JP2609477B2 - 複数サイズシートの給送装置 - Google Patents
複数サイズシートの給送装置Info
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Description
記録紙などのシートが複数サイズにわたって用いられる
場合に、いずれのサイズのシートであっても、該シート
を積み重ねられた状態から1枚ずつ分離して給送するた
めの複数サイズシートの給送装置に関する。
上方側または下方側から原稿を1枚ずつ分離して給送
し、原稿読み取り後に積み重ねた位置に下方側または上
方側から戻す循環式自動原稿供給装置(RDH)を備えた
複写機では、上記原稿の供給装置や予め積み重ねられた
記録紙を1枚ずつ分離して供給する給紙装置などのシー
トの給送装置が用いられている。また、各種印字装置や
印画装置などにおいても同様に予め積み重ねられた記録
紙を1枚ずつ分離して給送する装置が用いられている。
このような給送装置では、積み重ねられた状態のシート
を1枚ずつ分離する必要があるため、空気流による分離
方式や、分離爪を用いる分離方式、また、シートの給送
方向に関して逆回転するローラを用いてシートを分離す
る方式などが知られている。
行技術の一例として、複写機に設けられる給紙装置につ
いて、第36図に側面図、第37図に平面図を示す。この構
成は、たとえば前記RDH方式の複写機において、積み重
ねられた記録紙を1枚ずつ分離して給送する給紙装置1
である。給紙装置1は、記録紙2が積み重ねられる支持
トレイ3を備える。
て、給送方向A1と交差する支持トレイ3の幅方向中央付
近には切欠き4が形成され、支持トレイ3の下方に配置
されている一対の回転ローラ5,6に張架され、多数の透
孔が形成された給送ベルト7がこの切欠き4で露出す
る。回転ローラ5,6の間には、前記切欠き4に給送ベル
ト7を介して臨む吸気ダクト8が配置され、支持トレイ
3上の記録紙2を給送ベルト7に真空吸着して、給送ベ
ルト7の走行駆動により前記給送方向A1に給送する。
ルト7に同時に吸着されて給送される可能性があるた
め、支持トレイ3より給送方向A1下流側上方に空気注入
ダクト9を設け、給送方向A1と平行なノズル10b〜10eが
連通して設けられている。
能を向上するために、前記ノズル10b〜10eの給送方向と
直交する方向の配列幅L11を拡大すると、前記配列幅L11
よりも小さな幅W1の記録紙2に対しては、ノズル10b,10
eからの空気流が記録紙2の幅方向端部2a,2bから抜け出
てしまい、前記端部2a,2bがばたついてしまうことにな
る。この場合、給紙装置1内で積層された記録紙2の積
層状態が乱れてしまい、重送や給送不良などが発生する
場合がある。また、使用される記録紙2が比較的小さな
サイズである場合、ノズル10b〜10eの空気流による分離
能力が過大となり、当該小サイズの記録紙が給送装置1
内で飛散してしまう場合がある。
縮小すると、記録紙2間に空気注入ダクト9からの空気
が入って相互に分離されている分離領域17の面積が、記
録紙2が相互に密着している非分離領域18の面積と比較
して相対的に小さくなり、したがって最も下の記録紙2
が前記搬送ベルト7に真空吸着されて搬送されるとき、
前記非分離領域18における摩擦力によっていわゆる重送
が発生する場合がある。
置」が挙げられ、類似の構成はアメリカ合衆国特許3,19
8,514、特公昭55−19857が挙げられる。その構成を第38
図の平面図に示す。本従来例は、前述の従来例に類似
し、対応する部分には同一の参照符号を付す。
平行なノズル10b〜10eに加え、前記幅方向中央寄りに向
かう複数のノズル10a,10fを、ノズル10b〜10eの配列方
向外方に、それぞれ連通して設けるようにしている。こ
のような従来例でも前述の従来例と同様な問題点を有し
ている。
2が所定の限定された種類である場合には、比較的良好
な分離能力を有するものの、可及的に広い種類のサイズ
の記録紙を有効に分離する汎用性の点では、前述したよ
うに分離不良や給紙不能を生じる場合が想定され、汎用
性の点で不十分な点を有しており、広範なサイズおよび
秤量の記録紙に対応して良好な分離能力を有する汎用性
を有する複数サイズシートの給送装置が希望されてい
る。
類のサイズのシートに対応して良好な分離給送能力を有
する改良された複数サイズシートの給送装置を提供する
ことである。
載置板と、 シートの下方または上方に配置され、積み重ねられた
シートのうち、最も下または最も上のシートを真空吸着
して給送する手段と、 載置板の給送方向下流側に配置され、載置板の幅方向
に複数の各空気流を、給送手段に向けて、かつ積み重ね
られたシートの端部付近で、最も下または最も上のシー
トと該シートの直上または直下のシートとの間に向けて
噴射するための空気流形成手段と、 載置板の幅方向に配置された複数の空気流のうち、最
外方を含む外方寄りの複数対の空気流の各流量を選択的
に制御する空気制御手段とを含むことを特徴とする複数
サイズシートの給送装置である。
ートのうち、最も下または最も上のシートを給送手段に
よって真空吸着して給送する。この際、複数枚のシート
が同時に搬送されてしまうのを防ぐために、空気流形成
手段からの空気によって、積み重ねられているシートを
最も下または最も上のシートとその直上または直下のシ
ートに分離してさばく。この空気流形成手段は、載置板
の給送方向下流側、すなわち前方に配置されており、載
置板の幅方向に複数の各空気流を形成する。
置された複数の空気流のうち、最外方を含む外方寄りの
複数対の空気流を選択的に制御する。これにより、用い
られるシートに関して、給送方向と交差する方向の幅が
比較的狭い場合、載置板の幅方向の外方寄りにある複数
対の空気流の流量をいずれも低下させ、これによって小
さい幅を有するシートの積み重なり状態が乱れてばらつ
いてしまうことを防ぐ。また幅が広いシートを給送すべ
きときには、幅方向外方寄りの空気流の流量をいずれも
最大とする。また、幅が上記広い幅と狭い幅との間の中
間的な幅であるとき、前記複数の空気流の一部分、たと
えば最外方の空気流の流量を低下させる。
の広いシートまで、少なくとも3種のサイズを有するシ
ートを、1枚ずつ確実に給送することが可能である。
イなどと呼ばれる給送装置21の断面を示す側面図であ
り、第2図は給送装置21の平面図であり、第3図はその
正面図であり、第4図は給送装置21が用いられる複写機
22の断面図である。複写機22は、循環式自動原稿供給装
置(RDH装置と略す)23と本体24とを備える。RDH装置23
は、いわゆる下取り上戻し方式の原稿供給装置25を備
え、取り出された原稿は搬送路26を搬送されつつ、光源
27による露光領域28で露光されて、原稿供給装置25に戻
される。原稿供給装置25は、原稿の載置板29と給送装置
30と空気注入装置31とを備える。
H装置23の露光領域28と、本体24の露光領域32とが設定
される。各露光領域28,32からの原稿反射光は光学系33
を経て感光ドラム34上で結像する。感光ドラム34の周囲
には、帯電装置35、現像装置36および転写装置37などが
配置され、各種寸法の記録紙がたとえば3種の給紙装置
38、39,40から、転写装置37と感光ドラム34との間の転
写領域41に供給されて、前記原稿反射光による原稿像が
記録される。転写後の記録紙は、定着装置42で定着され
締結装置43で所定枚数毎に綴じられ、排紙トレイ44に収
納される。
に沿って搬入され、矢符A2方向に沿って給送される。こ
こで給送装置21の後述する載置板45は、水平方向に関し
て前記給送方向A2上流側が下流側よりも低い位置となる
ように水平方向とたとえば角度10.4゜傾斜して設けられ
る。
る。前記第1図〜第3図の図面を合わせて参照して、給
送装置21について説明する。原稿供給装置25の給送装置
30は後述する給送装置21と基本的に同一構成とされる。
給送装置21は、記録紙が搬入方向A1に沿って搬入され、
積み重ねられて載置される載置板45を備える。この載置
板45には、切欠き47が形成され、この切欠き47には、載
置板45とともに給送手段を構成する載置された記録紙を
給送するための給送用張架ベルト98a,98b,98c(必要な
ときは符号98で総称する)の上張架部分が上方に記録紙
に臨んで露出する。
予め定める長さW2の中央載置部48と、中央載置部48の前
記幅方向両端部と一体に連なり中央載置部48と角度θ1
を成して幅方向外方に向うに従い上方に屈曲するように
塑性加工などで折曲げて形成された側載置部49,50とを
備える。側載置部49,50は、前記給送方向A2の下流側に
向けて中央載置部48よりも長く延び、その端部付近には
下方に垂下した段差部51a,51bが形成される。また載置
板45には、前記給送方向A2に沿う一対の平行な長孔52,5
3が形成され、また各側載置部49,50に前記方向にそれぞ
れ一対の長孔54a,54b,55a,55bが形成される。このよう
な載置板45は、幅方向中央位置CNTに関して左右対称に
形成される。この載置板45は、その前記幅方向両端部で
側板56,57に螺着される。
58が配置される。後端規制部材58は、搬入方向A1に沿っ
て搬入される記録紙を下方から支持して案内する案内板
59と、案内板59の搬入方向A1下流側に連なり、先端部に
長孔52,53にそれぞれ嵌入して長孔52,53の長手方向に沿
って摺動自在な案内片60,61が形成され、載置板45上に
積み重ねられた記録紙の給送方向A2上流側端部に当接し
て、積み重ねられた各記録紙の該上流側端部を揃える規
制板62とを含む。
向A2上流側が下流側よりも低くなるように構成される。
したがって第1図に示されるようにローラ67,69によっ
て載置板45上に矢符A1方向に搬入された記録紙Pは、載
置板45上を給送方向A2下流側へ滑り、たとえば後述され
る送風ダクト93の衝突板211に衝突して停止し、前述し
た傾斜により給送方向A2上流側、すなわち後端規制部材
58側へ戻り、後端規制部材58の規制板62に当接して停止
する。このようにして載置板45上に積層される記録紙の
給送方向A2上流側端部が揃えられ、したがって同一形状
を有する記録紙の給送方向A2下流側端部も揃えられるこ
とになる。
垂下して形成され、各側板63,64には取付板65,66がそれ
ぞれ固定される。前記側板63,64と取付板65,66には同軸
の取付孔63a,64a,65a,66aがそれぞれ形成され、ローラ6
7が固定された回転軸68が回転自在に挿通する。また取
付板65,66には、取付孔65a,66aより上方に取付孔65b,66
bが形成され、複数のローラ69が固定された回転軸70が
回転自在に挿通する。
字状の駆動部材71,72が開放端を幅方向外方に向けてそ
れぞれ固定される。駆動部材71,72の下端部には長手方
向に沿って、ラック73,74が形成される。前記側板56,57
には両端部に前記ラック73,74と噛み合うピニオン75,76
が固定された回転軸77が回転自在に装着され、パルスモ
ータ78により回転駆動される。
には、回転ローラ79,80が回転自在に装着され、駆動部
材71,72は回転ローラ79,80をそれぞれ内部に収納するよ
うに構成される。したがって駆動部材71,72は、回転ロ
ーラ79,80によって下方に落下しないように支持される
と共に、長手方向に沿って容易に摺動自在となる。すな
わちパルスモータ78によって、回転軸77したがってピニ
オン75,76が回転すると、駆動部材71,72はその長手方向
に沿って矢符A3,A4方向に往復変位することができ、こ
れによって後端規制部材58は前記給送方向A2下流側およ
び上流側に往復変位することができる。
81,82が固定された回転軸83が回転自在に挿通する。回
転軸83は、同軸に固定されたノブ84により手動で回転変
位される。回転軸83のノブ84と反対側は、長細く形成さ
れた連結板85の長手方向一方端部を回転自在に挿通して
歯車86に固定される。連結板85の反対側には枢軸87が前
記幅方向外方に向けて突設され、連結板85と同一形状の
連結板88の長手方向一方端部に回転自在に挿通し、さら
に歯車89に固定される。連結板88の他方端部には前記回
転軸68の一端が、回転自在に挿通して歯車90と固定され
る。前記歯車86,89間には、タイミングベルト91が張架
され、歯車89,90間にはタイミングベルト92が張架され
る。すなわちノブ84を手動で回転すると回転軸68,83
は、回転軸68が装着されている後端規制部材58が前記搬
入方向A1に沿う任意の位置であっても同期して回転し、
ジャム処理を行うことができる。
固定されたノズル部材93が前記幅方向に延びて配置され
る。ノズル部材93は、前記幅方向に長手の無底箱状を成
す本体94と、カバー体95から構成され、内部に空気の通
路213が形成される。カバー体95には、ノズル孔212をそ
れぞれ有するノズル96a〜96hが、載置板45の幅方向中央
位置CNTに関して左右対称位置に複数対ずつ形成され、
ノズル部材93内に配置されたダンパ97の角変位状態によ
り載置板45側への送風/停止を実現する。
3本の給送用張架ベルト98a,98b,98cが配置され、これ
らはそれぞれ回転軸99,100に固定された駆動ローラ101
a,102a;101b,102b;101c,102cの間に張架される。
面を形成する上張架部分214と、前記載置板45の中央載
置部48との間には、第3図に示されるように給送用張架
ベルト98a〜98cの上張架部分214が低くなるように段差
の高さδが設定される。この段差の高さδは1〜5mm、
好ましくは約2mmに選ばれる。この段差の高さδは、詳
しくは後述するように載置板45上に積層された記録紙P
の最も下の記録紙が給送用張架ベルト98a〜98cに真空吸
着されたとき、前記載置板45の中央載置部48よりも段差
の高さδだけ下方に撓み、これによって下から2番目の
記録紙との間に間隙を生じさせ、分離動作を良好に行お
うとするものである。このため、前記段差の高さδが過
小であると、分離能力が低下し、過大であると記録紙の
給送用張架ベルト98a〜98cへの吸着が不十分となり、搬
送不良となる。
透孔103が形成され、給送用張架ベルト98の内部には透
孔103を介して給送用張架ベルト98上に記録紙を負圧に
より真空吸着するための真空吸引箱104が配置される。
真空吸引箱104は箱状の本体104aとカバー体104bとから
成り、カバー体104bには各給送用張架ベルト98a〜98cに
対応する位置に、吸引孔106a〜106cが形成される。各吸
引孔106a〜106cの間には前記給送方向A2方向に沿って延
びる突起107a,107bが形成され、これらは前記給送用張
架ベルト98a〜98cの間から、上張架部分214よりも上方
に突出する高さに選ばれる。この真空吸引箱104は図示
しない真空源に接続され、内部に収納されたダンパ105
の角変位動作により、前記記録紙の吸引動作を実行/停
止する。
送方向A2と平行な空気の噴射流C1を形成する第2ノズル
孔を有するノズル96b,96gは、平面視では前記給送方向A
2と平行に構成される。また噴射流C1に衝突する前記幅
方向外方向きの噴射流C2を形成する第1ノズル孔を有す
るノズル96c,96fの平面視における前記給送方向A2と成
す角度α2は、20゜〜45゜、好ましくは、約30゜に選ば
れる。これらの噴射流C1,C2の合成された空気流C11に関
して、各空気流の中心線l1を想定する。
向外方へ向き中心線l2に平行な噴射流かつ空気流C3を形
成するノズル96d,96eの、平面視における前記給送方向A
2と成す角度α1は、0゜〜45゜、好ましくは約15゜に
選ばれる。また、前記ノズル96b〜96gの幅方向外方に配
置され、幅方向外方に向き中心線l3と平行な噴射流かつ
空気流C4を形成するノズル96a,96hの平面視における前
記給送方向A2と成す角度α3は、0゜〜45゜、好ましく
は約30゜の角度に選ばれる。前記ノズル96a,96hの幅方
向の更に外方に、たとえばノズル96a,96hと平行なノズ
ル96i,96jがそれぞれ配置される。
おける給送方向A2と成す角度すなわち中央載置部48と成
す角度βは、3゜〜10゜好ましくは約3.5゜に選ばれ、
下記のように定められる。まずこの給送装置21を含む複
写機22全体の構成から、ノズル部材93の配置位置が決定
され、したがって各ノズル96a〜96jの基端部の位置も決
定される。一方、第1図に示されるように各ノズル96の
側面視における空気流Cは、給送用張架ベルト98上であ
って、しかも真空吸引箱104によって給送用張架ベルト9
8に設定される吸引領域108よりも給送方向A2下流側へ予
め定める距離Lだけ隔てた位置に噴射される。
を含む載置板45上に第1図に示されるように積み重ねら
れた記録紙Pの給送方向A2下流側端部に直接、空気流C
を吹き付けるのではなく、前記積み重ねられた記録紙の
給送方向下流側端部よりも給送方向下流側Lの位置の給
送用張架ベルト98に一旦噴射し、その反射空気流が記録
紙Pの給送方向A2下流側端部に衝突し、これにより最も
下の記録紙P1と2枚目の記録紙P2とを分離するようにし
ている。すなわち空気流Cを直接、記録紙の前記下流側
端部に衝突させると、このような空気流は各記録紙Pを
下方側へ押圧する力を発生させ、記録紙の分離の点で不
都合を生じるからである。前記反射流を用いれば、記録
紙Pは給送用張架ベルト98から離れて上方に向かって吹
き上げられることになり、前記分離作用を良好に行うこ
とができる。また、ノズル96からの空気流が記録紙の分
離に寄与せず、真空吸引箱104に不所望に吸引される事
態を防ぐ効果も実現する。
にノズル96b,96gの距離L1が使用を想定される最小幅の
記録紙、たとえば日本工業規格B列5番の長片の長さL2
よりも短くなるように選ばれ、このノズル96b,96gから
の噴射流C1とノズル96c,96fからの噴射流C2とに基づく
空気流C11は、前記最小幅の記録紙の幅方向両端部より
も幅方向内方寄りに方向づけられる。またノズル96a,96
h;96i,96jの配置位置は、それらの距離L3が使用を想定
される最大の記録紙、たとえば日本工業規格B列4番ま
たはA列3番の記録紙の長辺の長さL4や、英文に用いら
れる、いわゆるダブルレターサイズWLT(=縦11インチ
×横17インチ)の長辺の長さよりも予め定める程度短く
なるように選ばれ、このノズル96i,96jによる空気流C5
は、前記最大の記録紙の幅方向両端部よりも幅方向内方
寄りに方向づけられる。
れ、前記幅方向に長手の支持板109が配置される。支持
板109の前記幅方向中央位置には、枢軸110が立設され、
また枢軸110に関して前記幅方向の両側に、幅方向に延
びる案内溝111,112が形成される。支持板109上には案内
ピン113〜116が立設され、支持板109上に乗載され前記
幅方向に長手の駆動部材117,118の前記幅方向に延びる
長孔119,120;121,122内に該案内ピン113〜116が挿通
し、各駆動部材117,118は、案内ピン113〜116によっ
て、前記幅方向に移動方向が規制される。
ぞれラック123,124が形成され、前記枢軸110に回転自在
に装着された歯車125に相互に反対側から噛み合う。こ
の歯車125には傘歯歯車126が同軸に固定されており、前
記側板57に固定されたパルスモータ127により回転駆動
される回転軸128の先端に固定された傘歯歯車129と噛み
合う。前記駆動部材117,118の幅方向外方端部には、前
記載置板45の長孔54a,55a;54b,55bに嵌合し、かつ載置
板45から上方に突出して配置される側端規制板130,131
がそれぞれ固定される。
納された給紙装置38〜40のいずれかを選択すると、後述
する制御装置の作用によりパルスモータ127が所定方向
に回転駆動され、この回転量は傘歯歯車129,126の噛み
合いにより駆動部材117,118を、前記幅方向に沿って内
方側または外方側へ変位させ、側端規制板130,131の間
隔を前記選択された記録紙の寸法に設定し、載置板45上
に搬入される記録紙の幅方向側端を揃える作用を実現す
る。
構成を示すブロック図であり、説明の簡便のために要部
を示す。複写機22は、たとえばマイクロプロセッサを含
んで構成される中央処理装置(CPUと略す)132を備えて
おり、CPU132はたとえばROM(リードオンリメモリ)133
に記憶された動作プログラムに基づいて複写機22の各種
動作を制御する。またCPU132には、複写枚数や各種動作
モードなどの入力データを記憶するためのRAM(ランダ
ムアクセスメモリ)134や前記各給紙装置38〜40に設け
られている記録紙の幅方向の寸法を検出する用紙幅検知
装置135が接続される。
示されるが、前記給送装置21における、前記側端規制板
131を手動とし、たとえば日本工業規格B列4番、B列
5番あるいはA列4番などのサイズや、米国で使用され
ている記録紙のサイズとしてレターサイズLT(=縦11イ
ンチ×横8.5インチ)やリーガルスサイズRG(=縦14イ
ンチ×横8.5インチ)、あるいはダブルレターサイズWLT
(=縦17インチ×横11インチ)などに対応する側端規制
板131の移動位置毎に、たとえばリミットスイッチなど
の位置センサを設けて構成される。
れ、用紙幅検知装置135で検知された使用される記録紙
の幅方向の寸法に基づいて、後端規制部材58を前記給送
方向A2上流側または下流側へ移動し、側端規制板130,13
1を前記幅方向内方、または外方へ移動する。また電磁
ソレノイド136,137が接続され、前記ダンパ97,105を開
閉動作させる。さらに、各給紙装置38〜40の記録紙の載
置板45を給送装置38〜40内で昇降するパルスモータ182
を制御する。
り、第9図は第8図の切断面線IX−IXから見た断面図で
あり、第10図〜第12図は本構成例における空気流による
分離動作を説明する図である。載置板45の中央載置部48
に関して両側の側載置部49,50は、幅方向外方へ向うに
従い予め定める角度γ(3゜〜10゜、好適には約3.5
゜)だけ上方に向けて屈曲され、これらの境界に屈曲部
138,139が給送方向A2と平行に形成される。本構成例の
給送装置21において、積み重ねられた記録紙Pにおける
最も下の記録紙P1と、下から2番目の記録紙P2との分離
が可能と成るためには、ノズル96からの空気流が吹き込
まれて注入される隙間が記録紙P1,P2の間に形成される
必要がある。このため本構成例では載置板45の中央載置
部48と側載置部49,50との間に前記角度γを設定し、屈
曲部138,139を構成している。また側載置部49,50の幅方
向内方側端部と給送用張架ベルト98との間に前述した段
差の高さδが設けられている。
記真空吸引箱104によって負圧により第9図示のように
吸着されたとき、記録紙P1,P2の間には少なくとも前記
屈曲部138,139付近で間隙を生じることに成る。前述し
たノズル96b,96c;96f,96gは各屈曲部138,139付近のこの
間隙に第10図、第11図および第12図に示すように空気流
C11を中心線l1に沿って吹き込むように構成され、した
がって吹き込まれた空気流C11は上下方向に膨張する。
また真空吸引箱104には突起107a,107bが設けられてお
り、記録紙P1は第13図に示すようにこの突起107a,107b
に沿った形状に湾曲する。一方、2枚目の記録紙P2は、
真空吸引箱104によっては吸引されないので、前記突起1
07a,107bの各両側で記録紙P1との間に間隙を生じる。
隙間に空気流を吹き込んで注入し、この空気流を突起10
7a,107bの側面に衝突させることにより上下方向に膨張
させる。これにより第13図示の領域140c,140dを生じさ
せ、記録紙P1,P2の分離に寄与することができる。この
とき前述したようにノズル96b,96gの間の配置間隔L1
は、たとえば日本工業規格B列5番の記録紙の長辺の長
さL2よりも短く設定されている。しかもノズル96c〜96f
の幅方向内方から外方へ向かう矢符C2,C3で示す噴射流
は、ノズル96b,96gの矢符C1で示す前記給送方向A2と平
行な噴射流によって阻止され、空気流C11として一体と
なって前記矢符C11方向に流れ、前述したように上下方
向に膨張し、第12図示の分離領域141を実現する。した
がってこのような空気流C11が幅L2の記録紙の幅方向端
部から噴出して、幅方向端部がばたつき、積み重ねられ
た状態が擾乱したり騒音を発生する事態が回避される。
る正面図である。第13図に斜線を付して示す領域140a〜
140fは前述したノズル96a〜96jによって空気流が注入さ
れて、積み重ねられた記録紙Pにおける最下層の記録紙
P1と、第2枚目の記録紙P2以降の記録紙とを分離する空
気流の大きさと範囲とを示す。領域140b,140eは、ノズ
ル96b,96c;96f,96gによって第2図の矢符C1,C2に示すよ
うに噴射流が前記幅方向に沿って集中される。したがっ
て第2図に示すように幅方向に沿って集中された噴射流
は、矢符C20,C21に示すように上下方向に膨張し、この
圧力により記録紙P1,P2が分離される。前記上下方向に
膨張した空気流の占有領域が第13図の領域140b,140eと
して示される。
ブルレターサイズやB列4番の記録紙などがあり、この
ような大きな幅を有する記録紙を分離する場合、前述し
たようにノズル96a〜96jの間隔L3は、前記幅L4よりも小
さく選ばれている。しかも載置板45には、前述したよう
にノズル96a,96h;96i,96jからの空気流の進行方向に段
差部51a,51bが形成されている。すなわちノズル96a,96
h;96i,96jからの空気流の大半は、段差部51a,51bに衝突
して載置板45以外の方向へ流れ、流量および速度が抑制
される。
で示される空気流は、比較的弱められて記録紙P1,P2の
間に注入される。これにより幅L4の記録紙Pにおける分
離領域142は、第12図の破線で囲まれる斜線を付した領
域となり、小サイズの記録紙Pの場合の分離領域141よ
りも広い面積を実現できる。すなわち本構成例では、幅
の大きい、大サイズの記録紙であってもその分離を有効
に行うことができる。しかも大サイズの記録紙Pの幅方
向両端部付近では、前述したようにノズル96a〜96jから
の空気流が流量を抑制されて注入される。したがって大
サイズの記録紙Pの幅方向両側部から空気流が漏れ出
て、前述したような記録紙端部のばたつきによる積層状
態の擾乱や騒音の発生を回避することができる。
空気流を集中して比較的大きな分離能力を実現し、領域
140a,140c,140d,140fに所定流量の空気流を注入して、
さらに分離能力を向上するものである。したがって特徴
的な作用を実現するノズル96a〜96jの配置状態は、第2
図〜第3図に示される配置に限るものではない。
けるノズル部材93の内部構造を示す断面図である。ノズ
ル部材93には、ノズル96a〜96jが前述したような構成で
設けられ、噴射流C1,C2,C3,C4,C5を形成する。ノズル部
材93には、弁体188が通常はノズル96hの前記幅方向外方
寄りに、かつノズル96jの基端部を覆って配置される。
弁体188は、前記ノズル96h,96jの基端部を同時に覆う長
さに形成される。また、弁体189が、通常はノズル96aの
幅方向外方寄りに、かつノズル96iをの基端部を覆って
配置される。弁体189は、ノズル96a,96iを同時に覆う長
さに形成される。
可能であるように設けられ、ワイヤ190aによって相互に
結合される。このワイヤ190aの一端は、弁体188に接続
され、他端はノズル部材93の内部で給送方向に沿って配
置されたプーリ191a,191bを介して、ノズル部材93のバ
ルブ189の側端部付近まで延伸され、この端部付近に前
記給送方向に沿って配置されたプーリ191c,191dを介し
て弁体189の弁体188と反対側端部に接続される。
続され、その他端はノズル部材93の内部に設けられたプ
ーリ191eを介してノズル部材93の外部に引き出され、プ
ーリ191eと給送方向に沿って配置されたプーリ192aを介
して、第6図で示した側端規制板130付近に延伸され
る。ワイヤ190bはこの側端規制板130付近で、給送方向
に沿って配置されたプーリ192b,192cを介して、側端規
制板130に接続される。
が幅方向両端寄りにばね付勢される。前記ワイヤ190a,1
90b,プーリ191a〜191e,192a〜192c、側端規制板130が、
弁体188,189の駆動手段を構成する。
における給紙装置38〜40のいずれかを選択することによ
って決定される。すなわち、たとえば選択された給紙装
置38には、後述するように用紙幅検知機構が設けられて
おり、たとえば手動にて設定された第23図示の側端規制
部材195,196の変位位置により、第7図示のCPU132は設
定された記録紙の用紙幅を検知することができる。
合、ノズル96a,96h;96i,96jからの空気流C4,C5が形成さ
れていれば、この空気流C4,C5は記録紙Pの幅方向両端
から幅方向外方へ向けて漏れ、記録紙Pの幅方向両端
が、いわゆるばたつく状態となる。この場合、記録紙P
の給送装置21内における積層状態が乱れて重送や給送不
良などを発生する。また騒音を発生してしまう。
紙Pに対応する動作を説明する断面図である。本実施例
では、このような事態を避けるために記録紙Pが比較的
小サイズの場合、前記CPU132の制御により、パルスモー
タ127を作動させ、第15図(1)に示すように、弁体18
8,189をノズル96h,96i;96a,96iの基端部に矢符E3方向に
移動させ、空気流C4,C5を形成せず、空気流C1〜C3のみ
を形成するようにする。これにより、積み重ねられた記
録紙Pに関して第15図(1)に斜線を付して示す分離領
域141aが実現され、前記小サイズの記録紙Pに関して良
好な分離動作が実現される。
合、前記空気流C4を形成しないままであれば、第15図
(1)に斜線を付して示すノズル96b〜96gによる小規模
の分離領域141aが形成されるのみであり、中サイズの記
録紙Pの場合には分離不良をもたらし、重送などが発生
することになる。したがって本実施例では、選択された
記録紙Pが比較的中サイズの場合、CPU132の制御により
パルスモータ127を作動させ、第15図(2)に示すよう
に、弁体188,189をノズル96j,96iの基端部に矢符E4方向
に移動させ、空気流C5を形成しないようにし、かつ空気
流C1〜C4のみが形成されるようにする。
域141bを形成することができ、中サイズの記録紙Pにお
いて良好な分離動作が実現される。
合、前記空気流C5を形成しないままであれば、第15図
(2)に斜線を付して示すノズル96a〜96hによる分離領
域141bが形成されるのみであり、大サイズの記録紙Pの
場合には分離不良をもたらし、重送などが発生すること
になる。したがって選択された記録紙Pが比較的大サイ
ズの場合、CPU132の制御によりパルスモータ127を作動
させ、第15図(3)に示すように、弁体188,189をノズ
ル96j,96iの第15図左右方向外方側に矢符E4方向に移動
させ、空気流C1〜C5が形成されるようにする。
C1〜C5が形成される。これにより前記分離領域141a,141
bよりも格段に大きな分離領域141cを形成することがで
き、大サイズの記録紙Pにおいても良好な分離動作が実
現される。
材93付近の断面を示す平面図であり、第17図は第16図の
正面図である。本構成例は、前述の実施例に類似し、対
応する部分には、同一の参照符を付す。本構成例では、
側端規制板130,131の給送方向A2下流側端部に、相互に
前記幅方向内方に延びる遮断片202,203を形成してい
る。側端規制板130,131が小サイズの記録紙に対応する
間隔を隔てているときには、ノズル部材93のノズル96i,
96jは遮断片202,203によってそれぞれ遮蔽され、記録紙
P方向に向かう空気流C5は遮断される。
応する間隔を隔てている場合には、ノズル96i,96jは遮
断片202,203によっては遮蔽されず、全開状態となる。
また前記遮断片202,203の幅方向の長さL7は、側端規制
部材130,131の前記記録紙Pのサイズの違いによる間隔
の相違に基づいて、ノズル96i,96jを開閉自在とするよ
うに予め定められる。
Pのサイズに対応して開閉することができ、前述の実施
例の効果と同様な効果を達成することができる。
ノズル部材93の構成例を示す断面図であり、第19図はノ
ズル部材93の動作例を示す断面図である。本実施例は前
述の実施例に類似し、対応する部分には同一の参照符を
付す。本実施例においても、ノズル部材93内に弁体188,
189が前実施例と同一の構成にて配置され、ワイヤ190a
は弁体188,189を相互に接続し、弁体189に接続されたワ
イヤ190bは、プーリ191eを介してノズル部材93の外方に
引き出され、モータ300で回転駆動される駆動プーリ301
に巻きかけられる。
れる記録紙Pのサイズに対応して、第7図の処理装置13
2の制御で、双方向に適宜回転駆動することにより、前
述の実施例で説明した効果と同様な効果を達成すること
ができる。すなわち、中サイズの記録紙Pの場合には、
第18図に示すように弁体188,189がノズル96i,96jを閉塞
するが、ノズル96a,96hは開放され、空気流C1〜C4が形
成される。一方、用いられる記録紙Pが比較的小サイズ
または比較的大サイズの場合には、第19図に示すように
弁体188,189がノズル96a,96hを閉塞し、ノズル96i,96j
を開放する。記録紙Pが比較的小サイズのとき、空気流
C5と記録紙Pの幅方向両端部とは、充分間隔が空けられ
ており、空気流C5によって記録紙Pをばたつかせる事態
は防がれる。また記録紙Pが比較的大きいとき、空気流
C5によって、充分大きい分離領域が確保される。
て、少なくともサイズの異なる3種類の記録紙Pの良好
な分離動作が行える。なお、複写機22には、第4図の示
すように3種類のサイズの異なる記録紙が3つの給紙装
置38,39,40に入れられている。
た効果と同様な効果を達成することができる。
給紙装置38の断面を示す側面図であり、第21図は第20図
の平面図であり、第22図は給紙装置38の分解斜視図であ
り、第23図は給紙装置38の簡略化した平面図である。こ
れらの図面を参照して、給紙装置38の構成について説明
する。残余の給紙装置39,40もほぼ同様な構成である。
以下の説明は、後述する第33A図における本発明の第4
実施例の基礎となる構成に関する説明である。なお以下
の構成における給送装置における各構成要素は、前述の
実施例における給送装置21の各構成要素と類似してお
り、給送装置21がいわゆる下取り上戻しの構成であった
のに対し、本実施例は上取りの構成である。
148と、枠体148内に積み重ねられて収納されている記録
紙を1枚ずつ分離して給送する給送装置220とを備え、
弁体148の内部には記録紙Pを積み重ねられた状態で載
置し、後述するような昇降機構によって昇降駆動される
載置板149が配置される。載置板149には給送方向A2に沿
って延びる長孔150が形成され、また載置板149の下方に
は給送方向A2に沿って延びる案内レール151が設けられ
る。この案内レール151には、後端規制部材152の取付部
153が、取付部153における複数箇所の挿通孔154を挿通
して、長手方向に摺動自在に設けられる。後端規制部材
152には、取付部153に立設され載置板149の前記長孔150
を挿通して載置板149の上方に延びる規制部155が設けら
れる。規制部155の予め定められる位置には、たとえば
リミットスイッチなどの上限センサ156が設けられ、載
置板149上に過剰な記録紙Pが載置されたときには、こ
れを検出する。
れる位置に、たとえばリミットスイッチなどにより実現
される上限センサ185が設けられ、載置板149上に積み重
ねられた記録紙Pの最も上の記録紙P1が、給送用張架ベ
ルト157に関して予め定められる間隔H4であることを検
知する。すなわち最も上の記録紙P1が給送用張架ベルト
157に前記距離H4を超えて異常に接近すると、上限セン
サ185が作動し、記録紙の上昇を停止する。
に、たとえば4つの給送用張架ベルト157a〜157dを備え
る。これらの給送用張架ベルト157a〜157dは、回転軸15
8,159にそれぞれ固定されたローラ160a〜160d;161a〜16
1dの間にそれぞれ張架される。各ローラ160,161間には
真空吸引箱162が収納され、各給送用張架ベルト157a〜1
57dにそれぞれ臨む吸引口163a〜163dが形成された本体1
64と、本体164を被覆するカバー体165とを含む。この真
空吸引箱162内にはダンパ167が収納され、真空吸引箱16
2が接続された図示しない真空源と真空吸引箱162とを連
通/遮断する。前記吸引箱162は、枠体148に固定された
支持部材260によって支持されている。また本体164の吸
引口163a,163bの間および吸引口163c,163dの間には、前
記給送方向A2に沿って延び、かつ下方に突出した突起16
7a,167bが形成され、これらは給送用張架ベルト157a,15
7bの間および給送用張架ベルト157c,157dの間から下方
に突出する。
架ベルト157の下方には、ノズル部材168が設けられる。
ノズル部材168は本体169とカバー体170とを含み、内部
の空気の通路216にはダンパ171が装着され、図示しない
送風機とノズル部材168とを連通/遮断する。
210が設けられており、側端規制板195,196が載置板149
の上面から裏面にわたって挿通する。側端規制板195,19
6の載置板149の裏面側端部付近は前記幅方向に沿ってそ
れぞれ延びる駆動部材197,198の長手方向一端部がそれ
ぞれ固定される。これらの駆動部材197,198の給送方向A
2に沿う相互に対向する端部にはラック199,200が形成さ
れ、各ラック199,200は駆動部材197,198の間に配置され
る支持板149に回転自在に取付けられたピニオン201に相
互に反対側からかみ合う。
する。たとえば3つの位置センサS1,S2,S3が前記幅方向
外方から内方へかけて配置される。側端規制板195,196
は前記ラック199,200およびピニオン201によって相互に
連動しており、収納される記録紙Pの幅方向長さに側端
規制板195,196の距離を揃えることにより、前記位置セ
ンサS1〜S3の出力に基づいて、収納された記録紙の幅方
向長さの検知が可能である。
平面図であり、第26図は本体169の背面図であり、第27
図〜第30図は、第26図の切断面線A−A,B−B,C−C,D−
Dから見た断面図である。これらの図面を併せて参照し
て、ノズル部材168の構成について詳述する。本体169
は、前記幅方向に延びる平板部172と、その上下方向に
連なり、前記枠体148側に角度θ3(例として20゜)傾
斜した傾斜部173,174とを含む。傾斜部173,174の給送方
向A2下流側には、複数の案内片175が形成され、本体169
にカバー体170が装着されることにより、隣接する案内
片175により前記実施例におけるノズル96による噴射流C
1〜C5と同様な噴射流D1〜D5を形成するノズル孔176a〜1
76fが形成され、各ノズル孔176a〜176fと、隣接する案
内片175とでノズルが構成される。
内であって、給送用張架ベルト157に向かう矢符D1の噴
射流を形成する。ノズル孔176b,176eは平面視において
前記給送方向A2と角度α11(例として30゜)をなし、や
はり給送用張架ベルト157に向かう矢符D2で表される噴
射流を形成する。ノズル孔176c,176dは前記矢符D2と平
行で、矢符D3で示す噴射流かつ空気流を形成する。噴射
流D1,D2は中心線l1に集束して合成され空気流D11を形成
する。給送用張架ベルト157の下張架部分215において、
真空吸引箱162によって規定される吸引領域108、給送方
向A2下流側に超えた範囲にわたって被覆するように吸着
される記録紙の給送方向下流側端部よりも予め定める距
離L5だけ前記下流側に隔てた位置に噴射される。給送用
張架ベルト157からの反射空気流が最上部の記録紙P1と
2枚目の記録紙P2との間に吹き込まれて注入される。注
入された空気流は上下方向に膨張し、記録紙P1,P2を分
離する。
第28図および第29図に断面形状を示すノズル孔177a,177
bが形成される。このノズル孔177a,177bは幅方向外方に
向けて第26図に示すように、前記幅方向に関して角度α
12(例として40゜)給送方向A2上流側になるに従い幅方
向外方に向けて傾斜して構成され、かつ第28図に示すよ
うに、上下方向から角度α13(例として65.7゜)だけ下
方から上方に向かうに従い給送方向A2上流側に傾斜して
構成される。
前記給送方向A2上流側に向けて矢符D4で示す噴射流かつ
空気流を噴射する。また本体169の前記ノズル孔177a,17
7bより幅方向さらに外方には、第30図に断面形状が示さ
れる前記給送方向A2と平行な凹溝178a,178bが形成され
る。凹溝178a,178bは、第30図に示されるようにカバー
体170に被覆されて前記給送方向A2と平行な噴射流かつ
空気流(矢符D5で示す)を形成する。
されるカバー体170が装着される。このカバー体170の前
記幅方向両側には、上下一対のノズル孔252a,252bを有
する嵌合突部251a,251bが形成される。各一対の各突部2
51a,251bは、前記給送方向A2に突出して形成されてお
り、前記本体169の凹溝178a,178bに嵌合した状態で各凹
孔250a,178a;250b,178bによってそれぞれノズル孔252a,
252bを構成する。これらのノズル孔252a,252bから、前
記第30図で述べたように矢符D5方向に噴射流を形成する
ことができる。このようなカバー体170の端板253には、
上下一対のリブ254,255が一体的に形成されており、こ
れらのリブ254,255によって前記ノズル孔176a〜176eが
各噴射流D1〜D3方向に連通した状態で規定されている。
る構成を示す斜視図である。枠体148内には枠体148の底
部から予め定める高さH5に複数のプーリ180a〜180fが図
示のように配置され、前記底部から予め定める高さH6の
位置にプーリ180g〜180jが配置される。これらのプーリ
180a〜180jにワイヤ181が張り渡され、ワイヤ181の両端
はパルスモータ182で回転駆動される駆動ローラ183に巻
き掛けられる。また前記ワイヤ181のうち、枠体148の4
隅で上下方向に延びる部分に前記載置板149の4隅が乗
載される支持片184a〜184dが固定される。
符E1方向に回転すると載置板149は上昇し、矢符E1と反
対方向に回転すると載置板149は下降する。このように
して第20図に示されるように載置板149上に載置された
記録紙Pの上下方向の最も上の記録紙P1は前記給送用張
架ベルト157a〜157dと予め定める距離H4を隔てた位置に
維持される。これにより給送用張架ベルト157a〜157dに
よる前記最上端の記録紙Pの好適な真空吸着動作を実現
することができる。
178bによる前述した矢符D1〜D5,D11で示される各空気流
の基本的機能を説明する斜視図である。矢符D1,D2の各
噴射流は空気流D11として記録紙Pの幅方向に集中さ
れ、最上端の記録紙P1と2番目の記録紙P2との間に後述
するようにして構成される隙間内に吹き込まれて注入さ
れ、上下方向に膨張して記録紙P1,P2を分離させる機能
を実現する。矢符D3で示される空気流も後述するように
記録紙P1,P2の分離動作を行う。
る記録紙Pの比較的上方の部分に給送方向A2と平行に噴
射される空気流であり、前記上部付近の複数枚の記録紙
Pを常時浮揚した状態に維持する。一方、ノズル孔177
a,177bからの矢符D4で示す空気流は、矢符D5の空気流に
より浮揚した複数枚の記録紙Pのうち最上部の記録紙P1
を給送用張架ベルト157側へ押上げ、真空吸引箱162によ
る負圧により前記記録紙P1を給送用張架ベルト157に真
空吸着させる。このとき複数枚の記録紙Pが同時に吸着
されないように前記矢符D11,D3に示す空気流で記録紙P
の分離を行う。
説明する断面図である。第33A図では、説明の簡略化の
ために構成を簡略化して示す。以下、ノズル孔176a〜17
6fとこれを規定する案内片175とをさばきノズルと称し
同一の参照符で示す。ノズル孔177a,177b;179a,179bと
これを規定する案内片175と押上げノズルおよび浮揚ノ
ズルとそれぞれ称し、やはり同一の参照符で示す。第20
図および第33図に示されるように、載置板149に積み重
ねられた記録紙Pにノズル部材168の浮揚ノズル179から
矢符D5に示す空気流が噴射されると、積み重ねられた記
録紙Pの比較的上方の記録紙は枠体148内で浮揚され
る。
している記録紙Pは、給送用張架ベルト157の下張架部
分215に真空吸着される。このとき最上部の記録紙P1
は、真空吸引箱162に形成され、給送用張架ベルト157の
間から下方に向けて突出している突起167a,167bによっ
て持ち上げられつつ給送用張架ベルト157の前記下張架
部分215に真空吸着される。2枚目の記録紙P2は給送用
張架ベルト157の下張架部分215のほとんどを記録紙P1が
覆っているため、給送用張架ベルト157に吸着されるこ
とが阻止される。吸着される場合でも、比較的弱く吸着
されるだけである。このため第33A図に示されるように
記録紙P1,P2の間には、前記突起167a,167bの付近で間隙
186が生じることになる。
したように、一旦給送用張架ベルト157において吸引口1
63に臨んでいない部分に衝突し、その反射流が記録紙P
1,P2間に注入される。したがって、間隙186内に下方向
きに注入された空気流は上下方向に膨張し、その正圧に
より記録紙P1,P2は分離される。またさばきノズル176c,
176dによる矢符D3方向の空気流も前記間隙186内に吸入
され、前記分離動作を実現する。押上げノズル177a,177
bは、浮揚した記録紙Pの最上部付近の1枚または複数
枚の記録紙Pを給送用張架ベルト157側へ持ち上げる。
中央位置CNTに関して対称の位置において前記上下方向
に膨張する空気流C11,C3を形成することができ、用いら
れる記録紙Pが比較的小サイズまたは大サイズのいずれ
であっても、良好な分離動作を実現することができる。
しかもノズル部材168からの空気流は、記録紙Pに対し
て前記幅方向の複数位置に集中されるため、比較的小サ
イズや秤量の小さな記録紙を用いる場合であっても、当
該記録紙Pがさばきノズル176a〜176fからの空気流によ
り、給送用張架ベルト157に吸着することなく飛散され
てしまう事態を回避できる。またさばきノズル176b,176
eからの空気流は前記幅方向内方から外方側へ向いてい
るけれども、この空気流は、さばきノズル176a,176fの
空気流により阻止され、記録紙Pの幅方向両端から漏れ
る事態を防ぐことができる。これにより記録紙Pの幅方
向両端部がばたついて積層状態を擾乱したりノイズを発
生する事態が防がれる。
ノズル部材168の構成を示す断面図である。本実施例は
前述の実施例に類似し、対応する部分には同一の参照符
を示す。本実施例においても、ノズル部材168内に弁体1
88,189が前実施例と同一の構成にて配置され、ワイヤ19
0aは弁体188,189をプーリ191a〜191dを介して相互に接
続するとともに、プーリ191a,192a〜192cを介して、側
端規制部材195に接続される。
ように、相互に対向する側にラック199,200が形成され
た駆動部材197,198にそれぞれ固定されており、ラック1
99,200は、これらの間に配置されたピニオン201に相互
に反対側から噛み合う。したがって側端規制部材195,19
6は、駆動部材197,198とピニオン201とによって相互に
連動しており、一方をたとえば手動で幅方向外方へ移動
させると、他方もこれに伴って幅方向外方へ移動する。
給紙装置38においても、前述の実施例における給送装置
21に関して説明した効果と同様な効果を実現することが
できる。すなわち、複写処理に用いられる記録紙Pのサ
イズが、比較的小サイズから比較的大サイズまで多様で
あっても、単一種類の構成の給紙装置38を用いることが
できる。
196の動作に連動してノズル176a〜176jの両端付近の2
個のノズル176i,176a;176h,176jを開閉自在としてい
る。本実施例では、給紙装置38の側端規制板195,196の
位置は、給紙時に操作者が手動にて設定するが、複写動
作時に記録紙のサイズを設定することにより、選択され
た記録紙に対応する給紙装置38において、前記弁体188,
189が記録紙のサイズに対応して噴射流の幅を設定す
る。
ノズル部材168の構成を示す断面図である。本実施例で
は、弁体188,189はプーリ191a〜191dを介してワイヤ190
aで相互に接続されるとともに、弁体189はプーリ191eを
介して第2実施例と同様にモータ300で回転駆動される
駆動プーリ301に接続される。
駆動する駆動源として、電磁ソレノイドに連結されたプ
ランジャなどを用いるようにしてもよい。また前記各実
施例は、記録紙を中心位置CNTで位置決めしていたが、
他の実施例として、記録紙の側端で位置決めするように
してもよい。このような実施例においても、前述の各実
施例で説明した効果と同様な効果を実現することができ
る。
く、プリンタの記録紙を給送するために、および記録紙
以外のシートを給送するために、広範囲に実施すること
ができる。
で、当業者に容易な改変が可能であり、このような改変
もまた、本発明の精神に含まれることを指摘する。
り、載置板の幅方向に配置され複数の空気流のうち、最
外方を含む外方寄りの複数対の空気流の各流量を選択的
に制御する。これにより、用いられるシートに関して、
給送方向と交差する方向の幅が比較的狭い場合、載置板
の幅方向の外方寄りにある複数対の空気流の少なくとも
一対の流量を低下させ、前記幅が中程度の場合、幅方向
最外方にある一対の空気流を低下させ、これによって幅
の小さいまたは中程度のシートの積み重なり状態が乱れ
てばらついてしまうことを防ぐ。また幅が広いシートを
給送すべきときには、幅方向外方寄りの空気流の流量を
いずれも最大とする。
の広いシートまで、少なくとも3種類のサイズを有する
シートを、1枚ずつ確実に給送することが可能である。
図、第2図は給送装置21の平面図、第3図はその側面
図、第4図は給送装置21が用いられる複写機22の断面
図、第5図および第6図は給送装置21の分解斜視図、第
7図は複写機22の電気的構成を示すブロック図、第8図
は載置板45の斜視図、第9図は載置板45の断面図、第10
図は給送装置21におけるノズル96b,96cの空気流の状態
を説明する斜視図、第11図は給送装置21のノズル96b,96
c;96f,96gによる空気流の状態を説明する平面図、第12
図はノズル96a〜96jの空気流の状態を説明する平面図、
第13図は給送装置21の基本的作用を説明する側面図、第
14図は本発明の第1実施例の給送装置21の構成例を説明
する断面図、第15図は本実施例の作用を説明する断面
図、第16図は本発明の基礎となる他の構成例を示す平面
図、第17図は第16図の構成の断面図、第18図は本発明の
第2実施例のノズル部材93の他の構成例を示す断面図、
第19図は第2実施例の作用を説明する断面図、第20図は
本発明の基礎となる構成の給紙装置38の構成を示す側面
図、第21図は給紙装置38における給送用張架ベルト157
付近の平面図、第22図は第21図に示す構成の分解斜視
図、第23図は給紙装置38における用紙幅検知機構135を
説明する平面図、第24図は送風ダクト168の本体169の正
面図、第25図は本体169の平面図、第26図は本体169の背
面図、第27図〜第30図は第26図における切断面線A−A,
B−B,C−C,D−Dからそれぞれ見た断面図、第31図はカ
バー体170の正面図、第32図は給紙装置38における載置
板149の昇降機構を説明する系統図、第33図は本構成例
における空気流の作用を説明する斜視図、第33A図は本
構成例の作用を説明する断面図、第34図は本発明の第3
実施例の構成例を説明する断面図、第35図は本発明の第
4実施例の構成例を説明する断面図、第36図は典型的な
従来例の給送装置1の側面図、第37図は給送装置1に用
いられる空気注入ダクト9およびノズル10の配置状態を
説明する断面図、第38図は従来例における空気流の状態
を説明する平面図である。 21,30……給送装置、22……複写機、25……原稿供給装
置、38〜40……給紙装置、45,149……載置板、46a〜46
c,157a〜157d,208……給送用張架ベルト、48……中央載
置部、49,50……側載置部、51a,51b……段差部、58,152
……後端規制部材、96a〜96h……ノズル、103……透
孔、104,162……真空収納箱、106a〜106c……吸引口、1
07a,107b,167a,167b,206,207……突起、108……吸引領
域、130,131……側端規制板、132……CPU、135……用紙
幅検知機構、138,139……屈曲部、140a〜140f……領
域、141,142……分離領域、176a〜176f……ノズル孔
(さばきノズル)、177a,177b……ノズル孔(押上ノズ
ル)、179a,179b……ノズル孔(浮揚ノズル)、187a〜1
87h……さばきノズル、188,189……弁体、195,196……
側端規制部材、204,205……段差部
Claims (1)
- 【請求項1】複数のシートが積み重ねられて載置される
載置板と、 シートの下方または上方に配置され、積み重ねられたシ
ートのうち、最も下または最も上のシートを真空吸着し
て給送する手段と、 載置板の給送方向下流側に配置され、載置板の幅方向に
複数の各空気流を、給送手段に向けて、かつ積み重ねら
れたシートの端部付近で、最も下または最も上のシート
と該シートの直上または直下のシートとの間に向けて噴
射するための空気流形成手段と、 載置板の幅方向に配置された複数の空気流のうち、最外
方を含む外方寄りの複数対の空気流の各流量を選択的に
制御する空気制御手段とを含むことを特徴とする複数サ
イズシートの給送装置。
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