例の画素数
の駆動を行なうためには、中間調を考えない場合でも、
600×3+500個のドライバーが必要であり、本発明と同
レベルの例えば64階調をFLCでデジタル表示しようとし
た場合には、600×3+500×64個ものドライバーが必要
となり、高価なディスプレイとなるが、本発明によれば
600×3個ですむようになり安価でかつ高精細のフラッ
トパネルディスプレイ装置が実現される。また、ドライ
バーの個数の減少と同時に、結線数を大幅に減らすこと
ができ、実装費用も減少させることができる。
の駆動を行なうためには、中間調を考えない場合でも、
600×3+500個のドライバーが必要であり、本発明と同
レベルの例えば64階調をFLCでデジタル表示しようとし
た場合には、600×3+500×64個ものドライバーが必要
となり、高価なディスプレイとなるが、本発明によれば
600×3個ですむようになり安価でかつ高精細のフラッ
トパネルディスプレイ装置が実現される。また、ドライ
バーの個数の減少と同時に、結線数を大幅に減らすこと
ができ、実装費用も減少させることができる。
また、上述の実施例では第3図に示すようにパルス間
に間隔をあけない例について説明したが、液晶の高速化
に伴って前のパルスの影響が問題となる場合がある。こ
の場合には、第4図に示すようにパルス間に間隔をあけ
ることが有効となる。第4図ではこの間隔をΔT/2とし
たが、この値は特に限定されるものではない。ただし、
ドライバーを安価にするためには、この間隔をγ・ΔT
またはΔT/γ(ただしγは整数)、より好ましくはΔT
とする。
に間隔をあけない例について説明したが、液晶の高速化
に伴って前のパルスの影響が問題となる場合がある。こ
の場合には、第4図に示すようにパルス間に間隔をあけ
ることが有効となる。第4図ではこの間隔をΔT/2とし
たが、この値は特に限定されるものではない。ただし、
ドライバーを安価にするためには、この間隔をγ・ΔT
またはΔT/γ(ただしγは整数)、より好ましくはΔT
とする。
また、本発明の特徴である平行な帯状電極と一様な電
極を用いた駆動方法によれば、従来のFLCのマトリクス
駆動では常々問題となるパルス幅の広いパルスが印加さ
れることによるクロストークの問題は完全に除去され
る。すなわち、本発明の駆動方法においては、印加パル
ス幅ΔT以外のパルス幅の電界が液晶層にかかることは
ない。しかも、画素の非選択時の印加電圧、すなわち、
上述N番目の画素の書き込み時における1,…,N−1番目
の画素に印加される電圧パルスは、パルス幅がかならず
ΔTで、常に閾値電圧以下となる。したがって、画素の
非選択時に非選択画素の反転、すなわち、クロストーク
は発生しない。さらには、閾値近くのパルスが同じ方向
に、例えば500回も印加された場合は、ある種の液晶で
は、クロストークが発生する場合もありうるが、本発明
では、非選択時の印加電圧について交互に逆方向の電圧
が印加されるために、上述のような原因によるクロスト
ークは防止される。
極を用いた駆動方法によれば、従来のFLCのマトリクス
駆動では常々問題となるパルス幅の広いパルスが印加さ
れることによるクロストークの問題は完全に除去され
る。すなわち、本発明の駆動方法においては、印加パル
ス幅ΔT以外のパルス幅の電界が液晶層にかかることは
ない。しかも、画素の非選択時の印加電圧、すなわち、
上述N番目の画素の書き込み時における1,…,N−1番目
の画素に印加される電圧パルスは、パルス幅がかならず
ΔTで、常に閾値電圧以下となる。したがって、画素の
非選択時に非選択画素の反転、すなわち、クロストーク
は発生しない。さらには、閾値近くのパルスが同じ方向
に、例えば500回も印加された場合は、ある種の液晶で
は、クロストークが発生する場合もありうるが、本発明
では、非選択時の印加電圧について交互に逆方向の電圧
が印加されるために、上述のような原因によるクロスト
ークは防止される。
また、ここでは特に1番目の画素から書く場合を示し
たが、ワープロなどに応用する時には、適当にN番目の
画素からN+m(<P+1)番目まで部分的に書き込む
ようにすればよい。
たが、ワープロなどに応用する時には、適当にN番目の
画素からN+m(<P+1)番目まで部分的に書き込む
ようにすればよい。
なお、上記実施例では、フルカラーのディスプレイに
ついて述べたが、本発明は、白・黒2値表示がマルチカ
ラー表示及び白黒階調表示等も実現可能である。
ついて述べたが、本発明は、白・黒2値表示がマルチカ
ラー表示及び白黒階調表示等も実現可能である。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、本発明は次のような
特有の効果を有する。
特有の効果を有する。
(1)高画素で高精細の中間調表示を実現できると共
に、結線数やドライバーの数を大幅に減らすことができ
るため、製作が容易で安価なディスプレイとすることが
できる。
に、結線数やドライバーの数を大幅に減らすことができ
るため、製作が容易で安価なディスプレイとすることが
できる。
(2)従来のマトリクス駆動と異なり、30μsec程度の
応答速度でも十分に動画表示が可能であり、クロストー
クも防止できる。
応答速度でも十分に動画表示が可能であり、クロストー
クも防止できる。
(3)一画素毎に階調度が指定できるため、従来のFLC
ディスプレイでは困難であった中間調表示で可能とな
る。
ディスプレイでは困難であった中間調表示で可能とな
る。
第1図は本発明による光変調素子の説明図、第2図は帯
状電極の模式図、第3図及び第4図は印加パルスの電圧
波形図である。 1:FLCセル、2,5:ガラス基板、 3:絶縁膜、4:配向膜、 6a,6b:偏光板、7:光散乱板、 8:バック光源、9:反射板、 10:FLC(強誘電性液晶)、11:共通電極、 12:帯状電極、13:カラーフィルター、 14:ドライバー、15:蛍光灯、 100:光変調素子。
状電極の模式図、第3図及び第4図は印加パルスの電圧
波形図である。 1:FLCセル、2,5:ガラス基板、 3:絶縁膜、4:配向膜、 6a,6b:偏光板、7:光散乱板、 8:バック光源、9:反射板、 10:FLC(強誘電性液晶)、11:共通電極、 12:帯状電極、13:カラーフィルター、 14:ドライバー、15:蛍光灯、 100:光変調素子。
Claims (1)
- 【請求項1】比抵抗が10Ω・cm以上である複数の帯状電
極を有する基板と該複数の帯状電極に共通の対向電極を
有する基板との間に強誘電性液晶を配した液晶セルと、
該対向電極を所定の電位に保持し、各帯状電極の一方の
端部に時系列に複数のパルス電圧を印加するドライバー
と、を具備する光変調素子の駆動方法において、 各帯状電極に、所定の極性のパルス電圧を印加する第1
工程と、該第1工程の後、先に印加されるパルス電圧よ
り低い電圧で且つ該先に印加されるパルス電圧とは逆極
性のパルス電圧を各帯状電極に繰り返し印加する第2工
程とにより、各帯状電極の他方の端部側から該強誘電性
液晶の配向状態を定めることを特徴とする光変調素子の
駆動方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62213014A JP2610138B2 (ja) | 1987-08-28 | 1987-08-28 | 光変調素子の駆動方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62213014A JP2610138B2 (ja) | 1987-08-28 | 1987-08-28 | 光変調素子の駆動方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6457236A JPS6457236A (en) | 1989-03-03 |
JP2610138B2 true JP2610138B2 (ja) | 1997-05-14 |
Family
ID=16632071
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62213014A Expired - Fee Related JP2610138B2 (ja) | 1987-08-28 | 1987-08-28 | 光変調素子の駆動方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2610138B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2921577B2 (ja) * | 1990-02-21 | 1999-07-19 | キヤノン株式会社 | 液晶装置 |
JP2007262756A (ja) * | 2006-03-28 | 2007-10-11 | Matsushita Electric Works Ltd | 外装パネル用役物 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62100739A (ja) * | 1985-10-29 | 1987-05-11 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 液晶表示装置 |
-
1987
- 1987-08-28 JP JP62213014A patent/JP2610138B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6457236A (en) | 1989-03-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0986045B1 (en) | Driving ciruit for transflective liquid crystal display and liquid crystal display | |
KR0154356B1 (ko) | 디스플레이 장치 | |
EP0224243B1 (en) | Optical modulation device and driving method therefor | |
JPH0544009B2 (ja) | ||
JPS6031120A (ja) | 液晶装置 | |
JPH0827460B2 (ja) | 光学変調素子 | |
JPH0434130B2 (ja) | ||
JPS6244247B2 (ja) | ||
US4927243A (en) | Method and apparatus for driving optical modulation device | |
JP2805253B2 (ja) | 強誘電性液晶装置 | |
JP2610138B2 (ja) | 光変調素子の駆動方法 | |
JPH08248450A (ja) | 強誘電性液晶表示素子 | |
JPH028814A (ja) | 液晶装置 | |
JP2566149B2 (ja) | 光学変調素子 | |
JP2617709B2 (ja) | 光学変調素子及びその駆動方法 | |
JPS63316024A (ja) | 光学変調素子 | |
JP3677969B2 (ja) | 液晶表示パネルの駆動装置、液晶表示装置及び電子機器 | |
JP3210385B2 (ja) | 液晶表示装置 | |
JP2614220B2 (ja) | ディスプレイ装置 | |
JPS6391634A (ja) | 光学変調素子の駆動法 | |
JPH07119907B2 (ja) | 光学変調素子の駆動方法 | |
JPH06250615A (ja) | 電気的表示装置 | |
JPS62257131A (ja) | 液晶素子の駆動方法 | |
JPS6250732A (ja) | マトリクス表示装置 | |
JPS6249608B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |